JP3446283B2 - 脱穀装置 - Google Patents

脱穀装置

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JP3446283B2
JP3446283B2 JP03148994A JP3148994A JP3446283B2 JP 3446283 B2 JP3446283 B2 JP 3446283B2 JP 03148994 A JP03148994 A JP 03148994A JP 3148994 A JP3148994 A JP 3148994A JP 3446283 B2 JP3446283 B2 JP 3446283B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等の脱穀装
置に関するものである。 【0002】 【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、特
開昭56−82024号公報で開示された通り、扱室と
処理室とを互いに左右横側に並設し、扱室内で発生する
被処理物、即ち、穀粒と藁屑との混在物を処理室側へ送
りこんで処理し、再び扱室に戻して脱粒処理する形態が
公知である。 【0003】しかしながら、上記の従来技術では、扱室
と処理室とは処理行程の略全長にわたって連通状態にあ
り、穀粒と藁屑との混在物は主として処理室側に移行す
るものの一部は処理室から扱室側に移行して処理の効率
を低下させ、また、扱室において発生する被処理物は扱
胴回転に連れ廻りして処理室側への移行に遅れを来す場
合もあって上記効率の低下を助長している。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は上記の欠点を
解消しようとし、穀稈を後方へ搬送するフィ−ドチェン
8に沿って扱口8aを開口し、該扱口8aに対して下方
側に回転する扱胴22を軸受内装する扱室17と、該扱
室17に対して前記扱口8a開口側と反対側の上方位置
において前記扱胴22とは逆方向に回転する処理胴25
を軸受内装する処理室18とを、選別室52内に架設す
る揺動選別棚51の上方において、前記処理室18の後
端部を前記扱室17の後端位置よりも後方へ延出して略
平行状態に設け、前記扱室17と処理室18との間に開
口連通部K1〜K4を形成し、前記処理胴25には前側の
開口連通部K1に対応して前記扱室17内で発生する被
処理物を該開口連通部K1,K2から前記処理室18内に
取り込んで後方へ移送しながら処理する移送体27や被
処理物に対して処理作用を与える処理歯28や処理棒2
9等を配設し、後部の開口連通部K3に対応して前記処
理室18内を後方へ移送されてくる被処理物に抵抗を付
与し前記扱室17内に向けて排出すべくリング鍔体32
や螺旋状の放出体31を設け、後端部の開口連通部K4
に対応して前記扱室17内の被処理物を前記処理室18
内に取り込んで扱室17の後端位置よりも後方側へ移送
する螺旋状の移送体33を設け、前記処理室18後端開
放部と下方の選別室58とを連通ならしめた脱穀装置で
あって、前記開口連通部K1,K2においてのみ前記扱胴
22周面に接近する切歯54を配設して設け、前記処
胴25に設ける処理棒29が近接移動してその相互作用
により被処理物に脱粒作用を与える切刃37を処理室1
8内において固定して設け、前記切歯54と前記切刃3
7においては、位相をずらして設けるように構成したこ
とを特徴とする脱穀装置の構成とする。 【0005】 【発明の作用及び効果】扱室17内で扱胴22の作用を
受けて脱粒された穀粒は、脱穀網目から漏れ落ちて下部
の揺動選別棚57上に受けられて、風選されながら更に
下方へ漏下されて一番螺旋により機外へ取り出される。
脱穀網目から漏下されない被処理物、即ち脱穀粒の混在
する藁屑のうち、扱胴22の扱歯で掻き回される被処理
物は、扱胴22下側から開口連通部K1,K2を通過して
処理胴25上側へと流れて処理室18内へ供給される。
即ち、扱胴22の回転に伴い連れ回りしようとする被処
理物は抵抗体54の抵抗によって停滞しようとするた
め、順次停滞しようとしてくる被処理物は近傍の開口連
通部K1又はK2を経て処理室18へ行かざるを得ないも
のとなる。 【0006】したがって、連れ回りによる扱室17内停
滞を少なくし早く処理室18へ移行させ得て処理の遅れ
をなくするものである。また、切歯54と前記切刃37
においては、位相をずらして設けるように構成している
ので、被処理物は扱室17から処理室18に向けて入り
込みつつ処理胴25の外周を螺旋状に移行する過程で切
刃作用を連続的に受けることができ、処理機能が向上す
るようになる。 【0007】 【実施例】この発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。先ず、第1図及び第2図で示した全体側面図と全体
平面図とからコンバインの構成を説明する。原動機が搭
載された車体1には、その左右下部側に無端帯が駆動輪
と従動輪および転輪との間に巻回された走行クローラ
2,2が装備されている。なお、前記原動機は操縦座席
5の下側部分に搭載されている。 【0008】この自走車体1の右側前部には運転操縦枠
3と操縦ステップ4及び操縦座席5とが設けられてい
る。また、この操縦座席5の左側には各種の操縦レバ−
類を設けた操作レバ−取付枠6が設けられている。7は
脱穀装置で、自走車体1の左右中央部から左側に偏寄し
て搭載され、扱胴軸が前後方向に向かうようにして設け
られている。即ち、扱口8aが左側で、その外側にフィ
−ドチェン8が前後方向に巻回された状態に搭載され
る。脱穀穀稈の供給口を前側にして、後方に排塵及び脱
穀済み排藁が放出されるようになっている。この脱穀装
置7の右側には、脱穀選別された籾を収容するグレンタ
ンク9が搭載されている。 【0009】10はカッタ−装置で、脱穀装置7の後方
側に装着されている。11は刈取搬送装置で、機枠11
aに穀稈分草体12、引起体13、刈刃14及び刈取穀
稈を横倒し状態に姿勢変更させながら移送する搬送チエ
ン15等を装備しており、この機枠11aの後方基端部
を前記車体1に横方向の軸心まわりに回動可能に取付
け、該機枠11aと車体1側との間に油圧シリンダ−装
置16を介在させ、刈取搬送装置11が上下に回動でき
るように構成している。そして、この刈取搬送装置11
で刈り取られた穀稈が後方上方へ搬送されて前記フィ−
ドチェン8に受け継がれ、穂先側が脱穀装置7の供給口
から扱室17内へ供給されるようになっている。 【0010】前記脱穀装置7について、正面視が箱状を
した脱穀機枠7aの上方側に扱室17と処理室18とが
隣接状態で配設される。この両室の下側部分には、夫々
脱穀網19と処理網20とが円弧状にして張設されてい
る。そして、この扱室17と処理室18とは、その隣接
部分において連通される。即ち、その連通部の前後方向
3箇所には適宜間隔離れて仕切体21a,21b,21
cが設けられ、これによって開口連通部K1,K2,K
3,K4が形成される。また、処理室18はその始端部が
扱室17よりも後位置から始まり、その後端部は扱室1
7の後端よりも更に後方へ延びている。22は扱胴で、
外周に扱歯23が植設されていて扱室17内に扱胴軸2
4で回転可能に軸受されている。25は処理胴で、処理
室18内に処理胴軸26で回転可能に軸受けされてい
る。この処理胴25は胴の外周面の前端部であって開口
連通部K1にのぞむ位置に、胴の回転(ロ)を受けて被
処理物を扱室17から取り込むと共に後方側(ハ)へ該
被処理物を移送させる螺旋状の移送体27が取り付けら
れている。この螺旋状移送体27に続いて、上記開口連
通部K2に対応する位置には、同じく被処理物を扱室1
7から取り込むと共に後方側へ該被処理物を移送させる
処理歯28が設けられ、被処理物を扱室17から引っ掻
けて取り込み得る構成となし、処理室18内において固
定の複数の切刃37と近接移動してその相互作用により
被処理物に脱粒作用を与える処理棒29を有する。30
はその取付け板である。これに続き、開口連通部K3に
のぞむ位置には移送されて来る被処理物をうけて今度は
逆の方向(ニ)へ該被処理物を跳ね出す螺旋状の放出体
31を設け、この放出体31の後側には、ねじれのない
垂直状のリング鍔体32を設けて被処理物の後方への移
動を阻止する構成としている。更に、このリング鍔体3
2に続いて、後方の開口連通部K4には、前述の始端部
側に形成させたものと同様に被処理物を取り込んで後方
へ移送させる螺旋状の移送体33を設け、その後方で開
口連通部K4の対応圏外には、上記処理歯28と同形態
の処理歯28’が取り付けられる(図5)。 【0011】このように構成された処理胴25が処理室
18内に軸架されるとき(図10)、前記リング鍔体3
2の部分が処理室仕切壁34の部分に合致し、この仕切
壁34には前述のリング鍔体32を回転可能に嵌合しう
る径大の連通口35を開口している。また、処理室18
の内周部には、前記処理歯28と交差する固定処理板3
6及び切刃37が固着されている。この切歯37は一対
の歯体を形成すべくU型に折り曲げ形成して処理室18
のカバー体の隅部に配設されるものであるが、処理歯2
8を交差するように4連に配設されるものである。 【0012】図6は、脱穀網19と処理網20とを省略
した脱穀装置の機枠構造の一部を示し、脱穀装置7の機
枠前側には扱室17へ穀稈を供給する穀稈供給口38を
形成し、後側壁には排稈口39が形成されている。40
は扱室17の前壁と後壁とを連結する補強枠である。処
理胴25を伝動すべき駆動軸42と処理胴軸43との伝
動構成について、ケ−シング41にこれら駆動軸42と
処理胴軸43とを連結する継手44を内装しており、機
枠7aの前側外壁面に取り付けたベベルギヤ内装の伝動
ケ−ス45から機枠の当該ケ−シング41内へ前記駆動
軸42を突出させて設ける。46は入力プ−リを示す。
一方扱胴軸24の伝動は、機枠前側外壁にベベルギヤ内
装の扱胴伝動ケ−ス47を取付け、その右端側に設けた
入力プ−リ48で駆動されるように構成されている。 【0013】前記開口連通部K1〜K4を形成すべき仕切
板21は、処理室18と扱室17との境界部において、
上下に配設される補強枠49,50間を連結する状態に
設けられる。即ち、パイプ部材49aと折曲板49bと
からなる上補強枠49と、折曲板によって形成される下
補強枠50とが、前後両縁が脱穀網19側の仕切帯板5
1、及び処理網20側の仕切帯板52に延長連続し、か
つ位相が揃うよう設けられる。53は円弧状帯板で、仕
切板21に当接してその上下端部を上記パイプ部材49
aと下補強枠50の折曲板に接続し両者を補強してい
る。 【0014】上記上補強枠49の折曲板49bには、U
型に折り曲げられた両側に歯部を形成した切歯54の中
間接続部をもってボルト等にて着脱自在に設けている。
即ち、前記開口連通部のうち、始端側前方部の開口連通
部K1と次段の開口連通部K2とに夫々2個宛設けてな
り、その先端部は扱胴22外周面に接近し扱歯23に交
差している。これら切歯54は長藁類を主に対象として
それらの衝突により切断するものである。被処理物は扱
胴22に連れ回りしつつこの切歯54にて抵抗を受け停
滞しようとするが、その停滞量が多くなろうとすると、
開口連通部K1及びK2から処理室18内へ取り込まれる
こととなる。つまりこの切歯54は被処理物の連れ回り
に抵抗を与える抵抗体として機能するものである。この
ような抵抗体54は開口連通部K3及びK4には設けない
構成である。なお、これら切歯54はそのうち3枚が前
記処理室18内に配設される切歯37と同位相に設けら
れているが、これらを位相をずらせて設けてもよい。位
相をずらせて設ける場合には扱室17から処理室18に
向けて入り込みつつ処理胴25の外周を螺旋状に移行す
る過程で切刃作用を連続的に受けることができて、処理
機能を向上させるものである。 【0015】扱室後壁の排藁口39の下側外壁には、後
方に向かって突出する突起55が円弧面内で複数個設け
られている。また、扱室17より後方へ突出している処
理胴25の下側には藁屑を受けて扱胴側寄りの下方へ案
内するガイド56が前後方向に所定の間隔で設けられて
いる。次に選別装置について説明すると、57は揺動選
別棚で、前側部分では右側が左側よりも高く傾斜してお
り、前側を除く部分は左右方向には略水平状態に選別室
58内に設けられ、選別棚57の基端側である前側裏面
部をロ−ラ59を介してレ−ル60で前後移動自在に支
持し、先端側を偏心回転体61に連動させて該選別棚5
7が前後方向に揺動するよう構成している。この選別棚
自体の構成は、前側部分では穀粒を受ける板面上に側面
視が鋸刃状をした第1移送ラック62を設け、前後中間
部では板面を下側前方に向けて傾斜後に水平状に折り曲
げ、その上方に穀粒及び小さな藁屑が漏下できるブライ
ンド状の第2移送ラック63を設け、更に前記板面後端
部には選別網64を後方へ張設し、上側の第2移送ラッ
ク63の後端側からは、上側を鋸刃状に形成した板を左
右に所定間隔で多数並させた第3移送ラック65を設け
た構成になっている。 【0016】この揺動選別棚57の下側には、前側から
唐箕ケ−ス66内に軸架させた圧風唐箕67、一番穀粒
移送螺旋68、二番穀粒移送螺旋69を横設嵌合する螺
旋樋70,71を所定の間隔で配設説している。72は
2番穀粒を前記揺動選別棚57の始端側上面に還元させ
る還元螺旋筒であり、その排出口73を前記左右に傾斜
した選別棚57の傾斜上面側へ設け、還元された藁屑混
じりの二番穀粒が傾斜する左側へ滑り落ちながら前後揺
動作用をうけて速やかに棚上面に分散されるように構成
している。 【0017】74は横断流吸引機で、シロッコファンと
も呼ばれ、左右全幅から空気と共に塵埃を吸い込んで機
外へ排出するものである。次に、上例の作用を説明す
る。刈取搬送装置11を油圧シリンダ−装置16により
下降させて自走し、圃場の稲を刈取りながら脱穀作業を
する。 【0018】即ち、植立している稲を分草体12で分草
しながら引起体13により倒伏した稲を引起して刈刃で
稲の根元部分を刈取り、その後、刈り取った穀稈を搬送
チエン14で後方上方へ移送させながら穂先側が右側へ
向かう横倒し状態に姿勢変更させ、その後、脱穀装置7
のフィ−ドチェン8にその根元側を受渡して後方へ移送
させる。 【0019】このようにして刈り取られて移送された穀
稈は、その穂先側が脱穀機の扱室17へ供給口38から
供給されてフィ−ドチェン8でそのまま扱室17内後方
へ移送される。そして、扱胴22の回転及び処理胴25
の回転を受けて、脱穀及び被処理物の処理が扱室17と
処理室18内で行なわれる。即ち、穀稈は扱胴22の下
側で扱歯23と脱穀網19により脱穀され、穂先穀粒が
脱穀網19の下側へ漏下される。また、扱歯23の作用
で切断された藁や穂先部分も被処理物となって扱胴25
の回転に伴い扱室内を旋回する。このとき、処理胴25
が扱胴22と反対側である上側に向かって回転してお
り、この処理胴25の周面に固着の螺旋体27、処理歯
28及び処理棒29等の回転作用で扱室17と処理室1
8間の開口連通部K1、及び開口連通部K2から被処理物
が処理室18内へ取り込まれ、処理網20、切刃37、
処理棒29等の相互作用によって被処理物が細かく裁断
されながら解かれて処理され、この被処理物内に刺さっ
ている穀粒が被処理物内から開放されて下側の処理網2
0から漏下する。 【0020】更に、この処理胴25の回転で処理室18
内を旋回する被処理物は、殆どは処理室18内に留まっ
て該処理室18内で後方へ移送されながら処理される。
この作用の状態を、図13の正断面図、図14の平面図
中で被処理物Aの移動矢線図により示すと、図13では
横倒し8字状で被処理物Aは旋回移動され、この状態で
図14のように少しずつ後方側へ移送されることになる
が、被処理物は主に処理室18内へ投入される。即ち、
第4図でこの扱室17内の被処理物が処理室18内へ投
入される場合、第1番目の開口連通部K1と、第2番目
の開口連通部K2とから取り込まれて、その殆どのもの
が処理室18内で処理されながら後方へ移送される。即
ち、この2つの開口連通部K1,K2からは自由に処理室
18内へ藁屑が投入されて、第3番目の開口連通部K3
になると、放出体31の作用で扱室17内の前側方向へ
向けて還元されることになる。即ち、被処理物Aは扱室
17の後方近くに対応する部分では、処理胴25に設け
た放出体31で図14の通り、後方側へ移送されていた
状態から逆の扱室側へ放出する。そして、再び扱室17
内へ送り込まれた被処理物は元の後方側へ移送されなが
ら脱穀処理され、扱室17後端側下部の排出口39から
下方の揺動選別棚57上へ落下排出される。一方、処理
室18側へ旋回移送される被処理物は、螺旋状の移送体
33で処理室18内を後方へ移送されながら処理され、
揺動選別棚57上で開放する処理室排出口75から下方
へ放出されることになる。 【0021】したがって、脱穀中に発生する被処理物A
は、殆どのものが扱室17から処理室18内へ開口連通
部K1,K2から投入されて大量の被処理物Aが迅速処理
され、その全部又は一部が再び処理室18内から扱室1
7へ還元されて脱穀処理される。このため、高能率で分
散、裁断、脱穀等の処理が行われ、その後、扱室17の
終端側に達すると、処理胴25に設けた放出体31によ
り矢印(ニ)方向へ放出されてあたかも略γ字状で移動
し、扱室17内で前記放出体31の対応部、即ち後部の
開口連通部K3を通過して移送されることになる。した
がって、処理行程を充分に確保でき的確な被処理物処理
が行なわれると共に、処理後の被処理物は扱室17後端
の排出口39及び処理胴延長部の下方から分散して下方
の揺動選別棚57上に排出されるものである。 【0022】ところで、扱室17内において、開口連通
部K1,K2に対応する位置に抵抗体としての切歯54が
配設されていて、被処理物が扱胴22の回転に連れ回り
しようとするが、当該切歯54が主に長藁類を受け止め
て停滞せしめ、順次送られる被処理物はこの切歯自体あ
るいはその停滞によって連れ回りに抵抗が与えられる結
果、被選別物は上記開口連通部K1,K2から処理室18
側への移行を助長できるものである。しかしながら開口
連通部K3には抵抗を付与すべきものがないために、藁
屑等は扱胴22に連れ回りし易く処理室18側からの還
元処理物を該扱胴22周面へ取り込み得ることとなる。
なお、扱室17の第1の(入り口に近い側)仕切帯板5
11により扱胴22の回転に伴い後方側へ移動しようと
する被処理物は抵抗を受け入り口からこの仕切帯板51
1に至る範囲の被処理物量が多くなるがこの一部が上記
抵抗体(切歯541,541)の作用を受けながら開口連
通部K1を経て処理室18に移行するものである。第2
の仕切帯板512に至る間では被処理物の量は少なくな
るが、未だ発生するものであり、同様に抵抗体(切歯5
42,542)の作用を伴って開口連通部K2から当該被
処理物は処理胴18内に入る(図18)。 【0023】揺動選別棚57上へ上記のようにして落
下、放出された穀粒及び処理済みの稈切れや藁屑等の被
処理物は、選別作用を受け、精粒はグレンタンク9へ投
入されて一時貯留される。また、枝梗付着粒等は揺動選
別棚57前部に還元されて再選別を受ける。藁屑等は、
脱穀装置7外へ排出される。グレンタンク9に貯留され
た穀粒は排出螺旋により圃場端等で路上のトラックの荷
台へ排出されて積み込まれる。 【0024】上記の実施例では抵抗体として、切歯54
を兼用させる形態としたが、これに限定されるものでな
く、各別の抵抗体を構成してもよいものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】脱穀装置を装備したコンバインの全体側面図で
ある。 【図2】図1の平面図である。 【図3】正断面図である。 【図4】扱室及び処理室の簡略平面図である。 【図5】処理胴の平面図である。 【図6】要部の斜視図である。 【図7】補強枠の正面図である。 【図8】図7の断面図である。 【図9】補強枠の一部斜視図である。 【図10】扱胴及び処理胴の斜視図である。 【図11】要部の斜視図である。 【図12】側断面図である。 【図13】図12のS1−S1断面図である。 【図14】同S2−S2断面図である。 【図15】同S3−S3断面図である。 【図16】作用説明図である。 【図17】作用説明図である。 【符号の説明】 1…車体、2,2…走行クローラ、3…運転操縦枠、4
…操縦ステップ、5…操縦座席、6…操作レバ−取付
枠、7…脱穀装置、8…フィ−ドチェン、9…グレンタ
ンク、10…カッタ−装置、11…刈取搬送装置、12
…穀稈分草体、13…引起体、14…刈刃、15…搬送
チエン、16…油圧シリンダ−装置、17…扱室、18
…処理室、19…脱穀網、20…処理網、21a,21
b,21c…仕切体、K1,K2,K3,K4…連通開口
部、22…扱胴、23…扱歯、24…25…処理胴、2
6…処理胴軸、27…螺旋状移送体、28…処理歯、2
9…処理棒、30…取付け板、31…放出体、32…リ
ング鍔体、33…移送体、34…処理室仕切壁、35…
連通口、36…固定処理板、37…切刃、38…穀稈供
給口、39…排稈口、40…補強枠、41…ケーシン
グ、42…駆動軸、43…処理胴軸、44…継手、45
…伝動ケ−ス、46…入力プ−リ、47…扱胴伝動ケ−
ス、48…入力プ−リ、49,50…補強枠、51…仕
切帯板、52…仕切帯板、53…円弧状帯板、54…切
歯、55…突起、56…ガイド、57…揺動選別棚、5
8…選別室、59…ロ−ラ、60…レ−ル、61…偏心
回転体、62…第1移送ラック、63…第2移送ラッ
ク、64…選別網、65…第3移送ラック、66…唐箕
ケ−ス、67…圧風唐箕、68…一番穀粒移送螺旋、6
9…二番穀粒移送螺旋、70,71…螺旋樋、72…還
元螺旋筒、73…排出口、74…横断流吸引機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−82024(JP,A) 特開 昭55−54818(JP,A) 特開 昭57−2612(JP,A) 実開 昭57−129332(JP,U) 実開 昭54−145660(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 12/00 - 17/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 穀稈を後方へ搬送するフィ−ドチェン8
    に沿って扱口8aを開口し、該扱口8aに対して下方側
    に回転する扱胴22を軸受内装する扱室17と、該扱室
    17に対して前記扱口8a開口側と反対側の上方位置に
    おいて前記扱胴22とは逆方向に回転する処理胴25を
    軸受内装する処理室18とを、選別室52内に架設する
    揺動選別棚51の上方において、前記処理室18の後端
    部を前記扱室17の後端位置よりも後方へ延出して略平
    行状態に設け、前記扱室17と処理室18との間に開口
    連通部K1〜K4を形成し、前記処理胴25には前側の開
    口連通部K1に対応して前記扱室17内で発生する被処
    理物を該開口連通部K1,K2から前記処理室18内に取
    り込んで後方へ移送しながら処理する移送体27や被処
    理物に対して処理作用を与える処理歯28や処理棒29
    等を配設し、後部の開口連通部K3に対応して前記処理
    室18内を後方へ移送されてくる被処理物に抵抗を付与
    し前記扱室17内に向けて排出すべくリング鍔体32や
    螺旋状の放出体31を設け、後端部の開口連通部K4に
    対応して前記扱室17内の被処理物を前記処理室18内
    に取り込んで扱室17の後端位置よりも後方側へ移送す
    る螺旋状の移送体33を設け、前記処理室18後端開放
    部と下方の選別室58とを連通ならしめた脱穀装置であ
    って、前記開口連通部K1,K2においてのみ前記扱胴2
    2周面に接近する切歯54を配設して設け、前記処理胴
    25に設ける処理棒29が近接移動してその相互作用に
    より被処理物に脱粒作用を与える切刃37を処理室18
    内において固定して設け、前記切歯54と前記切刃37
    においては、位相をずらして設けるように構成したこと
    を特徴とする脱穀装置。
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