JPH07239759A - ディスクアレイ装置のバックアップ装置および方法 - Google Patents

ディスクアレイ装置のバックアップ装置および方法

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JPH07239759A
JPH07239759A JP6031613A JP3161394A JPH07239759A JP H07239759 A JPH07239759 A JP H07239759A JP 6031613 A JP6031613 A JP 6031613A JP 3161394 A JP3161394 A JP 3161394A JP H07239759 A JPH07239759 A JP H07239759A
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disk
disk device
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JP6031613A
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Shigenori Nakano
重則 中野
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】計算機本体1がディスクアレイ装置60にアク
セスするときのアドレスは、アドレス変換機構55によ
って変換される。アドレス変換機構55は、論理的に連
続したアドレスがデータディスク装置61,62,63
の論理的に連続した記録領域に対応付けられるようにア
ドレスを変換する。ディスクアレイ装置60の記録情報
をバックアップするときは、計算機本体1は、バックア
ップ対象の記録領域を含むデータディスク装置を疑似故
障状態にする。その後は、疑似故障状態のデータディス
ク装置に対するアクセスは、残余のディスク装置の記録
情報を用いた自動回復機能によって代替される。その一
方で、疑似故障状態のデータディスク装置からバックア
ップ対象の記録情報が読み出されて複製される。 【効果】ディスクアレイ装置60が有する自動回復機能
を利用して、計算機本体50によるアクセスを妨げるこ
となく、記録情報をバックアップできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の情報記録ディス
ク装置を有し、この複数の情報記録ディスク装置に分割
して情報を記録するようにしたディスクアレイ装置のバ
ックアップ装置およびバックアップ方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、計算機の外部記録装置とし
て、複数枚のディスク装置を有するディスクアレイ装置
が用いられている。このディクスアレイ装置を外部記録
装置として用いた計算機の概念的な構成は、図3に示さ
れている。計算機本体1に接続されたディスクアレイ装
置3は4個のディスク装置31,32,33,34を備
えている。そのうち3個のディスク装置31,32,3
3は、データディクス装置であり、残る1個のディスク
装置34は冗長ディスク装置である。データディスク装
置は、計算機本体1から与えられるデータを記録するた
めのディスク装置である。また、冗長ディスク装置は、
誤り検出・修正用のデータを記録するためのディスク装
置である。このようなディスクアレイ装置には、一般
に、いずれかのデータディスク装置または冗長ディスク
装置に故障が発生したときには、残りのディスク装置に
記録されているデータに基づいて、故障したディスク装
置の記録データを自動回復する機能が備えられている。
これにより、データの安全性の高度化が図られている。
【0003】ディスクアレイ装置3には、ディスクアレ
イ制御機構5が備えられている。ディスクアレイ制御機
構5は、計算機本体1から渡された論理的に連続した記
録領域を複数台のデータディスク装置31,32,33
に順次分割して記録する。このとき、ディスクアレイ制
御機構5は、同時に、誤り検出・修正用のデータを冗長
ディスク装置34に記録する。
【0004】図3の例について具体的に説明すると、計
算機本体1は、連続したアドレス「1」,「2」,
「3」,「4」,・・・・に記録すべきデータD1,D2,
D3,D4,・・・・をディスクアレイ装置3に渡す。ディ
スクアレイ制御機構5は、ディスク装置31にデータD
1を記録し、ディスク装置32にデータD2を記録し、
ディスク装置33にデータD3を記録し、さらにディス
ク装置31にデータD4を記録する。このように、ディ
スクアレイ制御機構5は、複数個のデータディスク装置
31,32,33に対して循環的にデータを書き込む。
換言すれば、計算機本体1から見たときに、論理的に連
続するアドレスは、複数個のデータディスク装置31,
32,33に対して循環的に割り当てられている。
【0005】冗長ディスク装置34には、誤り検出・修
正用データP1,P2,・・・・が記録される。たとえば、
データディスク装置31に記録されたデータD1は、デ
ータディスク装置32,33および冗長ディスク装置3
4に記録されたデータD2,D3およびP1を用いて再
生することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなディスク
アレイ装置のような外部記録装置では、装置の故障に備
えてデータのバックアップが行われる。すなわち、デー
タが破壊されるおそれがあることを考慮して、記録デー
タの一部または全部が他の記録装置に複製される。
【0007】計算機本体1から見たときに論理的に連続
している記録領域に関してバックアップをとる場合につ
いて考える。バックアップをとるべき記録領域の記録デ
ータを他の記録装置に複製してバックアップをとる場合
には、複製を行っている期間には、当該記録領域に対す
るデータの更新処理を停止しておかなければならない
(このような処理は、「オフラインバックアップ」と呼
ばれる。)。さもないと、複製されたデータがどの時点
のデータであるのかが不明確となり、バックアップの意
味がなくなるからである。
【0008】しかし、このような手法では、バックアッ
プを行う際には複製中の記録領域に関するデータ更新処
理を行えないから、計算機の処理効率が著しく低下す
る。この問題を解決するには、計算機本体1が複製中の
記録領域のデータの更新を行いつつ、その一方で、或る
特定の時点におけるデータの複製を作成することができ
ればよい。このような技術は、オンラインバックアップ
と呼ばれる。従来から行われているオンラインバックア
ップ技術においては、或る記録領域のバックアップをと
る際に、複製すべき記録領域に対する更新処理が発生し
た場合に、実際の更新処理は行わずに更新処理内容を別
の記録領域に記録するようにしている。そして、複製作
業終了後に、更新処理内容を複製対象の領域に転送する
ことによって、実質的な更新処理が行われる。このよう
にすれば、或る特定の時点におけるデータを複製できる
とともに、この複製中におけるデータ更新処理が妨げら
れることがない。
【0009】しかしながら、この従来のオンラインバッ
クアップ技術では、複製対象の記録領域に対するデータ
更新内容を別の領域に記録したり、その内容を複製後に
転送したりするという、特別な機能が必要である。その
ため、計算機本体1内のソフトウェアやディスクアレイ
制御機構5内のソフトウェアが複雑になるという問題が
あった。
【0010】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、ディスクアレイ装置が実行する処理を大幅
に変更することなく、記録情報のバックアップを良好に
行うことができるディスクアレイ装置のバックアップ装
置を提供することである。本発明の他の目的は、ディス
クアレイ装置が実行する処理を大幅に変更することな
く、記録情報のバックアップを良好に行うことができる
ディスクアレイ装置のバックアップ方法を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、計算機本体において必要と
される情報を記録した1つ以上の情報記録ディスク装置
と、この情報記録ディスク装置の記録情報の誤りを検出
して修正するための誤り検出・修正用の情報を記録する
少なくとも1つの冗長ディスク装置と、任意の情報記録
ディスク装置に故障が生じたときに、残余のディスク装
置の記録情報に基づいて上記故障の生じた情報記録ディ
スク装置の記録情報を再生する手段とを備えたディスク
アレイ装置に適用され、このディスクアレイ装置の記録
情報をバックアップするための装置であって、計算機本
体からディスクアレイ装置にアクセスするときの論理的
に連続したアドレスを変換することによって、情報記録
ディスク装置の論理的に連続した記録領域に対して実質
的なアクセスを行わせるためのアドレス変換手段と、バ
ックアップしようとする情報が記録されている情報記録
ディスク装置を疑似的に故障状態とする手段と、上記疑
似的に故障状態とされた情報記録ディスク装置に記録さ
れているバックアップ対象の記録情報を複製することに
よってバックアップをとる手段とを含むことを特徴とす
るディスクアレイ装置のバックアップ装置である。
【0012】請求項2記載の発明は、バックアップを実
行中にバックアップ対象の記録領域に対する更新処理が
発生したときに、上記バックアップ対象の記録領域に記
録すべき情報に対応した誤り検出・修正用の情報を作成
して、上記冗長ディスク装置に記録する手段と、バック
アップの終了後に、バックアップ対象の情報記録ディス
ク装置以外のディスク装置の記録情報に基づいて、バッ
クアップ対象の記録領域に記録すべき情報を再生する手
段と、上記再生された情報を上記バックアップ対象の記
録領域に記録する手段とをさら含むことを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、上記疑似的に故障
状態とされた情報記録ディスク装置の疑似故障状態をバ
ックアップの終了後に解除する手段をさらに含むことを
特徴とする。請求項4記載の発明は、計算機本体におい
て必要とされる情報を記録した1つ以上の情報記録ディ
スク装置と、この情報記録ディスク装置の記録情報の誤
りを検出して修正するための誤り検出・修正用の情報を
記録する少なくとも1つの冗長ディスク装置と、任意の
情報記録ディスク装置に故障が生じたときに、残余のデ
ィスク装置の記録情報に基づいて上記故障の生じた情報
記録ディスク装置の記録情報を再生する手段とを備えた
ディスクアレイ装置に適用され、このディスクアレイ装
置の記録情報をバックアップするための方法であって、
計算機本体からディスクアレイ装置にアクセスするとき
の論理的に連続したアドレスを変換することによって、
情報記録ディスク装置の論理的に連続した記録領域に対
して実質的なアクセスを行わせること、バックアップし
ようとする情報が記録されている情報記録ディスク装置
を疑似的に故障状態とすること、および上記疑似的に故
障状態とされた情報記録ディスク装置に記録されている
バックアップ対象の記録情報を複製することによってバ
ックアップをとることを含むことを特徴とするディスク
アレイ装置のバックアップ方法である。
【0014】請求項5記載の発明は、バックアップを実
行中にバックアップ対象の記録領域に対する更新処理が
発生したときに、上記バックアップ対象の記録領域に記
録すべき情報に対応した誤り検出・修正用の情報を作成
して、上記冗長ディスク装置に記録すること、バックア
ップの終了後に、バックアップ対象の情報記録ディスク
装置以外のディスク装置の記録情報に基づいて、バック
アップ対象の記録領域に記録すべき情報を再生するこ
と、および上記再生された情報を上記バックアップ対象
の記録領域に記録することをさら含むことを特徴とす
る。
【0015】請求項6記載の発明は、上記疑似的に故障
状態とされた情報記録ディスク装置の疑似故障状態をバ
ックアップの終了後に解除することをさらに含むことを
特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1または請求項4記載の発明によれば、
計算機本体がディスクアレイ装置にアクセスするときの
アドレスが変換され、論理的に連続したアドレスに関し
ては、情報記録ディスク装置の論理的に連続した記録領
域に対して実質的なアクセスが行われる。バックアップ
を行うときには、バックアップ対象の記録領域を含む情
報記録ディスク装置が疑似的に故障状態とされる。これ
により、疑似故障状態となった情報記録ディスク装置に
対するアクセスは、ディスクアレイ装置が有している自
動回復機能によって、残余のディスク装置の記録情報に
基づいて情報を再生する処理により代替される。その一
方で、疑似故障状態とされた情報記録ディスク装置から
バックアップ対象の記録情報が読み出されて複製され
る。
【0017】上記のように論理的に連続したアドレスの
情報が情報記録ディスク装置の論理的に連続した記録領
域に記録されるようにしているので、バックアップ対象
の情報は、たとえばいずれか1つの情報記録ディスク装
置に記録されていることになる。そこで、バックアップ
対象の情報が記録された情報記録ディスク装置を疑似故
障状態として、この情報記録ディスク装置に対するアク
セスを禁止し、その状態で、疑似故障状態とされた情報
記録ディスク装置からバックアップ対象の情報を読み出
して複製することにより、バックアップが行える。バッ
クアップ対象の情報が記録された情報記録ディスク装置
は疑似故障状態とされるので、バックアップ対象の情報
記録ディスク装置に対するアクセスは、ディスクアレイ
装置が有している自動回復機能によって代替される。
【0018】このようにして、バックアップ対象の情報
が記録されている情報記録ディスク装置を疑似的に故障
状態とすることによって、ディスクアレイ装置が有して
いる自動回復機能を利用して、計算機本体によるアクセ
スを妨げることなく、記録情報のバックアップを行え
る。請求項2または請求項5記載の発明によれば、バッ
クアップの実行中に、バックアップ対象記録領域に対す
る更新処理が発生すると、バックアップ対象記録領域に
記録すべき情報に対応した誤り検出・修正用情報が作成
されて、冗長ディスク装置に記録される。そして、バッ
クアップの終了後には、バックアップ対象でないディス
ク装置(このなかには、冗長ディスク装置が含まれてい
る。)の記録情報に基づいて、バックアップ対象記録領
域に本来記録すべきであった情報が再生される。この再
生された情報がバックアップ対象記録領域に記録される
ことによって、実質的な更新処理が達成される。
【0019】このような処理によって、バックアップ対
象記録領域の記録情報に対する更新処理を許容した状態
で、バックアップ対象の情報記録ディスク装置が疑似故
障状態とされた時点の記録情報をバックアップできる。
すなわち、オンラインバックアップが実現される。請求
項3または請求項6記載の発明によれば、バックアップ
終了後に、疑似的に故障状態とされた情報記録ディスク
装置の疑似故障状態が解除されるので、バックアップ終
了後には、情報記録ディスク装置の動作を通常の状態に
戻すことができる。
【0020】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例が適
用された計算機の概念的な構成を示すブロック図であ
る。この計算機は、計算機本体50と、この計算機本体
に接続された外部記録装置としてのディスクアレイ装置
60とを備えている。ディスクアレイ装置60は複数個
のディスク装置61,62,63,64と、これらのデ
ィスク装置に対するアクセスを制御するディスクアレイ
制御機構67とを備えている。
【0021】複数枚のディクス装置61〜64のうち、
3個のディスク装置61,62,63はデータ記録用の
データディスク装置である。残る1個のディスク装置6
4は、データディスク装置61,62,63の記録デー
タに対応した誤り検出・修正用データP1,P2,P
3,・・・・を記録するための冗長ディスク装置である。デ
ータディスク装置61,62,63には、図1に示され
ているように、論理的に連続するアドレス「1」,
「2」,「3」,・・・・が循環的に割り当てられている。
したがって、計算機本体50が、論理的に連続している
アドレスを指定してディスクアレイ装置60に記録すべ
き情報を与えると、ディスクアレイ制御機構67は、記
録すべきデータを3個のデータディスク装置61,6
2,63に循環的に与え、これらのデータディスク装置
61,62,63に対して循環的にデータを書き込むこ
とになる。
【0022】本実施例においては、計算機本体50には
アドレス変換機構55が内蔵されている。このアドレス
変換機構55は、ソフトウェアまたはハードウェアのい
ずれの構成によって実現されてもよい。アドレス変換機
構55は、計算機本体50内における論理的に連続した
アドレスを、ディスクアレイ装置60が保有する個々の
データディスク装置の論理的に連続した記録領域に相当
するアドレスに変換する働きを有する。たとえば、計算
機本体1がデータを書き込むべきアドレスとして、論理
的に連続したアドレス「1」,「2」,「3」,
「4」,・・・・,「n」,・・・・を発行したとする。そうす
ると、このような論理的に連続したアドレスは、アドレ
ス変換機構55によって、「1」,「4」,「7」,
「10」,・・・・,「3(n−1)+1」,・・・・のような
離散的なアドレスに変換される。この論理的に離散した
アドレスは、図1から理解されるように、データディス
ク装置61においては連続した記録領域に対応してい
る。これにより、論理的に連続したアドレス「1」,
「2」,「3」,「4」,・・・・に書き込むべきデータD
1,D2,D3,・・・・は、1つのデータディスク装置6
1の連続した記録領域に書き込まれることになる。
【0023】このとき、ディスクアレイ制御機構67
は、アドレス「1」,「2」,「3」の内容に対応した
誤り検出・修正用データP1、アドレス「4」,
「5」,「6」の内容に対応した誤り検出・修正用デー
タP2、アドレス「7」,「8」,「9」の内容に対応
した誤り検出・修正用データP3、アドレス「10」,
「11」,「12」の内容に対応した誤り検出・修正用
データP4、・・・・を冗長ディスク装置64に記録する。
【0024】データディスク装置の記録内容は、バック
アップ用記録装置70によって、フレシキブルディスク
のような記録媒体にバックアップすることができる。バ
ックアップ用記録装置70は、フレキシブルディスク装
置やハードディスク装置などからなる。図2は、ディス
クアレイ装置60の記録内容をバックアップ用記録装置
70に複製してバックアップをとる場合の計算機本体5
0の動作を説明するためのフローチャートである。デー
タのバックアップは論理的に連続した(すなわち、連続
的なアドレスが付与された)記録領域に関して実行され
る。アドレス変換機構55の働きにより、論理的に連続
した記録領域のデータは、ディスクアレイ装置60のデ
ータディスク装置61,62,63の連続した記録領域
に記録されている。したがって、バックアップは、デー
タディスク装置61,62,63の連続した記録領域に
関して実行される。
【0025】たとえば、計算機本体50に備えられた図
外のキー入力装置からの入力によって、論理アドレス
「1」、「2」、「3」、「4」の記録データのバック
アップをとるべき旨の指令が計算機本体50に与えられ
た場合を想定する。計算機本体50は、まず、ディスク
アレイ制御機構67に対してバックアップ対象の記録領
域のデータが記録されているデータディスク装置を疑似
的に故障状態とするための特殊コマンドを発行する(ス
テップS1)。
【0026】これにより、その後は、疑似的に故障状態
とされたデータディスク装置61の記録データに対する
自動回復機能が働く。したがって、データディスク装置
61の記録領域に対する読出しアクセスが発生したとき
には、残余のデータディスク装置62,63の記録デー
タと冗長ディスク装置64の記録データとに基づいて、
データディスク装置61の記録データが再生される。
【0027】データディスク装置61に対する更新処
理、すなわち書込みアクセスが発生したときには、疑似
故障状態のデータディスク装置61に書き込むべきデー
タ(計算機本体50から与えられたデータ)と、残余の
データディスク装置62,63の記録データとに基づい
て、誤り検出・修正用データが作成される。この作成さ
れた誤り検出・修正用データが冗長ディスク装置64に
記録される。すなわち、バックアップ中には、バックア
ップ対象のデータに対する実際の更新処理は行われな
い。
【0028】このような動作と並行して、計算機本体5
0は、ディスクアレイ制御機構67に対して、疑似故障
状態のデータディスク装置61のバックアップ対象領域
のデータの読出しを指示するための特殊コマンドを発行
する(ステップS2)。これに応答して、ディスクアレ
イ制御機構67は、データディスク61の記録内容を読
み出して、計算機本体50に与える。計算機本体50
は、与えられたデータをバックアップ用記録装置70に
与えてフロッピーディスクなどの記録媒体に記録させる
(ステップS3)。これにより、バックアップが達成さ
れる。
【0029】次に計算機本体50は、ディスクアレイ制
御機構67に対して、疑似的に故障状態としたデータデ
ィスク装置61の故障状態を解除するための特殊コマン
ドを与える(ステップS4)。その後、ディスクアレイ
制御機構67に対して、データディスク装置61に本来
書き込むべきデータを再生すべき旨を表す特殊コマンド
が、計算機本体50から与えられる(ステップS5)。
これに応答してディスクアレイ制御機構67は、データ
ディスク装置62,63の記録データおよび冗長ディス
ク装置64の記録データに基づいて、バックアップ処理
中に発生した更新処理によってデータディスク装置61
に書き込むべきであったデータを再生し、この再生され
たデータをデータディスク装置61に書き込む。これに
よって、データディスク装置61に対する実質的な更新
処理が達成され、処理が終了する。その後は、ディスク
アレイ装置60の動作は、通常の動作に戻る。
【0030】以上のように本実施例によれば、アドレス
変換機構55の働きによって、連続した論理アドレスに
記録されるべきデータは、個々のデータディスク装置の
論理的に連続した記録領域に記録される。そして、ディ
スクアレイ装置60に記録されたデータのバックアップ
が必要とされたときには、バックアップ対象領域を含む
データディスク装置が疑似的に故障状態とされる。この
疑似的に故障状態とされたデータディスク装置に対する
書込みおよび読出しアクセスは、残りのデータディスク
装置および冗長ディスク装置64の記録データを用いた
上記の自動回復機能によって代替される。バックアップ
の終了後には、疑似的に故障状態とされていたデータデ
ィスク装置に対して発生した更新処理が、ディスクアレ
イ制御機構67の働きによって実質的に達成される。
【0031】このようにして、データ更新処理を妨げる
ことなくディスクアレイ装置60の記録データをバック
アップすることができる。しかも、疑似故障状態とする
ための特殊コマンドや疑似故障状態を解除するための特
殊コマンドを発行したりすることによって、ディスクア
レイ装置60がもともと有している自動回復機能を利用
して、オンラインバックアップが実現されており、ディ
スクアレイ制御機構67が実行するソフトウエアに大き
な変更が必要となることがない。そのため、ディスクア
レイ装置60の記録データのオンラインバックアップが
極めて簡易に実現される。これによって、ディスクアレ
イ装置60の記録情報の安全性を向上できる。
【0032】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば、上記の実施例では、ディスクアレイ装置
60は、3個のデータディスク装置61,62,63お
よび1個の冗長ディスク装置64を有しているが、本発
明はこれ以外の構成のディスクアレイ装置にも適用でき
る。すなわち、少なくとも1つのデータディスク装置と
少なくとも1つの冗長ディスク装置とを有していれば、
上記実施例と同様にしてオンラインバックアップを行え
る。
【0033】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内で種々の変更を施すことができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1または請求項4記載の発明によ
れば、ディスクアレイ装置が有している自動回復機能を
利用して、計算機本体によるアクセスを妨げることな
く、記録情報のバックアップを行える。請求項2または
請求項5記載の発明によれば、バックアップ対象記録領
域の記録情報に対する更新処理を許容した状態で、バッ
クアップ対象の情報記録ディスク装置が疑似故障状態と
された時点の記録情報をバックアップできる。すなわ
ち、ディスクアレイ装置が実行する処理を大幅に変更す
ることなく、オンラインバックアップを達成できる。
【0035】請求項3または請求項6記載の発明によれ
ば、バックアップ終了後には、疑似的に故障状態とされ
た情報記録ディスク装置の疑似故障状態が解除されるの
で、バックアップ終了後には、情報記録ディスク装置の
動作を通常の動作に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用された計算機の概念的
な構成を示すブロック図である。
【図2】バックアップ時の計算機本体の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図3】従来技術を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
50 計算機本体 55 アドレス変換機構 60 ディスクアレイ装置 61,62,63 データディスク装置 64 冗長ディスク装置 67 ディスクアレイ制御機構 70 バックアップ用記録装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計算機本体において必要とされる情報を記
    録した1つ以上の情報記録ディスク装置と、この情報記
    録ディスク装置の記録情報の誤りを検出して修正するた
    めの誤り検出・修正用の情報を記録する少なくとも1つ
    の冗長ディスク装置と、任意の情報記録ディスク装置に
    故障が生じたときに、残余のディスク装置の記録情報に
    基づいて上記故障の生じた情報記録ディスク装置の記録
    情報を再生する手段とを備えたディスクアレイ装置に適
    用され、このディスクアレイ装置の記録情報をバックア
    ップするための装置であって、 計算機本体からディスクアレイ装置にアクセスするとき
    の論理的に連続したアドレスを変換することによって、
    情報記録ディスク装置の論理的に連続した記録領域に対
    して実質的なアクセスを行わせるためのアドレス変換手
    段と、 バックアップしようとする情報が記録されている情報記
    録ディスク装置を疑似的に故障状態とする手段と、 上記疑似的に故障状態とされた情報記録ディスク装置に
    記録されているバックアップ対象の記録情報を複製する
    ことによってバックアップをとる手段とを含むことを特
    徴とするディスクアレイ装置のバックアップ装置。
  2. 【請求項2】バックアップを実行中にバックアップ対象
    の記録領域に対する更新処理が発生したときに、上記バ
    ックアップ対象の記録領域に記録すべき情報に対応した
    誤り検出・修正用の情報を作成して、上記冗長ディスク
    装置に記録する手段と、 バックアップの終了後に、バックアップ対象の情報記録
    ディスク装置以外のディスク装置の記録情報に基づい
    て、バックアップ対象の記録領域に記録すべき情報を再
    生する手段と、 上記再生された情報を上記バックアップ対象の記録領域
    に記録する手段とをさら含むことを特徴とする請求項1
    記載のディスクアレイ装置のバックアップ装置。
  3. 【請求項3】上記疑似的に故障状態とされた情報記録デ
    ィスク装置の疑似故障状態をバックアップの終了後に解
    除する手段をさらに含むことを特徴とする請求項1また
    は2記載のディスクアレイ装置のバックアップ装置。
  4. 【請求項4】計算機本体において必要とされる情報を記
    録した1つ以上の情報記録ディスク装置と、この情報記
    録ディスク装置の記録情報の誤りを検出して修正するた
    めの誤り検出・修正用の情報を記録する少なくとも1つ
    の冗長ディスク装置と、任意の情報記録ディスク装置に
    故障が生じたときに、残余のディスク装置の記録情報に
    基づいて上記故障の生じた情報記録ディスク装置の記録
    情報を再生する手段とを備えたディスクアレイ装置に適
    用され、このディスクアレイ装置の記録情報をバックア
    ップするための方法であって、 計算機本体からディスクアレイ装置にアクセスするとき
    の論理的に連続したアドレスを変換することによって、
    情報記録ディスク装置の論理的に連続した記録領域に対
    して実質的なアクセスを行わせること、 バックアップしようとする情報が記録されている情報記
    録ディスク装置を疑似的に故障状態とすること、および
    上記疑似的に故障状態とされた情報記録ディスク装置に
    記録されているバックアップ対象の記録情報を複製する
    ことによってバックアップをとることを含むことを特徴
    とするディスクアレイ装置のバックアップ方法。
  5. 【請求項5】バックアップを実行中にバックアップ対象
    の記録領域に対する更新処理が発生したときに、上記バ
    ックアップ対象の記録領域に記録すべき情報に対応した
    誤り検出・修正用の情報を作成して、上記冗長ディスク
    装置に記録すること、 バックアップの終了後に、バックアップ対象の情報記録
    ディスク装置以外のディスク装置の記録情報に基づい
    て、バックアップ対象の記録領域に記録すべき情報を再
    生すること、および上記再生された情報を上記バックア
    ップ対象の記録領域に記録することをさら含むことを特
    徴とする請求項4記載のディスクアレイ装置のバックア
    ップ方法。
  6. 【請求項6】上記疑似的に故障状態とされた情報記録デ
    ィスク装置の疑似故障状態をバックアップの終了後に解
    除することをさらに含むことを特徴とする請求項4また
    は5記載のディスクアレイ装置のバックアップ方法。
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