JP3417037B2 - オゾン発生装置 - Google Patents
オゾン発生装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水処理や屎尿処理等に
利用される無声放電式のオゾン発生装置に関する。
利用される無声放電式のオゾン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オゾンは極めて強い酸化力を有し、水の
殺菌、脱臭、脱色等の上下水処理や屎尿処理及び食品関
連における殺菌などの多くの用途に使われている。オゾ
ンの生成法には、紫外線照射法、放射線照射法、プラズ
マ放電法、無声放電法及び水の電気分解法等があるが、
工業的には無声放電法が主体である。
殺菌、脱臭、脱色等の上下水処理や屎尿処理及び食品関
連における殺菌などの多くの用途に使われている。オゾ
ンの生成法には、紫外線照射法、放射線照射法、プラズ
マ放電法、無声放電法及び水の電気分解法等があるが、
工業的には無声放電法が主体である。
【0003】図10に無声放電法によるオゾン発生装置
の原理を示す。図10において高電圧電極1と接地電極
2は、両者間に空隙部3が形成されるように誘電体4を
介在させて並設されている。両電極1,2間に例えばA
C電圧を印加して空隙部3で無声放電を発生させ、原料
となるガス(乾燥空気もしくは酸素)をこの空隙部3に
通すことによりオゾンを発生させている。
の原理を示す。図10において高電圧電極1と接地電極
2は、両者間に空隙部3が形成されるように誘電体4を
介在させて並設されている。両電極1,2間に例えばA
C電圧を印加して空隙部3で無声放電を発生させ、原料
となるガス(乾燥空気もしくは酸素)をこの空隙部3に
通すことによりオゾンを発生させている。
【0004】オゾンO3の理論収率は、
O2→O+O−118Kcal(吸熱反応)
O+O2→O3+25Kcal(発熱反応)
より、
3O2→2O3−68Kcal
となり、O3を1mol生成するために34Kcal必
要となる。従って理論上の収率は1.2kgO3/KW
hとなる。しかし、消費電力に対するオゾンの生成効率
は理論収率に比べて極めて低く数%に過ぎず、残りの9
0数%の電力は熱となってオゾン生成に寄与していない
というのがオゾン発生装置の現状である。
要となる。従って理論上の収率は1.2kgO3/KW
hとなる。しかし、消費電力に対するオゾンの生成効率
は理論収率に比べて極めて低く数%に過ぎず、残りの9
0数%の電力は熱となってオゾン生成に寄与していない
というのがオゾン発生装置の現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】オゾンの生成量に影響
を及ぼす主な因子としては、電極の形状、電極間ギャッ
プの大きさ、誘電体の形状及び材質、電極の冷却方法、
原料ガスの除湿や冷却方法、印加電圧の波形等が挙げら
れる。
を及ぼす主な因子としては、電極の形状、電極間ギャッ
プの大きさ、誘電体の形状及び材質、電極の冷却方法、
原料ガスの除湿や冷却方法、印加電圧の波形等が挙げら
れる。
【0006】現在のオゾン発生装置は図10で示したよ
うに、電極間に空隙が形成されるように誘電体を介在さ
せてその空隙部分で放電を起こさせる無声放電を応用す
る構造などが主となっている。図10において無声放電
が起こると電極と誘電体間の空隙部3に微小なストリー
マ状放電柱が多数発生し、その放電柱の中を大量の電子
が流れる。その際空隙部分を流れている原料ガス中の酸
素分子O2と電子とが衝突し、衝突電離によって酸素原
子Oや励起酸素分子O2*が生成し、酸素分子O2と反応
してオゾンO3が生成される(放電の化学作用)。
うに、電極間に空隙が形成されるように誘電体を介在さ
せてその空隙部分で放電を起こさせる無声放電を応用す
る構造などが主となっている。図10において無声放電
が起こると電極と誘電体間の空隙部3に微小なストリー
マ状放電柱が多数発生し、その放電柱の中を大量の電子
が流れる。その際空隙部分を流れている原料ガス中の酸
素分子O2と電子とが衝突し、衝突電離によって酸素原
子Oや励起酸素分子O2*が生成し、酸素分子O2と反応
してオゾンO3が生成される(放電の化学作用)。
【0007】ここでオゾン生成の原理を図11とともに
詳細に説明する。図11において、交流電圧を印加して
無声放電を起こさせる場合、誘電体側の電極1が正で接
地側の電極2が負となるAC電圧の正の半波の電圧上昇
時に、発生した微小なストリーマ状放電柱の中を電子が
接地電極2側から高電位となる誘電体4側に移動し、そ
の電子はある面積で誘電体4の表面に広がって堆積す
る。そして次に発生するストリーマ状放電柱はすでに堆
積している多数の電子を避けて、まだ電子が堆積してい
ない誘電体4の表面の別の箇所に到達して同様に多数の
電子を表面に堆積させる。この繰り返しにより電子が堆
積する箇所が誘電体4の表面に分散して存在するように
なる。
詳細に説明する。図11において、交流電圧を印加して
無声放電を起こさせる場合、誘電体側の電極1が正で接
地側の電極2が負となるAC電圧の正の半波の電圧上昇
時に、発生した微小なストリーマ状放電柱の中を電子が
接地電極2側から高電位となる誘電体4側に移動し、そ
の電子はある面積で誘電体4の表面に広がって堆積す
る。そして次に発生するストリーマ状放電柱はすでに堆
積している多数の電子を避けて、まだ電子が堆積してい
ない誘電体4の表面の別の箇所に到達して同様に多数の
電子を表面に堆積させる。この繰り返しにより電子が堆
積する箇所が誘電体4の表面に分散して存在するように
なる。
【0008】電圧の極性が反転して誘電体4側の電極1
が負で接地側の電極2が正になって無声放電が起こる
と、誘電体表面に堆積していた電子は前記ストリーマ状
放電柱の中を、今度は電位が高くなる接地電極2側へ移
動する。このように電子が電極と誘電体の間を移動する
時に前述のような原料ガス中の酸素分子O2と衝突して
オゾンO3が生成されるわけである。しかし実際には原
料ガス中の酸素分子O2と電子とが衝突する確率は低
く、従って投入している電力量の割には生成されるオゾ
ンO3の量が少ないという問題点がある。
が負で接地側の電極2が正になって無声放電が起こる
と、誘電体表面に堆積していた電子は前記ストリーマ状
放電柱の中を、今度は電位が高くなる接地電極2側へ移
動する。このように電子が電極と誘電体の間を移動する
時に前述のような原料ガス中の酸素分子O2と衝突して
オゾンO3が生成されるわけである。しかし実際には原
料ガス中の酸素分子O2と電子とが衝突する確率は低
く、従って投入している電力量の割には生成されるオゾ
ンO3の量が少ないという問題点がある。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
その目的は、電子と酸素分子の衝突確率を高めて投入電
力量に対するオゾン発生量を増加させたオゾン発生装置
を提供することにある。
その目的は、電子と酸素分子の衝突確率を高めて投入電
力量に対するオゾン発生量を増加させたオゾン発生装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の面に高
電圧電極が設けられた誘電体と、該誘電体の他方の面に
空隙部を介して並設された接地電極とを備え、前記高電
圧電極と接地電極間に電圧を印加して前記空隙部内に流
通させた原料ガス中にオゾンを発生させる無声放電式の
オゾン発生装置において、 (1)前記誘電体の他方の面に、高誘電率材の溶射被膜
層から成る微細凹凸層を設けたことを特徴とし、 (2)前記高誘電率材の溶射被膜層は、BaTiO 4 又
はAl 2 O 3 から成ることを特徴とし、 (3)前記高誘電率材の溶射被膜層は、TiO 2 の成分
割合が10%以下のAl 2 O 3 −TiO 2 から成るか、又
はAlの成分割合が10%以下のAl 2 O 3 −Alから成
るか、又はNiの成分割合が10%以下のAl 2 O 3 −N
iから成ることを特徴とし、 (4)前記誘電体の他方の面に、導電性の薄肉被膜層を
設けたことを特徴とし、 (5)前記導電性の薄肉被膜層の厚さは10±5μm以
下であることを特徴とし、 (6)前記導電性の薄肉被膜層はAlから成ることを特
徴とし、 (7) 前記導電性の薄肉被膜層は溶射によるか、又はス
パッタリングによるか、又は蒸着法により形成されてい
ることを特徴としている。
電圧電極が設けられた誘電体と、該誘電体の他方の面に
空隙部を介して並設された接地電極とを備え、前記高電
圧電極と接地電極間に電圧を印加して前記空隙部内に流
通させた原料ガス中にオゾンを発生させる無声放電式の
オゾン発生装置において、 (1)前記誘電体の他方の面に、高誘電率材の溶射被膜
層から成る微細凹凸層を設けたことを特徴とし、 (2)前記高誘電率材の溶射被膜層は、BaTiO 4 又
はAl 2 O 3 から成ることを特徴とし、 (3)前記高誘電率材の溶射被膜層は、TiO 2 の成分
割合が10%以下のAl 2 O 3 −TiO 2 から成るか、又
はAlの成分割合が10%以下のAl 2 O 3 −Alから成
るか、又はNiの成分割合が10%以下のAl 2 O 3 −N
iから成ることを特徴とし、 (4)前記誘電体の他方の面に、導電性の薄肉被膜層を
設けたことを特徴とし、 (5)前記導電性の薄肉被膜層の厚さは10±5μm以
下であることを特徴とし、 (6)前記導電性の薄肉被膜層はAlから成ることを特
徴とし、 (7) 前記導電性の薄肉被膜層は溶射によるか、又はス
パッタリングによるか、又は蒸着法により形成されてい
ることを特徴としている。
【0011】
【作用】(1)請求項1〜請求項6に記載の発明におい
て、前記誘電体の他方の面に設けられた被膜の表面は微
細な凹凸構造をしているため、誘電体の表面積が増えた
ことになる。また前記微細凹凸層が、TiO 2 の成分割
合が10%以下のAl2O3−TiO2から成るか、又は
Alの成分割合が10%以下のAl2O3−Alから成る
か、又はNiの成分割合が10%以下のAl2O3−Ni
から成る溶射被膜層である場合も同様に誘電体表面積が
増えたことになる。
て、前記誘電体の他方の面に設けられた被膜の表面は微
細な凹凸構造をしているため、誘電体の表面積が増えた
ことになる。また前記微細凹凸層が、TiO 2 の成分割
合が10%以下のAl2O3−TiO2から成るか、又は
Alの成分割合が10%以下のAl2O3−Alから成る
か、又はNiの成分割合が10%以下のAl2O3−Ni
から成る溶射被膜層である場合も同様に誘電体表面積が
増えたことになる。
【0012】このため電子が分散堆積する箇所が多くな
って、電極と誘電体との間に発生するストリーマ状放電
柱の数が増加する。これによって電子と酸素分子との衝
突確率が向上し、投入電力量に対するオゾン発生量は増
加する。
って、電極と誘電体との間に発生するストリーマ状放電
柱の数が増加する。これによって電子と酸素分子との衝
突確率が向上し、投入電力量に対するオゾン発生量は増
加する。
【0013】また誘電体自身の大きさを変えずに誘電体
表面積を増やすことができるので、装置の大型化を防ぐ
ことができる。
表面積を増やすことができるので、装置の大型化を防ぐ
ことができる。
【0014】(2)請求項7〜請求項12に記載の発明
において、誘電体の他方の面に導電性の薄肉被膜層を設
けているので、誘電体と接地電極の間で発生する微小な
ストリーマ状放電柱の発生位置は、誘電体表面に固定さ
れることなく、ランダムに移動する。このため印加電圧
が正の時に生じる放電によって電子が誘電体表面に分散
して堆積する箇所が多くなり、ストリーマ状放電柱の数
が増加する。これによって電子と酸素分子との衝突確率
が向上し、投入電力量に対するオゾン発生量は増加す
る。
において、誘電体の他方の面に導電性の薄肉被膜層を設
けているので、誘電体と接地電極の間で発生する微小な
ストリーマ状放電柱の発生位置は、誘電体表面に固定さ
れることなく、ランダムに移動する。このため印加電圧
が正の時に生じる放電によって電子が誘電体表面に分散
して堆積する箇所が多くなり、ストリーマ状放電柱の数
が増加する。これによって電子と酸素分子との衝突確率
が向上し、投入電力量に対するオゾン発生量は増加す
る。
【0015】また誘電体自身の大きさを変えずに誘電体
表面積を増やすことができるので、装置の大型化を防ぐ
ことができる。
表面積を増やすことができるので、装置の大型化を防ぐ
ことができる。
【0016】
【実施例】(1)以下、図面を参照しながら本発明の一
実施例を説明する。まず、本発明に関連する参考例を図
1及び図2とともに説明する。オゾンをより多く発生さ
せてオゾン生成効率を向上させるには電子とO2分子と
が衝突する確率を上げる必要がある。そのためには発生
するストリーマ状放電柱の数を増やすことが重要にな
る。
実施例を説明する。まず、本発明に関連する参考例を図
1及び図2とともに説明する。オゾンをより多く発生さ
せてオゾン生成効率を向上させるには電子とO2分子と
が衝突する確率を上げる必要がある。そのためには発生
するストリーマ状放電柱の数を増やすことが重要にな
る。
【0017】ストリーマ状放電柱を増やすには、誘電体
の表面積を増大させることによって、印加電圧が正の時
に生じる放電により、電子が誘電体表面に分散して堆積
する箇所が多くなるようにすれば良い。しかし機器のス
ペースの関係上誘電体を大きくすることはできない。従
って誘電体の大きさを変えずに表面積を増やすために、
図1に示したように誘電体表面に微細な凹凸を設けた。
の表面積を増大させることによって、印加電圧が正の時
に生じる放電により、電子が誘電体表面に分散して堆積
する箇所が多くなるようにすれば良い。しかし機器のス
ペースの関係上誘電体を大きくすることはできない。従
って誘電体の大きさを変えずに表面積を増やすために、
図1に示したように誘電体表面に微細な凹凸を設けた。
【0018】図1において(a)は放電管の断面、
(b)は誘電体管の構造を示している。14は一端が閉
塞され他端が開放された円筒の誘電体管であり、例えば
ガラス管で構成されている。誘電体管14の内壁面には
高電圧電極1が設けられている。誘電体管14の同心円
外周には空隙部(無声放電部)3を介して接地電極2が
並設されている。5は高電圧電極1と接地電極2の間に
所定の高電圧を印加する高電圧電源である。
(b)は誘電体管の構造を示している。14は一端が閉
塞され他端が開放された円筒の誘電体管であり、例えば
ガラス管で構成されている。誘電体管14の内壁面には
高電圧電極1が設けられている。誘電体管14の同心円
外周には空隙部(無声放電部)3を介して接地電極2が
並設されている。5は高電圧電極1と接地電極2の間に
所定の高電圧を印加する高電圧電源である。
【0019】15は誘電体管14の外壁面に設けられた
微細凹凸層である。この凹凸層15は誘電体表面に例え
ばサンドブラスト加工を施して設けられており、その凹
凸度は次の表1に示すとおりである。
微細凹凸層である。この凹凸層15は誘電体表面に例え
ばサンドブラスト加工を施して設けられており、その凹
凸度は次の表1に示すとおりである。
【0020】
【表1】
【0021】図1のように誘電体の表面に微細な凹凸を
設けたオゾン発生電極を用いた場合の誘電体の単位面積
当たりの放電電力に対するオゾン発生量の関係を図2に
示す。図2における各曲線は表1の各参考例1〜3によ
る放電電力とオゾン発生量の関係を示している。図2に
よれば誘電体表面に微細な凹凸を設けることによりオゾ
ン発生量が増加するのが判る。
設けたオゾン発生電極を用いた場合の誘電体の単位面積
当たりの放電電力に対するオゾン発生量の関係を図2に
示す。図2における各曲線は表1の各参考例1〜3によ
る放電電力とオゾン発生量の関係を示している。図2に
よれば誘電体表面に微細な凹凸を設けることによりオゾ
ン発生量が増加するのが判る。
【0022】これは誘電体の表面に凹凸を設けた形状と
することにより、誘電体表面積が増えるために電極と誘
電体との間に発生するストリーマ状放電柱の数を増やす
ことができ、その結果電子とO2分子との衝突確率が向
上したため投入電力量に対するオゾン発生量が増加した
ものである。
することにより、誘電体表面積が増えるために電極と誘
電体との間に発生するストリーマ状放電柱の数を増やす
ことができ、その結果電子とO2分子との衝突確率が向
上したため投入電力量に対するオゾン発生量が増加した
ものである。
【0023】(2)次に請求項1〜請求項3に記載の発
明の実施例を説明する。本発明では誘電体の大きさを変
えずに表面積を増やすために、図3のように誘電体表面
に溶射によって被膜を作製した。図3において25は誘
電体管14の外壁面に溶射によって設けられた溶射被膜
層であり、その他の部分については図1と同一に構成さ
れている。溶射被膜層25の表面は微細な凹凸構造をし
ているため誘電体の表面積が増えた形となる。
明の実施例を説明する。本発明では誘電体の大きさを変
えずに表面積を増やすために、図3のように誘電体表面
に溶射によって被膜を作製した。図3において25は誘
電体管14の外壁面に溶射によって設けられた溶射被膜
層であり、その他の部分については図1と同一に構成さ
れている。溶射被膜層25の表面は微細な凹凸構造をし
ているため誘電体の表面積が増えた形となる。
【0024】この溶射被膜層25は、溶射に用いる材料
の粒度分布を次の表2のように変えることにより、溶射
後の表面の凹凸状態が決まる。
の粒度分布を次の表2のように変えることにより、溶射
後の表面の凹凸状態が決まる。
【0025】
【表2】
【0026】図3のように誘電体の表面に、微細な凹凸
を有するBaTiO4又はAl2O3の溶射被膜層25を
設けたオゾン発生電極を用いた場合の、誘電体の単位面
積当たりの放電電力に対するオゾン発生量の関係を図4
に示す。図4における各曲線は表2の各実施例1〜4に
よる放電電力とオゾン発生量の関係を示している。図4
によれば誘電体表面に微細な凹凸を設けることによりオ
ゾン発生量が増加するのが判る。またBaTiO4の方
がAl2O3より誘電率が高いことより、誘電率の大きい
材料を誘電体表面に溶射した場合(実施例1,2,3)
ほど、オゾンの発生量がより多いのが判る。
を有するBaTiO4又はAl2O3の溶射被膜層25を
設けたオゾン発生電極を用いた場合の、誘電体の単位面
積当たりの放電電力に対するオゾン発生量の関係を図4
に示す。図4における各曲線は表2の各実施例1〜4に
よる放電電力とオゾン発生量の関係を示している。図4
によれば誘電体表面に微細な凹凸を設けることによりオ
ゾン発生量が増加するのが判る。またBaTiO4の方
がAl2O3より誘電率が高いことより、誘電率の大きい
材料を誘電体表面に溶射した場合(実施例1,2,3)
ほど、オゾンの発生量がより多いのが判る。
【0027】これは誘電体の表面に誘電率の大きい材料
を溶射して凹凸を設けた形状とすることにより、誘電体
表面積が増えるために電極と誘電体との間に発生するス
トリーマ状放電柱の数を増やすことができ、その結果電
子とO2分子との衝突確率が向上したため投入電力量に
対するオゾン発生量が増加したものである。
を溶射して凹凸を設けた形状とすることにより、誘電体
表面積が増えるために電極と誘電体との間に発生するス
トリーマ状放電柱の数を増やすことができ、その結果電
子とO2分子との衝突確率が向上したため投入電力量に
対するオゾン発生量が増加したものである。
【0028】(3)次に請求項4に記載の発明の実施例
を説明する。本発明では前記図3の溶射被膜層25の溶
射に用いる材料の成分割合を次の表3のように変えて実
施した。
を説明する。本発明では前記図3の溶射被膜層25の溶
射に用いる材料の成分割合を次の表3のように変えて実
施した。
【0029】
【表3】
【0030】表3のように誘電体の表面に微細な凹凸を
有するAl2O3−TiO2又はAl2O3の溶射被膜層を
設けたオゾン発生電極を用いた場合の、誘電体の単位面
積当たりの放電電力に対するオゾン発生量の関係を図5
に示す。図5における各曲線は表3の各実施例5〜7及
び参考例4、5による放電電力とオゾン発生量の関係を
示している。図5によれば誘電体表面に微細な凹凸を設
けることにより、Al2O3−TiO2の方がAl2O3よ
り誘電率が多少高くなる効果も加わってTiO2の割合
が10%程度以下(実施例5,6)であればオゾンの発
生量が増加するのが判る。しかし、TiO2の割合が1
0%を越える(参考例4,5)ようになるとAl2O3−
TiO2の抵抗値が低下してくるため、逆にオゾンの発
生量が減少してくる。
有するAl2O3−TiO2又はAl2O3の溶射被膜層を
設けたオゾン発生電極を用いた場合の、誘電体の単位面
積当たりの放電電力に対するオゾン発生量の関係を図5
に示す。図5における各曲線は表3の各実施例5〜7及
び参考例4、5による放電電力とオゾン発生量の関係を
示している。図5によれば誘電体表面に微細な凹凸を設
けることにより、Al2O3−TiO2の方がAl2O3よ
り誘電率が多少高くなる効果も加わってTiO2の割合
が10%程度以下(実施例5,6)であればオゾンの発
生量が増加するのが判る。しかし、TiO2の割合が1
0%を越える(参考例4,5)ようになるとAl2O3−
TiO2の抵抗値が低下してくるため、逆にオゾンの発
生量が減少してくる。
【0031】これは誘電体の表面に誘電率の大きい材料
を溶射して凹凸を設けた形状とすることにより、誘電体
表面積が増えるために電極と誘電体との間に発生するス
トリーマ状放電柱の数を増やすことができ、その結果電
子とO2分子との衝突確率が向上したため投入電力量に
対するオゾン発生量が増加したものである。
を溶射して凹凸を設けた形状とすることにより、誘電体
表面積が増えるために電極と誘電体との間に発生するス
トリーマ状放電柱の数を増やすことができ、その結果電
子とO2分子との衝突確率が向上したため投入電力量に
対するオゾン発生量が増加したものである。
【0032】(4)次に請求項5に記載の発明の実施例
を説明する。本発明では前記図3の溶射被膜層25の溶
射に用いる材料の成分割合を次の表4のように変えて実
施した。
を説明する。本発明では前記図3の溶射被膜層25の溶
射に用いる材料の成分割合を次の表4のように変えて実
施した。
【0033】
【表4】
【0034】表4のように誘電体の表面に微細な凹凸を
有するAl2O3−Al又はAl2O3の溶射被膜層を設け
たオゾン発生電極を用いた場合の、誘電体の単位面積当
たりの放電電力に対するオゾン発生量の関係を図6に示
す。図6における各曲線は表4の各実施例7〜9及び参
考例6、7による放電電力とオゾン発生量の関係を示し
ている。図6によれば誘電体表面に微細な凹凸を設ける
ことにより、Al2O3−Alの方がAl2O3より誘電率
が多少高くなる効果も加わってAlの割合が10%程度
以下(実施例8,9)であればオゾンの発生量が増加す
るのが判る。しかし、Alの割合が10%を越える(参
考例6、7)ようになるとAl2O3−Alの抵抗値が低
下してくるため、逆にオゾンの発生量が減少してくる。
有するAl2O3−Al又はAl2O3の溶射被膜層を設け
たオゾン発生電極を用いた場合の、誘電体の単位面積当
たりの放電電力に対するオゾン発生量の関係を図6に示
す。図6における各曲線は表4の各実施例7〜9及び参
考例6、7による放電電力とオゾン発生量の関係を示し
ている。図6によれば誘電体表面に微細な凹凸を設ける
ことにより、Al2O3−Alの方がAl2O3より誘電率
が多少高くなる効果も加わってAlの割合が10%程度
以下(実施例8,9)であればオゾンの発生量が増加す
るのが判る。しかし、Alの割合が10%を越える(参
考例6、7)ようになるとAl2O3−Alの抵抗値が低
下してくるため、逆にオゾンの発生量が減少してくる。
【0035】これは誘電体の表面に誘電率の大きい材料
を溶射して凹凸を設けた形状とすることにより、誘電体
表面積が増えるために電極と誘電体との間に発生するス
トリーマ状放電柱の数を増やすことができ、その結果電
子とO2分子との衝突確率が向上したため投入電力量に
対するオゾン発生量が増加したものである。
を溶射して凹凸を設けた形状とすることにより、誘電体
表面積が増えるために電極と誘電体との間に発生するス
トリーマ状放電柱の数を増やすことができ、その結果電
子とO2分子との衝突確率が向上したため投入電力量に
対するオゾン発生量が増加したものである。
【0036】(5)次に請求項6に記載の発明の実施例
を説明する。本発明では前記図3の溶射被膜層25の溶
射に用いる材料の成分割合を次の表5のように変えて実
施した。
を説明する。本発明では前記図3の溶射被膜層25の溶
射に用いる材料の成分割合を次の表5のように変えて実
施した。
【0037】
【表5】
【0038】表5のように誘電体の表面に微細な凹凸を
有するAl2O3−Ni又はAl2O3の溶射被膜層を設け
たオゾン発生電極を用いた場合の、誘電体の単位面積当
たりの放電電力に対するオゾン発生量の関係を図7に示
す。図7における各曲線は表5の各実施例7、10、1
1及び参考例8、9による放電電力とオゾン発生量の関
係を示している。図7によれば誘電体表面に微細な凹凸
を設けることにより、Al2O3−Niの方がAl2O3よ
り誘電率が多少高くなる効果も加わってNiの割合が1
0%程度以下(実施例10,11)であればオゾンの発
生量が増加するのが判る。しかし、Niの割合が10%
を越える(参考例8、9)ようになるとAl2O3−Ni
の抵抗値が低下してくるため、逆にオゾンの発生量が減
少してくる。
有するAl2O3−Ni又はAl2O3の溶射被膜層を設け
たオゾン発生電極を用いた場合の、誘電体の単位面積当
たりの放電電力に対するオゾン発生量の関係を図7に示
す。図7における各曲線は表5の各実施例7、10、1
1及び参考例8、9による放電電力とオゾン発生量の関
係を示している。図7によれば誘電体表面に微細な凹凸
を設けることにより、Al2O3−Niの方がAl2O3よ
り誘電率が多少高くなる効果も加わってNiの割合が1
0%程度以下(実施例10,11)であればオゾンの発
生量が増加するのが判る。しかし、Niの割合が10%
を越える(参考例8、9)ようになるとAl2O3−Ni
の抵抗値が低下してくるため、逆にオゾンの発生量が減
少してくる。
【0039】これは誘電体の表面に誘電率の大きい材料
を溶射して凹凸を設けた形状とすることにより、誘電体
表面積が増えるために電極と誘電体との間に発生するス
トリーマ状放電柱の数を増やすことができ、その結果電
子とO2分子との衝突確率が向上したため投入電力量に
対するオゾン発生量が増加したものである。
を溶射して凹凸を設けた形状とすることにより、誘電体
表面積が増えるために電極と誘電体との間に発生するス
トリーマ状放電柱の数を増やすことができ、その結果電
子とO2分子との衝突確率が向上したため投入電力量に
対するオゾン発生量が増加したものである。
【0040】(6)次に請求項7〜請求項12に記載の
発明の実施例を説明する。オゾンをより多く発生させて
オゾン生成効率を向上させるには、前述したように電子
とO2分子とが衝突する確率を上げる必要がある。その
ためには発生するストリーマ状放電柱の数を増やすこと
が重要になる。ストリーマ状放電柱を増やすには、誘電
体と接地電極の間で発生する微小なストリーマ状放電柱
の発生位置が誘電体表面で固定されずに、ランダムに移
動するようにさせることによって印加電圧が正の時に生
じる放電により、電子が誘電体表面に分散して堆積する
箇所が多くなるようにすれば良い。
発明の実施例を説明する。オゾンをより多く発生させて
オゾン生成効率を向上させるには、前述したように電子
とO2分子とが衝突する確率を上げる必要がある。その
ためには発生するストリーマ状放電柱の数を増やすこと
が重要になる。ストリーマ状放電柱を増やすには、誘電
体と接地電極の間で発生する微小なストリーマ状放電柱
の発生位置が誘電体表面で固定されずに、ランダムに移
動するようにさせることによって印加電圧が正の時に生
じる放電により、電子が誘電体表面に分散して堆積する
箇所が多くなるようにすれば良い。
【0041】そこで本発明では誘電体表面へAl等の導
電性の物質をコーティングすることによりその効果を検
証した。すなわち図8に示すように誘電体表面に溶射に
よって厚さの異なるコーティング被膜層35を作製し
た。尚図8において図3と同一部分は同一符号をもって
示している。この場合溶射用のAl材料は粒度分布が1
0μm以下のものを使用し、コーティング被膜層35の
厚さは表6のように変えて実施した。
電性の物質をコーティングすることによりその効果を検
証した。すなわち図8に示すように誘電体表面に溶射に
よって厚さの異なるコーティング被膜層35を作製し
た。尚図8において図3と同一部分は同一符号をもって
示している。この場合溶射用のAl材料は粒度分布が1
0μm以下のものを使用し、コーティング被膜層35の
厚さは表6のように変えて実施した。
【0042】
【表6】
【0043】表6のように誘電体の表面にAlの導電性
のコーティング被膜層を設けたオゾン発生電極を用いた
場合の誘電体の単位面積当たりの放電電力に対するオゾ
ン発生量の関係を図9に示す。図9における各曲線は表
6の各実施例12、13及び参考例10〜12による放
電電力とオゾン発生量の関係を示している。図9によれ
ば誘電体表面に30±5μm以上程度の厚さの導電性被
膜を設ける(参考例10〜12)と、被膜を設けない溶
射なしの場合よりオゾン発生量が減少するが、10±5
μm以下程度の厚さの導電性被膜を設ければ(実施例1
2,13)逆にオゾン発生量が増加するのが判る。
のコーティング被膜層を設けたオゾン発生電極を用いた
場合の誘電体の単位面積当たりの放電電力に対するオゾ
ン発生量の関係を図9に示す。図9における各曲線は表
6の各実施例12、13及び参考例10〜12による放
電電力とオゾン発生量の関係を示している。図9によれ
ば誘電体表面に30±5μm以上程度の厚さの導電性被
膜を設ける(参考例10〜12)と、被膜を設けない溶
射なしの場合よりオゾン発生量が減少するが、10±5
μm以下程度の厚さの導電性被膜を設ければ(実施例1
2,13)逆にオゾン発生量が増加するのが判る。
【0044】これは誘電体の表面に10±5μm以下程
度の厚さの導電性のコーティング被膜層を設けることに
より、誘電体と接地電極の間で発生する微小なストリー
マ状放電柱の発生位置が誘電体表面で固定されずにラン
ダムに移動するようになり、印加電圧が正の時に生じる
放電によって電子が誘電体表面に分散して堆積する箇所
が多くなるためにストリーマ状放電柱の数を増やすこと
ができ、その結果電子とO2分子との衝突確率が向上し
たため投入電力量に対するオゾン発生量を増加させるこ
とができたものである。
度の厚さの導電性のコーティング被膜層を設けることに
より、誘電体と接地電極の間で発生する微小なストリー
マ状放電柱の発生位置が誘電体表面で固定されずにラン
ダムに移動するようになり、印加電圧が正の時に生じる
放電によって電子が誘電体表面に分散して堆積する箇所
が多くなるためにストリーマ状放電柱の数を増やすこと
ができ、その結果電子とO2分子との衝突確率が向上し
たため投入電力量に対するオゾン発生量を増加させるこ
とができたものである。
【0045】尚前記溶射材は、Alに限らず導電性の物
質であれば他の物質でも良い。また、導電性の物質をコ
ーティングして被膜形成するのに溶射以外の例えばスパ
ッタリングや蒸着法などでコーティングしても同様の効
果が得られる。
質であれば他の物質でも良い。また、導電性の物質をコ
ーティングして被膜形成するのに溶射以外の例えばスパ
ッタリングや蒸着法などでコーティングしても同様の効
果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1〜6に記載の発明
によれば、無声放電式のオゾン発生装置において、誘電
体の他方の面に高誘電率材の溶射被膜層からなる凹凸層
を設けたので、誘電率が向上し、誘電体表面積が増えて
電極、誘電体間に発生するストリーマ状放電柱の数が増
え、電子と酸素分子の衝突確率が高くなり、投入電力量
に対するオゾン発生量が増加する。
によれば、無声放電式のオゾン発生装置において、誘電
体の他方の面に高誘電率材の溶射被膜層からなる凹凸層
を設けたので、誘電率が向上し、誘電体表面積が増えて
電極、誘電体間に発生するストリーマ状放電柱の数が増
え、電子と酸素分子の衝突確率が高くなり、投入電力量
に対するオゾン発生量が増加する。
【0047】
【0048】また請求項7〜12に記載の発明によれ
ば、誘電体の他方の面に、導電性の薄肉被膜層を設けた
ので、誘電体と接地電極の間で発生する微小なストリー
マ状放電柱の発生位置が誘電体表面で固定されずにラン
ダムに移動するようになり、電子が誘電体表面に分散し
て堆積する箇所が多くなるためにストリーマ状放電柱の
数が増え、電子と酸素分子の衝突確率が高くなり、投入
電力量に対するオゾン発生量が増加する。
ば、誘電体の他方の面に、導電性の薄肉被膜層を設けた
ので、誘電体と接地電極の間で発生する微小なストリー
マ状放電柱の発生位置が誘電体表面で固定されずにラン
ダムに移動するようになり、電子が誘電体表面に分散し
て堆積する箇所が多くなるためにストリーマ状放電柱の
数が増え、電子と酸素分子の衝突確率が高くなり、投入
電力量に対するオゾン発生量が増加する。
【0049】さらに請求項1〜請求項12に記載の発明
によれば、誘電体の大きさを増大させることなくオゾン
発生量を増やすことができる。
によれば、誘電体の大きさを増大させることなくオゾン
発生量を増やすことができる。
【図1】本発明に関連する参考例としてのオゾン発生装
置で用いる放電管の概略を示し、(a)は放電管断面
図、(b)は誘電体管構造図。
置で用いる放電管の概略を示し、(a)は放電管断面
図、(b)は誘電体管構造図。
【図2】本発明に関連する各参考例の単位面積当たりの
放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性図。
放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性図。
【図3】請求項1の発明のオゾン発生装置で用いる放電
管の概略を示し、(a)は放電管断面図、(b)は誘電
体管構造図。
管の概略を示し、(a)は放電管断面図、(b)は誘電
体管構造図。
【図4】請求項1〜請求項3の発明の各実施例の単位面
積当たりの放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性
図。
積当たりの放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性
図。
【図5】請求項4の発明の各実施例の単位面積当たりの
放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性図。
放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性図。
【図6】請求項5の発明の各実施例の単位面積当たりの
放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性図。
放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性図。
【図7】請求項6の発明の各実施例の単位面積当たりの
放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性図。
放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性図。
【図8】請求項7の発明のオゾン発生装置で用いる放電
管の概略を示し、(a)は放電管断面図、(b)は誘電
体管構造図。
管の概略を示し、(a)は放電管断面図、(b)は誘電
体管構造図。
【図9】請求項7の発明の各実施例の単位面積当たりの
放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性図。
放電電力とオゾン発生量の関係を表す特性図。
【図10】無声放電法によるオゾン生成の概要を示す説
明図。
明図。
【図11】無声放電法によるオゾン生成の原理を示す説
明図。
明図。
1…高電圧電極
2…接地電極
3…空隙部
4…誘電体
5…高電圧電源
14…誘電体管
15…微細凹凸層
25…溶射被膜層
35…コーティング被膜層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭63−291803(JP,A)
特開 平7−33405(JP,A)
特開 平5−184915(JP,A)
特開 昭55−109206(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C01B 13/11
Claims (12)
- 【請求項1】 一方の面に高電圧電極が設けられた誘電
体と、該誘電体の他方の面に空隙部を介して並設された
接地電極とを備え、前記高電圧電極と接地電極間に電圧
を印加して前記空隙部内に流通させた原料ガス中にオゾ
ンを発生させる無声放電式のオゾン発生装置において、
前記誘電体の他方の面に、高誘電率材の溶射被膜層から
成る微細凹凸層を設けたことを特徴とするオゾン発生装
置。 - 【請求項2】 前記高誘電率材の溶射被膜層は、BaT
iO 4 から成ることを特徴とする請求項1に記載のオゾ
ン発生装置。 - 【請求項3】 前記高誘電率材の溶射被膜層は、Al 2
O 3 から成ることを特徴とする請求項1に記載のオゾン
発生装置。 - 【請求項4】 前記高誘電率材の溶射被膜層は、TiO
2 の成分割合が10%以下のAl 2 O 3 −TiO 2 から成る
ことを特徴とする請求項1に記載のオゾン発生装置。 - 【請求項5】 前記高誘電率材の溶射被膜層は、Alの
成分割合が10%以下のAl 2 O 3 −Alから成ることを
特徴とする請求項1に記載のオゾン発生装置。 - 【請求項6】 前記高誘電率材の溶射被膜層は、Niの
成分割合が10%以下のAl 2 O 3 −Niから成ることを
特徴とする請求項1に記載のオゾン発生装置。 - 【請求項7】 一方の面に高電圧電極が設けられた誘電
体と、該誘電体の他方の面に空隙部を介して並設された
接地電極とを備え、前記高電圧電極と接地電極間に電圧
を印加して前記空隙部内に流通させた原料ガス中にオゾ
ンを発生させる無声放電式のオゾン発生装置において、
前記誘電体の他方の面に、導電性の薄肉被膜層を設けた
ことを特徴とするオゾン発生装置。 - 【請求項8】 前記導電性の薄肉被膜層の厚さは10±
5μm以下であることを特徴とする請求項7に記載のオ
ゾン発生装置。 - 【請求項9】 前記導電性の薄肉被膜層はAlから成る
ことを特徴とする請求項7又は8に記載のオゾン発生装
置。 - 【請求項10】 前記導電性の薄肉被膜層は溶射により
形成されていることを特徴とする請求項7又は8又は9
に記載のオゾン発生装置。 - 【請求項11】 前記導電性の薄肉被膜層はスパッタリ
ングにより形成されて いることを特徴とする請求項7又
は8又は9に記載のオゾン発生装置。 - 【請求項12】 前記導電性の薄肉被膜層は蒸着法によ
り形成されていることを特徴とする請求項7又は8又は
9に 記載のオゾン発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03665094A JP3417037B2 (ja) | 1993-08-31 | 1994-03-08 | オゾン発生装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-215552 | 1993-08-31 | ||
JP21555293 | 1993-08-31 | ||
JP03665094A JP3417037B2 (ja) | 1993-08-31 | 1994-03-08 | オゾン発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07118001A JPH07118001A (ja) | 1995-05-09 |
JP3417037B2 true JP3417037B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=26375727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03665094A Expired - Fee Related JP3417037B2 (ja) | 1993-08-31 | 1994-03-08 | オゾン発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3417037B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW200528390A (en) * | 2004-02-25 | 2005-09-01 | Toshiba Mitsubishi Elec Inc | Apparatus and method of producing ozone gas |
JP2008285408A (ja) * | 2008-07-03 | 2008-11-27 | Sumitomo Precision Prod Co Ltd | オゾン発生方法 |
-
1994
- 1994-03-08 JP JP03665094A patent/JP3417037B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07118001A (ja) | 1995-05-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |