JPH07238038A - リン脂質含有医薬組成物 - Google Patents

リン脂質含有医薬組成物

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JPH07238038A
JPH07238038A JP5255752A JP25575293A JPH07238038A JP H07238038 A JPH07238038 A JP H07238038A JP 5255752 A JP5255752 A JP 5255752A JP 25575293 A JP25575293 A JP 25575293A JP H07238038 A JPH07238038 A JP H07238038A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毒性の低いリポソーム形成用乾燥組成物を提
供する。 【構成】 a)次の式(I): 【化1】 (式中R1 及びR2 はC10〜C20アルケノイル基であ
り、nは1〜3の整数であり、そしてY+ は医薬として
許容される塩基の陽イオンである)で表わされる実質的
に純粋な合成リン脂質、b)式 【化2】 (式中、R1 はC10〜C20アルカノイル基であり、R2
はC10〜C20アルケノイル基であり、Ra ,Rb 及びR
c は水素原子又はC1 〜C4 アルキル基であり、そして
nは2〜4の整数である)で表わされる実質的に純粋な
合成リン脂質、並びにc)生物学的活性をもつ物質又は
物質混合物、を含有する乾燥調製物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成の実質的に純粋なリ
ン脂質及び薬学的に活性な物質を含有する医薬組成物に
関する。本発明の医薬組成物は水性分散体中のリポソー
ムの形態で使用される。
【0002】
【従来の技術】リポソームは多数の刊行物中の文献に記
載されてきている。多くの研究はそれらの構造及び使用
に関するものである。1つの脂質二重層をもつ単膜リポ
ソームとタマネギの外皮に似た態様で配置されている幾
つかの脂質二重層をもつ多重膜リポソームとの間の区別
がなされている。特に、可能なかぎりむらのない大きさ
で直径が約2.0×10-8〜5.0×10-6m、好まし
くは約2.0×10-8〜3.0×10-6mである集団を
もつリポソームは製薬用途に適している。
【0003】その球状シエルは脂質成分、例えば両親媒
性脂質、例えばリン脂質、例えばレシチン、セファリン
又はホスファチジン酸でできた、又は、場合によっては
これらの脂質と天然脂質、例えばコレステロールとでで
きた1つ以上の二重層からなる。これらの二重層は封入
すべき化合物を含んだ水性相を収容している内部空間を
取り囲んでおり、封入すべき化合物に関してはその化合
物の構造及びその他のパラメーター、例えば温度又は濃
度に依存して、その水性相中及び(又は)二重層中に存
在することが可能である。
【0004】広範囲の種類の活性物質のための担体とし
てのリポソームの治療用途にはたいへんな感心がある。
従ってリポソームは蛋白質(例えば抗体又は酵素)、ホ
ルモン、ビタミン又は遺伝子のための担体として、又は
分析の目的で標識化合物のための担体として提案されて
きている。
【0005】リポソームに基いた医薬投与システムはグ
レゴリアデイス(G.Gregoriadis )(編集者)の総観著
作物、リポソーム テクノロジイ、第II巻、インコーポ
レーション オブ ドラッグス、プロテインズ アンド
ジエネティック マテリアル(Liposome Technology,
vol. II, Incorporation of Drugs, Proteins and Gen
etic Material )、シーアールシ プレス(CRC Press
)、1984年発行に記載されている。ナイト(C.G.K
night)(編集者)の総観著作物、リポソームス:フロ
ムフィズィカル ストラクテュアー トウ セラピュー
ティック アプリケーション(Liposomes :From Physi
cal Structure to Therapeutic Applications )、エレ
セビエール(Elsevier)、1981年発行の第16章1
66頁にはリポソームに基いた医薬投与形態の利益が次
のように要約されている:
【0006】1.リポソームは生物学的膜に浸透し、そ
れで普通には不浸透性であるバリヤーを通しての活性物
質の移送を容易にする。特に、リポソームは包封された
化合物による細胞内浸透を容易にする。 2.リポソームはあるタイプの細胞組織との特定の相互
作用の観点から、増加した選択性及び低下した毒性を目
的として使用することができる。
【0007】3.活性物質の薬物動態はリポソームによ
って、例えば解放、分布及び体循環からの除去をいくぶ
ん変えることによって有益に影響され得る。 4.化学的影響及び代謝によって引起される変化に対し
て敏感な活性物質はリポソームにより失活に対して保護
される。 5.リポソームに包封された抗原の免疫反応を刺激する
ことによって免疫調節効果を得ることができる。
【0008】これらはその上の利益、例えば治療効果を
達成するのに、遊離の活性物質を用いる時に比べて、リ
ポソームを用いた時に必要とされる活性物質の量を減少
させること、又は活性物質の投与回数を減少させること
をもたらす。リポソームに基いた投与システムは物質を
エンドサイテイシング細胞(endocytising cell )中
に、特に細網内皮系統のエンドサイテイシング細胞中に
導入する時に特別の有益をもつ。例えば、エンドサイテ
イシング細胞中への抗生物質の移送の促進及びこれらの
細胞中に存在する原因として働く生体との改良された戦
いが観察されている。エンドサイテイシング細胞は又炎
症過程に伴なわれる。リポソームに包封された抗リウマ
チ性活性物質が周囲の組織中へよりも上記のような細胞
中へ一層迅速に導入されることが観察されている。
【0009】リポソームの形態で内包された細胞増殖抑
制物質は細胞内皮系統の特定の器官(肝臓、脾臓、骨
髄)中に導入することができ、又は、肺において、肺の
毛細管中での濾過及びそれに続く遊走血液単核細胞によ
る移送の結果として、活性物質は肺胞マクロファージ中
に富化することができ、それ故に肺又は肝臓の腫瘍に対
する作用の改良を達成することが可能であり、一方同時
に毒性を低下させる。
【0010】免疫モジュレーターを包封しているリポソ
ームは免疫系の反応(免疫刺激、免疫抑制)における調
節された変化を成し遂げることができる。例えば、カン
サーリサーチ(Cancer Research )39、881(19
79)において、ポステ(G. Poste)等はリポソームに
包封されたリンフォカインによるマウスのマクロファー
ジの抗腫瘍特性の活性化を観察している。ソーン(S. S
one )及びフィドラー(I.J.Fidler)はセル イムノル
(Cell. Immunol.)57、42(1981)において、
リポソーム中に包封された合成ムラミルジペプチドによ
るラットの肺胞マクロファージの抗腫瘍特性の生体外活
性化を報告している。
【0011】免疫モジュレーター(例えばムラミルジペ
プチド及びムラミルトリペプチド)ヒトγ−インターフ
ェロン又はマクロファージ活性化因子(MAF)をもつ
リポソームは、感染、特にウイルス感染に対する防衛の
ために、また血液中及びリンパ液中の一次腫瘍組織中の
腫瘍細胞との戦いのために、そしてまた転移との戦いの
ために、細胞性免疫系、例えば単核細胞系の細胞、例え
ば血液単核細胞、肺胞マクロファージ又は腹腔マクロフ
ァージを活性化するのに適している。
【0012】
【発明が解決しようとする問題点】リポソームの製造に
従来用いられている天然物質、例えば天然リン脂質(例
えば卵ホスファチジン酸、卵または大豆レシチン、又は
卵または大豆セファリン)及びウシ脳ホスファチジルセ
リンは、たとえこの物質が精製された形態であり、そし
て薄層又はペーパークロマトグラフィーに従って同種の
ものからなると想定されても、異なった構造のアシル基
をもつホスホグリセリドの混合物である。天然リン脂質
をもつ乾燥製剤は熱不安定性であり、それで短時間継続
するのみであり、また水性相中の天然リン脂質も不安定
であり、それで水性リポソーム混合物は同様に限られた
時間継続するのみである。
【0013】天然リン脂質のリポソーム混合物の組成が
変化するために、また低い収率、種々の粒度分布及びそ
れらの低い安定度のために、生体外及び生体内の試験結
果及び臨床結果は必要な再現精度に欠け、このことは、
比較的長期間にわたって知られてきており且つ集中的な
研究がなされてきているこの投与形態の産業上の有用性
に対する効果を今まで制限してきている。本発明の課題
は、むらのない粒度分布及び高度の安定性をもつリポソ
ーム分散液を水性相中で生成する医薬組成物を製造する
ことである。
【0014】
【問題点を解決するための手段】本発明は、 a)式
【0015】
【化5】
【0016】(式中R1 及びR2 はそれぞれ他とは無関
係に偶数の炭素原子をもつC10〜C20アルケノイル基で
あり、nは1〜3の整数であり、そしてY+ は医薬とし
て許容される塩基の陽イオンである)で表わされる合成
の実質的に純粋なリン脂質、 b)式
【0017】
【化6】
【0018】(式中R1 は偶数の炭素原子をもつC10
20アルカノイル基であり、R2 は偶数の炭素原子をも
つC10〜C20アルケノイル基であり、Ra ,Rb 及びR
c は水素原子又はC1 〜C4 アルキル基であり、そして
nは2〜4の整数である)で表わされる合成の実質的に
純粋なリン脂質、及び c)生物学的活性をもつ物質又は物質混合物を含有する
医薬組成物に関する。
【0019】本発明の説明の範囲内において、前記及び
後記の一般用語は好ましくは次の意味をもつ:有機基と
の関連で用いる用語“低級”、例えば低級アルキル基、
低級アルキレン基、低級アルコキシ基、低級アルカノイ
ル基等は、そのような有機基が、特に別に定義していな
い限りは、7個以下、好ましくは4個以下の炭素原子を
含有することを意味する。
【0020】式(I)及び(II)のリン脂質の命名法は
IUPAC−IUBコミッションオン バイオケミカル
ノーメンクレイチャー(Commission on Biochemical
Nomenclature)(CBN)により Eur. J. of Biochem.
79、11〜21(1977)“ノーメンクレイチャー
オブ リピズ(Nomenclature of Lipids)”でなされ
た勧告に従っている(sn命名法、立体特異性番号付
け)。
【0021】別に指摘しない限りは、薬学的に活性な物
質については世界保健機関(WHO)により提案された
一般名称〔リコメンデッド インターナショナル ノン
・プロプリエタリー ネームズ(Recommended Internat
ional Non-proprietary Names)〕を用い標準著作物“フ
ァルマザイテシュ ヘミー(Pharmazeutishe Chemie)”
〔シュレーダー(E.Schreeder)、ルーファー(C.Rufer
)及びシュミーチェン(R.Schmiechen)、チーメ ベ
ルラグ スタットガード(Thieme Verlag Stuttgart
)、(1982)及びメルク インデックス(Merck I
ndex )(第10版)から選ばれている。
【0022】用いた合成リン脂質の純度は90重量%を
越え好ましくは95重量%を越える。式(I)の合成リ
ン脂質において、“偶数の炭素原子をもつC10〜C20
ルケノイル基”の意味をもつR1 及びR2 は好ましくは
9−シス−ドデセノイル基、9−シス−テトラデセノイ
ル基、9−シス−ヘキサデセノイル基、6−シス−オク
タデセノイル基、6−トランス−オクタデセノイル基、
9−シス−オクタデセノイル基、9−トランス−オクタ
デセノイル基、11−シス−オクタデセノイル基又は9
−シス−エイコセノイル基である。
【0023】医薬として許容される塩基の陽イオンY+
は、例えば、アルカリ金属イオン(例えばリチウムイオ
ン、ナトリウムイオン又はカリウムイオン)、アンモニ
ウムイオン、モノ−、ジ−又はトリ−C1 〜C4 アルキ
ルアンモニウムイオン(例えばトリメチル−、エチル
−、ジエチル−又はトリエチル−アンモニウムイオ
ン)、2−ヒドロキシエチル−トリ−C1 〜C4 アルキ
ルアンモニウムイオン(例えばコリン陽イオン)、又は
2−ヒドロキシエチルアンモニウムイオン、及び塩基性
アミノ酸例えばリシン又はアルギニンの陽イオンであ
る。
【0024】Y+ は好ましくはナトリウムイオンであ
る。式(I)の合成リン脂質において、R1 及びR2
好ましくは同一であり、そして9−シス−ドデセノイル
基、9−シス−テトラデセノイル基、9−シス−ヘキサ
デセノイル基、9−シス−オクタデセノイル基又は9−
シス−エイコセノイル基であり、nは1であり、そして
+ はナトリウムイオンである。
【0025】式(I)の合成リン脂質は特に1,2−ジ
−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスフ
ァチジル−(S)−セリンナトリウムである。式(II)
の合成リン脂質において、“偶数の炭素原子をもつC10
〜C20アルカノイル基”の意味をもつR1 は好ましくは
n−ドデカノイル基、n−テトラデカノイル基、n−ヘ
キサデカノイル基、n−オクタデカノイル基又はn−エ
イコサノイル基である。
【0026】式(II)の合成リン脂質において、R2
式(I)で記載した意味をもつ。式(II)の合成リン脂
質において、式−(Cn 2n)−の基は枝分れのない又
は枝分れしたアルキレン基、例えば1,1−エチレン
基、1,1−、1,2−又は1,3−プロピレン基又は
1,2−、1,3−又は1,4−ブチレン基、又は好ま
しくは1,2−エチレン基(n:2)である。
【0027】式(II)の合成リン脂質において、好まし
くはR1 はn−ドデカノイル基、n−テトラデカノイル
基、n−ヘキサデカノイル基又はn−オクタデカノイル
基であり、R2 は9−シス−ドデセノイル基、9−シス
−テトラデセノイル基、9−シス−ヘキサデセノイル
基、9−シス−オクタデセノイル基又は9−シス−エイ
コセノイル基であり、Ra ,Rb 及びRc はメチルであ
り、そしてnは2である。式(II)の合成リン脂質は特
に1−n−ヘキサデカノイル−2−(9−シス−オクタ
デセノイル)−3−sn−ホスファチジルコリンであ
る。下記の括弧内に与えられている名称は式(I)及び
(II)のリン脂質中のアシル基R1 及びR2 に対して普
通に使用されている:
【0028】9−シス−ドデセノイル基(ラウロレオイ
ル基)、9−シス−テトラデセノイル基(ミリストレオ
イル基)、9−シス−ヘキサデセノイル基(パルミトレ
オイル基)、6−シス−オクタデセノイル基(ペトロセ
ロイル基)、6−トランス−オクタデセノイル基(ペト
ロセライドイル基)、9−シス−オクタデセノイル基
(オレオイル基)、9−トランス−オクタデセノイル基
(エライドイル基)、11−シス−オクタデセノイル基
(バクセノイル基)、9−シス−エイコセノイル基(ガ
ドレオイル基)、n−ドデカノイル基(ラウロイル
基)、n−テトラデカノイル基(ミリストイル基)、n
−ヘキサデカノイル基(パルミトイル基)、n−オクタ
デカノイル基(ステアロイル基)、n−エイコサノイル
基(アラキドイル基)。
【0029】生物学的活性をもつ物質又は物質混合物は
特に、消炎薬、抗生物質、抗リーシュマニア物質、抗真
菌物質、抗腫瘍物質及び免疫モジュレーターを含む群か
らの薬学的に活性な物質である。
【0030】消炎薬を含む群からの薬学的に活性な物質
は、例えば、グルココルチコイド、例えばコルチゾン、
ヒドロコルチゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、フ
ルオコルトロン、トリアムシノロン、メチルプレドニゾ
ロン、プレドニリデン、パラメタゾン、デキサメタゾ
ン、ベータメタゾン、ベクロメタゾン、フルプレドニリ
デン、デスオキシメタゾン、フルオシノロン、フルメタ
ゾン、ジフルコルトロン、クロコルトロン、クロベタゾ
ール又はフルオコルチンブチルエステル;
【0031】置換されたフェニル酢酸塩又は2−フェニ
ルプロピオン酸塩を含む群からの非ステロイド系炎症抑
制剤、例えばアルクロフェナック、イブフェナック、イ
ブプロフェン、MK−830、BL−2365、クリン
ダナック、フェンクロラック、ケトプロフェン、フェノ
プロフェン、インドプロフェン、フェンクロフェナッ
ク、ジクロフエナック、フルルビプロフェン、ピルプロ
フェン、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、カルプロ
フェン、又はシクロプロフェン;アントラニル酸誘導
体、例えば式
【0032】
【化7】
【0033】(式中、R1 ,R2 及びR3 はそれぞれ他
とは無関係に水素原子、メチル基、塩素原子又はトリフ
ルオロメチル基である)で表わされるアントラニル酸誘
導体、例えばメフェナム酸、フルフェナム酸、トルフェ
ナム酸又はメクロフェナム酸;アニリノ置換ニコチン酸
誘導体、例えばミフラム酸、クロニキシン又はフルニキ
シン;2−インドール−3−イル基又はピロール−2−
イル基をもつヘテロアリール酢酸又は2−ヘテロアリー
ル酢酸、例えばインドメタシン、オキシメタシン、イン
トラゾール、アセメタジン、シンメタシン、ゾメピラッ
ク、トルメチン、コールピラック又はチアプロフエン
酸;スリンダックタイプのインデニル酢酸及び鎮痛活性
のヘテロアリールオキシ酢酸、例えばベンザダックであ
る。抗生物質を含む群からの薬学的に活性な物質は、例
えば、式
【0034】
【化8】
【0035】(式中、R1 は水素原子又はピロリジン−
1−イル−メチル基であり、R2 は水素原子又はヒドロ
キシル基であり、R3 は水素原子、ヒドロキシル基又は
メチル基であり、R4 は水素原子又はメチル基であり、
そしてR5 は水素原子、塩素原子又はジメチルアミノ基
である)で表わされるテトラサイクリン抗生物質、例え
ばクロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、
テトラサイクリン、デメチルクロルテトラサイクリン、
メタサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン又
はロリテトラサイクリン;アミノグリコシド、例えばカ
ナマイシン、
【0036】アミカシン、ゲンタマイシンC1a、C2
2b又はC1 、シソマイシン、ネチルマイシン、スペク
チノマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、
ネオマイシンB、ジベカシン又はカネンドマイシン;マ
クロライド、例えばマリドマイリン又はエリスロマイシ
ン;リンコマイシン、例えばクリンダマイシン又はリン
コマイシン;それぞれ6β−又は7β−アシルアミノ基
をもつペニシラン酸(6−APA)−及びセファロスポ
ラン酸(7−ACA)−誘導体(これらは発酵的に、半
合成的に又は完全に合成的に得られる6β−アシルアミ
ノペニシラン酸又は7β−アシルアミノセファロスポラ
ン酸の誘導体又は3位で変性されている7β−アシルア
ミノセファロスポラン酸誘導体中に存在する)、
【0037】例えばペニシリンG又はV、フェネチシリ
ン、プロピシリン、ナフシリン、オキサシリン、クロキ
サシリン、ジクロキサシリン、フルクロキサシリン、サ
イクラシリン、エピシリン、メシリーナム、メチシリ
ン、アズロシリン、サルベニシリン、チカルシリン、メ
ズロシリン、ピペラシリン、カリンダシリン、アジドシ
リン又はサイクラシリンの名称で知られてきているペニ
シラン酸誘導体、又はセファクロール、セフロキシム、
セファズルール、セファセトリル、セファゾリン、セフ
ァレキシン、セファドロキシル、セファログリシン、セ
フオキシチン、スファロリジン、
【0038】セフスロジン、セフォチアム、セフタジジ
ン、セフォニシド、セフォタキシム、セフメノキシム、
セフチゾキシム、セファロチン、セフラジン、セファマ
ンドール、セファノン、セファピリン、セフロキサジ
ン、セファトリジン、セファゼドン、セフトリキソン又
はセフォラニドの名称で知られてきているセファロスポ
リン誘導体、及びその他のクラバム、ペネム又はカルバ
ペネムタイプのβ−ラクタム抗生物質、例えばモキサラ
クタム、クラブラン酸、ノカルジシンA、スルバクタ
ム、アズトレオナム又はチエナマイシン、及びバイコザ
マイシン、ノボビオシン、クロラムフェニコール又はチ
アムフェニコール、リファムピシン、フォスフォマイシ
ン、コリスチン又はバンコマイシンタイプの抗生物質で
ある。
【0039】抗リーシュマニア物質を含む群からの薬学
的に活性な物質は、例えば、アンチモン化合物、例えば
酒石酸アンチモニルカリウム、スチボフェン、ナトリウ
ムスチボカプテート及びナトリウムスチボグルコネート
である。抗真菌物質を含む群からの薬学的に活性な物質
は、例えば、チオ炭酸誘導体、例えばジベンズチオン、
トルナフテート又はトルシクレート;イミダゾール誘導
体、例えばクロトリマゾール、ミコナゾール、エコナゾ
ール、イソコナゾール又はケトコナゾール;又はポリエ
ン抗生物質、例えばニスタチン、ナタマイシン又はアム
フオテリシンBである。
【0040】抗腫瘍物質を含む群からの薬学的に活性な
物質は、例えば、ビス−(2−クロロエチル)アミン基
をもつアルキル化剤、例えばクロルメチン、クロラムブ
シル、メルファラム、ウラムスチン、マノムスチン、リ
ン酸エストラムスチン、メクロルエタミンオキシド、シ
クロホスファミド、イフォスファミド又はトリフォスフ
ァミド;アジリジン構造をもつアルキル化剤、例えばト
レタミン、チオテパ、トリアジクオン又はミトマイシ
ン;アルキル化性メタンスルホン酸エステル、例えばブ
スルファン;
【0041】アルキル化性N−アルキル−N−ニトロソ
ウレア誘導体、例えばカルムスチン、ロムスチン、セム
スチン又はストレプトゾトシン;及びミトブロニトー
ル、ダカルバジン又はプロカルバジンタイプのアルキル
化剤、葉酸タイプの代謝拮抗物質、例えばメトトレキセ
ート、プリン誘導体例えばメルカプトプリン、チオグア
ニン、アザチオプリン、チアミプリン、ビダラビン又は
プロマイシン、ピリミジン誘導体、例えばフルオロウラ
シル、フルオキシウリジン、テガファー、シタラビン、
イドックスウリジン、フルシトシン、
【0042】癌化学療法に用いられている抗生物質、例
えばダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシ
ン、ミスラマイシン、ブレオマイシンA2 又はB2 又は
エトポシド、及びビニカアルカロイド、例えばビンクリ
スチン、場合によってはクロルメタミン、プレドニソロ
ン又はプレドニソンと組合わされたもの、及びプロカル
バジンである。免疫モジュレーターは、例えば、ムラミ
ルペプチド、例えばムラミルジペプチド又はムラミルト
リペプチド、特に式
【0043】
【化9】
【0044】(式中、Xは基−C(=O)−又は−C
(=O)−O−であり、R1 はL−Ala−D−iso
Gln−L−Ala−2−(1,2−ジパルミトイル−
sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)−
エチルアミド基、L−Ala−D−Glu(Cγ−L−
Ala)−2−(1,2−ジパルミトイル−sn−グリ
セロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)−エチルアミ
ド基、L−Ala−D−isoGlnOH基、L−Al
a−D−GlnNH2 −α−n−ブチルエステル基、L
−Ala−D−isoGln−L−(ステアロイル)−
Lys基、L−Val−D−Gln−NH2 −α−n−
メチルエステル基、
【0045】L−Ala−D−isoGln−L−Al
a−1,2−ジパルミトイル−sn−グリセリンエステ
ル基又はL−Ala−D−isoGln−L−Ala−
コレステロールエステル基であり、R2 は水素原子、メ
チル基又はn−プロピル基であり、R3 は水素原子、n
−ステアロイル基、10−(2,3−ジメトキシ−1,
4−ジオキソ−5−メチル)−2,5−シクロヘキサジ
エノイル基、2−ベヘノイルオキシ−2−メチルプロパ
ノイル基又はn−オクタノイル基であり、
【0046】R4 は水素原子又はn−オクタノイル基で
あり、R5 はC1 〜C4 アルキル基であり、そしてR6
は水素原子又はC1 〜C4 アルキル基である)で表わさ
れるもの及びそれの相当する2−パルミトイルチオ誘導
体;n−ラウロイル−L−Ala−D−isoGln−
(m−DAP−Gly)−NH2 、n−ラウロイル−L
−Ala−D−isoGln−(L−DAP−Gly)
−NH2 、n−ラウロイル−L−Ala−D−isoG
ln−(L−Lys−D−Ala)−NH2
【0047】n−オクタノイル−L−Ala−D−is
oGln−(L−Lys−D−Ala)−NH2 又はパ
ルミトイル−Cys−((2R)−2,3−ジラウロイ
ルオキシプロピル)−Ala−D−Glu−(Gly−
タウリン−Na)−NH2 タイプの免疫調節特性をもつ
リポペプチドであり、又はそれらは抗原又はマイトジエ
ン等によって刺激された時にリンパ球、単核細胞又はマ
クロファージによって分泌されるリンフォカインであ
る。
【0048】リンフォカインを含む群としては、例え
ば、公知のタイプのインターフェロン、特に天然又は組
換え体のヒト−γインターフェロン、例えば、ヨーロッ
パ特許出願第63,482号、第77,670号、第8
3,777号、第88,540号、第89,676号、
第95,350号、第99,084号、第110,04
4号及び第112,967号及び国際出願(PCT)W
O83/04,053及びWO84/02,129に従
って得ることのできるヒトγインターフェロンがある。
【0049】ヨーロッパ特許出願第121,157号に
従った、次のアミノ酸配列をもつ組換え体ヒトγインタ
ーフェロン: H2 N−Cys−Tyr−Cys−Gln−Asp−P
ro−Tyr−Val−Gln−Glu−Ala−Gl
u−Asn−Leu−Lys−Lys−Tyr−Phe
−Asn−Ala−Gly−His−Ser−Asp−
Val−Ala−Asp−Asn−Gly−Thr−L
eu−Phe−Leu−Gly−Ile−Leu−Ly
s−Asn−Trp−Lys−Glu−Glu−Ser
−Asp−Arg−Lys−Ile−Met−Gln−
Ser−Gln−Ile−Val−Ser−Phe−T
yr−Phe−Lys−Leu−Phe−Lys−As
n−Phe−Lys−Asp−Asp−Gln−Ser
−Ile−Gln−Lys−Ser−Val−Glu−
Thr−Ile−Lys−Glu−Asp−Met−A
sn−Val−Lys−Phe−Phe−Asn−Se
r−Asn−Lys−Lys−Lys−Arg−Asp
−Asp−Phe−Glu−Lys−Leu−Thr−
Asn−Tyr−Ser−Val−Thr−Asp−L
eu−Asn−Val−Gln−Arg−Lys−Al
a−Ile−His−Glu−Leu−Ile−Gln
−Val−Met−Ala−Glu−Les−Ser−
Pro−Ala−Ala−Lys−Thr−Glu−L
ys−Arg−Lys−Arg−Ser−Gln−Me
t−Leu−Phe−Gln−Gly−Arg−Arg
−Ala−Ser−Gln−OH、
【0050】及び英国特許出願第2,107,718号
に従った、次のアミノ酸配列をもつ組換え体ヒトγイン
ターフェロン: H2 N−Cys−Tyr−Cys−Gln−Asp−P
ro−Tyr−Val−Lys−Glu−Ala−Gl
u−Asn−Leu−Lys−Lys−Tyr−Phe
−Asn−Ala−Gly−His−Ser−Asp−
Val−Ala−Asp−Asn−Gly−Thr−L
eu−Phe−Leu−Gly−Ile−Leu−Ly
s−Asn−Trp−Lys−Glu−Glu−Ser
−Asp−Arg−Lys−Ile−Met−Gln−
Ser−Gln−Ile−Val−Ser−Phe−T
yr−Phe−Lys−Leu−Phe−Lys−As
n−Phe−Lys−Asp−Asp−Gln−Ser
−Ile−Gln−Lys−Ser−Val−Glu−
Thr−Ile−Lys−Glu−Asp−Met−A
sn−Val−Lys−Phe−Phe−Asn−Se
r−Asn−Lys−Lys−Lys−Arg−Asp
−Asp−Phe−Glu−Lys−Leu−Thr−
Asn−Tyr−Ser−Val−Thr−Asp−L
eu−Asn−Val−Gln−Arg−Lys−Al
a−Ile−His−Glu−Leu−Ile−Gln
−Val−Met−Ala−Glu−Leu−Ser−
Pro−Ala−Ala−Lys−Thr−Gly−L
ys−Arg−Lys−Arg−Ser−Gln−Me
t−Leu−Phe−Arg−Gly−Arg−Arg
−Ala−Ser−Gln−OH、 が好ましい。
【0051】リンフオカインを含む群としてはまた精製
された形態のヒトインターロイキン2、例えば、T細胞
マイトジエンによるヒト腫瘍白血病細胞又はリンパ腫細
胞の活性化の後に培養物濾液中で得ることができまた逆
相HPLCによって精製されているインターロイキン
2;抗原又はマイトジエンによる刺激の後に脾臓又は末
梢血液からのヒトTリンパ球をもつ培養物から得ること
ができる培養物濾液、例えばヒトT細胞−白血病−リン
パ腫ウイルス(HTLV−I)、植物凝集素又はコンカ
ナバリンA;及びマクロファージ遊走阻止因子(MI
F)、白血球遊走阻止因子、白血球遊走拡大因子、マク
ロファージ活性化因子(MAF)、コロニー刺激因子、
インターロイキン1及び2及びγインターフェロンの用
語で知られてきている成分をもつ混合物を含有する培養
物濾液、特にマクロファージ活性化因子(MAF)を高
い含有率でもつ培養物濾液又は単離物がある。
【0052】本発明の医薬組成物は比較的むらのない大
きさ(約2.0〜3.0×10-9m)及び良好な貯蔵安
定性を特徴とする。例えば、上記の合成リン脂質及びム
ラニルペプチドからなる乾燥製剤(凍結乾燥物)は数ケ
月から数年までの期間継続する。乾燥製剤は使用の直前
に振盪(ボルテックス)又は振動によって水性緩衝液中
に非常に簡単に分散させることができ、それで現場で使
用することができ、ほとんどの場合に濾過、中和、透析
等の如き追加の処置を避けることができる。合成のリン
脂質及び包装化合物としてのムラミルペプチドをもつ水
性リポソーム分散体は10℃以下の温度で数週間から数
カ月の期間継続し、また凍結乾燥体の形態で貯蔵安定性
にすることさえできる。
【0053】本発明の医薬組成物は特に良好な生理学的
安全度、例えば低い毒性及びそれらがリポソームの水性
分散体の形態で投与される時に好ましい薬物動態プロフ
ィルを特徴とする。従って、特に単核細胞系の細胞を通
して非常に迅速なエンドサイト−シスが起る。前記の合
成リン脂質及び包装化合物としてのムラミルジ−又はト
リ−ペプチドからなるリポソームは肺及び肝臓中に特に
十分に富化することができそしてマクロファージによっ
て迅速に取込まれる。特に、肺胞マクロファージは刺激
され、そして生理学的に異常な物質、例えばウイルス又
は転移腫瘍細胞を排除する。リポソームの形態の本発明
の医薬組成物はそれ故に転移腫瘍と戦うための癌の化学
療法に極めて適している。
【0054】本発明の医薬組成物の製造に用いることの
できるリン脂質(I)及び(II)の混合物は、水性相中
での分散の後に約37℃よりも低い相転移温度(液体−
ゲル形態)をもつ。リポソーム分散体は加熱することな
しで作ることができる。水性分散体中の式(I)及び
(II)のリン脂質がリポソームの形態となっており、そ
の内部に生物学的活性をもつ前記の化合物又は物質混合
物が封入されているその水性分散体は医薬投与システム
であり、これは、場合によっては例えば超遠心分離によ
って濃縮するか又は単離した後に経口(p.o.)又は
非経口(i.v.、i.m.、i.p.又は局所)投与
のための治療目的に適している。
【0055】経口投与の場合には、リポソームに基いた
投与システムは活性成分の吸収を改善することができ
る。経口投与については、pH7.0〜7.8、好まし
くは7.2〜7.4に緩衝化されたリポソームを含有す
る水性分散体は製薬的に許容される稀釈剤又は担体と、
又は通例の添加物、例えば着色剤又は香料と混合するこ
とができ、又シロップの形態で又はカプセルの形態で用
いることができる。
【0056】非経口投与については、リポソームは、p
H7.0〜7.8、好ましくは7.2〜7.4に緩衝化
された担体液体として役立つ無菌水溶液、例えば無菌
の、カルシウムを含まない、等張塩水又はグルコース溶
液中に分散させる。局所投与については、pH7.0〜
7.8、好ましくは7.2〜7.4に緩衝化されたリポ
ソーム含有水性分散液を通例の固体担体、例えば増粘
剤、例えばヒドロキシプロピルセルロース、及び適した
防腐剤、酸化防止剤又は香料と混合され、それで皮膚又
は粘膜に塗布するためにローション又はゲルの形態で用
いられる。
【0057】本発明は狭い意味では式(I)のリン脂質
対式(II)のリン脂質の混合比約10:90〜約50:
50モル%で合成の実質的に純粋なリン脂質を含有し、
また消炎薬、抗生物質、抗リーシュマニア物質、抗真菌
物質、抗腫瘍物質及び免疫モジュレーターを含む群から
の製薬的に活性な物質又は物質混合物を含有し、そして
場合によっては存在してもよい、pH7.0〜7.8に
緩衝された担体液及び(又は)追加の固体担体を含有し
てもよい医薬組成物に関する。
【0058】本発明は好ましくは、 a)式(I)においてR1 及びR2 は同じであって9−
シス−ドデセノイル基、9−シス−テトラデセノイル
基、9−シス−ヘキサデセノイル基、9−シス−オクタ
デセノイル基又は9−シス−エイコセノイル基であり、
nは1であり、そしてY+ はナトリウムイオンである式
(I)で表わされる合成の実質的に純粋なリン脂質、
【0059】b)式(II)においてR1 はn−ドデカノ
イル基、n−テトラデカノイル基、n−ヘキサデカノイ
ル基又はn−オクタデカノイル基であり、R2 は9−シ
ス−ドデセノイル基、9−シス−テトラデセノイル基、
9−シス−ヘキサデセノイル基、9−シス−オクタデセ
ノイル基又は9−シスエイコセノイル基であり、そして
a ,Rb 及びRc はメチル基である式(II)で表わさ
れる合成の実質的に純粋なリン脂質、
【0060】c)消炎薬、抗生物質、抗リーシュマニア
物質、抗真菌物質、抗腫瘍物質及び免疫モジュレーター
を含む群からの製薬的に活性な物質又は物質混合物、及
び場合によっては存在してもよい、pH7.2〜7.4
に緩衝された担体液体、を含有する医薬組成物に関す
る。
【0061】本発明は特に、 a)合成の、実質的に純粋なナトリウム1,2−ジ−
(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスファ
チジル−(S)−セリン、 b)合成の、実質的に純粋な1−n−ヘキサデカノイル
−2−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホ
スファチジルコリン、 c)消炎薬、抗生物質、抗リーシュマニア物質、抗真菌
物質、抗腫瘍物質及び免疫モジュレーターを含む群から
の製薬的に活性な物質又は物質混合物、及び場合によっ
ては存在してもよい、pH7.2〜7.4に緩衝された
担体液体、を含有する医薬組成物に関する。
【0062】本発明は一層特に、 a)合成の、実質的に純粋なナトリウム1,2−ジ−
(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスファ
チジル−(S)−セリン、 b)合成の、実質的に純粋な1−n−ヘキサデカノイル
−2−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホ
スファチジルコリン、
【0063】c)消炎薬、例えばジクロフナック又はピ
ルプロフェン;抗腫瘍物質、例えばミトマイシン、シタ
ラビン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソル
ビシン又はエトポシド;免疫モジュレーター、例えばN
−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミ
ニル−L−アラニン−2−(1,2−ジパルミトイル−
sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)エ
チルアミド、N−アセチルムラミル−L−アラニル−D
−グルタミン酸−(Cγ)−L−アラニン−2−(1,
2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ヒドロキシ
ホスホリルオキシ)エチルアミドの二ナトリウム塩、
【0064】N−アセチルデスメチルムラミル−L−ア
ラニル−D−イソグルタミンのナトリウム塩、N−アセ
チル−D−ムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミ
ンのナトリウム塩、N−アセチル−D−ムラミル−L−
アラニル−D−グルタミン−α−n−ブチルエステル、
Nα−(N−アセチル−D−ムラミル−L−アラニル−
D−イソグルタミニル)−Nε−ステアロイル−L−リ
シン又は6−o−ステアロイル−N−アセチルムラミル
−L−アラニン−D−イソグルタミン;リンフオカイン
又はそれらとの組合せ、を含む群からの製薬的に活性な
物質又は物質混合物、及び場合によっては存在していて
もよい、pH7.2〜7.4に緩衝された担体液体、を
含有する医薬組成物に関する。
【0065】本発明は一層特に、 a)合成の、実質的に純粋なナトリウム1,2−ジ−
(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスファ
チジル−(S)−セリン、 b)合成の、実質的に純粋な1−n−ヘキサデカノイル
−2−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホ
スファチジルコリン、
【0066】c)抗腫瘍物質、例えばミトマイシン、シ
タラビン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソ
ルビシン又はエトポシド、及び免疫モジュレーター、例
えばN−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグ
ルタミニル−L−アラニン−2−(1,2−ジパルミト
イル−sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキ
シ)エチルアミド、N−アセチルデスメチルムラミル−
L−アラニル−D−イソグルタミンのナトリウム塩又は
N−アセチル−D−ムラミル−L−アラニル−D−イソ
グルタミンのナトリウム塩であって、
【0067】場合によってはヒトγインターフェロン又
はインターロイキン2、あるいは抗原又はマイトジエン
による刺激の後に脾臓又は末梢血液からのヒトTリンパ
球をもつ培養物から得られた培養物濾液中に含まれてお
りそしてマクロファージ活性化因子(MAF)の高い含
有率を特徴とする物質混合物と組合わされているもの、
を含む群からの製薬的に活性な物質及び場合によっては
存在していてもよい、pH7.2〜7.4に緩衝された
担体液体、を含有する医薬組成物に関する。
【0068】本発明は何よりもまず、 a)合成の、実質的に純粋なナトリウム1,2−ジ−
(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスファ
チジル−(S)−セリン、 b)合成の、実質的に純粋な1−n−ヘキサデカノイル
−2−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホ
スファチジルコリン、
【0069】c)免疫調節作用をもつ化合物、例えばN
−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミ
ニル−L−アラニン−2−(1,2−ジパルミトイル−
sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)エ
チルアミド、N−アセチルデスメチルムラミル−L−ア
ラニル−D−イソグルタミンのナトリウム塩又はN−ア
セチル−D−ムラミル−L−アラニル−D−イソグルタ
ミンのナトリウム塩であって、
【0070】場合によっては抗原又はマイトジエンによ
る刺激の後に脾臓又は末梢血液からのヒトTリンパ球を
もつ培養物から得られた培養物濾液中に含まれておりそ
して少なくとも70%のMAF含有率を特徴とする物質
混合物と組合わされているもの、及び場合によっては存
在していてもよい、pH7.2〜7.4に緩衝された担
体液体、を含有する医薬組成物に関する。
【0071】上記の医薬組成物は乾燥製剤の形態で市販
することができ、そしてpH7.0〜7.8に緩衝化さ
れた担体液体中の水性リポソーム分散液の形態で用いる
ことができる。投与すべき活性物質の投与量は一般的に
は、例えばドイツ薬局方に規定されている、及び特定の
投与形態、患者の年令及び患者の健康に対して問題の活
性物質について知られている最高量及び最低量である。
【0072】本発明に従って作ることのできるリポソー
ムをもった水性分散液は又、しかしながら、より少ない
投与量で投与された活性物質は受容器官に受け取らせる
ことができそれで治療効果をもたらすことができ、又は
一層高い投与量での投与では望ましくない副作用を避け
ることができる。リポソームの形態で包封されているム
ラミルペプチド又はリポペプチドタイプの前記の免疫モ
ジュレーターの好ましい投与量は1回の投与当り体重1
Kg当り0.01〜約10mgである。リポソーム形態のリ
ンフオカイン、例えばヒトγ−インターフェロン又はM
AFを含有する混合物の場合には、好ましい投与量はγ
インターフェロン又はMAF1ml当り約100〜10
0,000単位である。
【0073】本発明は又式(I)及び(II)で表わされ
る合成の実質的に純粋なリン脂質の混合物、特に均質混
合物、特に式(I)のリン脂質対式(II)のリン脂質の
混合比が約10:90〜約50:50モル%である混合
物に関する。30:70モル%の混合比が好ましい。こ
れらの混合物は水溶性活性物質を含有する水性相中でリ
ポソームを作るのに用いることができる。
【0074】本発明の医薬組成物又は前記した混合物
は、例えば、次のようにして作られる: a)式(I)及び(II)で表わされる合成の、実質的に
純粋なリン脂質及び生物学的活性をもつ親油性の物質又
は物質混合物を含む均質混合物を作り、そしてリポソー
ムの製造のためにその生成均質混合物を水性相中に分散
させ、又は b)式(I)及び(II)で表わされる合成の、実質的に
純粋なリン脂質を含む均質混合物を作り、そしてリポソ
ームの製造のために、その生成均質混合物を生物学的活
性をもつ水溶性物質又は物質混合物を含有する水性相中
に分散させ、そして必要ならばその生成した水性分散液
をpH7.0〜7.8に緩衝し、そして所望によりその
生成リポソームを濃縮し且つ(又は)分離する。
【0075】均質混合物は例えばフイルム形成によって
又は好ましくは凍結乾燥体の生成によって作られる。フ
イルムの形成は、変法a)に従って式(I)及び(II)
の合成リン脂質及び包封されるべき親油性物質又は物質
混合物を溶解させることによって、又は変法b)に従っ
て式(I)及び(II)の合成リン脂質を、融点の低い有
機溶媒中に溶解させ、そして溶媒を除去することによっ
て実施される。
【0076】フイルムの製造に適した溶媒の選択は脂質
成分及び包接化合物の溶解度に依存する。フイルム形成
による均質混合物の製造に適した溶媒は、例えば、低沸
点且つ低融点(0℃未満)で、置換されていない又は置
換されている、例えばハロゲン化されている脂肪族又は
脂環式の炭化水素、例えばn−ヘキサン、シクロヘキサ
ン、塩化メチレン又はクロロホルム;アルコール、例え
ばメタノール;低級アルカンカルボン酸エステル、例え
ば酢酸エチル;又はエーテル、例えばジエチルエーテ
ル、又はこれらの溶媒の混合物である。溶媒は真空中
で、好ましくは高真空下で、又は不活性ガス、例えば窒
素での吹き出しによって除去される。
【0077】凍結乾燥体の生成は変法a)に従って式
(I)及び(II)の合成リン脂質及び包封されるべき親
油性物質又は物質混合物の溶液を凍結乾燥することによ
って、又は変法b)に従ってドイツ特許出願第2,81
8,655号に記載の方法で式(I)及び(II)の合成
リン脂質の、融点の高い有機溶媒中の溶液を凍結乾燥す
ることによって実施される。適した溶媒は脂質成分及び
包接化合物と共に凍結乾燥の間、例えばメタノール−、
エタノール−又はアセトン−ドライアイス混合物の温度
で固体であるものであり、それで、例えば0℃よりも高
い融点をもつ有機溶媒、例えば氷酢酸、ベンゼン又はジ
オキサン、特に第三ブタノールである。
【0078】均一混合物は又、有機溶媒、例えばクロロ
ホルム中のリン脂質及び親油性包接化合物の溶液を噴霧
乾燥することによって作ることができる。均質混合物は
粉末の形態で得られる。式(I)のリン脂質対式(II)
のリン脂質のおおよその混合比約10:90〜約50:
50モル%、特に30:70モル%は均質混合物の製造
に適している。包接化合物対脂質の合計量のおおよその
混合比は約0.001〜1.0:1.0、好ましくは
0.005〜0.1:1.0モルである。
【0079】分散は、例えば、変法a)に従って、前も
って作られたリン脂質(I)及び(II)及び親油性包接
化合物の均質混合物が加えられている水性相、又は変法
b)に従って、水溶性包接化合物を含有しており且つ前
もって作られたリン脂質(I)及び(II)の均質混合物
が加えられている水性相を振盪する(例えばボルテック
スミキサー)かまたは攪拌することによってもたらされ
る。大きいか、小さいか、単膜か又は多重膜かであり得
るリポソームの生成は自生的に(自生小胞化)、即ち外
部エネルギーの追加の供給なしで、高速で起る。(水性
分散液の全重量との相関で)約0.1〜50重量%、好
ましくは2〜20重量%の均質混合物を水性相中に分散
させることができる。
【0080】酸性的に又は塩基性的に反応する水性分散
液はpH7.0〜7.8、好ましくは7.2〜7.4に
緩衝化される。分散は好ましくはすでにそのpH値に緩
衝化されている水性相中で実施される。変法a)は親油
性でわずかに水溶性の活性物質、例えばムラミルジ−又
はトリペプチドをリポソームの形態で封入すべきである
時に特に適している。変法b)は水溶性活性物質、例え
ばトリフォスファミドタイプのシタラビン又はシトスタ
チックスのリポソーム混合物を作る時にさし示される。
【0081】水性リポソーム混合物の形態の本発明の医
薬組成物の製造はリポソームの製造について今まで知ら
れてきている他の任意の方法に従って、例えばリン脂質
(I)及び(II)及び包接化合物を含有する水性分散液
を超音波で、又は注入法又は逆相蒸発によって処理する
ことによって通例の方法で実施できる。分散は約36℃
未満の温度で、好ましくは室温で実施される。包封すべ
き化合物の敏感さが必要とするならば、そのプロセス
を、冷却しながらそして場合によっては不活性ガス雰囲
気、例えば窒素又はアルゴン雰囲気下で実施する。生成
リポソームは水性相中で非常に長期間(数週間又は数カ
月まで)安定である。水性リポソーム分散液の形態の医
薬組成物は、場合によっては安定剤、例えばマンニトー
ル又はラクトースの添加後において、凍結乾燥によって
貯蔵安定性になる。
【0082】生成される単膜リポソームの大きさは、と
りわけ、活性物質の構造及び脂質成分、これらの成分の
混合比及び水性分散液中のこれらの成分の濃度に依存す
る。例えば、脂質成分の濃度を増加又は減少させること
によって小さい又は大きいリポソームの含有率の高い水
性相を作ることができる。リポソーム分散液の後処理に
よって、例えば超音波での処理によって又はストレート
穴フィルター〔例えばヌクレオポール(Nucleopore) 〕
を通しての押出しによって、リポソームの特にむらのな
い大きさ分布を達成することが可能である。
【0083】小さなリポソームからの大きなリポソーム
の分離は、実際に必要であるならば、通例の分離方法に
よって、例えばゲル濾過によって、例えば担体としてセ
ファロス(Sepharose)4B又はセファクリル(Sephacry
l)を用いて、又は超遠心分離、例えば160,000g
での超遠心分離でのリポソームの沈降によって実施され
る。例えば、数時間、例えば約3時間のそのような重力
場での遠心分離の後に、大きなリポソームは沈積し、一
方小さなリポソームは分散したままであり、それでデカ
ント分離できる。数時間の遠心分離の後、小さなリポソ
ームからの大きなリポソームの完全な分離が達成され
る。
【0084】もし変法b)に従って、水性相が包封され
ていない水溶性化合物を含有しているならば、リポソー
ムは好ましくは分別される。特に、水溶性抗腫瘍物質、
例えばアルキル化剤は、例えば濾過、限外濾過、透析又
は遠心分離によって分別されるべきである。なぜなら、
これらの活性物質は溶解した形態では特に十分には許容
されないからである。富化したリポソームは担体液体、
例えば等張の無菌塩水と混合することができる。比較的
むらのない大きさの小さなリポソームをもつ水性分散液
は超音波処理によっても得られる。
【0085】6.0×10-8mよりも大きな直径をもつ
水性相中の全てのリポソーム及び高分子量凝集物中に存
在する包封されていない親油性活性物質及び余分の分散
した脂質も、ゲル濾過によって分別することも可能であ
り、それで比較的むらのない大きさのリポソーム部分を
もつ水性分散液を得ることが可能である。リポソームの
完了した生成及び水性相中のそれらの含有率は種々の物
理的測定法を用いてそれ自体公知の方法で検知できる。
例えば電子顕微鏡での凍結破壊試料及び薄片の使用、X
線回析、ダイナミックライトスカッタリング、分析超遠
心分離での濾液の質量測定及び特に分光分析法例えば核
共鳴スペクトル( 1H、13C及び31P)での分光分析法
で検知できる。
【0086】式(I)及び(II)の合成の実質的に純粋
なリン脂質は公知である。例えばブラウニング(J.Brow
ning)及びシーリング(J.Seelig)はケム・アンド フ
ィズックス オブ リピズ(Chem. and Physics of Lip
ids )24(1979),103〜118頁に記載の総
観的報文“シンセシス オブ スペシフィカリリ デュ
ーテレートッド サチュレーテッド アンド アンサチ
ュレーテッド フォスファチジルセリンズ(Synthesis
of Specifically Denterated Saturated and Unsaturat
ed Phosphatidylserins )”において、1,2−ジ−
(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスファ
チジル−(S)−セリンの製造を記載している。
【0087】消炎薬、抗生物質、抗リーシュマニア物質
及び癌化学療法剤を含む群からの製薬的に活性な物質は
公知である。メルク インデックス(Merck Index )、
第10版、又は前記したシュレーダー(Schroeder )等
の総観著作物“ファーマゼウティシュ ヘミヘ(Pharma
zeutische Chemie)”を参照のこと。式(VI)のムラミ
ルペプチドタイプの前記した免疫モジュレーターも公知
である。例えばヨーロッパ特許明細書第25495号及
び第21367号及びフランス特許明細書第7,63
7,091号を参照のこと。
【0088】リポペプチドタイプの前記の免疫モジュレ
ーターも公知である。例えばEP−A−114,787
又はヨーロッパ特許明細書第330号を参照のこと。精
製インターロイキン2の製造もEP−A−010617
9及び米国特許明細書第4,448,879号に記載さ
れている。マクロファージ遊走阻止因子(MIF)、白
血球遊走阻止因子、白血球遊走拡大因子、マクロファー
ジ活性化因子(MAF)、コロニー刺激因子等を含有す
る物質混合物は多数の刊行物、例えば、サラヒュディ
(Salahuddi S.Z.)等、サイエンス(Science)223
(4637)703−707(1984)に記載されて
いる。
【0089】ヒトMAFの特に高い含有率をもつ培養物
濾液の製造も多数の刊行物、例えばレ(Le J. )等、
J.イムノロジィー(J.Immunology)vol.131、
2821〜2826(1983)、クレイネルマン(Kl
einermann )等、J.クリニカル インベスティゲーシ
ョン(J.Clinical Investigation)、72、304−3
15(1983)、カメロン(Cameron D.J.)、J. Cli
n. Lab. Immunol.(1984)、13、47−50、及
びクライネルマン(Kleinermann E.S.)及びフィドラー
(Fidler I.J. )リンフォキン リサーチ(Lymphokine
Research )、vol.2、 No.1、7−12(198
3)に記載されている。
【0090】7.0〜7.8のpHをもつ、使用する緩
衝液は好ましくは、例えば HagersHandbuch der Pharma
zeutischem Praxis. Springer Verlag, Vol 1,pp 35
7−359に示された指示に従って製造できる二水素/
水素ホスフェートに基いた無菌ホスフェート緩衝液であ
る。特にpH7.2をもつ無菌の等張のカルシウムを含
まない緩衝液(デュルベコ)が使用される。以下の実施
例は本発明を限定することなしで本発明を例示する。
【0091】実施例1 無菌の第三ブタノール586mg、N−アセチルムラミル
−L−アラニル−D−イソグルタミニル−L−アラニン
−2−(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3
−ヒドロキシホスホリルオキシ)エチルアミド(ヨーロ
ッパ特許明細書第25,495号に従って製造したも
の)0.1mg、ナトリウム1,2−ジ−(9−シス−オ
クタデセノイル)−3−sn−ホスファチジル−(S)
−セリン(純度95%)〔ブラウニング(J.Brawning)
及びシーリグ(J.Seelig)の報文、ケム・アンド フィ
ズックス オブ リピズ(Chem.and Physics of Lipid
)24(1979)103〜118頁に従って製造し
たもの)75mg、
【0092】及び1−n−ヘキサデカノイル−2−(9
−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスファチジ
ルコリン(アバンティ、極性脂質)(純度95%)17
5mgを丸底フラスコ中で溶解させる。その溶液をアクロ
ディスク(2.0×10-7m)で無菌濾過し、無菌バイ
アル中に入れ、そして−45℃で凍結させる。そのバイ
アル25℃の温度に達するまで真空中で乾燥し、そして
アルゴン雰囲気下で密封する。
【0093】使用の前に、無菌の、カルシウムを含まな
い、ホスフェートで緩衝化された(pH7.2〜7.
4)塩水(デュルベコ)2.5mlを無菌のシリンジを用
いて室温でこの乾燥製剤(凍結乾燥物)に加え、そして
そのバイアルを標準化された実験室用振盪機(ボルテッ
クス、段階6)で10分間振盪する。その生成するリポ
ソーム分散液は4℃で貯蔵可能であり、そして非経口
(i.v.)投与に適している。
【0094】実施例2 無菌の第三ブタノール586mg、N−アセチルムラミル
−L−アラニル−D−イソグルタミニル−L−アラニン
−2−(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3
−ヒドロキシホスホリルオキシ)エチルアミド(ヨーロ
ッパ特許明細書第25,495号に従って製造したも
の)0.1mg、ナトリウム1,2−ジ−(9−シス−オ
クタデセノイル)−3−sn−ホスファチジル−(S)
−セリン(純度95%)(ブラウニング及びシーリグの
報文、ケム・アンド フィズックスオブ リピズ25
(1979)103−118頁に従って製造したもの7
5mg及び1−n−ヘキサデカノイル−2−(9−シス−
オクタデセノイル)−3−sn−ホスファチジルコリン
(アバンティ、極性脂質)(純度95%)175mgを丸
底フラスコ中で溶解させる。
【0095】その溶液をアクロディスク(2.0×10
-7m)で無菌濾過し、そして無菌バイアル中に入れる。
そのバイアルを150rpm で回転させそしてその溶媒
を、1バールの圧力下で、濾過されている精製窒素流中
で吹き出しによって除去する。次いでそのバイアルに
6.0×10-2ミリバールの高真空下で真空を生じさせ
る。そのバイアルをアルゴン保護ガス雰囲気下で密封す
る。
【0096】使用の前に、無菌の、カルシウムを含まな
い、ホスフェートで緩衝化された(pH7.2〜7.
4)塩水(デュルベコ)2.5mlを室温で無菌のシリン
ジを用いて、すでに製造されているフイルムに加え、そ
してそのバイアルを標準化された実験室用振盪機(ボル
テックス、段階6)で10分間振盪させる。その生成リ
ポソーム分散液は4℃で貯蔵可能であり、また非経口
(i.v.)投与に適している。
【0097】実施例3 ナトリウム1,2−ジ−(9−シス−オクタデセノイ
ル)−3−sn−ホスファチジルセリン75mg(0.0
91ミリモル)、1−n−ヘキサデカノイル−2−(9
−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスファチジ
ルコリン175mg(0.231ミリモル)及びN−アセ
チルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミニル−
L−アラニン−2−(1,2−ジパルミトイル−sn−
グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)エチルア
ミド0.1〜10mgからなるリポソームを含有する水性
分散液を実施例2で記載した方法と類似の方法で製造す
ることができる。
【0098】実施例4 無菌の第三ブタノール586mg、ナトリウム1,2−ジ
−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスフ
ァチジル−(S)−セリン(純度95%)75mg及び1
−n−ヘキサデカノイル−2−(9−シス−オクタデセ
ノイル)−3−sn−ホスファチジルコリン(純度95
%)175mgを丸底フラスコ中で溶解させ、アクロディ
スク(2.0×10-7m)で無菌濾過し、そして無菌の
バイアル中に入れる。そのバイアルを1750rpm で回
転させ、そして濾過されている精製窒素流中で1バール
の圧力下で吹き出しによって溶媒を除去する。次いでそ
のバイアルに6.0×10-2ミリバールの高真空下で真
空を生じさせる。そのバイアルをアルゴン保護ガス雰囲
気下で密封する。
【0099】使用の前に、4g/lの濃度でドキソルビ
シンを含有する無菌の、カルシウムを含まない、ホスフ
ェートで緩衝された(pH7.2〜7.4)塩水(デュ
ルベコ)2.5mlを室温で、無菌のシリンジを用いて、
すでに製造されているフィルムに加え、そしてそのバイ
アルを標準化された実験室用振盪機(ボルテックス、段
階6)で10分間振盪させる。次いでその分散液を40
000gで60分間遠心分離する。濾液を取り出し、そ
してそのリポソームを0.85%無菌塩水2.5ml中に
懸濁させる。
【0100】実施例5 無菌の第三ブタノール506mg、ナトリウム1,2−ジ
−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスフ
ァチジル−(S)−セリン(純度98%)(ブラウニン
グ及びシーリングの報文、ケム・アンド フィズックス
オブ リピズ24(1979)103頁に従って製造
したもの)75mg及び1−n−ヘキサデカノイル−2−
(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスファ
チジルコリン(純度99.5%)〔エイブル(H.Ei
bl)の報文、ケム・アンド フィジックス オブ リ
ピズ 26(1980)239頁及びエイブルの報文ア
ンゲワンテ ヘミエ(Angewandte Chemie )96(19
84)247頁に従って製造したもの)175mgをバイ
アル(15ml)中で溶解させる。
【0101】その溶液をアクロデスク(2.0×10-7
m)で無菌濾過し、無菌バイアル中に入れ、そして−4
5℃で凍結させる。そのバイアルを25℃の温度に達す
るまで真空中で乾燥し、そしてアルゴン雰囲気下で密封
する。使用の前に、4g/lの濃度でドキソルビシンを
含有する無菌の、カルシウムを含まない、ホスフェート
で緩衝された塩水(デュルベコ)2.5mlを無菌シリン
ジを用いてこの乾燥製剤に加え、そしてそのバイアルを
標準化された実験室用振盪機(ボルテックス、段階6)
で1分間振盪する。
【0102】無菌の、カルシウムを含まない、ホスフェ
ートで緩衝された塩水22.5mlの添加(このことは1
0℃で平衡にならせている)の後、その懸濁液を2分間
振盪させ、次いで10000g及び10℃で30分間遠
心分離する。残留物を取り出しそしてリポソームを無菌
塩水25ml中に10℃で再懸濁させる。リポソームを
0.85%無菌塩水2.5ml中再懸濁させるとすぐに遠
心分離プロセスをくり返す。リポソーム懸濁液は液体2
50mg当り9mgのドキソルビシンを含有しており、i.
v.投与に適している。
【0103】実施例6 実施例5で記載した方法と類似の方法で、1−n−ヘキ
サデカノイル−2−(9−シス−オクタデセノイル)−
3−sn−ホスファチジルコリン(純度99.5%)2
25mg(0.297ミリモル)及びナトリウム1,2−
ジ−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホス
ファチジル−S−セリン(純度98%)25mg(0.0
30ミリモル)を含有する乾燥製剤からドキソルビシン
含有リポソームを作ることができる。そのリポソーム懸
濁液は液体250mg当り7mgのドキソルビシンを含有
し、そしてi.v.投与に適している。
【0104】実施例7 1g/lの濃度でミトマイシンCを含有する無菌の、カ
ルシウムを含まない、ホスフェートで緩衝された(pH
7.2〜7.4)塩水(デュルベコ)2.5ml中にリン
脂質の乾燥製剤を分散させ、その分散液を遠心分離し、
そしてその生成物を塩水中に懸濁させることによって、
実施例4及び5に記載の方法と類似の方法でリポソーム
分散液を作ることができる。
【0105】実施例8 50〜200μgのナトリウムN−アセチル−D−ムラ
ミル−L−アラニル−D−イソグルタミン(英国特許明
細書第1,570,625号)及びヨーロッパ特許出願
第121,157号(協和発酵工業株式会社)に従って
単離した1,000〜10,000単位の組換え体ヒト
γ−インターフェロンを含有する無菌の、カルシウムを
含まない、ホスフェートで緩衝された(pH7.2〜
7.4)塩水(デュルベコ)2.5ml中にリン脂質の乾
燥製剤を分散させることによって、実施例5で記載した
方法と類似の方法で、しかし遠心分離は用いないでリポ
ソーム分散液を作ることができる。
【0106】実施例9 50〜200μgのナトリウムN−アセチルデスメチル
−ムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミン及び
1,000〜100,000単位の組換え体ヒトγ−イ
ンターフェロンを含有する無菌の、カルシウムを含まな
い、ホスフェートで緩衝化された(pH7.2〜7.
4)塩水(デュルベコ)中にリン脂質の乾燥製剤を分散
させることによって、実施例5に記載の方法と類似の方
法で、しかし遠心分離は用いないでリポソームの懸濁液
を作ることができる。
【0107】実施例10 50〜200μgのナトリウムN−アセチル−D−ムラ
ミル−L−アラニル−D−イソグルタミン及び1,00
0〜100,000単位の組換え体ヒトγ−インターフ
ェロンを含有する無菌の、カルシウムを含まない、ホス
フェートで緩衝化された(pH7.2〜7.4)塩水
(デュルベコ)2.5ml中リン脂質の乾燥製剤を分散さ
せることによって、実施例4に記載の方法と類似の方法
で、しかし遠心分離プロセスは用いないでリポソームの
懸濁液を作ることができる。
【0108】実施例11 約50〜200μgのナトリウムN−アセチルデスメチ
ル−ムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミン及び
1,000〜100,000単位の組換えたヒトγ−イ
ンターフェロンを含有する無菌の、カルシウムを含まな
い、ホスフェートで緩衝化された(pH7.2〜7.
4)塩水(デュルベコ)2.5ml中にリン脂質の乾燥製
剤を分散させることによって、実施例4に記載の方法と
類似の方法で、しかし遠心分離は用いないでリポソーム
懸濁液を作ることができる。
【0109】実施例12 1gのソルビトール(結晶の大きさ125〜500μ
m)を含有する丸底フラスコに、1〜10mgのN−アセ
チルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミニル−
L−アラニル−2−(1,2−ジパルミトイル−sn−
グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)−エチル
アミド(ヨーロッパ特許明細書第25,495号に従っ
て製造したもの)、75mgのナトリウム1,2−ジ−
(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスファ
チジル−(S)−セリン及び175mgの1−n−ヘキサ
デカノイル−2−(9−シス−オクタデセノイル)−3
−sn−ホスファチジルコリンを含有する無菌の第三ブ
タノール14.2mlを真空中で滴下する。
【0110】次いで溶媒を調節された温度条件下で真空
中で除去する。その生成乾燥粉末製剤をアルゴン雰囲気
下で密封する。使用の前に、この乾燥製剤に無菌蒸留水
20mlを室温で無菌シリンジを用いて添加し、そしてフ
ラスコを10分間振盪させる。
【0111】実施例13 実施例12で記載した方法と類似の方法において、担体
としてソルビトールの代りにグルコース、サッカロー
ス、ラクトース又は塩化ナトリウムを用いてもよい。
【0112】実験例1 I.被験リポソーム組成物 次の脂質組成のリポソームを調製した。 (1)1,2−ジ−n−ヘキサデカノイル−3−sn−
ホスファチジル−S−セリン(Avanti Polar Lipids In
c. Birmingham Ala.)及び1,2−ジ−n−オクタデカ
ノイル−3−sn−ホスファチジルコリン(Avanti)の
重量比3:7組成物(両脂質が飽和脂肪酸を含む比較
例)
【0113】(2)1,2−ジ−(9−シス−オクタデ
セノイル)−3−sn−ホスファチジル−S−セリン
(Browning J. 及び Seeling J., Chem. and Physics o
f Lipids 24(1979)103に従って製造したも
の)及び1,2−ジ−n−オクタデカノイル−3−sn
−ホスファチジルコリン(Avanti)の重量比3:7の組
成物(式(II)のリン脂質においてR1 のみならずR2
も飽和脂肪酸である故、比較例)
【0114】(3)1,2−ジ−(9−シス−オクタデ
セノイル)−3−sn−ホスファチジル−S−セリン
(前記)及び1−n−ヘキサデカノイル−2−(9−シ
ス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスファチジルコ
リン(Eibl H., Chem. and Physics of Lipids 26
(1980)239及び Eibl H., Angewandte Chemie
96(1984)247に従って製造したもの)の重量
比3:7の組成物(本発明)
【0115】リポソーム組成物を次の様にして調製し
た。前記脂質のクロロホルム溶液1mlを15mlのバイア
ルに入れた。溶剤を除去した後、脂質が薄層となってバ
イアルの壁に付着した。残留する溶剤を、室温にて15
時間真空にすることにより除去した。次に、バイアルを
窒素雰囲気下でシールした。バイアルを−20℃にて貯
蔵した。バイアルを50℃に加温し、2.5mlの無菌の
カルシウム不含有リン酸緩衝液(pH7.2〜7.4)
を無菌の注射器により注入し、室温にて放置することに
よりフィルムを10分間予備膨潤させ、そして標準化さ
れた実験室振とう装置(ボルテックス、ダイアルセット
6)中で10分間振とうすることにより分散させて、試
験すべきリポソーム組成物を調製した。
【0116】II.マウスにおける急性毒性試験 静脈内急性毒性試験を、17〜24gのTif:MAG
f(SPF)マウスを用いて行った。すべてのマウス
を、温度22±2℃、相対湿度50〜70%の調節され
た動物室に入れた。人工光線を毎日14時間与えた。動
物を Macrolon (商標)ケージで飼育した。
【0117】リポソーム組成物(2.5ml)を、10ml
/Kgの標準体積の注射が可能な濃度に希釈した。尾部静
脈を通して0.1ml/10秒の速度で静内注射を行っ
た。投与レベル当り3匹の動物から成る群を用いた。処
置した後、マウスを5分間観察して死亡率を決定した。
【0118】 III.結果 ────────────────────────────── リポソーム 脂質濃度 注射量 急性毒性 組成物 (mg/ml) (mg/Kg) (死亡数/全数) ────────────────────────────── 1 10 100 0/3 25 250 3/3 2 25 250 0/3 50 500 3/3 3 25 250 0/3 50 500 0/3 ──────────────────────────────
【0119】IV. 結論 これらの結果から、2種類の飽和脂質成物1,2−ジ−
n−ヘキサデカノイル−3−sn−ホスファチジル−S
−セリン及び1,2−ジ−n−オクタデカノイル−3−
sn−ホスファチジルコリンを含むリポソーム組成物、
並びに1種の飽和脂質成分1,2−ジ−n−オクタデカ
ノイル−3−sn−ホスファチジルコリンを含有するリ
ポソーム組成物は、250mg/Kg及び500mg/Kgのレ
ベルにおいて毒性であり(3匹のマウスのすべてが死
亡)、
【0120】他方2種類の不飽和脂質成分1,2−ジ−
(9−cis−オクタデセノイル−3−sn−ホスファ
チジル−S−セリン及び1−n−ヘキサデカノイル−2
−(9−cis−オクタデセノイル)−3−sn−ホス
ファチジルコリンを含有するリポソーム組成物は500
mg/Kgの高投与レベルにおいて非毒性であった(3匹の
マウスのすべてが生き残った)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンスイェルク アイブル ドイツ連邦共和国,3406 ボーフェンデ ン,シュタインベーク 51 (72)発明者 ペーター フランクハウザー スイス国,4107 エッティンゲン,ハウプ トシュトラーセ 65 (72)発明者 アニタ パイル スイス国,4057 バーゼル,フェルトベル クシュトラーセ 50

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)次の式(I): 【化1】 (式中R1 及びR2 はそれぞれ他方とは無関係に偶数個
    の炭素原子をもつC10〜C20アルケノイル基であり、n
    は1〜3の整数であり、そしてY+ は医薬として許容さ
    れる塩基の陽イオンである)で表わされる実質的に純粋
    な合成リン脂質、 b)式 【化2】 (式中、R1 は偶数個の炭素原子をもつC10〜C20アル
    カノイル基であり、R2は偶数個の炭素原子をもつC10
    〜C20アルケノイル基であり、Ra ,Rb 及びR c は水
    素原子又はC1 〜C4 アルキル基であり、そしてnは2
    〜4の整数である)で表わされる実質的に純粋な合成リ
    ン脂質、並びに c)生物学的活性をもつ物質又は物質混合物、を含有す
    る乾燥調製物。
  2. 【請求項2】 式(I)のリン脂質対式(II)のリン脂
    質の混合比が10:90〜約50:50モル%で実質的
    に純粋な合成リン脂質を含有し、また消炎薬、抗生物
    質、抗リーシュマニア物質、抗真菌物質、抗腫瘍物質及
    び免疫モジュレーターを含む群からの医薬的に活性な物
    質又は物質混合物を含有する、請求項1に記載の乾燥調
    製物。
  3. 【請求項3】 a)式(I)においてR1 及びR2 が同
    じであって9−シス−ドデセノイル基、9−シス−テト
    ラデセノイル基、9−シス−ヘキサデセノイル基、9−
    シス−オクタデセノイル基又は9−シス−エイコセノイ
    ル基であり、nが1であり、そしてY+ がナトリウムイ
    オンである(I)で表わされる実質的に純粋な合成リン
    脂質、 b)式(II)においてR1 がn−ドデカノイル基、n−
    テトラデカノイル基、n−ヘキサデカノイル基又はn−
    オクタデカノイル基であり、R2 は9−シス−ドデセノ
    イル基、9−シス−テトラデセノイル基、9−シス−ヘ
    キサデセノイル基、9−シス−オクタデセノイル基又は
    9−シスエイコセノイル基であり、そしてRa ,Rb
    びRc がメチル基である式(II)で表わされる実質的に
    純粋な合成リン脂質、 c)消炎薬、抗生物質、抗リーシュマニア物質、抗真菌
    物質、抗腫瘍物質及び免疫モジュレーターを含む群から
    の医薬的に活性な物質又は物質混合物を含有する、請求
    項1に記載の乾燥調製物。
  4. 【請求項4】 a)実質的に純粋な合成ナトリウム1,
    2−ジ−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−
    ホスファチジル−(S)−セリン、 b)実質的に純粋な合成1−n−ヘキサデカノイル−2
    −(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスフ
    ァチジルコリン、並びに c)消炎薬、抗生物質、抗リーシュマニア物質、抗真菌
    物質、抗腫瘍物質及び免疫モジュレーターを含む群から
    の医薬的に活性な物質又は物質混合物を含有する、請求
    項3に記載の乾燥調製物。
  5. 【請求項5】 a)実質的に純粋な合成ナトリウム1,
    2−ジ−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−
    ホスファチジル−(S)−セリン、 b)実質的に純粋な合成1−n−ヘキサデカノイル−2
    −(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスフ
    ァチジルコリン、 c)ジクロフェナック、ピルプロフェン、ミトマイシ
    ン、シタラビン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、
    ドキソルビシン、エトポシド、N−アセチルムラミル−
    L−アラニル−D−イソグルタミニル−L−アラニン−
    2−(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−
    ヒドロキシホスホリルオキシ)エチルアミド、N−アセ
    チルムラミル−L−アラニル−D−グルタミン酸−(C
    γ)−L−アラニン−2−(1,2−ジパルミトイル−
    sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)エ
    チルアミドの二ナトリウム塩、N−アセチルデスメチル
    ムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミンのナトリ
    ウム塩、N−アセチル−D−ムラミル−L−アラニル−
    D−イソグルタミンのナトリウム塩、N−アセチル−D
    −ムラミル−L−アラニル−D−グルタミン−α−n−
    ブチルエステル、Nα−(N−アセチル−D−ムラミル
    −L−アラニル−D−イソグルタミニル)−Nε−ステ
    アロイル−L−リシン又は6−O−ステアロイル−N−
    アセチルムラミル−L−アラニン−D−イソグルタミ
    ン、リンフオカイン及びそれらとの組合せを含む群から
    の医薬的に活性な物質又は物質混合物を含有する、請求
    項4に記載の乾燥調製物。
  6. 【請求項6】 a)実質的に純粋な合成ナトリウム1,
    2−ジ−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−
    ホスファチジル−(S)−セリン、 b)実質的に純粋な合成1−n−ヘキサデカノイル−2
    −(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスフ
    ァチジルコリン、 c)ミトマイシン、シタラビン、ダクチノマイシン、ダ
    ウノルビシン、ドキソルビシン、エトポシド、N−アセ
    チルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミニル−
    L−アラニン−2−(1,2−ジパルミトイル−sn−
    グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)エチルア
    ミド、N−アセチルデスメチルムラミル−L−アラニル
    −D−イソグルタミンのナトリウム塩又はN−アセチル
    −D−ムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミンの
    ナトリウム塩を含む群からの医薬的に活性な物質を含有
    し、これらは場合によってはヒトγ−インターフェロン
    もしくはインターロイキン2、又は抗原もしくはマイト
    ジエンによる刺激の後の脾臓又は末梢血液からのヒトT
    リンパ球を有する培養物から得られた培養物濾液中に含
    まれておりそしてマクロファージ活性化因子(MAF)
    の高い含有率を特徴とする物質混合物と組合わせて含有
    する、請求項5に記載の乾燥調製物。
  7. 【請求項7】 a)実質的に純粋な合成ナトリウム1,
    2−ジ−(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−
    ホスファチジル−(S)−セリン、 b)実質的に純粋な合成1−n−ヘキサデカノイル−2
    −(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスフ
    ァチジルコリン、 c)N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグ
    ルタミニル−L−アラニン−2−(1,2−ジパルミト
    イル−sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキ
    シ)エチルアミド、N−アセチルデスメチルムラミル−
    L−アラニル−D−イソグルタミンのナトリウム塩又は
    N−アセチル−D−ムラミル−L−アラニル−D−イソ
    グルタミンのナトリウム塩であって場合によっては抗原
    又はマイトジエンによる刺激の後の脾臓又は末梢血液か
    らのヒトTリンパ球を有する培養物から得られた培養物
    濾液中に含まれておりそして少なくとも70%のMAF
    含有率を特徴とする物質混合物の組合わされているもの
    を含有する、請求項6に記載の乾燥調製物。
  8. 【請求項8】 a)次の式(I): 【化3】 (式中R1 及びR2 はそれぞれ他方とは無関係に偶数個
    の炭素原子をもつC10〜C20アルケノイル基であり、n
    は1〜3の整数であり、そしてY+ は医薬として許容さ
    れる塩基の陽イオンである)で表わされる実質的に純粋
    な合成リン脂質、並びに b)式 【化4】 (式中、R1 は偶数個の炭素原子をもつC10〜C20アル
    カノイル基であり、R2は偶数個の炭素原子をもつC10
    〜C20アルケノイル基であり、Ra ,Rb 及びR c は水
    素原子又はC1 〜C4 アルキル基であり、そしてnは2
    〜4の整数である)で表わされる実質的に純粋な合成リ
    ン脂質を含有する乾燥調製物。
  9. 【請求項9】 式(I)のリン脂質対式(II)のリン脂
    質の混合比が10:90〜約50:50モル%で実質的
    に純粋な合成リン脂質を含有する、請求項8に記載の乾
    燥調製物。
  10. 【請求項10】 a)式(I)においてR1 及びR2
    同じであって9−シス−ドデセノイル基、9−シス−テ
    トラデセノイル基、9−シス−ヘキサデセノイル基、9
    −シス−オクタデセノイル基又は9−シス−エイコセノ
    イル基であり、nが1であり、そしてY+ がナトリウム
    イオンである式(I)で表わされる実質的に純粋な合成
    リン脂質、並びに b)式(II)においてR1 がn−ドデカノイル基、n−
    テトラデカノイル基、n−ヘキサデカノイル基又はn−
    オクタデカノイル基であり、R2 は9−シス−ドデセノ
    イル基、9−シス−テトラデセノイル基、9−シス−ヘ
    キサデセノイル基、9−シス−オクタデセノイル基又は
    9−シスエイコセノイル基であり、そしてRa ,Rb
    びRc がメチル基である式(II)で表わされる実質的に
    純粋な合成リン脂質、を含有する、請求項8に記載の医
    薬組成物。
  11. 【請求項11】 a)実質的に純粋な合成ナトリウム
    1,2−ジ−(9−シス−オクタデセノイル)−3−s
    n−ホスファチジル−(S)−セリン、並びに b)実質的に純粋な合成1−n−ヘキサデカノイル−2
    −(9−シス−オクタデセノイル)−3−sn−ホスフ
    ァチジルコリン、を含有する、請求項10に記載の乾燥
    調製物。
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