JPH07230739A - リモートコントロール用の操作スイッチ - Google Patents

リモートコントロール用の操作スイッチ

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JPH07230739A
JPH07230739A JP6018609A JP1860994A JPH07230739A JP H07230739 A JPH07230739 A JP H07230739A JP 6018609 A JP6018609 A JP 6018609A JP 1860994 A JP1860994 A JP 1860994A JP H07230739 A JPH07230739 A JP H07230739A
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JP
Japan
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push
push buttons
push button
switch
buttons
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Application number
JP6018609A
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Inventor
Akito Kikuchi
章人 菊池
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Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個のプッシュボタンが輪状に配列されて
いる操作スイッチを改良して、2個以上のプッシュボタ
ンを誤って同時に押動する虞れが無いようにして、誤操
作による電気回路のシュートを防止する。 【構成】 プッシュボタン19a,19b,19cおよ
び図外のプッシュボタン19dが輪状に配列されてい
る。これらのプッシュボタンに囲まれた中央にシーソー
板29が配置されている。該シーソー板29は中央の支
点32によって傾動自在である。上記4個のプッシュボ
タンの内の何れか一つを圧下すると、シーソー板29は
圧下されたプッシュボタンに押動されて傾き、他の3個
のプッシュボタンの圧下を阻止する。このため、複数の
プッシュボタンの同時操作が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のドアミ
ラーのリモートコントロールに用いられる多方向スイッ
チに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドアミラーを電動機構によって上下,左
右に傾動せしめて視界を遠隔操作で調節することが行わ
れている。こうした操作にはいわゆる多方向スイッチが
必要である。即ち、ミラーを傾動させるモータを制御し
て該ミラーを上下傾動させるスイッチと、左右傾動させ
るスイッチとが必要であり、さらに車体の右側ドアミラ
ーの調節と左側ドアミラーの調節とを切り替えるスイッ
チ(通称セレクタスイッチ)が必要であり、その上、ド
アミラーが邪魔にならないように傾倒させて格納した
り、機能姿勢に張り出したりさせる格納スイッチも必要
である。これらの機能を1個のスイッチ機器で遂行させ
ようとすると、例えば、ミラーの上下,左右傾動を操作
する四方向スイッチと、車体右方のドアミラーと同左方
のドアミラーとの切替操作するセレクタスイッチと、ド
アミラーの格納,張出を操作するロック式プッシュスイ
ッチとを備えた多方向スイッチが用いられる。図5は、
イルミネーション機構を備えた多方向スイッチの概要を
示すための模式的な分解斜視図であって、構造機能上の
重要度が高くない構成部分(例えばパッキン等)を省略
して描いてあり、4方向性スイッチに左右切換スイッチ
を加えた機能である。
【0003】プッシュプレート2は手動操作用のプッシ
ュプレートで、4方向性の操作を標示する透明な三角矢
印の操作マーク2aが4個設けられていて、さらに該プ
ッシュプレート2の中央開口2bに臨ましめて左右切換
用のスイッチノブ3が配設されている。上記のプッシュ
プレート2はケース6の頂部へ傾動可能に取付けられ、
該ケース6の底部開口はホルダ16で覆われている。上
記ホルダ16はプリント基板13を支持していて、この
プリント基板13上に4個のプッシュスイッチ7と1個
のスライドスイッチ8とが配置されている。上記プッシ
ュスイッチ7は前記のプッシュプレート2によって操作
され、スライドスイッチ8はスイッチノブ3によって操
作される。これらのスイッチ類は、プリント基板13に
導通された複数の端子15によって外部回路に接続され
る。前記プッシュプレート2の透明な操作マークを光ら
せるためにランプ14が設けられている。このランプ1
4から出射した光は導光レンズ10により4分割して図
の上方に導かれ、前記の透明な操作マーク2aを内側か
ら照明する。図5に示した従来例の装置によれば、ミラ
ーの上下,左右傾動を制御する四方向スイッチを操作す
るプッシュプレート2はイルミネーションされていて、
この発光式の標示に従って該プッシュプレート2の上辺
を押すとミラーが上方に傾動し、該プッシュプレート2
の下辺を押すとミラーが下方に傾動し、該プッシュプレ
ート2の左辺を押すとミラーが左方に傾動し、該プッシ
ュプレート2の右辺を押すとミラーが右方に傾動するの
で非常に便利であるが、不慣れな運転者は押動個所を誤
る虞れ無しとしない。この対策として、図6に示すよう
な構成が考えられる。この構成は本発明者が創作した未
公知の発明(以下、試案という)である。図6は試案に
係る多方向スイッチの要部を展開して、組立て関係を表
わす矢印を付記した模式的な分解斜視図である。17は
ケース蓋であって、セレクタスイッチとして作用する接
点機構を操作するノブ24と緩やかに嵌合する開口17
aと、四方向スイッチとして作用する接点機構を操作す
る4個のプッシュボタン19のそれぞれと緩やかに嵌合
する4個の開口17bとが設けられている。アクチュエ
ータ20は、導光レンズとしても機能する透明な部材で
あって、ケース本体18を摺動自在に貫通し、その上端
がプッシュボタン19に当接するとともに、その下端は
コンタクト21に当接している。上記のコンタクト21
は、アクチュエータ20を介してプッシュボタン19に
より圧下されると、基板22上に形成されている導電パ
ターンの固定接点部分を導通させる。前記のノブ24は
ケース本体18に対して傾動可能に軸支され、手動操作
されてシーソー状に往復傾動する。上記ノブ24は前記
ケース蓋17の開口17aに矢印aのごとく嵌合され、
該ケース蓋の上方から操作できるようになっている。上
記ノブ24の下方にスライダ26が配置され、矢印bの
ごとく係合している。このスライダ26は、ノブ24の
傾動に伴って往復矢印i−jのごとく往復動する。該ス
ライダ26は、1対のスプリング27およびコンタクト
28を順次に介して基板22に近接対向しており、1対
のコンタクト28は矢印c,c′のごとく基板22に摺
触している。前記往復矢印i−jの往復動に伴ってコン
タクト28が基板22上の導電パターン上を摺動し、固
定接点間の導通を開閉する。前記ノブ24の下方には、
スライダ26と並んで導光レンズとして機能する三又状
の導光片25が配置され、矢印d,d′,d″のごとく
三又状部の先端ノブ24に形成されている透明マークに
対向せしめている。光源23から矢印eのごとく出射し
た光は導光片25によって3本の光路に分岐され、矢印
d,d′,d″のごとくノブ24を下方から(すなわち
ケース蓋17の内側から)イルミネーションする。これ
により、ノブ24に設けられている透明マークが発光し
ているように見え、美麗であり、かつ、夜間やトンネル
内での操作が容易である。図示の光源23′は、矢印f
のごとく4個のアクチュエータ20の間に組み込まれ、
該光源23′から出射した光は4本の光路に分岐して4
個のアクチュエータ20内を上方に進行し、4個のプッ
シュボタン19のそれぞれを内側からイルミネーション
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の試案(図6)の
イルミネーション付多方向スイッチにおいては、4方向
スイッチ接点機構を操作するための4個のプッシュボタ
ン19、および、セレクトスイッチ接点機構を操作する
ためのノブ24が、それぞれ内側からイルミネーション
されて、発光しているような外観を呈する。しかし乍
ら、なお次に述べるような改良の余地が有る。すなわ
ち、4個のプッシュボタン19のうち、操作者から見て
上方のプッシュボタンを押すとミラーは上方に傾動し、
下,左または右のプッシュボタンを押すとミラーは下,
左もしくは右方に傾動するが、誤って2個以上のプッシ
ュボタンを押すと電気回路がショートする虞れが有る。
ケース蓋17を大形にして4個のプッシュボタン相互の
間隔を大きくすると、二つ以上のプッシュボタンを同時
に押すという誤操作は発生しにくくなるが、操作スイッ
チ全体を大形大重量ならしめる。その反対に、小形に構
成すると同時押動という誤操作が発生し易くなる。本発
明は上述の事情に鑑みて為されたものであって、操作ス
イッチ全体を小形に構成しても2個もしくはそれ以上の
プッシュボタンを同時押動して電気回路をショートさせ
る虞れの無い、リモートコントロール用の操作スイッチ
を提供することを目的とする。なお、本発明は電動式リ
モートコントロールミラー(自動車用)の操作に好適で
あるが、ミラーに限らず適用することができる。また、
プッシュボタンの数も4個に限定されるものではなく、
3個であっても良く、5個もしくはそれ以上であっても
良い。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的(同時押動防
止)を達成するために創作した本発明の基本的原理は、
複数個のプッシュボタンの内の何れか1個が押動される
と他のプッシュボタンの押動を阻止するようなインター
ロック機構を設けるものである。ただし、単にインター
ロック機構を設けるというだけでなく、複数のプッシュ
ボタンが輪状に配列されている場合に好適であり、しか
も、該プッシュボタンに例えばイルミネーション手段な
どが設けられている場合に該イルミネーション手段の機
能を害する虞れが無いように、新規な構成の機構を創作
したものである。本発明に係る操作スイッチの構成は、
制御の対象である機器を任意の方向に操作するための複
数個のプッシュボタンが、仮想の円に沿って輪状に配列
されている操作スイッチであって、前記仮想の円の中心
を支点として傾動可能な部材が設けられていて、前記複
数個のプッシュボタンの何れか1個が押動されると、該
何れか1個のプッシュボタンが上記傾動可能な部材に当
接してこれを傾動せしめ、かつ、上記傾動可能な部材が
何れか1個のプッシュボタンによって傾動せしめられた
姿勢になっているときは、前記複数個のプッシュボタン
中の他のプッシュボタンの押動操作が前記傾動可能な部
材によって阻止されるようになっていることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】前述の構成によると、プッシュボタンが仮想の
円に沿って輪状に配置されており、かつ、傾動可能な部
材が上記仮想の円の中心を支点として支持されているの
で、これらの部材の配置関係が極座標的に等しい関係を
有している。すなわち、傾動可能な部材から見たとき、
該複数個のプッシュスイッチは総べて等しい距離に位置
しており、優劣の差が無い。従って、これら複数個のプ
ッシュボタンの何れか一つが傾動可能部材を押圧して傾
動させれば、該傾動可能部材が傾動して残余のプッシュ
ボタンに向けて接近する。上記残余のプッシュボタンの
それぞれは該傾動可能部材を押圧して傾動させなければ
押動されることができないので、前述のように既に何れ
か一つのプッシュボタンによって傾動可能部材が傾動せ
しめられていれば、その状態を変えることなしに押動を
受け得ない。すなわち、前述のごとく該傾動可能部材が
残余のプッシュボタンに対して接近しているので、該残
余のプッシュボタンの作動ストロークが制約されてい
て、押圧されても本来の機能を果たすことのできない状
態になっている。従って、残余のプッシュボタンの内の
何れかに過大な力を加えて無理に押動すると、既に押動
されていたプッシュボタンは押し戻される。このように
して、複数個のプッシュボタンは択一的にのみ操作可能
であって、同時に2個以上のプッシュボタンを押動する
ことができない。従って、同時重複操作によって電気回
路をショートさせる虞れが無い。このように、択一的に
のみ押動され得るという機能は、中央部を支点とした傾
動部材の片方の端が圧下されると他方の端が跳ね上がる
という現象を利用したものであり、複数個のプッシュボ
タンを仮想の円に沿わしめて輪状に配列するとともに、
上記傾動部材の支点を上記仮想円の中心に一致せしめる
ことにより、該複数個のプッシュボタンについて択一的
に押動可能ならしめたものである。特に、上記複数個の
プッシュボタンの設置個数を4個とし、電動式リモート
コントロールミラーを上下,左右に傾動せしめる駆動機
構を操作する場合に好適であって、スイッチ装置の全体
的形状を小形に構成しても2個以上のプッシュスイッチ
を同時に押動するという誤操作を防止して、電気回路の
ショートを未然にかつ完全に防止することができる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例について図1ないし図
4を順次に参照して説明する。図3は本発明に係るリモ
ートコントロール用操作スイッチの1実施例を示す分解
斜視図である。本実施例は複数個のスイッチボタンとし
て4個のスイッチボタンを設けたものである。そして、
本実施例は図6に示した試案に係る多方向性スイッチに
本発明を適用して改良したものであって、図6と同じ符
号を付したものは上記試案に係る多方向性スイッチにお
けると同様ないし類似の構成部材である。本実施例(図
3)が前記の試案(図6)に比して異なるところ、すな
わち本発明を適用して改良した点はシーソー板29およ
びスプリング30を追加したことである。これらの部材
の構造・機能については図1および図2を参照して次に
述べる。図1は本発明に係るリモートコントロール用の
操作スイッチの1実施例を示した断面図である。図1と
図3とを対照して理解されるように、傾動可能に支承さ
れた部材であるシーソー板29は四角形の浅い皿状の部
材であって、その中央部を支点32で支持されている。
詳しくは、頂角が2直角に近い倒立四角錐状の部材であ
る。図2は上記実施例に係るリモートコントロール用の
操作スイッチの平面図に補助線を付記した説明図であ
る。
【0008】本発明においてプッシュノブは複数個設け
られ、望ましくは4個である。2個の場合にも本発明を
適用できるが、その効果が顕著でなく、5個とすること
も可能であるが用途例が少ない。4個としたときは実用
的な用途例が多く、効果が顕著であり、しかも作動が確
実である。本実施例においてはプッシュボタン19を4
個設けた。そして、作用説明の便宜上、図2に示した4
個のプッシュボタンのそれぞれに符号19a,19b,
19cおよび19dを付して区別した。図1には、プッ
シュボタン19aおよび19bの断面およびプッシュボ
タン19cの外観の一部が現われている。プッシュボタ
ン19aを押すと図外のミラーは右方に傾動し、プッシ
ュボタン19bを押すと図外のミラーは左方に傾動し、
プッシュボタン19cを押すと図外のミラーは上方に傾
動し、プッシュボタン19dを押すと図外のミラーは下
方に傾動するようになっている。これら4個のプッシュ
ボタン19a〜dは図2のごとく配列されている。すな
わち、点Oを中心とする仮想の円Sを想定し、上記4個
のプッシュボタン19a〜dそれぞれの中心は上記仮想
の円S上に等間隔に配置されている。この配置は、また
次のように表現することもできる。すなわち、ケース蓋
17の表面と平行な直交2軸X,Yを想定し、その交点
をOとする。上記の点OはX−Y座標の原点である。上
記X,Y軸上に、かつ座標原点Oから等間隔の4点をと
り、これら4点の上にそれぞれ4個のプッシュボタン1
9a〜dの中心を位置せしめて配列する。これにより、
4個のプッシュボタン19a〜dの配置は点Oに関して
点対称をなし、かつ、軸X,Yに関して線対象をなす。
本実施例のシーソー板29が前述のごとく四角形をなし
ているのは、プッシュボタン19の設置個数が4個だか
らである。本発明を実施する際、プッシュボタンの設置
個数がN個であれば、シーソー板の形状は(N=2であ
る場合を除いて)正N辺形もしくはこれに類似した形と
することが望ましい。本例のシーソー板は、図1に示し
たような支点32が形成されていて、ケース本体18に
設けた凸半球面座状の突起と、シーソー板29に設けた
半凹球面座とが回動自在に嵌合している。しかし、本発
明を実施する際の支点形状はこれに限られるものではな
く、例えばシーソー板に凸半球面座を設けるとともに、
ケース側の部材に凹半球面座を設けても良い。図1に示
されているように、前記の支点32を形成している凸半
球面と凹半球面とが離間しないよう、ケース蓋17に形
成された押え部材31がシーソー板29の中央部上面に
近接して対向しており、かつ、該押え部材31に外嵌さ
れたコイルスプリング30がシーソー板29を支点32
に向けて押圧している。図4は上記実施例の作用,効果
を説明するために示したものであって、(A)はプッシ
ュボタンを押動していない状態の断面図で図1の上半部
中央付近の拡大図に相当し、(B)は1個のプッシュボ
タンを押動したとき、これと対角線状に位置するプッシ
ュボタンに与える影響を表わした断面図、(C)は1個
のプッシュボタンを押したとき、これに隣接するプッシ
ュボタンに与える影響を表わした断面図である。図4
(A)のように、いずれのプッシュボタンも押動されて
いないとき、該プッシュボタン19a,同19bはシー
ソー板29から離間している。このシーソー板は、本発
明における「中央部を支点として傾動可能な部材」とし
て構成したものであって、その支点32は図2に示した
仮想の円Sの中心点Oと一致せしめて配設されている。
本発明において仮想の円は図2に示したX−Y平面上に
位置しており、支点が円の中心に位置するとは平面図
(例えば図2)において一致しているとの意である。図
4(A)においてシーソー板29はプッシュボタンの押
圧を受けることなく中立の姿勢になっているが、傾動方
向にガタつかないようにコイルスプリング30によって
押圧され、図示の中立位置を保っている。このような構
成であるから、本実施例の操作スイッチを装備した自動
車が走行して振動,衝撃もしくは加速度を受けても前記
のシーソー板がガタつく虞れが無い。図4(B)のよう
に、プッシュボタン19aが矢印Pの力を受けて圧下さ
れると、該プッシュボタン19aはシーソー板29の右
端に当接して、これを右回り(時計回り)方向に傾動さ
せる。これに伴って該シーソー板29の左端側が跳ね上
がってプッシュボタン19bに接近する。このため、プ
ッシュボタン19bを圧下しようとしてもシーソー板2
9と干渉して圧下を阻止される。無理に大きい力を加え
てプッシュボタン19bを圧下すると、シーソー板29
がプッシュボタン19bに押動されて左回り(反時計回
り)方向に傾動せしめられてプッシュボタン19aを押
し上げてしまう。このようにして、プッシュボタン19
aと同19bとの同時押動圧力という誤操作が発生し得
ないようになっている。図4(B)について以上に説明
したのは、何れか任意の1個のプッシュボタンとしてプ
ッシュボタン19aを圧下したとき、これと対角線状に
位置するプッシュボタン19bが圧下できなくなるメカ
ニズムであるが、このように任意の1個のプッシュボタ
ン19bを圧下してシーソー板29を該任意の1個のプ
ッシュボタン19bに向けて傾動させると、これと対角
線状に位置するプッシュボタン19bのみでなく、これ
に隣接する2個のプッシュボタン19c,19dも圧下
できなくなる。そのメカニズムを図4(C)について次
に述べる。(C)図において、プッシュボタン19aは
(B)図と同様に圧下されており、これに伴ってシーソ
ー板29は右回り(時計方向)に傾動している。このた
め、図から容易に理解できるように、任意の1個のプッ
シュボタン19aに隣接しているプッシュボタン19c
も圧下できなくなる。上述の作用について図2を参照し
つつ全体的に述べると、 a.プッシュボタン19aを圧下すると、図4(B)に
示した状態となって、該プッシュボタン19aと対角関
係に位置するプッシュボタン19bは圧下できなくな
る。 b.これと同様に、プッシュボタン19cを圧下すると
プッシュボタン19dが、同19bを圧下すると同19
aが、同19dを圧下すると同19cが、それぞれ圧下
できなくなる。 c.プッシュボタン19aを圧下すると図4(B)につ
いて説明した作用によって、これと隣接するプッシュボ
タン19cは圧下できなくなる。これと同様の理由でプ
ッシュボタン19dも圧下できなくなる。すなわち、任
意の1個のプッシュボタン19aを圧下すると、その両
側に隣接する2個のプッシュボタン19c,19bが圧
下できなくなる。 d.これと同様に、プッシュボタン19cを圧下すると
同19aと同19bとが圧下できなくなり、プッシュボ
タン19bを圧下すると同19c,同19dが圧下でき
なくなり、プッシュボタン19dを圧下すると同19
b,19aが圧下できなくなる。上記a項ないしd項の
作用を総合すると、4個のプッシュボタン19a〜19
dの内の何れか任意の1個を押し下げると、残りの3個
は押し下げることができなくなり、2個以上のプッシュ
ボタンの同時押動という誤操作は完全に防止され、誤操
作に因る電気回路のショート事故が未然に防止される。
【0009】以上に述べた実施例はプッシュボタンの設
置個数が4個の場合であるが、4個の場合の作用から類
推して、プッシュボタンの設置個数は4個に限定される
ものでないとことが理解される。
【0010】
【発明の効果】本発明を適用すると、プッシュボタンが
仮想の円に沿って輪状に配置されており、かつ、傾動可
能な部材が上記仮想の円の中心を支点として支持されて
いるので、これらの部材の配置関係が極座標的に等しい
関係を有している。すなわち、傾動可能な部材から見た
とき、該複数個のプッシュスイッチは総べて等しい距離
に位置しており、優劣の差が無い。従って、これら複数
個のプッシュボタンの何れか一つが傾動可能部材を押圧
して傾動させれば、該傾動可能部材が傾動して残余のプ
ッシュボタンに向けて接近する。上記残余のプッシュボ
タンのそれぞれは該傾動可能部材を押圧して傾動させな
ければ押動されることができないので、前述のように既
に何れか一つのプッシュボタンによって傾動可能部材が
傾動せしめられていれば、その状態を変えることなしに
押動を受け得ない。すなわち、前述のごとく該傾動可能
部材が残余のプッシュボタンに対して接近しているの
で、該残余のプッシュボタンの作動ストロークが制約さ
れていて、押圧されても本来の機能を果たすことのでき
ない状態になっている。従って、残余のプッシュボタン
の内の何れかに過大な力を加えて無理に押動すると、既
に押動されていたプッシュボタンは押し戻される。この
ようにして、複数個のプッシュボタンは択一的にのみ操
作可能であって、同時に2個以上のプッシュボタンを押
動することができない。従って、同時重複操作によって
電気回路をショートさせる虞れが無い。このように、択
一的にのみ押動され得るという機能は、中央部を支点と
した傾動部材の片方の端が圧下されると他方の端が跳ね
上がるという現象を利用したものであり、複数個のプッ
シュボタンを仮想の円に沿わしめて輪状に配列するとと
もに、上記傾動部材の支点を上記仮想円の中心に一致せ
しめることにより、該複数個のプッシュボタンについて
択一的に押動可能ならしめたものである。特に、上記複
数個のプッシュボタンの設置個数を4個とし、電動式リ
モートコントロールミラーを上下,左右に傾動せしめる
駆動機構を操作する場合に好適であって、スイッチ装置
の全体的形状を小形に構成しても2個以上のプッシュス
イッチを同時に押動するという誤操作を防止して、電気
回路のショートを未然にかつ完全に防止することができ
るという優れた実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリモートコントロール用の操作ス
イッチの1実施例を示した断面図である。
【図2】上記実施例に係るリモートコントロール用の操
作スイッチの平面図に補助線を付記した説明図である。
【図3】本発明に係るリモートコントロール用操作スイ
ッチの1実施例を示す分解斜視図である。
【図4】上記実施例の作用,効果を説明するために示し
たものであって、(A)はプッシュボタンを押動してい
ない状態の断面図で図1の上半部中央付近の拡大図に相
当し、(B)は1個のプッシュボタンを押動したとき、
これと対角線状に位置するプッシュボタンに与える影響
を表わした断面図、(C)は1個のプッシュボタンを押
したとき、これに隣接するプッシュボタンに与える影響
を表わした断面図である。
【図5】イルミネーション機構を備えた多方向スイッチ
の概要を示すための模式的な分解斜視図であって、構造
機能上の重要度が高くない構成部分(例えばパッキン
等)を省略して描いてある。
【図6】試案に係る多方向スイッチの要部を展開して、
組立て関係を表わす矢印を付記した模式的な分解斜視図
である。
【符号の説明】
2…プッシュプレート、3…スイッチノブ、6…ケー
ス、7…プッシュスイッチ、8…スライドスイッチ、1
0…導光レンズ、13…プリント基板、14…ランプ、
15…端子、16…ホルダ、17…ケース蓋、17a,
17b…開口、17c…ブラケット、18…ケース本
体、19…プッシュボタン、20…アクチュエータ、2
1…コンタクト、22…基板、23,23′…光源、2
4…スイッチノブ、25…導光片、26…スライダ、2
7…スプリング、28…コンタクト、29…シーソー
板、30…コイルスプリング、31…押え部材、32…
支点。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御の対象である機器を任意の方向に操
    作するための複数個のプッシュボタンが、仮想の円に沿
    って輪状に配列されている操作スイッチであって、 中央部を支点として傾動可能な部材の支点が前記仮想の
    円の中心に位置し、 前記複数個のプッシュボタンの何れか1個が押動される
    と、該何れか1個のプッシュボタンが上記傾動可能な部
    材に当接してこれを傾動せしめ、かつ、 上記傾動可能な部材が何れか1個のプッシュボタンによ
    って傾動せしめられた姿勢になっているときは、前記複
    数個のプッシュボタン中の他のプッシュボタンの押動操
    作が前記傾動可能な部材によって阻止されるようになっ
    ていることを特徴とする、リモートコントロール用の操
    作スイッチ。
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