JPH07109489A - 漂白洗浄剤組成物 - Google Patents

漂白洗浄剤組成物

Info

Publication number
JPH07109489A
JPH07109489A JP5255516A JP25551693A JPH07109489A JP H07109489 A JPH07109489 A JP H07109489A JP 5255516 A JP5255516 A JP 5255516A JP 25551693 A JP25551693 A JP 25551693A JP H07109489 A JPH07109489 A JP H07109489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
bleaching
detergent composition
formula
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5255516A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2771941B2 (ja
Inventor
Yukiyoshi Yamaguchi
進可 山口
Noriko Tokushige
紀子 徳重
Yoshiyuki Hanada
美幸 花田
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP5255516A priority Critical patent/JP2771941B2/ja
Priority to TW83109276A priority patent/TW312705B/zh
Publication of JPH07109489A publication Critical patent/JPH07109489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2771941B2 publication Critical patent/JP2771941B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遷移金属イオンの存在にもかかわらず、水溶
液中での有機過酸の安定性が高く、疎水的な汚れに非常
に効果の高い漂白洗浄剤組成物を提供する。 【構成】 (a)特定の結晶性珪酸塩で、少なくとも 100mg
CaCO3 /g以上のイオン交換容量を有するものもしくは
その水和物 0.1〜20重量%、(b) 式(II)で表される漂
白活性化剤 0.1〜15重量%、(c) 過酸化水素放出体1〜
20重量%、(d)25℃においてスラリーもしくは液体状で
ある非イオン性界面活性剤3〜20重量%を含有する漂白
洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、L はリービング基、R は炭素数11〜13の直鎖ア
ルキル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は漂白洗浄剤組成物に関
し、詳しくは、水溶液中で安定な有機過酸を生成し、一
般に繊維から疎水性(親油的な汚れ)のシミ・汚れを除
去・漂白するための漂白洗浄剤組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り塩素系漂白剤が、繊維に染み着いたシミ汚れに対して
非常に有効であることはよく知られている。しかし、塩
素系漂白剤は、酸化力が非常に強いために色柄物等の脱
色、また独特の匂いなどの問題があり、最近ではそれら
の問題の少ない酸素系漂白剤が一般的に広まってきてい
る。しかし、従来より用いられている酸素系漂白剤であ
る、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩および過珪酸塩
等の無機過酸化物は、親水的な汚れ(果汁等のシミ)に
は効果が認められるものの、疎水的な汚れに対する効果
は十分であるとはいえない。
【0003】そこで、多くの研究者らはこれらの過酸化
物と有機過酸前駆体(漂白活性化剤)とを組み合わせる
ことによって、これらの問題を解決しようと試みてい
る。例えば英国特許第836,988 号及び854,798 号明細書
に記載されている発明は、この技術の分野においての初
期の発明に当たる。これらの明細書には、漂白活性化剤
として、アセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウムや,
フェノールスルホン酸ナトリウムのエステルを含む数種
のエステルが開示されている。また例えば、英国特許第
855,735 号明細書には、N,N,N',N' −テトラアセチルエ
チレンジアミン(TAED)が属するアシルオルガノア
ミドが開示されている。最近の特許明細書では、欧州特
許第0174132 号及び0185522 号ならびに米国特許第4412
934 号及び4248928 号等に漂白活性化剤が開示されてい
る。
【0004】しかし、これらの明細書に記載されている
漂白活性化剤では、やはり疎水的な汚れ、特に下着の黄
ばみ等の汚れに対しては効果がまだ十分とはいえない。
その原因の一つは、漂白活性化剤からつくられる、有機
過酸の安定性に問題がある。溶液中で過酸化水素と反応
した漂白活性化剤は、過酸化水素よりも酸化力の強い有
機過酸となり、しみ・黄ばみの成分を分解する。しか
し、有機過酸はそれ自体の反応性が高いために、分解も
早く、また洗濯水中に含まれる微量な遷移金属イオン
(特にCu、Fe等)により触媒的に分解されてしまい、有
効に汚れに対して作用しないという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは鋭
意研究の結果、イオン交換能を有する特定の結晶性珪酸
塩と特定のアルキル鎖長を有する漂白活性化剤および特
定の非イオン界面活性剤を組み合わせることによって、
遷移金属イオンの存在にもかかわらず、水溶液中での有
機過酸の安定性が高く、疎水的な汚れ特に下着の黄ばみ
等に非常に効果の高い漂白洗浄剤組成物を見いだし本発
明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、 (a) 下記一般式(I)で表される結晶性珪酸塩で、少な
くとも 100mgCaCO3 /g以上のイオン交換容量を有する
ものもしくはその水和物 0.1〜20重量% aM2O・bSiO2・cMemOn (I) (式中、M は水素原子または周期表のIa 族元素、Meは
周期律表のIIa 、IIb、IIIa、IVa もしくはVIII族元素
を示し、a, b, c, m, n は b/a=0.5〜4.0、 c/a=0
〜1.0、 n/m=0.5〜2.0 となる数である。) (b) 水中において過酸化水素と反応し有機過酸を発生す
る下記一般式(II)で表される漂白活性化剤 0.1〜15重
量%
【0007】
【化4】
【0008】(式中、L はリービング基、R は炭素数11
〜13の直鎖アルキル基を示す。) (c) 過酸化水素放出体1〜20重量% (d) 25℃においてスラリーもしくは液体状である非イ
オン性界面活性剤3〜20重量%を含有することを特徴と
する漂白洗浄剤組成物を提供するものである。
【0009】本発明の(a) 成分である結晶性珪酸塩は有
機過酸安定化に必須である。本発明に必要な結晶性珪酸
塩は上記一般式(I)で表される結晶性珪酸塩で、少な
くとも 100mgCaCO3 /g以上のイオン交換容量を有する
ものもしくはその水和物である。イオン交換容量が100m
gCaCO3/g未満では有機過酸の安定性にほとんど向上が
見られない。
【0010】前記一般式(I)において、M は水素原子
または周期表Ia 族の元素から選ばれ、Ia 族の元素と
してはNa、K 等のアルカリ金属元素が挙げられる。これ
らは、単独あるいは、例えばNa2OとK2O とが混合して、
M2O 成分を構成してもよい。Meは周期表のIIa 、IIb 、
IIIa、IVa またはVIII族元素から選ばれ、例えばMg、C
a、Zn、Y 、Ti、Zr、Fe等が挙げられる。これらは特に
限定されるものではないが、Mg、Ca、Feが特に好まし
い。これらは、単独あるいは2種以上混合してもよく、
例えばMgO、CaOなどが混合してMemOn 成分を構成しても
よい。m, nはn/mが 0.5〜2.0 となる数で、 n/m はMe
に配位する酸素イオン数を示し、実質的には 0.5、1.0
、1.5 、2.0 の値から選ばれる。また本発明における
結晶性珪酸塩は水和物であってもよく、この場合の水和
量はH2O のモル量換算として通常0〜15である。
【0011】また前記一般式(I)において、 b/a は
0.5〜4.0 であり、好ましくは 1.0〜1.8 である。 b/
a が 0.5未満では耐水性が不十分であり、 4.0を越える
とイオン交換能が低くなりイオン交換体として不十分で
ある。c/a は0〜1.0 であり、好ましくは0.01〜0.8
である、 c/a が 1.0を越えるとイオン交換能が低くな
りイオン交換体として不十分である。a 、b 、c は前期
の b/a および c/a に示される関係であれば特に限定
されるものではない。なお、前期のようにaM20が例えば
a'Na20/a"K20 であれば aはa'+a"である。このような
関係は、c でも同様である。
【0012】本発明における(a)成分の結晶性珪酸塩
は、欧州特許第550048号明細書や、Phys. Chem. Glasse
s., ,P127〜138(1966)、Z.Kristallogar., 129 ,P3
96〜404(1969)に記載されている方法により容易に調製
できる。たとえば目的とする結晶性珪酸塩の a、b、c
の値になるように所定の量比で原料成分を混合し、通常
300℃〜1500℃、好ましくは 500〜1000℃、更に好まし
くは 600〜900 ℃の範囲で焼成して、結晶化させる方法
が例示される。この場合、加熱温度が 300℃未満では結
晶化が不十分で耐水性に劣り、1500℃を越えると粗大粒
子化しイオン交換能が低下する。加熱時間は通常 0.1〜
24時間である。このような焼成は通常電気炉、ガス炉等
の加熱炉で行うことができる。また焼成後、必要に応じ
て粉砕し、所定の粒度に調製される。
【0013】本発明の(a) 成分の結晶性珪酸塩として、
市販されているもの、例えばヘキスト社製の層状珪酸塩
(商品名SKS-6 )等を用いることもできる。本発明で使
用される結晶性珪酸塩の粒度に関しては特に限定される
ものではないが、好ましくは0.01〜100 μの範囲にある
ものである。本発明で使用される(a) 成分の結晶性珪酸
塩は水中で発生する有機過酸の安定化剤として必須であ
り、本発明組成物中の配合量は 0.1〜20重量%、好まし
くは1〜15重量%、特に好ましくは2〜10重量%であ
る。(a) 成分の配合量が 0.1重量%未満では、水中での
有機過酸の安定性に効果がなく、20重量%より多く配合
しても効果に変わりがなく経済的に不利である。
【0014】本発明の必須成分である、(b) 成分は水中
において過酸化水素と反応し有機過酸を発生する前記一
般式(II)で表される漂白活性化剤である。一般式(I
I)において、L で示されるリービング基としては、下
記式(III) 又は (IV) で表される基が例示される。
【0015】
【化5】
【0016】また一般式(II)において、R で示される
アルキル基は直鎖で、炭素数11〜13のものである。炭素
数が10以下のものは不安定であり分解しやすく、また、
炭素数が14以上のものは好ましい漂白力が得られない。
これらの漂白活性化剤の中で特に好ましいものは下記の
式(V)で表される化合物である。
【0017】
【化6】
【0018】本発明で用いられる(b) 成分の漂白活性化
剤の配合量は 0.1〜15重量%であり、好ましくは1〜10
重量%、特に好ましくは2〜7重量%である。(b) 成分
の配合量が 0.1重量%未満では漂白効果が認められず、
15重量%を超えると水中で発生する有機過酸が漂白活性
化剤と反応し、ジアシル体を形成し、漂白作用に低下が
認められるため好ましくない。
【0019】(b) 成分の漂白活性化剤は水中で過酸化水
素と反応し有機過酸を発生するが、(c) 成分の過酸化水
素放出体としては、粒状又は粉体状の過炭酸塩、過ホウ
酸塩、過燐酸塩、過珪酸塩等が挙げられ、特に過炭酸塩
とりわけ過炭酸ソーダが有効である。本発明の組成物中
の過酸化水素放出体の配合量としては、1〜20重量%、
好ましくは2〜15重量%である。この配合量が1重量%
未満では十分な漂白性能を得ることができず、20重量%
より多く配合しても漂白性能はそれほど向上しない。
【0020】本発明の必須成分である、(d) 成分の非イ
オン性界面活性剤は、25℃においてスラリーもしくは液
体状であるという特徴を有している。本発明に有用な非
イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポ
リエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、高級
脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド、アル
キルアミンオキサイド等が挙げられる。このうちポリオ
キシエチレンアルキルエーテルが好ましく、特に炭素数
10〜14の直鎖または分岐鎖の1級もしくは2級アルコー
ルのエチレンオキサイド付加物であって、平均付加モル
数4〜10のエチレンオキサイドが付加したものが好まし
い。
【0021】本発明の組成物中の(d) 成分の配合量は3
〜20重量%の範囲であり、好ましくは 3.5〜10重量%、
特に好ましくは4〜8%重量である。この配合量が3重
量%未満では洗浄力が低下してしまい、20重量%を超え
ると水溶液中で、非イオン性界面活性剤ミセルが増加し
漂白活性化剤が可溶化されてしまい、著しく漂白力の低
下を伴う。また、25℃において固体の非イオン性界面活
性剤は、優れた漂白力を得ることができない。
【0022】本発明の(b) 成分と(c) 成分より生成され
る、有機過酸は(a) 成分の特定な結晶性珪酸塩及び(d)
成分の液状の非イオン性界面活性剤を併用することによ
り遷移金属イオンの存在下においても優れた安定性及び
漂白力を得ることが可能となる。
【0023】本発明は漂白洗浄剤組成物であるので、本
発明の組成物中に任意の洗浄成分を添加しても問題はな
い。任意の洗浄成分としては、例えば、界面活性剤とし
て、一般に洗浄剤に用いられているものであれば、特に
限定されるものではない。具体的には以下に例示され
る。陰イオン界面活性剤および両性界面活性剤からなる
群より選択される一種以上を用いることができる。
【0024】陰イオン界面活性剤としては、例えばアル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはアルケニル
エーテル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫酸塩、α
−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩または
エステル塩、アルキルまたはアルケニルエーテルカルボ
ン酸塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミノ酸型
界面活性剤、アルキルまたはアルケニル燐酸エステル、
またはその塩等が挙げられるが、好ましくは、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはアルケニルエー
テル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫酸塩等であ
る。また、両性界面活性剤としては、スルホベタイン型
界面活性剤、カルボベタイン型界面活性剤、ヒドロキシ
スルホベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
【0025】本発明の漂白洗浄剤組成物中には、上記
(a) 〜(d) の必須成分及び洗浄成分以外にその他の成分
を添加してもよい。その他の成分としては、キレート
剤、アルカリ剤、分散剤等が含まれ、例えば非結晶性の
珪酸塩、炭酸塩、セスキ炭酸塩などのアルカリ剤、芒硝
などの増量剤、結晶性アルミノ珪酸塩(ゼオライト)、
非結晶性のアルミノ珪酸塩、オルト燐酸塩、ピロリン酸
塩、トリポリ燐酸塩、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジア
ミン4酢酸塩、クエン酸塩、イソクエン酸塩などの2価
金属イオン捕捉剤等が挙げられる。また、通常、例えば
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロース、ポリアクリル酸塩などの再汚染
防止剤、プロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、セル
ラーゼなどの酵素、ケーキング防止剤、過酸化物の安定
化剤、酸化防止剤、蛍光染料、青みづけ剤、香料などの
少量添加成分を配合することもできる。
【0026】
【実施例】以下に本発明の漂白洗浄剤組成物を構成する
各成分の合成例、及び実施例を示すが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。尚、例中の%は特
記しない限り重量基準である。
【0027】漂白活性化剤の合成例 (1) 漂白活性化剤(i)の合成方法 予め脱水を行った、p−フェノールスルホン酸ナトリウ
ム 100g(0.46mol)をジメチルホルムアミド(DMF)
300gに分散させ、メカニカルスターラーで攪拌しなが
らラウリン酸クロライドを50℃、30分かけて滴下し、滴
下終了後3時間反応させた。その後、DMFを減圧下
(0.5〜1mmHg) 、 100℃で留去し、アセトン洗浄後、水
/アセトン(=1/1mol)溶媒中にて再結晶を行って、
下記式(i)で表される漂白活性化剤を得た。収率85% (2) 漂白活性化剤(ii)の合成方法 上記漂白活性化剤(i)の合成において、p−フェノー
ルスルホン酸ナトリウムの代わりにp−フェノールカル
ボン酸ナトリウムの脱水物を使用した以外は同様にして
下記式(ii)で表される漂白活性化剤を得た。収率65% (3) 漂白活性化剤(iii) の合成方法 上記漂白活性化剤(i)の合成において、p−フェノー
ルスルホン酸ナトリウムの代わりにo−フェノールスル
ホン酸ナトリウムを使用した以外は同様にして下記式(i
ii) で表される漂白活性化剤を得た。収率50% (4) 漂白活性化剤(iv)の合成方法 上記漂白活性化剤(i)の合成において、ラウリン酸ク
ロライドに代えてアルキル原にミリスチン酸クロライド
を使用した以外は同様にして下記式(iv)で表される漂白
活性化剤を得た。収率75% (5) ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ソーダの合成
方法 上記漂白活性化剤(i)の合成において、ラウリン酸ク
ロライドに代えてアルキル原にノニル酸クロライドを使
用した以外は同様にして下記式(v)で表されるノナノ
イルオキシベンゼンスルホン酸ソーダを得た。収率87%
【0028】
【化7】
【0029】結晶性珪酸塩の調製方法 本発明の範囲内における組成で、結晶性珪酸塩の調製方
法を示すが、調製方法については特にこれらに限定され
るものではない。2号珪酸ソーダ(SiO2/Na2O=2.5,水
分60%)に水酸化ナトリウムを微量分散した無水水酸化
カルシウムを表1に示す割合で加え、ホモミキサーを用
いて混合した。混合物を白金製るつぼに適量とり、 700
℃の温度で空気中1時間焼成し、急冷後得られた焼成物
を粉砕して 100μm 以下の粒子径にし、表1に示す組成
の結晶性珪酸塩を得た。得られた結晶性珪酸塩のイオン
交換容量を下記の方法で測定した。その結果も表1に示
す。
【0030】<イオン交換容量の測定方法>試料 0.1g
を精秤し、塩化カルシウム溶液(濃度はCaCO3 として1
%)50ml中に加えて、25℃で60分攪拌した後、5種C番
の濾紙を用いて濾過を行う。その濾液10mlをとって濾液
中のCa量をEDTA滴定により測定し、その値より試料
のカルシウムイオン交換容量を求めた。
【0031】
【表1】
【0032】漂白洗浄剤組成物の調製方法 以下の実施例で用いた漂白洗浄剤組成物の調製方法を示
すが、調製方法については特にこれらの方法に限定され
るものではない。漂白剤成分((b) 及び(c) 成分)、結
晶性珪酸塩及び非イオン性界面活性剤を除いた洗浄剤成
分を60%水分量のスラリーにし、噴霧乾燥し、この粒子
を攪拌型造粒機に入れて配合量相当分の結晶性珪酸塩を
入れ、非イオン性界面活性剤をスプレーしながら造粒を
行ったあと、漂白剤成分を混合して漂白洗浄剤粉末を調
製した。または、漂白剤成分を除いた洗浄剤成分をニー
ダーにてドライブレンドし、洗浄剤粉末を調製し、残り
の漂白剤成分を混合して、漂白洗浄剤粉末を調製した。
【0033】実施例1(有機過酸安定化効果) 1リットルビーカー中(直径11cm、高さ15cm)に、CaCl
2 が170ppm、Cu2+イオンが100ppbとなるように調整した
水を 950cc用意し(温度20℃)、表2に示す洗浄成分が
総量で1gとなるように調整した第一成分を添加し、ま
た表3に示す添加剤(第二成分)を入れ5分間攪拌(攪
拌子:長径4cm、短径1cm、回転数 100rpm)し、そのあ
と漂白活性化剤(i)〜(iv)(第三成分)を添加し、10
分間攪拌した後、カタラーゼ0.06gをいれ1分間攪拌
後、10%ヨウ化カリウム溶液10mlと20%硫酸溶液10mlを
添加し、0.1Nチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定を行った。
下記式により、過酸の安定化効果(過酸安定化率%)を
求めた。結果を表3に示した。
【0034】
【数1】
【0035】
【表2】
【0036】注) *1:アルキル基の炭素数12〜14の直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸ソーダ *2:アルキル基の炭素数12〜14のアルキルエーテル硫酸
ソーダ *3:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基
の炭素数12〜14、エチレンオキサイド平均付加モル数
7、25℃で液状)
【0037】
【表3】
【0038】実施例2(洗浄漂白効果) 黄ばみの素の成分と考えられる、リノール酸およびスク
ワレン(重量比で1/10)を、クロロホルムに溶解させ
(10%)、その溶液を木綿(4×4cm)に 0.4ml均一に
なるように塗布し、その布を50℃で高温槽でエージング
し、b値が4以上となったものをモデル黄ばみ汚染布と
して用いた。この汚染布を4枚1セットとし、ターゴト
メータにて表4に示す組成の漂白洗浄剤を用いて下記条
件にて洗浄し、洗浄前と洗浄後のb値を比較し、下記式
により洗浄率を求めた。結果を表4〜6に示す。 洗浄率(%)=(L2−L1)/(L0−L1)×100 L0:原布の反射率 L1:洗浄前汚染布の反射率 L2:洗浄後汚染布の反射率 <洗浄条件>硬度4°DH、温度20℃、回転数100rpm、時
間10分、洗浄剤濃度 0.1g/1リットル
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】注) *1:アルキル基の炭素数12〜14の直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸ソーダ *2:アルキル基の炭素数12〜14のアルキルエーテル硫酸
ソーダ *3:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基
の炭素数12〜14、エチレンオキサイド平均付加モル数
7、25℃で液状) *4:N,N,N',N' −テトラアセチルエチレンジアミン 実施例3(洗浄力評価) 表7〜9に示す組成の漂白洗浄剤組成物を調製し、実施
例2と同様の方法にて洗浄力評価を行った。結果を表7
〜9に示す。
【0043】
【表7】
【0044】
【表8】
【0045】
【表9】
【0046】注) *1:アルキル基の炭素数12〜14の直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸ソーダ *2:アルキル基の炭素数12〜14のアルキルエーテル硫酸
ソーダ *3:N,N,N',N' −テトラエチレンジアミン *4:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基
の炭素数12〜14、平均炭素数13、エチレンオキサイド平
均付加モル数7、25℃で液状) *5:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基
の炭素数12〜14、平均炭素数13.5、エチレンオキサイド
平均付加モル数9、25℃で液状) *6:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基
の炭素数12〜16、平均炭素数12.5、エチレンオキサイド
平均付加モル数6、25℃で液状) *7:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基
の炭素数12〜14、平均炭素数13、エチレンオキサイド平
均付加モル数12、25℃で固体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 下記一般式(I)で表される結晶性珪
    酸塩で、少なくとも 100mgCaCO3 /g以上のイオン交換
    容量を有するものもしくはその水和物 0.1〜20重量% aM2O・bSiO2・cMemOn (I) (式中、M は水素原子または周期表のIa 族元素、Meは
    周期律表のIIa 、IIb、IIIa、IVa もしくはVIII族元素
    を示し、a, b, c, m, n は b/a=0.5〜4.0、 c/a=0
    〜1.0、 n/m=0.5〜2.0 となる数である。) (b) 水中において過酸化水素と反応し有機過酸を発生す
    る下記一般式(II)で表される漂白活性化剤 0.1〜15重
    量% 【化1】 (式中、L はリービング基、R は炭素数11〜13の直鎖ア
    ルキル基を示す。) (c) 過酸化水素放出体1〜20重量% (d) 25℃においてスラリーもしくは液体状である非イ
    オン性界面活性剤3〜20重量%を含有することを特徴と
    する漂白洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 上記(b) 成分において、L で示されるリ
    ービング基が、下記式(III) 又は (IV) で表される基で
    あることを特徴とする請求項1記載の漂白洗浄剤組成物 【化2】
  3. 【請求項3】 上記(c) 成分の過酸化水素放出体が過炭
    酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1記載の漂
    白洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 上記(d) 成分の非イオン性界面活性剤が
    ポリオキシエチレンアルキルエーテルであることを特徴
    とする請求項1記載の漂白洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 上記(b) 成分の漂白活性化剤が下記式
    (V)で表される化合物であることを特徴とする請求項
    1記載の漂白洗浄剤組成物。 【化3】
JP5255516A 1993-10-13 1993-10-13 漂白洗浄剤組成物 Expired - Fee Related JP2771941B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5255516A JP2771941B2 (ja) 1993-10-13 1993-10-13 漂白洗浄剤組成物
TW83109276A TW312705B (ja) 1993-10-13 1994-10-06

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5255516A JP2771941B2 (ja) 1993-10-13 1993-10-13 漂白洗浄剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07109489A true JPH07109489A (ja) 1995-04-25
JP2771941B2 JP2771941B2 (ja) 1998-07-02

Family

ID=17279842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5255516A Expired - Fee Related JP2771941B2 (ja) 1993-10-13 1993-10-13 漂白洗浄剤組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2771941B2 (ja)
TW (1) TW312705B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017184961A (ja) * 2016-04-04 2017-10-12 株式会社ハッシュ 洗濯方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017184961A (ja) * 2016-04-04 2017-10-12 株式会社ハッシュ 洗濯方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2771941B2 (ja) 1998-07-02
TW312705B (ja) 1997-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1257454A (en) Bleach compositions
CA1234326A (en) Bodies containing stabilized bleach activators
EP0294904B1 (en) Process for making an aqueous liquid detergent composition containing a perborate bleach
CA2056938A1 (en) Bleach/builder precursors
EP0402971A2 (en) Particulate detergent composition additive
JP2635288B2 (ja) 漂白剤組成物及び漂白洗浄剤組成物
MXPA02006098A (es) Activadores de blanqueo con solubilidad mejorada.
US6833343B2 (en) Bleaching detergent formulation
EP0150532B1 (en) Peroxygen bleach activators and bleaching compositions
JP2771941B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2869310B2 (ja) 安定な過炭酸ソーダ及びその製造方法並びに安定な過炭酸ソーダを含有してなる漂白洗浄剤組成物
JP2871298B2 (ja) 安定化された過炭酸ソーダの製造法
JP3297217B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JPH07238298A (ja) 粒状漂白活性化剤組成物及びその製造方法
JP2771942B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP3005881B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP3332752B2 (ja) 義歯洗浄剤組成物
JPH03502108A (ja) 液体洗浄剤組成物中のゼオライト
JP2714523B2 (ja) 非イオン性粉末洗浄剤組成物
JP2801137B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JPH0813993B2 (ja) 高嵩密度粒状漂白洗剤組成物
JP4694020B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2831920B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JPS61231098A (ja) 濃縮粉末洗剤組成物
JP3352208B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090417

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090417

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100417

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110417

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees