JP2003319707A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2003319707A
JP2003319707A JP2002131439A JP2002131439A JP2003319707A JP 2003319707 A JP2003319707 A JP 2003319707A JP 2002131439 A JP2002131439 A JP 2002131439A JP 2002131439 A JP2002131439 A JP 2002131439A JP 2003319707 A JP2003319707 A JP 2003319707A
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JP
Japan
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cylinder
threshing
grain
processing
handling
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Pending
Application number
JP2002131439A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Samuragi
仁 佐村木
Isao Toyoda
功 豊田
Yozaburo Narahara
陽三郎 楢原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、コンバインの脱穀始端部において、脱
穀前の嵩の大きな穀稈が、前記隙間に短時間に無理に掻
き込まれて脱穀処理されると、ささり粒や塵等が発生し
やすく、また、結束された藁等を脱穀する場合、扱胴と
反対側、つまり、受網側の束の穀粒は脱穀されにくい部
分が生じて、ささり粒や扱ぎ残しの処理が不十分であっ
た。 【解決手段】 脱穀装置の扱室28に、外周面に扱歯2
1a・21a・・・を突設した扱胴21を前後方向に横
架し、該扱胴21の下方周囲に受網20を配置したコン
バインの脱穀部12において、前記扱胴21の前部左右
一側に二番物等を処理する枝梗処理胴11を配置し、後
部左右一側にささり粒等を処理するささり処理胴44を
配置し、後部左右他側に枝梗付着粒等の未処理物を処理
する送塵口処理胴22を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの脱穀
部の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの脱穀部において、脱
穀性能及び選別性能を向上させるために、扱胴後部側方
で平行に送塵口処理胴を配置し、扱胴で処理できなかっ
た枝梗付着粒等を処理胴に送り処理するようにしてい
た。さらに、脱穀部から流下する穀粒や藁屑等から穀粒
を選別装置により選別した後の二番物を、二番コンベ
ア、二番還元コンベアを介して枝梗処理装置へ送り、該
枝梗処理装置により枝梗等を取り除いた後に、再び選別
装置の選別開始部へ戻し処理するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンバインにお
いては、上述したように、脱穀部に送塵口処理胴を配置
するとともに、二番物還元サイクルを採用することで、
排塵及び籾処理の改善を図っていたが、脱穀始端部にお
いては、脱穀前の嵩の大きな穀稈が、前記隙間に短時間
に無理に掻き込まれて脱穀処理されると、ささり粒や塵
等が発生しやすく、また、結束された藁等を脱穀する場
合、扱胴と反対側、つまり、受網側の束の穀粒は脱穀さ
れにくい部分が生じて、ささり粒や扱ぎ残しの処理が不
十分であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、脱穀装置の扱
室に、外周面に扱歯を突設した扱胴を前後方向に横架
し、該扱胴の下方周囲に受網を配置したコンバインの脱
穀部において、前記扱胴の前部左右一側に二番物等を処
理する枝梗処理胴を配置し、後部左右一側にささり粒等
を処理するささり処理胴を配置し、後部左右他側に枝梗
付着粒等の未処理物を処理する送塵口処理胴を配置した
ものである。
【0006】請求項2においては、脱穀装置の扱室に、
外周面に扱歯を突設した扱胴を前後方向に横架し、該扱
胴の下方周囲に受網を配置したコンバインの脱穀部にお
いて、前記扱胴の後部のフィードチェーン側で二番物等
を処理する枝梗処理胴と左右反対側に、ささり処理胴を
扱胴と平行に前後方向に横架したものである。
【0007】請求項3においては、前記ささり処理胴
を、扱胴と反対方向に回転するように構成したものであ
る。
【0008】請求項4においては、前記ささり処理胴
を、側面視で扱胴と一部重複するように配設したもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明に係る脱穀部を備えたコンバインの全
体側面図、図2は同じく全体平面図、図3は同じく脱穀
部の側断面図、図4はグレンタンクにおいて底板を閉じ
た状態を示す側面図、図5は同じく後面断面図、図6は
グレンタンクにおいて底板を開放した状態を示す側面
図、図7は別実施例のグレンタンクの後面断面図、図8
は脱穀部の平面断面図、図9は扱胴、枝梗処理胴、ささ
り胴及び送塵口処理胴の配置関係を示す平面図、図10
は同じく側面図、図11は脱穀部の後面図、図12は扱
胴と処理胴が穀稈に作用している状態を示す図、図13
は枝梗処理装置と選別装置との配置関係を示す斜視図、
図14は枝梗処理装置と扱胴との配置関係を示す正面
図、図15は枝梗処理装置の内部構成を示す機体進行方
向に対する右側面図、図16は同じく正面図である。
【0010】まず、本発明に係わるコンバインの全体構
成について、図1乃至図3により説明する。クローラ式
走行装置1上には機体フレーム2が載置され、該機体フ
レーム2前端には引起し・刈取部3が昇降可能に配設さ
れている。該引起し・刈取部3は前端に分草板4を突出
して穀稈を分草し、その後部に引起しケース5を立設し
て該引起しケース5より突出したタイン6の回転により
穀稈を引き起こし、前記分草板4後部に配設した刈刃7
にて株元を刈り取るようにしている。
【0011】刈り取られた穀稈は、上部搬送装置、下部
搬送装置、縦搬送装置8にて後部へ搬送され、該縦搬送
装置8の上端から株元がフィードチェーン9に受け継が
れ、脱穀部12内に穀稈が搬送される。そして、該フィ
ードチェーン9後端には排藁チェーン18が配設され、
該排藁チェーン18後部下方には排藁カッター装置、拡
散コンベアなどからなる排藁処理部19が形成され、排
藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放
出するようにしている。
【0012】また、前記脱穀部12側部には選別後の精
粒を貯留するグレンタンク13が配設され、該グレンタ
ンク13前部には運転室14が配設される一方、グレン
タンク13後部には排出オーガ15の縦オーガ15aが
立設され、該縦オーガ15aを中心にしてグレンタンク
13が側方へ回動可能とし、本機内部側に配置した駆動
系や油圧系のメンテナンスを容易にしている。そして、
該グレンタンク13の底部には排出コンベア16が前後
方向に配設され、該排出コンベア16から前記排出オー
ガ15に動力が伝達されて、排出オーガ15先端よりト
ラック等へグレンタンク13内の穀粒を排出できるよう
にしている。更に、脱穀部12下方には、選別部17が
配設され、脱穀部12から流下する穀粒や藁屑等(以下
「処理物」とする)から穀粒を選別し、前記グレンタン
ク13に搬送するようにしている。
【0013】なお、図4乃至図6に示す如く、前記グレ
ンタンク13の底板13aは、排出コンベア16の下方
で着脱可能に構成されている。該底板13aは、後面視
で漏斗状に形成されて、グレンタンク13下部をその外
側でラップするように配置されており、長手方向の一側
が蝶番50によりグレンタンク13に回動自在に支持さ
れ、他側がグレンタンク13下部にワンタッチ係止具等
の係止装置52により容易に固定・解除されるようにし
ている。
【0014】該係止装置52の構成として、底板13a
の側面外側上部に係止レバー53を上下方向に回動可能
に配設し、該係止レバー53の途中部にリング状のフッ
ク54を上下方向に回転自在に枢支し、該フック54の
上方でグレンタンク13側面外側下部に後面視略J字状
の係止体55を設け、係止レバー53を回動することに
よりフック54を係止体55に係合させて係止できるよ
うにしている。
【0015】このような構成において、図4及び図5
は、底板13aがグレンタンク13の下部に固定された
状態にあり、この状態から係止レバー53を上方に回動
してフック54と係止体55の係合状態を解除すると、
図6に示す如く、蝶番50を回動支点として底板13a
を下方に回動することができる。このように、排出コン
ベア16下方でグレンタンク13底部を開放できるよう
に構成することで、従来排出コンベア16の下部には搬
送しきれない籾等が残留して、異なる種類の籾が混じっ
たりしていたが、下方へ回動して開放するだけで、清掃
やメンテナンス等を容易にできるようにしているのであ
る。そして、底板13aを装着する場合には、前記と逆
の操作を行えばよいのである。
【0016】また、図7に示す如く、前記グレンタンク
13下部の左右両側に底板13aを支持する底板受13
bを配設し、該底板受13bとグレンタンク13の間に
底板13aを摺動可能に挿入してグレンタンク13底部
を構成し、底板13aを摺動させることによりグレンタ
ンク13底部を開放するようにすることもできる。
【0017】次に、前記脱穀部12について、図3より
説明する。脱穀部12において、扱胴21が前後方向に
横架され、該扱胴21周囲には扱歯21a・21a・・
・が植設されて脱粒が行われるとともに、扱胴21下部
周囲には受網20が設けられて処理物のみ落下するよう
にしている。
【0018】また、図7に示す如く、扱胴21の上側で
扱室28上面内側に扱歯21aと対峙するように送塵弁
34が配設されている。送塵弁34はプレート状の弁体
34a・34a・・・と、棒状の支持部34bと、操作
レバー47等により構成されており、弁体34a・34
a・・・が所定の間隔を開けて平行に配置され、該弁体
34a・34a・・・の一端が扱室28上面に上下方向
に枢支されて、弁体34a・34a・・・を前後方向に
回動可能としている。そして、該弁体34a・34a・
・・の他端が枢支部と左右反対側に延出され、その中途
部において支持部34bに回動可能に連結されて、各弁
体34aが連動するようにしている。そして、最前に位
置する弁体34aの枢支部上に扱室28上面外側に固定
された操作レバー47の一端が接続されている。こうし
て操作レバー47を左右方向に回動して、最前に位置す
る弁体34aを前後方向に回転させることによって、各
弁体34a・34aが扱胴の回転軸心に対して傾斜させ
ることができる。すなわち、送塵弁34の傾斜角度を変
更することにより、扱胴21により後方へ送られる穀稈
を扱室28内で滞留させて移動時間を調整することがで
きるのである。
【0019】そして、前記扱胴21後部で、グレンタン
ク13側に、送塵口処理胴22が扱胴21と平行に前後
方向に横架されるとともに、該扱胴21の後部は、送塵
口23を介して送塵口処理胴22前部へ連通されてお
り、扱胴21で処理できなかった枝梗付着粒等の未処理
物を送塵口処理胴22へ送るようにしている。該送塵口
処理胴22の下部周囲には処理胴網24が設けられ、該
処理胴網24からは、処理物のみ落下するようにすると
ともに、該処理胴網24後端からは、大きな藁屑等は、
藁屑排出機構を介して拡散コンベア上に落下し、機外へ
排出されるようにしている。
【0020】また、図9乃至図12に示す如く、ささり
処理胴44は筒状に構成されて、扱胴21よりも小径に
構成され、送塵口処理胴22と略同じ径に構成されてい
る。そして、後面視において、ささり処理胴44は前記
扱胴21に対して送塵口処理胴22の左右反対側、即
ち、フィードチェーン9側で、該フィードチェーン9の
穀稈挟持側下方で周回するフィードチェーン9の内側に
ささり処理胴44が配置され、扱胴21と平行に前後方
向に横架されている。ささり処理胴44の中心は扱胴2
1の中心よりも下方に配置され、つまり、側方または斜
め下側方に配置されている。また、送塵口処理胴22の
とささり処理胴44は後面視で扱胴21の中心に対して
左右対称位置に配置されている。
【0021】該ささり処理胴44の周囲には扱歯44a
・44a・・・が植設されて脱粒が行われ、該扱歯44
aの先端の回転軌跡は扱胴21の扱歯21a先端の回転
軌跡と一部重複するように配設されている。該ささり処
理胴44下部周囲には受網20の延出部20aが設けら
れて処理物のみ落下するようにしている。また、図9及
び図10に示すように、側面視において該ささり処理胴
44の前部は扱胴21の後部と前後方向で一部重複して
配置され、また、ささり処理胴44は送塵口処理胴22
の前部に対しても一部または前部重複するように配置さ
れている。また、上下方向において、扱胴21に対して
一部または前部重複するように配置され、送塵口処理胴
22に対して一部重複するように配置されている。ま
た、後述する枝梗処理胴11はささり処理胴44及び送
塵口処理胴22より前方に位置し、ささり処理胴44と
左右反対側に配置されて、側面視で扱胴21と重複する
ように配置されている。また、送塵口処理胴22の前方
に枝梗処理胴11が配設され、後面視において上下左右
方向において重複して配置され、前方の空間に効率良く
配置されているのである。
【0022】このような構成において、枝梗処理胴11
と送塵口処理胴22とささり処理胴44は扱胴21の周
囲に配置されて、揺動選別装置27の上方において効率
よく配置することができて、穀粒や二番物等を揺動選別
装置27の選別するのに適正な位置に送ることができ
る。そして、扱胴21とささり処理胴44とが対向する
部分L1においては、ささり処理胴44と扱胴21とに
よって、扱ぎ残しの脱粒及びささり粒の処理が行われ、
一方、扱胴21とささり処理胴44とが対向しない部分
L2においては、ささり処理胴44によって、ささり粒
の処理が行われる。ここで、ささり処理胴44が後面視
で時計方向に回転し、扱胴21が反時計方向に回転する
ように構成されているため、ささり処理胴44と扱胴2
1は反対方向に回転することとなり、フィードチェーン
9により支持される穀稈に対して穂先に向かってすくよ
うに作用する。そのため、扱胴21とささり処理胴44
とが対向する部分L1において、フィードチェーン9に
より搬送される穀稈を、その上部からだけでなく下部か
らも脱粒することができるため、ささり粒や扱ぎ残しを
減少させることができる。また、扱胴21の回転速度を
増速した場合には、扱胴21後部で穀稈の厚みが増す
が、ささり処理胴44により処理することができるた
め、穀稈を停滞せず搬送することができる。
【0023】したがって、扱室28で発生した塵を処理
する送塵口処理胴22に対して、穀稈からささり粒や扱
ぎ残しを処理するささり処理胴44を設けることによっ
て、扱胴21、送塵口処理胴22及びささり処理胴44
の役割を分担して作用させることが可能となり、脱穀性
能の向上を図ることができる。さらに、これにより扱胴
21、送塵口処理胴22及びささり処理胴44の全長を
短くすることが可能となるため、機体の全長も短くする
ことができる。
【0024】また、図3に示す如く、選別部17におい
ては、揺動選別装置27による比重選別と唐箕26によ
る風選別とが行われ、一番物と二番物と藁屑等に分別さ
れる。この揺動選別装置27は機枠35内に収納され、
揺動選別装置27前部は扱胴21前端部の下方まで位置
し、揺動選別装置27後部は前記送塵口処理胴22後端
部の下方まで延設させている。そして、揺動選別装置2
7前下部には揺動軸が設けられ、後部には揺動駆動リン
ク機構が設けられており、該揺動駆動リンク機構によ
り、揺動本体49が揺動するように構成されている。
【0025】揺動選別装置27の前部には前流穀板30
が形成され、該前流穀板30の後下方には後流穀板31
が形成され、該前後の流穀板30・31では、板体を波
状に成形して穀粒を後方に搬送しやすくしている。そし
て、前記後流穀板31後部には、第二選別部である網状
のグレンシーブ32が連設されるとともに、該グレンシ
ーブ32と前記後流穀板31の上方には、第一選別部で
あるチャフシーブ33が被装されている。さらに、該チ
ャフシーブ33の後方には、ふるい線48や、前後方向
に長い棒状体で上面を波状に形成したストローラック2
9が配置されている。
【0026】また、揺動選別装置27下方の前後途中位
置には、左右方向に一番コンベア36と二番コンベア3
7とが横設され、このうちの一番コンベア36の右側に
は揚穀コンベア38が連結されており、前記揺動選別装
置27を介して一番コンベア36の流穀板39上に漏下
された一番物は、一番コンベア36から揚穀コンベア3
8を介して、前記グレンタンク13に搬送されるように
している。また、前記二番コンベア37の右端には二番
還元コンベア40が連結されており、該二番還元コンベ
ア40の前方側端部を枝梗処理装置10に連設し、該枝
梗処理装置10内の枝梗処理胴11により枝梗を除去し
た後の二番物を、揺動選別装置27の選別開始部に再投
入する構成としている。
【0027】そして、前記前流穀板30後部の下方には
唐箕26が配置され、グレンシーブ32やチャフシーブ
33に選別風を送風するとともに、前記一番コンベア3
6と二番コンベア37との間にも副圧送ファンであるセ
カンドファン46を設けて選別風を送風し、唐箕26に
よる選別風の風力が弱まる選別部17後部においても選
別性能が低下しないようにしている。
【0028】さらに、揺動選別装置27の後端部近傍に
は、吸引ファン25が全幅に横設されており、該吸引フ
ァン25に、前記唐箕26、セカンドファン46から供
給される選別風の流れに乗ってきた塵が吸引されて機外
に排出されるのである。
【0029】次に、枝梗処理装置10について、図12
及至図15を用いて説明する。枝梗処理装置10は枝梗
処理胴11を二番還元コンベア40の前側の終端下方に
配置し、枝梗処理装置10はグレンタンク13の裏側、
つまり、正面視グレンタンク13の右側で揺動選別装置
27の左側上に位置している。よって、グレンタンク1
3を開放することによって枝梗処理装置10をメンテナ
ンスすることができる。前記枝梗処理胴11の外周面に
は、処理歯11a・11a・・・が、適宜間隔を開けて
配置されている。該枝梗処理胴11は筒体45内に収納
され、該筒体45の右側(進行方向)上後部に供給口4
1を設けて二番還元コンベア40と連通されている。該
筒体45の内側面には、ツースバー(固定側処理刃)5
1・51・・・が突設されている。また、筒体45の左
側下方に排出口42を設けて、揺動選別装置27の開始
部に臨ませて配置している。該排出口42の前部または
側部には籾ガイド板43を上下方向に配置して落下する
籾が飛散しないようにガイドしている。
【0030】以上の構成において、二番還元コンベア4
0からの二番物の流れを説明すると、二番物は、供給口
41より枝梗処理装置10内へ投入された後、枝梗処理
胴11の回転により、該枝梗処理胴11の外周に備える
処理歯11a・11a・・・と、枝梗処理装置10の外
枠を構成する筒体45の内側面に突設したツースバー5
1・51・・・とにより、枝梗を除去されつつ排出口4
2まで搬送され、該排出口42から下方に向けて排出さ
れた後、該排出口42の近傍に配置された籾ガイド板4
3に当たって、揺動選別装置27の選別開始部、即ち、
前流穀板30の前方表面上へ落下するように案内され
る。本実施例では、該籾ガイド板43の配置は、排出口
42の前方とし、該排出口42の開口が、機体正面視中
央側にかけて広くなるように構成されている。
【0031】また、図12に示すごとく、前記枝梗処理
胴11は、平面視において、機体進行方向と直交して配
置し、該枝梗処理胴11の回転方向は、機体進行方向左
側面視において、時計回りとしている。この枝梗処理胴
11の回転方向により、前記供給口41より投入される
二番物が、筒体下方の排出口42から排出される際に
は、枝梗処理胴11の回転による風の流れによって前方
(機体進行方向)に向けて流され、前流穀板30の前方
に排出されるようになる。こうして、前流穀板30を移
動させる距離を十分に確保し、二番物を拡散させ、籾層
を薄くすることができ、一番コンベア36への漏下が行
われ易くなる。即ち、選別性能の向上が図られるのであ
る。また、上述した籾ガイド板43に、排出後の二番物
を確実に当てることができるので、籾ガイド板43によ
る選別性能の向上をさらに効果的なものにすることがで
きる。
【0032】次に、枝梗処理装置10への駆動伝達構成
について図14及び図15を用いて説明する。枝梗処理
装置10への駆動の伝達において、駆動源であるエンジ
ンからの駆動は、出力軸、ギアケース、一番コンベア3
6、二番コンベア37等を介して、二番還元コンベア4
0に伝達され、そして、該二番還元コンベア40の末端
から枝梗処理装置10へ伝達される。二番還元コンベア
40のコンベア駆動軸70終端に設けられているベベル
ギア71より、スプロケット72、チェーン73を介し
て、駆動軸11bに動力を伝達し、枝梗処理胴11を回
転する構成としている。
【0033】以上の如く、コンバインの脱穀部12にお
いて、脱穀装置の扱室28に、外周面に扱歯21a・2
1a・・・を突設した扱胴21を前後方向に横架し、該
扱胴21の下方周囲に受網20を配置するとともに、前
記扱胴21の前部左右一側に二番物等を処理する枝梗処
理胴11を配置し、後部左右一側にささり粒等を処理す
るささり処理胴44を配置し、後部左右他側に枝梗付着
粒等の未処理物を処理する送塵口処理胴22を配置した
ので、扱胴21、枝梗処理胴11、ささり処理胴44及
び送塵口処理胴22を脱穀部12に効率良く配置するこ
とができ、脱穀性能及び選別性能の向上を図ることがで
きる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0035】即ち、請求項1に示す如く、脱穀装置の扱
室に、外周面に扱歯を突設した扱胴を前後方向に横架
し、該扱胴の下方周囲に受網を配置したコンバインの脱
穀部において、前記扱胴の前部左右一側に二番物等を処
理する枝梗処理胴を配置し、後部左右一側にささり粒等
を処理するささり処理胴を配置し、後部左右他側に枝梗
付着粒等の未処理物を処理する送塵口処理胴を配置した
ので、脱穀部に効率良く扱胴、枝梗処理胴、ささり処理
胴及び送塵口処理胴を無駄なスペースをつくることなく
効率良く配置することができ、4つの胴により扱き残し
や処理残しや未選別物の発生を低減できて、脱穀性能及
び選別性能の向上を図ることができる。
【0036】請求項2に示す如く、脱穀装置の扱室に、
外周面に扱歯を突設した扱胴を前後方向に横架し、該扱
胴の下方周囲に受網を配置したコンバインの脱穀部にお
いて、前記扱胴の後部のフィードチェーン側で二番物等
を処理する枝梗処理胴と左右反対側に、ささり処理胴を
扱胴と平行に前後方向に横架したので、扱胴及び処理胴
の役割を分担させることが可能となり、脱穀性能の向上
を図ることができる。これにより、扱胴及び処理胴の全
長の短縮化を図ることが可能となるため、機体の全長を
短く構成することができる。
【0037】請求項3に示す如く、前記ささり処理胴
を、扱胴と反対方向に回転するように構成したので、フ
ィードチェーンにより搬送される穀稈を、その上部から
だけでなく下部からも脱粒することができるため、ささ
り粒や扱ぎ残しを減少させることができる。
【0038】請求項4に示す如く、前記ささり処理胴
を、側面視で扱胴と一部重複するように配設したので、
扱ぎ残し及びささり粒の処理能力の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脱穀部を備えたコンバインの全体
側面図。
【図2】同じく全体平面図。
【図3】同じく脱穀部の側断面図。
【図4】グレンタンクにおいて底板を閉じた状態を示す
側面図。
【図5】同じく後面断面図。
【図6】グレンタンクにおいて底板を開放した状態を示
す側面図。
【図7】別実施例のグレンタンクの後面断面図。
【図8】脱穀部の平面断面図。
【図9】扱胴、枝梗処理胴、ささり胴及び送塵口処理胴
の配置関係を示す平面図。
【図10】同じく側面図。
【図11】脱穀部の後面図。
【図12】扱胴と処理胴が穀稈に作用している状態を示
す図。
【図13】枝梗処理装置と選別装置との配置関係を示す
斜視図。
【図14】枝梗処理装置と扱胴との配置関係を示す正面
図。
【図15】枝梗処理装置の内部構成を示す機体進行方向
に対する右側面図。
【図16】同じく正面図。
【符号の説明】
9 フィードチェーン 11 枝梗処理胴 12 脱穀部 20 受網 21 扱胴 21a 扱歯 22 送塵口処理胴 28 扱室 44 ささり処理胴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 功 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 楢原 陽三郎 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B094 AA07 AA08 AA11 AB02 AB03 AB06 AB07 AB12 AB13 AB25 AC03 AC06 AC15 AD01 AD09 AE01 AE02 AG02 AG03 AH01 AH05 AH12 AH13 AJ09 EA05 FC04 GA07 JA10 JB08 JC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀装置の扱室に、外周面に扱歯を突設
    した扱胴を前後方向に横架し、該扱胴の下方周囲に受網
    を配置したコンバインの脱穀部において、前記扱胴の前
    部左右一側に二番物等を処理する枝梗処理胴を配置し、
    後部左右一側にささり粒等を処理するささり処理胴を配
    置し、後部左右他側に枝梗付着粒等の未処理物を処理す
    る送塵口処理胴を配置したことを特徴とするコンバイ
    ン。
  2. 【請求項2】 脱穀装置の扱室に、外周面に扱歯を突設
    した扱胴を前後方向に横架し、該扱胴の下方周囲に受網
    を配置したコンバインの脱穀部において、前記扱胴の後
    部のフィードチェーン側で二番物等を処理する枝梗処理
    胴と左右反対側に、ささり処理胴を扱胴と平行に前後方
    向に横架したことを特徴とするコンバイン。
  3. 【請求項3】 前記ささり処理胴を、扱胴と反対方向に
    回転するように構成したことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のコンバイン。
  4. 【請求項4】 前記ささり処理胴を、側面視で扱胴と一
    部重複するように配設したことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のコンバイン。
JP2002131439A 2002-05-07 2002-05-07 コンバイン Pending JP2003319707A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009112252A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Iseki & Co Ltd 脱穀装置
KR101732044B1 (ko) 2009-07-23 2017-05-02 얀마 가부시키가이샤 콤바인

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