JPH07237276A - 熱線反射積層体 - Google Patents
熱線反射積層体Info
- Publication number
- JPH07237276A JPH07237276A JP5256294A JP5256294A JPH07237276A JP H07237276 A JPH07237276 A JP H07237276A JP 5256294 A JP5256294 A JP 5256294A JP 5256294 A JP5256294 A JP 5256294A JP H07237276 A JPH07237276 A JP H07237276A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laminate
- acrylic resin
- heat ray
- film
- thin film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】優れた耐候性、耐水性を有し、プラスチック板
の基材等に積層するための取扱いが良好である熱線反射
積体。 【構成】紫外線吸収剤を含有するアクリル系樹脂フイル
ム(A)、金属薄膜(B)及び接着剤層(C)からな
り、(A),(C),(B),(A)の順序で積層され
ていることを特徴とする熱線反射積層体。
の基材等に積層するための取扱いが良好である熱線反射
積体。 【構成】紫外線吸収剤を含有するアクリル系樹脂フイル
ム(A)、金属薄膜(B)及び接着剤層(C)からな
り、(A),(C),(B),(A)の順序で積層され
ていることを特徴とする熱線反射積層体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリル系樹脂フイル
ムからの熱線反射積層体に関する。
ムからの熱線反射積層体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
熱線反射フイルムとして、ポリエステルフイルム等の上
に、金属薄膜を設けたものが使用されてきた。しかし、
このような熱線反射フイルムは、使用している間に、金
属薄膜が紫外線によって劣化を起こし、本来の熱線反射
効率が低下してしまうという問題点がある。
熱線反射フイルムとして、ポリエステルフイルム等の上
に、金属薄膜を設けたものが使用されてきた。しかし、
このような熱線反射フイルムは、使用している間に、金
属薄膜が紫外線によって劣化を起こし、本来の熱線反射
効率が低下してしまうという問題点がある。
【0003】また、プラスチック基材に上記のような熱
線反射フイルムを積層する場合には、接着剤の使用が必
要であり、積層するための取り扱いが煩雑になるという
問題点を有する。
線反射フイルムを積層する場合には、接着剤の使用が必
要であり、積層するための取り扱いが煩雑になるという
問題点を有する。
【0004】本発明者等は、上記のような問題点につい
て鋭意検討した結果、アクリル系樹脂フィルムと金属薄
膜を組み合わせることによって、得られる積層体が優れ
た耐候性を有し、かつ、プラスチック基材等に積層する
ための取り扱いが良好であることを見いだし、本発明に
到達した。
て鋭意検討した結果、アクリル系樹脂フィルムと金属薄
膜を組み合わせることによって、得られる積層体が優れ
た耐候性を有し、かつ、プラスチック基材等に積層する
ための取り扱いが良好であることを見いだし、本発明に
到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、紫外線吸収剤
を含有するアクリル系樹脂フイルム(A)、金属薄膜
(B)及び接着剤層(C)からなり、(A),(C),
(B),(A)の順序で積層されていることを特徴とす
る熱線反射積層体にある。
を含有するアクリル系樹脂フイルム(A)、金属薄膜
(B)及び接着剤層(C)からなり、(A),(C),
(B),(A)の順序で積層されていることを特徴とす
る熱線反射積層体にある。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明を
構成するアクリル系樹脂フィルム(A)の素材として
は、メチルメタクリレ−ト、エチルメタクリレ−ト、プ
ロピルメタクリレ−ト、ブチルメタクリレ−トを主原料
とし、必要に応じて炭素数1〜8のアルキル基を有する
アクリル酸エステル、酢酸ビニル、スチレン、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル等を共重合成分として用
いた重合体または共重合体が用いられる。また、更に多
段で重合した共重合したアクリル系樹脂を用いることが
できる。これら樹脂からのフィルムは、通常の成形法に
よってフィルム状に成形したものである。フィルムの厚
さは25〜300μmの範囲のものが好ましく用いられ
る。
構成するアクリル系樹脂フィルム(A)の素材として
は、メチルメタクリレ−ト、エチルメタクリレ−ト、プ
ロピルメタクリレ−ト、ブチルメタクリレ−トを主原料
とし、必要に応じて炭素数1〜8のアルキル基を有する
アクリル酸エステル、酢酸ビニル、スチレン、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル等を共重合成分として用
いた重合体または共重合体が用いられる。また、更に多
段で重合した共重合したアクリル系樹脂を用いることが
できる。これら樹脂からのフィルムは、通常の成形法に
よってフィルム状に成形したものである。フィルムの厚
さは25〜300μmの範囲のものが好ましく用いられ
る。
【0007】アクリル系樹脂フィルム(A)は、紫外線
吸収剤を含有していることが必要である。紫外線吸収剤
としては、ベンゾトリアゾ−ル系、ベンゾフェノン系、
サリチル酸系のものが使用できる。
吸収剤を含有していることが必要である。紫外線吸収剤
としては、ベンゾトリアゾ−ル系、ベンゾフェノン系、
サリチル酸系のものが使用できる。
【0008】金属薄膜(B)としては、種々の金属を単
独または2種以上の合金を、例えば、減圧された真空チ
ャンバ−中で蒸着する方法や、イオンプレ−テングある
いはスパッタリングする方法により、上記アクリル系樹
脂フィルム(A)に形成する。金属としては、銅、ニッ
ケル、インジュウムが好ましい。フィルム(A)に形成
する金属薄膜の膜厚は100〜300Åの範囲が好まし
い。
独または2種以上の合金を、例えば、減圧された真空チ
ャンバ−中で蒸着する方法や、イオンプレ−テングある
いはスパッタリングする方法により、上記アクリル系樹
脂フィルム(A)に形成する。金属としては、銅、ニッ
ケル、インジュウムが好ましい。フィルム(A)に形成
する金属薄膜の膜厚は100〜300Åの範囲が好まし
い。
【0009】接着剤層(C)を形成する接着剤として
は、耐光、耐水性を有するものが好ましい。これには、
ウレタン2液型接着剤、ポリエ−テル2液型接着剤及び
ポリエステル型2液型接着剤が好ましい。接着剤層
(C)の形成方法としては、ドライラミネ−ト法などが
挙げられる。
は、耐光、耐水性を有するものが好ましい。これには、
ウレタン2液型接着剤、ポリエ−テル2液型接着剤及び
ポリエステル型2液型接着剤が好ましい。接着剤層
(C)の形成方法としては、ドライラミネ−ト法などが
挙げられる。
【0010】本発明の熱線反射積層体は、紫外線吸収剤
を含有するアクリル系樹脂フィルム(A)、金属薄膜層
(B)及び接着剤(C)は、(A),(C),(B),
(A)の順に積層する。接着剤層(C)が日光に対して
金属薄膜(B)より下位に位置する方が、耐候性の点で
好ましい。本発明の、熱線反射積層体の、両面を構成す
るアクリル系樹脂フィルム(A)は、厚みが同じでも異
なっていても良い。
を含有するアクリル系樹脂フィルム(A)、金属薄膜層
(B)及び接着剤(C)は、(A),(C),(B),
(A)の順に積層する。接着剤層(C)が日光に対して
金属薄膜(B)より下位に位置する方が、耐候性の点で
好ましい。本発明の、熱線反射積層体の、両面を構成す
るアクリル系樹脂フィルム(A)は、厚みが同じでも異
なっていても良い。
【0011】本発明の熱線反射積層体は、金属薄膜層
(B)によって熱線を反射するものであるが、(B)層
の上の紫外線吸収剤を含有するアクリル系樹脂フィルム
(A)により、長期間のわたり、紫外線によって劣化が
生じ効力を失うことがない。
(B)によって熱線を反射するものであるが、(B)層
の上の紫外線吸収剤を含有するアクリル系樹脂フィルム
(A)により、長期間のわたり、紫外線によって劣化が
生じ効力を失うことがない。
【0012】また、本発明の熱線反射積層体は、アクリ
ル系樹脂フィルム(A)が接着剤層(C)を介して、金
属薄膜(B)に積層されている構成のため、他のプラス
チック基材に容易に熱融着することができる。
ル系樹脂フィルム(A)が接着剤層(C)を介して、金
属薄膜(B)に積層されている構成のため、他のプラス
チック基材に容易に熱融着することができる。
【0013】本発明の熱線反射積層体は、自動車、鉄道
車両、船舶、航空機等運輸機器の窓、オフィス用ビル、
各種建造物の窓、ドア、ショウウインドウ、カ−ポ−
ト、農業ハウス等に用られるポリカ−ボネ−ト樹脂、ポ
リメチルメタクリレ−ト樹脂、塩化ビニル樹脂板等の基
材に好適に用いられる。
車両、船舶、航空機等運輸機器の窓、オフィス用ビル、
各種建造物の窓、ドア、ショウウインドウ、カ−ポ−
ト、農業ハウス等に用られるポリカ−ボネ−ト樹脂、ポ
リメチルメタクリレ−ト樹脂、塩化ビニル樹脂板等の基
材に好適に用いられる。
【0014】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明す
る。実施例において、耐候性テストは次の方法によっ
た。アイス−パ−UVテスタ−(大日本プラスチックス
〓製、SUV−F1型)耐候試験機を用いて、ブラック
パネル温度63℃で試験した。耐候試験を行っていない
ものと、耐候試験100時間のものを、〓日立製作所製
自己分光度計U−3500型によって、その透過率を測
定し、耐候試験前後に875nmの透過率の変化率を、
熱線反射の評価とした。
る。実施例において、耐候性テストは次の方法によっ
た。アイス−パ−UVテスタ−(大日本プラスチックス
〓製、SUV−F1型)耐候試験機を用いて、ブラック
パネル温度63℃で試験した。耐候試験を行っていない
ものと、耐候試験100時間のものを、〓日立製作所製
自己分光度計U−3500型によって、その透過率を測
定し、耐候試験前後に875nmの透過率の変化率を、
熱線反射の評価とした。
【0015】透過率および透過率の変化率は次式により
算出した。 T2 −T1 /T1 T1 =耐候試検前の透過率 T2 =耐候試検後の透過率
算出した。 T2 −T1 /T1 T1 =耐候試検前の透過率 T2 =耐候試検後の透過率
【0016】実施例 アクリル系樹脂フィルムとして、三菱レイヨン〓製アク
リプレン(商品名、紫外線吸収剤としてチヌビンP(チ
バガイギ−社製)含有)、厚さ50μmを用いた。この
フィルムに、スパッタリング法により銅の厚さ200Å
の蒸着膜を形成した。蒸着膜面に接着剤として、ハイボ
ン7040(日立化成ポリマ−〓製ポリエステル系接着
剤)を用いて上記アクリル系樹脂フィルム(ただし、厚
さ50μm)を積層した。得られた積層体の耐候テスト
を行った。その結果を表1に示した。
リプレン(商品名、紫外線吸収剤としてチヌビンP(チ
バガイギ−社製)含有)、厚さ50μmを用いた。この
フィルムに、スパッタリング法により銅の厚さ200Å
の蒸着膜を形成した。蒸着膜面に接着剤として、ハイボ
ン7040(日立化成ポリマ−〓製ポリエステル系接着
剤)を用いて上記アクリル系樹脂フィルム(ただし、厚
さ50μm)を積層した。得られた積層体の耐候テスト
を行った。その結果を表1に示した。
【0017】得られた積層体を厚さ1mmのポリカ−ボ
ネ−ト樹脂板に熱融着したところ、簡単に積層すること
ができた。この積層体をバス停の屋根に用いたところ長
期間劣化せず安定であった。
ネ−ト樹脂板に熱融着したところ、簡単に積層すること
ができた。この積層体をバス停の屋根に用いたところ長
期間劣化せず安定であった。
【0018】比較例 実施例のアクリル樹脂系フィルムに代えてポリエステル
フィルムを用いるほかは、実施例と同様にして積層体を
作成し、耐候テストを行った。結果を表1に併せて示し
た。耐候試験後のフィルムは、黄変していた。
フィルムを用いるほかは、実施例と同様にして積層体を
作成し、耐候テストを行った。結果を表1に併せて示し
た。耐候試験後のフィルムは、黄変していた。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明の熱線反射積層体は、耐候、耐水
性に優れ、長期間にわたり劣化することなく安定で、か
つ各種樹脂板等の基材に積層するための取り扱い性に優
れている。
性に優れ、長期間にわたり劣化することなく安定で、か
つ各種樹脂板等の基材に積層するための取り扱い性に優
れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 A 8115−4F C09J 7/02 JHR JHX JJA
Claims (2)
- 【請求項1】紫外線吸収剤を含有するアクリル系樹脂フ
イルム(A)、金属薄膜(B)及び接着剤層(C)から
なり、(A),(C),(B),(A)の順序で積層さ
れていることを特徴とする熱線反射積層体。 - 【請求項2】金属薄膜が、銅、ニッケルまたはインジュ
ウムの蒸着層である請求項1の熱線反射積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5256294A JPH07237276A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 熱線反射積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5256294A JPH07237276A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 熱線反射積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07237276A true JPH07237276A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12918252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5256294A Pending JPH07237276A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 熱線反射積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07237276A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5693415A (en) * | 1995-06-21 | 1997-12-02 | Hanita Coatings | Composite film for windows comprising a non-stoichiometric aluminum oxide layer |
US5989777A (en) * | 1997-06-18 | 1999-11-23 | Agfa-Gevaert, N. V. | Heat mode recording element based on a thin metallic recording layer |
JP2013163362A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-22 | Ndfos Co Ltd | 酸化防止効果に優れた高透明性ソーラーフィルム |
CN103287013A (zh) * | 2013-06-19 | 2013-09-11 | 江西科为薄膜新型材料有限公司 | 一种高隔热防紫外线的太阳膜 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP5256294A patent/JPH07237276A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5693415A (en) * | 1995-06-21 | 1997-12-02 | Hanita Coatings | Composite film for windows comprising a non-stoichiometric aluminum oxide layer |
US5989777A (en) * | 1997-06-18 | 1999-11-23 | Agfa-Gevaert, N. V. | Heat mode recording element based on a thin metallic recording layer |
JP2013163362A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-22 | Ndfos Co Ltd | 酸化防止効果に優れた高透明性ソーラーフィルム |
CN103287013A (zh) * | 2013-06-19 | 2013-09-11 | 江西科为薄膜新型材料有限公司 | 一种高隔热防紫外线的太阳膜 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20170313031A1 (en) | Double sided adhesive sheet and panel laminate | |
EP2129207B1 (en) | Light-transmitting electromagnetic-shielding laminate and method for producing the same, light-transmitting radio wave absorber, and adhesive composition | |
EP0360420A2 (en) | Polymer composition for flexible coating | |
JPH08510415A (ja) | 銀/銅被覆を有する微小プリズム後方反射シート材料 | |
CN102209917A (zh) | 层压制品 | |
JPH09159804A (ja) | 反射防止フィルター | |
JP3901911B2 (ja) | 透明積層フィルム | |
JP2000164907A (ja) | 太陽電池モジュール | |
JPH07237276A (ja) | 熱線反射積層体 | |
JP2002122717A (ja) | 耐久性反射フイルム | |
CN101573230B (zh) | 赋予具有金属层的多层窗膜耐腐蚀性的方法 | |
WO2021251476A1 (ja) | フィルムミラー積層体、及びミラー部材 | |
Schissel et al. | Role of inorganic oxide interlayers in improving the adhesion of sputtered silver film on PMMA | |
WO2021251475A1 (ja) | フィルムミラー積層体及びミラー部材 | |
JPH01279202A (ja) | 反射体 | |
JP2008201922A (ja) | コーティング剤、硬化コート層および構造体 | |
JP2811885B2 (ja) | 熱線遮蔽ガラス | |
CN114966909A (zh) | 一种半透半反层叠体及其应用和制备方法 | |
JPH05162227A (ja) | 反射体 | |
JPH01279201A (ja) | 反射体 | |
JPH061642A (ja) | 合わせガラス | |
KR100612979B1 (ko) | 평활하지 않은 굴곡면에 안착성이 우수한 역반사 시트 및그 제조방법 | |
JP3048253B2 (ja) | 反射体 | |
JPH09111442A (ja) | 高耐久性反射フイルム | |
JPH10170707A (ja) | 偏光板用反射シート |