JPH07236346A - 脱穀装置 - Google Patents

脱穀装置

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JPH07236346A
JPH07236346A JP2930894A JP2930894A JPH07236346A JP H07236346 A JPH07236346 A JP H07236346A JP 2930894 A JP2930894 A JP 2930894A JP 2930894 A JP2930894 A JP 2930894A JP H07236346 A JPH07236346 A JP H07236346A
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釘宮  啓
Mikiji Hirota
幹司 廣田
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 脱穀処理室の強度を保持し、扱室と処理室と
の開口連通部口の規制を行なう。 【構成】 脱穀処理室Dを扱室17側と処理室18側と
の隣接部分において両室を連通開口Kさせ、処理胴27
の後方終端部を扱胴25の後端よりも後方側に延ばし、
扱室17後壁よりも前側には処理室18の終端仕切壁を
構成し、処理胴27の回転を扱胴25とは反対側に回転
ならしめて、前記扱室17と処理室18との連通開口部
Kの上部側の室内17には、縦補強枠31を設け、この
縦補強枠31に処理網28と扱網26との連繋部に連絡
して仕切部材36を取り付け、更に、扱室17の扱口側
上部側にも扱口側縦補強枠39を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン用の脱穀装
置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、特開昭61−274617号公報、
特開昭62−22515号公報及び実開昭62−274
39号公報に見られる通り、扱室と処理室とが左右側に
隣合わせて構成した脱穀装置は周知であった。そして、
扱室よりも処理室を延長する構成も従来の特開昭61−
274617号公報に開示されている。
【0003】しかし、処理室と扱室との間で扱室側から
藁屑が略前後方向の全域にわたって仕切規制部を除き流
通可能であって、後方の処理室側から一旦扱室へ処理物
が戻されて再び後方延長部の処理室側へ還元されるよう
な脱穀装置はなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、扱室か
ら処理室へ供給された脱穀粒の混じった藁屑は、略処理
室内だけで脱粒されていない穂付き藁や枝梗付き穀粒が
分離処理されると共に、穀粒は処理室下部の網目あるい
はスリットから選別棚上に漏下して選別される。しか
し、扱室と処理室とが前後方向の略全域で開口されてい
ないために、扱室で発生の藁屑が処理室側へいつでも取
り込まれると謂うようなことがなく、藁屑の処理能力が
悪い欠点があった。しかし、この扱室と処理室との間を
前後方向に全域開口させるときは、この連通開口部の室
内の強度が保持できず、また、該連通開口部の適正な連
通規制枠等の装備が困難になる欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題
を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ち、脱
穀機の扱室17と該扱室で発生する穀粒が混在あるいは
付着した藁屑を処理する処理室18とを形成する脱穀処
理室Dを、穀稈供給口19を開設した前壁枠20と排藁
出口21を開設する後壁枠22と扱室17の一側外側で
巻回される脱穀チエン8の巻回方向に沿って開口する扱
口8aを有する扱口側の側枠23と該反扱口側の側枠2
4と扱室内に軸架される扱胴25の底面側に張設される
扱網26と処理室内に軸架される処理胴27の底面側に
張設される処理網28とで構成すると共に、該脱穀処理
室Dを扱室側と処理室側との隣接部分において扱室17
の前後方向の大半部分で両室を連通開口Kさせ、処理胴
27の後方終端部を前記扱胴の後端よりも後方側に延ば
し、扱室後壁よりも前側には処理室18の終端仕切壁3
0を構成して該処理室18の終端仕切壁30の前側で処
理物を扱室側へ排出ならしめ、扱室終端部側から再び一
部の藁屑を後方延長側処理室側へ排出可能に前記扱胴2
5の回転方向を扱口8aに対して下側向き回転とする一
方、処理胴27の回転を扱胴25とは反対側に回転なら
しめてその回転軌跡が正面視で倒伏8字形を描くよう構
成し、前記扱室17と処理室18との連通開口部Kの上
部側の室内17には、前記前壁枠20と後壁枠22とを
連結する縦補強枠31を設け、この縦補強枠31に前記
処理網28と扱網26との連繋部に連絡して前記扱室1
7と処理室18との連通開口部Kの上下間隔の規制保持
機能を行なうと共に前後方向開口部分の規制をする仕切
部材36を取り付け、更に、扱室17の扱口側上部側に
も前記前壁枠20と後壁枠22とを連結する扱口側縦補
強枠39を設けた脱穀装置とした。
【0006】
【発明の作用】この発明によると、扱室内で発生の藁屑
が処理室側に前後の略全域にわたって送り込まれ、特
に、扱胴の回転方向と処理胴の回転方向とが逆回転して
倒伏8字軌跡を描く形になるから容易に藁屑が処理室へ
送り込まれる。一方、処理室側からの藁屑は扱胴径に対
して処理胴径が小さいために扱室側への還元は少なく、
十分な処理機能が果たされ、処理室終端の仕切壁部に至
って扱室側へ戻されて再び扱胴による処理が行なわれ
て、扱室終端下部から選別室に落下されるものと延長処
理室へ戻されてその後に選別室へ排出される。然るに、
扱室と処理室との境目である両室の連通開口部の上部に
は、前壁枠と後壁枠との間にわたって縦補強枠が設けら
れており、この補強枠に脱穀網と処理網との連繋部に連
絡されると共に連通開口部の規制をする仕切部材が構成
されているから脱穀処理室の強度を十分に保持できて、
しかも各規制機能を十分に果たし脱穀性能を向上でき
る。
【0007】
【発明の効果】この発明は、前記の構成としたから、扱
室と処理室との略全域にわたって連通開口させて扱室側
で発生の藁屑を処理室側へ一部仕切体部を除いて自由に
送り込める脱穀処理室でありながら、処理室の後端仕切
壁の前側部分で一旦処理物を扱室へ還元して処理物の塊
を解して脱穀処理性能を向上させ、しかも、脱穀室の終
端部分からは直接下部側の選別室へ藁屑を排出させるか
たわら、処理室延長部へも藁屑を放出してこの処理室後
端からも選別室へ藁屑を排出させると謂う高性能な脱穀
処理ができるものでありながら、扱室と処理室との前後
方向の略全域にわたる連通開口の補強を十分に発揮で
き、しかも、連通開口部の規制仕切枠の取り付けを容易
になし得る。
【0008】
【実施例】この発明の実施例としてのコンバイン用の脱
穀装置につて説明する。先ず、第1図及び第2図で示し
た全体側面図と全体平面図とからコンバインの構成を説
明する。原動機が搭載された車体1には、その左右下部
側に無端帯が駆動輪と従動輪および転輪との間に巻回さ
れた走行体2,2が装備されている。
【0009】この自走車体1の右側前部には運転操縦枠
3と操縦ステップ4及び操縦座席5とが設けられてい
る。また、この操縦座席5の左側には各種の操縦レバ−
類を設けた操作レバ−取付枠6が設けられている。前記
原動機は、操縦座席5の下側部分に搭載されている。7
は本発明の要旨を構成する脱穀装置で、自走車体1の左
右中央部から左側に搭載され、扱胴軸が前後方向に向か
うようにして設けられている。即ち、扱口8aが左側
で、その外側に脱穀チエン8が前後方向に巻回された形
態に搭載され、脱穀穀稈の供給口は前側であり、後方に
排塵及び脱穀済み排藁が放出されるようになっている。
この脱穀装置7の右側には、脱穀選別された籾を収容す
るグレ−ンタンク9が搭載されている。
【0010】10はカッタ−装置で、脱穀装置7の後方
側に装着されている。11は刈取搬送装置で、機枠11
aに穀稈分草体12、引起体13、刈取用バリカン14
及び刈取穀稈を横倒し状態に姿勢変更させながら移送す
る搬送チエン15等を装備しており、この機枠11aの
後方基端部を前記車体1に横方向の軸心まわりに回動可
能に取付け、該機枠11aと車体1側との間に油圧シリ
ンダ−装置16を介在させ、刈取搬送装置11が上下に
回動できるように構成している。そして、この刈取搬送
装置11で刈り取られた穀稈が後方上方へ搬送されて前
記脱穀チエン8にその穀稈が受け継がれ、穂先側が脱穀
装置7の供給口から扱室内へ供給されるようになってい
る。
【0011】次ぎに脱穀装置7を具体的に説明する。先
ず、第3図で示した正断面図において、脱穀装置の脱穀
扱室17室と該扱室17で発生する穀粒が混在あるいは
付着した藁屑を処理する処理室18とを形成する脱穀処
理室Dは、穀稈供給口19を開設した前壁枠20と排藁
出口21を開設する後壁枠22と扱室17の一側外側で
巻回される脱穀チエン8の巻回方向に沿って開口する扱
口8aを有する扱口側の側枠23と該反扱口側の側枠2
4と扱室内に軸架される扱胴25の底面側に張設される
扱網26と処理室内に軸架される処理胴27の底面側に
張設される処理網28と、扱室17側上部を開閉可能に
蝶番で枢結する天井枠29とでで構成されている。
【0012】そして、該脱穀処理室Dの扱室側と処理室
側との隣接部分において扱室の前後方向の大半部分で両
室を連通開口Kさせ、処理胴27の後方終端部を前記扱
胴25の後端よりも後方側に延ばし、扱室後壁22より
も前側には処理室18の終端仕切壁30を構成し、該処
理室18の終端仕切壁30の前側で処理物を扱室側へ排
出ならしめ、扱室終端部側から再び一部の藁屑を後方延
長側処理室側へ排出可能に前記扱胴の回転方向(イ)を
扱口に対して下側向き回転とする一方、処理胴の回転を
扱胴とは反対側に回転ならしめてその回転軌跡Pが正面
視或は背面視で倒伏8字形を描くよう構成している。
【0013】31は縦補強枠で、前記扱室17と処理室
18との連通開口部Kの上部側の室内にあって、前記前
壁枠20と後壁枠22とを連結している。実施例では鉄
製のパイプ31aの上側部分に断面W形に折り曲げた鉄
板31bを溶接して構成されており、その前後端面には
前記前壁枠20及び後壁枠22に固着するための取付板
32が固着されている。また、この縦補強枠31に前記
処理網28と扱網26との連繋部の上下に重合せる網取
付板28a、26aとの両者にわたって貫通させた連結
孔33に挿通させる連結ピン34を固着した下板枠35
との間に、前記扱室17と処理室18との連通開口部K
の上下間隔の規制保持機能をもたらす仕切部材36を設
けている。
【0014】37は扱室17内に配設された刃で、前記
縦補強枠31の鉄板31bに取り付けられている。38
は処理室18内に配設された切刃である。39は扱口側
縦補強枠で、扱口8a側の扱室17内の天井部分にあっ
て前記前壁枠20と後壁枠22とを連結し、扱室フレ−
ムの一部を構成している。符号40は扱胴軸、41は処
理胴軸、42は扱歯、43は処理歯を示す。
【0015】この処理胴27自体を第13図で示し、こ
れを説明すると、胴の外周面の始端部側には、処理胴2
7の矢印(ロ)方向の回転を受けて藁屑を扱室17から
取り込むと共に後方側である矢印(ハ)へ該藁屑を移送
させる螺旋状の移送羽根44が取り付けられている。こ
の螺旋状移送羽根44に続く部分には、取り込まれた藁
屑を後方側へ移送させながら処理網28との間で藁屑を
こなしながら脱粒処理する処理歯43が設けられ、ま
た、この処理歯43とは別に藁屑を扱室17から引っ掻
けて取り込む処理棒45が取付け板46を介して設けら
れている。これに続き、移送されて来る藁屑を受けて今
度は逆の扱室側の方向である矢印(ニ)へ藁屑を跳ね出
す螺旋状の放出羽根47を設け、この放出羽根47の後
端部をねじれのない垂直状のリング鍔体48に構成して
藁屑の後方への移動を阻止させ、更に、このリング鍔体
48に続いて前述の始端部側に形成させたものと同様の
藁屑を取り込んで後方へ移送させる螺旋状の移送羽根4
9を設け、その後に、処理歯50が取り付けられた構成
になっている。
【0016】このように構成された処理胴27が第4図
で示した処理室18内に軸架されるとき、前記リング鍔
体48の部分が丁度処理室18の終端仕切壁30の部分
に合致し、この仕切壁30にはリング鍔体48が嵌合で
きる孔51が穿たれている。また、処理室18の内周部
には、前記処理歯43と交差する固定処理板52が固着
されている。
【0017】第10図は、脱穀網26と処理網28とを
省略した脱穀装置の機枠構造の一部を斜視図で示したも
のであり、この図ではケ−シング53が開示されてお
り、このケ−シング53は処理胴軸41と原動機側から
の駆動軸54とを連結する継手55を内装している。次
ぎに、第3図及び第11図で開示の扱室17と処理室1
8との下側部分に構成された選別装置について詳細に説
明する。
【0018】56は揺動選別棚で、前側部分では右側が
左側よりも高く傾斜しており、前側を除く部分は左右方
向には略水平状態に選別室57内に設けられ、選別棚5
6の基端側である前側裏面部をロ−ラ58を介してレ−
ル59で前後移動自在に支持し、先端側を偏心回転体6
0に連動させて該選別棚56が前後方向に揺動するよう
構成している。この選別棚自体の構成は、前側部分では
穀粒を受ける板面上に側面視が鋸刃状をした第1移送ラ
ック61を設け、前後中間部では板面を下側前方に向け
て傾斜後に水平状に折り曲げ、その上方に穀粒及び小さ
な藁屑が漏下できるブラインド状の第2移送ラック62
を設け、更に前記板面後端部には選別網63を後方へ張
設し、上側の第2移送ラック62の後端側からは、上側
を鋸刃状に形成した板を左右に所定間隔で多数並させた
第3移送ラック64を設けた構成になっている。
【0019】この揺動選別棚56の下側には、前側から
唐箕ケ−ス65内に軸架させた圧風唐箕66、一番穀粒
移送螺旋67、二番穀粒移送螺旋68を横設嵌合する螺
旋樋69、70を所定の間隔で配設している。71は2
番穀粒を前記揺動選別棚56の始端側上面に還元させる
還元螺旋筒であり、その排出口72を前記左右に傾斜し
た選別棚56の傾斜上面側へ設け、還元された藁屑混じ
りの二番穀粒が傾斜する左側へ滑り落ちながら前後揺動
作用をうけて速やかに棚上面に分散されるように構成し
ている。
【0020】73は横断流吸引機で、シロッコファンと
も呼ばれ、左右全幅から空気を吸い込んで機外へ排出す
るものである。74は排藁分散突起で、扱網26の後端
側にあって、前記排藁出口21の下方に扱胴25に植立
される扱歯42の回転外周に沿って所定間隔で後方側へ
突出するよう設けられている。
【0021】次ぎに、上例の作用を説明する。第1図の
コンバインにおいて、刈取搬送装置11を油圧シリンダ
−装置16により下降させて自走しながら圃場の稲を刈
取りながら脱穀作業をする。即ち、植立している稲を分
草体12で分草しながら引起体13により倒伏した稲を
引起してバリカン14で稲の根元部分を刈取り、その
後、刈り取った穀稈を搬送チエン14で後方上方へ移送
させながら穂先側が右側へ向かう横倒し状態に姿勢変更
させ、その後、脱穀装置7の脱穀チエン8にその根元側
を受渡して後方へ移送させる。
【0022】このようにして刈り取られて移送された穀
稈は、その穂先側が脱穀機の扱室17へ供給口19から
供給されて脱穀チエン8でそのまま扱室内後方へ移送さ
れる。そして、扱胴25の回転及び処理胴27の回転を
受けて、脱穀及び藁屑の処理が扱室17と処理室18内
で行なわれる。即ち、穀稈は、扱胴25の下側で扱歯4
2と脱穀網26により穂先穀粒が脱穀され脱穀網26の
下側へ漏下される。また、扱歯42の作用で切断された
藁や穂先部分が藁屑となって扱胴25の回転に伴い扱室
内を旋回する。このとき、処理胴27が扱胴25と反対
側である上側に向かって回転しており、この処理胴27
の周面に固着の螺旋羽根44、処理歯43及び処理棒4
5等の回転作用で扱室17と処理室18間の連通開口部
Kから処理室18内へ取り込まれ、処理網28、切刃3
8等の相互作用によって藁屑が細かく裁断されながら解
かれて処理され、この藁屑内に刺さっている穀粒が藁屑
内から開放されて下側の処理網28から漏下する。更
に、この処理胴27の回転で処理室18内を旋回する藁
屑は、殆どは処理室内に留まって該処理室内で後方へ移
送されながら処理されるが、一部のものは、再び前記連
通開口部Kから扱室17内へ戻り扱室17内で更に脱穀
処理が行なわれる。即ち、扱胴25と処理胴27との回
転が逆回転で全体の軌跡Pが、横倒し8字状を描き、扱
室17内で発生する藁屑が第12図中で示した矢印の状
態で移動され処理されることになる。
【0023】即ち、処理室18内へその前側部分で投入
された藁屑は、扱室17の後方近くに対応する部分で
は、処理胴27に設けた放出羽根47で後方側へ移送さ
れていた状態から逆の前側扱室側である矢印(ニ)方向
へ当該藁屑を扱室内へ放出する。そして、再び扱室17
内へ送り込まれた藁屑は元の後方側へ移送されながら脱
穀処理され扱室後端側下部の排出口21から下方の揺動
選別棚56上へ落下排出される。一方処理室18側へ旋
回移送される藁屑は、螺旋状の移送羽根49で処理室1
8内を後方へ移送され、処理歯50で処理され、揺動選
別棚56上で開放する処理室排出口から下方へ放出され
ることになる。
【0024】したがって、脱穀中に発生する藁屑は、基
本的には、殆どのものが扱室17から処理室18内へ扱
室後方部を除く前側部分で投入されて大量の藁屑が迅速
処理され、一部のものが再び、処理室18内から扱室1
7へ還元されて脱穀処理される。このため、高能率で分
散、裁断、脱穀等の処理が行われ、処理室18の終端側
に達すると、処理胴27に設けた放出羽根47により前
方扱室側である矢印(ニ)方向へ放出されて扱室17内
へ一旦戻され、その後に扱胴25で扱室内を回転して、
その一部は再び処理室18の延長後方側へ掻込羽根49
で取り込まれて後方へ処理されながら移動して下部の揺
動選別棚56上に排出され選別が行なわれる。
【0025】揺動選別棚56上へ上記のようにして落
下、放出された穀粒及び処理済みの稈切れや藁屑は、そ
の前後揺動作用を受けて後方へ移送され、穀粒と小さな
藁屑は第2移送ラック62の隙間から漏下して選別網6
3で藁屑と穀粒に分離され、穀粒は下部の一番螺旋樋6
9で受けられて螺旋67により機体右側方へ移送され、
揚穀筒内で螺旋揚上されてグレ−ンタンク9内へ放出さ
れる。小さな藁屑は選別網63から漏らないで後方へ唐
箕66による選別風で飛ばされ、軽いものはそのまま機
外へ排出される。穀粒が付いている枝付きの藁屑は揺動
作用を受けて二番螺旋樋70内に落下し、その螺旋68
で機体右側方へ移送される。
【0026】第2移送ラック62の隙間から漏れない藁
屑はそのまま分散されながら後方側へ移送され、唐箕6
6による選別風で吹き上げられながら小さな藁屑と選別
され、小さなものは下方に落ちて前述の選別をうける。
大きなものは、第3移送ラック64上に達し、ここでや
や小さなものは落下して二番螺旋樋70内へ供給される
ことになる。そして、大きな選別を受けた藁屑は、第3
移送ラック64の後端から機外へ放出される。
【0027】二番螺旋樋70で受けられた二番穀粒と枝
梗付き穀粒及び藁屑は、螺旋68で機体右端に移送され
揚穀筒71の螺旋で前方上方へ移送されて揺動選別棚5
6の始端側に還元され再び選別される。唐箕66の選別
風と後方上位に配設の横断流吸引機73により、機内で
発生した塵埃及び細かな藁屑は、この選別風で機外に排
出される。また、長い藁の場合も、この横断流吸引機7
3の掻き出し作用により機外へ放出される。
【0028】グレ−ンタンク9で溜められた穀粒は排出
螺旋により圃場端等で路上のトラックの荷台へ排出され
て積み込まれる。このようにして一連の刈り取り脱穀作
業が行なわれるが、手前側の扱室17と反対側の処理室
18との間を前後方向に向けて略全開させる形態で連通
開口部Kを形成させて藁屑の連絡通路を形成させて高性
能な藁屑処理を行なう脱穀機に形成したものでありなが
ら、その連通開口部Kを構成するにあたり、縦補強枠3
1で十分な強度と開口部の上下規制保持とをもたらすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この脱穀装置を装備したコンバイン全体の側面
【図2】第1図の平面図
【図3】要部の正断面図
【図4】要部の背断面図
【図5】縦補強枠の斜面図
【図6】要部の斜面図
【図7】要部の断面図
【図8】要部の斜面図
【図9】要部の斜面図
【図10】要部の斜面図
【図11】要部の側断面図
【図12】要部の平断面図
【図13】処理胴の平面図
【符号の説明】
8 脱穀チエン 8a 扱口 17 扱室 18 処理室 D 脱穀処理室 19 穀稈供給口 20 前壁枠 21 排藁出口 22 後壁枠 23 扱口側の側枠 24 反扱口側の側枠 25 扱胴 26 扱網 27 処理胴 28 処理網 K 連通開口 30 終端仕切壁 31 縦補強枠 36 仕切部材 39 扱口側縦補強枠

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀機の扱室17と該扱室で発生する穀
    粒が混在あるいは付着した藁屑を処理する処理室18と
    を形成する脱穀処理室Dを、穀稈供給口19を開設した
    前壁枠20と排藁出口21を開設する後壁枠22と扱室
    17の一側外側で巻回される脱穀チエン8の巻回方向に
    沿って開口する扱口8aを有する扱口側の側枠23と該
    反扱口側の側枠24と扱室内に軸架される扱胴25の底
    面側に張設される扱網26と処理室内に軸架される処理
    胴27の底面側に張設される処理網28とで構成すると
    共に、該脱穀処理室Dを扱室側と処理室側との隣接部分
    において扱室17の前後方向の大半部分で両室を連通開
    口Kさせ、処理胴27の後方終端部を前記扱胴の後端よ
    りも後方側に延ばし、扱室後壁よりも前側には処理室1
    8の終端仕切壁30を構成して該処理室18の終端仕切
    壁30の前側で処理物を扱室側へ排出ならしめ、扱室終
    端部側から再び一部の藁屑を後方延長側処理室側へ排出
    可能に前記扱胴25の回転方向を扱口8aに対して下側
    向き回転とする一方、処理胴27の回転を扱胴25とは
    反対側に回転ならしめてその回転軌跡が正面視で倒伏8
    字形を描くよう構成し、前記扱室17と処理室18との
    連通開口部Kの上部側の室内17には、前記前壁枠20
    と後壁枠22とを連結する縦補強枠31を設け、この縦
    補強枠31に前記処理網28と扱網26との連繋部に連
    絡して前記扱室17と処理室18との連通開口部Kの上
    下間隔の規制保持機能を行なうと共に前後方向開口部分
    の規制をする仕切部材36を取り付け、更に、扱室17
    の扱口側上部側にも前記前壁枠20と後壁枠22とを連
    結する扱口側縦補強枠39を設けたことを特徴とする脱
    穀装置。
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