JPH07231682A - 超音波モータの駆動回路 - Google Patents

超音波モータの駆動回路

Info

Publication number
JPH07231682A
JPH07231682A JP6020952A JP2095294A JPH07231682A JP H07231682 A JPH07231682 A JP H07231682A JP 6020952 A JP6020952 A JP 6020952A JP 2095294 A JP2095294 A JP 2095294A JP H07231682 A JPH07231682 A JP H07231682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
level
frequency
drive
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6020952A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3165315B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Furukoshi
洋行 古越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP02095294A priority Critical patent/JP3165315B2/ja
Priority to US08/388,406 priority patent/US5545954A/en
Publication of JPH07231682A publication Critical patent/JPH07231682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3165315B2 publication Critical patent/JP3165315B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/14Drive circuits; Control arrangements or methods
    • H02N2/142Small signal circuits; Means for controlling position or derived quantities, e.g. speed, torque, starting, stopping, reversing

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波モータに可聴音が発生した際に検出信
号が所定レベルを越えている期間が非常に短い場合にも
可聴音を顕著に発生させることなく駆動する。 【構成】 センサ電極26から出力された検出信号はダイ
オード32で整流され抵抗34,36 で分圧された後に信号V
B としてオペアンプ38に入力される。コンデンサ42は信
号VB の電圧レベルが両端の電圧よりも高ければ充電さ
れ低ければ抵抗44を介して徐々に放電される。このコン
デンサ42の両端の電圧はオペアンプ48を介して信号VC
として積分回路に入力される。信号VC は検出信号の波
形が乱れれば検出信号の所定レベルを越えている期間が
非常に短くても電圧レベルが高くなる。積分回路では信
号VC の電圧レベルが基準電圧VS よりも高ければVC
O56の発振周波数を高くするので、検出信号の波形が乱
れた場合は所定レベルを越えている期間が非常に短くて
も確実に駆動信号の周波数が上昇される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波モータの駆動回路
に係り、特に、超音波モータに所定周波数の駆動信号を
供給すると共に、駆動信号の周波数を制御して超音波モ
ータを駆動する超音波モータの駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より超音波振動を駆動力とする超音
波モータが知られている。超音波モータの一種である進
行波型の超音波モータは、駆動回路から各々所定周波数
でかつ位相が90°異なる2相の駆動信号が圧電体に供給
されることにより駆動される。この駆動信号によって発
生する圧電体の機械振動により、圧電体に貼付された弾
性体に、振動の腹及び節が弾性体に沿って円環状に移動
する超音波振動(進行波)が励起され、前記弾性体に加
圧接触されたロータ及び駆動軸が回転される。
【0003】圧電体に発生する機械振動の振幅は、駆動
信号の周波数が共振周波数のときに最大となるが、共振
周波数を含む可聴音発生帯域(図16参照)では弾性体
に可聴域の異常振動が発生し、ロータの回転速度及び超
音波モータの効率が低下する。このため、超音波モータ
の駆動は、まず可聴音発生帯域よりも充分高い周波数の
駆動信号を供給した後に、駆動信号の周波数を可聴音発
生帯域よりも若干高い駆動周波数帯域内まで徐々に低下
させ、前記周波数を駆動周波数帯域内に維持させて駆動
する。しかし、超音波モータの可聴音発生帯域及び駆動
周波数帯域は、超音波モータの周囲温度、超音波モータ
に加わる負荷の大きさに応じて変動するので、駆動信号
の周波数も周囲温度や負荷等に応じて変化させる必要が
ある。
【0004】駆動信号の周波数制御の一例として、特開
昭 62-203575号公報には、弾性体の機械振動を検出する
圧電素子から出力された交流の検出信号を、ダイオード
によって半波整流した後に抵抗とコンデンサにより積分
し、積分した信号のレベルが前記共振周波数で得られる
所定レベルよりも低い所定値となるように周波数を制御
する技術が記載されている。また、特開平3-159583号公
報には、圧電素子から出力された検出信号の波形の乱れ
を監視し、波形が乱れていない場合には駆動信号の周波
数を低下させ、波形が乱れた場合には駆動信号の周波数
が可聴音発生帯域に入ったと判断して周波数を上昇させ
る技術が開示されている。
【0005】しかし、特開昭 62-203575号公報の周波数
制御では、駆動信号の周波数が可聴音発生帯域となり波
形に乱れが生じても、検出信号を積分した信号のレベル
が所定レベルよりも低ければ周波数を低下させるので、
駆動信号の周波数が可聴音発生帯域に入って超音波モー
タから可聴音を顕著に発生させることがあった。また超
音波モータの中には駆動信号の周波数が可聴音発生帯域
となっても検出信号に波形乱れが生じないものがある
が、特開平3-159583号公報の周波数制御を前記のような
超音波モータの駆動に適用すると、駆動信号の周波数が
可聴音発生帯域となっても検出信号に波形乱れが生じな
いので、駆動信号の周波数を可聴音発生帯域、更には共
振周波数を越えて低下させてしまう。このため、可聴音
発生帯域で検出信号に波形乱れの生じない超音波モータ
を駆動することができなかった。
【0006】一方、本願出願人は既に特願平4-330215号
(未公知)において、上記問題を解決した超音波モータ
の駆動回路を提案している。この駆動回路では、検出信
号のレベルを予め設定された所定レベルと比較し、検出
信号のレベルが所定レベルを越えていれば越えている期
間だけ駆動信号の周波数を高くし、検出信号のレベルが
所定レベル以下であれば所定レベル以下である期間だけ
駆動信号の周波数を低くするようにしている。この所定
レベル及び各期間における周波数の変化量は、例えば駆
動信号の周波数を最適駆動周波数とした場合に、検出信
号のレベルが所定レベルを越えている期間における周波
数を高くする変化量と、検出信号のレベルが所定レベル
以下である期間における周波数を低くする変化量とが等
しくなるように設定することができる。
【0007】これにより、例えば図17に示すように、
駆動信号の周波数が最適駆動周波数の場合(図17
(A)参照)には、検出信号VA を整流した信号VB
レベルが所定レベルVS を越えている期間における周波
数制御信号Vf のレベルを低く(これにより駆動信号の
周波数は上昇)する変化量と、信号VB のレベルが所定
レベルVS 以下である期間における周波数制御信号Vf
のレベルを高く(これにより周波数は低下)する変化量
とが等しくなり、この周波数制御信号Vf により駆動信
号の周波数は全体としては現在の値をほぼ維持するよう
に制御される。
【0008】また、駆動信号の周波数が可聴音発生帯域
に入った場合には検出信号VA の波形に乱れが生じ、所
定レベルVS を大きく越える大きな振幅と、所定レベル
Sに達しない小さな振幅と、が混在することになり、
全体的には最適駆動周波数で駆動している場合と比較し
て、前記大きな振幅により所定レベルを越えている期間
が長くなる。従って、図17(B)に示すように周波数
制御信号Vf のレベルは全体的に見て徐々に低下され、
駆動信号の周波数は全体としては高くなるように変更さ
れる。
【0009】更に、可聴音発生帯域で検出信号の波形乱
れが生じない超音波モータを駆動する場合には、駆動信
号の周波数が可聴音発生帯域に入ると、検出信号VA
波形は乱れないものの振幅が大きくなる(図示省略)。
これにより、検出信号のレベルが所定レベルVS を越え
ている期間が長くなるので、上記と同様に駆動信号の周
波数fは高くなるように変更される。これにより、可聴
音発生帯域で検出信号の波形乱れが生じない超音波モー
タであっても駆動することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、駆動信
号の振幅、駆動信号の周波数、及び超音波モータに加わ
る負荷の大きさ等によっては、超音波モータに可聴音が
発生し検出信号の波形に乱れが生じているにも拘わら
ず、検出信号VA (を整流した信号VB )のレベルが所
定レベルVS を越えている期間が非常に短い場合がある
(図17(C)参照)。また、超音波モータに大きな負
荷が加わることによってロータの回転速度が遅くなる
と、ステータの進行波の進行速度とロータの回転速度と
に大きな差が生じて摩擦が発生し、ステータに可聴域の
異常振動が生じて可聴音が発生するが、このとき検出信
号は波形乱れは生じるもののレベルは低く、所定レベル
以下の状態が継続することがある。
【0011】上記のように検出信号の波形に乱れが生じ
た場合には、超音波モータに可聴音が顕著に発生するこ
とがないように、駆動信号の周波数を高くすることが求
められる。これに対し前述の特願平4-330215号では、検
出信号のレベルが所定レベルを越えていれば駆動信号の
周波数を高くするが、検出信号の振幅が小さく、検出信
号のレベルが所定レベルを越えている期間が短い、或い
は所定レベルを越えない状態が継続した場合には周波数
制御信号Vf のレベルを高く(図17(C)参照)、す
なわち駆動信号の周波数を更に低くしてしまうので、超
音波モータに可聴音を顕著に発生させることがある、と
いう問題があった。
【0012】また、上記問題を回避するために、超音波
モータに加わる負荷やロータの回転速度を各種のセンサ
によって検出し、検出結果に応じて検出信号のレベルを
補正したり、或いは前記所定レベルの大きさを補正する
ようにした場合には、超音波モータに各種のセンサを取
付ける必要があるので超音波モータが大型化すると共
に、超音波モータのコストが高くなるという問題が生ず
る。
【0013】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、超音波モータに可聴音が発生する際の検出信号のレ
ベルが所定レベルを越えている期間が非常に短い、或い
は検出信号のレベルが所定レベル以下で継続する場合に
も、可聴音を顕著に発生させることなく超音波モータを
駆動することができる超音波モータの駆動回路を得るこ
とが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、所定周波数の超音波モータ駆
動信号を出力する駆動信号出力手段と、前記超音波モー
タのステータの振動を検出し前記振動に応じた振幅の検
出信号を出力する検出手段と、検出信号のレベルが出力
信号のレベルを越えている場合には前記出力信号のレベ
ルを検出信号のレベルに一致させ、検出信号のレベルが
出力信号のレベル未満の場合には出力信号のレベルを所
定値以下の減少速度で減少させる信号出力手段と、前記
信号出力手段から出力された信号の平均的なレベルが基
準レベルを越えていれば前記駆動信号の周波数を高く
し、信号出力手段から出力された信号の平均的なレベル
が前記基準レベル未満であれば前記駆動信号の周波数を
低くする周波数制御手段と、を含んで構成している。
【0015】また、周波数制御手段は、信号出力手段か
ら出力された信号のレベルが所定レベルを越えている期
間と、前記信号のレベルが前記所定レベル未満の期間
と、の割合に基づいて、信号出力手段から出力された信
号の平均的なレベルを判断することができる。
【0016】請求項3記載の発明は、所定周波数の超音
波モータ駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、前記
超音波モータのステータの振動を検出し前記振動に応じ
た振幅の検出信号を出力する検出手段と、検出信号のレ
ベルが出力信号のレベルを越えている場合には前記出力
信号のレベルを検出信号のレベルに一致させ、検出信号
のレベルが出力信号のレベル未満の場合には出力信号の
レベルを所定値以下の減少速度で減少させる信号出力手
段と、前記信号出力手段から出力された信号のレベルの
変動幅が基準値を越えていれば前記駆動信号の周波数を
高くし、信号出力手段から出力された信号のレベルの変
動幅が前記基準値未満であれば前記駆動信号の周波数を
低くする周波数制御手段と、を含んで構成している。
【0017】また、周波数制御手段は、信号出力手段か
ら出力された信号から直流分を除去し該直流分を除去し
た信号を該信号のレベルのピーク付近で平滑化した信号
のレベルに基づいて、信号出力手段から出力された信号
のレベルの変動幅を判断することができる。
【0018】また、周波数制御手段は、信号出力手段か
ら出力された信号から直流分を除去した信号のレベルが
所定レベルを越えている期間と、前記直流分を除去した
信号のレベルが前記所定レベル未満の期間と、の割合に
基づいて、信号出力手段から出力された信号のレベルの
変動幅を判断することができる。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明では、検出手段により超音
波モータのステータの振動が検出され、振動に応じた振
幅の検出信号が出力される。また、信号出力手段では、
検出信号のレベルが出力信号のレベルを越えている場合
には出力信号のレベルを検出信号のレベルに一致させ、
検出信号のレベルが出力信号のレベル未満の場合には出
力信号のレベルを所定値以下の減少速度で減少させる。
上記により、検出信号のレベルが図1(A)乃至(D)
に各々破線で示すように変化したとすると、信号出力手
段からは図1(A)乃至(D)に各々実線で示す波形の
信号が出力されることになる。
【0020】図1(B)は駆動信号の周波数が超音波モ
ータの最適駆動周波数で、かつ検出信号に波形の乱れが
なく振幅が一定の場合を表している。このとき、信号出
力手段から出力される信号は、前記一定の振幅のピーク
に近いレベルで推移し、かつ検出信号VA の振幅が正の
ピークとなる各周期において検出信号のレベルが信号出
力手段から出力される信号のレベルを越えるので、出力
信号のレベルの変動幅は比較的小さい。このときの出力
信号の平均的なレベルをV0 、レベルの変動幅をd0
し、他の場合と比較する。
【0021】図1(A)には駆動信号の周波数が駆動周
波数帯域よりも高く、かつ検出信号に波形の乱れがない
場合を示す。この場合の検出信号は、図1(B)と比較
して周波数が高くかつ振幅が小さい。従って、信号出力
手段から出力される信号は、図1(B)と比較して平均
的なレベルV1 が低く(V1 <V0 )、レベルの変動幅
1 も小さい(d1 <d0 )。また、図示は省略する
が、駆動信号の周波数が図1(B)のときの周波数より
も低くなると、図1(B)の場合よりも検出信号の振幅
が大きくなるので、信号出力手段から出力される信号の
平均的なレベルはV0 よりも高くなり、変動幅について
もd0 より大きくなる。
【0022】一方、図1(C)及び(D)には超音波モ
ータに可聴音が発生している等により検出信号に波形の
乱れ(振幅のばらつき)が生じた場合を示す。この場合
の出力信号のレベルは特開昭 62-203575号公報のように
検出信号のレベルの平均値付近で推移するものではな
く、検出信号の大小の振幅のうち大きな振幅のピークに
近いレベルで推移する。このため、出力信号の平均的な
レベルV2 、V3 はV0よりも高くなる。また、検出信
号の振幅が小さいときには検出信号のレベルが出力信号
のレベルを越えないので、出力信号のレベルは継続して
減少される。従って出力信号のレベルの変動幅d2 、d
3 についてもd0 よりも大きくなる。
【0023】従って、駆動信号の周波数を低くする必要
の有る状況(図1(A)の場合)では、駆動信号の周波
数を変化させる必要の無い状況(図1(B)の場合)と
比較して、信号出力手段から出力される信号の平均的な
レベルが低くかつ変動幅が小さい。また、駆動信号の周
波数を高くする必要の有る状況(図1(C)、(D)及
び前述のように駆動信号の周波数が図1(B)より低い
場合)では、駆動信号の周波数を変化させる必要の無い
状況と比較して、信号出力手段から出力される信号の平
均的なレベルが高く、かつ変動幅が大きくなる。
【0024】上記に基づき、請求項1の発明の周波数制
御手段では、信号出力手段から出力された信号の平均的
なレベルが基準レベルを越えていれば駆動信号の周波数
を高くし、信号出力手段から出力された信号の平均的な
レベルが基準レベル未満であれば前記駆動信号の周波数
を低くする。この基準レベルとしては、駆動信号の周波
数が超音波モータの最適駆動周波数のときに信号出力手
段から出力される信号の平均的なレベル(例えば図1の
0 )を用いることができる。これにより、駆動信号の
周波数を低くする必要の有る状況になると、信号出力手
段から出力された信号の平均的なレベルに基づいて駆動
信号の周波数が低くされ、駆動信号の周波数を高くする
必要の有る状況になると、信号出力手段から出力された
信号の平均的なレベルに基づいて駆動信号の周波数が高
くされることになる。
【0025】特に図1(D)に示す検出信号の波形は、
振幅が大きいときのパルスの幅Dが狭く、特願平4-3302
15号に記載された周波数制御では、検出信号のレベルが
所定レベルを越えている期間が非常に短いので超音波モ
ータの駆動信号の周波数を低下させ、可聴音を顕著に発
生させてしまう。しかし、このときに信号出力手段から
出力される信号の平均的なレベルV3 は、例えばV0
基準レベルとすると該基準レベルよりも高いので、本発
明では駆動信号の周波数が上昇するように制御すること
ができる。従って、超音波モータに可聴音が発生する際
の検出信号のレベルが所定レベルを越えている期間が非
常に短い場合にも、可聴音を顕著に発生させることなく
超音波モータを駆動することができる。
【0026】また、請求項1の発明における信号の平均
的なレベルとしては、一例として前記信号のレベルの平
均値を用いることができる。また、請求項2に記載した
ように、信号出力手段から出力された信号のレベルが所
定レベルを越えている期間と、前記出力された信号のレ
ベルが所定レベル未満の期間と、の割合に基づいて、前
記信号の平均的なレベルを判断するすることも可能であ
る。図1(A)及び(B)からも明らかなように、検出
信号に波形の乱れが生じていない場合にも、信号出力手
段から出力される信号のレベルはある変動幅で変動す
る。
【0027】これを考慮すると、例えば前記所定レベル
を基準レベルV0 又はその付近の値に設定すれば、図1
(B)の場合には前記割合が一定の値となるが、出力信
号の平均的なレベルが前記V0 から変化すれば前記割合
も変化することになる。具体的には、出力信号のレベル
が所定レベル未満の期間の割合が高い場合には、該出力
信号の平均的なレベルは基準レベルV0 よりも低いと判
断できる。また出力信号のレベルが所定レベルを越えて
いる期間の割合が高い場合には、該出力信号の平均的な
レベルは基準レベルよりも高いと判断できる。このよう
に、請求項1の発明において、信号出力手段から出力さ
れた信号のレベルの平均値を該信号の平均的なレベルと
することなく、上記のように間接的に信号の平均的なレ
ベルを判断して駆動信号の周波数を制御することも可能
である。
【0028】請求項3記載の発明では、前述のように駆
動信号の周波数を低くする必要の有る状況では駆動信号
の周波数を変化させる必要の無い状況と比較して信号出
力手段から出力される信号の変動幅が小さく、駆動信号
の周波数を高くする必要の有る状況では駆動信号の周波
数を変化させる必要の無い状況と比較して信号出力手段
から出力される信号の変動幅が大きくなるという事実に
基づいて、周波数制御手段において、信号出力手段から
出力された信号のレベルの変動幅が基準値を越えていれ
ば駆動信号の周波数を高くし、信号出力手段から出力さ
れた信号のレベルの変動幅が前記基準値未満であれば駆
動信号の周波数を低くする。
【0029】この基準値としては、駆動信号の周波数が
超音波モータの最適駆動周波数のときに信号出力手段か
ら出力される信号の変動幅(例えば図1のd0 )を用い
ることができる。これにより、駆動信号の周波数を低く
する必要の有る状況になると、信号出力手段から出力さ
れた信号の変動幅に基づいて駆動信号の周波数が低くさ
れ、駆動信号の周波数を高くする必要の有る状況になる
と、信号出力手段から出力された信号の変動幅に基づい
て駆動信号の周波数が高くされる。
【0030】特に超音波モータに大きな負荷が加わるこ
とによってロータの回転速度が遅くなると、検出信号に
波形の乱れは生じるものの振幅が全体的に小さくなる
(図1(D)の波形において振幅を圧縮したような波
形)ことがある。特願平4-330215号に記載された周波数
制御では、上記のような検出信号が入力された場合に、
検出信号のレベルが所定レベル以下の状態で継続するこ
とにより超音波モータの駆動信号の周波数を低下させ、
可聴音を顕著に発生させてしまう。また、請求項1の発
明に記載した周波数制御においても、信号出力手段から
出力される信号の平均的なレベルが低くなるので、駆動
信号の周波数を高くすることができない。
【0031】しかし、このときに信号出力手段から出力
される信号の変動幅d3 は、例えばd0 を基準値とする
と該基準値よりも大きいので、本請求項3の発明では駆
動信号の周波数が高くなるように制御することができ
る。従って、超音波モータに可聴音が発生する際の検出
信号のレベルが所定レベル以下の状態で継続する場合で
あっても、可聴音を顕著に発生させることなく超音波モ
ータを駆動することができる。
【0032】なお、請求項3の発明における信号のレベ
ルの変動幅は、例えば信号出力手段から出力された信号
のレベルの最大値及び最小値を検出し、検出された最大
値及び最小値の差分を前記信号のレベルの変動幅として
求めることができる。また、信号出力手段から出力され
た信号のレベルの変動幅の平均値、又は平均値に略等し
い値を、前記信号のレベルの変動幅として求めるように
してもよい。
【0033】更に、請求項4に記載したように、信号出
力手段から出力された信号から直流分を除去しかつ該直
流分を除去した信号を該信号のレベルのピーク付近で平
滑化した信号のレベルに基づいて、信号のレベルの変動
幅を判断することができる。このようにして得た信号の
レベルは直流分の除去及び平滑化を行う前の信号の変動
幅にほぼ対応するので、上記信号のレベルに基づいて、
信号出力手段から出力された信号のレベルの変動幅を判
断することができる。
【0034】また、請求項3の発明における信号のレベ
ルの変動幅は、例えば請求項5に記載したように、先に
説明した請求項2の原理と同じ原理に基づいて、信号出
力手段から出力された信号から直流分を除去した信号の
レベルが所定レベルを越えている期間と、前記直流分を
除去した信号のレベルが所定レベル未満の期間と、の割
合に基づいて、前記信号のレベルの変動幅を判断するこ
とも可能である。
【0035】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0036】〔第1実施例〕図2には本実施例に係る進
行波型の超音波モータ10が示されている。超音波モー
タ10は銅合金等から構成される円環状の弾性体12を
備え、この弾性体12に圧電体14が貼付されてステー
タが形成されている。圧電体14は電気信号を機械振動
に変換する圧電材料から成り、多数の電極により円環状
に分割、配列されて構成されている。
【0037】一方、駆動軸16に取付けられたロータ1
8はアルミ合金等から成るロータリングに円環状のスラ
イダ22が接着されて形成されており、スプリング24
によってスライダ22が前記弾性体12に加圧接触され
ている。また、圧電体14にはセンサ電極26(図3参
照)が設けられている。図3に示すように、センサ電極
26は超音波モータ駆動回路30の入力端30Aに接続
されており、圧電体14の振動に応じた振幅、周期の交
流信号を駆動回路30へ出力する。
【0038】駆動回路30の入力端30Aはダイオード
32のアノードに接続されている。ダイオード32のカ
ソードは抵抗34の一端に接続されており、抵抗34の
他端には、一端が接地された抵抗36の他端及びオペア
ンプ38の非反転入力端に接続されている。オペアンプ
38の出力端はダイオード40のアノードに接続されて
いる。ダイオード40のカソードには、一端が接地され
たコンデンサ42の他端、一端が接地された抵抗44の
他端及びオペアンプ46の非反転入力端が接続されてい
る。オペアンプ46の出力端には抵抗48の一端が接続
されている。
【0039】またオペアンプ46の出力端は、オペアン
プ46の反転入力端及びオペアンプ38の反転入力端に
各々接続されている。このオペアンプ38、ダイオード
40、コンデンサ42、抵抗44及びオペアンプ46か
ら構成される回路は本発明の信号出力手段を構成してい
る。
【0040】また、抵抗48の他端はオペアンプ50の
反転入力端に接続されている。オペアンプ50の非反転
入力端は可変抵抗器52を介して電源に接続されてお
り、基準電圧VS が印加されている。オペアンプ50の
反転入力端にはコンデンサ54の一端が接続されてお
り、コンデンサ54の他端はオペアンプ50の出力端に
接続されている。また、オペアンプ50の出力端は電圧
制御発振回路(VCO)56の制御信号入力端に接続さ
れている。なお、抵抗48、オペアンプ50、コンデン
サ54及びVCO56は本発明の周波数制御手段を構成
している。VCO56は、制御信号入力端を介して入力
された周波数制御信号Vf (図4参照)の電圧レベルに
応じた周波数で発振すると共に、前記入力された信号電
圧レベルが高くなるに従って発振周波数を低下させる。
【0041】VCO56の出力端は2個に分岐されてお
り、一方は増幅器58の入力端に、他方は入力された信
号の位相を90°変更して出力する移相器60を介して増
幅器62の入力端に接続されている。従って、増幅器5
8、62には周波数及び振幅が同じで位相が90°異なる
信号が入力される。増幅器58の出力端は駆動回路30
の出力端30Bを介して超音波モータ10の圧電体14
に接続されており、増幅器62の出力端は駆動回路30
の出力端30Cを介して超音波モータ10の圧電体14
に接続されている。
【0042】次に本第1実施例の作用を説明する。駆動
回路30のVCO56は制御信号入力端を介して入力さ
れた周波数制御信号Vf の電圧レベルに応じた周波数の
信号を出力する。VCO56から出力された信号は2個
に分岐され、一方が移相器60によって位相が90°変更
され、各々増幅器58、62で増幅されることによって
sin波及びcos波の2相の駆動信号が生成され、こ
の駆動信号が超音波モータ10の圧電体14に供給され
る。これにより圧電体14に超音波振動が発生し、弾性
体12に進行波が励起されて駆動軸及びロータ18が回
転される。
【0043】一方、図4に示すように圧電体14のセン
サ電極26からは圧電体14の振動に応じた振幅、周期
の交流の検出信号VA が出力され、入力端30Aを介し
て駆動回路30に入力される。駆動回路30に入力され
た検出信号VA はダイオード32によって半波整流さ
れ、抵抗34、36によって分圧されて信号VB として
オペアンプ38に入力される。信号VB の電圧レベルが
正弦波状に変化すると、この信号VB の電圧レベルの変
化に応じてオペアンプ38の出力端の極性がプラスとな
り、コンデンサ42はダイオード40を介して流れる電
流により極めて小さな時定数で充電される。コンデンサ
42の充電電圧は信号VB の電圧レベルの上昇に伴って
上昇し、正弦波状の変化のピークにおいて最大となる。
【0044】また、信号VB の電圧レベルが正弦波状の
変化のピークを過ぎて低下し始めるとコンデンサ42の
充電は停止し、ダイオード40に逆バイアスが加わるの
で、コンデンサ42に蓄積された電荷は抵抗44を介し
て徐々に放電される。この放電時の時定数τは、コンデ
ンサ42の静電容量をC1、抵抗44の電気抵抗をR1
とすると、 τ=C1×R1 …(1) である。オペアンプ46はオペアンプ38と共に電圧フ
ォロワとして作動するので、オペアンプ46から出力さ
れる信号VC の電圧レベルはコンデンサ42の両端の電
圧に等しい。従って、コンデンサ42が放電していると
きの信号VC の電圧レベルは、
【0045】
【数1】
【0046】上記(2)式のように変化し、図4に示す
ように徐々に低下する。オペアンプ46から出力された
信号VC は抵抗48を介してオペアンプ50に入力され
る。抵抗48、オペアンプ50及びコンデンサ54は積
分回路であり、オペアンプ50から出力される周波数制
御信号Vf の電圧レベルは、コンデンサ54の静電容量
をC2、抵抗48の電気抵抗をR2とすると、
【0047】
【数2】
【0048】上記(3)式のようになる。従って、信号
f の電圧レベルの変化は、信号V C の平均的な電圧レ
ベル(正確には信号VC を平滑化した信号の電圧レベ
ル)と基準電圧VS とを比較した結果に相当し、入力さ
れた信号VC の電圧レベルが基準電圧VS を越えている
場合には信号Vf の電圧レベルは徐々に低下し、信号V
C の電圧レベルが基準電圧VS に等しい場合は信号Vf
の電圧レベルは変化せず、信号VC の電圧レベルが基準
電圧VS 未満の場合には信号Vf の電圧レベルは徐々に
上昇する。この周波数制御信号Vf がVCO56に入力
されることにより、周波数制御信号Vf の電圧レベルの
変化に応じてVCO56の発振周波数(すなわち駆動信
号の周波数)が変化される。
【0049】上記により、超音波モータ駆動信号の周波
数が、超音波モータ10の駆動周波数帯域よりも高い
(例えば図16に示す「駆動開始時の周波数」)場合に
は、センサ電極26から出力される検出信号VA の振幅
が小さく、オペアンプ46から出力される信号VC の電
圧レベルが基準電圧VS を越えることはないので、周波
数制御信号Vf は単調増加する。これにより、VCO5
6の発振周波数(駆動信号の周波数)は徐々に低下され
る。
【0050】また、駆動信号の周波数が超音波モータ1
0の最適駆動周波数付近の値になると、検出信号V
A は、図4(A)にも示すように振幅が適度かつ一定の
大きさとなり、信号VC は前記一定の振幅のピークに近
い電圧レベルで推移し、かつ電圧レベルが適度に変動し
ているので、信号VC の平均的な電圧レベルが基準電圧
S にほぼ等しくなる。これに伴い、周波数制御信号V
f はほぼ一定の電圧レベルで推移するので、駆動信号の
周波数も最適駆動周波数付近で維持されることになる。
【0051】また、周囲温度が変化したり、超音波モー
タ10に加わる負荷の大きさが変化することにより超音
波モータ10の最適駆動周波数が変化し、検出信号VA
に波形の乱れ等が生じることはないものの、検出信号V
A の振幅の大きさが変化した場合には、信号VC の平均
的な電圧レベルと基準電圧VS との差が所定値以上とな
るので、信号VC の平均的な電圧レベルが基準電圧VS
に一致するように、すなわち駆動信号の周波数が前記変
化した超音波モータ10の最適駆動周波数に追従して変
化(上昇又は低下)するように制御される。
【0052】一方、駆動信号の周波数が超音波モータ1
0の可聴音発生帯域に入ると、検出信号VA は一例とし
て図4(B)に示すように波形が乱れ、各周期における
振幅の大きさにばらつきが生ずる。また、駆動信号の振
幅、駆動信号の周波数、及び超音波モータ10に加わっ
ている負荷の大きさ等によっては、図4(C)に示すよ
うに検出信号VA の振幅が大きなときのパルス幅Dが小
さくなることもある。特に図4(C)に示す検出信号V
A の波形は、従来の周波数制御では検出信号V A のレベ
ルが所定レベルを越えている期間が非常に短いので、超
音波モータの駆動信号の周波数を低下させ、可聴音を顕
著に発生させてしまう。
【0053】しかしながら、上記のように検出信号VA
に波形の乱れが生ずると、信号VCの電圧レベルは検出
信号VA の大小の振幅のうち大きな振幅のピークに近い
レベルで推移する。従って、図4(B)及び(C)に示
す場合には何れも信号VC の電圧レベルが常に基準電圧
S を越えた状態で継続することになり、周波数制御信
号Vf は何れもレベルが徐々に低下するように制御され
る。これに伴い、駆動信号の周波数は徐々に上昇するよ
うに、すなわち可聴音発生帯域から駆動周波数帯域に戻
るように制御されるので、超音波モータ10から可聴音
が顕著に発生することが防止される。
【0054】なお、検出信号VA に波形の乱れが生じた
場合に、図4に示す波形の信号VCを得るためには、信
号VB に小さな振幅が生じたときの信号VC の電圧レベ
ルを信号VB の電圧レベルよりも高くする必要がある。
これは、前記(1)式によって定まる時定数τの値を大
きくし、コンデンサ42の放電時のコンデンサ充電電圧
の低下速度、すなわち信号出力手段から出力される信号
(VC )の電圧レベルの減少速度を所定値以下とするこ
とで実現できる。
【0055】また、本発明に係る信号出力手段は、図3
に示した構成に限定されるものではなく、図5に示すよ
うに構成してもよい。図5に示す駆動回路66では、図
3に示した信号出力手段から、電圧フォロワとしてのオ
ペアンプ46が省略されており、オペアンプ38、ダイ
オード40、コンデンサ42及び抵抗44のみによって
信号出力手段が構成されている。信号出力手段をこのよ
うに構成すると信号V C の電圧レベルの安定度は若干低
下するものの、信号VC の電圧レベルは図3の場合と同
様に変化するので、図3に示した例と同様に駆動信号を
制御することができると共に、オペアンプ46を省略す
ることができるのでコストを低減できるという効果が得
られる。
【0056】更に、信号出力手段は図6に示すように構
成することも可能である。図6に示す駆動回路68で
は、図5に示した信号出力手段から更にオペアンプ38
等も省略されており、ダイオード32のカソードには、
一端が接地されたコンデンサ42の他端及び抵抗34の
一端が接続されている。抵抗34の他端には、一端が接
地された抵抗36の他端が接続されており、更に、抵抗
48、オペアンプ50及びコンデンサ54から成る積分
回路の入力端としての抵抗48の一端が接続されてい
る。
【0057】駆動回路68では、ダイオード32が駆動
回路30におけるダイオード32の機能とダイオード4
0の機能とを兼ね備えており、ダイオード32、コンデ
ンサ42、抵抗34、36によって本発明の信号出力手
段が構成される。コンデンサ42が放電する際の時定数
τは、コンデンサ42の静電容量をC1、抵抗34、3
6の電気抵抗を各々R1、R2とすると、 τ=C1×(R1+R2) となり、積分回路に図4に示したような信号VC が入力
されることになる。駆動回路68の信号出力手段は、前
述の駆動回路66の信号出力手段と比較しても信号VC
の電圧レベルの安定度は低いが、オペアンプ38等を省
略することができるので、更にコストを低減できるとい
う効果が得られる。
【0058】また、上述した駆動回路の周波数制御手段
は、何れも実質的に信号出力手段から出力された信号の
平均的なレベルが基準レベルを越えていれば駆動信号の
周波数を高くし、前記信号の平均的なレベルが基準レベ
ル未満であれば駆動信号の周波数を低くするものである
が、請求項1の発明に係る周波数制御手段はこれに限定
されるものではなく、周波数制御手段を図7に示すよう
に構成することも可能である。
【0059】図7に示す駆動回路130では、図3に示
した信号出力手段と周波数制御手段との間に、抵抗13
2、コンデンサ134及びオペアンプ136から成る平
均値検出回路が設けられている。抵抗132の一端はオ
ペアンプ136の出力端に接続されており、抵抗132
の他端には、一端が接地されたコンデンサ134の他
端、オペアンプ136の非反転入力端が接続されてい
る。オペアンプ136の反転入力端はオペアンプ136
の出力端に接続されており、オペアンプ136の出力端
は抵抗48の一端に接続されている。
【0060】抵抗132及びコンデンサ134は積分回
路(第1の積分回路と称する)を構成しており、信号V
C の電圧レベルは該第1の積分回路によって平均化され
る。また、オペアンプ136は電圧フォロワとして作動
し、オペアンプ136から出力される信号の電圧レベル
はコンデンサ134の両端の電圧に等しく、信号VC
平均値に略等しい電圧レベルの信号が出力される。従っ
て、上記の平均値検出回路を設けることにより構成は若
干複雑となるが、信号VC の電圧レベルが平均化されて
抵抗48、コンデンサ54及びオペアンプ50から成る
積分回路(第2の積分回路と称する)に入力されること
になるので、第2の積分回路が備えている、信号を平滑
化する作用との相乗効果により、信号VC の平均値に非
常に近い値と基準電圧VS との比較結果に応じて駆動信
号の周波数が制御されることになる。
【0061】このように、請求項1の発明に係る周波数
制御手段は、信号出力手段から出力された信号のレベル
の平均値を検出する検出手段と、検出手段によって検出
された平均値が基準レベルを越えていれば駆動信号の周
波数を高くし、前記平均値が基準レベル未満であれば駆
動信号の周波数を低くする制御手段と、により構成する
ことも可能である。
【0062】〔第2実施例〕次に本発明の第2実施例に
ついて説明する。なお、本第2実施例では駆動回路以外
の構成は第1実施例と同じであるので説明を省略し、以
下、本第2実施例に係る駆動回路について、駆動回路3
0と異なる部分のみ説明する。図8に示すように、本第
2実施例に係る駆動回路137では、信号出力手段の一
部を構成するオペアンプ46の出力端にコンパレータ1
04の反転入力端が接続されている。コンパレータ10
4の非反転入力端は可変抵抗器106を介して電源に接
続されており、可変抵抗器106を介して基準電圧VS
が印加される。
【0063】コンパレータ104の出力端は、一端が電
源に接続された抵抗108の他端、抵抗110の一端及
びダイオード112のアノードが各々接続されている。
抵抗110の他端はダイオード114のカソードに接続
されている。ダイオード114のアノード及びダイオー
ド112のカソードはVCO56の制御信号入力端に接
続されている。またダイオード114のアノード及びダ
イオード112のカソードとVCO56の制御信号入力
端との間には、一端が接地されたコンデンサ116の他
端が接続されている。
【0064】次に本第2実施例の作用を説明する。オペ
アンプ46から出力された信号VCは、コンパレータ1
04に入力される。本第2実施例では請求項2にも記載
したように、信号出力手段から出力された信号のレベル
が所定レベルを越えている期間と、前記信号のレベルが
所定レベル未満の期間と、の割合に基づいて、信号出力
手段から出力された信号の平均的なレベルを判断してい
る。
【0065】すなわち、コンパレータ104は反転入力
端に入力された信号VC の電圧レベルを、非反転入力端
に入力されている基準電圧VS と比較する。信号VC
電圧レベルが基準電圧VS よりも低い場合には、コンパ
レータ104からはハイレベルの信号が出力される。コ
ンパレータ104からの出力信号がハイレベルの場合に
は、ダイオード112を介してコンデンサ116に電流
が流れ、コンデンサ116は徐々に充電される。従っ
て、コンデンサ116の両端の電圧(周波数制御信号V
f の電圧レベル)は徐々に高くなり、これに伴いVCO
56の発振周波数は徐々に低下される。なお、このとき
のコンデンサ116の充電速度は抵抗108の電気抵抗
に依存し、抵抗108の電気抵抗が低い場合には充電速
度が速く、電気抵抗が低い場合には充電速度が遅くな
る。
【0066】また、コンパレータ104の反転入力端に
入力された信号VC の電圧レベルが基準電圧VS よりも
高い場合には、コンパレータ104からの出力信号がロ
ーレベルとなる。これによりコンデンサ116に蓄積さ
れた電荷がダイオード114、抵抗110を通って放電
され、コンデンサ116の両端の電圧(周波数制御信号
の電圧レベル)が低下される。このときのコンデンサ1
16の放電速度は抵抗110の電気抵抗に依存し、抵抗
110の電気抵抗が低い場合には放電速度が速くなり、
電気抵抗が高い場合には放電速度が遅くなる。
【0067】本第2実施例では駆動信号の周波数が最適
駆動周波数付近の値のときに、信号VC の電圧レベルが
基準電圧VS を越えている期間における周波数制御信号
fの電圧レベルの低下量と、信号VC の電圧レベルが
基準電圧VS 未満の期間における周波数制御信号Vf
電圧レベルの上昇量と、が等しくなり、周波数制御信号
f がほぼ一定の電圧レベルで推移するように、抵抗1
08、110の電気抵抗値が定められている。
【0068】上記により、請求項2にも記載したよう
に、信号出力手段から出力された信号VC の電圧レベル
が基準電圧VS を越えている期間の割合が、駆動信号の
周波数が超音波モータの最適駆動周波数のときと比較し
て高い(すなわち信号VC の平均的な電圧レベルが高
い)場合には、周波数制御信号の電圧レベルが徐々に低
くされて超音波モータの駆動信号の周波数が徐々に高く
される。また、信号VC の電圧レベルが基準電圧VS
満の期間の割合が、駆動信号の周波数が超音波モータの
最適駆動周波数のときと比較して高い(すなわち信号V
C の平均的な電圧レベルが低い)場合には、周波数制御
信号の電圧レベルが徐々に高くされて超音波モータの駆
動信号の周波数が徐々に低くされることになる。
【0069】従って、駆動信号の周波数は最適駆動周波
数付近で維持され、超音波モータに可聴音が発生する際
の検出信号のレベルが所定レベルを越えている期間が非
常に短い場合にも、可聴音を顕著に発生させることなく
超音波モータを駆動することができる。このように、請
求項1の発明に係る周波数制御手段は、請求項2にも記
載したように、信号出力手段から出力された信号のレベ
ルが所定レベルを越えている期間と、前記信号のレベル
が前記所定レベル未満の期間と、の割合が所定値を越え
ていれば駆動信号の周波数を高くし、前記割合が前記所
定値未満であれば駆動信号の周波数を低くするように構
成することもできる。
【0070】なお、コンパレータ104に代えてオペア
ンプを用いる場合には、抵抗108を前記オペアンプの
出力端とダイオード112のアノードとの間に接続すれ
ば、上述の駆動回路137と同様に動作させることも可
能である。
【0071】〔第3実施例〕次に本発明の第3実施例を
説明する。なお、第1実施例及び第2実施例と同一の部
分には同一の符号を付し、説明を省略する。図9には本
第3実施例に係る駆動回路80が示されている。超音波
モータ10のセンサ電極26に接続され検出信号VA
入力される駆動回路80の入力端80Aには、一端が接
地されたコンデンサ82の他端、及び一端が接地された
抵抗84の他端が接続されている。なお、コンデンサ8
2及び抵抗84は、検出信号VA に重畳するノイズを除
去するためのものであり、両方を省略しても、又は何れ
か一方のみ設けてもよい。また、入力端80Aは信号変
換回路86(図10参照)の入力端86Aに接続されて
いる。
【0072】図10に示すように、信号変換回路86の
入力端86Aにはダイオード88のアノードが接続され
ている。ダイオード88のカソードには、一端が接地さ
れたコンデンサ90の他端、一端が接地された抵抗92
の他端、及びコンデンサ94の一端が接続されている。
コンデンサ94の他端には、一端が接地された抵抗96
の他端が接続されており、更に信号変換回路86の出力
端86Bが接続されている。信号変換回路86の出力端
86Bは、図9に示すように抵抗98の一端に接続され
ている。
【0073】抵抗98の他端には、一端が接地された抵
抗100の他端、アノードが接地されたダイオード10
2のカソードが接続されている。更に抵抗98の他端
は、コンパレータ104の反転入力端に接続されてい
る。なお、ダイオード102はコンパレータ104の反
転入力端にマイナスの電圧が印加されることを防止し、
コンパレータ104を保護するために設けられている。
コンパレータ104の非反転入力端は可変抵抗器106
を介して電源に接続されており、可変抵抗器106を介
して基準電圧VS が印加される。また、コンパレータ1
04の出力端は、第2実施例の駆動回路137と同様の
回路を介してVCO56の制御信号入力端に接続されて
いる。
【0074】次に本第3実施例の作用を説明する。超音
波モータ10が駆動されると、センサ電極26から出力
された検出信号VA が入力端80Aを介して駆動回路8
0に入力される。検出信号VA はコンデンサ82、抵抗
84によって雑音等が除去された後に信号変換回路86
に入力される。信号変換回路86のダイオード88、コ
ンデンサ90及び抵抗92は、前述の駆動回路68(図
6参照)のダイオード32、コンデンサ42及び抵抗3
4と同様に本発明の信号出力手段として作用する。
【0075】従って、検出信号VA はダイオード88に
より、図11の信号VC の線図に想像線で示すように半
波整流され、その電圧レベルがコンデンサ90の充電電
圧よりも高い場合にはコンデンサ90は極めて小さな時
定数で充電される。また、半波整流された信号の電圧レ
ベルが正弦波状の変化のピークを過ぎて低下し始めると
コンデンサ90の充電は停止し、コンデンサ90に蓄積
された電荷は抵抗92を介して徐々に放電される。これ
により、コンデンサ90の両端の電圧は、図11に信号
C として示すように変化することになる。
【0076】一方、コンデンサ94及び抵抗96は微分
回路であり、本発明の周波数制御手段の一部を構成して
いる。この微分回路は時定数が比較的大きな値となるよ
うに設定されているので、図11に信号VD として示す
ように信号VC の直流分が除去され、信号VC の変動分
が抽出された信号が出力される。このように、信号出力
手段から出力された信号のレベルの変動幅は、一例とし
て前記信号の直流分を除去することにより抽出すること
ができる。信号変換回路86から出力された信号V
D は、抵抗98、100によって分圧され、ダイオード
102によってマイナス分がカットされてコンパレータ
104に入力される。
【0077】本第3実施例では請求項5にも記載したよ
うに、信号VC から直流分を除去した信号VD の電圧レ
ベルが基準電圧VS を越えている期間と、信号VD の電
圧レベルが基準電圧VS 未満の期間と、の割合に基づい
て、信号VC の電圧レベルの変動幅を判断しており、コ
ンパレータ104は反転入力端に入力された信号VD
電圧レベルを、非反転入力端に入力されている基準電圧
S と比較する。
【0078】信号VD の電圧レベルが基準電圧VS より
も低い場合には、コンパレータ104からはハイレベル
の信号が出力され、第2実施例と同様にダイオード11
2を介してコンデンサ116に電流が流れ、コンデンサ
116は徐々に充電される。従って、コンデンサ116
の両端の電圧(周波数制御信号Vf の電圧レベル)は徐
々に高くなり、これに伴いVCO56の発振周波数は徐
々に低下される。また信号VD の電圧レベルが基準電圧
S よりも高い場合には、コンパレータ104からの出
力信号がローレベルとなり、第2実施例と同様にコンデ
ンサ116に蓄積された電荷が放電され、コンデンサ1
16の両端の電圧(周波数制御信号の電圧レベル)が低
下される。
【0079】上記により、駆動信号の周波数が超音波モ
ータ10の駆動周波数帯域よりも高い場合には、センサ
電極26から出力される検出信号VA の振幅が小さいの
で、信号VC の電圧レベルの変動幅、すなわち信号変換
回路86から出力される信号VD の振幅も小さい。従っ
て、コンパレータ104から出力される信号は常にハイ
レベルとなるので、周波数制御信号Vf の電圧レベルは
単調増加され、VCO56の発振周波数(駆動信号の周
波数)は徐々に低下される。また、駆動信号の周波数が
超音波モータ10の最適駆動周波数付近の値になると、
検出信号VA は、図11(A)にも示すように振幅が適
度かつ一定の大きさとなり、コンパレータ104に入力
される信号VD の振幅もピーク付近においては基準電圧
S を越えることになる。これにより、コンパレータ1
04から出力される信号はハイレベルの期間とローレベ
ルの期間とが一定の割合で交互に現れることになる。
【0080】本第3実施例では駆動信号の周波数が最適
駆動周波数付近の値のときに、信号VD の電圧レベルが
基準電圧VS を越えている期間における周波数制御信号
fの電圧レベルの低下量と、信号VD の電圧レベルが
基準電圧VS 未満の期間における周波数制御信号Vf
電圧レベルの上昇量と、が等しくなり、周波数制御信号
f がほぼ一定の電圧レベルで推移するように、抵抗1
08、110の電気抵抗値が定められている。これによ
り、駆動信号の周波数も最適駆動周波数付近で維持され
ることになる。
【0081】また、周囲温度が変化したり、超音波モー
タ10に加わる負荷の大きさが変化することにより超音
波モータ10の最適駆動周波数が変化し、検出信号VA
に波形の乱れ等が生じることはないものの、検出信号V
A の振幅の大きさが変化した場合には、信号VC の電圧
レベルの変動幅、すなわち信号VD の振幅が変化するの
で、コンパレータ104からの出力信号がハイレベルに
なっている期間とローレベルになっている期間との割合
が変化し、変化した割合に応じて周波数制御信号Vf
電圧レベルが変化され、駆動信号の周波数が前記変化し
た超音波モータ10の最適駆動周波数に追従して変化
(上昇又は低下)するように制御される。
【0082】一方、駆動信号の周波数が超音波モータ1
0の可聴音発生帯域に入ると、検出信号VA は一例とし
て図11(B)に示すように波形が乱れ、各周期におけ
る振幅の大きさにばらつきが生ずる。また、超音波モー
タに大きな負荷が加わることによってロータの回転速度
が遅くなると、ステータの進行波の進行速度とロータの
回転速度とに大きな差が生じて摩擦が発生し、ステータ
に可聴域の異常振動が生じて可聴音が発生するが、この
とき検出信号は図11(C)に示すように波形乱れは生
じるものの全体的に振幅が小さくなることもある。特に
図11(C)に示す検出信号VA の波形は、従来の周波
数制御では検出信号VA のレベルが所定レベルを越えな
い状態で継続するので、超音波モータの駆動信号の周波
数を低下させ、可聴音を顕著に発生させてしまう。
【0083】しかしながら、上記のように検出信号VA
に波形の乱れが生ずると、信号VCは、第1実施例でも
説明したように検出信号VA を半波整流した信号の大小
の振幅のうち大きな振幅のピークに近い電圧レベルで推
移すると共に、検出信号VAを半波整流した信号の振幅
が小さいときにはコンデンサ90が充電されないので、
信号VC のレベルは継続して減少される。従って信号V
C の電圧レベルの変動幅は大きく、すなわち信号VD
振幅が大きくなる。
【0084】従って、図11(B)及び(C)に示す場
合には、何れもコンパレータ104から出力される信号
がローレベルとなっている期間の割合が、駆動信号の周
波数が最適駆動周波数である場合と比較して高くなり、
周波数制御信号Vf のレベルは徐々に低下するように制
御される。これに伴い、駆動信号の周波数は徐々に上昇
するように、すなわち可聴音発生帯域から駆動周波数帯
域に戻るように制御されるので、超音波モータ10から
可聴音が顕著に発生することが防止される。
【0085】このように、本第3実施例では信号出力手
段から出力された信号VC の電圧レベルの変動幅が基準
値を越えている場合には、信号VD の電圧レベルが基準
電圧VS を越えている期間の占める割合が高くなること
によって駆動信号の周波数を上昇させ、信号出力手段か
ら出力された信号VC の電圧レベルの変動幅が基準値未
満の場合には信号VD の電圧レベルが基準電圧VS 未満
の期間の占める割合が高くなることによって駆動信号の
周波数を低下させるので、超音波モータに可聴音が発生
する際の検出信号のレベルが所定レベル以下で継続する
場合にも、可聴音を顕著に発生させることなく超音波モ
ータを駆動することができる。
【0086】このように、請求項3の発明に係る周波数
制御手段は、信号出力手段から出力された信号の直流分
を除去する除去手段と、前記除去手段によって直流分が
除去された信号のレベルが所定レベルを越えている期間
と、前記直流分を除去した信号のレベルが前記所定レベ
ル未満の期間と、の割合が所定値を越えていれば駆動信
号の周波数を高くし、前記割合が前記所定値未満であれ
ば駆動信号の周波数を低くする制御手段と、で構成する
ことができる。
【0087】〔第4実施例〕次に本発明の第4実施例に
ついて説明する。なお、第3実施例と同一の部分には同
一の符号を付し、説明を省略する。図12には本第4実
施例に係る駆動回路120が示されている。駆動回路1
20では、ダイオード102のカソードにオペアンプ1
22の非反転入力端が接続されている。オペアンプ12
2の出力端はダイオード124のアノードが接続されて
おり、ダイオード124のカソードは、一端が接地され
たコンデンサ126の他端、一端が接地された抵抗12
8の他端、抵抗48の一端及びオペアンプ122の反転
入力端が接続されている。第1実施例と同様に、抵抗4
8はオペアンプ50、可変抵抗器52、コンデンサ54
と共に積分回路を構成している。
【0088】次に本第4実施例の作用を説明する。オペ
アンプ122には前記と同様に、信号変換回路86から
出力され抵抗98、100によって分圧され、ダイオー
ド102によってマイナス分がカットされた信号VD
入力される。オペアンプ122、ダイオード124、コ
ンデンサ126及び抵抗128は、駆動回路66(図5
参照)の信号出力手段と同じ構成であり、前記信号VD
の電圧レベルがコンデンサ126の両端の電圧を越えて
いればコンデンサ126が充電され、コンデンサ126
の両端の電圧よりも低い場合には、コンデンサ126へ
の充電が停止され抵抗128を介して徐々に放電され
る。
【0089】これにより、上記オペアンプ122、ダイ
オード124、コンデンサ126及び抵抗128から成
る回路から出力される信号VE は、信号VC の変動幅に
応じた振幅の信号VD を、信号VD の電圧レベルのピー
ク付近で平滑化した電圧レベルとなり、信号VC の電圧
レベルの変動幅に対応した電圧レベルとなる。本第4実
施例では請求項4にも記載したように、信号VC から直
流分を除去し更に平滑化した信号VE のレベルに基づい
て信号VC の電圧レベルの変動幅を判断しており、抵抗
48、オペアンプ50、可変抵抗器52及びコンデンサ
54から成る積分回路では、上記信号VE の電圧レベル
と基準電圧VS とが比較され、第1実施例と同様に比較
結果に応じて周波数制御信号Vf の電圧レベルが変更さ
れる。
【0090】従って、第3実施例と同様に、信号出力手
段から出力された信号VC の電圧レベルの変動幅が基準
値を越えていれば駆動信号の周波数が高くなり、信号出
力手段から出力された信号VC の電圧レベルの変動幅が
基準値未満であれば駆動信号の周波数が低くなるよう
に、周波数制御信号Vf の電圧レベルが制御されること
になるので、超音波モータに可聴音が発生する際の検出
信号のレベルが所定レベル以下で継続する場合にも、可
聴音を顕著に発生させることなく超音波モータを駆動す
ることができる。
【0091】このように、請求項3の発明に係る周波数
制御手段は、信号出力手段から出力された信号から直流
分を除去する除去手段と、除去手段によって直流分が除
去された信号を該信号のレベルのピーク付近で平滑化す
る平滑化手段と、平滑化手段によって平滑化された信号
の平均的なレベルが基準値を越えていれば駆動信号の周
波数を高くし、前記平滑化された信号の平均的なレベル
が基準値未満であれば駆動信号の周波数を低くする制御
手段と、で構成することもできる。
【0092】なお、第3実施例及び第4実施例では信号
出力手段としてダイオード88、コンデンサ90、抵抗
92から成る回路を例に説明したが、これに限定される
ものではなく、例えば駆動回路66(図5参照)のよう
にオペアンプ38を追加したり、駆動回路30(図3参
照)のように更にオペアンプ46を追加して信号出力手
段を構成することも可能である。
【0093】次に請求項3の発明に係る駆動回路の構成
の他の例について説明する。まず、図13に示す駆動回
路138について、図12の駆動回路120と異なる部
分についてのみ説明する。駆動回路138では、駆動回
路120からダイオード124が省略されており、オペ
アンプ122の出力端と反転入力端とが直接接続されて
いる。また、オペアンプ122の出力端には、図7の駆
動回路130と同様に、抵抗132、コンデンサ134
及びオペアンプ136から成る平均値検出回路が接続さ
れている。この平均値検出回路の出力端には、積分回路
を構成する抵抗48の一端が接続されている。
【0094】オペアンプ122は電圧フォロワとして作
動するので、オペアンプ122から出力される信号の電
圧レベルは、信号VD を分圧し、半波整流した信号の電
圧レベルに一致する。この信号は平均値検出回路で平均
化されて抵抗48、オペアンプ50、可変抵抗器52及
びコンデンサ54から成る積分回路に入力される。従っ
て、積分回路に入力された信号の電圧レベルは、信号出
力手段から出力された信号VC の電圧レベルの変動幅の
平均値に略対応しており、積分回路では、上記信号の電
圧レベルと基準電圧VS とを比較し、第1実施例と同様
に比較結果に応じて周波数制御信号Vf の電圧レベルを
変更する。
【0095】従って、第3、第4実施例と同様に、信号
出力手段から出力された信号VC の電圧レベルの変動幅
の平均値が基準値を越えていれば駆動信号の周波数が高
くなり、信号出力手段から出力された信号VC の電圧レ
ベルの変動幅の平均値が基準値未満であれば駆動信号の
周波数が低くなるように、周波数制御信号Vf の電圧レ
ベルが制御されることになり、超音波モータに可聴音が
発生する際の検出信号のレベルが所定レベル以下で継続
する場合にも、可聴音を顕著に発生させることなく超音
波モータを駆動することができる。
【0096】このように、請求項3の発明に係る周波数
制御手段は、信号出力手段から出力された信号の直流分
を除去する除去手段と、除去手段によって直流分が除去
された信号を整流する整流手段と、整流手段によって整
流された信号の平均値を検出する平均値検出手段と、平
均値検出手段によって検出された平均値が基準値を越え
ていれば駆動信号の周波数を高くし、前記平均値が基準
値未満であれば駆動信号の周波数を低くする制御手段
と、で構成することもできる。
【0097】次に図14に示す駆動回路140について
説明する。駆動回路140では、先に説明した駆動回路
138と比較して、電圧フォロワとして作動するオペア
ンプ122が省略されており、更に抵抗132、コンデ
ンサ134及びオペアンプ136から成る平均値検出回
路が省略されており、ダイオード102のカソードが積
分回路の一部を構成する抵抗48の一端に接続されてい
る。
【0098】上記構成の駆動回路140では、信号VD
を分圧し半波整流した信号が積分回路に入力される。従
って、信号Vf の電圧レベルの変化は、信号VD を分圧
し半波整流した信号の平均的な電圧レベル(正確には前
記信号を平滑化した信号の電圧レベル)と基準電圧VS
とを比較した結果に相当し、信号出力手段から出力され
た信号の変動幅の平均的な大きさに応じて駆動信号の周
波数が制御される。
【0099】駆動回路140では電圧フォロワが省略さ
れているので、駆動回路138と比較して積分回路に入
力される信号の安定度が低く、また平均値検出回路が省
略されているので、信号VC の変動幅の平均値に応じて
駆動信号の周波数を制御するものではなく、信号VC
変動幅に対する駆動信号の周波数の制御の精度は若干劣
る可能性があるが、駆動回路の構成を簡易にすることが
できるので、コストを低減することができる。
【0100】このように、請求項3の発明に係る周波数
制御手段は、信号出力手段から出力された信号の直流分
を除去する除去手段と、除去手段によって直流分が除去
された信号を整流する整流手段と、整流手段によって整
流された信号の平均的なレベルが基準値を越えていれば
駆動信号の周波数を高くし、前記平均的なレベルが基準
値未満であれば駆動信号の周波数を低くする制御手段
と、により構成することもできる。
【0101】次に図15に示す駆動回路142について
説明する。駆動回路142では、図5に示した駆動回路
66の抵抗44と抵抗48との間に変動幅検出回路が設
けられている。すなわち、ダイオード40のカソードは
2個に分岐されており、分岐された一方はオペアンプ1
44の非反転入力端に、他方はオペアンプ156の非反
転入力端に各々接続されている。オペアンプ144の出
力端はダイオード146のアノードに接続されている。
ダイオード146のカソードは、一端が接地されたコン
デンサ148の他端、一端が接地された抵抗150の他
端、及びオペアンプ152の非反転入力端に接続されて
いる。オペアンプ152の出力端はオペアンプ144、
152の反転入力端に各々接続されており、更に抵抗1
54の一端に接続されている。抵抗154の他端は、一
端が接地された抵抗170の他端、及びオペアンプ16
8の非反転入力端に接続されている。
【0102】一方、オペアンプ156の出力端はダイオ
ード158のカソードに接続されている。ダイオード1
58のアノードは、一端が定電圧電源に接続されたコン
デンサ160の他端、同じく一端が定電圧電源に接続さ
れた抵抗162の他端、及びオペアンプ164の非反転
入力端に接続されている。オペアンプ164の出力端は
オペアンプ156、164の反転入力端に各々接続され
ており、更に抵抗166の一端に接続されている。抵抗
166の他端はオペアンプ168の反転入力端に接続さ
れており、オペアンプ168の反転入力端は抵抗172
を介してオペアンプ168の出力端に接続されている。
オペアンプ168の出力端は抵抗48の一端に接続され
ている。なお、抵抗154と抵抗166、抵抗170と
抵抗172の電気抵抗は各々等しくされている。
【0103】駆動回路142では、図5に示す駆動回路
66と同様に、オペアンプ38、ダイオード40、コン
デンサ42及び抵抗44によって信号出力手段が構成さ
れており、この信号出力手段から出力された信号V
C は、変動幅検出回路のオペアンプ144、156に各
々入力される。
【0104】オペアンプ144、ダイオード146、コ
ンデンサ148、抵抗150及びオペアンプ152から
成る回路(以下、最大値検出回路と称する)は、図3に
示す駆動回路30の信号出力手段に相当する回路と同じ
構成であり、信号VC の電圧レベルがコンデンサ148
の両端の電圧よりも高い場合には極めて小さな時定数で
コンデンサ148を充電し、信号VC の電圧レベルがコ
ンデンサ148の両端の電圧よりも低い場合には抵抗1
50を介して徐々に放電する。オペアンプ152から出
力される信号の電圧レベルはコンデンサ148の両端の
電圧に一致するので、最大値検出回路からは信号VC
電圧レベルの最大値に相当する電圧レベルの信号Vmax
が出力される。
【0105】一方、オペアンプ156、ダイオード15
8、コンデンサ160、抵抗162及びオペアンプ16
4から成る回路(以下、最小値検出回路と称する)は、
最大値検出回路と比較してダイオード158の向きが逆
で、かつコンデンサ160及び抵抗162が定電圧電源
に接続されているので、一端が定電圧電源に接続された
コンデンサ160の他端側の電位が信号VC の電圧レベ
ルよりも高い場合には、極めて小さな時定数で前記コン
デンサ160の他端側の電位を低下させ、前記他端側の
電位が信号VC の電圧レベルよりも低い場合には、抵抗
162によって前記他端側の電位を徐々に上昇させる。
オペアンプ164から出力される信号の電圧レベルはコ
ンデンサ160の前記他端側の電位に一致するので、最
小値検出回路からは信号VC の電圧レベルの最小値に相
当する電圧レベルの信号Vmin が出力される。
【0106】最大値検出回路及び最小値検出回路から出
力された信号は抵抗154、166を介してオペアンプ
168に入力される。前述のように、抵抗154と抵抗
166、抵抗170と抵抗172の電気抵抗が各々等し
くされているので、オペアンプ168は減算回路として
動作し、抵抗154、166の電気抵抗をR1 、抵抗1
70、172の電気抵抗をR2 とすると、オペアンプ1
68から出力される信号の電圧レベルVwid は、
【0107】
【数3】
【0108】となり、信号VC の電圧レベルの最大値と
最小値との差、すなわち信号VC の電圧レベルの変動幅
に対応する電圧レベルの信号が出力される。この信号が
抵抗48、コンデンサ54及びオペアンプ50から成る
積分回路に入力され、変動幅の基準値(図1に示すd0
に相当)と比較されることにより、信号VC の変動幅の
大きさに応じて駆動信号の周波数が変更されることにな
る。駆動回路142は第3及び第4実施例で説明した駆
動回路と比較して構成が複雑ではあるが、信号出力手段
から出力された信号VC の電圧レベルの変動幅を正確に
求めることができ、この変動幅に応じて駆動信号の周波
数を精度良く制御することができる。
【0109】このように、請求項3の発明に係る周波数
制御手段は、信号出力手段から出力された信号のレベル
の最大値を検出する最大値検出手段と、信号出力手段か
ら出力された信号のレベルの最小値を検出する最小値検
出手段と、検出された最小値と最大値との差を演算する
演算手段と、演算された差が基準値を越えていれば駆動
信号の周波数を高くし、前記差が基準値未満であれば駆
動信号の周波数を低くする制御手段と、により構成する
こともできる。
【0110】なお、駆動回路142において、オペアン
プ38、ダイオード40、コンデンサ42及び抵抗44
から成る信号出力手段に相当する回路は、図3に示した
駆動回路30の信号出力手段に相当する部分の回路や、
図6に示した駆動回路68の信号出力手段に相当する部
分の回路に置き換えることも可能である。
【0111】また、上記では本発明に係る超音波モータ
の駆動回路をアナログ回路で構成した場合を例に説明し
たが、上述の各駆動回路の一部をマイクロコンピュータ
又はディジタル回路で置き換え、上記で説明した各駆動
回路の動作の一部をマイクロコンピュータ又はディジタ
ル回路で行わせるようにしてもよいことは言うまでもな
い。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、信号出力手段を、検出信号のレベルが出力信号のレ
ベルを越えている場合には出力信号のレベルを検出信号
のレベルに一致させ、検出信号のレベルが出力信号のレ
ベル未満の場合には出力信号のレベルを所定値以下の減
少速度で減少させるように構成し、信号出力手段から出
力された信号の平均的なレベルが基準レベルを越えてい
れば駆動信号の周波数を高くし、信号出力手段から出力
された信号の平均的なレベルが前記基準レベル未満であ
れば駆動信号の周波数を低くするようにしたので、超音
波モータに可聴音が発生する際の検出信号のレベルが所
定レベルを越えている期間が非常に短い場合にも、可聴
音を顕著に発生させることなく超音波モータを駆動する
ことができる、という優れた効果が得られる。
【0113】請求項3記載の発明は、信号出力手段を、
検出信号のレベルが出力信号のレベルを越えている場合
には出力信号のレベルを検出信号のレベルに一致させ、
検出信号のレベルが出力信号のレベル未満の場合には出
力信号のレベルを所定値以下の減少速度で減少させるよ
うに構成し、信号出力手段から出力された信号のレベル
の変動幅が基準値を越えていれば駆動信号の周波数を高
くし、信号出力手段から出力された信号のレベルの変動
幅が基準値未満であれば駆動信号の周波数を低くするよ
うにしたので、超音波モータに可聴音が発生する際の検
出信号のレベルが所定レベル以下で継続する場合にも、
可聴音を顕著に発生させることなく超音波モータを駆動
することができる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用を説明するための、(A)は検出
信号の波形の乱れが無く駆動信号の周波数が駆動周波数
帯域よりも高い場合、(B)は波形の乱れが無く周波数
が最適駆動周波数の場合、(C)は波形の乱れが有り振
幅が大きいパルスのパルス幅Dが広い場合、(D)は波
形の乱れが有り前記パルス幅Dが狭い場合における信号
出力手段からの出力信号の波形を示す波形図である。
【図2】本実施例に係る超音波モータの概略構成を示す
斜視図である。
【図3】第1実施例に係る超音波モータの駆動回路を示
す回路図である。
【図4】第1実施例の作用として、(A)は検出信号に
波形乱れが無い場合、(B)は検出信号に波形乱れが有
る場合、(C)は検出信号に波形乱れがありかつ振幅大
のパルスのパルス幅Dが狭い場合の各信号の波形を示す
波形図である。
【図5】信号出力手段の他の構成を示す超音波モータ駆
動回路を示す回路図である。
【図6】信号出力手段の他の構成を示す超音波モータ駆
動回路を示す回路図である。
【図7】周波数制御手段の他の構成を示す超音波モータ
駆動回路の回路図である。
【図8】第2実施例に係る超音波モータ駆動回路の回路
図である。
【図9】第3実施例に係る超音波モータ駆動回路を示す
回路図である。
【図10】第3実施例に係る信号変換回路を示す回路図
である。
【図11】第3実施例の作用として、(A)は検出信号
に波形乱れが無い場合、(B)は検出信号に波形乱れが
有る場合、(C)は検出信号に波形乱れがありかつ振幅
が全体的に小さい場合の各信号の波形を示す波形図であ
る。
【図12】第4実施例に係る超音波モータ駆動回路を示
す回路図である。
【図13】超音波モータ駆動回路の構成の他の例を示す
回路図である。
【図14】超音波モータ駆動回路の構成の他の例を示す
回路図である。
【図15】超音波モータ駆動回路の構成の他の例を示す
回路図である。
【図16】駆動信号の周波数の変化に伴う超音波モータ
のインピーダンスの変化、共振周波数、可聴音発生帯
域、駆動周波数帯域等を示す線図である。
【図17】従来の問題点として、従来の周波数制御にお
ける(A)は検出信号に波形乱れが無い場合、(B)は
検出信号に波形乱れが有る場合、(C)は検出信号に波
形乱れがありかつ従来の所定レベルを越えている期間が
短い場合の各信号の波形を示す波形図である。
【符号の説明】
10 超音波モータ 26 センサ電極 30 駆動回路 66 駆動回路 68 駆動回路 80 駆動回路 120 駆動回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数の超音波モータ駆動信号を出
    力する駆動信号出力手段と、 前記超音波モータのステータの振動を検出し前記振動に
    応じた振幅の検出信号を出力する検出手段と、 検出信号のレベルが出力信号のレベルを越えている場合
    には前記出力信号のレベルを検出信号のレベルに一致さ
    せ、検出信号のレベルが出力信号のレベル未満の場合に
    は出力信号のレベルを所定値以下の減少速度で減少させ
    る信号出力手段と、 前記信号出力手段から出力された信号の平均的なレベル
    が基準レベルを越えていれば前記駆動信号の周波数を高
    くし、信号出力手段から出力された信号の平均的なレベ
    ルが前記基準レベル未満であれば前記駆動信号の周波数
    を低くする周波数制御手段と、 を含む超音波モータの駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記周波数制御手段は、前記信号出力手
    段から出力された信号のレベルが所定レベルを越えてい
    る期間と、前記信号のレベルが前記所定レベル未満の期
    間と、の割合に基づいて、前記信号出力手段から出力さ
    れた信号の平均的なレベルを判断する、 ことを特徴とする請求項1記載の超音波モータの駆動回
    路。
  3. 【請求項3】 所定周波数の超音波モータ駆動信号を出
    力する駆動信号出力手段と、 前記超音波モータのステータの振動を検出し前記振動に
    応じた振幅の検出信号を出力する検出手段と、 検出信号のレベルが出力信号のレベルを越えている場合
    には前記出力信号のレベルを検出信号のレベルに一致さ
    せ、検出信号のレベルが出力信号のレベル未満の場合に
    は出力信号のレベルを所定値以下の減少速度で減少させ
    る信号出力手段と、 前記信号出力手段から出力された信号のレベルの変動幅
    が基準値を越えていれば前記駆動信号の周波数を高く
    し、信号出力手段から出力された信号のレベルの変動幅
    が前記基準値未満であれば前記駆動信号の周波数を低く
    する周波数制御手段と、 を含む超音波モータの駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記周波数制御手段は、前記信号出力手
    段から出力された信号から直流分を除去し該直流分を除
    去した信号を該信号のレベルのピーク付近で平滑化した
    信号のレベルに基づいて、前記信号出力手段から出力さ
    れた信号のレベルの変動幅を判断する、 ことを特徴とする請求項3記載の超音波モータの駆動回
    路。
  5. 【請求項5】 前記周波数制御手段は、前記信号出力手
    段から出力された信号から直流分を除去した信号のレベ
    ルが所定レベルを越えている期間と、前記直流分を除去
    した信号のレベルが前記所定レベル未満の期間と、の割
    合に基づいて、前記信号出力手段から出力された信号の
    レベルの変動幅を判断する、 ことを特徴とする請求項3記載の超音波モータの駆動回
    路。
JP02095294A 1994-02-18 1994-02-18 超音波モータの駆動回路 Expired - Fee Related JP3165315B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02095294A JP3165315B2 (ja) 1994-02-18 1994-02-18 超音波モータの駆動回路
US08/388,406 US5545954A (en) 1994-02-18 1995-02-14 Drive circuit for ultrasonic motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02095294A JP3165315B2 (ja) 1994-02-18 1994-02-18 超音波モータの駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07231682A true JPH07231682A (ja) 1995-08-29
JP3165315B2 JP3165315B2 (ja) 2001-05-14

Family

ID=12041533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02095294A Expired - Fee Related JP3165315B2 (ja) 1994-02-18 1994-02-18 超音波モータの駆動回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5545954A (ja)
JP (1) JP3165315B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000060164A (ja) * 1998-06-02 2000-02-25 Seiko Instruments Inc 超音波モ―タ及び超音波モ―タ付き電子機器
JP2002044969A (ja) * 2000-07-24 2002-02-08 Sigma Corp 超音波モータ駆動回路
KR100822137B1 (ko) * 2007-01-11 2008-04-15 주식회사 대우일렉트로닉스 광디스크 장치의 오디오 신호 출력 방법
CN100444511C (zh) * 2004-11-12 2008-12-17 南京航空航天大学 用于驱动超声电机的单相自振荡驱动器
US8027418B2 (en) 2005-09-26 2011-09-27 Renesas Electronics Corporation Diversity reception circuit
US9839271B1 (en) 2016-10-27 2017-12-12 Coopervision International Holding Company, Lp Contact lens case and related methods and kits

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6100622A (en) * 1997-12-12 2000-08-08 Canon Kabushiki Kaisha Driving apparatus of vibration type actuator
US6192490B1 (en) * 1998-04-10 2001-02-20 International Business Machines Corporation Method and system for monitoring computer performance utilizing sound diagnostics
DE19942269A1 (de) * 1999-09-04 2001-03-08 Philips Corp Intellectual Pty Piezoelektrische Antriebsvorrichtung
JP4479113B2 (ja) * 2001-02-23 2010-06-09 株式会社デンソー ピエゾアクチュエータ駆動回路および燃料噴射装置
EP2211187B1 (en) * 2009-01-14 2013-10-02 Mitutoyo Corporation Method of actuating a system, apparatus for modifying a control signal for actuation of a system and method of tuning such an apparatus
DE102014017570B4 (de) * 2014-11-27 2020-07-23 Audi Ag Verfahren zum Betreiben einer Antriebseinrichtung sowie entsprechende Antriebseinrichtung
CN105848390A (zh) * 2016-05-23 2016-08-10 安徽捷迅光电技术有限公司 一种基于运放比例积分电路的恒压恒流源驱动设计

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59185178A (ja) * 1983-04-04 1984-10-20 Canon Inc 振動型モ−タ及びその駆動方法
US4743788A (en) * 1985-11-20 1988-05-10 Nippon Kogaku K. K. Input frequency control device for surface acoustic wave motor
JPH01255482A (ja) * 1988-04-04 1989-10-12 Wako Electric Co Ltd 超音波モータ用電源
JP2941900B2 (ja) * 1989-08-03 1999-08-30 アスモ株式会社 超音波モータの駆動方法及びその装置
JP2863280B2 (ja) * 1990-07-04 1999-03-03 アスモ株式会社 超音波モータの駆動方法
US5233274A (en) * 1990-11-30 1993-08-03 Asmo Co., Ltd. Drive circuit for langevin type ultrasonic bolt-tightening motor
JP2737420B2 (ja) * 1991-03-04 1998-04-08 日本電気株式会社 超音波モータの駆動方式
JPH05273361A (ja) * 1992-03-24 1993-10-22 Seiko Instr Inc 超音波モータ付電子機器
JPH06178556A (ja) * 1992-12-10 1994-06-24 Asmo Co Ltd 超音波モータの駆動回路

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000060164A (ja) * 1998-06-02 2000-02-25 Seiko Instruments Inc 超音波モ―タ及び超音波モ―タ付き電子機器
JP2002044969A (ja) * 2000-07-24 2002-02-08 Sigma Corp 超音波モータ駆動回路
CN100444511C (zh) * 2004-11-12 2008-12-17 南京航空航天大学 用于驱动超声电机的单相自振荡驱动器
US8027418B2 (en) 2005-09-26 2011-09-27 Renesas Electronics Corporation Diversity reception circuit
KR100822137B1 (ko) * 2007-01-11 2008-04-15 주식회사 대우일렉트로닉스 광디스크 장치의 오디오 신호 출력 방법
US9839271B1 (en) 2016-10-27 2017-12-12 Coopervision International Holding Company, Lp Contact lens case and related methods and kits

Also Published As

Publication number Publication date
JP3165315B2 (ja) 2001-05-14
US5545954A (en) 1996-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3165315B2 (ja) 超音波モータの駆動回路
EP0654889B1 (en) Driving device for ultrasonic wave motor
JP4718598B2 (ja) 電力変換装置及び方法並びに三角波発生回路
JP4959315B2 (ja) 静電容量変化検出回路及びコンデンサマイクロホン装置
JP4630165B2 (ja) Dc−dcコンバータ
EP2413098A1 (en) Angular speed sensor
KR20060135559A (ko) 스위칭 제어 회로 및 자려형 dc―dc 컨버터
JPH03145976A (ja) 超音波モータの駆動装置
JPH09140168A (ja) 振動モータの駆動装置
KR20040087871A (ko) 커패시턴스 감지 진동 자이로스코프 및 커패시턴스 변화검출 방법
JP2008304348A (ja) 電圧信号変換回路およびモータ
WO2004022275A1 (ja) ワイヤ放電加工機
JP4328600B2 (ja) 電流検出回路及び電流検出方法
JP6613951B2 (ja) 電力変換装置
JP3479624B2 (ja) スイッチング電源装置
JP4148769B2 (ja) 制御回路
JP4162416B2 (ja) 高力率電源の制御回路及びこの制御回路を備えた電源
US5475288A (en) Drive circuit for an ultrasonic motor having noise cancellation metals and method for using same
JP4165015B2 (ja) 車両用発電制御装置
JP2533936B2 (ja) 超音波モ―タ駆動装置
JPH07123748A (ja) 超音波モータの駆動回路
JP3140240B2 (ja) 超音波モータの駆動回路
CN113141163B (zh) D类功率放大器电路
JPH06269180A (ja) 超音波モータ制御装置
JP3495810B2 (ja) 振動波モーター装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090302

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090302

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees