JPH07238298A - 粒状漂白活性化剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

粒状漂白活性化剤組成物及びその製造方法

Info

Publication number
JPH07238298A
JPH07238298A JP6028242A JP2824294A JPH07238298A JP H07238298 A JPH07238298 A JP H07238298A JP 6028242 A JP6028242 A JP 6028242A JP 2824294 A JP2824294 A JP 2824294A JP H07238298 A JPH07238298 A JP H07238298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
activator composition
composition according
bleaching activator
granular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6028242A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiyoshi Yamaguchi
進可 山口
Noriko Tokushige
紀子 徳重
Yoshiyuki Hanada
美幸 花田
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP6028242A priority Critical patent/JPH07238298A/ja
Publication of JPH07238298A publication Critical patent/JPH07238298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (a) 一般式 R−CO−L の化合物〔L は次式
のような脱離基を、R はC11〜13の直鎖のアルキル基を
意味する。〕 (b) テトラアセチルエチレンジアミン及び(c) 有機ホス
ホン酸又はその塩を含有してなり、組成物中の(a) ,
(b) 成分の配合量が (a)/(b) = 100/1〜1/1、
(a)+(b) = 0.1〜55重量%で、(c) 成分の配合量が0.1
〜10重量%である粒状漂白活性化剤組成物。かかる粒
状漂白活性化剤組成物と過酸化水素放出体を含む洗剤生
地とを含有する漂白洗浄剤組成物。 【効果】 溶解性に優れているため、漂白剤の漂白力を
顕著に向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶解性及び漂白性能に優
れた粒状漂白活性化剤組成物に関する。更に詳しくは、
本発明は溶解性に優れ、特に草汁等の植物性蛋白汚れに
対して効果を奏する漂白洗浄剤に用いられる漂白活性化
剤組成物及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リ
ン酸塩及び過ケイ酸塩のような過酸化化合物が、染色さ
れた繊維製品及び白色の繊維製品の両方に見出される汚
れの化学的漂白に有効であることが知られている。しか
し、これらの化合物は、欧州の洗濯条件を念頭においた
ものであり、即ち高温の洗浄温度、例えば沸騰洗浄温度
又はその付近の温度において、最も効果的であるが、日
本の洗濯条件のような比較的欧州よりも低い温度ではそ
の効果が十分に発揮されない。
【0003】そこで、より漂白効果の高い有機過酸及び
有機過酸を発生させる漂白活性化剤前駆体を用いること
はこの業界では公知である。
【0004】この漂白活性化剤前駆体は、水溶液中で無
機又は有機過酸化水素化合物と反応し、それに対応する
有機過酸を発生する。それら漂白活性化剤前駆体のほと
んどは過加水分解可能な N−アシル又は O−アシル残基
を含んでいる。
【0005】多くの研究者らは有機過酸前駆体(漂白活
性化剤)の検討を行い、例えば英国特許第836988号及び
同854798号は、この技術の分野においての初期の特許に
あたる。それらはアセトキシベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム及びフェノールスルホン酸ナトリウムのエステルを
含み数種のエステルを開示している。また例えば、英国
特許第855735号では、N,N,N',N'-テトラエチレンジアミ
ン(TAED)を包含するアシルオルガノアミドが開示され
ている。また、最近の特許では、欧州特許0174132 号及
び同0185522 号ならびに米国特許4412934 号、同424892
8 号が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの漂白活性化剤
を用いることによって、日本で行われるような比較的低
い温度においても漂白洗浄に効果は見られるもの、未だ
満足いくレベルではない。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは鋭
意研究の結果、特定の比率の2種の漂白活性化剤と、有
機ホスホン酸とを含有する粒状の漂白活性化剤が、溶解
性に優れ、また草汁などの植物タンパク汚れに対して非
常に高い漂白力を示すことを見出し、本発明を提供する
に至った。
【0008】即ち、本発明は、 (a) 一般式 R−CO−L 〔式中、L は脱離基を、R は
炭素数11〜13の直鎖のアルキル基を意味する。〕で表さ
れる化合物 (b) テトラアセチルエチレンジアミン (c) 有機ホスホン酸又はその塩 0.1 〜10重量% を含有し、(b) 成分に対する(a) 成分の重量比 (b)/
(a) が 100/1〜1/1であり、且つ、組成物中の(a)
成分と(b) 成分の合計 (a)+(b) が 0.1〜55重量%であ
る粒状漂白活性化剤組成物及びこれを含有する漂白洗浄
剤組成物を提供するものである。
【0009】本発明の粒状漂白活性化剤組成物の必須成
分である、(a) 成分は漂白活性化剤であり、上記のよう
な構造を有するが、その一般式において、L は脱離基で
あり、アニオン性基を持ち、−CO−L がエステルの形で
結合しているものが好ましい。脱離基 Lとして好ましい
ものを以下に示す。
【0010】
【化2】
【0011】また、前記一般式において、R の直鎖アル
キル基の炭素数が10以下の場合、得られた組成物の溶解
性は比較的良好であるが、漂白力が低下する。またR の
炭素数が14以上であると、溶解性が低下し性能が悪くな
る。R が分枝のアルキル基の場合も溶解性は比較的に良
いが、漂白力が低下する。(a) 成分として特に好ましい
構造を有するものを下記に示すが、これに限定するもの
ではない。
【0012】
【化3】
【0013】本発明の必須成分のテトラアセチルジアミ
ン(TAED)(b) もまた漂白活性化剤の一種であり、その
構造式を下記に示す。
【0014】
【化4】
【0015】本発明において、TAEDは平均粒子径が1〜
200 μm のものを用いるのが好ましい。平均粒子径が大
きすぎると粒状漂白活性化剤組成物の溶解性が低下する
傾向を示す。
【0016】本発明の粒状漂白活性化剤組成物におい
て、前記(a) 成分と(b) 成分の重量比(a)/(b) は 100
/1〜1/1である。この重量比において、(b) 成分の
量が(a) 成分100 重量部に対して1重量部未満では、本
発明の組成物の溶解性が低下し、漂白率の低下が認めら
れ、また、(b) 成分の量が(a) 成分1重量部に対して1
重量部を超えると、漂白性の低下が認められる。
【0017】また、本発明の粒状漂白活性化剤組成物に
おいて前記(a) 成分と(b) 成分の組成物中の合計量 (a)
+(b) は、 0.1〜55重量%であり、好ましくは 0.5〜30
重量%、特に好ましくは1〜20%である。両者の合計量
が組成物中 0.1重量%未満では十分な漂白効果が認めら
れず、また55重量%を超えると有機過酸の濃度が高くな
り、発生した有機過酸が漂白活性化剤(a) 及び(b) と反
応し、ジアシル体を形成するために漂白効率が悪くなっ
てしまう。
【0018】(c) 成分の有機ホスホン酸又はその塩は、
その分子内に2個以上のホスホン酸基を有し、望ましく
は1%水溶液でそのpHが10以下であるものが望ましい。
【0019】有機ホスホン酸又はその塩としては、例え
ば、含窒素のアミノトリメチレンホスホン酸塩、エチレ
ンジアミンテトラメチレンホスホン酸塩、ジエチレント
リアミンペンタメチレンホスホン酸塩等が挙げられる。
また、1−ヒドロキシエチリデン−1−1−ジホスホン
酸塩、フィチン酸塩等が挙げられる。これらの中で、特
に好ましくは1−ヒドロキシエチリデン−1−1−ジホ
スホン酸塩である。
【0020】(c) 成分の配合量は、組成物中 0.1〜10重
量%、好ましくは 0.1〜5重量%であり、(c) 成分の配
合量が組成物中 0.1重量%未満では、得られた組成物の
溶解性が悪く、効果が認められない。また(c) 成分の配
合量が組成物中10重量%を超えると、造粒物の安定性に
問題が生じる。また、有機ホスホン酸又はその塩以外の
有機酸では優れた漂白力を得ることができない。
【0021】本発明の粒状漂白活性化剤組成物には更に
アニオン界面活性剤を併用することにより、溶解性を向
上させることができる。アニオン性界面活性剤は特に限
定しないが、以下のものが好ましい。例えば、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテ
ル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫酸塩、α−オレ
フィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩またはエステ
ル塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、
アミノ酸型界面活性剤、N −アシルアミノ酸型界面活性
剤、アルキル又はアルケニル燐酸エステル又はその塩が
例示される。中でも好ましくはアルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アル
キル又はアルケニル硫酸塩である。特に好ましくは、ア
ルキル鎖長 C10〜C16 、好ましくは C10〜C14 のアルキ
ル硫酸塩である。対イオンはアルカリ金属又はアルカリ
土類金属を用いることができ、特にアルカリ金属が好ま
しい。
【0022】アニオン界面活性剤は、粒状漂白活性化剤
組成物中 0.1〜40重量%、好ましくは1〜25重量%配合
される。
【0023】本発明の粒状漂白活性化剤組成物には(c)
成分以外の有機酸を配合することが安定性の点から好ま
しく、中でもコハク酸、クエン酸、脂肪酸が好ましい。
有機酸の配合量は組成物中 0.3〜30重量%、好ましくは
1〜25重量%である。
【0024】その他、本発明の粒状漂白活性化剤組成物
には、一般に洗浄剤に配合可能な成分を配合することが
できるが、炭酸塩やケイ酸塩等の比較的アルカリ性の強
いアルカリ剤は、組成物中5重量%以下、好ましくは1
重量%以下であることが好ましく、また、組成物中の水
分量も2重量%以下、好ましくは1重量%以下であるこ
とが好ましく、両者の量が多く成り過ぎると組成物の安
定性を低下させる原因になることがある。
【0025】本発明の粒状漂白活性化剤組成物は、平均
粒子径が 100〜1200μm 、好ましくは 200〜1000μm の
造粒物に造粒される。平均粒子径が小さすぎると造粒物
が凝集しやすくなり、分散性が下がるため、逆に溶解性
が下がる。また、平均粒子径が大きすぎても溶解性が低
下する。その際、平均粒子径が 150μm 以下の粒子は全
体の漂白活性化剤中の10重量%以下を占め、且つ平均粒
子径が1500μm 以上の粒子は組成物中20重量%以下を占
めることが好ましい。平均粒子径が150 μm 以下の粒子
或いは平均粒子径が1500μm を超える粒子の割合が多く
なると、溶解性が低下する傾向を示す。
【0026】本発明の粒状漂白活性化剤の造粒方法は一
般に知られている方法を用いることができるが、具体的
には、融点40℃以上の水溶性の有機バインダー、特に平
均分子量が1000〜12,000であるポリエチレングリコール
(PEG) をバインダーとして用いることが好ましく、本発
明の (a)〜(c) 成分及び必要ならばアニオン界面活性剤
を混合しながらバインダーを粉末状で添加して、又は
(a) 〜(c) 成分と同時にバインダーを添加して、加熱す
ることによりバインダーを溶融させ、これら混合物を捏
和した後、これを最大口径が 100〜1500μm のスクリー
ンから連続的又は不連続的に押し出しながら、押し出し
方向の実質的垂直方向にカットすることにより粒子を形
成する押し出し造粒方法や、又はハイスピードミキサー
等を用いてアグロメレートする方法により製造すること
ができる。本発明では特に前者の方法が好ましく、PEG
を使用する場合、PEG は組成物中に 0.1〜30重量%、好
ましくは 0.1〜15重量%配合される。押し出し造粒方法
は他の方法よりも造粒核を必要としない分、活性成分を
高い濃度で含有できる点で好ましい。押し出し造粒物
は、円柱の形をしているので、押し出し後、マルメライ
ザーを用いて球形にしたり、また簡単に粉砕して好まし
い粒径にそろえてもよい。また、本発明の粒状漂白活性
化剤組成物の造粒物は、上記の方法の他に、転動、圧縮
型、噴霧乾燥造粒法等をにより得ることもできる。
【0027】本発明の漂白活性化剤組成物は、過酸化水
素放出体と併用することにより、漂白剤組成物を得るこ
とができ、もちろん過酸化水素放出体及び洗剤生地と併
用して漂白洗浄剤組成物を得ることも可能である。その
場合、(a) 成分及び(b) 成分の合計と、過酸化水素放出
体から生成する活性酸素濃度の重量比が、〔 (a)+(b)
〕/〔活性酸素濃度〕=1/100 〜1/2であること
が好ましい。
【0028】過酸化水素放出体は、特に限定するわけで
はないが、例えば過炭酸塩、過ホウ酸塩、過燐酸塩、過
珪酸塩が挙げられ、特に過炭酸塩のうち、過炭酸ナトリ
ウムが溶解性や環境上好ましい。これらの過酸化水素放
出体の配合量としては、漂白洗浄剤組成物中 0.5〜90重
量%、好ましくは2〜80重量%である。過酸化水素放出
体の配合量が 0.5重量%未満では系中の過酸化水素の濃
度が低すぎて漂白活性化剤 (a)及び(b) と反応性が低下
するため、漂白性能が充分発揮されない。
【0029】また、洗剤生地は、従来知られている組成
のものが使用でき、例えば特開昭61−231098号公報、特
開昭62−62899号公報、特開昭64−20299号公報、特開平
5−5100号公報、特開平6−2000号公報、特開平6−99
97号公報、特開平6−10000号公報、欧州特許明細
書第550048号等を参考に用いることができる。ま
た洗剤生地の製法は特開昭61−69897 〜69900 号公報、
特開昭62−169900号公報、特開昭60−96698 号公報、特
開平5−209200号公報等を参考に行なうことができる。
【0030】洗剤生地の具体的な成分としては、アニオ
ン界面活性剤は、本発明の漂白活性剤組成物に配合され
るものと同じものを配合でき、さらに、非イオン界面活
性剤や、他の界面活性剤を用いてもよいが、本発明の粒
状漂白活性化剤組成物は、特にアニオン界面活性剤を中
心の組成の洗剤生地に配合するのが好ましい。
【0031】非イオン界面活性剤としては、ポリオシキ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エ
ステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エス
テル、高級脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグルコ
シド、アルキルアミンオキサイド、等が挙げられる。こ
れらのうち、特に非イオン界面活性剤として、炭素数10
〜14の直鎖又は分岐鎖の1級又は2級アルコールのエチ
レンオキサイド付加物であって、平均付加モル数5〜15
のポリオキシエチレンアルキルエーテル型のものが好ま
しい。
【0032】また、両性型界面活性剤としては、スルホ
ベタイン型界面活性剤、カルボベタイン酸型界面活性
剤、ヒドロキシスルホベタイン系界面活性剤が挙げられ
る。
【0033】更に、洗剤生地には、硬水を軟水化させる
ためにキレート剤の配合も好ましい。キレート剤として
は以下のようなものが挙げられる。 (1) 次式で示される結晶性アルミノケイ酸塩 Na2O・Al2O3・n(SiO2)・w(H2O) (ここで、n は1.8〜3.0、w は1〜6の数)。
【0034】(2) 次式で示される非結晶性アルミノケイ
酸塩 x(M2O)・Al2O3・y(SiO2) ・w(H2O) (ここで、M はナトリウム原子および/又はカリウム原
子を表し、x 、y 、w は各部分のモル数を表し、x は
0.7〜2.0 、好ましくは 0.7〜1.2 の数、y は1〜6、
好ましくは1〜5の数、w は任意の正数である。)。
【0035】(3) 次式で示される結晶性シリケートもし
くはその水和物 a(M2O)/b(SiO2) /c(MenOm) 上記(3) の化合物において、式中のM は周期表のIA族
元素を、Meは周期表のIIA族、IIB、IIIA、IVAもし
くはVIII族元素を示し、b/a=0.5〜4.0, c/a=0〜1.
0,n/m=0.5〜2.0である。
【0036】M は具体的にはH 、Na、K 等が挙げられ
る。これらは、単独あるいは、例えばNa2OとK2O とが混
合して、M2O 成分を構成してもよい)でも良い。また、
Meは具体的には、例えばMg、Ca、Zn、Y 、Ti、Zr、Fe等
が挙げられる。これらは特に限定されるものではない
が、好ましくはMg、Ca、Feである。これらは、単独であ
るいは2種以上混合してもよく、例えばMgO 、CaO など
が混合してMenOm 成分を構成してもよい。
【0037】また、本発明に用いられる上記(3) の結晶
性シリケートは、水和物であってもよく、この場合の水
和量はH2O のモル量換算として通常0〜15である。
【0038】また、上記(3) の一般式において、 b/a
が0.5 〜4.0 であり、好ましくは、1.0 〜1.8 である。
b/a が0.5 未満では耐水性が不十分であり、4.0 を超
えると、イオン交換能が低くなり、イオン交換体として
不十分である。また、 c/aは0〜1.0 であり、好まし
くは0.01〜0.8 である。 c/a が 1.0を超えるとイオン
交換能が低くなりイオン交換体として不十分である。
【0039】a,b,c は、前記の b/a 及び c/a に示
される関係を満たす数であれば特に限定されるものでは
ない。なお、前記のようにa(M2O)が例えばx'(Na2O)/x"
(K2O) であればa はx'+x"である。このような関係は、
c でも同様である。
【0040】また、(3) における n/m は 0.5〜2.0
で、当該元素に配位する酸素イオン数を示し、実質的に
は0.5 、1.5 、2.0 の値から選ばれる。
【0041】上記(3) の結晶性シリケートの調製方法と
しては、特に限定するわけではないが、例えば目的とす
る結晶性シリケートの a,b ,c の値となるように所定
の量比で原料成分を混合し、通常 300℃〜1500℃、好ま
しくは500 〜1000℃、更に好ましくは 600〜900 ℃の範
囲で焼成して、結晶化させる方法が例示される。この場
合、加熱温度が 300℃未満では、結晶化が不十分で耐水
性に劣り、1500℃を越えると粗大粒子化しイオン交換能
が低下する。加熱時間は通常 0.1〜24時間である。この
ような焼成は通常電気炉、ガス炉等の加熱炉で行う事が
できる。また焼成後、必要に応じて粉砕し、所定の粒度
に調製される。
【0042】上記(3) の結晶性シリケートの粒度に関し
ては特に限定するものではないが、好ましくは平均粒子
径0.01〜100 μm 、特に好ましくは平均粒子径 0.1〜50
μmの範囲である。
【0043】その他、洗剤生地に配合可能な成分とし
て、有機キレート剤、アルカリ剤、分散剤等が挙げられ
る。例えば非結晶性の珪酸塩、炭酸塩、セスキ炭酸塩な
どのアルカリ剤、芒硝などの増量剤、ニトリロ三酢酸
塩、エチレンジアミン四酢酸塩、クエン酸塩、イソクエ
ン酸塩などの二価金属イオン補足剤等が挙げられる。
【0044】また、洗剤生地には通常次のような少量添
加成分が配合される。例えば、ポリビニルピロリドン、
カルボキシメチルセルラーゼ、ポリアクリル酸塩などの
再汚染防止剤、プロテアーゼ、エステラーゼ、リパー
ゼ、セルラーゼなどの酵素、ケーキング防止剤、過酸化
物の安定化剤、酸化防止剤、蛍光染料、青み付け剤、香
料などである。
【0045】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0046】実施例1 漂白活性化剤組成物造粒物の調製 本実施例では、押し出し造粒法により造粒物を得た。表
1に示す成分を混合機(深江工業 (株) 製、ハイスピー
ドミキサーFS−GC−10型)に仕込み、ジャケット温度を
80℃、主軸回転数を200rpm、粉砕羽根の回転数を1500rp
m として混合、昇温し、粉体の温度が70℃になった時点
で混合物を抜き出した。次いで、得られた混合物を押し
出し造粒機(不二パウダル (株) 製、ペレッターダブル
ExD−100 型)によって、孔径800 μm のスクリーンを
通して押し出し圧密形成を行った。得られた押し出し物
を振動冷却機(不二パウダル (株) 製、バイブロ・フロ
ードライアー VDF−6000型)にて冷却した後、整粒機
(不二パウダル (株) 製、ナイフカッターFL−200 型)
にて粉砕した。得られた解砕物を分級機(徳寿製作所
(株) :寿円型振動ふるい)により分級し、粒子径 350
〜1200μm (平均粒子径800 μm)のものを使用した。
【0047】溶解速度の測定 上記で得られた漂白活性化剤組成物造粒物を用いて、
その溶解性の評価を行なった。電極と攪拌羽根を備えた
1リットルビーカー柱に、20℃の水1リットルを注ぎ、
その中に正確に秤量した漂白活性化剤組成物造粒物1.00
gを投入し、電気伝動度を経時的に測定した。最大電気
伝動度に0.95をかけて、得られた電気伝動度に達するの
に要した時間を求め、この求めた値を溶解速度(秒)と
した。なお、用いた各装置は以下のものであり、攪拌羽
根の回転数は200rpmとした。結果を表1に示す。 ・電気伝動度径(東亜電波工業 (株) cm60−s) ・電極(東亜電波工業 (株) cg−511b) ・攪拌機(新東亜科学 (株) スリーワンモーター12
00G)
【0048】
【表1】
【0049】注) *1:表1中、漂白活性化剤Aは、以下の構造を有する
ものであり、その合成方法を以下に記す。
【0050】
【化5】
【0051】<合成方法>フェノールスルホン酸1mo
l 、ラウリン酸クロライド1mol を混合加熱し(100
℃、5時間)反応を行う。この間生成する塩酸を減圧留
去する。その後、生成した白色固体をアセトンで数回洗
浄し、メタノール中で再結晶を数回行い、上記構造の漂
白活性化剤Aを得る(収率42%、純度99.8%)。 *2:表1中、ホスホン酸は、以下の構造を有するも
のである。
【0052】
【化6】
【0053】実施例2 実施例1と同様の方法で表2に示す組成の漂白活性化剤
組成物の造粒物(何れも粒径の範囲は実施例1と同じと
した)を作製し、同様の溶解性の実験を行った。その際
TAED は、表3に示すように、種々の平均粒子径を有す
るものを用い、それぞれの溶解性を評価した。結果は表
3に示す。
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】なお、TAEDの平均一次粒径は、ボールミル
を用いることによって調整した。
【0057】実施例3 実施例1と同様の方法で表4に示す組成の粒状漂白活性
化剤組成物の造粒物(1) 〜(10)を調製し(何れも粒径の
範囲は実施例1と同じとした)、それらと表5に示す各
成分を配合した漂白洗浄剤組成物を調製し、下記漂白性
能試験を行った。なお、用いた過炭酸ソーダは活性酸素
濃度が13重量%のものである。
【0058】<汚染布の作製及び洗浄率の測定>ホウレ
ン草 150gをミキサーで粉砕し、水500cc を添加し、汚
染布調整用溶液を調整する。このホウレン草溶液を、8
×8cmの木綿布に1ccを均一になるように滴下し、乾燥
後420nm にて洗浄前の反射率を測定し、その後下記の洗
浄方法で汚染布を洗浄した。洗浄後の反射率を測定し、
以下の式により洗浄率を算出した。また、反射率は予め
原布(汚染前の布)についても測定しておく。
【0059】・洗浄方法 1リットルビーカーに交換水 500ccを入れ、表5に示す
漂白洗浄剤組成物1gを入れ、1分間100rpmで攪拌後、
汚染布を5枚入れ30分間浸漬を行った。
【0060】
【数1】
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06L 3/02 //(C11D 7/60 7:34 7:32 7:36)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 一般式 R−CO−L 〔式中、L は脱
    離基を、R は炭素数11〜13の直鎖のアルキル基を意味す
    る。〕で表される化合物 (b) テトラアセチルエチレンジアミン (c) 有機ホスホン酸又はその塩 0.1 〜10重量% を含有し、(a) 成分と(b) 成分の重量比 (a)/(b) が 1
    00/1〜1/1であり、且つ、組成物中の(a) 成分と
    (b) 成分の合計 (a)+(b) が 0.1〜55重量%である粒状
    漂白活性化剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記一般式において、脱離基 Lが、アニ
    オン性基を持ち、−CO−L がエステルの形で結合してい
    る請求項1記載の粒状漂白活性化剤組成物。
  3. 【請求項3】 L の脱離基が、 【化1】 である請求項2記載の粒状漂白活性化剤組成物。
  4. 【請求項4】 (c) 有機ホスホン酸又はその塩が、1分
    子中に2つ以上のホスホン酸基を有する請求項1〜3記
    載の粒状漂白活性化剤組成物。
  5. 【請求項5】 (c) 有機ホスホン酸又はその塩が、1−
    ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸塩である
    請求項4記載の粒状漂白活性化剤組成物。
  6. 【請求項6】 (b)テトラアセチルエチレンジアミンの
    平均粒子径が1〜200μm である請求項1〜5記載の何
    れか1項記載の粒状漂白活性化剤組成物。
  7. 【請求項7】 更にアニオン界面活性剤を組成物中に
    0.1〜40重量%含有する請求項1〜6記載の何れか1項
    記載の粒状漂白活性化剤組成物。
  8. 【請求項8】 平均粒子径が100〜1200μmであり、粒子
    径150μm以下の粒子の占める割合が10重量%以下、且つ
    粒子径1500μm 以上の粒子が占める割合が20重量%以下
    である請求項1〜7の何れか1項記載の粒状漂白活性化
    剤組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1項記載の粒状漂
    白活性化剤組成物と、過酸化水素放出体を含有する洗剤
    生地とを含有する漂白洗浄剤組成物。
  10. 【請求項10】 (a) 成分及び(b) 成分の合計に対する
    過酸化水素放出体から生成する活性酸素濃度の重量比
    が、〔 (a)+(b) 〕/〔活性酸素濃度〕=1/100 〜1
    /2である請求項9記載の漂白洗浄剤組成物。
  11. 【請求項11】(a) 一般式 R−CO−L 〔式中、L は脱
    離基を、R は炭素数11〜13の直鎖のアルキル基を意味す
    る。〕で表される化合物、(b) テトラアセチルエチレン
    ジアミン及び(c) 有機ホスホン酸又はその塩、並びに非
    イオン性の水溶性バインダーを加熱しながら混合し、押
    し出しながら捏和した後、最大口径が 100〜1500μm の
    スクリーンから連続的又は不連続的に押し出しながら、
    押し出し方向の実質的垂直方向にカットすることにより
    粒子を形成する、粒状漂白活性化剤組成物の製造方法。
  12. 【請求項12】 非イオン性の水溶性バインダーが平均
    分子量2000〜20,000のポリエチレングリコールである請
    求項11記載の製造方法。
JP6028242A 1994-02-25 1994-02-25 粒状漂白活性化剤組成物及びその製造方法 Pending JPH07238298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6028242A JPH07238298A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 粒状漂白活性化剤組成物及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6028242A JPH07238298A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 粒状漂白活性化剤組成物及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07238298A true JPH07238298A (ja) 1995-09-12

Family

ID=12243124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6028242A Pending JPH07238298A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 粒状漂白活性化剤組成物及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07238298A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997013834A1 (de) * 1995-10-12 1997-04-17 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Bleichaktivatoren in granulatform (iii)
EP1015539A1 (en) * 1997-09-11 2000-07-05 The Procter & Gamble Company Bleaching compositions
US6444634B1 (en) 1997-09-11 2002-09-03 The Procter & Gamble Company Bleaching compositions
WO2006027178A1 (de) * 2004-09-08 2006-03-16 Clariant Produkte (Deutschland) Gmbh Bleichaktivator-mischungen

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997013834A1 (de) * 1995-10-12 1997-04-17 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Bleichaktivatoren in granulatform (iii)
EP1015539A1 (en) * 1997-09-11 2000-07-05 The Procter & Gamble Company Bleaching compositions
EP1015539A4 (en) * 1997-09-11 2002-01-30 Procter & Gamble Bleaching compositions
US6444634B1 (en) 1997-09-11 2002-09-03 The Procter & Gamble Company Bleaching compositions
WO2006027178A1 (de) * 2004-09-08 2006-03-16 Clariant Produkte (Deutschland) Gmbh Bleichaktivator-mischungen
JP2008512527A (ja) * 2004-09-08 2008-04-24 クラリアント・プロドゥクテ・(ドイチュラント)・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 漂白活性化剤混合物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1244766B1 (en) Bleach activators with improved solubility
JPH07238298A (ja) 粒状漂白活性化剤組成物及びその製造方法
JPH02178398A (ja) 高嵩密度洗剤組成物
JPS6187657A (ja) α−スルホ脂肪酸エステル塩の製造法
JP3297226B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP3297217B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2869310B2 (ja) 安定な過炭酸ソーダ及びその製造方法並びに安定な過炭酸ソーダを含有してなる漂白洗浄剤組成物
JPH054440B2 (ja)
JP2009126932A (ja) 漂白活性化剤造粒物
JP2771942B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP3617782B2 (ja) 高嵩密度洗剤組成物
JPH0892595A (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP4353586B2 (ja) 洗剤組成物
JP3332599B2 (ja) 漂白剤及び漂白洗浄剤組成物
JP4694020B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2009149778A (ja) 漂白活性化成分の造粒物およびそれを含有する洗浄剤組成物、ならびに漂白活性化成分の造粒物の製造方法
JPH0813993B2 (ja) 高嵩密度粒状漂白洗剤組成物
JP2007009087A (ja) 低温での溶解性を改善した粉末洗剤組成物
JP2858238B2 (ja) 界面活性剤粉体の製造方法およびそれを用いた粒状洗剤組成物の製造方法
JPH07109489A (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2003105393A (ja) 洗浄剤組成物およびその製造方法
JP3332623B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2801137B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP4376405B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JPH08143894A (ja) 漂白洗浄剤組成物