JP2811885B2 - 熱線遮蔽ガラス - Google Patents
熱線遮蔽ガラスInfo
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- JP2811885B2 JP2811885B2 JP7419090A JP7419090A JP2811885B2 JP 2811885 B2 JP2811885 B2 JP 2811885B2 JP 7419090 A JP7419090 A JP 7419090A JP 7419090 A JP7419090 A JP 7419090A JP 2811885 B2 JP2811885 B2 JP 2811885B2
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- glass
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- ray shielding
- oxygen
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は可視光線透過率が高く、日射透過率が低い熱
線遮蔽ガラスに関し、とりわけ自動車の窓ガラスに適し
た単板ガラスとして使用しうる熱線遮蔽ガラスに関す
る。
線遮蔽ガラスに関し、とりわけ自動車の窓ガラスに適し
た単板ガラスとして使用しうる熱線遮蔽ガラスに関す
る。
[従来の技術] 自動車の窓ガラスを通し車内に流入する太陽光のエネ
ルギーを遮蔽し、車内の温度上昇を防止して、冷房負荷
を低減させる目的で、熱線遮蔽ガラスを窓ガラスに採用
することが増えてきている。しかしながら自動車の窓ガ
ラスとしては、安全性の確保から高い視認性を確保する
ために可視光線透過率は70%以上であることが要求され
ている。このような要求を満足する熱線遮蔽ガラスとし
ては、米国特許第4337990号で開示されているようなAg
膜を透明な酸化物の膜でサンドイッチした構造の膜を被
覆したガラスがある。さらに、TiNのごとき金属窒化物
の膜を、二酸化チタンなどの高屈折率の透明酸化物の膜
ではさんだ熱線遮蔽膜が,SPIE Vol.324,p52〜57,1982
(Optical Coatings for Energy Efficiency and Solar
Applications)に開示されている。
ルギーを遮蔽し、車内の温度上昇を防止して、冷房負荷
を低減させる目的で、熱線遮蔽ガラスを窓ガラスに採用
することが増えてきている。しかしながら自動車の窓ガ
ラスとしては、安全性の確保から高い視認性を確保する
ために可視光線透過率は70%以上であることが要求され
ている。このような要求を満足する熱線遮蔽ガラスとし
ては、米国特許第4337990号で開示されているようなAg
膜を透明な酸化物の膜でサンドイッチした構造の膜を被
覆したガラスがある。さらに、TiNのごとき金属窒化物
の膜を、二酸化チタンなどの高屈折率の透明酸化物の膜
ではさんだ熱線遮蔽膜が,SPIE Vol.324,p52〜57,1982
(Optical Coatings for Energy Efficiency and Solar
Applications)に開示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし前記したAg膜を用いる熱線遮蔽ガラスは、化学
的耐久性や耐摩耗性に劣っているので、合わせガラスな
どのように膜を外部に触れない状態で用いなければなら
ない。しかしながら自動車のリアガラスやサイドガラス
は単板ガラスで使用されるので、前記したAg膜を用いた
熱線遮蔽ガラスは使用できないという問題があった。
的耐久性や耐摩耗性に劣っているので、合わせガラスな
どのように膜を外部に触れない状態で用いなければなら
ない。しかしながら自動車のリアガラスやサイドガラス
は単板ガラスで使用されるので、前記したAg膜を用いた
熱線遮蔽ガラスは使用できないという問題があった。
また、前記した金属の窒化物の膜を用いた熱線遮蔽ガ
ラスでは、良好な熱線遮蔽性能がえられる膜の厚みの組
合せでは、反射色調が赤色ないしは紫色になってしまう
という問題があった。
ラスでは、良好な熱線遮蔽性能がえられる膜の厚みの組
合せでは、反射色調が赤色ないしは紫色になってしまう
という問題があった。
本発明は良好な熱線遮蔽性能と高い可視光線透過率お
よびニュートラルな色調を合わせ持ち、かつ、単板で使
用しうる耐久性を有する熱線遮蔽ガラスを提供するもの
である。
よびニュートラルな色調を合わせ持ち、かつ、単板で使
用しうる耐久性を有する熱線遮蔽ガラスを提供するもの
である。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するためになされたもので
あって、透明基体の上に被覆された第1層が,Tiの窒化
物、Zrの窒化物,Hfの窒化物,Crの窒化物の少なくともひ
とつからなり、前記第1層の上に被覆された第2層が二
酸化チタンからなり、前記第2層の上に被覆された第3
層が1.8以下の屈折率を有する透明層である熱線遮蔽ガ
ラスである。
あって、透明基体の上に被覆された第1層が,Tiの窒化
物、Zrの窒化物,Hfの窒化物,Crの窒化物の少なくともひ
とつからなり、前記第1層の上に被覆された第2層が二
酸化チタンからなり、前記第2層の上に被覆された第3
層が1.8以下の屈折率を有する透明層である熱線遮蔽ガ
ラスである。
本発明における最も大きな特徴は、熱線遮蔽性能を有
する上記した金属の窒化物の層の上に、屈折率が大きい
二酸化チタン膜を被覆し、さらにその上に最外層として
屈折率が1.8以下の透明層を被覆したことである。最外
層の透明層の屈折率は1.8以下であることが必要で,屈
折率が1.8を越えると熱線遮蔽ガラスの色調をニュート
ラルにすることができない。そこでニュートラルな色調
とは、xy色度座標で表した熱線遮蔽ガラスと用いたガラ
スとの色差△x、△yが、透明色の場合ともに0.005以
下であり、反射色の場合△x、△yがともに0.02以下で
あることをいう。
する上記した金属の窒化物の層の上に、屈折率が大きい
二酸化チタン膜を被覆し、さらにその上に最外層として
屈折率が1.8以下の透明層を被覆したことである。最外
層の透明層の屈折率は1.8以下であることが必要で,屈
折率が1.8を越えると熱線遮蔽ガラスの色調をニュート
ラルにすることができない。そこでニュートラルな色調
とは、xy色度座標で表した熱線遮蔽ガラスと用いたガラ
スとの色差△x、△yが、透明色の場合ともに0.005以
下であり、反射色の場合△x、△yがともに0.02以下で
あることをいう。
上記した最外層の透明層になりうるものとしては、屈
折率が1.8以下であれば特に限定されないが、二酸化珪
素、酸化アルミニウム、シリコンとアルミニウムと酸素
とからなる化合物、シリコンとタンタルと酸素とからな
る化合物、シリコンとニオブと酸素とからなる化合物、
シリコンとアルミニウムと酸素と窒素からなる化合物
が、スクラッチや摩耗の如き機械的な外力にたいして強
いので好ましい。とりわけ二酸化珪素は屈折率が1.46と
小さいので、第二層の屈折率が2.2より大きい二酸化チ
タン膜の上に積層して屈折率の差を大きくすることがで
き、優れた熱線遮蔽性能とニュートラルな色調が得られ
るので好ましい。被膜の酸やアルカリなどの対する化学
的安定性を充分確保するうえからは、シリコンとタンタ
ルと酸素との化合物の膜あるいはシリコンとニオブと酸
素との化合物の膜が好ましい。また、膜を被覆する時の
生産の安定性からは、シリコンとアルミニウムと酸素と
からなる化合物またはシリコンとアルミニウムと酸素と
窒素からなる化合物の膜が好ましい。本発明の最外層の
透明層は、必ずしも完全に透明である必要なく、光を吸
収する原因となる酸素欠損が被膜の透明性を大きく損な
わない程度にあってもよい。
折率が1.8以下であれば特に限定されないが、二酸化珪
素、酸化アルミニウム、シリコンとアルミニウムと酸素
とからなる化合物、シリコンとタンタルと酸素とからな
る化合物、シリコンとニオブと酸素とからなる化合物、
シリコンとアルミニウムと酸素と窒素からなる化合物
が、スクラッチや摩耗の如き機械的な外力にたいして強
いので好ましい。とりわけ二酸化珪素は屈折率が1.46と
小さいので、第二層の屈折率が2.2より大きい二酸化チ
タン膜の上に積層して屈折率の差を大きくすることがで
き、優れた熱線遮蔽性能とニュートラルな色調が得られ
るので好ましい。被膜の酸やアルカリなどの対する化学
的安定性を充分確保するうえからは、シリコンとタンタ
ルと酸素との化合物の膜あるいはシリコンとニオブと酸
素との化合物の膜が好ましい。また、膜を被覆する時の
生産の安定性からは、シリコンとアルミニウムと酸素と
からなる化合物またはシリコンとアルミニウムと酸素と
窒素からなる化合物の膜が好ましい。本発明の最外層の
透明層は、必ずしも完全に透明である必要なく、光を吸
収する原因となる酸素欠損が被膜の透明性を大きく損な
わない程度にあってもよい。
熱線遮蔽性能を大きくするためには、第1層の金属窒
化物の厚みは厚い方が好ましく、可視光線透過率を高く
するためには薄いほうが好ましい。本発明においては、
金属窒化物の厚みは、第2層の二酸化チタンの厚みと第
3層の透明層の厚みと組み合わせて考慮され、熱線遮蔽
性能を低下させず、かつ、可視光線透過率が70%以上に
なるように定められる。とりわけ、自動車用の窓ガラス
として好適に用いるには、金属窒化物の厚みは、2〜15
nmが好ましく、3〜10nmが最も好ましい。
化物の厚みは厚い方が好ましく、可視光線透過率を高く
するためには薄いほうが好ましい。本発明においては、
金属窒化物の厚みは、第2層の二酸化チタンの厚みと第
3層の透明層の厚みと組み合わせて考慮され、熱線遮蔽
性能を低下させず、かつ、可視光線透過率が70%以上に
なるように定められる。とりわけ、自動車用の窓ガラス
として好適に用いるには、金属窒化物の厚みは、2〜15
nmが好ましく、3〜10nmが最も好ましい。
また、基体と第1層の金属窒化物膜との間の付着力を
向上させるために、屈折率が2〜2.5の透明層を光学特
性が大きく変化させない程度に、第1層と第2層の間に
設けることができる。たとえば、酸化錫、酸化値、酸化
タンタル、酸化ジルコニウムの膜を30〜60nmの厚みで被
覆することができる。
向上させるために、屈折率が2〜2.5の透明層を光学特
性が大きく変化させない程度に、第1層と第2層の間に
設けることができる。たとえば、酸化錫、酸化値、酸化
タンタル、酸化ジルコニウムの膜を30〜60nmの厚みで被
覆することができる。
本発明の熱線遮蔽ガラスの透明な基体としては、無色
透明なフロートガラス、ブロンズ、グレー、グリーンな
どの色を有する熱線吸収フロートガラス(たとえば日本
板硝子(株)製商品名ブロンズペーン、グレーペーンな
ど)を用いることができる。とりわけ、ブロンズ色調の
ガラスを用いた場合は、ガラス自体の色調を変化させ
ず、かつ、自動車のボディの外観とマッチして、良好な
熱線遮蔽性能をもったガラスとすることができる。上記
した透明層は、シリコン、アルミニウム、シリコンとア
ルミニウムの合金、シリコンとタンタルの合金、シリコ
ンとニオブの合金をターゲットとして直流反応性スパッ
タリング法で被覆することができる。さらに公知の真空
蒸着法やアーク蒸着法を用いることができる。同様に、
金属の窒化物の層や二酸化チタンの層についても、直流
反応性スパッタリングや真空蒸着法、アーク蒸着法を用
いることができる。
透明なフロートガラス、ブロンズ、グレー、グリーンな
どの色を有する熱線吸収フロートガラス(たとえば日本
板硝子(株)製商品名ブロンズペーン、グレーペーンな
ど)を用いることができる。とりわけ、ブロンズ色調の
ガラスを用いた場合は、ガラス自体の色調を変化させ
ず、かつ、自動車のボディの外観とマッチして、良好な
熱線遮蔽性能をもったガラスとすることができる。上記
した透明層は、シリコン、アルミニウム、シリコンとア
ルミニウムの合金、シリコンとタンタルの合金、シリコ
ンとニオブの合金をターゲットとして直流反応性スパッ
タリング法で被覆することができる。さらに公知の真空
蒸着法やアーク蒸着法を用いることができる。同様に、
金属の窒化物の層や二酸化チタンの層についても、直流
反応性スパッタリングや真空蒸着法、アーク蒸着法を用
いることができる。
[作用] 本発明によれば、透明な基体の上に被覆された第1層
の熱線遮蔽性能を有する膜は、第2層の高屈折率の二酸
化チタンの膜と組み合わされて、光学干渉作用により大
きな熱線遮蔽性能を発揮する。さらに第2層の上に最上
層として屈折率が1.8以下の透明な層が被覆されること
により、可視光線透過率を低下させることなく、透過色
や反射色が目だたないニュートラルな色調のガラスが得
られる。また、本発明の最上層の膜は熱線遮蔽機能を有
する第1および第2の層を保護する。
の熱線遮蔽性能を有する膜は、第2層の高屈折率の二酸
化チタンの膜と組み合わされて、光学干渉作用により大
きな熱線遮蔽性能を発揮する。さらに第2層の上に最上
層として屈折率が1.8以下の透明な層が被覆されること
により、可視光線透過率を低下させることなく、透過色
や反射色が目だたないニュートラルな色調のガラスが得
られる。また、本発明の最上層の膜は熱線遮蔽機能を有
する第1および第2の層を保護する。
[実施例] 本発明を以下に実施例に基づいて説明する。第1図
は、本発明の熱線遮蔽ガラスの一部断面図で、ガラス1
の上に金属窒化物の層2が被覆され、その上に順次、二
酸化チタンの層3と屈折率が1.8以下の透明な層4が被
覆されている。
は、本発明の熱線遮蔽ガラスの一部断面図で、ガラス1
の上に金属窒化物の層2が被覆され、その上に順次、二
酸化チタンの層3と屈折率が1.8以下の透明な層4が被
覆されている。
実施例1 マグネトロンスパッタ装置内にターゲットとして金属
チタンと石英ガラスとをセットした。洗浄した4mmの厚
みのブロンズ色の熱線吸収フロートガラスをスパッタ装
置の真空槽内にいれ、真空ポンプで槽内の圧力を0.004P
a以下にした。それからアルゴン94%窒素6%の混合ガ
スを槽内に導入して、圧力を0.04Paに調整した。金属チ
タンターゲットに3Aの電流を投入して、所定時間スパッ
タをすることにより、6nmのTiの窒化物の膜を形成しス
パッタを終了した。つぎに真空槽内にアルゴン40%酸素
60%からなる混合ガスを導入し、圧力を0.04Paに調整し
た。
チタンと石英ガラスとをセットした。洗浄した4mmの厚
みのブロンズ色の熱線吸収フロートガラスをスパッタ装
置の真空槽内にいれ、真空ポンプで槽内の圧力を0.004P
a以下にした。それからアルゴン94%窒素6%の混合ガ
スを槽内に導入して、圧力を0.04Paに調整した。金属チ
タンターゲットに3Aの電流を投入して、所定時間スパッ
タをすることにより、6nmのTiの窒化物の膜を形成しス
パッタを終了した。つぎに真空槽内にアルゴン40%酸素
60%からなる混合ガスを導入し、圧力を0.04Paに調整し
た。
金属チタンのターゲットに8Aの電流を投入して、所定
時間スパッタすることにより,101nmの厚みの二酸化チタ
ンの膜をTiの窒化物の膜の上に被覆しスパッタを終了し
た。最後に真空槽内にアルゴン80%酸素20%からなる混
合ガスを導入し、圧力を0.04Paに調整した。石英ガラス
のターゲットに3KWの高周波電力を投入して所定の時間
スパッタすることにより、93nmの二酸化珪素の膜を形成
し、スパッタを終了した。得られたサンプル1の光学特
性を第1表に示す。第1表から、サンプル1は可視光線
をよく透過し、日射透過率をよく遮蔽することが分か
る。
時間スパッタすることにより,101nmの厚みの二酸化チタ
ンの膜をTiの窒化物の膜の上に被覆しスパッタを終了し
た。最後に真空槽内にアルゴン80%酸素20%からなる混
合ガスを導入し、圧力を0.04Paに調整した。石英ガラス
のターゲットに3KWの高周波電力を投入して所定の時間
スパッタすることにより、93nmの二酸化珪素の膜を形成
し、スパッタを終了した。得られたサンプル1の光学特
性を第1表に示す。第1表から、サンプル1は可視光線
をよく透過し、日射透過率をよく遮蔽することが分か
る。
また、得られた、サンプル1と用いたブロンズの熱線
吸収ガラス自身との色差をxy色度座標により評価したと
ころ、透明色においてはxの色差△xは0.0005、yの色
差△yは0.0019と小さなチタンが得られた。ガラス側か
ら光が入射するときの反射色の差は、△xは0.0056、△
yは0.0017であり、ガラス面とは直角の方向から30゜傾
斜した方向から見たときの反射色の差についても△xが
0.00300、△yが0.0050と極めて小さい色差であった。
サンプル1と用いたガラスとの外観色調の差はほとんど
認められなかった。
吸収ガラス自身との色差をxy色度座標により評価したと
ころ、透明色においてはxの色差△xは0.0005、yの色
差△yは0.0019と小さなチタンが得られた。ガラス側か
ら光が入射するときの反射色の差は、△xは0.0056、△
yは0.0017であり、ガラス面とは直角の方向から30゜傾
斜した方向から見たときの反射色の差についても△xが
0.00300、△yが0.0050と極めて小さい色差であった。
サンプル1と用いたガラスとの外観色調の差はほとんど
認められなかった。
第1層の金属の窒化物の種類と厚み、第2層の二酸化
チタンの厚み、第3層の屈折率が1.8以下の透明層の物
質と厚みを変えて、サンプル1と同じようにして熱線遮
蔽ガラスのサンプル2〜7を得た。サンプルを作成する
にあたり、第1層の金属の窒化物の膜は、金属をターゲ
ットとしてアルゴンと窒素の混合ガスによる反応性スパ
ッタにより被覆し、第3層の透明層は、それぞれアルミ
ニウムシリサイド、タンタルシリサイド、二ホウ化ジル
コニウムをターゲットとしてアルゴンと酸素の混合ガ
ス、あるいはアルゴンと酸素と窒素の混合ガスによる反
応性スパッタにより被覆した。
チタンの厚み、第3層の屈折率が1.8以下の透明層の物
質と厚みを変えて、サンプル1と同じようにして熱線遮
蔽ガラスのサンプル2〜7を得た。サンプルを作成する
にあたり、第1層の金属の窒化物の膜は、金属をターゲ
ットとしてアルゴンと窒素の混合ガスによる反応性スパ
ッタにより被覆し、第3層の透明層は、それぞれアルミ
ニウムシリサイド、タンタルシリサイド、二ホウ化ジル
コニウムをターゲットとしてアルゴンと酸素の混合ガ
ス、あるいはアルゴンと酸素と窒素の混合ガスによる反
応性スパッタにより被覆した。
各サンプルの熱線遮蔽膜の膜構成と得られたサンプル
の可視光線透過率と日射透過率を、第1表にまとめて示
す。サンプル2〜7は、いずれも可視光線透過率が70%
以上と高く、日射透過率が60%以下で、良好な太陽光線
エネルギに対する遮蔽性を有することがわかる。またサ
ンプル2〜7は、いずれもサンプル1と同じように、用
いたガラスとの色差は、ほとんど感じられなかった。
の可視光線透過率と日射透過率を、第1表にまとめて示
す。サンプル2〜7は、いずれも可視光線透過率が70%
以上と高く、日射透過率が60%以下で、良好な太陽光線
エネルギに対する遮蔽性を有することがわかる。またサ
ンプル2〜7は、いずれもサンプル1と同じように、用
いたガラスとの色差は、ほとんど感じられなかった。
比較例 実施例に用いたスパッタ装置により,4mmの厚みのブロ
ンズの熱線吸収フロートガラスに第1の二酸化チタン
膜、チタンの窒化物(TiN)膜、第2の二酸化チタン膜
を順次被覆した。それぞれの膜の厚みは、用いたガラス
との色差が小さくなるように選び、第1の二酸化チタン
の厚みを27nm、チタンの窒化物の厚みを7nm、第2の二
酸化チタンの厚みを76nmとした。得られら比較サンプル
の光学特性を測定したところ、可視光線透過率70.5%、
日射透過率56.1%であった。しかし、用いたガラスとの
透過光による色差は、△xが0.0091、△yが0.0011、反
射光による色差は、△xが0.0562、△yが0.0024であ
り、透過色、反射色とも赤紫色を呈していた。とくに反
射の色差は、斜めからサンプルを見たときに大きかっ
た。
ンズの熱線吸収フロートガラスに第1の二酸化チタン
膜、チタンの窒化物(TiN)膜、第2の二酸化チタン膜
を順次被覆した。それぞれの膜の厚みは、用いたガラス
との色差が小さくなるように選び、第1の二酸化チタン
の厚みを27nm、チタンの窒化物の厚みを7nm、第2の二
酸化チタンの厚みを76nmとした。得られら比較サンプル
の光学特性を測定したところ、可視光線透過率70.5%、
日射透過率56.1%であった。しかし、用いたガラスとの
透過光による色差は、△xが0.0091、△yが0.0011、反
射光による色差は、△xが0.0562、△yが0.0024であ
り、透過色、反射色とも赤紫色を呈していた。とくに反
射の色差は、斜めからサンプルを見たときに大きかっ
た。
以上述べたように、本発明にかかるサンプル1〜7
は、用いるガラスとは色調が異ならない外観をし、か
つ、70%以上の可視光線透過率と60%以下の日射透過率
で表される良好な熱線遮蔽性を有していることが分か
る。
は、用いるガラスとは色調が異ならない外観をし、か
つ、70%以上の可視光線透過率と60%以下の日射透過率
で表される良好な熱線遮蔽性を有していることが分か
る。
[発明の効果] 本発明の熱線遮蔽ガラスは、太陽光線に対する良好な
熱線遮蔽性能を有し、透過光および反射光による色調は
用いるガラスとの差が小さくなっていて、ギラギラした
外観を呈することがないので、自動車の窓ガラスに用い
るときは、車体や内装材との色彩の調和を損ねることな
く、室内の冷房負荷を低減することができる。また、本
発明の熱線遮蔽ガラスは可視光線透過率が高いので、車
外の物体に対する視認性が確保できる。また、被膜の最
上層の保護膜は、スクラッチや摩耗のような機械的な外
力に対して耐久性があるので単板で用いることができ
る。したがって自動車の重量を増加させることなく、車
内の冷房の負荷を低減することができる。
熱線遮蔽性能を有し、透過光および反射光による色調は
用いるガラスとの差が小さくなっていて、ギラギラした
外観を呈することがないので、自動車の窓ガラスに用い
るときは、車体や内装材との色彩の調和を損ねることな
く、室内の冷房負荷を低減することができる。また、本
発明の熱線遮蔽ガラスは可視光線透過率が高いので、車
外の物体に対する視認性が確保できる。また、被膜の最
上層の保護膜は、スクラッチや摩耗のような機械的な外
力に対して耐久性があるので単板で用いることができ
る。したがって自動車の重量を増加させることなく、車
内の冷房の負荷を低減することができる。
第1図は、本発明の熱線遮蔽ガラスの一部断面図であ
る。 1……透明基体、2……金属窒化物の層、3……二酸化
チタンの層、4……1.8以下の屈折率を有する透明層
る。 1……透明基体、2……金属窒化物の層、3……二酸化
チタンの層、4……1.8以下の屈折率を有する透明層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C03C 15/00 - 23/00
Claims (4)
- 【請求項1】透明基体の上に第1層として、Tiの窒化
物、Zrの窒化物、Hfの窒化物、Crの窒化物の少なくとも
ひとつが被覆され、前記第1層の上に第2層として二酸
化チタンが被覆され、前記第2層の上に第3層として1.
8以下の屈折率を有する透明層が被覆された熱線遮蔽ガ
ラス。 - 【請求項2】前記1層の厚みが2〜15nm、前記第2層の
厚みが90〜100nmであり、前記第3層の厚みが80〜110nm
であることを特徴とする特許請求の範囲の第1項に記載
の熱線遮蔽ガラス。 - 【請求項3】前記透明層が、二酸化珪素、酸化アルミニ
ウム、シリコンとアルミニウムと酸素とからなる化合
物、シリコンとタンタルと酸素とからなる化合物、シリ
コンとニオブと酸素とからなる化合物、シリコンとアル
ミニウムと酸素と窒素とからなる化合物、ジルコニウム
とボロンと酸素とからなる化合物のいずれかであること
を特徴とする特許請求の範囲の第1項または第2項に記
載の熱線遮蔽ガラス。 - 【請求項4】可視光線透過率が70%以上、日射透過率が
60%以下となるように、第1、第2および第3層の厚み
がそれぞれ調整されたことを特徴とする特許請求の範囲
の第1項ないし第3項のいずれかの項に記載の熱線遮蔽
ガラス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7419090A JP2811885B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 熱線遮蔽ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7419090A JP2811885B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 熱線遮蔽ガラス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03275533A JPH03275533A (ja) | 1991-12-06 |
| JP2811885B2 true JP2811885B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=13540005
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7419090A Expired - Lifetime JP2811885B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 熱線遮蔽ガラス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2811885B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| FR2766817B1 (fr) * | 1997-07-31 | 1999-08-27 | Saint Gobain Vitrage | Substrat transparent muni d'au moins une couche reflechissante et son procede d'obtention |
| JP2001242302A (ja) * | 1999-12-22 | 2001-09-07 | Sony Corp | 光吸収性反射防止膜、表示装置およびそれらの製造方法 |
| JP2001322833A (ja) * | 2000-05-09 | 2001-11-20 | Central Glass Co Ltd | 車両用低反射ガラス |
| FR2963788B1 (fr) * | 2010-08-10 | 2016-01-22 | Saint Gobain | Vitrage a proprietes antisolaires |
| US10174371B2 (en) | 2015-08-05 | 2019-01-08 | Genia Technologies, Inc. | Use of titanium nitride as an electrode in non-faradaic electrochemical cell |
-
1990
- 1990-03-23 JP JP7419090A patent/JP2811885B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03275533A (ja) | 1991-12-06 |
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