JPH0723658Y2 - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

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JPH0723658Y2
JPH0723658Y2 JP1990091037U JP9103790U JPH0723658Y2 JP H0723658 Y2 JPH0723658 Y2 JP H0723658Y2 JP 1990091037 U JP1990091037 U JP 1990091037U JP 9103790 U JP9103790 U JP 9103790U JP H0723658 Y2 JPH0723658 Y2 JP H0723658Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
seal ring
seal
lip portion
spring member
embedded
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Expired - Lifetime
Application number
JP1990091037U
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English (en)
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JPH0448464U (ja
Inventor
和寛 藤崎
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、ハウジングに環状シール面を設けると共に、
回転軸に該シール面に押圧接触する環状リップ部を備え
たゴム又は軟性樹脂製のシールリングを設けてなる軸封
装置に関するものである。
【従来の技術】
この種の軸封装置は、一般に、オイルポンプ等における
如く、使用流体圧力及び軸径が比較的小さく(例えば、
3kg/cm2以下,30mm以下)且つ被密封流体が潤滑性のある
腐食性のないものである条件下で使用されるものである
が、従来装置としては、ハウジング側にセラミックス等
からなるシートリングを設けると共に、回転軸側にゴム
製のシールリングを設けて、このシールリングの先端部
である截頭円錐状のリップ部をシートリングの端面であ
る環状シール面に押圧接触させることによって、この接
触部分において被密封流体を遮蔽シールするように構成
されたものがよく知られている。 かかる軸封装置は、シール力をシールリング自体の素材
弾性力によって確保するものであるから、セラミックス
等からなるシートリングと従動リングとをベローズ,ス
プリングにより相対回転自在に圧接させてなるメカニカ
ルシールに比して、構造簡単にして安価であり且つ取付
長が小さく小型化できるといった利点を有するものであ
る。
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来装置にあっては、シールリング自体が変形
し易い軟性材からなるものであるため、リップ部のシー
ル面への押し付け面圧を高くすることができず、耐圧性
能が極めて低いものであり、信頼性に劣るといった問題
がある。すなわち、リップ部の外周側に圧力が作用する
と、リップ部が内方に圧潰変形してシール面に良好に接
触しなくなったり、逆に内周側に圧力が作用すると、リ
ップ部が外方に拡径変形してシール面から離間する虞れ
があり、安定したシール機能を発揮し難い。 本考案は、従来装置における上記した問題を解決して、
耐圧性能を大幅に向上させ得る軸封装置を提供すること
を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
この課題を解決した本考案の耐封装置は、特に、ゴム又
は軟性樹脂製のシールリングにバネ部材を埋設したもの
である。而して、このバネ部材は、回転軸に嵌合するシ
ールリング部分に埋設されて該部分の回転軸への緊縛力
を増大させる円筒部と、これに一体連設されており、前
記リップ部に埋設されて該リップ部を前記リール面へと
押圧附勢する舌片部と、からなるものである。
【作用】
シールリングに埋設されたバネ部材により、リップ部が
補強されると共にシール面への押し付け面圧が増大され
る。したがって、シールリングの外周側又は内周側に圧
力が作用した場合に、リップ部が変形してシール面に良
好に押圧接触しなくなるといった不都合を生じず、良好
且つ安定したシール機能を発揮できる。 しかも、バネ部材の円筒部は、回転軸に嵌合するシール
リング部分の回転軸への緊縛力を増大させるドライブリ
ングとして機能する。したがって、シールリングが、そ
れ自身の弾性緊縛力により回転軸に嵌合固定されている
場合に比して、回転軸に強力且つ確実に固定されること
になり、シールリングのドライブ不良によりシール機能
が低下する虞れがない。
【実施例】
以下、本考案の構成を第1図及び第2図に示す実施例に
基づいて具体的に説明する。 第1図に示す軸封装置において、1はハウジング、2は
回転軸、3はハウジング1に固定したセラミックス等か
らなるシートリング、4は回転軸2に固定したシートリ
ングである。 シールリング4は、回転軸2に外嵌固定される円筒状の
固定部4aと固定部4aの先端から漸次拡径する截頭円錐状
のリップ部4bとを備えた形状に成形されている。シール
リング4の構成材としては、NBR,バイトン,EPDM,ポリウ
レタン、弗素ゴム,弗素樹脂(PTFE,PVdF,PFA等)等の
ゴムや軟性樹脂が使用され、被密封流体の性状等のシー
ル条件に応じて適宜に選択される。 而して、このシールリング4には、第1図に示す如く、
リップ部4bをシートリング3の端面である環状シール面
3aに押圧附勢させるバネ部材5が埋設されている。な
お、シールリング4はバネ部材5をインサートした状態
で一体成形される。 このバネ部材5は、第2図に示す如く、バネ鋼等のバネ
材で薄肉円筒体を製作し、この円筒体の一端側周壁部分
を円周方向に並列する複数部分に分割した上、該部分を
外方に折曲させることによって得られたもので、円筒部
5aとその先端から放射状に延び舌片部5b…とを備えた形
状のものである。そして、円筒部5aは回転軸2に嵌合す
るシールリング部分つまりシールリング4の固定部4aに
埋設されていて、固定部4aの回転軸2への緊縛力を増大
させるドライブリングとして機能する。また、舌片部5b
…は、シールリング4のリップ部4bに埋設されていて、
リップ部4bを補強すると共にシール面3aへの押し付け面
圧を増大させるべく機能する。なお、バネ部材5による
リップ部4bのシール面3aへの押し付け面圧は、舌片部5b
…の円筒部5aに対する折曲角度つまり傾斜角度を変更す
る。或いはバネ部材15の材質又は剛性を変更することに
よって適宜に調整することができる。 以上のように構成された軸封装置にあっては、シートリ
ング3のシール面3aとシールリング4のリップ部4bとの
環状接触部分において被密封流体を遮蔽シールするが、
リップ部4bのシール面3aへの押し付け面圧は、バネ部材
5の埋設により従来装置における場合に比して高くな
る。そして、リップ部4bの外周側又は内周側の何れに圧
力が作用した場合にも、リップ部4bのシール面3aへの押
圧接触形態が良好に維持されて、安定したシール機能が
発揮される。 また、前述したように、バネ部材5の円筒部5aがドライ
ブリングとして機能し、シールリング4の回転軸2への
緊縛力を増大させることから、シールリング4が回転軸
2に確実に固定されることになり、シールリング4のド
ライブ不良によりシール機能が低下する虞れがない。 なお、本考案にかかる軸封装置は、上記実施例に限定さ
れるものではなく、本考案の基本原理を逸脱しない範囲
において適宜に改良,変更することができる。 例えば、上記実施例では、ハウジング1側にシートリン
グ3を設けて、その端面をもってシール面3aとしたが、
このシール面3aは、第3図に示す如く、ハウジング1自
体に直接形成するようにしてもよい。
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、シー
ルリングにバネ部材を埋設したから、従来装置に比し
て、シールリングのリップ部のシール面への押し付け力
を高くすることができ、耐圧性能を大幅に向上させ得
る。さらに、回転軸に嵌合するシールリング部分に埋設
されたバネ部材の円筒部が、該シールリング部分の回転
軸への緊縛力を増大させるドライブリングとして機能す
るかか、シールリングが、それ自身の弾性緊縛力により
回転軸に嵌合固定されている場合に比して、回転軸に強
力且つ確実に固定されることになり、シールリングのド
ライブ不良によりシール機能が低下する虞れがない。し
たがって、良好且つ安定したシール機能を発揮させるこ
とができる。しかも、シール面への押し付け面圧を高め
るための手段を、シールリングと分離して設けず、シー
ルリングに埋設させるようにしたから、上記した作用効
果を奏しうるにも拘らず、従来装置が有する利点(構造
が簡略化,小型化できる等の利点)をそのまま担保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る軸封装置の一実施例を示す縦断側
面図、第2図はその要部たるバネ部材を示す斜視図であ
り、第3図は他の実施例を示す縦断側面図である。 1……ハウジング、2……回転軸、3a……シール面、4
……シールリング、4a……固定部(回転軸に嵌合するシ
ールリング部分)、4b……リップ部、5……バネ部材、
5a……円筒部、5b……舌片部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに環状シール面を設けると共
    に、回転軸に該シール面に押圧接触する環状リップ部を
    備えたゴム又は軟性樹脂製のシールリングを嵌合固定し
    てなる軸封装置において、前記シールリングにバネ部材
    を埋設してあり、このバネ部材は、回転軸に嵌合するシ
    ールリング部分に埋設されて該部分の回転軸への緊縛力
    を増大させる円筒部と、これに一体連設されており、前
    記リップ部に埋設されて該リップ部を前記シール面へと
    押圧附勢する舌片部と、からなるものであることを特徴
    とする軸封装置。
JP1990091037U 1990-08-29 1990-08-29 軸封装置 Expired - Lifetime JPH0723658Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990091037U JPH0723658Y2 (ja) 1990-08-29 1990-08-29 軸封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990091037U JPH0723658Y2 (ja) 1990-08-29 1990-08-29 軸封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0448464U JPH0448464U (ja) 1992-04-24
JPH0723658Y2 true JPH0723658Y2 (ja) 1995-05-31

Family

ID=31826298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990091037U Expired - Lifetime JPH0723658Y2 (ja) 1990-08-29 1990-08-29 軸封装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH0723658Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6147159U (ja) * 1984-08-31 1986-03-29 エヌオーケー株式会社 密封装置
JPH0229354U (ja) * 1988-08-16 1990-02-26
JPH02105661U (ja) * 1989-02-10 1990-08-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0448464U (ja) 1992-04-24

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