JPH061642A - 合わせガラス - Google Patents
合わせガラスInfo
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- JPH061642A JPH061642A JP4160810A JP16081092A JPH061642A JP H061642 A JPH061642 A JP H061642A JP 4160810 A JP4160810 A JP 4160810A JP 16081092 A JP16081092 A JP 16081092A JP H061642 A JPH061642 A JP H061642A
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- JP
- Japan
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- film
- laminated glass
- laminated
- selective light
- melting point
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- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の光線透過率を制御する機能を有する合
わせガラスよりも、耐久性の優れた合わせガラスを供給
する。 【構成】 複数のガラス板間に選択光線透過膜を積層し
たプラスチックフィルムを挟み込み、該ガラス板と該プ
ラスチックフィルムを接合材により接合した合わせガラ
スにおいて、該選択光線透過膜面上に融点が80〜14
0゜Cのホットメルトフィルム層を、その上に融点が1
40゜C以上のプラスチックフィルム層を設けたことを
特徴とする合わせガラス。
わせガラスよりも、耐久性の優れた合わせガラスを供給
する。 【構成】 複数のガラス板間に選択光線透過膜を積層し
たプラスチックフィルムを挟み込み、該ガラス板と該プ
ラスチックフィルムを接合材により接合した合わせガラ
スにおいて、該選択光線透過膜面上に融点が80〜14
0゜Cのホットメルトフィルム層を、その上に融点が1
40゜C以上のプラスチックフィルム層を設けたことを
特徴とする合わせガラス。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合わせガラスに関する。
更に詳しくは本発明は、光線透過率を制御する機能を有
し、耐久性ならびに透明性に優れた合わせガラスに関す
る。本発明にかかる合わせガラスは、自動車、電車等の
乗り物、建築物、家庭用電気製品等の窓用ガラスとして
使用することができる。
更に詳しくは本発明は、光線透過率を制御する機能を有
し、耐久性ならびに透明性に優れた合わせガラスに関す
る。本発明にかかる合わせガラスは、自動車、電車等の
乗り物、建築物、家庭用電気製品等の窓用ガラスとして
使用することができる。
【0002】
【従来の技術】光線透過率を制御する機能を有する合わ
せガラスは、自動車、電車などの乗り物、及び建築物用
窓ガラスとして検討されており、その一部は既に実用化
されている。また、当該合わせガラスは省エネルギーの
観点からも近年注目されている材料である。
せガラスは、自動車、電車などの乗り物、及び建築物用
窓ガラスとして検討されており、その一部は既に実用化
されている。また、当該合わせガラスは省エネルギーの
観点からも近年注目されている材料である。
【0003】当該合わせガラスは、ガラス板に直接、選
択光線透過膜を積層した構造のものと、ガラス板間に選
択光線透過膜を積層したプラスチックフィルムを挟み込
んだ構造のものがある。
択光線透過膜を積層した構造のものと、ガラス板間に選
択光線透過膜を積層したプラスチックフィルムを挟み込
んだ構造のものがある。
【0004】当該合わせガラスは、機能性膜を積層した
プラスチックフィルムを2枚のガラス板で挟み込む際に
ポリビニルブチラール膜を接合材として用いたものであ
り、単にガラス板に選択光線透過膜を積層した合わせガ
ラスと比べて、連続生産が行える事と言った生産性の面
以外にも、加工性、耐衝撃性、均一性などの物性面でも
勝っており、近年特に注目されている。
プラスチックフィルムを2枚のガラス板で挟み込む際に
ポリビニルブチラール膜を接合材として用いたものであ
り、単にガラス板に選択光線透過膜を積層した合わせガ
ラスと比べて、連続生産が行える事と言った生産性の面
以外にも、加工性、耐衝撃性、均一性などの物性面でも
勝っており、近年特に注目されている。
【0005】これらの合わせガラスはその選択光線透過
膜により、全光線のうち可視光線は透過させ、赤外線
(熱線)は反射させる機能を有しており、例えば、太陽
光線のうちの熱線のみを反射させる事が出来、窓用ガラ
スとして用いた場合、太陽光線の強い夏期においては、
熱線の入射による室内の温度上昇を抑える事が出来、室
内の冷房効率を大幅に向上させる事が出来る。一方冬期
においては、室内からの暖房熱の熱線逃避を抑え暖房効
率を向上させる事が出来る。光線透過率を制御する目的
で使用する合わせガラスは、光線透過率を制御する性能
以外にも、屋外に面した場所での使用が多い事から、透
明性や耐久性のあるものが望まれており、耐水性に関し
ては特に重要となっている。
膜により、全光線のうち可視光線は透過させ、赤外線
(熱線)は反射させる機能を有しており、例えば、太陽
光線のうちの熱線のみを反射させる事が出来、窓用ガラ
スとして用いた場合、太陽光線の強い夏期においては、
熱線の入射による室内の温度上昇を抑える事が出来、室
内の冷房効率を大幅に向上させる事が出来る。一方冬期
においては、室内からの暖房熱の熱線逃避を抑え暖房効
率を向上させる事が出来る。光線透過率を制御する目的
で使用する合わせガラスは、光線透過率を制御する性能
以外にも、屋外に面した場所での使用が多い事から、透
明性や耐久性のあるものが望まれており、耐水性に関し
ては特に重要となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の選択光
線透過膜を積層したプラスチックフィルムは、変色や、
白化などが起きる等耐久性が悪く、単独で長期間使用す
る事は困難であった。
線透過膜を積層したプラスチックフィルムは、変色や、
白化などが起きる等耐久性が悪く、単独で長期間使用す
る事は困難であった。
【0007】この問題を解決する為に、ポリプロピレン
の保護層で選択光線透過膜を保護する方法等が考えられ
た(特開昭54ー119582号公報)。しかしなが
ら、これらの方法では合わせガラス作製時の熱圧着工程
において、ポリプロピレンの融点が高い為に、選択光線
透過膜に十分密着しておらず、ある程度の耐久性は示す
ものの、長期の耐久性となるとまだ十分とは言えない。
しかも、ポリプロピレンが溶融していない状態で圧着さ
れる為に、両フィルムの膨張係数が異なっている場合に
は、部分的によじれた界面で接着しており、皺にはなら
ないものの、見る角度によってはこの部分がぎらついて
見える。一方、比較的低融点のフィルムで保護層を形成
する構成のフィルムでは、密着性は改良され耐久性は増
すものの、ポリブチルビニラ−ル等の接合材の表面と直
接接触する為に、その表面の凸凹等の皺をそのまま保持
し、透明性の悪い合わせガラスとなり実用化されていな
かった。
の保護層で選択光線透過膜を保護する方法等が考えられ
た(特開昭54ー119582号公報)。しかしなが
ら、これらの方法では合わせガラス作製時の熱圧着工程
において、ポリプロピレンの融点が高い為に、選択光線
透過膜に十分密着しておらず、ある程度の耐久性は示す
ものの、長期の耐久性となるとまだ十分とは言えない。
しかも、ポリプロピレンが溶融していない状態で圧着さ
れる為に、両フィルムの膨張係数が異なっている場合に
は、部分的によじれた界面で接着しており、皺にはなら
ないものの、見る角度によってはこの部分がぎらついて
見える。一方、比較的低融点のフィルムで保護層を形成
する構成のフィルムでは、密着性は改良され耐久性は増
すものの、ポリブチルビニラ−ル等の接合材の表面と直
接接触する為に、その表面の凸凹等の皺をそのまま保持
し、透明性の悪い合わせガラスとなり実用化されていな
かった。
【0008】また、ガラス板に直接、選択光線透過膜を
積層した合わせガラスも耐久性十分とは言えず、しかも
連続生産が行えず、装置も大型のものが必要となり、製
造上のコストでも多くの問題を抱えており、こちらも実
用上十分とは言えなかった。
積層した合わせガラスも耐久性十分とは言えず、しかも
連続生産が行えず、装置も大型のものが必要となり、製
造上のコストでも多くの問題を抱えており、こちらも実
用上十分とは言えなかった。
【0009】本発明の目的は、これらの光線透過率を制
御する機能を有する合わせガラスの問題点、即ち、耐久
性と透明性の問題点を解決し、実用面においても優れた
光線透過率を制御する機能を有する合わせガラスを供給
することにある。
御する機能を有する合わせガラスの問題点、即ち、耐久
性と透明性の問題点を解決し、実用面においても優れた
光線透過率を制御する機能を有する合わせガラスを供給
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、選択光線
透過膜の表面に低融点のフィルム(ホットメルトフィル
ム)層をもうけると、熱加工時にこのフィルムが選択光
線透過膜と密着性の良い保護層を形成し、これまでの保
護層よりも著しく耐水性が向上する事を見いだした。更
に、該低融点のフィルム層の上に該フィルムよりも高融
点のフィルム層をもうけることにより低融点層と接合材
層による皺の発生を抑え、透明で耐水性のある合わせガ
ラスが得られることを見いだして、本発明を完成した。
透過膜の表面に低融点のフィルム(ホットメルトフィル
ム)層をもうけると、熱加工時にこのフィルムが選択光
線透過膜と密着性の良い保護層を形成し、これまでの保
護層よりも著しく耐水性が向上する事を見いだした。更
に、該低融点のフィルム層の上に該フィルムよりも高融
点のフィルム層をもうけることにより低融点層と接合材
層による皺の発生を抑え、透明で耐水性のある合わせガ
ラスが得られることを見いだして、本発明を完成した。
【0011】即ち本発明は、複数のガラス板間に選択光
線透過膜を積層したプラスチックフィルムを挟み込み、
該ガラス板と該プラスチックフィルムを接合材により接
合した合わせガラスにおいて、該選択光線透過膜面上に
融点が80〜140℃のホットメルトフィルムを、その
上に融点が140℃以上のプラスチックフィルムを設け
たことを特徴とする合わせガラスである。
線透過膜を積層したプラスチックフィルムを挟み込み、
該ガラス板と該プラスチックフィルムを接合材により接
合した合わせガラスにおいて、該選択光線透過膜面上に
融点が80〜140℃のホットメルトフィルムを、その
上に融点が140℃以上のプラスチックフィルムを設け
たことを特徴とする合わせガラスである。
【0012】ガラス板については、特に限定されるもの
ではなく、自動車等の乗物や建築用等のガラス板がその
用途に応じて適宜選択して用いられる。
ではなく、自動車等の乗物や建築用等のガラス板がその
用途に応じて適宜選択して用いられる。
【0013】選択光線透過膜を積層したプラスチックフ
ィルムは、プラスチックフィルムの上に選択光線透過膜
を汎用されるスパッタリング、真空蒸着、イオンプレー
ティング、イオン化蒸着等の方法で形成することにより
得られる。
ィルムは、プラスチックフィルムの上に選択光線透過膜
を汎用されるスパッタリング、真空蒸着、イオンプレー
ティング、イオン化蒸着等の方法で形成することにより
得られる。
【0014】選択光線透過膜は選択的に光線並びに熱線
の透過率を制御する機能を有する薄膜(以下、機能性薄
膜ともいう。)であり、例えば、金、銀、銅、白金、ア
ルミニューム、ニッケル、パラジウム、イリジューム、
錫、クロミウム、亜鉛等の金属やこれらの金属を主成分
とする合金または混合物、及び、インジウムースズーオ
キサイド(ITO)、酸化インジウム、酸化スズ、酸化
硅素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化タングステン
等の金属酸化物やこれらの金属酸化物を主成分とする合
金または混合物、それに、これら金属や金属酸化物を2
層以上に積層した薄膜が挙げられ、適宜選択して使用す
ることができる。通常、その厚みは100〜5000Å
である。
の透過率を制御する機能を有する薄膜(以下、機能性薄
膜ともいう。)であり、例えば、金、銀、銅、白金、ア
ルミニューム、ニッケル、パラジウム、イリジューム、
錫、クロミウム、亜鉛等の金属やこれらの金属を主成分
とする合金または混合物、及び、インジウムースズーオ
キサイド(ITO)、酸化インジウム、酸化スズ、酸化
硅素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化タングステン
等の金属酸化物やこれらの金属酸化物を主成分とする合
金または混合物、それに、これら金属や金属酸化物を2
層以上に積層した薄膜が挙げられ、適宜選択して使用す
ることができる。通常、その厚みは100〜5000Å
である。
【0015】選択光線透過膜を積層したプラスチックフ
ィルムのプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリアミド、ポリ塩化ビニール、ポリフッ化ビニ
ール、ポリアクリレート、ポリカーボネート、等のホモ
ポリマー、またはこれら樹脂のモノマーと共重合可能な
モノマーとのコポリマー等から成るフィルムが挙げら
れ、適宜選択して使用する事が出来る。フィルムの厚み
は、5μm以上が好ましく、生産性、ハンドリング性よ
り10〜100μmが更に好ましい。
ィルムのプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリアミド、ポリ塩化ビニール、ポリフッ化ビニ
ール、ポリアクリレート、ポリカーボネート、等のホモ
ポリマー、またはこれら樹脂のモノマーと共重合可能な
モノマーとのコポリマー等から成るフィルムが挙げら
れ、適宜選択して使用する事が出来る。フィルムの厚み
は、5μm以上が好ましく、生産性、ハンドリング性よ
り10〜100μmが更に好ましい。
【0016】接合材としては、ポリブチルビニラール樹
脂等の公知の接合材を適宜選択し使用することが出来
る。通常、その厚みは0.1〜1mmである。
脂等の公知の接合材を適宜選択し使用することが出来
る。通常、その厚みは0.1〜1mmである。
【0017】融点が80〜140℃のホットメルトフィ
ルムとしては、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリプロピレン、ポリウ
レタン等の樹脂を主成分とするホットメルト樹脂、また
はこれら樹脂のモノマーと共重合可能なモノマーとのコ
ポリマー等からなるホットメルト樹脂が挙げられ、適宜
選択して使用する事が出来る。融点がこの範囲内にある
ホットメルトフィルムを用いると、合わせガラス作製時
の熱圧着工程においてホットフィルムが一度溶融し、選
択光線透過膜の表面に密着し、冷却されると密着性の良
い保護層になり耐水性が良くなる。しかし融点が80℃
未満では、密着性は良いが合わせガラスとして使用中に
太陽光によって暖められ、ホットメルト層が溶融し変形
してしまい実用化出来ない。また、融点が140℃を越
えると、機能性膜の表面との密着性が悪くなり、耐水性
が悪くなり実用上十分な性能を示さなくなる。該ホット
メルトフィルムの厚みは通常5〜300μmが好まし
く、20〜100μmが更に好ましい。厚みが5μm未
満の場合は作業性が悪く、しかも耐水性も不十分なフィ
ルムとなる。また300μmを越えると光の透過度が低
下して薄暗いフィルムとなり好ましくはない。
ルムとしては、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリプロピレン、ポリウ
レタン等の樹脂を主成分とするホットメルト樹脂、また
はこれら樹脂のモノマーと共重合可能なモノマーとのコ
ポリマー等からなるホットメルト樹脂が挙げられ、適宜
選択して使用する事が出来る。融点がこの範囲内にある
ホットメルトフィルムを用いると、合わせガラス作製時
の熱圧着工程においてホットフィルムが一度溶融し、選
択光線透過膜の表面に密着し、冷却されると密着性の良
い保護層になり耐水性が良くなる。しかし融点が80℃
未満では、密着性は良いが合わせガラスとして使用中に
太陽光によって暖められ、ホットメルト層が溶融し変形
してしまい実用化出来ない。また、融点が140℃を越
えると、機能性膜の表面との密着性が悪くなり、耐水性
が悪くなり実用上十分な性能を示さなくなる。該ホット
メルトフィルムの厚みは通常5〜300μmが好まし
く、20〜100μmが更に好ましい。厚みが5μm未
満の場合は作業性が悪く、しかも耐水性も不十分なフィ
ルムとなる。また300μmを越えると光の透過度が低
下して薄暗いフィルムとなり好ましくはない。
【0018】融点が140℃以上のプラスチックフィル
ムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリプロピレン、ポリアクリレート、ポリエステル、ポ
リカーボネート等のホモポリマー、または、これら樹脂
のモノマーと共重合可能なモノマーとのコポリマーが挙
げられ適宜選択して使用する事が出来る。これらのフィ
ルムは、融点がホットメルトより高い為に、合わせガラ
ス作製時の熱圧着工程において、ホットメルトフィルム
と接合材の間に入れる事によって、ホットメルトフィル
ムが溶融する温度においても溶融せず、従って、接合材
も表面に凹凸のある材料を用いてもその形がホットメル
ト層に写らず表面の平滑な状態を維持して、均一な光線
透過度の高い層を形成する。通常、その厚みは10〜5
00μmである。
ムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリプロピレン、ポリアクリレート、ポリエステル、ポ
リカーボネート等のホモポリマー、または、これら樹脂
のモノマーと共重合可能なモノマーとのコポリマーが挙
げられ適宜選択して使用する事が出来る。これらのフィ
ルムは、融点がホットメルトより高い為に、合わせガラ
ス作製時の熱圧着工程において、ホットメルトフィルム
と接合材の間に入れる事によって、ホットメルトフィル
ムが溶融する温度においても溶融せず、従って、接合材
も表面に凹凸のある材料を用いてもその形がホットメル
ト層に写らず表面の平滑な状態を維持して、均一な光線
透過度の高い層を形成する。通常、その厚みは10〜5
00μmである。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例1 膜厚50μmのポリエチレンテレフタレート(東レ
(株)製、商品名:ルミラー)の片面に、DCマグネト
ロンスパッタリング法により、In2O3(300Å)/
銀(100Å)/In2O3(600Å)/銀(100
Å)/In2O3(300Å)の薄膜を形成し、選択光線
透過膜フィルム(以下、機能性フィルムという。)を作
製した。ここにDCマグネトロンスパッタリング法と
は、1×10-3Torrの真空下でIn2O3のターゲッ
トを用いて、Ar/O2(O22%)の混合ガス中でスパ
ッタし、次いで1×10-3Torrの真空下で銀のター
ゲットを用いて、Ar中でスパッタし、以下同様な操作
を繰り返すことにより該機能性フィルムを得るものであ
る。
る。 実施例1 膜厚50μmのポリエチレンテレフタレート(東レ
(株)製、商品名:ルミラー)の片面に、DCマグネト
ロンスパッタリング法により、In2O3(300Å)/
銀(100Å)/In2O3(600Å)/銀(100
Å)/In2O3(300Å)の薄膜を形成し、選択光線
透過膜フィルム(以下、機能性フィルムという。)を作
製した。ここにDCマグネトロンスパッタリング法と
は、1×10-3Torrの真空下でIn2O3のターゲッ
トを用いて、Ar/O2(O22%)の混合ガス中でスパ
ッタし、次いで1×10-3Torrの真空下で銀のター
ゲットを用いて、Ar中でスパッタし、以下同様な操作
を繰り返すことにより該機能性フィルムを得るものであ
る。
【0020】次に融点が100〜125℃の共重合ポリ
アミド系ホットメルト樹脂(ダイセル・ヒュルス(株)
製、商品名:ダイアミド351)を160℃で押し出し
法によりフィルム化し、50μmのポリアミドフィルム
を作成した。機能性フィルムの機能性薄膜面上にポリア
ミドフィルムを乗せ、さらにその上に融点が258℃で
ある膜厚25μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム(ユニチカ(株)製、商品名:エンブレット)を乗
せ、常温でロール圧着し保護層を形成した。
アミド系ホットメルト樹脂(ダイセル・ヒュルス(株)
製、商品名:ダイアミド351)を160℃で押し出し
法によりフィルム化し、50μmのポリアミドフィルム
を作成した。機能性フィルムの機能性薄膜面上にポリア
ミドフィルムを乗せ、さらにその上に融点が258℃で
ある膜厚25μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム(ユニチカ(株)製、商品名:エンブレット)を乗
せ、常温でロール圧着し保護層を形成した。
【0021】当該フィルムを、両面に凸凹を有する厚さ
0.38mmのポリブチルビニラール(PVB)シート
2枚の間に挟み、さらにそれを厚さ2mmの10cm角
透明ガラス板で挟み、120℃、10Kg/cm2下で
圧着し合わせガラスを作製した。この合わせガラスを5
0℃、相対湿度95%RHに100日間放置し、耐湿性
試験を行い、試験前後の可視光線透過率、およびヘーズ
(Haze)、外観変化を測定した。結果を〔表1〕に
示す。
0.38mmのポリブチルビニラール(PVB)シート
2枚の間に挟み、さらにそれを厚さ2mmの10cm角
透明ガラス板で挟み、120℃、10Kg/cm2下で
圧着し合わせガラスを作製した。この合わせガラスを5
0℃、相対湿度95%RHに100日間放置し、耐湿性
試験を行い、試験前後の可視光線透過率、およびヘーズ
(Haze)、外観変化を測定した。結果を〔表1〕に
示す。
【0022】実施例2 融点が90〜110℃の共重合ポリアミド系ホットメル
ト樹脂(ダイセル・ヒュルス(株)製、商品名:ダイア
ミド751)を押し出し法によりフィルム化し、25μ
mのポリアミドフィルムを作成した。実施例1で作成し
た機能性フィルムの機能性薄膜面上にポリアミドフィル
ムと融点が258℃である膜厚25μmのポリエチレン
テレフタレートフィルムをロール圧着し、保護層を形成
した。当該フィルムを用いて実施例1と同様にして合わ
せガラスを作製し、耐湿性試験を実施例1と同様にして
行った。結果を〔表1〕に示す。
ト樹脂(ダイセル・ヒュルス(株)製、商品名:ダイア
ミド751)を押し出し法によりフィルム化し、25μ
mのポリアミドフィルムを作成した。実施例1で作成し
た機能性フィルムの機能性薄膜面上にポリアミドフィル
ムと融点が258℃である膜厚25μmのポリエチレン
テレフタレートフィルムをロール圧着し、保護層を形成
した。当該フィルムを用いて実施例1と同様にして合わ
せガラスを作製し、耐湿性試験を実施例1と同様にして
行った。結果を〔表1〕に示す。
【0023】実施例3 融点が120〜130℃のポリエチレン系ホットメルト
樹脂を押し出し法によりフィルム化し、25μmのポリ
エチレンフィルムを作成した。実施例1で作成した機能
性フィルムの機能性薄膜面上にポリエチレンフィルムを
ロール圧着し、保護層を形成した。当該フィルムを用い
て実施例1と同様にして合わせガラスを作製し、耐湿性
試験を実施例1と同様にして行った。結果を〔表1〕に
示す。
樹脂を押し出し法によりフィルム化し、25μmのポリ
エチレンフィルムを作成した。実施例1で作成した機能
性フィルムの機能性薄膜面上にポリエチレンフィルムを
ロール圧着し、保護層を形成した。当該フィルムを用い
て実施例1と同様にして合わせガラスを作製し、耐湿性
試験を実施例1と同様にして行った。結果を〔表1〕に
示す。
【0024】実施例4 実施例1で作成した機能性フィルムとポリアミドフィル
ムに、ポリエチレンテレフタレートフィルムに替えて、
融点が172℃である膜厚25μmの二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルム(東レ(株)製、商品名:トレファンB
O)を載せ、実施例1と同様にして保護層を形成した。
当該フィルムを実施例1と同様にして合わせガラスを作
製し、耐湿性試験を実施例1と同様にして行った。結果
を〔表1〕に示す。
ムに、ポリエチレンテレフタレートフィルムに替えて、
融点が172℃である膜厚25μmの二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルム(東レ(株)製、商品名:トレファンB
O)を載せ、実施例1と同様にして保護層を形成した。
当該フィルムを実施例1と同様にして合わせガラスを作
製し、耐湿性試験を実施例1と同様にして行った。結果
を〔表1〕に示す。
【0025】実施例5 実施例1で作成した保護層を形成したフィルムに、実施
例1のポリブチルビニラール(PVB)シートに替え
て、片面が凸凹を有したままであって、他の面はエタノ
ールを塗布して平滑面とした、厚み0.38mmの2枚
のPVBシートのの平滑面を接触せしめて挟み、さらに
それらを厚さ2mmの10cm角透明ガラス板で挟み、
120℃、10Kg/cm2下で圧着し合わせガラスを
作製し た。耐湿性試験を実施例1と同様にして行っ
た。結果を〔表1〕に示す。
例1のポリブチルビニラール(PVB)シートに替え
て、片面が凸凹を有したままであって、他の面はエタノ
ールを塗布して平滑面とした、厚み0.38mmの2枚
のPVBシートのの平滑面を接触せしめて挟み、さらに
それらを厚さ2mmの10cm角透明ガラス板で挟み、
120℃、10Kg/cm2下で圧着し合わせガラスを
作製し た。耐湿性試験を実施例1と同様にして行っ
た。結果を〔表1〕に示す。
【0026】比較例1 保護層としてのポリアミドフィルムとポリエチレンテレ
フタレートフィルムを含まない以外は実施例1と同様の
構成の合わせガラスを作製し、耐湿性試験を実施例1と
同様にして行った。結果を〔表1〕に示す。
フタレートフィルムを含まない以外は実施例1と同様の
構成の合わせガラスを作製し、耐湿性試験を実施例1と
同様にして行った。結果を〔表1〕に示す。
【0027】比較例2 実施例1で作成した機能性フィルムの機能性薄膜面上に
ポリアミドフィルムは載せず、融点が258℃である膜
厚25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムのみ
を載せ保護層を形成した。当該フィルムを実施例1と同
様にして合わせガラスを作製し、耐湿性試験を実施例1
と同様にして行った。結果を〔表1〕に示す。
ポリアミドフィルムは載せず、融点が258℃である膜
厚25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムのみ
を載せ保護層を形成した。当該フィルムを実施例1と同
様にして合わせガラスを作製し、耐湿性試験を実施例1
と同様にして行った。結果を〔表1〕に示す。
【0028】比較例3 保護層としてのポリエチレンテレフタレートフィルムを
含まない以外は、実施例5と同様の構成の合わせガラス
を作製し、耐湿性試験を実施例1と同様にして行った。
結果を〔表1〕に示す。
含まない以外は、実施例5と同様の構成の合わせガラス
を作製し、耐湿性試験を実施例1と同様にして行った。
結果を〔表1〕に示す。
【0029】
【表1】 耐湿前:耐湿試験前 耐湿後:50、相対湿度95%RHに100日間放置後 外観変化:目視による。
【0030】
【発明の効果】本発明の合わせガラスは、従来の合わせ
ガラスよりも、可視光線透過率、ヘーズがよく保持さ
れ、また外観変化もなく、透明性、耐久性が優れた合わ
せガラスとなった。
ガラスよりも、可視光線透過率、ヘーズがよく保持さ
れ、また外観変化もなく、透明性、耐久性が優れた合わ
せガラスとなった。
【図1】は本発明に係る合わせガラスの実施例の一例の
断面図を示す。
断面図を示す。
図において、 1、1’ ガラス板 2 選択光線透過膜 3 選択光線透過膜を積層したプラスチックフ
ィルム 4、4’ 接合材 5 ホットメルトフィルム 6 融点が140゜C以上のプラスチックフィ
ルムを示す。
ィルム 4、4’ 接合材 5 ホットメルトフィルム 6 融点が140゜C以上のプラスチックフィ
ルムを示す。
フロントページの続き (72)発明者 高瀬 三男 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 福田 信弘 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のガラス板間に選択光線透過膜を積
層したプラスチックフィルムを挟み込み、該ガラス板と
該プラスチックフィルムを接合材により接合した合わせ
ガラスにおいて、該選択光線透過膜面上に融点が80〜
140℃のホットメルトフィルムを、その上に融点が1
40℃以上のプラスチックフィルムを設けたことを特徴
とする合わせガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4160810A JPH061642A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 合わせガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4160810A JPH061642A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 合わせガラス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061642A true JPH061642A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15722922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4160810A Pending JPH061642A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 合わせガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061642A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100658679B1 (ko) * | 2005-07-27 | 2006-12-15 | 삼성에스디아이 주식회사 | 표시장치용 다층 기재 및 이를 구비한 디스플레이 |
KR100658678B1 (ko) * | 2005-07-29 | 2006-12-15 | 삼성에스디아이 주식회사 | 표시장치용 다층 기재 및 이를 구비한 표시장치 |
KR100696663B1 (ko) * | 2005-07-27 | 2007-03-19 | 삼성에스디아이 주식회사 | 표시장치용 다층 기재 및 이를 구비한 디스플레이 |
KR100696632B1 (ko) * | 2005-07-29 | 2007-03-19 | 삼성에스디아이 주식회사 | 표시장치용 다층 기재 및 이를 구비한 표시장치 |
CN106564262A (zh) * | 2016-10-27 | 2017-04-19 | 广东星弛光电科技有限公司 | 手机玻璃视窗保护屏增透防爆保护膜及其制备方法 |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP4160810A patent/JPH061642A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100658679B1 (ko) * | 2005-07-27 | 2006-12-15 | 삼성에스디아이 주식회사 | 표시장치용 다층 기재 및 이를 구비한 디스플레이 |
KR100696663B1 (ko) * | 2005-07-27 | 2007-03-19 | 삼성에스디아이 주식회사 | 표시장치용 다층 기재 및 이를 구비한 디스플레이 |
KR100658678B1 (ko) * | 2005-07-29 | 2006-12-15 | 삼성에스디아이 주식회사 | 표시장치용 다층 기재 및 이를 구비한 표시장치 |
KR100696632B1 (ko) * | 2005-07-29 | 2007-03-19 | 삼성에스디아이 주식회사 | 표시장치용 다층 기재 및 이를 구비한 표시장치 |
CN106564262A (zh) * | 2016-10-27 | 2017-04-19 | 广东星弛光电科技有限公司 | 手机玻璃视窗保护屏增透防爆保护膜及其制备方法 |
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