JPH07237904A - オゾン発生装置 - Google Patents

オゾン発生装置

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JPH07237904A
JPH07237904A JP2460894A JP2460894A JPH07237904A JP H07237904 A JPH07237904 A JP H07237904A JP 2460894 A JP2460894 A JP 2460894A JP 2460894 A JP2460894 A JP 2460894A JP H07237904 A JPH07237904 A JP H07237904A
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JP
Japan
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electrode
discharge
ground electrode
dielectric
ozone
Prior art date
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Pending
Application number
JP2460894A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Suwahara
久 諏訪原
Michio Nishino
民智夫 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高電圧電極1が設けられた誘電体管14と、
該誘電体管14に空隙部3を介して対向配設された接地
電極管12とを備え、前記高電圧電極1と接地電極管1
2間に電圧を印加して前記空隙部3内に流通させた原料
ガス中にオゾンを発生させる無声放電式のオゾン発生装
置において、誘電体の大きさを増大させることなくオゾ
ンの発生量を増やす。 【構成】 接地電極管12の内側表面にサンドブラスト
加工により作製した微細凹凸層15を設ける。この微細
凹凸層15によって、多数の凸部先端からストリーマ状
放電柱が発生しやすくなり、その数が増え、電子と酸素
分子の衝突確率が向上しオゾン発生量が増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水処理や屎尿処理等に
利用される無声放電式のオゾン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オゾンは極めて強い酸化力を有し、水の
殺菌、脱臭、脱色等の上下水処理や屎尿処理及び食品関
連における殺菌などの多くの用途に使われている。オゾ
ンの生成法には、紫外線照射法、放射線照射法、プラズ
マ放電法、無声放電法及び水の電気分解法等があるが、
工業的には無声放電法が主体である。
【0003】図3に無声放電法によるオゾン発生装置の
原理を示す。図3において高電圧電極1と接地電極2
は、両者間に空隙部3が形成されるように誘電体4を介
在させて並設されている。両電極1,2間に例えばAC
電圧を印加して空隙部3で無声放電を発生させ、原料と
なるガス(乾燥空気もしくは酸素)をこの空隙部3に通
すことによりオゾンを発生させている。
【0004】オゾンO3の理論収率は、 O2→O+O−118Kcal(吸熱反応) O+O2→O3+25Kcal(発熱反応) より、 3O2→2O3−68Kcal となり、O3を1mol生成するために34Kcal必
要となる。従って理論上の収率は1.2kgO3/KW
hとなる。しかし、消費電力に対するオゾンの生成効率
は理論収率に比べて極めて低く数%に過ぎず、残りの9
0数%の電力は熱となってオゾン生成に寄与していない
というのがオゾン発生装置の現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】オゾンの生成量に影響
を及ぼす主な因子としては、電極の形状、電極間ギャッ
プの大きさ、誘電体の形状及び材質、電極の冷却方法、
原料ガスの除湿や冷却方法、印加電圧の波形等が挙げら
れる。
【0006】現在のオゾン発生装置は図3で示したよう
に、電極間に空隙が形成されるように誘電体を介在させ
てその空隙部分で放電を起こさせる無声放電を応用する
構造などが主となっている。図3において無声放電が起
こると電極と誘電体間の空隙部3に微小なストリーマ状
放電柱が多数発生し、その放電柱の中を大量の電子が流
れる。その際空隙部分を流れている原料ガス中の酸素分
子O2と電子とが衝突し、衝突電離によって酸素原子O
や励起酸素分子O2*が生成し、酸素分子O2と反応して
オゾンO3が生成される(放電の化学作用)。
【0007】ここでオゾン生成の原理を図4とともに詳
細に説明する。図4において、交流電圧を印加して無声
放電を起こさせる場合、誘電体側の電極1が正で接地側
の電極2が負となるAC電圧の正の半波の電圧上昇時
に、発生した微小なストリーマ状放電柱の中を電子が接
地電極2側から高電位となる誘電体4側に移動し、その
電子はある面積で誘電体4の表面に広がって堆積する。
そして次に発生するストリーマ状放電柱はすでに堆積し
ている多数の電子を避けて、まだ電子が堆積していない
誘電体4の表面の別の箇所に到達して同様に多数の電子
を表面に堆積させる。この繰り返しにより電子が堆積す
る箇所が誘電体4の表面に分散して存在するようにな
る。
【0008】電圧の極性が反転して誘電体4側の電極1
が負で接地側の電極2が正になって無声放電が起こる
と、誘電体表面に堆積していた電子は前記ストリーマ状
放電柱の中を、今度は電位が高くなる接地電極2側へ移
動する。このように電子が電極と誘電体の間を移動する
時に前述のような原料ガス中の酸素分子O2と衝突して
オゾンO3が生成されるわけである。しかし実際には原
料ガス中の酸素分子O2と電子とが衝突する確率は低
く、従って投入している電力量の割には生成されるオゾ
ンO3の量が少ないという問題点がある。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
その目的は、電子と酸素分子の衝突確率を高めて投入電
力量に対するオゾン発生量を増加させたオゾン発生装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の面に高
電圧電極が設けられた誘電体と、該誘電体の他方の面に
空隙部を介して並設された接地電極とを備え、前記高電
圧電極と接地電極間に電圧を印加して前記空隙部内に流
通させた原料ガス中にオゾンを発生させる無声放電式の
オゾン発生装置において、(1)前記接地電極の空隙部
側の面に、微細凹凸層を設けたことを特徴とし、(2)
前記微細凹凸層はサンドブラスト加工により作製した凹
凸層であることを特徴としている。
【0011】
【作用】接地電極の空隙部側の面に微細凹凸層を設けて
いるので、微細凹凸層の多数の凸部先端からストリーマ
状放電柱が発生しやすくなり、該放電柱は密集し、発生
数は増加する。これによって電子と酸素分子との衝突確
率が向上し、投入電力量に対するオゾン発生量は増加す
る。
【0012】また高電圧電極、誘電体、接地電極のいず
れの寸法も大きくすることなく、ストリーマ状放電柱の
発生数を増やすことができ、装置の大型化を防ぐことが
できる。
【0013】また前記作用はサンドブラスト加工による
凹凸層の場合も同様となる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
を説明する。オゾンをより多く発生させてオゾン生成効
率を向上させるには電子とO2分子とが衝突する確率を
上げる必要がある。そのためには発生するストリーマ状
放電柱の数を増やすことが重要になる。
【0015】ストリーマ状放電柱を増やすには、接地電
極管内側で発生するストリーマ状放電柱が密集するよう
に、かつ放電柱が発生しやすいように、接地電極管内側
に図1に示すように微細な突起状の凹凸を設けて、印加
電圧が正の時に生じる放電により接地電極管内側から発
生するストリーマ状放電柱が、電極表面に多数存在する
凸部先端から発生するようにすれば良い。
【0016】図1において(a)は放電管の断面、
(b)および(c)は接地電極管の構造を示している。
14は一端が閉塞され他端が開放された円筒の誘電体管
であり、例えばガラス管で構成されている。誘電体管1
4の内壁面には高電圧電極1が設けられている。誘電体
管14の同心円外周には空隙部(無声放電部)3を介し
て接地電極管12が並設されている。5は高電圧電極1
と接地電極管12の間に所定の高電圧を印加する高電圧
電源である。
【0017】15は接地電極管12の内壁面に設けられ
た微細凹凸層である。この微細凹凸層15は接地電極管
12の内表面に例えばサンドブラスト加工を施して設け
られており、その凹凸度は次の表1に示すとおりであ
る。
【0018】
【表1】
【0019】図1のように接地電極管の内側表面に微細
な凹凸を設けたオゾン発生電極を用いた場合の電極部の
単位面積当たりの放電電力に対するオゾン発生量の関係
を図2に示す。図2における各曲線は表1の各実施例に
よる放電電力とオゾン発生量の関係を示している。図2
によれば接地電極管内表面に微細な凹凸を設けることに
よりオゾン発生量が増加するのが判る。
【0020】これは接地電極管内側の表面に凹凸を設け
た形状とすることにより、接地電極管内側から発生する
ストリーマ状放電柱が電極表面に多数存在する凸部先端
から発生するようになって放電柱が密集するようにな
り、その結果電子とO2分子との衝突確率が向上したた
め投入電力量に対するオゾン発生量が増加したものであ
る。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、無声放電
式のオゾン発生装置において、接地電極管の内側表面に
サンドブラスト加工等により微細凹凸層を設けたので、
接地電極管内側から発生するストリーマ状放電柱の数が
増え、電子と酸素分子の衝突確率が高くなり、投入電力
量に対するオゾン発生量が増加する。
【0022】また高電圧電極、誘電体、接地電極のいず
れの寸法も大きくすることなく、ストリーマ状放電柱の
発生数を増やすことができ、装置の大型化を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオゾン発生装置で用いる放電管の概略
を示し、(a)は放電管断面図、(b)は接地電極管構
造図、(c)は接地電極管断面図。
【図2】本発明の各実施例の単位面積当たりの放電電力
とオゾン発生量の関係を表す特性図。
【図3】無声放電法によるオゾン生成の概要を示す説明
図。
【図4】無声放電法によるオゾン生成の原理を示す説明
図。
【符号の説明】
1…高電圧電極 2…接地電極 3…空隙部 4…誘電体 5…高電圧電源 12…接地電極管 14…誘電体管 15…微細凹凸層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に高電圧電極が設けられた誘電
    体と、該誘電体の他方の面に空隙部を介して並設された
    接地電極とを備え、前記高電圧電極と接地電極間に電圧
    を印加して前記空隙部内に流通させた原料ガス中にオゾ
    ンを発生させる無声放電式のオゾン発生装置において、
    前記接地電極の空隙部側の面に、微細凹凸層を設けたこ
    とを特徴とするオゾン発生装置。
  2. 【請求項2】 前記微細凹凸層はサンドブラスト加工に
    より作製した凹凸層であることを特徴とする請求項1に
    記載のオゾン発生装置。
JP2460894A 1994-02-23 1994-02-23 オゾン発生装置 Pending JPH07237904A (ja)

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JP2460894A JPH07237904A (ja) 1994-02-23 1994-02-23 オゾン発生装置

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JPH07237904A true JPH07237904A (ja) 1995-09-12

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JP2460894A Pending JPH07237904A (ja) 1994-02-23 1994-02-23 オゾン発生装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010009892A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Panasonic Electric Works Co Ltd プラズマ処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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