JP4959315B2 - 静電容量変化検出回路及びコンデンサマイクロホン装置 - Google Patents

静電容量変化検出回路及びコンデンサマイクロホン装置 Download PDF

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Description

本発明は、音声に応じたコンデンサの静電容量の変化を検出する静電容量変化検出回路、及びコンデンサマイクロホン装置に関し、特に、コンデンサマイクロホンの低ノイズ化及び立ち上がり時間の短縮に関する。
コンデンサマイクロホンの一種として、近年、MEMSマイクが注目されている。このMEMSマイクの基本的な構造は、ダイアフラムとバックプレートという2枚の近接して対向配置される電極板からなるコンデンサであり、当該構造がMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いてシリコン基板に形成される。このMEMSマイクは、標準的なはんだリフロープロセスの温度に耐えることができ、例えば、プリント基板上に他の部品と共にはんだ付けすることができる。また、MEMSマイクは、一般的なエレクトレットコンデンサマイク(ECM)より小型に形成することができる。このような点で、MEMSマイクを含む装置は、実装密度を高め小型化を図れる。
ECMは半永久的に電荷を保持するエレクトレット素子を利用することにより、バイアス電圧が不要な構造であるのに対して、MEMSマイクの動作には、比較的高い直流バイアス電圧が必要となる。このバイアス電圧の印加により、MEMSマイクを構成するコンデンサには一定の電荷Qが充電される。この状態で音圧によってダイアフラムが振動すると、当該コンデンサの静電容量Cが変化して、端子間電圧Vの変化を生じる。この電圧Vの変化が音声信号として出力される。
図4は、従来のMEMSマイクを用いたコンデンサマイクロホン装置の回路図である。当該装置は、MEMSマイクであるコンデンサCm、バイアス電源部2及び出力部4からなる。
バイアス電源部2は、チャージポンプ回路10、容量C1及び抵抗R1で構成され、端子VBに接続されるコンデンサCmにバイアス電圧を供給する。
チャージポンプ回路10が生成する高電圧は、C1及びR1からなるCRローパスフィルタ(LPF)12を経由してコンデンサCmに供給される。LPF12は、チャージポンプ回路10の出力信号を平滑化し、当該出力信号に含まれ得る高帯域ノイズを除去するために設けられる。特に、高音質の音声信号を取得する上で、チャージポンプ回路10の出力信号に含まれるノイズは好適に除去することが望ましい。一方、チャージポンプ回路10の主たる機能は、コンデンサCmを充電し一定のバイアス電圧に保つことであるので、基本的に、LPF12は直流を透過できればよい。このような観点から、抵抗R1は、LPF12のカットオフ周波数を低く抑え、ノイズの通過を十分に阻止できるような高抵抗とされる。
出力部4は、オペアンプ14、容量C2及び抵抗R2で構成される。出力部4は、入力端子INにコンデンサCmを接続され、コンデンサCmが音声に応じて発生する電位変化を入力端子INから取り込み、増幅して出力端子OUTから出力する。
オペアンプ14は、反転入力端子にCm、帰還経路にC2をそれぞれ接続され、反転増幅回路を構成する。Cm/C2に応じて定まる反転増幅回路のゲインを1以上とするためには、C2はCmより小さな値に設定される。ここで、Cmは例えば数pF程度の微小な値となり得、それに応じて、C2も極めて小さな値に設定される。反転入力端子は、Cm及びC2のみが接続された状態ではフローティングとなり、またそれら容量は微小であるため平滑化の効果を期待できないため、反転入力端子の電位は不安定となる。そこで、容量C2が接続された帰還経路に並列に抵抗R2を接続し、反転入力端子の電位安定が図られる。一方、R2には、音声に応じて反転入力端子に生じる電位変動を当該R2経由で出力端子へ通過させないことや、コンデンサCmに対する高出力インピーダンスを維持することが要求される。そのため、R2は、十分に大きな値に設定され、反転入力端子と出力端子との間を単に直流的に接続する。
特開平11−317996号公報 特開2003−243944号公報
MEMSマイクを用いたコンデンサマイクロホン装置を起動する際には、チャージポンプ回路10からの電流でコンデンサCmを充電する必要がある。しかし、低ノイズ化のため抵抗R1を高抵抗としているため、充電時定数が長くなり、コンデンサCmに十分なバイアス電圧が印加されるまでに時間がかかるという問題があった。バイアス電圧が低いと、音声に応じてコンデンサCmの端子間に生じる電圧変化が小さくなり、マイク感度が低下するという問題を生じる。そのため、コンデンサCmを充電して使用する従来のコンデンサマイクロホン装置は、起動から良好な音声信号が得られるまでの時間が長くなるという問題を有していた。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、低ノイズ化を実現する一方で、コンデンサCmの充電開始から短時間で良好な音声信号が得られるコンデンサマイクロホン装置及び静電容量変化検出回路を提供することを目的とする。
本発明に係る静電容量変化検出回路は、コンデンサマイクロホンを構成するコンデンサ部に接続され、音声に応じた当該コンデンサ部の静電容量の変化を電気信号として検出するものであって、前記コンデンサ部の一方に接続され、当該コンデンサ部を充電するチャージポンプと、前記チャージポンプと前記コンデンサ部との間に挿入され、前記チャージポンプの出力信号を平滑化しノイズを除去するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタに並列に接続され、前記コンデンサ部の充電開始時におけるバイアス状態が順方向バイアスとなる第1整流回路と、反転入力端子に前記コンデンサ部の他方を接続された演算増幅器及び当該演算増幅器の帰還経路に直列に接続された帰還コンデンサを含む反転増幅回路と、前記帰還コンデンサを含む前記帰還経路に並列に設けられ、前記演算増幅器の出力端子と前記反転入力端子とを接続する帰還抵抗と、前記帰還コンデンサを含む前記帰還経路及び前記帰還抵抗に並列に設けられ、前記演算増幅器の前記出力端子と前記反転入力端子との間を、前記コンデンサ部の前記充電開始時のバイアス状態が順方向バイアスとなる向きに接続する第2整流回路と、を有する。上記第1整流回路又は上記第2整流回路はダイオードで構成することができる。
本発明に係るコンデンサマイクロホン装置は、音声に応じた静電容量の変化を生じるコンデンサ部と、前記コンデンサ部に接続され、音声に応じた当該コンデンサ部の静電容量の変化を電気信号として検出する静電容量変化検出回路と、有するものであって、前記静電容量変化検出回路は、前記コンデンサ部の一方に接続され、当該コンデンサ部を充電するチャージポンプと、前記チャージポンプと前記コンデンサ部との間に挿入され、前記チャージポンプの出力信号を平滑化しノイズを除去するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタに並列に接続され、前記コンデンサ部の充電開始時におけるバイアス状態が順方向バイアスとなる第1整流回路と、反転入力端子に前記コンデンサ部の他方を接続された演算増幅器及び当該演算増幅器の帰還経路に直列に接続された帰還コンデンサを含む反転増幅回路と、前記帰還コンデンサを含む前記帰還経路に並列に設けられ、前記演算増幅器の出力端子と前記反転入力端子とを接続する帰還抵抗と、前記帰還コンデンサを含む前記帰還経路及び前記帰還抵抗に並列に設けられ、前記演算増幅器の前記出力端子と前記反転入力端子との間を、前記コンデンサ部の前記充電開始時のバイアス状態が順方向バイアスとなる向きに接続する第2整流回路と、を有する。上記第1整流回路又は上記第2整流回路はダイオードで構成することができる。
本発明によれば、起動時に、第1整流回路を介してチャージポンプとコンデンサ部の一方側との間に電流が流れ、コンデンサ部の一方側の電位が速やかに通常動作状態に設定される。このとき、容量結合によりコンデンサ部の他方側の電位も一方側に追随して変化し、コンデンサ部にバイアス電圧が有効に印加されないことが起こり得る。本発明によれば、そのようなコンデンサ部の他方側の電位変化は、第2整流回路を介してコンデンサ部の他方側と演算増幅器の出力端子との間に電流が流れることにより、抑制され、又は速やかに解消される。よって、起動時にコンデンサ部に十分なバイアス電圧が速やかに印加され、短時間で良好な音声信号が得られるようになる。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係るコンデンサマイクロホン装置の概略の回路図である。本装置はコンデンサマイクロホンとしてMEMSマイクを用い、さらにMEMSマイクに接続され、音声に応じたMEMSマイクの静電容量の変化を電気信号として検出するための静電容量変化検出回路を含んで構成される。図1において、コンデンサCmがMEMSマイクに構成されたコンデンサ部であり、その一方端子は、静電容量変化検出回路のバイアス電源部20の出力端子VBに接続され、他方端子は静電容量変化検出回路の出力部22の入力端子INに接続される。
静電容量変化検出回路は、例えば、シリコン半導体基板上に集積回路(IC)として形成することができる。ICとして構成する場合、静電容量変化検出回路はMEMSマイクが形成される半導体チップに一体に集積することもできるし、MEMSマイクとは別の半導体チップ上に形成することもできる。
バイアス電源部20は、チャージポンプ回路24、容量C1、抵抗R1及びダイオードD1を含んで構成され、端子VBに接続されるコンデンサCmにバイアス電圧を供給する。
チャージポンプ回路24は、基準電源の比較的低い電圧を昇圧してMEMSマイクの駆動に必要な高電圧を生成し、その高電圧でコンデンサCmを充電する。本装置では、チャージポンプ回路24は正電圧を出力し、充電電流はコンデンサCmへ向けて流れる。
容量C1は、端子VBと接地電位との間に接続される。抵抗R1は端子VBとチャージポンプ回路24の出力端子との間に接続される。これら、C1及びR1はLPF26を構成し、チャージポンプ回路24の出力信号を平滑化し、当該出力信号に含まれ得る高帯域ノイズを除去する。例えば、このLPF26により、チャージポンプ回路24内のスイッチングノイズ、クロックノイズや熱雑音等が除去される。
特に、高音質の音声信号を取得する上で、チャージポンプ回路24の出力信号に含まれるノイズは好適に除去することが望ましい。一方、チャージポンプ回路24の主たる機能は、コンデンサCmを充電し一定のバイアス電圧に保つことであるので、基本的に、LPF26は直流を透過できればよい。このような観点から、抵抗R1は、LPF26のカットオフ周波数を低く抑え、ノイズの通過を十分に阻止できるような高抵抗とされる。
ダイオードD1は、この抵抗R1に並列に配置され、チャージポンプ回路24の出力端子とコンデンサCmの端子VBとの間にLPF26と並列に接続される。ダイオードD1は、アノードをチャージポンプ回路24の出力端子に接続され、カソードを端子VBに接続され、チャージポンプ回路24からコンデンサCmへ向けて一方向に電流を流す整流回路を構成する。
出力部22は、オペアンプ28、容量C2、抵抗R2及びダイオードD2を含んで構成される。出力部22は、入力端子INにコンデンサCmを接続され、コンデンサCmが音声に応じて発生する電位変化を入力端子INから取り込み、増幅して出力端子OUTから出力する。
オペアンプ28は、入力端子INに反転入力端子を接続された反転増幅回路を構成し、その出力端子が出力部22の出力端子OUTに接続される。オペアンプ28は、反転入力端子に接続されるコンデンサCmと、出力端子及び反転入力端子を結ぶ帰還経路に直列に接続された容量C2とに応じたゲインで、反転入力端子の電位変動を増幅して出力する。また、オペアンプ28は、コンデンサCmに対し高入力インピーダンスを保つ一方、出力端子OUTを低出力インピーダンスとするインピーダンス変換を行う。
容量C2は、上記反転増幅回路のゲインを調整する。当該ゲインは、基本的にはCm/C2で与えられ、1以上のゲインを得るためには、C2はCmより小さな値に設定される。ここで、Cmは例えば数pF程度の微小な値となり得、それに応じて、C2も極めて小さな値に設定される。
抵抗R2は、容量C2が接続された帰還経路に並列に配置され、オペアンプ28の出力端子と反転入力端子とを接続する。この抵抗R2は、Cm及びC2のみが接続された状態ではフローティングとなる反転入力端子の電位を安定させるために設けられている。一方、R2には、音声に応じて反転入力端子に生じる電位変動を当該R2経由で出力端子へ通過させないことや、コンデンサCmに対する高出力インピーダンスを維持することが要求される。そのため、R2は、十分に大きな値に設定され、反転入力端子と出力端子との間を単に直流的に接続する。
ダイオードD2は、容量C2が接続された帰還経路及び抵抗R2に並列に配置される。ダイオードD2は、オペアンプ28の反転入力端子から出力端子へ向けて一方向に電流を流す整流回路を構成する。
次に、本コンデンサマイクロホン装置の動作について説明する。図2は、バイアス電源部20における電圧変化を示す模式的なグラフであり、横軸が時間t、縦軸が電圧Vを表す。本装置の起動前(t<t0)においては、基本的にコンデンサCmは放電され、例えば、端子VBは0Vとなる。
時刻t0にて本装置が起動されると、チャージポンプ回路24が昇圧を開始する。チャージポンプ回路24の出力端子の電圧Vcpは、図2にて点線30で示すように速やかに目標値Vmに到達する。コンデンサCmが接続された端子VBの電圧Vbは、チャージポンプ回路24からの電流IcpによってコンデンサCmの充電が進むのにつれて立ち上がる。その立ち上がり時間は、Icpが大きいほど短くなる。図2にて実線32が本装置におけるVbの変化を示す。本装置では、ダイオードD1を設けたことにより、このIcpが従来より大きくなり、立ち上がり時間の短縮が図られる。具体的には、充電開始時にはVcpとVbとの電位差が比較的大きく、ダイオードD1が順方向バイアスされ導通する。これにより、チャージポンプ回路24の出力端子と端子VBとが低抵抗で接続され、抵抗R1を介して流れるより遙かに大きいIcpがコンデンサCmに供給される。
ダイオードD1の順方向バイアスによる導通は、その両端の電位差が縮小して所定の順方向電圧Vfに達するまで基本的に続く。シリコンダイオードの場合、この順方向電圧Vfは約0.6Vである。Vmの通常の設定値は、少なくともVfの数倍以上の値に設定されるので、ダイオードD1により本装置の起動時間を大幅に短縮することが可能である。図2には、比較のため、立ち上がりの当初からR1を介して充電が行われる従来回路におけるVbの変化を点線34で示している。
なお、Vcp−VbがVfを下回るとダイオードD1はオフし、図4に示す従来回路と同様のR1を介した充電によりVbはVmに漸近し、本装置は定常駆動状態に移行する。この定常駆動状態では、コンデンサCmはR1を介して充電され、電圧Vmでのバイアス状態を維持すると共に、R1及びC1からなるLPF26により、ノイズによるVmの変動が抑制され、良好な音質の音声信号を生成することができる。
図3は、出力部22の入力端子INの電圧Vinの変化を示す模式的なグラフであり、図2と同様、横軸が時間t、縦軸が電圧Vを表す。時刻t0にて充電が開始され端子VBの電位Vbが上昇すると、コンデンサCmによる容量結合により端子INの電位Vinも時刻t0から上昇し得る。このとき、上述のようにVinの安定のために出力部22には図4に示す従来回路と同様、抵抗R2が設けられ、このR2は、基本的にVinを出力端子OUTの電位Voutに応じた基底状態に保とうとする。
しかし、R2は高抵抗であるため、ダイオードD1を設けたことにより生じる急激なVbの変化に対し、Vinの上昇を抑制することができず、また上昇したVinを基底状態へ速やかに復元させることができない。図3には、本装置の起動時におけるVm近傍までのVinの上昇、及び上昇したVinが抵抗R2により緩やかに基底状態に復元される様子を、点線36で示している。このように、端子INの電位Vinが上昇した状態では、コンデンサCmに対するバイアス電圧が減少し、マイク感度が低下する。
この問題に対し、本装置は出力部22にダイオードD2を設けている。ダイオードD2は、端子INの電位Vinが出力端子OUTの電位Voutより順方向電圧Vf以上高くなると、順方向バイアスされ導通する。この状態では、ダイオードD2は、端子INと出力端子OUTとの間を低抵抗で接続し、抵抗R2を介して流れるより遙かに大きい電流を流すことができる。この電流は、電位Vbの急激な上昇により誘起されるVinの電位上昇を抑制又は緩和し、またVbがVm近傍まで達しその変化が緩やかになると、Vinを速やかに基底状態へ向けて低下させる。その結果、図3に実線38で示すように、本装置は、起動時に誘起され得るVinの上昇のピークを低く抑えることができ、また起動時刻t0から基底状態への復帰時間を短くすることができる。よって、起動時におけるマイク感度の低下が抑制され、また高音質の音声信号の取得が迅速に実現される。
なお、ダイオードD2のオン電流が大きな値となるように構成することで、実線38に現れるVinのピークの高さを原理的にはVfまで低下させることができる。例えば、ダイオードD2のチャネル断面積を大きくすることで、その大電流化が図れる。
以上説明したように、本装置は、バイアス電源部20の設けたダイオードD1及び出力部22に設けたダイオードD2により、迅速な起動が可能となる。
ちなみに、音声に応じて生じるコンデンサCmの端子間電圧の変動は、基本的にダイオードの順方向電圧Vfに比べて微小であるので、その電圧変動によりダイオードD1,D2はオンせず、音声信号のダイナミックレンジが損なわれることは基本的にはない。
なお、上述の実施形態では、ダイオードD1,D2を用いた構成を示したが、ダイオードに代えて他の整流素子、整流回路、スイッチ素子、スイッチ回路を用いることもできる。
本発明の実施形態に係るコンデンサマイクロホン装置の概略の回路図である。 バイアス電源部における電圧変化を示す模式的なグラフである。 出力部の入力端子電圧の変化を示す模式的なグラフである。 従来のMEMSマイクを用いたコンデンサマイクロホン装置の回路図である。
符号の説明
20 バイアス電源部、22 出力部、24 チャージポンプ回路、26 ローパスフィルタ(LPF)、28 オペアンプ、Cm MEMSマイクコンデンサ、C1,C2 容量、D1,D2 ダイオード、R1,R2 抵抗。

Claims (2)

  1. コンデンサマイクロホンを構成するコンデンサ部に接続され、音声に応じた当該コンデンサ部の静電容量の変化を電気信号として検出する静電容量変化検出回路であって、
    前記コンデンサ部の一方に接続され、当該コンデンサ部を充電するチャージポンプと、
    前記チャージポンプと前記コンデンサ部との間に挿入され、前記チャージポンプの出力信号を平滑化しノイズを除去するローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタに並列に接続され、前記コンデンサ部の充電開始時におけるバイアス状態が順方向バイアスとなる第1のダイオードと、
    反転入力端子に前記コンデンサ部の他方を接続された演算増幅器及び当該演算増幅器の帰還経路に直列に接続された帰還コンデンサを含む反転増幅回路と、
    前記帰還コンデンサを含む前記帰還経路に並列に設けられ、前記演算増幅器の出力端子と前記反転入力端子とを接続する帰還抵抗と、
    前記帰還コンデンサを含む前記帰還経路及び前記帰還抵抗に並列に設けられ、前記演算増幅器の前記出力端子と前記反転入力端子との間を、前記コンデンサ部の前記充電開始時のバイアス状態が順方向バイアスとなる向きに接続する第2のダイオードと、
    を有することを特徴とする静電容量変化検出回路。
  2. 音声に応じた静電容量の変化を生じるコンデンサ部と、前記コンデンサ部に接続され、音声に応じた当該コンデンサ部の静電容量の変化を電気信号として検出する静電容量変化検出回路と、有するコンデンサマイクロホン装置であって、
    前記静電容量変化検出回路は、
    前記コンデンサ部の一方に接続され、当該コンデンサ部を充電するチャージポンプと、
    前記チャージポンプと前記コンデンサ部との間に挿入され、前記チャージポンプの出力信号を平滑化しノイズを除去するローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタに並列に接続され、前記コンデンサ部の充電開始時におけるバイアス状態が順方向バイアスとなる第1のダイオードと、
    反転入力端子に前記コンデンサ部の他方を接続された演算増幅器及び当該演算増幅器の帰還経路に直列に接続された帰還コンデンサを含む反転増幅回路と、
    前記帰還コンデンサを含む前記帰還経路に並列に設けられ、前記演算増幅器の出力端子と前記反転入力端子とを接続する帰還抵抗と、
    前記帰還コンデンサを含む前記帰還経路及び前記帰還抵抗に並列に設けられ、前記演算増幅器の前記出力端子と前記反転入力端子との間を、前記コンデンサ部の前記充電開始時のバイアス状態が順方向バイアスとなる向きに接続する第2のダイオードと、
    を有することを特徴とするコンデンサマイクロホン装置。
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