JPH07232568A - 作業車の油圧操作機構 - Google Patents

作業車の油圧操作機構

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Publication number
JPH07232568A
JPH07232568A JP2649194A JP2649194A JPH07232568A JP H07232568 A JPH07232568 A JP H07232568A JP 2649194 A JP2649194 A JP 2649194A JP 2649194 A JP2649194 A JP 2649194A JP H07232568 A JPH07232568 A JP H07232568A
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JP
Japan
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hydraulic
oil
case
valve
operating mechanism
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Application number
JP2649194A
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English (en)
Inventor
Naoteru Sunaguchi
直輝 砂口
Kazumasa Kitagawa
和正 北川
Masahisa Kawamura
正久 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd filed Critical Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランスミッションを収容したミッションケ
ースの内部と外部に油圧アクチュエーターを配置し、該
ケース内の油を吸い込み前記油圧アクチュエーターに送
油する油圧ポンプを設けた構成において、該油圧アクチ
ュエーターを制御する油圧操作機構を収容するためのバ
ルブケースをコンパクト化する。 【構成】 油圧アクチュエーターを駆動するための油圧
操作機構を収容したバルブケースをミッションケースの
壁面に貼設し、油圧ポンプから吐出された油を前記バル
ブケース内に収容したフローデバイダー46により分流
し、一方の油流を前記油圧操作機構に導き、他方の油流
はケースの貼設面を通じて、ミッションケース側に設け
た油圧アクチュエーターを駆動するための油圧操作機構
に導く構成とした

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業車に配設する複数
の油圧アクチュエーターの油圧操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧アクチュエーターの油圧源と
なる油圧ポンプ、油を溜める油タンク、油圧アクチュエ
ーターを駆動する油圧操作機構等を一体の油圧ユニット
に構成した技術が実開昭61−56815号に開示され
ている。また、複数の油圧アクチュエーターに対して、
油圧ポンプから吐出された油を二つの流れに分流し、こ
の分流した油を各々の油圧アクチュエーターに送油する
ための、油圧源から分流させるフローデバイダーは実公
昭59−8510号に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の場合、
車体内部に油圧ユニットを設置するためには、その油圧
ユニットを配置するスペースを確保しておく必要があ
り、作業車を小型化することが難しくなる。また、後者
の場合、油圧アクチュエーターを駆動するための個々の
油圧操作機構の構造やフローデバイダーの配置及び接続
の構造に関する記述はなく、そのまま組み立てると大き
な装置となってしまうのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題
は以上の如くであり、次に該課題を解決する手段を説明
する。即ち、作業車に搭載されたエンジンの動力を走行
装置へ伝達するトランスミッションを収容したミッショ
ンケースの外部に作業用油圧アクチュエーターを配置
し、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプにて該ト
ランスミッションケース内の油を吸い込み前記油圧アク
チュエーターの油圧源とする構成であって、該油圧アク
チュエーターを駆動するための油圧操作機構を収容した
バルブケースをミッションケースの壁面に貼設すると共
に、前記油圧ポンプから吐出された油を前記バルブケー
ス内に収容したフローデバイダーにより二つに分流し、
その一方を前記油圧アクチュエーターの油圧源とすべ
く、一方の油流をバルブケース内において前記油圧操作
機構に導き、他方はミッションケースの内部に配置され
た他の油圧アクチュエーターの油圧源とすべく、他方の
油流をケースの貼設面を通じて、前記他の油圧アクチュ
エーターを駆動するための油圧操作機構に導く構成とし
たものである。
【0005】また、前記作業用油圧アクチュエーターは
作業装置昇降用の油圧シリンダであって、その油圧操作
機構が少なくとも、昇降切換弁と、シリンダポート方向
への油流通のみを許容するチェック弁とで構成され、前
記昇降切換弁が前記中立位置の状態を維持しつつ更に操
作された際に、該昇降切換弁のスプールの外周に設けた
カム斜面により該チェック弁が開放動作するようにして
下降位置を構成したものであって、前記スプールの端部
に配した中立位置付勢バネを収容するバネ室をタンクポ
ートに接続して、前記バネ室内に前記油圧ポンプからの
戻り油や前記油圧シリンダの下降時の戻り油を導いたこ
とを特徴とする作業車の油圧操作機構。
【0006】
【作用】請求項1によると、トランスミッションを収容
するミッションケースを、油圧アクチュエーターのため
の油タンクとして利用して、このミッションケース内に
溜められる潤滑油を作動油として油圧ポンプによって吸
引加圧して油圧操作機構を収容するバルブケース内へ送
油される。該バルブケースはミッションケースの壁面に
貼設される。該バルブケースを上部壁面に貼設すれば、
地上から跳ね上げられる泥等の影響を受け難くなる。
【0007】そして、単一の油圧ポンプから吐出された
油は、油圧源として複数の油圧アクチュエーターにフロ
ーデバイダーによって分流され、該フローデバイダーは
前記バルブケースに納められ、フローデバイダーの一方
の油流は配管なしで直接に油圧操作機構に導かれ、他方
の油流は、ケースの貼設面を利用して、ミッションケー
スの内部に設けた他の油圧アクチュエーターを駆動する
油圧操作機構に導かれる。なお、作業用油圧アクチュエ
ーターは、本実施例において作業装置昇降用の油圧シリ
ンダー48であるが、これに限られるものではなく、ま
た、他の油圧アクチュエーターは、本実施例において作
業装置Aを駆動するためのPTOクラッチ15及び油圧
作動式操向装置の油圧シリンダー36L・36Rである
が、これに限られるものではない。
【0008】請求項2によれば、チェック弁は昇降切換
弁が中立位置の時に、大重量の作業装置の位置保持を確
実化するとともに、該チェック弁を昇降切換弁のスプー
ルのカム斜面によって開放動作して作業装置を下降操作
する際には、バネ室内に充満した、前記油圧ポンプから
の戻り油や前記油圧シリンダの下降時の戻り油が背圧と
してスプールに作用し、該スプール自体に下降位置へ押
す力が発生して下降位置への操作力が軽減されることに
なる。
【0009】
【実施例】次に図面に従って走行車両をコンバインとし
た場合の実施例について説明する。図1はトランスミッ
ションのスケルトン図、図2は油圧回路図、図3はバル
ブケースの、ミッションケースへの取り付け状態を示す
斜視図、図4はバルブケースの正面断面図である。
【0010】図1においてトランスミッションの伝動構
成から説明すると、ミッションケース1に横架された入
力軸2上の一端に入力プーリー3が固設され、該入力軸
2の他端に油圧ポンプP1、P2が付設される。ミッシ
ョンケース内の入力軸2上には遊嵌ギア4と摺動二連ギ
ア5が外嵌され、摺動二連ギア5を摺動操作して、副変
速軸6上の歯車8又は歯車9に噛み合わせるか、又は副
変速軸6上の歯車7に噛合した前記遊嵌ギア4の係止爪
に係合することにより三段の副変速を可能としている。
【0011】また、前記摺動歯車5は中間軸11上の幅
広歯車12と常時噛合し、該幅広歯車12、又は中間軸
11上の歯車13に、動力取出軸16上に遊嵌させた筒
軸14a上の摺動二連歯車14bが選択的に噛み合うこ
とにより、筒軸14aに2段の変速が可能とされてい
る。該筒軸14aと動力取出軸16の間にPTOクラッ
チ15を介して一体回転することが可能とされている。
該動力取出軸16に出力プーリー17を固設して図外の
作業機(本実施例では刈取装置A)を駆動可能としてい
る。
【0012】前記副変速軸6上の歯車9は変速一軸21
上に遊嵌した歯車23及び変速二軸22上に遊嵌した歯
車24と噛合し、副変速軸6上に固設した歯車10は変
速一軸21上に遊嵌した歯車25と噛合し、該歯車25
は変速二軸22上に遊嵌した歯車26と噛合している。
そして、該変速一軸21と歯車25の間に一速油圧クラ
ッチF1が介装され、変速二軸22と歯車24の間に二
速油圧クラッチF2が介装され、変速一軸21と歯車2
3の間に三速油圧クラッチF3が介装され、変速二軸2
2と歯車26の間に後進油圧クラッチRが介装されて前
進三段、後進一段の油圧クラッチ式変速装置が構成さ
れ、図外の主変速レバーを回動して、後述の切換バルブ
43を切り換えることによりそれぞれの油圧クラッチが
選択的に接続され変速が行われる。
【0013】また、変速一軸21中央に形成した歯車2
7、及び、変速二軸22中央に形成した歯車28がサイ
ドクラッチ軸29上に固設した歯車30と噛合し、変速
二軸22端にはブレーキドラム32が固設され、駐車ブ
レーキを構成している。該歯車30の両側面には係合部
30L・30Rが形成され、サイドクラッチ軸29上に
遊嵌して車軸31L・31Rの歯車34L・34Rに常
時噛み合う従動回転体33・33の側面には係合部33
L・33Rが形成されて、前記係合部30L・30Rに
対して係合・離脱可能としてサイドクラッチを構成し、
また該従動回転体33L・33Rをミッションケースに
対して回転不能に固定するためにサイドブレーキSBL
・SBRが構成され、該サイドブレーキSBL・SBR
のハウジングに形成した操向用油圧シリンダー36L・
36R内のピストンが伸縮することによって従動回転体
33L・33Rを摺動して、車軸31L・31Rに対す
る動力の断・接と制動ができるようにしている。該車軸
31L・31R両端にスプロケット35L・35Rを固
設して左右のクローラ式走行装置を駆動している。
【0014】次に、前記油圧クラッチ式変速装置や、前
記サイドクラッチとサイドブレーキを組み合わせてなる
油圧作動式操向装置等の油圧回路構成を図2より説明す
る。変速用油圧回路は油圧ポンプP1からの圧油は切換
バルブ43を介して油圧クラッチF1・F2・F3・R
に送油可能とされ、該切換バルブ43を切り換えること
により油圧クラッチを択一的に係合して、変速ができる
ようにしており、この変速の切換時に前記油圧クラッチ
が急激に係合しないように、ディレイリリーフバルブ4
4とオープンバルブ45を切換バルブ43の一次側に設
けている。
【0015】そして、油圧ポンプP2からの圧油は本発
明のバルブケース37内に収納されたフローデバイダー
46より二方向に分岐され、一方は後述する切換弁47
等の油圧操作機構を介して油圧シリンダー48へ給油さ
れて、作業機A(本実施例では刈取部)を駆動可能と
し、フローデバイダー46より分岐した他方の圧油は給
油回路49から図3に示すミッションケース1内に設け
られた他の油圧操作機構としての前記PTOクラッチ1
5の油圧回路Bと油圧作動式操向装置の油圧回路Cに送
油される。この給油回路49に前記切換バルブ43に連
動連結して切り換えられる開閉弁50が接続されてい
る。該開閉弁50は切換バルブ43が前進一速、二速、
三速の時のみ給油回路49が連通してPTOクラッチ1
5へ送油可能とするポジションを備え、中立及び後進の
時にはPTOクラッチ15の給油回路49を戻り油回路
53に連結するポジションを備えて、中立と後進の時は
PTOクラッチ15の係合が断たれるようにしている。
該PTOクラッチ15は本実施例では刈取クラッチであ
り、51はPTO(刈取)操作切換弁であり、人為的に
PTOクラッチ15を係脱操作することができる。52
はPTOクラッチ15の作動油圧を設定するリリーフ弁
であり、リリーフ油は戻り油回路53へ流される。
【0016】該開閉弁50の戻り油回路53は油圧作動
式操向装置の油圧回路Cの給油回路に接続されており、
電磁弁よりなる第一の操向切換弁54が中立位置の時に
は、戻り油回路53からの圧油は第二の供給回路40か
ら、操向レバーにより切り換えられる第二の操向切換弁
55に至る。該第二の操向切換弁55を中立位置から左
右いずれかの作用位置へ切り換えるとパイロット圧作動
型のシーケンス弁56L又は56Rを通って左右いずれ
かのシリンダー36L・36Rへ供給される。55は可
変リリーフ弁であって、そのリリーフ圧は、操向レバー
が中立位置より左右へ傾動する角度が大きくなるに従っ
て高くなるように該レバーと連係されている。一方のサ
イドクラッチを切って車軸への動力伝達が断たれた状態
から、サイドブレーキが作動して車軸が制動され、車両
は緩旋回から急旋回まで任意の旋回半径が得られるよう
にしている。
【0017】前記第一操向切換弁54は、図外の自動制
御回路等により駆動されるものであり、その中立位置か
ら左右いずれかの作用位置へ切り換えられると、開閉弁
50の戻り油回路53からの油は第一の供給回路41を
経てシーケンス弁56L・56Rのパイロット油路42
L又は42Rに流れてシーケンス弁56L又は56Rを
切り換え、油排出路39L・39Rが、第二の操向切換
弁55の中立位置を介してタンク側に連通された状態
で、油供給路38L・38Rから左右いずれかのシリン
ダー36L・36Rへ給油される。よって、ピストンは
シリンダー36L・36R内をストロークするものの油
排出路39の開口部位まででそのストロークは止めら
れ、車両は緩旋回のみとなり、微調節旋回ができる。
【0018】以上の、ミッションケース1の内部に配置
されたPTOクラッチ15を操作するための開閉弁5
0、PTO操作切換弁51、リリーフ弁52の組合せ、
及び、油圧作動式操向装置の油圧シリンダー36L・3
6Rを操作するための第一操向切換弁54、第二操向切
換弁55、可変リリーフ弁55aの組合せをそれぞれ、
本発明においては油圧操作機構と称する。なお、ミッシ
ョンケース1内の潤滑油は油フィルターを介して前記油
圧ポンプP1・P2によって吸引される。前記油圧ポン
プP2は、実施例ではミッションケース1側に付設して
いるが、これに限定されるものではなく、例えば、図外
のエンジン側に設けるようにしても良い。
【0019】このような油圧回路構成において、図3、
図4に示すように、ミッションケース1上部壁面にバル
ブケース37が貼設されており、該バルブケース37内
にはフローデバイダー46及び、前記油圧シリンダー4
8を操作するための油圧操作機構を一体化して収容して
いる。前記油圧操作機構は次のように、昇降切換弁4
7、リリーフ弁58、チェック弁57の組合せにより構
成されている。
【0020】前記フローデバイダー46はバルブケース
37下部に穿設した挿入孔37aにスプール46aを摺
動自在に収納して、該スプール46aは長手方向中央に
隔壁を有する中空状に構成して、ポンプポート37pか
ら隔壁両側の中空部内に連通する一対の絞り46d・4
6dが設けられており、この中空部内と両側の固定ネジ
46c・46cの間にバネ46b・46bを介装して、
スプール46aが中央に位置するように付勢し、前記絞
り46d・46dの絞り度にて設定された分流比でポン
プポート37pからの圧油を二経路に分け、一方は前記
給油回路49に接続する出力ポート37bへ、他方は後
述するバルブケース37内の油路37dへ流すようにし
ている。
【0021】前記バルブケース37に開口した前記ポン
プポート37pは配管62を介して油圧ポンプP2の吐
出側と連通し、また、前記フローデバイダー46からの
出力ポート37bはミッションケース1の壁面に開口し
た出力ポート1aに連通されて前記PTOクラッチ15
や油圧シリンダー36L・36Rの油圧操作機構に供給
できるようにし、フローデバイダー46の他の出力側を
油路37dと連通して油圧シリンダー48側へ圧油を供
給できるようにしている。
【0022】前記油路37dは油圧シリンダー48の昇
降油圧を設定するリリーフ弁58の一次側と昇降切換弁
47の入力ポートに連通される。該昇降切換弁47はス
プール47aを挿入孔37eに挿入して、その一端をバ
ルブケース37より突出して図示しない作業機昇降レバ
ーと連結する連結部47bを形成している。該スプール
47aの長手方向中央部外周には環状溝47cを形成
し、該環状溝47cの両側部にランド部47dとカム斜
面47eを形成している。この環状溝47cとカム斜面
47eの間に、シリンダーポート37cに連通する通路
に介装したチェック弁57のポペット57aの先端が臨
むように配置させている。該チェック弁57のポペット
57aはバネ57bにて弁閉鎖側へ付勢されるもので、
該シリンダポート方向への油流通のみを許容して油圧シ
リンダ48の位置保持を確実化するために設けられてい
る。作業機昇降レバーを回動して図示の中立位置Nから
下降位置Dにスプール47aを摺動させると、カム斜面
47eによってポペット57aが上方へ押されてチェッ
ク弁57が開放されるようにしている。前記スプール4
7aに設けたランド部47dは、前記環状溝47cを介
しての油路37dとタンクポート37tとを開閉するも
のであって、スプール47aが下降位置Dにあるときに
油路37dをタンクポート37tに連通する。よって、
前記したチェック弁57が強制的に開放された時のみ油
圧シリンダー48内の油は、該チェック弁57を介して
前記環状溝47cを通りタンクポート37tに抜けるよ
うになっている。該チェック弁57とシリンダーポート
37cとの間には絞り59が配設されて急激な上昇及び
下降を防止し、該シリンダーポート37cには配管61
を介して油圧アクチュエーターとして油圧シリンダー4
8に接続され、該油圧シリンダー48によって車両に装
備した作業機(本実施例では刈取部)Aを昇降できるよ
うにしている。
【0023】そして、前記挿入孔37eの、前記スプー
ル47aの他端側が臨む部分を大径孔としてバネ室37
fを形成している。該バネ室37f内には、前記スプー
ル47aの押し方向でのみ係止バネ受け60と、引き方
向でのみ係止するバネ受け60’を該スプール47aの
他端側に外嵌して設け、両バネ受け60・60’の間に
圧縮バネ47fを介装して、両バネ受け60・60’
が、前記挿入孔37eの開口端を閉鎖する蓋体63とバ
ルブケース37の壁面とにそれぞれ押し当てられること
によってスプール47aが中立位置Nに付勢されるよう
になっている。このバネ室37fには、前記リリーフ弁
58の二次側が油路37gによって接続されていると共
に、タンクポート37tを連通している。従って、タン
クポート37tを流れる戻り油はバネ室37f内に充填
されるので、前記スプール47aの他端側に背圧が作用
して、該スプール47a自体に下降位置Dへ押す力を発
生させている。
【0024】リリーフ弁58の弁体58aはバネ58b
を介して調節ネジ58cによってリリーフ圧が設定さ
れ、この設定圧を越えた圧油は油路37g、バネ室37
fを経て、タンクポート37tに流れる。図3に示した
ように、バルブケース37の、ミッションケース1に対
する貼設面には前記出力ポート37b及びタンクポート
37tを開口してあり、これに対応してミッションケー
ス1の上部壁面には、前記した給油回路49に連通した
入口ポート1aと、潤滑油溜りに連通した戻しポート1
tをその貼設面に開口してあり、バルブケース37をミ
ッションケース1に貼設することで、前記出力ポート3
7bが前記入口ポート1aに、タンクポート37tが戻
しポート1tにそれぞれ連通されるようになっている。
19は変速アームであり、ミッションケース1に収納し
た前記切換バルブ43及び開閉弁50を切換可能とし、
20は操向アームであり、前記第二操向切換弁55を切
換可能としている。また、61は前記油圧シリンダー4
8をシリンダポート37cに接続する配管部材、62は
前記油圧ポンプP2をポンプポート37pに接続する配
管部材である。
【0025】このような構成において、昇降切換弁47
が中立位置「N」の時、フローデバイダー46より分流
された一方の油は油路37dより昇降切換弁47の環状
溝47cよりタンクポート37tを介してミッションケ
ース1内にドレンされ、作業時に刈取部Aを上昇させる
ために昇降レバーを回動して昇降切換弁47を上昇位置
「U」に切り換えると、スプール47aが図4の右方へ
摺動されて、タンクポート37tはランド部47dによ
って閉塞されて、油路37dを通る圧油はリリーフ弁5
8に設定された圧力に調整されながらチェック弁57の
ポペット57aを押し上げてシリンダーポート37cを
介して油圧シリンダー48に送油されて伸長し刈取部A
が上昇される。
【0026】そして、中立位置「N」に戻すと油路37
dを通る圧油は前記と同様にドレンされると共に、チェ
ック弁57が閉じるため、油圧シリンダー48はその中
の作動油をタンク側へ戻すことができずその位置を維持
し、下降位置「D」に昇降切換弁47を切り換えると、
スプール47aが左方へ摺動されて、カム斜面47eが
チェック弁57のポペット57aを持ち上げるので、シ
リンダーポート37cとタンクポート37tが流通状態
になり、シリンダー48内の作動油は絞り59によって
制限されながらミッションケース1へ戻され、シリンダ
ー48は刈取部Aの自重によって縮小するのである。こ
の下降操作のときチェック弁57のポペット57a先端
から、カム斜面47eを介してスプール47aにはシリ
ンダー48内の油圧が掛かっているので大きな操作力が
必要であるが、タンクポート37tへ流れる圧油を切換
弁47のスプール47a端のバネ室37fに導いている
ため、背圧となってスプール47a自身に下降操作方向
への押す力を発生させ、その操作力を低減させることが
できる。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く構
成したので、元々存在するミッションケースを、油圧ア
クチュエーターのための油タンクとして利用でき、油圧
ユニットを廃止できて混雑する車体内部が有効に利用で
きる。また、油圧アクチュエーターを駆動する油圧操作
機構を納めるバルブケースだけの追加で済むからコスト
を低く抑えられ、バルブケースはミッションケースの上
部に配設される。該バルブケースを上部壁面に貼設すれ
ば、地上からの泥等の異物の影響を受け難くなり、故障
も少なくなる。
【0028】そして、単一の油圧ポンプを複数の油圧ア
クチュエーターの油圧源としながら、そのためのフロー
デバイダーは前記バルブケースに納め、フローデバイダ
ーの一方の油流は配管なしで直接に、その油圧操作機構
に導くこととし、他方の油流は、ケースの貼設面を利用
して、ミッションケースの内部に設けた他の油圧アクチ
ュエーターを駆動する油圧操作機構に導くことによっ
て、コンパクトな構成とすることができて、圧力損失を
低減することができたのである。
【0029】また、請求項2の如く構成したので、チェ
ック弁は昇降切換弁が中立位置の時に、大重量の作業装
置の位置保持を確実化するとともに、該チェック弁を昇
降切換弁のスプールのカム斜面によって開放動作して作
業装置を下降操作する際には、バネ室内に充満した、前
記油圧ポンプからの戻り油や前記油圧シリンダの下降時
の戻り油が背圧としてスプールに作用し、該スプール自
体に下降位置へ押す力が発生して下降位置への操作力を
軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスミッションのスケルトン図である。
【図2】油圧回路図である。
【図3】バルブケースの、ミッションケースへの取り付
け状態を示す斜視図である。
【図4】バルブケースの正面断面図である。
【符号の説明】
A 刈取部 P2 油圧ポンプ 1 ミッションケース 37 バルブケース 46 フローデバイダー 47 切換弁 57 チェック弁 58 リリーフ弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F15B 11/16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車に搭載されたエンジンの動力を走
    行装置へ伝達するトランスミッションを収容したミッシ
    ョンケースの外部に作業用油圧アクチュエーターを配置
    し、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプにて該ト
    ランスミッションケース内の油を吸い込み前記油圧アク
    チュエーターの油圧源とする構成であって、該油圧アク
    チュエーターを駆動するための油圧操作機構を収容した
    バルブケースをミッションケースの壁面に貼設すると共
    に、前記油圧ポンプから吐出された油を前記バルブケー
    ス内に収容したフローデバイダーにより二つに分流し、
    その一方を前記油圧アクチュエーターの油圧源とすべ
    く、一方の油流をバルブケース内において前記油圧操作
    機構に導き、他方はミッションケースの内部に配置され
    た他の油圧アクチュエーターの油圧源とすべく、他方の
    油流をケースの貼設面を通じて、前記他の油圧アクチュ
    エーターを駆動するための油圧操作機構に導くことを特
    徴とする作業車の油圧操作機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業用油圧アクチュエー
    ターは作業装置昇降用の油圧シリンダであって、その油
    圧操作機構が少なくとも、昇降切換弁と、シリンダポー
    ト方向への油流通のみを許容するチェック弁とで構成さ
    れ、前記昇降切換弁が前記中立位置の状態を維持しつつ
    更に操作された際に、該昇降切換弁のスプールの外周に
    設けたカム斜面により該チェック弁が開放動作するよう
    にして下降位置を構成したものであって、前記スプール
    の端部に配した中立位置付勢バネを収容するバネ室をタ
    ンクポートに接続して、前記バネ室内に前記油圧ポンプ
    からの戻り油や前記油圧シリンダの下降時の戻り油を導
    いたことを特徴とする作業車の油圧操作機構。
JP2649194A 1994-02-24 1994-02-24 作業車の油圧操作機構 Pending JPH07232568A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102232A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2014155468A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Iseki & Co Ltd 作業車両

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102232A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2014155468A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Iseki & Co Ltd 作業車両

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