JPH0723854U - トランスミッションオイルの冷却装置 - Google Patents
トランスミッションオイルの冷却装置Info
- Publication number
- JPH0723854U JPH0723854U JP5942793U JP5942793U JPH0723854U JP H0723854 U JPH0723854 U JP H0723854U JP 5942793 U JP5942793 U JP 5942793U JP 5942793 U JP5942793 U JP 5942793U JP H0723854 U JPH0723854 U JP H0723854U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本考案は、エア吸込みの空転によるオイルポン
プの作動不良の発生を防止し、ストレーナの取り外し並
びにセットを容易にしたトランスミッションオイルの冷
却装置を提供することである。 【構成】オイルポンプ2の吸込み口3に接続されるオイ
ル吸込みパイプ4に、前記オイルポンプの吸込み口位置
を中心とする下向き又は上向きに弯曲部4aを形成して
オイル溜め部4bを設け、ドレンプラグ5に前記オイル
吸込みパイプ4のオイル吸込み口の外周へ挿入されるラ
ッパ状の案内部材7bとオイル吸込みパイプ外周面に密
接するシール部材とを備えた円筒網状のストレーナ6を
固設した構成を特徴とする。
プの作動不良の発生を防止し、ストレーナの取り外し並
びにセットを容易にしたトランスミッションオイルの冷
却装置を提供することである。 【構成】オイルポンプ2の吸込み口3に接続されるオイ
ル吸込みパイプ4に、前記オイルポンプの吸込み口位置
を中心とする下向き又は上向きに弯曲部4aを形成して
オイル溜め部4bを設け、ドレンプラグ5に前記オイル
吸込みパイプ4のオイル吸込み口の外周へ挿入されるラ
ッパ状の案内部材7bとオイル吸込みパイプ外周面に密
接するシール部材とを備えた円筒網状のストレーナ6を
固設した構成を特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、トランスミッションケース内に充填されているオイルの冷却装置に 関するものである。
【0002】
自動車のトランスミッションオイルは高速走行等によって油温が上昇し、オイ ル粘度が低下すると共に、早期に劣化するのを防ぐために冷却する場合がある。 その冷却装置は図4で示すように、トランスミッション1のケース内に設けられ ているオイルポンプによってトランスミッション1のケース底部に溜っているオ イルを汲み上げて導出口20からトランスミッション1のケース外に取り出し、 配管を介してオイルフィルタ21を通してエンジン前方に配置したオイルクーラ 22(ラジエータ)で冷却し、配管を介して導入口23から再びトランスミッシ ョン1のケース内に還流させる構造である。
【0003】
上記トランスミッションオイル冷却装置では、オイルポンプはトランスミッシ ョン1のケース内の油面より上方に配置され、オイルポンプの吸込み口にオイル 吸込みパイプが接続され、トランスミッションの出力軸の回転をギヤで伝達して 駆動するようになっている。従って、車両が停止しているときにはオイルポンプ の作動は停止し、オイル吸込みパイプ内のオイルがトランスミッション1のケー ス内に落下する。そのため、オイルポンプが作動したときにオイル吸込みパイプ 内のエアを吸込み、空転状態となって作動不良を発生する場合がある。また、オ イル吸込みパイプのオイル吸込み口の外周にはストレーナが取り付けられている が、これを取り外して清掃や新品と交換する作業が困難な問題があった。
【0004】
本考案は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その特徴とする構成 は、トランスミッションケース内のオイルを汲み上げるオイルポンプと、このオ イルポンプで汲み上げたオイルをオイルクーラで冷却してトランスミッションケ ース内に還流するトランスミッションオイルの冷却装置において、前記オイルポ ンプの吸込み口に接続されるオイル吸込みパイプに、前記オイルポンプの吸込み 口位置を中心とする下向き又は上向きに弯曲部を形成してオイル溜め部を設け、 ドレンプラグに前記オイル吸込みパイプのオイル吸込み口の外周へ挿入されるラ ッパ状の案内部材とオイル吸込みパイプの外周面に密接するシール部材とを備え た円筒網状のストレーナを固設したものである。
【0005】
上記の構成により、オイルポンプが停止しても、オイル吸込みパイプに設けら れているオイル溜め部に呼び水としての作用をするオイルが残存し、オイルポン プが作動した時のエア吸込みによる空転を防止する。また、ストレーナはドレン プラグと一体に設けられているため、オイル交換時にドレンプラグを外すことに よりストレーナも一緒に外して清掃あるいは新品と交換することができ、装着時 にはラッパ状の案内部材によってオイル吸込みパイプのオイル吸込み口に容易に 挿入を可能とする。
【0006】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1において、2はオイルポ ンプであり、図3のトランスミッション1のケース1a内に設置され、トランス ミッション1の出力軸とギヤ伝動して駆動される。3は前記オイルポンプ2の吸 込み口であり、これにオイル吸込みパイプ4が接続されている。
【0007】 オイル吸込みパイプ4には、前記オイルポンプの吸込み口3の位置を中心とす る下向きの弯曲部4aを形成してオイル溜め部4bが設けられている。この弯曲 部4aは上向きに弯曲したものでも良い。
【0008】 5はドレンプラグであり、トランスミッション1のケース1aの底面に螺合さ れている。このドレンプラグ5に、前記オイル吸込みパイプ4のオイル吸込み口 の外周へ挿入される円筒網状のストレーナ6が固定されている。
【0009】 上記ストレーナ6は図2で示すように、ストレーナ6の内側に窓孔7aを有し 、上端の開口部にはラッパ状の案内部7bを備えた芯金7が設けられ、ラッパ状 の案内部7bにはオイル吸込みパイプ4のオイル吸込み口部の外周面に密接する シール部材9を設けた構造である。
【0010】 本考案は上記の通りの構造であるから、車両の走行によってオイルポンプ2が 駆動され、トランスミッション1のケース1aの底部に溜まっているオイルを汲 み上げて図4で示すように、オイルフィルタ21を通り、オイルクーラ22で冷 却して再びトランスミッション1のケース1a内に還流し、殊に高速走行時にお ける油温の上昇を抑制する。
【0011】 車両の停止によってオイルポンプ2が停止した時には、オイル吸込みパイプ4 内のオイルはトランスミッション1のケース1a内に落下するが、オイルポンプ の吸込み口3の位置に形成した下向き(または上向き)の弯曲部4aにより、こ の弯曲部4aとオイルポンプの吸込み口3との間のオイル溜め部4bのオイルは トランスミッション1のケース1a内に落下することがなく、図1で示すオイル レベルOLで残存する。
【0012】 これにより、オイルポンプ2が駆動された時には、オイル溜め部4bのオイル が呼び水としての作用を行い、トランスミッション1のケース1a内のオイル8 を急速に吸い上げるため、オイルポンプ2は多量のエア吸込を吸い込むことがな く空転を防止する。
【0013】 また、オイル吸込みパイプ4のオイル吸込み口のストレーナ6はドレンプラグ 5と一体構成であるため、オイル交換の際のオイル抜きの時にドレンプラグ5を トランスミッション1のケース1aから取り外す操作でストレーナ6も一緒に抜 き取られ、ストレーナ6の清掃または新品との交換が容易にできる。
【0014】 ドレンプラグ5をトランスミッション1のケース1aに装着することによりス トレーナ6はラッパ状の案内部7bによってオイル吸込みパイプ4のオイル吸込 み口の外周に案内され、容易にセットすることができる。この案内部7bを形成 する芯金7は、円筒網状のストレーナ6の補強部材として作用し、ストレーナ6 の変形を防止する。
【0015】
以上述べたように本考案によると、オイルポンプの吸込み口の位置に形成した 下向き(または上向き)弯曲部により、この弯曲部とオイルポンプの吸込み口と の間にオイル溜め部を設けた構成により、オイルポンプ停止後の作動において多 量のエア吸込を吸い込むことがなく空転によるオイルポンプの作動不良の発生を 防止する。また、オイル吸込みパイプのオイル吸込み口のストレーナはドレンプ ラグと一体構であるため、清掃あるいは新品との交換の際のストレーナの取り外 し並びにオイル吸込みパイプのオイル吸込み口へのセットが容易に得られる利点 を有している。
【図1】本考案装置の要部を示す一部断面側面図
【図2】ストレーナの断面図
【図3】本考案装置の要部を示す破断側面図
【図4】トランスミッションオイルの冷却回路図
1 トランスミッション 2 オイルポンプ 3 オイルポンプの吸込み口 4 オイル吸込みパイプ 4a 弯曲部 4b オイル溜め部 5 ドレンプラグ 6 ストレーナ 7 芯金 7a 窓穴 7b 案内部 8 オイル 9 シール部材
Claims (1)
- 【請求項1】 トランスミッションケース内のオイルを
汲み上げるオイルポンプと、このオイルポンプで汲み上
げたオイルをオイルクーラで冷却してトランスミッショ
ンケース内に還流するトランスミッションオイルの冷却
装置において、前記オイルポンプの吸込み口に接続され
るオイル吸込みパイプに、前記オイルポンプの吸込み口
位置を中心とする下向き又は上向きに弯曲部を形成して
オイル溜め部を設け、ドレンプラグに前記オイル吸込み
パイプのオイル吸込み口の外周へ挿入されるラッパ状の
案内部材とオイル吸込みパイプの外周面に密接するシー
ル部材とを備えた円筒網状のストレーナを固設したこと
を特徴とするトランスミッションオイルの冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059427U JP2596824Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | トランスミッションオイルの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059427U JP2596824Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | トランスミッションオイルの冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723854U true JPH0723854U (ja) | 1995-05-02 |
JP2596824Y2 JP2596824Y2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=13112960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993059427U Expired - Lifetime JP2596824Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | トランスミッションオイルの冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596824Y2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102261457A (zh) * | 2010-05-31 | 2011-11-30 | 加特可株式会社 | 油泵装置 |
JP2015197118A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | 本田技研工業株式会社 | パワーユニット |
CN107120512A (zh) * | 2017-06-23 | 2017-09-01 | 四川宏华石油设备有限公司 | 一种润滑系统吸油管路结构 |
CN108361340A (zh) * | 2018-04-11 | 2018-08-03 | 安徽合力股份有限公司 | 一种液力变速箱 |
US10400834B2 (en) | 2014-03-31 | 2019-09-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Oil supply structure for power unit, and power unit |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP1993059427U patent/JP2596824Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102261457A (zh) * | 2010-05-31 | 2011-11-30 | 加特可株式会社 | 油泵装置 |
KR101309455B1 (ko) * | 2010-05-31 | 2013-09-23 | 쟈트코 가부시키가이샤 | 오일 펌프 장치 |
JP2015197118A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | 本田技研工業株式会社 | パワーユニット |
US10400834B2 (en) | 2014-03-31 | 2019-09-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Oil supply structure for power unit, and power unit |
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CN108361340A (zh) * | 2018-04-11 | 2018-08-03 | 安徽合力股份有限公司 | 一种液力变速箱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2596824Y2 (ja) | 1999-06-21 |
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