JP2004185205A - 操作入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】決定の無効や機能の切り換え等の操作を1動作でかつ表示装置や操作部位を目視することなく行なうことができる機能を、簡単な構造で実現する操作入力装置を得る。
【解決手段】コントローラ10は、本体20に対し揺動可能に支持され揺動操作されて表示装置に表示された機能項目を選択するジョイスティック22と、ジョイスティック22に設けられ押圧されて選択された機能項目の決定を行なう操作ノブ46と、軸方向の往復動可能に本体20に設けられ該本体20からの離間側に引き上げられる1動作で上記決定前の表示画面に復帰させるキャンセルノブ60とを備えている。筒状のキャンセルノブ60は、ジョイスティック22を挿通させて配置されるため、ブラインド操作でキャンセル機能を果たす。
【選択図】 図1
【解決手段】コントローラ10は、本体20に対し揺動可能に支持され揺動操作されて表示装置に表示された機能項目を選択するジョイスティック22と、ジョイスティック22に設けられ押圧されて選択された機能項目の決定を行なう操作ノブ46と、軸方向の往復動可能に本体20に設けられ該本体20からの離間側に引き上げられる1動作で上記決定前の表示画面に復帰させるキャンセルノブ60とを備えている。筒状のキャンセルノブ60は、ジョイスティック22を挿通させて配置されるため、ブラインド操作でキャンセル機能を果たす。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、カーナビゲーション装置やオーディオ装置等の表示装置に表示される複数の機能項目から所望の機能項目を選択し、選択した機能項目を決定して実行させるため操作入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の車両には、車両のインストルメントパネル上やインストルメントパネルに形成された収納部にモニタ画面を有するモニタテレビ(表示装置)が取り付けられたタイプがあり、例えば、カーナビゲーション装置の地図画面等をモニタ画面に表示するようになっている。
【0003】
さらに、車両には、上記のカーナビゲーション装置の他に、オーディオ装置や空調装置等の様々な装置が搭載されていることから、例えば、各種装置の各々に対応して、縦横のマトリックス状の階層構造になっている複数のアイコン等で構成される仮想制御パネル(機能項目)をモニタテレビの画面上に表示して、コントローラ(入力操作装置)でモニタテレビの画面に表示されたアイコン群のうちから所望の制御内容や操作内容に対応したアイコンを選択し、かつ該選択を決定することにより所望の装置に対応した仮想制御パネルに切り替え、または所望の制御内容や操作内容を実行させる構成もある。
【0004】
このような構成の場合、車両に搭載する装置の種類が増えても、1個のコントローラで各種装置の操作及び制御が可能であるというメリットがある。
【0005】
そして、このような装置に適用されるコントローラとしては、所謂ジョイスティックタイプのコントローラが知られている。このジョイスティックタイプのコントローラについて、図6に基づいて説明する。
【0006】
図6に示されるコントローラ100は、本体102に揺動可能に支持されたジョイスティック104を備えている。ジョイスティック104は、本体102の対し、矢印Xで示す方向に沿う前後方向及び矢印Yで示す方向に沿う左右方向にそれぞれ揺動可能とされており、通常は中立位置に位置するように付勢されている。
【0007】
矢印X方向、矢印Y方向は、モニタテレビ106の表示画面108における縦方向である矢印X1方向、横方向である矢印Y1方向にそれぞれ対応しており、ジョイスティック104を適宜揺動操作することで、表示画面108に表示された複数のアイコン110のうちの1つを択一的に選択するようになっている。
【0008】
また、ジョイスティック104の先端に設けられた操作ノブ104Aは、該ジョイスティック104に対し軸方向に移動可能に支持されると共にジョイスティック104から離間する方向に付勢されており、これを軸(矢印Z)方向に押圧すると上記選択したアイコン、すなわち機能を決定する決定スイッチを兼ねている。
【0009】
さらに、コントローラ100は、ジョイスティック104による上記決定操作を無効にして該決定前の画面に復帰するキャンセル機能を備えている。キャンセル機能は、表示画面108に表示されたキャンセルアイコン110Aの選択及び決定、または本体102にジョイスティック104とは別個に設けられた押ボタンスイッチであるキャンセルボタン112の押圧操作によって果たされるようになっている。すなわち、キャンセル機能の操作部は、ソフト的に設けられたキャンセルアイコン110A、または物理的に設けられたキャンセルボタン112とされていた。
【0010】
また、機能(制御対象装置)を切り換えるジョイスティックに関するものであるが、ジョイスティックを機能切り換えレバー上に設けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。この構成では、仮想制御パネルの複数の階層を経てメインメニュー等に戻ることなく、機能を切り換えることができる。
【0011】
さらに、カーナビゲーション装置に特有のもであるが、ジョイスティックによって地図をスクロールし、この状態からジョイスティックを押圧すると目的地設定モードに切り換えられ、ジョイスティックを引張ると視点位置調節モードに切り換えられる構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。これにより、1本のジョイスティックでスクロール機能、目的地設定機能、視点調節機能を果たさせることができる。この機能を実現するために、このコントローラでは、ジョイスティックをスプリングによって本体の上部壁から吊り下げることで軸方向の往復動及び揺動を可能に支持している。本体内に位置するジョイスティックの先端には、押し込みによって閉じる接点と引張によって閉じる接点とが配置されている。また、ジョイスティックの長手方向中間部には椀形の副部材が嵌挿されており、この副部材は、底部においてスプリングにて弾性的に支持されると共に、その開口端が本体の上部壁に当接している。これにより、ジョイスティックを揺動すると副部材が傾動して該傾動方向に位置するスイッチを動作させるようになっている。
【0012】
【特許文献1】
特開平11−249753号公報
【特許文献2】
特開2002−243485号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなキャンセルアイコン110Aによってキャンセル機能を果たす従来のコントローラ100では、キャンセル操作を行なう際に、キャンセルアイコン110Aが選択されることを確認するために表示画面108を目視しなければならず、ブラインド操作が困難であるという問題があった。また、このキャンセル操作を行なう場合にも、選択及び決定の2段階の操作が必要であり、該キャンセル操作自体が煩雑で操作性が悪いという問題があった。
【0014】
一方、本体102にキャンセルボタン112を設けた構成では、該キャンセルボタン112の押圧操作のみでキャンセル機能を果たすことができるが、これもブラインド操作が困難であるという問題があった。また、キャンセルボタン112を配置するためにコントローラ100(本体102)が大型化し、室内空間が限られている車両での設置スペースが大きくなってしまうという問題があった。さらに、キャンセルボタン112を押圧操作する際には、ジョイスティック104から手を離す必要があり、操作性が悪いという問題があった。
【0015】
これらの問題はキャンセル機能の選択及び決定に限られるものではなく、例えば、上記カーナビゲーション装置、オーディオ装置、空調装置等の操作対象装置を直接的に(複数の階層を経てメインメニュー等に戻ることなく)切り換えるための機能等、操作頻度の高い機能をソフト的または物理的な操作手段(キャンセルアイコン110A、キャンセルボタン112に対応する手段)によって果たす場合にも問題となる。
【0016】
この点、上記特許文献1記載の構成では、操作対象装置を直接的に切り換えることができ操作性が良いが、キャンセルスイッチが存在しない。また、仮にレバーの移動をキャンセル機能に用いたとしても、元の機能に戻すためにはレバーを往復動させるという2動作が必要となり、操作性が悪い。
【0017】
また、特許文献2記載の構成では、例えば、ジョイスティックの押圧動作によって機能項目を決定し、ジョイスティックの引張動作によって決定をキャンセルすることも可能となるが、ジョイスティック自体が揺動及び軸方向両側への移動可能に支持される構成であるため、該支持構造が複雑であった。また、ジョイスティックを揺動操作する際には、操作方向とは反対側における副部材開口端と本体の上部壁との当接部位が揺動中心となるため、操作感が悪いという問題があった。さらに、この構成では、ジョイスティックを揺動させた状態からさらに該ジョイスティックを軸方向へ押圧する(ジョイスティックの押圧または引張により接点を閉じる)ことが困難であり、例えば押圧操作を決定操作とする場合にはジョイスティックを中立位置に復帰させておかねばならず、操作自由度が低いという問題があった。
【0018】
本発明は、上記事実を考慮して、決定の無効や機能の切り換え等の操作を1動作でかつ表示装置や操作部位を目視することなく行なうことができる機能を、簡単な構造で実現する操作入力装置を得ることが目的である。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る操作入力装置は、表示装置に表示される機能項目の選択及び選択した前記機能項目の決定を行なうための操作入力装置であって、本体に対し揺動可能に支持され、揺動操作されて該揺動方向に応じて前記機能項目を選択するジョイスティックと、前記ジョイスティックに設けられ、押圧されて選択された前記機能項目の決定を行なう決定スイッチと、筒状に形成されると共に、前記ジョイスティックを挿通させた状態で軸方向の往復動可能に前記本体に設けられ、該軸方向に移動して前記表示装置に表示される機能項目の内容を変更するスイッチ部と、を備えたことを特徴としている。
【0020】
請求項1記載の操作入力装置では、ジョイスティックを揺動操作すると、表示装置に表示された機能項目が選択される。そして、このジョイスティックに設けられた決定スイッチを押圧すると、選択された機能項目が決定され、例えば、該機能項目に対応する機能が実行されるか、または表示装置の画面が決定された機能項目よりも下位の機能項目群を表示する状態に切り換わる。
【0021】
一方、スイッチ部を軸方向に移動させると、表示装置に表示される機能項目の内容が変更される。すなわち、スイッチ部の操作によって、ジョイスティックによる決定を無効にして決定前の画面に戻るキャンセル機能や、ジョイスティックによる複数回の選択及び決定を繰り返す階層操作を経ず、直接的に機能や操作対象を切り換える(実行する)切換機能等の操作頻度の高い機能を果たすことができる。このスイッチ部は、上記操作後は初期位置に復帰する。なお、スイッチ部は、軸方向一方側への操作(例えば本体側への押し込み)によってその機能を果たす構成でも良く、軸方向の両側へのそれぞれの操作によってその機能を果たしても良い。
【0022】
ここで、スイッチ部がジョイスティックを挿通させて該ジョイスティック廻りに配置されているため、ジョイスティックから手を離すことなくスイッチ部を軸方向に移動させる(操作する)ことができ、操作性が良好であり、このスイッチ部や表示装置を目視することなくブラインド操作をすることができる。そして、ジョイスティックによる選択及び決定の2動作ではなく、スイッチ部を本体から引き上げる1動作で操作(表示内容の変更)が果たされるため、操作性が一層良好である。
【0023】
また、決定スイッチがジョイスティックに対し移動可能に設けられると共に、スイッチ部がジョイスティックとは別部材として独立して動作可能に構成されているため、ジョイスティックは単に本体に対し揺動可能に支持されていれば足り、支持構造が簡単である。さらに、この構成によって、ジョイスティックを揺動させている状態で決定スイッチまたはスイッチ部を操作することも可能であり、操作自由度が高い設計とすることも可能である。
【0024】
さらに、ジョイスティックから離間した位置に該ジョイスティックの揺動を阻害しないようにキャンセルボタンを設ける構成と比較して、装置全体として(本体の体格の)小型化を図ることが可能となる。
【0025】
このように、請求項1記載の操作入力装置では、決定の無効や機能の切り換え等の操作を1動作でかつ表示装置や操作部位を目視することなく行なうことができる機能を、簡単な構造で実現できる。
【0026】
請求項2記載の発明に係る操作入力装置は、請求項1記載の操作入力装置において、前記スイッチ部は、前記本体からの離間側に引き上げられて前記表示装置に表示される機能項目の内容を変更する、ことを特徴としている。
【0027】
請求項2記載の操作入力装置では、スイッチ部を本体から離間する方向に引き上げると、表示装置に表示される機能項目の内容が変更される。すなわち、ジョイスティックから手を離すことなく、自然な操作で上記機能項目の内容を変更することができ、操作性が一層良好である。特に、従来のようにジョイスティック自体を引き上げる動作と比較して、動作が自然で操作性がきわめて良好である。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態に係る操作入力装置としてのコントローラ10について、図1及び図3に基づいて説明する。
【0029】
図2には、コントローラ10の概略全体構成を示す斜視図及びモニタテレビ12が示されている。モニタテレビ12の表示画面14には、電気的に接続されている制御装置15によって、仮想制御パネル16が表示されており、仮想制御パネルは、縦横のマトリックス状に表示(配置)されそれぞれ機能項目に対応する複数のアイコン18によって構成されている。仮想操作パネル16は、階層構造になっており、表示されているアイコン18群の1つを選択、決定することで下位の仮想制御パネルが表示され、または選択したアイコン18に対応する機能を実行させるようになっている。
【0030】
本第1の実施の形態に係るコントローラ10は、図示しない配線または無線通信装置を介して制御装置15に信号を伝送するようになっており、この信号に基づいて制御装置15は、仮想制御パネル16(複数のアイコン18のうち)から1つのアイコン18を選択し、該選択を決定し、または該決定のキャンセルを行なうものである。なお、制御装置15は、例えば、カーナビゲーション装置、車両用エアコンディショナ装置、オーディオ装置等をそれぞれ制御する(これらの各装置を構成する)ようになっている。以下、コントローラ10について具体的に説明する。
【0031】
コントローラ10は、本体20と、該本体20に揺動可能に支持されたジョイスティック22とを備えている。図1に断面図にて示される如く、ジョイスティック22は、本体20の天板24に設けられた開口26を挿通しており、一端側が本体20内に位置すると共に他端側が本体20から突出している。開口26は、ジョイスティック22よりも十分に大径とされている。
【0032】
そして、ジョイスティック22は、本体20内に位置する支点O廻りに、該本体20に対し平面視360°方向の揺動可能に支持されている。この支持構造としては、図示は省略するが、例えば、ジョイスティック22に支点Oを中心とする球状部を設け、該球状部に対応して内面を球状に形成されたリテーナを該球状部に摺動可能に嵌めこむと共に本体20に固定する構成や、また例えば、上記球状部を本体20に固定してリテーナ(に相当する部分)をジョイスティック22に形成する構成を採用することができる。
【0033】
このジョイスティック22の本体20内に位置する一端部には、センタ孔28が設けられている。センタ孔28内には節度ピース30が摺動自在に挿入されており、センタ孔28の底部と節度ピース30の端面との間には圧縮コイルスプリング32が配設されている。節度ピース30の圧縮コイルスプリング32とは反対側の丸められた先端部は、センタ孔28から突出して本体20の底板34にすり鉢状に凹設された案内面36に当接している。
【0034】
このすり鉢状の案内面36の中心である最深部36Aは、中立状態(本体20に対する直立状態)におけるジョイスティック22の軸線の延長線上に位置している。これにより、節度ピース30が圧縮コイルスプリング32の付勢力によって案内面36の最深部36Aに保持され、ジョイスティック22が中立位置に保持されるようになっている。すなわち、ジョイスティック22が本体20に対し傾こうとすると、節度ピース30が最深部36Aから位置ずれして案内面36の傾斜面に片当りするが、この節度ピース30は圧縮コイルスプリング32の付勢力(の分力)によって、傾斜した案内面36に案内されて最深部36Aへ復帰し、結局ジョイスティック22の中立状態が保持される。なお、圧縮コイルスプリング32の付勢力(ばね定数)は、後述する圧縮コイルスプリング54の付勢力に対し十分に大とされている。
【0035】
また、ジョイスティック22の支点Oとセンタ孔28側端部との間には、略円板状に形成された操作板部38が同軸的に設けられている。操作板部38の下面は、本体20に固定された基板40の上面と対向している。また、操作板部38の下面には円環状のビード42が設けられている。
【0036】
図3にも示される如く、基板40の上面におけるビード42に対応する円周上には、等間隔で複数のタクトスイッチ44が配設されている。本第1の実施の形態では、8個のタクトスイッチ44を備えた構成を例示しているが、例えば、4個や16個でも良い。すなわち、タクトスイッチ44は、少なくともジョイスティック22に対する前後(矢印X方向の両側)、左右(矢印Y方向)の両側に各1つ配置されていれば良い。
【0037】
また、矢印Xで示すコントローラ10の前後方向は、矢印X1で示す表示画面14の上下方向に対応しており、矢印Yで示すコントローラ10の左右方向は、矢印Y1で示す表示画面14の左右方向に対応している。そして、コントローラ10では、ジョイスティック22の中立状態では各タクトスイッチ44がビード42と離間しているが、ジョイスティック22を揺動操作すると、該揺動方向に位置するタクトスイッチ44がビード42に押圧されて動作し、選択信号を制御装置15に伝送するようになっている。
【0038】
制御装置15では、この信号及び予め記憶しているタクトスイッチ44のジョイスティック22に対する位置に基づいて、該ジョイスティックの操作方向を検知し、該操作方向に位置するアイコン18を選択する(選択状態を変更する)ようになっている。
【0039】
具体的には、ジョイスティック22を前方へ揺動操作すると、表示画面上では、操作前に選択されていたアイコン18よりも上側のアイコン18が選択され、ジョイスティック22を後方へ揺動操作すると、表示画面上では、操作前に選択されていたアイコン18よりも下側のアイコン18が選択される。同様に、ジョイスティック22を左方へ揺動操作すると、表示画面上では、操作前に選択されていたアイコン18よりも左側のアイコン18が選択され、ジョイスティック22を右方へ揺動操作すると、表示画面上では、操作前に選択されていたアイコン18よりも右側のアイコン18が選択される。
【0040】
さらに、本第1の実施の形態では、8個のタクトスイッチ44が設けられていることにより、矢印X方向及び矢印Y方向に共に交差する斜め方向へのジョイスティック22の操作によって、矢印X1方向及び矢印Y1方向に共に交差する表示画面14上における斜め方向へのアイコン18の選択状態の変更も可能とされている。なお、制御装置15は、選択されているアイコン18を、他のアイコン18とは異なる色で表示画面14上に表示させる。
【0041】
また、ジョイスティック22における本体20から突出した先端部には、操作ノブ46が設けられており、ジョイスティック22を揺動操作する際の操作(把持)部位とされている。操作ノブ46は、略有定円筒状に形成されており、その内側にジョイスティック22を摺動可能に遊嵌している。この操作ノブ46内の軸心部からは、ばね受け凸部48が立設されており、ばね受け凸部48の軸心部からは押圧突起50が突設されている。
【0042】
ばね受け凸部48及び押圧突起50は、ジョイスティック22の先端に設けられたスイッチ孔52内に入り込んでいる。ばね受け凸部48の端面とスイッチ孔52の底面との間には、圧縮コイルスプリング54が配設されている。圧縮コイルスプリング54は、その一端部がばね受け凸部48に係止または固定されると共に、その他端部がスイッチ孔52の底面に係止または固定されている。これにより、ジョイスティック22に対する操作ノブ46の脱落が防止されている。
【0043】
この状態で、操作ノブ46の押圧突起50は、スイッチ孔52の底部の軸心部すなわち圧縮コイルスプリング54の内側に取り付けられたタクトスイッチ56と所定間隔離間して対向している。また、操作ノブ46の底部とジョイスティック22の端面とは、上記所定間隔よりも若干離間している。
【0044】
以上により、操作ノブ46は、圧縮コイルスプリング54の付勢力によって押圧突起50がタクトスイッチ56と離間した決定待機位置と、圧縮コイルスプリング54の付勢力に抗して下方に押圧され押圧突起50がタクトスイッチ56を押圧する(または当接する)決定位置とを取り得る構成とされている。すなわち、操作ノブ46は、ジョイスティック22に対し軸方向の往復動可能に設けられており、本発明における決定スイッチに相当する。
【0045】
そして、コントローラ10では、操作ノブ46が決定位置に位置して押圧突起50がタクトスイッチ56を矢印Z方向に押圧すると、決定信号を制御装置15に伝送するようになっている。これにより、制御装置15は、アイコン18の選択を決定し、該アイコン18に対応する機能を実行し、または該アイコン18に対応する下位の仮想制御パネルを表示画面14に表示させる構成である。
【0046】
また、コントローラ10は、スイッチ部としてのキャンセルノブ60を備えている。キャンセルノブ60は、その軸心部にジョイスティック22の外径よりも十分に大径である挿通孔62Aが形成された略円筒形状のノブ本体62と、ノブ本体62の一端(上端)部から径方向外側に延設された操作フランジ部64と、ノブ本体62の他端(下端)部から径方向外側に延設された押圧フランジ部66とを備えて構成されている。
【0047】
ノブ本体62は、その軸方向中間部に操作フランジ部64側の外径が大径となるように段部68が形成されている。ノブ本体62における段部68よりも操作フランジ部64側の部分は、本体20の開口26よりも大径とされており、本体20の外側に位置して操作フランジ部64を天板24から離間して位置させる(操作フランジ部64を天板24と対向させる)スペーサ部70とされている。一方、ノブ本体62における段部68よりも押圧フランジ部66側の部分は、開口26に摺動可能に挿通されるガイド部72とされている。
【0048】
これにより、キャンセルノブ60は、その挿通孔62Aにジョイスティック22を挿通させた状態で、ガイド部72が開口20の内縁部に案内されつつ本体20に対し軸方向へ移動可能とされている。また、段部68は、本体20の天板24に当接してキャンセルノブ60の移動量を規制するストッパとして機能するようになっている。そして、ノブ本体62の内径がジョイスティック22の外径よりも十分に大径であることにより、キャンセルノブ60がジョイスティック22の揺動に干渉しない(ジョイスティック22の揺動を許容する)構成とされている。
【0049】
このキャンセルノブ60における本体20内に位置する押圧フランジ部66の上面は、該本体20に固定された基板74の下面と対向している。この基板74と押圧フランジ部66との対向面間には、圧縮コイルスプリング76が配設されている。圧縮コイルスプリング76は、その付勢力よってキャンセルノブ60を下方に付勢しており、通常はキャンセルノブ60を段部68が天板24に当接する位置に保持している。
【0050】
この状態で、キャンセルノブ60の押圧フランジ部66は、基板74に取り付けられたタクトスイッチ78と所定間隔離間して対向している。これにより、キャンセルノブ60は、圧縮コイルスプリング76の付勢力によって段部68が天板24に当接して押圧フランジ部66がタクトスイッチ78と所定間隔離間したキャンセル待機位置と、圧縮コイルスプリング76の付勢力に抗して上方(矢印Zとは反対方向)に引き上げられ押圧フランジ部66がタクトスイッチ78を押圧する(または当接する)キャンセル位置とを取り得る構成とされている。
【0051】
そして、コントローラ10では、キャンセルノブ60がキャンセル位置に位置して押圧フランジ部66がタクトスイッチ78を押圧すると、キャンセル信号を制御装置15に伝送するようになっている。これにより、制御装置15は、操作ノブ46の押圧操作(タクトスイッチ56の動作)による上記決定を無効とし、表示画面14の表示を該決定前の仮想制御パネル16に復帰させる(表示される機能項目であるアイコン18群を変更する)構成である。
【0052】
このように、キャンセルノブ60は、本体20に対し軸方向の往復動可能に設けられており、本体20から離間する方向に移動してキャンセル機能を果たす構成である。このキャンセルノブ60を本体20から離間する方向に移動させる際には、操作フランジ部64の裏面(天板24)側に指等を掛けて引き上げるようになっている。すなわち、スペーサ部70の長さは、操作フランジ部64と天板24(本体20)との間に指等を入り込ませることができるように決められている。
【0053】
次に、本第1の実施の形態の作用を説明する。
【0054】
上記構成のコントローラ10では、ユーザによって操作ノブ46が把持等されつつジョイスティック22が揺動操作されると、該揺動方向のタクトスイッチ44が動作し、制御装置15へ選択信号を伝送する。すると、制御装置15は、モニタテレビ12の表示画面14に表示されている仮想制御パネル16の範囲内で、ジョイスティック22の揺動方向に対応する方向に選択するアイコン18を変更し、該変更後に選択されたアイコン18を他のアイコンとは異なる色で表示画面14に表示させる。
【0055】
このコントローラ10では、1つのアイコン18が選択されている状態で操作ノブ46が軸方向に押圧されると、押圧突起50がタクトスイッチ56を押圧(当接)して該タクトスイッチ56が動作し、制御装置15へ決定信号を伝送する。すると、制御装置15は、選択されていたアイコン18に対応する下位の仮想制御パネルを表示画面14に表示させるか、選択されていたアイコン18に対応する機能を実行する(実行させる)。換言すれば、アイコン18の選択、すなわち機能項目が決定される。
【0056】
このとき、ユーザが誤操作等により意図しないアイコン18(機能項目)を決定したと判断し、該ユーザによって操作フランジ部64が引き上げ操作されると、キャンセルノブ60が本体20から離間する方向に移動して押圧フランジ部66がタクトスイッチ78を押圧する。すると、タクトスイッチ78が動作し、コントローラ10は、キャンセル信号を制御装置15へ伝送する。キャンセル信号が入力された制御装置15は、上記決定、すなわちユーザが意図しないアイコン18に対応する機能項目の決定を無効とし、該決定前の仮想制御パネル16を表示画面14に表示させる。
【0057】
すなわち、キャンセルノブ60の操作によって、上記決定前の仮想制御パネル16に復帰させるように、表示画面14への表示内容(機能項目の内容)を変更する。これにより、ユーザの意図しない機能の決定状態が解除され、該ユーザは所望の機能に対応するアイコン18を選択、決定し直すことができる。
【0058】
ここで、キャンセルノブ60が、その挿通孔62Aにジョイスティック22を挿通させて該ジョイスティック22廻りに配置されているため、ジョイスティック22から手を離すことなく(例えば、操作ノブ46を把持したまま)キャンセルノブ60を軸方向に操作することができる。このため、キャンセルノブ60の操作性が良好であり、また、該キャンセルノブ60や表示画面14を目視することなくブラインド操作を確実に行なうことができる。
【0059】
特に、キャンセルノブ60が上記軸方向における本体20から離間する方向(操作ノブ46側に引き付ける方向)に引き上げられる動作によって機能する構成であるため、上記の通りジョイスティック22から手を離すことなく、自然な操作でキャンセル機能を果たすことができ、操作性が一層良好である。すなわち、従来のようにジョイスティック22自体を引き上げる動作と比較して、動作が自然で操作性がきわめて良好である。
【0060】
そして、例えばジョイスティック22によるキャンセルアイコンの選択及び決定の2動作ではなく、キャンセルノブ60を本体20に対し引き上げる1動作によってキャンセル機能が果たされるため、操作性がより一層良好である。
【0061】
また、操作ノブ46がジョイスティック22に対し移動可能に設けられると共に、キャンセルノブ60がジョイスティック22とは別部材として独立して動作可能に構成されているため、ジョイスティック22は単に本体に対し支点O廻りの揺動可能に支持されていれば足り、支持構造が簡単である。さらに、この構成によって、ジョイスティック22を本体20に対し揺動させている状態でも、操作ノブ46及びキャンセルノブ60を操作可能とすることができ、換言すれば、ジョイスティック22を中立位置に戻すことなく決定機能またはキャンセル機能を果たすことができ、コントローラ10の操作自由度が高い。さらにまた、ジョイスティック22は、単に支点O廻りに揺動可能に支持され操作によって該支転O廻りに揺動するため、該揺動操作時の操作感が悪化することもない。
【0062】
さらに、ジョイスティック22から離間した位置に該ジョイスティック22の揺動を阻害しないようにキャンセルボタン(図6に示すキャンセルボタン112に相当するもの)を設ける構成と比較して、コントローラ10(本体20)が全体として小型化される。
【0063】
このように、本第1の実施の形態に係るコントローラ10では、決定の無効や機能の切り換え等の操作を1動作でかつ表示画面14やキャンセルノブ60を目視することなく(ブラインド操作で)行なうことができる機能が、簡単な構造で実現されている。
(他の実施の形態)
次に、本発明の他の実施の形態を説明する。なお、上記実施の形態または前出の構成と基本的に同一の部品・部分については、上記実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
(第2の実施の形態)
図4には、本発明の第2の実施の形態に係るコントローラ80の該略全体構成が図1に対応する断面図にて示されている。この図に示される如く、コントローラ80は、軸方向に押圧操作されてキャンセル機能を果たすスイッチ部としてのキャンセルノブ82を備えている点で、上記第1の実施の形態とは異なる。以下、詳細に説明する。
【0064】
キャンセルノブ82は、開口26に摺動可能に挿通されるガイド部72の軸方向両端に、本体20外に位置する操作フランジ部64と、本体20内に位置する押圧フランジ部66とがそれぞれ設けられ、かつ挿通孔62Aが軸方向に貫通して構成されている。本体20内では、その上面が押圧フランジ部66の下面に対向する基板74が固定されており、この基板74と押圧フランジ部66との対向面間には圧縮コイルスプリング86が配設されている。この圧縮コイルスプリング86の付勢力によって、通常は押圧フランジ部66が天板24の内面に当接している。すなわち、押圧フランジ部66がキャンセルノブ82の移動量を規制するストッパを兼ねている。
【0065】
この状態で、キャンセルノブ82の押圧フランジ部66は、基板74に取り付けられたタクトスイッチ84と所定間隔離間して対向している。これにより、キャンセルノブ82は、圧縮コイルスプリング86の付勢力によって天板24に当接している押圧フランジ部66がタクトスイッチ84と所定間隔離間したキャンセル待機位置と、圧縮コイルスプリング86の付勢力に抗して下方(矢印Z方向)に押し下げられて押圧フランジ部66がタクトスイッチ84を押圧する(または当接する)キャンセル位置とを取り得る構成とされている。
【0066】
一方、本体20の外側に位置する操作フランジ部64は、天板24の外面と所定間隔離間して位置しており、上記キャンセル待機位置とキャンセル位置との間を移動可能とする操作ストロークを確保するようになっている。すなわち、ガイド部72がスペーサ部を兼ねる構成であるが、キャンセルノブ82は、操作フランジ部64が押圧操作されて機能を果たすことにより、該操作フランジ部64と天板24との間に指等を入り込ませるスペースを確保する必要はない。
【0067】
そして、コントローラ80では、キャンセルノブ82がキャンセル位置に位置して押圧フランジ部66がタクトスイッチ84を押圧すると、キャンセル信号を制御装置15に伝送するようになっている。このように、キャンセルノブ82は、本体20に対し軸方向の往復動可能に設けられており、本体20へ近接する方向に移動してキャンセル機能を果たす構成である。このキャンセルノブ82を押圧操作する際には、例えば、指の背側(爪側)で操作フランジ部64を下方へ押圧するようにすると、ジョイスティック22空手を離すことなく自然な動作となる。
【0068】
以上説明したコントローラ80によっても、キャンセルノブ60が本体20から離間する方向に引き上げられて機能することによる効果を除いて、上記第1の実施の形態と全く同様の効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図5には、本発明の第3の実施の形態に係るコントローラ90の該略全体構成が図1に対応する断面図にて示されている。この図に示される如く、コントローラ90は、軸方向に引き上げまたは押圧操作されてキャンセル機能または他の機能を果たすスイッチ部としての多機能ノブ92を備えている点で、上記第1の実施の形態とは異なる。以下、詳細に説明する。
【0069】
多機能ノブ92は、その軸心部に挿通孔62Aが形成された略円筒形状のノブ本体94と、ノブ本体94の軸方向両端部に設けられた操作フランジ部64及び押圧フランジ部66とを備えて構成されている。ノブ本体94は、その軸方向中間部に操作フランジ部64側の外径が大径となるように押圧段部96が形成されている。ノブ本体94における押圧段部96よりも操作フランジ部64側の部分はスペーサ部70とされている。一方、ノブ本体94における押圧段部96よりも押圧フランジ部66側の部分は、開口26に摺動可能に挿通されるガイド部72とされている。
【0070】
この多機能ノブ92における本体20内に位置する押圧フランジ部66の上面は、該本体20に固定された基板74の下面と対向している。この基板74と押圧フランジ部66との対向面間には、圧縮コイルスプリング76が配設されている。一方、多機能の部92における本体20外に位置する押圧段部96は、天板24の外面と対向している。この押圧段部96と天板24との対向面間には、圧縮コイルスプリング86が配設されている。これにより、多機能ノブ92は、そのガイド部72において上下方向の移動可能に支持されつつ、通常は、圧縮コイルスプリング76と圧縮コイルスプリング86との付勢力がバランスする位置に保持され、上下何れの方向にも移動可能とされている。
【0071】
この状態で、多機能ノブ92の押圧フランジ部66は、基板74に取り付けられたタクトスイッチ78と所定間隔離間して対向している。一方、押圧段部96は、基板74に取り付けられ天板24における開口26の廻りに部分的に設けられたスイッチ孔98から突出しているタクトスイッチ84と所定間隔離間して対向している。
【0072】
以上により、多機能ノブ92は、圧縮コイルスプリング76と圧縮コイルスプリング86との付勢力がバランスして押圧フランジ部66がタクトスイッチ78と所定間隔離間すると共に押圧段部96がタクトスイッチ84と対向する操作待機位置と、圧縮コイルスプリング76の付勢力に抗して上方(矢印Zとは反対方向)に引き上げられ押圧フランジ部66がタクトスイッチ78を押圧する(または当接する)第1操作位置と、圧縮コイルスプリング86の付勢力に抗して下方(矢印Z方向)に押し下げられ押圧段部96がタクトスイッチ84を押圧する(または当接する)第2操作位置とを取り得る構成とされている。
【0073】
そして、コントローラ90では、多機能ノブ92が第1操作位置に位置して押圧フランジ部66がタクトスイッチ78を押圧すると、キャンセル信号を制御装置15に伝送するようになっている。また、多機能ノブ92が第2操作位置に位置して押圧段部96がタクトスイッチ84を押圧すると、ジョイスティック22及び操作ノブ46の操作による仮想制御パネルの複数の階層を経ることなく、1操作ごとに制御対象装置を切り換えるようになっている。すなわち、多機能ノブ92の1押圧操作ごとに、例えば、カーナビゲーション装置から車両用エアコンディショナ装置、車両用エアコンディショナ装置からオーディオ装置、オーディオ装置からカーナビゲーション装置のように、制御対象装置が切り換えられ、モニタテレビ12の表示画面14には、該切り換えられた制御対象装置に対応した仮想制御パネル16が表示される構成である。
【0074】
このように、多機能ノブ92は、本体20に対し軸方向における上記操作待機位置に対し両側でそれぞれ往復動可能に設けられており、引き上げられてキャンセル機能を果たすと共に押し下げられて制御対象装置を切り換える構成である。このため、多機能ノブ92は、上記操作待機位置に位置するときに、天板24と操作フランジ部64との間に指等を入り込ませることができ、かつ少なくとも押し下げ操作のストロークを確保する分だけ押圧段部96が天板24と離間する寸法とされている(または圧縮コイルスプリング76、86のバランスが決められている)。
【0075】
本第3の実施の形態に係るコントローラ90によっても、上記第1の実施の形態と全く同様の効果が得られる。また、多機能ノブ92を軸方向の両側へそれぞれ往復動可能としたため、上記キャンセル機能の他に、例えば制御対象装置の切り換えの如く操作頻度の高い操作を、ジョイスティック22及び操作ノブ46の操作による仮想制御パネルの複数の階層を経ることなく、良好な操作性を維持しつつ実行することが可能である。
【0076】
なお、上記各実施の形態では、コントローラ10、80、90が操作ノブ46の操作による決定を無効とするキャンセル機能を有する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、コントローラ10がコントローラ90の一機能である制御対象装置の切り換えや他の機能をキャンセルノブ60の操作によって果たしても良く、コントローラ90が第1操作位置への操作で制御対象装置の切り換えを果たすと共に第2操作位置への操作で他の機能を果たしても良い。また、本発明がキャンセルノブ60、82、多機能ノブ92の形状や支持構造等によって限定されないことは言うまでもない。したがって、例えば、コントローラ90における圧縮コイルスプリング76の両端をそれぞれ基板74及び押圧フランジ部66に固着することで圧縮コイルスプリング86を不要としても良い。
【0077】
また、上記各実施の形態では、操作ノブ46がジョイスティック22に対し軸方向に移動して決定機能を果たす構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ジョイスティック22の先端前方に突出した決定スイッチを後方へ押圧して決定機能を果たさせても良く、決定スイッチをジョイスティック22の先端に固定された操作ノブの凹部内に突出しないように設けてキャンセルノブ60の引き上げ操作時に誤操作され難い構成としても良い。
【0078】
さらに、上記各実施の形態では、ジョイスティック22がアイコン等で表示される機能項目の選択を行なう構成としたが、ジョイスティック22は、例えば、その操作よって表示画面14に表示されるポインタ等を該表示画面上で移動させて機能項目を選択(該選択に操作ノブ46の押圧操作を用いても良い)知る構成であっても良く、その操作によって表示画面14の表示ないようをスクロールさせながら機能項目を選択する構成であっても良い。また、ジョイスティック22が、上記機能に加えて様々な機能を果たす構成とすることもできる。したがって、例えば、表示画面14にカーナビゲーション装置の地図が表示されるている場合に、該地図のスクロール等を行なう機能をも果たす構成であって良い。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る操作入力装置は、決定の無効や機能の切り換え等の操作を1動作でかつ表示装置や操作部位を目視することなく行なうことができる機能を、簡単な構造で実現するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコントローラの概略全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るコントローラと該コントローラによって操作される表示装置とを示す斜視図である。
【図3】図1の3−3線方向から見た平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るコントローラの概略全体構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るコントローラの概略全体構成を示す断面図である。
【図6】従来のコントローラと該コントローラによって操作される表示装置とを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 コントローラ(操作入力装置)
12 モニタテレビ(表示装置)
20 本体
22 ジョイスティック
46 操作ノブ(決定スイッチ)
60 キャンセルノブ(スイッチ部)
80、90 コントローラ(操作入力装置)
82 キャンセルノブ(スイッチ部)
92 多機能ノブ(スイッチ部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、カーナビゲーション装置やオーディオ装置等の表示装置に表示される複数の機能項目から所望の機能項目を選択し、選択した機能項目を決定して実行させるため操作入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の車両には、車両のインストルメントパネル上やインストルメントパネルに形成された収納部にモニタ画面を有するモニタテレビ(表示装置)が取り付けられたタイプがあり、例えば、カーナビゲーション装置の地図画面等をモニタ画面に表示するようになっている。
【0003】
さらに、車両には、上記のカーナビゲーション装置の他に、オーディオ装置や空調装置等の様々な装置が搭載されていることから、例えば、各種装置の各々に対応して、縦横のマトリックス状の階層構造になっている複数のアイコン等で構成される仮想制御パネル(機能項目)をモニタテレビの画面上に表示して、コントローラ(入力操作装置)でモニタテレビの画面に表示されたアイコン群のうちから所望の制御内容や操作内容に対応したアイコンを選択し、かつ該選択を決定することにより所望の装置に対応した仮想制御パネルに切り替え、または所望の制御内容や操作内容を実行させる構成もある。
【0004】
このような構成の場合、車両に搭載する装置の種類が増えても、1個のコントローラで各種装置の操作及び制御が可能であるというメリットがある。
【0005】
そして、このような装置に適用されるコントローラとしては、所謂ジョイスティックタイプのコントローラが知られている。このジョイスティックタイプのコントローラについて、図6に基づいて説明する。
【0006】
図6に示されるコントローラ100は、本体102に揺動可能に支持されたジョイスティック104を備えている。ジョイスティック104は、本体102の対し、矢印Xで示す方向に沿う前後方向及び矢印Yで示す方向に沿う左右方向にそれぞれ揺動可能とされており、通常は中立位置に位置するように付勢されている。
【0007】
矢印X方向、矢印Y方向は、モニタテレビ106の表示画面108における縦方向である矢印X1方向、横方向である矢印Y1方向にそれぞれ対応しており、ジョイスティック104を適宜揺動操作することで、表示画面108に表示された複数のアイコン110のうちの1つを択一的に選択するようになっている。
【0008】
また、ジョイスティック104の先端に設けられた操作ノブ104Aは、該ジョイスティック104に対し軸方向に移動可能に支持されると共にジョイスティック104から離間する方向に付勢されており、これを軸(矢印Z)方向に押圧すると上記選択したアイコン、すなわち機能を決定する決定スイッチを兼ねている。
【0009】
さらに、コントローラ100は、ジョイスティック104による上記決定操作を無効にして該決定前の画面に復帰するキャンセル機能を備えている。キャンセル機能は、表示画面108に表示されたキャンセルアイコン110Aの選択及び決定、または本体102にジョイスティック104とは別個に設けられた押ボタンスイッチであるキャンセルボタン112の押圧操作によって果たされるようになっている。すなわち、キャンセル機能の操作部は、ソフト的に設けられたキャンセルアイコン110A、または物理的に設けられたキャンセルボタン112とされていた。
【0010】
また、機能(制御対象装置)を切り換えるジョイスティックに関するものであるが、ジョイスティックを機能切り換えレバー上に設けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。この構成では、仮想制御パネルの複数の階層を経てメインメニュー等に戻ることなく、機能を切り換えることができる。
【0011】
さらに、カーナビゲーション装置に特有のもであるが、ジョイスティックによって地図をスクロールし、この状態からジョイスティックを押圧すると目的地設定モードに切り換えられ、ジョイスティックを引張ると視点位置調節モードに切り換えられる構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。これにより、1本のジョイスティックでスクロール機能、目的地設定機能、視点調節機能を果たさせることができる。この機能を実現するために、このコントローラでは、ジョイスティックをスプリングによって本体の上部壁から吊り下げることで軸方向の往復動及び揺動を可能に支持している。本体内に位置するジョイスティックの先端には、押し込みによって閉じる接点と引張によって閉じる接点とが配置されている。また、ジョイスティックの長手方向中間部には椀形の副部材が嵌挿されており、この副部材は、底部においてスプリングにて弾性的に支持されると共に、その開口端が本体の上部壁に当接している。これにより、ジョイスティックを揺動すると副部材が傾動して該傾動方向に位置するスイッチを動作させるようになっている。
【0012】
【特許文献1】
特開平11−249753号公報
【特許文献2】
特開2002−243485号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなキャンセルアイコン110Aによってキャンセル機能を果たす従来のコントローラ100では、キャンセル操作を行なう際に、キャンセルアイコン110Aが選択されることを確認するために表示画面108を目視しなければならず、ブラインド操作が困難であるという問題があった。また、このキャンセル操作を行なう場合にも、選択及び決定の2段階の操作が必要であり、該キャンセル操作自体が煩雑で操作性が悪いという問題があった。
【0014】
一方、本体102にキャンセルボタン112を設けた構成では、該キャンセルボタン112の押圧操作のみでキャンセル機能を果たすことができるが、これもブラインド操作が困難であるという問題があった。また、キャンセルボタン112を配置するためにコントローラ100(本体102)が大型化し、室内空間が限られている車両での設置スペースが大きくなってしまうという問題があった。さらに、キャンセルボタン112を押圧操作する際には、ジョイスティック104から手を離す必要があり、操作性が悪いという問題があった。
【0015】
これらの問題はキャンセル機能の選択及び決定に限られるものではなく、例えば、上記カーナビゲーション装置、オーディオ装置、空調装置等の操作対象装置を直接的に(複数の階層を経てメインメニュー等に戻ることなく)切り換えるための機能等、操作頻度の高い機能をソフト的または物理的な操作手段(キャンセルアイコン110A、キャンセルボタン112に対応する手段)によって果たす場合にも問題となる。
【0016】
この点、上記特許文献1記載の構成では、操作対象装置を直接的に切り換えることができ操作性が良いが、キャンセルスイッチが存在しない。また、仮にレバーの移動をキャンセル機能に用いたとしても、元の機能に戻すためにはレバーを往復動させるという2動作が必要となり、操作性が悪い。
【0017】
また、特許文献2記載の構成では、例えば、ジョイスティックの押圧動作によって機能項目を決定し、ジョイスティックの引張動作によって決定をキャンセルすることも可能となるが、ジョイスティック自体が揺動及び軸方向両側への移動可能に支持される構成であるため、該支持構造が複雑であった。また、ジョイスティックを揺動操作する際には、操作方向とは反対側における副部材開口端と本体の上部壁との当接部位が揺動中心となるため、操作感が悪いという問題があった。さらに、この構成では、ジョイスティックを揺動させた状態からさらに該ジョイスティックを軸方向へ押圧する(ジョイスティックの押圧または引張により接点を閉じる)ことが困難であり、例えば押圧操作を決定操作とする場合にはジョイスティックを中立位置に復帰させておかねばならず、操作自由度が低いという問題があった。
【0018】
本発明は、上記事実を考慮して、決定の無効や機能の切り換え等の操作を1動作でかつ表示装置や操作部位を目視することなく行なうことができる機能を、簡単な構造で実現する操作入力装置を得ることが目的である。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る操作入力装置は、表示装置に表示される機能項目の選択及び選択した前記機能項目の決定を行なうための操作入力装置であって、本体に対し揺動可能に支持され、揺動操作されて該揺動方向に応じて前記機能項目を選択するジョイスティックと、前記ジョイスティックに設けられ、押圧されて選択された前記機能項目の決定を行なう決定スイッチと、筒状に形成されると共に、前記ジョイスティックを挿通させた状態で軸方向の往復動可能に前記本体に設けられ、該軸方向に移動して前記表示装置に表示される機能項目の内容を変更するスイッチ部と、を備えたことを特徴としている。
【0020】
請求項1記載の操作入力装置では、ジョイスティックを揺動操作すると、表示装置に表示された機能項目が選択される。そして、このジョイスティックに設けられた決定スイッチを押圧すると、選択された機能項目が決定され、例えば、該機能項目に対応する機能が実行されるか、または表示装置の画面が決定された機能項目よりも下位の機能項目群を表示する状態に切り換わる。
【0021】
一方、スイッチ部を軸方向に移動させると、表示装置に表示される機能項目の内容が変更される。すなわち、スイッチ部の操作によって、ジョイスティックによる決定を無効にして決定前の画面に戻るキャンセル機能や、ジョイスティックによる複数回の選択及び決定を繰り返す階層操作を経ず、直接的に機能や操作対象を切り換える(実行する)切換機能等の操作頻度の高い機能を果たすことができる。このスイッチ部は、上記操作後は初期位置に復帰する。なお、スイッチ部は、軸方向一方側への操作(例えば本体側への押し込み)によってその機能を果たす構成でも良く、軸方向の両側へのそれぞれの操作によってその機能を果たしても良い。
【0022】
ここで、スイッチ部がジョイスティックを挿通させて該ジョイスティック廻りに配置されているため、ジョイスティックから手を離すことなくスイッチ部を軸方向に移動させる(操作する)ことができ、操作性が良好であり、このスイッチ部や表示装置を目視することなくブラインド操作をすることができる。そして、ジョイスティックによる選択及び決定の2動作ではなく、スイッチ部を本体から引き上げる1動作で操作(表示内容の変更)が果たされるため、操作性が一層良好である。
【0023】
また、決定スイッチがジョイスティックに対し移動可能に設けられると共に、スイッチ部がジョイスティックとは別部材として独立して動作可能に構成されているため、ジョイスティックは単に本体に対し揺動可能に支持されていれば足り、支持構造が簡単である。さらに、この構成によって、ジョイスティックを揺動させている状態で決定スイッチまたはスイッチ部を操作することも可能であり、操作自由度が高い設計とすることも可能である。
【0024】
さらに、ジョイスティックから離間した位置に該ジョイスティックの揺動を阻害しないようにキャンセルボタンを設ける構成と比較して、装置全体として(本体の体格の)小型化を図ることが可能となる。
【0025】
このように、請求項1記載の操作入力装置では、決定の無効や機能の切り換え等の操作を1動作でかつ表示装置や操作部位を目視することなく行なうことができる機能を、簡単な構造で実現できる。
【0026】
請求項2記載の発明に係る操作入力装置は、請求項1記載の操作入力装置において、前記スイッチ部は、前記本体からの離間側に引き上げられて前記表示装置に表示される機能項目の内容を変更する、ことを特徴としている。
【0027】
請求項2記載の操作入力装置では、スイッチ部を本体から離間する方向に引き上げると、表示装置に表示される機能項目の内容が変更される。すなわち、ジョイスティックから手を離すことなく、自然な操作で上記機能項目の内容を変更することができ、操作性が一層良好である。特に、従来のようにジョイスティック自体を引き上げる動作と比較して、動作が自然で操作性がきわめて良好である。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態に係る操作入力装置としてのコントローラ10について、図1及び図3に基づいて説明する。
【0029】
図2には、コントローラ10の概略全体構成を示す斜視図及びモニタテレビ12が示されている。モニタテレビ12の表示画面14には、電気的に接続されている制御装置15によって、仮想制御パネル16が表示されており、仮想制御パネルは、縦横のマトリックス状に表示(配置)されそれぞれ機能項目に対応する複数のアイコン18によって構成されている。仮想操作パネル16は、階層構造になっており、表示されているアイコン18群の1つを選択、決定することで下位の仮想制御パネルが表示され、または選択したアイコン18に対応する機能を実行させるようになっている。
【0030】
本第1の実施の形態に係るコントローラ10は、図示しない配線または無線通信装置を介して制御装置15に信号を伝送するようになっており、この信号に基づいて制御装置15は、仮想制御パネル16(複数のアイコン18のうち)から1つのアイコン18を選択し、該選択を決定し、または該決定のキャンセルを行なうものである。なお、制御装置15は、例えば、カーナビゲーション装置、車両用エアコンディショナ装置、オーディオ装置等をそれぞれ制御する(これらの各装置を構成する)ようになっている。以下、コントローラ10について具体的に説明する。
【0031】
コントローラ10は、本体20と、該本体20に揺動可能に支持されたジョイスティック22とを備えている。図1に断面図にて示される如く、ジョイスティック22は、本体20の天板24に設けられた開口26を挿通しており、一端側が本体20内に位置すると共に他端側が本体20から突出している。開口26は、ジョイスティック22よりも十分に大径とされている。
【0032】
そして、ジョイスティック22は、本体20内に位置する支点O廻りに、該本体20に対し平面視360°方向の揺動可能に支持されている。この支持構造としては、図示は省略するが、例えば、ジョイスティック22に支点Oを中心とする球状部を設け、該球状部に対応して内面を球状に形成されたリテーナを該球状部に摺動可能に嵌めこむと共に本体20に固定する構成や、また例えば、上記球状部を本体20に固定してリテーナ(に相当する部分)をジョイスティック22に形成する構成を採用することができる。
【0033】
このジョイスティック22の本体20内に位置する一端部には、センタ孔28が設けられている。センタ孔28内には節度ピース30が摺動自在に挿入されており、センタ孔28の底部と節度ピース30の端面との間には圧縮コイルスプリング32が配設されている。節度ピース30の圧縮コイルスプリング32とは反対側の丸められた先端部は、センタ孔28から突出して本体20の底板34にすり鉢状に凹設された案内面36に当接している。
【0034】
このすり鉢状の案内面36の中心である最深部36Aは、中立状態(本体20に対する直立状態)におけるジョイスティック22の軸線の延長線上に位置している。これにより、節度ピース30が圧縮コイルスプリング32の付勢力によって案内面36の最深部36Aに保持され、ジョイスティック22が中立位置に保持されるようになっている。すなわち、ジョイスティック22が本体20に対し傾こうとすると、節度ピース30が最深部36Aから位置ずれして案内面36の傾斜面に片当りするが、この節度ピース30は圧縮コイルスプリング32の付勢力(の分力)によって、傾斜した案内面36に案内されて最深部36Aへ復帰し、結局ジョイスティック22の中立状態が保持される。なお、圧縮コイルスプリング32の付勢力(ばね定数)は、後述する圧縮コイルスプリング54の付勢力に対し十分に大とされている。
【0035】
また、ジョイスティック22の支点Oとセンタ孔28側端部との間には、略円板状に形成された操作板部38が同軸的に設けられている。操作板部38の下面は、本体20に固定された基板40の上面と対向している。また、操作板部38の下面には円環状のビード42が設けられている。
【0036】
図3にも示される如く、基板40の上面におけるビード42に対応する円周上には、等間隔で複数のタクトスイッチ44が配設されている。本第1の実施の形態では、8個のタクトスイッチ44を備えた構成を例示しているが、例えば、4個や16個でも良い。すなわち、タクトスイッチ44は、少なくともジョイスティック22に対する前後(矢印X方向の両側)、左右(矢印Y方向)の両側に各1つ配置されていれば良い。
【0037】
また、矢印Xで示すコントローラ10の前後方向は、矢印X1で示す表示画面14の上下方向に対応しており、矢印Yで示すコントローラ10の左右方向は、矢印Y1で示す表示画面14の左右方向に対応している。そして、コントローラ10では、ジョイスティック22の中立状態では各タクトスイッチ44がビード42と離間しているが、ジョイスティック22を揺動操作すると、該揺動方向に位置するタクトスイッチ44がビード42に押圧されて動作し、選択信号を制御装置15に伝送するようになっている。
【0038】
制御装置15では、この信号及び予め記憶しているタクトスイッチ44のジョイスティック22に対する位置に基づいて、該ジョイスティックの操作方向を検知し、該操作方向に位置するアイコン18を選択する(選択状態を変更する)ようになっている。
【0039】
具体的には、ジョイスティック22を前方へ揺動操作すると、表示画面上では、操作前に選択されていたアイコン18よりも上側のアイコン18が選択され、ジョイスティック22を後方へ揺動操作すると、表示画面上では、操作前に選択されていたアイコン18よりも下側のアイコン18が選択される。同様に、ジョイスティック22を左方へ揺動操作すると、表示画面上では、操作前に選択されていたアイコン18よりも左側のアイコン18が選択され、ジョイスティック22を右方へ揺動操作すると、表示画面上では、操作前に選択されていたアイコン18よりも右側のアイコン18が選択される。
【0040】
さらに、本第1の実施の形態では、8個のタクトスイッチ44が設けられていることにより、矢印X方向及び矢印Y方向に共に交差する斜め方向へのジョイスティック22の操作によって、矢印X1方向及び矢印Y1方向に共に交差する表示画面14上における斜め方向へのアイコン18の選択状態の変更も可能とされている。なお、制御装置15は、選択されているアイコン18を、他のアイコン18とは異なる色で表示画面14上に表示させる。
【0041】
また、ジョイスティック22における本体20から突出した先端部には、操作ノブ46が設けられており、ジョイスティック22を揺動操作する際の操作(把持)部位とされている。操作ノブ46は、略有定円筒状に形成されており、その内側にジョイスティック22を摺動可能に遊嵌している。この操作ノブ46内の軸心部からは、ばね受け凸部48が立設されており、ばね受け凸部48の軸心部からは押圧突起50が突設されている。
【0042】
ばね受け凸部48及び押圧突起50は、ジョイスティック22の先端に設けられたスイッチ孔52内に入り込んでいる。ばね受け凸部48の端面とスイッチ孔52の底面との間には、圧縮コイルスプリング54が配設されている。圧縮コイルスプリング54は、その一端部がばね受け凸部48に係止または固定されると共に、その他端部がスイッチ孔52の底面に係止または固定されている。これにより、ジョイスティック22に対する操作ノブ46の脱落が防止されている。
【0043】
この状態で、操作ノブ46の押圧突起50は、スイッチ孔52の底部の軸心部すなわち圧縮コイルスプリング54の内側に取り付けられたタクトスイッチ56と所定間隔離間して対向している。また、操作ノブ46の底部とジョイスティック22の端面とは、上記所定間隔よりも若干離間している。
【0044】
以上により、操作ノブ46は、圧縮コイルスプリング54の付勢力によって押圧突起50がタクトスイッチ56と離間した決定待機位置と、圧縮コイルスプリング54の付勢力に抗して下方に押圧され押圧突起50がタクトスイッチ56を押圧する(または当接する)決定位置とを取り得る構成とされている。すなわち、操作ノブ46は、ジョイスティック22に対し軸方向の往復動可能に設けられており、本発明における決定スイッチに相当する。
【0045】
そして、コントローラ10では、操作ノブ46が決定位置に位置して押圧突起50がタクトスイッチ56を矢印Z方向に押圧すると、決定信号を制御装置15に伝送するようになっている。これにより、制御装置15は、アイコン18の選択を決定し、該アイコン18に対応する機能を実行し、または該アイコン18に対応する下位の仮想制御パネルを表示画面14に表示させる構成である。
【0046】
また、コントローラ10は、スイッチ部としてのキャンセルノブ60を備えている。キャンセルノブ60は、その軸心部にジョイスティック22の外径よりも十分に大径である挿通孔62Aが形成された略円筒形状のノブ本体62と、ノブ本体62の一端(上端)部から径方向外側に延設された操作フランジ部64と、ノブ本体62の他端(下端)部から径方向外側に延設された押圧フランジ部66とを備えて構成されている。
【0047】
ノブ本体62は、その軸方向中間部に操作フランジ部64側の外径が大径となるように段部68が形成されている。ノブ本体62における段部68よりも操作フランジ部64側の部分は、本体20の開口26よりも大径とされており、本体20の外側に位置して操作フランジ部64を天板24から離間して位置させる(操作フランジ部64を天板24と対向させる)スペーサ部70とされている。一方、ノブ本体62における段部68よりも押圧フランジ部66側の部分は、開口26に摺動可能に挿通されるガイド部72とされている。
【0048】
これにより、キャンセルノブ60は、その挿通孔62Aにジョイスティック22を挿通させた状態で、ガイド部72が開口20の内縁部に案内されつつ本体20に対し軸方向へ移動可能とされている。また、段部68は、本体20の天板24に当接してキャンセルノブ60の移動量を規制するストッパとして機能するようになっている。そして、ノブ本体62の内径がジョイスティック22の外径よりも十分に大径であることにより、キャンセルノブ60がジョイスティック22の揺動に干渉しない(ジョイスティック22の揺動を許容する)構成とされている。
【0049】
このキャンセルノブ60における本体20内に位置する押圧フランジ部66の上面は、該本体20に固定された基板74の下面と対向している。この基板74と押圧フランジ部66との対向面間には、圧縮コイルスプリング76が配設されている。圧縮コイルスプリング76は、その付勢力よってキャンセルノブ60を下方に付勢しており、通常はキャンセルノブ60を段部68が天板24に当接する位置に保持している。
【0050】
この状態で、キャンセルノブ60の押圧フランジ部66は、基板74に取り付けられたタクトスイッチ78と所定間隔離間して対向している。これにより、キャンセルノブ60は、圧縮コイルスプリング76の付勢力によって段部68が天板24に当接して押圧フランジ部66がタクトスイッチ78と所定間隔離間したキャンセル待機位置と、圧縮コイルスプリング76の付勢力に抗して上方(矢印Zとは反対方向)に引き上げられ押圧フランジ部66がタクトスイッチ78を押圧する(または当接する)キャンセル位置とを取り得る構成とされている。
【0051】
そして、コントローラ10では、キャンセルノブ60がキャンセル位置に位置して押圧フランジ部66がタクトスイッチ78を押圧すると、キャンセル信号を制御装置15に伝送するようになっている。これにより、制御装置15は、操作ノブ46の押圧操作(タクトスイッチ56の動作)による上記決定を無効とし、表示画面14の表示を該決定前の仮想制御パネル16に復帰させる(表示される機能項目であるアイコン18群を変更する)構成である。
【0052】
このように、キャンセルノブ60は、本体20に対し軸方向の往復動可能に設けられており、本体20から離間する方向に移動してキャンセル機能を果たす構成である。このキャンセルノブ60を本体20から離間する方向に移動させる際には、操作フランジ部64の裏面(天板24)側に指等を掛けて引き上げるようになっている。すなわち、スペーサ部70の長さは、操作フランジ部64と天板24(本体20)との間に指等を入り込ませることができるように決められている。
【0053】
次に、本第1の実施の形態の作用を説明する。
【0054】
上記構成のコントローラ10では、ユーザによって操作ノブ46が把持等されつつジョイスティック22が揺動操作されると、該揺動方向のタクトスイッチ44が動作し、制御装置15へ選択信号を伝送する。すると、制御装置15は、モニタテレビ12の表示画面14に表示されている仮想制御パネル16の範囲内で、ジョイスティック22の揺動方向に対応する方向に選択するアイコン18を変更し、該変更後に選択されたアイコン18を他のアイコンとは異なる色で表示画面14に表示させる。
【0055】
このコントローラ10では、1つのアイコン18が選択されている状態で操作ノブ46が軸方向に押圧されると、押圧突起50がタクトスイッチ56を押圧(当接)して該タクトスイッチ56が動作し、制御装置15へ決定信号を伝送する。すると、制御装置15は、選択されていたアイコン18に対応する下位の仮想制御パネルを表示画面14に表示させるか、選択されていたアイコン18に対応する機能を実行する(実行させる)。換言すれば、アイコン18の選択、すなわち機能項目が決定される。
【0056】
このとき、ユーザが誤操作等により意図しないアイコン18(機能項目)を決定したと判断し、該ユーザによって操作フランジ部64が引き上げ操作されると、キャンセルノブ60が本体20から離間する方向に移動して押圧フランジ部66がタクトスイッチ78を押圧する。すると、タクトスイッチ78が動作し、コントローラ10は、キャンセル信号を制御装置15へ伝送する。キャンセル信号が入力された制御装置15は、上記決定、すなわちユーザが意図しないアイコン18に対応する機能項目の決定を無効とし、該決定前の仮想制御パネル16を表示画面14に表示させる。
【0057】
すなわち、キャンセルノブ60の操作によって、上記決定前の仮想制御パネル16に復帰させるように、表示画面14への表示内容(機能項目の内容)を変更する。これにより、ユーザの意図しない機能の決定状態が解除され、該ユーザは所望の機能に対応するアイコン18を選択、決定し直すことができる。
【0058】
ここで、キャンセルノブ60が、その挿通孔62Aにジョイスティック22を挿通させて該ジョイスティック22廻りに配置されているため、ジョイスティック22から手を離すことなく(例えば、操作ノブ46を把持したまま)キャンセルノブ60を軸方向に操作することができる。このため、キャンセルノブ60の操作性が良好であり、また、該キャンセルノブ60や表示画面14を目視することなくブラインド操作を確実に行なうことができる。
【0059】
特に、キャンセルノブ60が上記軸方向における本体20から離間する方向(操作ノブ46側に引き付ける方向)に引き上げられる動作によって機能する構成であるため、上記の通りジョイスティック22から手を離すことなく、自然な操作でキャンセル機能を果たすことができ、操作性が一層良好である。すなわち、従来のようにジョイスティック22自体を引き上げる動作と比較して、動作が自然で操作性がきわめて良好である。
【0060】
そして、例えばジョイスティック22によるキャンセルアイコンの選択及び決定の2動作ではなく、キャンセルノブ60を本体20に対し引き上げる1動作によってキャンセル機能が果たされるため、操作性がより一層良好である。
【0061】
また、操作ノブ46がジョイスティック22に対し移動可能に設けられると共に、キャンセルノブ60がジョイスティック22とは別部材として独立して動作可能に構成されているため、ジョイスティック22は単に本体に対し支点O廻りの揺動可能に支持されていれば足り、支持構造が簡単である。さらに、この構成によって、ジョイスティック22を本体20に対し揺動させている状態でも、操作ノブ46及びキャンセルノブ60を操作可能とすることができ、換言すれば、ジョイスティック22を中立位置に戻すことなく決定機能またはキャンセル機能を果たすことができ、コントローラ10の操作自由度が高い。さらにまた、ジョイスティック22は、単に支点O廻りに揺動可能に支持され操作によって該支転O廻りに揺動するため、該揺動操作時の操作感が悪化することもない。
【0062】
さらに、ジョイスティック22から離間した位置に該ジョイスティック22の揺動を阻害しないようにキャンセルボタン(図6に示すキャンセルボタン112に相当するもの)を設ける構成と比較して、コントローラ10(本体20)が全体として小型化される。
【0063】
このように、本第1の実施の形態に係るコントローラ10では、決定の無効や機能の切り換え等の操作を1動作でかつ表示画面14やキャンセルノブ60を目視することなく(ブラインド操作で)行なうことができる機能が、簡単な構造で実現されている。
(他の実施の形態)
次に、本発明の他の実施の形態を説明する。なお、上記実施の形態または前出の構成と基本的に同一の部品・部分については、上記実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
(第2の実施の形態)
図4には、本発明の第2の実施の形態に係るコントローラ80の該略全体構成が図1に対応する断面図にて示されている。この図に示される如く、コントローラ80は、軸方向に押圧操作されてキャンセル機能を果たすスイッチ部としてのキャンセルノブ82を備えている点で、上記第1の実施の形態とは異なる。以下、詳細に説明する。
【0064】
キャンセルノブ82は、開口26に摺動可能に挿通されるガイド部72の軸方向両端に、本体20外に位置する操作フランジ部64と、本体20内に位置する押圧フランジ部66とがそれぞれ設けられ、かつ挿通孔62Aが軸方向に貫通して構成されている。本体20内では、その上面が押圧フランジ部66の下面に対向する基板74が固定されており、この基板74と押圧フランジ部66との対向面間には圧縮コイルスプリング86が配設されている。この圧縮コイルスプリング86の付勢力によって、通常は押圧フランジ部66が天板24の内面に当接している。すなわち、押圧フランジ部66がキャンセルノブ82の移動量を規制するストッパを兼ねている。
【0065】
この状態で、キャンセルノブ82の押圧フランジ部66は、基板74に取り付けられたタクトスイッチ84と所定間隔離間して対向している。これにより、キャンセルノブ82は、圧縮コイルスプリング86の付勢力によって天板24に当接している押圧フランジ部66がタクトスイッチ84と所定間隔離間したキャンセル待機位置と、圧縮コイルスプリング86の付勢力に抗して下方(矢印Z方向)に押し下げられて押圧フランジ部66がタクトスイッチ84を押圧する(または当接する)キャンセル位置とを取り得る構成とされている。
【0066】
一方、本体20の外側に位置する操作フランジ部64は、天板24の外面と所定間隔離間して位置しており、上記キャンセル待機位置とキャンセル位置との間を移動可能とする操作ストロークを確保するようになっている。すなわち、ガイド部72がスペーサ部を兼ねる構成であるが、キャンセルノブ82は、操作フランジ部64が押圧操作されて機能を果たすことにより、該操作フランジ部64と天板24との間に指等を入り込ませるスペースを確保する必要はない。
【0067】
そして、コントローラ80では、キャンセルノブ82がキャンセル位置に位置して押圧フランジ部66がタクトスイッチ84を押圧すると、キャンセル信号を制御装置15に伝送するようになっている。このように、キャンセルノブ82は、本体20に対し軸方向の往復動可能に設けられており、本体20へ近接する方向に移動してキャンセル機能を果たす構成である。このキャンセルノブ82を押圧操作する際には、例えば、指の背側(爪側)で操作フランジ部64を下方へ押圧するようにすると、ジョイスティック22空手を離すことなく自然な動作となる。
【0068】
以上説明したコントローラ80によっても、キャンセルノブ60が本体20から離間する方向に引き上げられて機能することによる効果を除いて、上記第1の実施の形態と全く同様の効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図5には、本発明の第3の実施の形態に係るコントローラ90の該略全体構成が図1に対応する断面図にて示されている。この図に示される如く、コントローラ90は、軸方向に引き上げまたは押圧操作されてキャンセル機能または他の機能を果たすスイッチ部としての多機能ノブ92を備えている点で、上記第1の実施の形態とは異なる。以下、詳細に説明する。
【0069】
多機能ノブ92は、その軸心部に挿通孔62Aが形成された略円筒形状のノブ本体94と、ノブ本体94の軸方向両端部に設けられた操作フランジ部64及び押圧フランジ部66とを備えて構成されている。ノブ本体94は、その軸方向中間部に操作フランジ部64側の外径が大径となるように押圧段部96が形成されている。ノブ本体94における押圧段部96よりも操作フランジ部64側の部分はスペーサ部70とされている。一方、ノブ本体94における押圧段部96よりも押圧フランジ部66側の部分は、開口26に摺動可能に挿通されるガイド部72とされている。
【0070】
この多機能ノブ92における本体20内に位置する押圧フランジ部66の上面は、該本体20に固定された基板74の下面と対向している。この基板74と押圧フランジ部66との対向面間には、圧縮コイルスプリング76が配設されている。一方、多機能の部92における本体20外に位置する押圧段部96は、天板24の外面と対向している。この押圧段部96と天板24との対向面間には、圧縮コイルスプリング86が配設されている。これにより、多機能ノブ92は、そのガイド部72において上下方向の移動可能に支持されつつ、通常は、圧縮コイルスプリング76と圧縮コイルスプリング86との付勢力がバランスする位置に保持され、上下何れの方向にも移動可能とされている。
【0071】
この状態で、多機能ノブ92の押圧フランジ部66は、基板74に取り付けられたタクトスイッチ78と所定間隔離間して対向している。一方、押圧段部96は、基板74に取り付けられ天板24における開口26の廻りに部分的に設けられたスイッチ孔98から突出しているタクトスイッチ84と所定間隔離間して対向している。
【0072】
以上により、多機能ノブ92は、圧縮コイルスプリング76と圧縮コイルスプリング86との付勢力がバランスして押圧フランジ部66がタクトスイッチ78と所定間隔離間すると共に押圧段部96がタクトスイッチ84と対向する操作待機位置と、圧縮コイルスプリング76の付勢力に抗して上方(矢印Zとは反対方向)に引き上げられ押圧フランジ部66がタクトスイッチ78を押圧する(または当接する)第1操作位置と、圧縮コイルスプリング86の付勢力に抗して下方(矢印Z方向)に押し下げられ押圧段部96がタクトスイッチ84を押圧する(または当接する)第2操作位置とを取り得る構成とされている。
【0073】
そして、コントローラ90では、多機能ノブ92が第1操作位置に位置して押圧フランジ部66がタクトスイッチ78を押圧すると、キャンセル信号を制御装置15に伝送するようになっている。また、多機能ノブ92が第2操作位置に位置して押圧段部96がタクトスイッチ84を押圧すると、ジョイスティック22及び操作ノブ46の操作による仮想制御パネルの複数の階層を経ることなく、1操作ごとに制御対象装置を切り換えるようになっている。すなわち、多機能ノブ92の1押圧操作ごとに、例えば、カーナビゲーション装置から車両用エアコンディショナ装置、車両用エアコンディショナ装置からオーディオ装置、オーディオ装置からカーナビゲーション装置のように、制御対象装置が切り換えられ、モニタテレビ12の表示画面14には、該切り換えられた制御対象装置に対応した仮想制御パネル16が表示される構成である。
【0074】
このように、多機能ノブ92は、本体20に対し軸方向における上記操作待機位置に対し両側でそれぞれ往復動可能に設けられており、引き上げられてキャンセル機能を果たすと共に押し下げられて制御対象装置を切り換える構成である。このため、多機能ノブ92は、上記操作待機位置に位置するときに、天板24と操作フランジ部64との間に指等を入り込ませることができ、かつ少なくとも押し下げ操作のストロークを確保する分だけ押圧段部96が天板24と離間する寸法とされている(または圧縮コイルスプリング76、86のバランスが決められている)。
【0075】
本第3の実施の形態に係るコントローラ90によっても、上記第1の実施の形態と全く同様の効果が得られる。また、多機能ノブ92を軸方向の両側へそれぞれ往復動可能としたため、上記キャンセル機能の他に、例えば制御対象装置の切り換えの如く操作頻度の高い操作を、ジョイスティック22及び操作ノブ46の操作による仮想制御パネルの複数の階層を経ることなく、良好な操作性を維持しつつ実行することが可能である。
【0076】
なお、上記各実施の形態では、コントローラ10、80、90が操作ノブ46の操作による決定を無効とするキャンセル機能を有する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、コントローラ10がコントローラ90の一機能である制御対象装置の切り換えや他の機能をキャンセルノブ60の操作によって果たしても良く、コントローラ90が第1操作位置への操作で制御対象装置の切り換えを果たすと共に第2操作位置への操作で他の機能を果たしても良い。また、本発明がキャンセルノブ60、82、多機能ノブ92の形状や支持構造等によって限定されないことは言うまでもない。したがって、例えば、コントローラ90における圧縮コイルスプリング76の両端をそれぞれ基板74及び押圧フランジ部66に固着することで圧縮コイルスプリング86を不要としても良い。
【0077】
また、上記各実施の形態では、操作ノブ46がジョイスティック22に対し軸方向に移動して決定機能を果たす構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ジョイスティック22の先端前方に突出した決定スイッチを後方へ押圧して決定機能を果たさせても良く、決定スイッチをジョイスティック22の先端に固定された操作ノブの凹部内に突出しないように設けてキャンセルノブ60の引き上げ操作時に誤操作され難い構成としても良い。
【0078】
さらに、上記各実施の形態では、ジョイスティック22がアイコン等で表示される機能項目の選択を行なう構成としたが、ジョイスティック22は、例えば、その操作よって表示画面14に表示されるポインタ等を該表示画面上で移動させて機能項目を選択(該選択に操作ノブ46の押圧操作を用いても良い)知る構成であっても良く、その操作によって表示画面14の表示ないようをスクロールさせながら機能項目を選択する構成であっても良い。また、ジョイスティック22が、上記機能に加えて様々な機能を果たす構成とすることもできる。したがって、例えば、表示画面14にカーナビゲーション装置の地図が表示されるている場合に、該地図のスクロール等を行なう機能をも果たす構成であって良い。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る操作入力装置は、決定の無効や機能の切り換え等の操作を1動作でかつ表示装置や操作部位を目視することなく行なうことができる機能を、簡単な構造で実現するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコントローラの概略全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るコントローラと該コントローラによって操作される表示装置とを示す斜視図である。
【図3】図1の3−3線方向から見た平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るコントローラの概略全体構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るコントローラの概略全体構成を示す断面図である。
【図6】従来のコントローラと該コントローラによって操作される表示装置とを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 コントローラ(操作入力装置)
12 モニタテレビ(表示装置)
20 本体
22 ジョイスティック
46 操作ノブ(決定スイッチ)
60 キャンセルノブ(スイッチ部)
80、90 コントローラ(操作入力装置)
82 キャンセルノブ(スイッチ部)
92 多機能ノブ(スイッチ部)
Claims (2)
- 表示装置に表示される機能項目の選択及び選択した前記機能項目の決定を行なうための操作入力装置であって、
本体に対し揺動可能に支持され、揺動操作されて該揺動方向に応じて前記機能項目を選択するジョイスティックと、
前記ジョイスティックに設けられ、押圧されて選択された前記機能項目の決定を行なう決定スイッチと、
筒状に形成されると共に、前記ジョイスティックを挿通させた状態で軸方向の往復動可能に前記本体に設けられ、該軸方向に移動して前記表示装置に表示される機能項目の内容を変更するスイッチ部と、
を備えたことを特徴とする操作入力装置。 - 前記スイッチ部は、前記本体からの離間側に引き上げられて前記表示装置に表示される機能項目の内容を変更する、ことを特徴とする請求項1記載の操作入力装置。
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