JP3814959B2 - 多方向操作スイッチおよびこれを用いた多方向操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として携帯電話、ページャ等の移動体通信機器や、各種リモコン、オーディオ機器、ゲーム機器、カーナビゲーションシステム、電子カメラ等の各種電子機器の入力操作部等に使用され、操作軸の傾倒およびプッシュ操作により駆動する多方向操作スイッチおよびこれを用いた多方向操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の多方向操作スイッチを図22〜図25により説明する。
【0003】
図22は従来の多方向操作スイッチを示す正面断面図であり、図22において、1は樹脂製の箱形のケースで、その上面の開口部が金属板などからなるカバー2で覆われており、このケース1の底面部には、図23の一部切欠き分解斜視図に示すように、中央固定接点3(3A,3B)とこれから左右前後方向の等距離に配設された四つの周辺固定接点4〜7がインサート成形により固定され、それぞれ外部接続用の端子14と15〜18に接続されており、また中央固定接点3の外側固定接点3A上にはドーム状可動接点8が載せられると共に、周辺固定接点4〜7の上部にはダボ1Aにより固定された共通可動接点体9の弾性接片10〜13が各々配置され、接点19を介して外部接続用の端子19Aに接続されている。
【0004】
そして、ケース1の側壁部の内周に沿うように配設された圧縮コイルばね20により、上方へ押し上げるように付勢された支持体21の四角形の上端部21Aがカバー2の下面に弾接されると共に、その中央の窪み部21Bには半球状の回転体22が抱持されている。
【0005】
この回転体22は、その下端部外周のフランジ部22Aが支持体21の中央の窪み部21Bの底面上に載り、その上部球面部22Bがカバー2の中央の球面の円形孔2Aに嵌まるように当接し、その非円形の中央垂直孔22Cには棒状の金属材料製の操作軸23が上下動可能に嵌合保持されている。
【0006】
そして、この操作軸23は下端部23Aが回転体22より下方へ突出してケース1底面部中央のドーム状可動接点8に当接し、ケース1の上方へ突出した先端部23Bには操作用のつまみ24が装着されている。
【0007】
また、支持体21の外周部下面には、共通可動接点体9の各弾性接片10〜13に各々対応した押圧部25A〜25Dが設けられている。
【0008】
次に、このように構成された従来の多方向操作スイッチの動作について説明すると、まず、操作軸23が垂直中立位置にあり、その下端部23Aが中央のドーム状可動接点8を押さない図22の状態では、本多方向操作スイッチのいずれの接点間もオフとなっている。
【0009】
そして、図24の正面断面図に矢印で示すように、操作軸23の上方の先端部23Bに装着されたつまみ24の図中左上面を下方に押すと、操作軸23が傾くと共に回転体22がカバー2の球面の円形孔2Aに当接しながら左方向に回転し、これに伴って回転体22下面のフランジ部22Aの端部が支持体21の窪み部21Bの底面を下方に押すことにより、押された面と反対側の四角形の辺の上端部21Aを支点として支持体21が左に傾き、押圧部25Aに対応した弾性接片10を下方に押して周辺固定接点4に接触させ、共通可動接点体9と周辺固定接点4の間をオンさせて、外部導出用の端子19A,15を通して外部へ信号を発生する。
【0010】
この時、支持体21の外周の上端部21Aの図中左側部分が圧縮コイルばね20を下方へ押し縮めながらカバー2の下面から離れ、この後、つまみ24に加えていた押し力を除くと、圧縮コイルばね20の復元力によって支持体21および回転体22が元の図22の中立位置へ押し戻されると共に、弾性接片10も弾性復元力によって周辺固定接点4から離れて元の図22の状態まで復帰し、スイッチ接点はオフ状態に戻る。
【0011】
同様にして、操作軸23に装着されたつまみ24の上面を押す位置を右・前・後と変えることにより、その方向に対応した外部導出用の端子16〜18を通して外部へ信号を出すことができる。
【0012】
また、図25の正面断面図に矢印で示すように、つまみ24中央上面、すなわち操作軸23に上方から垂直に押し力を加えて操作軸23を押し下げると、その下端部23Aでケース1底面部のドーム状可動接点8が押されて反転動作し、節度を発生すると共に、中央固定接点3(3A,3B)間をオンさせて端子14を通して外部に信号を出すことができ、押し力を除くとドーム状可動接点8の復元力によって操作軸23が押し上げられ、元の図22の状態に復帰するように構成されたものであった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、各種電子機器の小型化が要求される中において上記従来の多方向操作スイッチでは外径、厚みが大きく、また構成部品が多いためコストが高いという課題があった。
【0014】
また、操作軸23を斜めに傾けてスイッチングを行う時にクリック感がなく、スイッチが入ったことを感覚的に判らないという課題もあった。
【0015】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、スイッチの構成部品が少なくて、大きさも小さく低コストでありながら、操作軸を斜めに傾けてスイッチングを行う時にも、クリック感を伴って確実にスイッチングを行うことができる多方向操作スイッチおよびこれを用いた多方向操作装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の多方向操作スイッチは、樹脂製の箱形ケース底面に設けられた外側固定接点上に、中央に孔を設けたドーム状可動接点の外縁下端部を載せ、ドーム状可動接点中心位置下方の中心固定接点および外側固定接点よりも内側で中心固定接点から等距離等角度の位置に配された複数個の内側固定接点に対応した導電性の中心押圧部および押圧用段部となった内側押圧部を有する操作体の軸部を傾倒操作およびプッシュ操作することにより、外側固定接点と各内側固定接点の間、および外側固定接点と中心固定接点との間でスイッチングが行えるようにしたものである。
【0017】
この本発明により、スイッチの構成部品が少なく、外径、厚みが小さく、低コストで、操作体を斜めに傾けてスイッチングを行うときにもクリック感がある多方向操作スイッチおよびこれを用いた多方向操作装置を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、中央に孔を設けた弾性金属薄板製のドーム状可動接点と、ドーム状可動接点外縁下端部が載った外側固定接点およびドーム状可動接点の中心位置に配されたドーム状可動接点中央の孔よりも小さい中心固定接点ならびに外側固定接点よりも内側で中心固定接点から等距離等角度の位置に配された中心固定接点よりも低い複数個の内側固定接点を底面に有する樹脂製の箱形ケースと、箱形ケース上面の開口部を覆い中央に貫通孔を有するカバーと、カバー中央の貫通孔から上方に突出した軸部とその下端に一体に形成されたフランジ部を備え、このフランジ部の外周が上記ケースの内壁に回転はしないが傾倒および上下動可能に係合支持され上面が上記カバーの裏面に接すると共に、上記ドーム状可動接点の上面に押し上げられたフランジ部の下面に、上記箱形ケース底面の複数個の内側固定接点に対応する位置が押圧用段部となり、中央にドーム状可動接点の孔よりも大きい窪みを有する多角形または円形のリング状の内側押圧部が一体に形成され、さらに上記窪み内に内側押圧部とほぼ同じ高さの導電体からなる中心押圧部を配した操作体からなる構成の多方向操作スイッチとしたものであり、簡単な構成でスイッチの構成部品が少なく、外径、厚みが小さく低コストで、操作体の軸部を斜めに傾けて内側固定接点との間でスイッチングを行う時にもクリック感があると共に、中心固定接点にはドーム状可動接点が接触せず、操作体の軸部を垂直下方に押し下げるとドーム状可動接点が反転して節度を生じると同時にフランジ部下面の導電体を介して中心固定接点と接触してスイッチングが行われることにより、確実で安定したスイッチングを行うことができる多方向操作スイッチを提供できるという作用を有する。
【0019】
請求項2に記載の発明は、中央に孔を設けた弾性金属薄板製のドーム状可動接点と、ドーム状可動接点外縁下端部が載った外側固定接点およびドーム状可動接点中央の孔よりも小さい径で外側固定接点より高く突出した中央支承部ならびに外側固定接点よりも内側で中央支承部から等距離等角度の位置に配された複数個の内側固定接点を底面に有する樹脂製の箱形ケースと、箱形ケース上面の開口部を覆い中央に貫通孔を有するカバーと、カバー中央の貫通孔から上方に突出した軸部とその下端に一体に形成されたフランジ部を備え、このフランジ部の外周が上記ケースの内壁に回転はしないが傾倒および上下動可能に係合支持され上面が上記カバーの裏面に接すると共に、上記ドーム状可動接点の上面に押し上げられたフランジ部の下面に、上記箱形ケース底面の複数個の内側固定接点に対応する位置が押圧用段部となった多角形または円形の内側押圧部が一体に形成され、その中央に上記箱形ケース底面の中央支承部の先端が係合する窪みを配した操作体からなる構成の多方向操作スイッチとしたものであり、簡単な構造で、操作体の軸部を斜めに傾けて内側固定接点との間でスイッチングを行う時にも、ドーム状可動接点が部分反転動作をすると共に、中央支承部の先端と内側押圧部の中央の窪みが係合することにより軸部の横方向へのズレがないので、明確なクリック感を伴って、確実で安定したスイッチングを行うことができる多方向スイッチを安価に提供できるという作用を有する。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作体のフランジ部下面の中心押圧部を、弾性を有する導電体で形成した構成のものであり、操作体の軸部を垂直下方に押し下げる時、操作体に強い衝撃が加わった場合に、弾性を有する導電体によって衝撃を緩和して接点部を保護することができるという作用を有する。
【0021】
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作体のフランジ部下面の内側押圧部および中心押圧部を一体の導電体で形成した構成のものであり、操作体のフランジ部の下面がシンプルな構成となるため、多方向操作スイッチの小形化に対して有利であるという作用を有する。
【0022】
請求項5に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、操作体のフランジ部下面の内側押圧部を、弾性体で形成した構成のものであり、操作体の軸部に垂直または斜めに大きな力や衝撃力が加わった場合にも接点部に損傷を与えることを防止することができるという作用を有する。
【0023】
請求項6に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、箱形ケース底面の外側固定接点とドーム状可動接点の間に、ドーム状可動接点の反転動作力よりも少し小さい反発力を有する導電性の弾性体を配してドーム状可動接点を少し浮かせるようにした構成のものであり、中立状態における内側固定接点とドーム状可動接点の間の絶縁距離を大きくすることができると共に、操作体の軸部を斜めに傾けて操作体のフランジ部下面の内側押圧部がドーム状可動接点を押し下げてスイッチングを行う時に、弾性体を縮める分だけ操作体の軸部を傾ける角度を大きくすることができるため、確実で安定したスイッチングを行うことができるという作用を有する。
【0024】
請求項7に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、カバー裏面と操作体のフランジ部上面との間に弾性体を配した構成としたものであり、操作体の軸部を斜めに傾けてスイッチングを行う時、操作体の軸部を傾ける角度を大きくすることができると共に、操作体に大きな力や衝撃力が加わった場合に弾性体が撓むことにより接点部に損傷を受けることを防止できると共に、操作体等の成形寸法のバラツキを吸収でき軸部のガタツキを少なくすることができるという作用を有する。
【0025】
請求項8に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、ドーム状可動接点を、外周部は円錐台形状でその内側の中央部は上方に僅かに膨らんだ略球面形状で両者の境目を滑らかに曲線で連結した形状に、弾性金属薄板を絞り加工して形成した構成のものであり、ドーム状可動接点を形成する金型の製作が容易であると共に、ドーム状可動接点の反転動作力および弾性復元力を円錐台形状部分の高さおよび傾斜角度によって容易に管理できるため、多方向操作スイッチの操作力等の操作フィーリングに対する要望に対応し易いという作用を有する。
【0026】
請求項9に記載の発明は、請求項8記載の発明において、ドーム状可動接点の外周の円錐台形状部の斜面と底面のなす角度が25°〜35°、ドーム状可動接点全体の高さに対する円錐台形状部の高さが70%〜95%で、ドーム状可動接点の外径に対する操作体の内側押圧部の径の比率が40%〜60%である構成としたものであり、操作体の軸部を斜めに傾けて操作する場合および垂直に押し下げて操作する場合のいずれにおいても、ドーム状可動接点の反転動作時のクリック感が特に明確であるため、確実で快適なスイッチングを行うことができるという作用を有する。
【0027】
請求項10に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、操作体の軸部がカバーより突出している部分の長さよりも深く、軸部の上端面から下方に操作つまみ結合用の孔を設けた構成としたものであり、操作体の軸部のカバーから突出している部分の外周に操作つまみの円筒脚部を被せる一般の構成に比べて、操作体の軸部と操作つまみの脚部の有効嵌合長さを長くとることができるため、操作つまみを傾けて操作する場合等の結合部分のガタツキを小さくできるという作用を有する。
【0028】
請求項11に記載の発明は、請求項10記載の発明において、操作体の軸部の上端面から下方に設けた孔の壁面に凹部または凸部を設け、この孔に挿入結合される操作つまみの脚部外周に、この凹部または凸部に係合する凸部または凹部を設けた構成としたものであり、操作つまみを傾けて操作する場合等に操作つまみの脚部が操作体の軸部の孔から抜けることを防止することができるという作用を有する。
【0029】
請求項12に記載の発明は、請求項10または11記載の発明において、操作体の軸部の上端面から下方に設けた孔およびこれに挿入結合される操作つまみの脚部の外形を、共に上端部が大径で下端部が小径とした構成のものであり、操作体の軸部の肉厚および操作つまみの脚部の外径を、操作つまみを傾けて操作する際に大きな力が加わる部分を大きく、小さな力しか加わらない部分を小さくすることにより、操作体の軸部の外径を大きくしないで、操作つまみを傾けて操作する場合の耐力を大きくすることができるという作用を有する。
【0030】
請求項13に記載の発明は、請求項1または2記載の多方向操作スイッチと、この多方向操作スイッチの操作体の軸部を隣接する任意の二つの内側固定接点の中間方向に傾けると二つの内側固定接点が両方オンすると共に、一定時間内に二つ以上の内側固定接点がオンした時にどの単体のスイッチ信号とも異なる他の信号として処理するための時間測定手段を用いたスイッチング認識手段からなる構成の多方向操作装置としたものであり、操作体を斜めに傾ける時に内側固定接点の数の二倍の方向を検知して信号を出力することができる多方向操作装置を実現できるという作用を有する。
【0031】
請求項14〜18に記載の発明は、請求項1記載の多方向操作スイッチを各種装置に装着した構成とすることにより、多様な操作の集中と簡便化、さらに小形薄型軽量化が同時に達成できるという作用を有する。
【0032】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図、図2(a)は同分解斜視図であり、同図において31は樹脂製の箱形ケースで、その上面の開口部が金属板等からなるカバー32で覆われていることは従来の技術の場合と同様である。
【0033】
そして、図3の箱形ケースの平面図に示すように、樹脂製の箱形ケース31の底面部には、中央に孔38Aのあいた弾性金属薄板製のドーム状可動接点38の外縁下端部が載った左右前後の四つの外側固定接点33と、ドーム状可動接点38の中心位置下方に配された中心固定接点48および、これから左右前後の外側固定接点33とのほぼ中間の等距離で等角度の位置に配設された四つの内側固定接点34〜37がインサート成形等によって固定されており、これらの固定接点33および34〜37,48は各々に対応した外部導出用の端子43および44〜47,49を有している。
【0034】
なお、中心固定接点48はドーム状可動接点38の中央の孔38Aよりも小さく、そして内側固定接点34〜37よりも高く設定されている。
【0035】
また、外側固定接点33および外部導出用の端子43は四組示しているが、これは一組でもよいものである。
【0036】
そして、ドーム状可動接点38は、図4(a)の外観斜視図および同図(b)の正面断面図に示すように、弾性金属薄板を中央に孔38Aのあいた円形ドーム状に絞り加工したものであり、その形状は、外周部38Bが円錐台形状でその内側の中央部38Cが上方に僅かに膨らんだ略球面形状となっており、両者の境目は滑らかな曲線で結ばれている。
【0037】
また、40は軸部40Bとその下端に一体で形成された四角形状のフランジ部40Aからなる操作体で、軸部40Bが上記カバー32中央の貫通孔32Aから上方に突出し、フランジ部40Aが箱形ケース31の内壁の4箇所の角部31Aにより回転はできないが傾倒および上下動可能に係合支持されている。
【0038】
この操作体40のフランジ部40Aの下面には、図2(b)の操作体の下面図に示すように、箱形ケース31底面の内側固定接点34〜37の中心位置に外周の段部が位置するように円形リング状に形成された内側押圧部41が設けられ、この円形リング状の内側押圧部41の中央の窪みにはドーム状可動接点38の中央の孔38Aよりも大きい中心押圧部としての導電体50が円形リング状の内側押圧部41と同一高さまたは少し突出するように配置されている。
【0039】
そして、箱形ケース31の中心と一致するように箱形ケース31内壁の円形部により位置決めされると共に、箱形ケース31底面の外側固定接点33上に載せられたドーム状可動接点38の上面部によって操作体40のフランジ部40Aの下面が押し上げられ、その上面がカバー32の裏面に押しつけられて垂直中立位置を保っている。
【0040】
そして操作体40の上方の軸部40Bの上端面から、軸部40Bがカバー32から突出している部分の長さよりも深く、フランジ部40Aの部分まであけられた孔40Cに操作つまみ42の脚部42Aが挿入結合されている。
【0041】
次に、このように構成された本実施の形態による多方向操作スイッチの動作について説明する。
【0042】
まず、操作体40が垂直中立位置にあり、その下面の内側押圧部41がドーム状可動接点38を押さない図1の状態では、本多方向操作スイッチのいずれの接点間もオフの状態となっている。
【0043】
そして、図5に矢印で示すように、操作体40の上方の軸部40Bに装着された操作つまみ42の図中左上面を下方に押すと、操作体40はカバー32の裏面に当接したフランジ部40A上面の図中右側の頂点部40Dを支点として傾き、下面の内側押圧部41の外周の段部がドーム状可動接点38を押して部分反転させ、節度を生じると同時に、対応する箱形ケース31底面左側の内側固定接点34と接触させて外側固定接点33と内側固定接点34の間をオンさせ、その信号を外部導出用の端子43,44を通して外部へ発生する。
【0044】
この時、中央に孔38Aのあいたドーム状可動接点38の中央部分が箱形ケース31の底面側に反転しても、中心固定接点48はドーム状可動接点38中央の孔38Aよりも小さいためにドーム状可動接点38に触れることはなく、さらに、内側押圧部41の円形リング中央に配された導電体50も、円形リング状の内側押圧部41の外周の段部を支点に中心固定接点48から離れるように持ち上げられているため、中心固定接点48に接触することはない。
【0045】
この後、操作つまみ42に加えていた押し力を除くと、ドーム状可動接点38の弾性復元力によって操作体40はフランジ部40A下面の内側押圧部41が押し上げられて垂直中立位置に戻り、ドーム状可動接点38が内側固定接点34から離れてスイッチ接点もオフ状態に戻る。
【0046】
同様にして、操作つまみ42を押す位置を右・前・後と変えることにより、それぞれの方向に応じた外部導出用の端子45,46,47を通して外部に信号を出すことができる。
【0047】
この操作つまみ42、すなわち操作体40を傾けて操作する時に、操作体40のフランジ部40Aと箱形ケース31内壁とは四角形の四箇所の角部31Aで嵌合しているために操作体40、すなわち操作つまみ42が回転せず、希望のスイッチ接点間を容易に確実にオンさせることができるものである。
【0048】
また、この操作つまみ42の上面端部を下方に押して操作体40を傾けて操作する際に、操作体40の軸部40Bの孔40Cと操作つまみ42の脚部42Aの結合部の間には横方向に揺れる力が働くが、孔40Cと脚部42Aは長い寸法の嵌合によって結合されているので、そのガタツキは小さいものである。
【0049】
次に、図6の正面断面図に矢印で示すように操作体40の軸部40Bに装着された操作つまみ42の中央上面、すなわち操作体40の軸部40Bに上方から垂直下方に押し力を加えて押し下げると、操作体40のフランジ部40A下面に配された内側押圧部41および中心押圧部としての導電体50がドーム状可動接点38を押し、反転させて節度を生じると同時に操作体40の下面中央の導電体50を介してドーム状可動接点38と中心固定接点48が接触して外側固定接点33と中心固定接点48の間がオンし、その信号を中心固定接点48に対応した外部導出用の端子49を通して外部に発生することができ、押し力を除くと、ドーム状可動接点38の復元力により操作体40が押し上げられて垂直中立位置の状態に戻る。
【0050】
以上のように、本実施の形態による多方向操作スイッチは、一個のドーム状可動接点38の下方に複数個の内側固定接点34〜37と中心固定接点48を設けて、操作体40の軸部40Bを傾ける各々の方向と垂直に押す方向に対応したスイッチングを行うようにしたため、その構成部品が少なく、外径、厚みを小さくできると共に、コスト面でも有利であり、また傾倒操作時にも操作体40下面の内側押圧部41がドーム状可動接点38を押し下げて部分反転させることにより明確なクリック感を生じさせることができるものである。
【0051】
ここで、クリック感を伴った操作フィーリングを図式化して表わす場合、一般に図7のドーム状可動接点を押し下げる操作ストロークに対する操作力の変化を示す特性図のように表わされ、同図においてドーム状可動接点の反転動作力Aと反発戻り力Bの比B/A=40%〜60%の時が、通常好ましい操作フィーリングであるとされている。
【0052】
そして、本実施の形態による多方向操作スイッチにおいて、その条件を満たすようにドーム状可動接点38の形状について検討した内容を図8を用いて説明する。
【0053】
本実施の形態による多方向操作スイッチは、箱形ケース31の底面の外側固定接点33および内側固定接点34〜37、中心固定接点48の配列状態から考えて、特に小形化したものにおいて、上記各固定接点間の電気的絶縁距離を確実に確保するためには、内側固定接点34〜37を外側固定接点33と中心固定接点48のほぼ中間の位置に配することが望ましいと考えられるため、ドーム状可動接点38の外径Dと内側押圧部41の径dの比率d/D=50%を前提条件として、内側押圧部41の段部でドーム状可動接点38を押し下げて動作させる場合について、ドーム状可動接点38の底面と外周の円錐台形状部分の斜面部がなす角度θおよびドーム状可動接点38の全体の高さHと円錐台形状部分の高さhの比h/Hを様々に変えながら、操作フィーリングが最適となるドーム状可動接点38の形状を検討した(ドーム状可動接点38の各部分の略号は図8(b)の部分断面図を参照)。
【0054】
図8(a)の検討結果を示すグラフから判るように、ドーム状可動接点38の操作フィーリングが好ましいと一般にいわれる反転動作力Aと反発戻り力Bの比B/A=40%〜60%を示す◎印の範囲は、θ=25°〜35°,h/H=70%〜95%の範囲であった。
【0055】
なお、上記検討結果はd/D=50%に固定した場合の結果であるが、これに加えて、d/Dの値を40%〜60%の範囲で変動させた場合についても検討したが、殆ど同じ結果であったことを付記しておく。
【0056】
この結果により、上記範囲内の形状としたドーム状可動接点38を本多方向操作スイッチ内に装着することによって、操作つまみ42、すなわち操作体40を傾けて操作する場合、および押し下げて操作する場合の両方の操作時に良好で明確なクリック感触が得られることになり、良好な操作性を実現することができるものである。
【0057】
なお、上記の説明において、操作体40のフランジ部40A下面に設けた内側押圧部41の形状は、箱形ケース31底面の内側固定接点34に対応する方向に角を設けた多角形のリング状にしてもよく、また段部に若干のアール等がついても、さらに内側押圧部41全体を導電体としてもよいことは勿論である。
【0058】
また、中心押圧部となる導電体50を弾性を有する材料により形成すると、その弾力性により接点部を保護することができ、さらに、中心押圧部と内側押圧部41を一体の導電体で形成すると、フランジ部40A下面がシンプルな構造にできるため、小形化に対して有利となることも言うまでもない。
【0059】
次に、本実施の形態による多方向操作スイッチを使用した多方向操作装置について説明する。
【0060】
本発明の多方向操作スイッチは、内側固定接点を配した方向に操作体40の軸部40Bを傾倒させることによって4方向のスイッチングができることは上記に説明したとおりであるが、操作体40の軸部40Bを隣接する二つの内側固定接点の中間方向に傾けた場合には、操作体40はカバー32の裏面に当接したフランジ部40A上面の傾ける方向とは反対側の頂点部を支点として傾き、操作体40を傾けた方向の両側の内側固定接点が両方ともオンした状態となるものであり、この時に隣接する二つのスイッチ接点のオンするタイミングがずれた場合、外部導出用の端子に接続されたマイクロコンピュータ(図示せず)に構成されるスイッチング認識手段を用いることにより、二組のスイッチ接点のスイッチオン時のタイミングの差を測定し、ある特定の時間差内であれば同時オンと判定する時間測定手段(図示せず)を設け、個別のスイッチ接点をオンしたときとは異なる他の信号として処理することにより、内側固定接点数の二倍の数の信号を処理でき、本実施の形態の多方向操作スイッチを用いた場合には8方向の検出ができる多方向操作装置を提供することができるものである。
【0061】
(実施の形態2)
図9は本発明の第2の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図、図10は同分解斜視図であり、同図に示すように、本実施の形態による多方向操作スイッチは、上記実施の形態1による多方向操作スイッチに対して、操作体40のフランジ部40A上面とカバー32の裏面の間にシート状のゴム等からなる弾性体51を挿入した構成としたものであり、その他の構成については実施の形態1と同様のものである。
【0062】
この弾性体51を操作体40のフランジ部40Aとカバー32の裏面の間に配設することによって、箱形ケース31、カバー32、操作体40およびドーム状可動接点38の加工時や組合わせ時に、多少の寸法変動やバラツキが生じても、弾性体51の撓む範囲内であれば、操作体40にガタツキを生じさせないようにすることができる。
【0063】
また、図11に矢印で示すように、操作体40のつまみ装着用の孔40Cに装着された操作つまみ42の図中左上面を下方に押すと、操作体40はフランジ部40A上面の右側の頂点部40Dを支点として傾き、下面の内側押圧部41がドーム状可動接点38を押して部分反転させ、節度を生じると同時に対応する箱形ケース31底面左側の内側固定接点34とドーム状可動接点38が接触し、外側固定接点33と内側固定接点34の間をオンさせ、外部導出用の端子43,44を通して外部へ信号を発生することができることは実施の形態1の場合と同じであるが、この時に、弾性体51は頂点部40Dに局部的に押され、他の部分よりも大きく圧縮変形して操作体40の軸部40Bの傾倒角度を大きくできると共に、操作体40の軸部40Bに傾倒時の衝撃力や異常な力が加わった場合にはさらに圧縮変形してその力を吸収し、スイッチ接点部を保護できるものである。
【0064】
(実施の形態3)
図12は本発明の第3の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図であり、本実施の形態による多方向操作スイッチは、上記実施の形態1による多方向操作スイッチに対して、箱形ケース31底面の内側固定接点34〜37に対応した操作体40下面の円形リング状の内側押圧部41をゴム等の弾性体52で構成したものであり、操作体40下面に設けたリング状の凹部40Eに弾性体52を圧入装着したものであり、その他の構成については実施の形態1と同様のものである。
【0065】
なお、この弾性体52は箱形ケース31底面の外側固定接点33上に載ったドーム状可動接点38に当接しているが、その圧縮変形力はドーム状可動接点38の反転動作力よりも大きく設定されている。
【0066】
従って、図13に矢印で示すように操作体40のつまみ装着用の孔40Cに装着された操作つまみ42の図中左上面を下方に押すと、操作体40はフランジ部40A上面の右側の頂点部40Dを支点として傾き、下面の押圧用の弾性体52がドーム状可動接点38を押して部分反転させて節度を生じると同時に対応する箱形ケース31底面左側の内側固定接点34と接触してスイッチをオンさせることができることは実施の形態1の場合と同様であるが、この時に、操作つまみ42の左上面に大きな力が加わると弾性体52が圧縮変形してその力を吸収することができると共に、操作体40の軸部40Bがカバー32中央の貫通孔32Aの周囲に設けられた貫通孔壁部32Bに当たって、操作体40が更に傾くことを防ぐこともできる。
【0067】
また、操作つまみ42中央上面、すなわち操作体40に下方への大きな力の衝撃力が加わった時にも、弾性体52が圧縮変形してその力を吸収し、ドーム状可動接点38に必要以上の大きな力が加わることを防ぎ、その損傷を防止できるものである。
【0068】
(実施の形態4)
図14は本発明の第4の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図であり、本実施の形態による多方向操作スイッチは、上記実施の形態1による多方向操作スイッチに対して、ドーム状可動接点38と箱形ケース31の外側固定接点33との間に、図15の斜視図に示すドーム状可動接点38の反転動作力よりも少し小さい反発力を有する導電性弾性体53を配してドーム状可動接点38を少し浮かせた構成としたものであり、その他の構成については実施の形態1と同様のものである。
【0069】
このように構成された本実施の形態による多方向操作スイッチは、図16に示すように操作体40のつまみ装着用の孔40Cに装着された操作つまみ42の図中左上面を下方に押すと、操作体40はフランジ部40A上面の右側の頂点部40Dを支点として傾き、下面の内側押圧部41がドーム状可動接点38を押すことは、実施の形態1の多方向操作スイッチの場合と同様であるが、この時、ドーム状可動接点38と箱形ケース31の外側固定接点33との間に配された導電性弾性体53が押し縮められることによって、操作体40の内側押圧部41によって押されたドーム状可動接点38は、操作体40のフランジ部40Aの左側が実施の形態1の場合よりも大きく傾いた状態で部分反転し、節度を生じると同時に箱形ケース31底面左側の内側固定接点34と接触してスイッチがオンし、外部導出用の端子(図示せず)を通して外部へ信号を発生する。
【0070】
この後、操作つまみ42に加えていた押し力を除くと、ドーム状可動接点38および導電性弾性体53の復元力によって操作体40は下面の内側押圧部41が押し上げられて垂直中立状態に戻り、ドーム状可動接点38が内側固定接点34から離れてスイッチがオフ状態に戻る。
【0071】
同様にして、操作つまみ42を押す位置を右・前・後と変えることにより、それぞれの方向に応じた導出用の端子(図示せず)を通して外部に信号を出すことができることは実施の形態1の多方向操作スイッチの場合と同様である。
【0072】
以上のように、本実施の形態による多方向操作スイッチは中立状態における内側固定接点34〜37とドーム状可動接点38とが容易に接触しないように絶縁距離を大きくすることができるので、スイッチの誤動作を防ぐことができると共に操作体40を傾ける角度を大きくでき、確実で安定したスイチッングを行うことができるものである。
【0073】
(実施の形態5)
図17は本発明の第5の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図であり、本実施の形態による多方向操作スイッチは、上記実施の形態1による多方向操作スイッチに対して、操作体40の上方のつまみ装着用の孔40Cに挿入結合された操作つまみ42の脚部42Aの外周部に凸状の係止爪42Bを設け、孔40Cの内側壁面にこの係止爪42Bが係合する係合凹部40Fを設けた構成としたものであり、その他の構成は実施の形態1と同様のものである。
【0074】
このような構成とすることにより、本多方向操作スイッチの操作中に操作つまみ42の脚部42Aが操作体40の孔40Cから抜けないように確実に固定保持することができるものである。
【0075】
(実施の形態6)
図18は本発明の第6の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図であり、本実施の形態による多方向操作スイッチは、上記実施の形態1による多方向操作スイッチに対して、操作体40のつまみ挿入用の孔40Cと操作つまみ42の脚部42Aとの嵌合部の構成が異なり、孔40Cの上端部が大径部40Gであり下端部が小径部40Hとなり、これに対応する脚部42Aの上端部が大径部42Cで下端部が小径部42Dとなり、上端部、下端部それぞれ圧入嵌合して装着された構成としたものであり、その他の構成については実施の形態1と同様のものである。
【0076】
この大径部上端から小径部下端までの長さは、上記実施の形態1の場合と同様に軸部40Bのカバーより突出している長さより長いため、操作体40と操作つまみ42の有効嵌合長さは変わらずガタツキを少なくすることができると共に、操作つまみ42を傾けて操作する際に大きな力のかかる操作体40の軸部40Bの下端部および操作つまみ42の脚部42A上端の大径部42Cの肉厚を大きくしながらそれぞれ力のかからない操作体40の軸部40Bの上端部および操作つまみ42の脚部42A下端の小径部42Dの肉厚を小さくすることにより、操作体40の軸部40Bの外径を大きくしないで、操作つまみ42を傾けて操作する場合の耐力を大きくすることができるものである。
【0077】
(実施の形態7)
図19は本発明の第7の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図、図20(a)は同分解斜視図、同図(b)は操作体の下面図であり、本実施の形態の多方向操作スイッチは、実施の形態1の多方向操作スイッチに対して、箱形ケース31底面中央の中心固定接点48および操作体40の中心押圧部となる導電体50に代えて、箱形ケース60底面中央にはドーム状可動接点38中央の孔38Aから上方に突出する中央支承部60Aを、操作体61のフランジ部61A下面中央には上記中央支承部60Aに係合する支持用凹部61Bを設けたものであり、その他の部分は実施の形態1と同じ構成であるため詳細な説明は省略するが、このような構成とすることにより、操作体61を傾けた場合のみのスイチッング機能を備えたものとなっている。
【0078】
このように構成された本実施の形態による多方向操作スイッチの操作つまみ42の図中左上面を図21の矢印に示すように下方に押すと、操作体61がフランジ部61Aの右側の頂点部61Cを支点として傾いて、フランジ部61A下面の内側押圧部61Dがドーム状可動接点38を押して部分反転させスイッチングできることは実施の形態1に記載した動作と同じであるが、この時、箱形ケース60底面中央の中央支承部60Aが操作体61のフランジ部61A下面の支持用凹部61Bと係合することにより、操作体61と箱形ケース60との位置関係が横方向にズレることなく正確な位置に保つことができ、これにより明確なクリック感を伴って確実で安定したスイッチングを行うことができる。
【0079】
なお、上記実施の形態では、箱形ケース60に中央支承部60Aを、操作体61のフランジ部61A下面に支持用凹部61Bを設けているが、この逆の構成としてもよいことは言うまでもない。
【0080】
(実施の形態8)
本実施の形態は、本発明による多方向操作スイッチを用いた多方向操作装置に関するものであり、請求項14、同16に記載の内容について移動体通信機器を一つの例として説明するもので、例えば、携帯電話やページャ等の移動体通信機器に本発明による多方向操作スイッチを装着したものにおいては、軸部を傾倒操作することにより液晶画面等のディスプレイ上に表示されたカーソル移動やメニュー、文字等のスクロールや検索を行い、軸部をプッシュ操作することによりメニューの確定を行い(請求項14の内容、以下請求項番号のみ括弧内に記述する)、さらにプッシュ操作することにより発信することができる(請求項16)。
【0081】
(実施の形態9)
本実施の形態は、本発明による多方向操作スイッチを用いた多方向操作装置に関するものであり、請求項16〜18に記載の内容について各種のリモコンやオーディオ機器を一つの例として説明するもので、リモコンやオーディオ機器に本発明による多方向操作スイッチを装着したものにおいては、軸部のプッシュ操作を繰り返すことにより電源のON,OFFや再生、停止を順次切り替えることができ(請求項16)、軸部を前後方向に傾倒する操作と左右に傾倒する操作に、選局や選曲、音量のアップダウン、早送り巻き戻し等の命令を適宜組み合せて割付けておき、軸部の傾倒操作をすることによって予め割付けられた命令を実行することができる(請求項17)。
【0082】
また、軸部をプッシュ操作することにより、割付ける命令を切り替えることもできる(請求項18)。
【0083】
(実施の形態10)
本実施の形態は、本発明による多方向操作スイッチを用いた多方向操作装置に関するものであり、請求項15に記載の内容についてゲーム機器やカーナビゲーション機器を一つの例として説明するもので、ゲーム機器やカーナビゲーション機器に本発明による多方向操作スイッチを装着したものにおいては、軸部を傾倒操作することによってディスプレイ上のキャラクターや地図を軸部の傾倒方法に応じて移動させ、軸部をプッシュ操作することにより地図倍率の切り替えやキャラクターをジャンプさせる等、予め決められた命令を実行させることができる(請求項15)。
【0084】
(実施の形態11)
本実施の形態は、本発明による多方向操作スイッチを用いた多方向操作装置に関するものであり、請求項16,17に記載の内容について電子カメラを一つの例として説明するもので、電子カメラに本発明による多方向操作スイッチを装着したものにおいては、軸部を傾倒操作することによりシャッター速度や絞り値等の設定を行った上で軸部をプッシュ操作することにより上記設定した内容を確定することや(請求項17)、軸部を傾倒操作することによってファインダー内での焦点対象位置を設定した上で軸部をプッシュ操作することによってピント合せをし、一定時間内に再度プッシュ操作をすることによってシャッターを切るという動作をさせることができるものである(請求項16)。
【0085】
(実施の形態12)
本実施の形態は、本発明による多方向操作スイッチを用いた多方向操作装置に関するものであり、請求項14に記載の内容についてコンピュータ機器を一つの例として説明するもので、コンピュータ機器に本発明による多方向操作スイッチを装着したものにおいては、軸部を傾倒操作することによりディスプレイ上のカーソル移動やメニュー選択をし、プッシュ操作することによりメニューの確定、実行をさせることができるものである(請求項14)。
【0086】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、多方向操作スイッチの構成部品を少なくしてスイッチの外径および厚みを小さくすることができ、さらにツマミを含めた高さも低く抑えることができ、低コストであると共に、操作体を斜めに傾けてスイッチングを行う時にクリック感があり、そのスイッチ動作も確実で安定した多方向スイッチを提供することができるという有利な効果が得られる。
【0087】
また、本発明の多方向操作スイッチを使用した多方向操作装置においては、多様な操作の集中と簡便化と、さらに小形薄型軽量化が同時に達成できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図
【図2】(a)同分解斜視図
(b)同要部である操作体の下面図
【図3】同箱形ケースの平面図
【図4】(a)同ドーム状可動接点の外観斜視図
(b)同正面断面図
【図5】同操作体を傾倒する場合の正面断面図
【図6】同操作体をプッシュ操作する場合の正面断面図
【図7】同ドーム状可動接点の操作ストロークに対する操作力の変化を示す一般的な特性図
【図8】(a)同ドーム状可動接点の好ましい操作フィーリングを満たす形状についての検討結果を示す分布図
(b)同ドーム状可動接点および内側押圧部の部分断面図
【図9】本発明の第2の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図
【図10】同分解斜視図
【図11】同操作体を傾倒する場合の正面断面図
【図12】本発明の第3の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図
【図13】同操作体を傾倒する場合の正面断面図
【図14】本発明の第4の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図
【図15】同主要部品である導電性の弾性体の斜視図
【図16】同操作体を傾倒する場合の正面断面図
【図17】本発明の第5の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図
【図18】本発明の第6の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図
【図19】本発明の第7の実施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図
【図20】(a)同分解斜視図
(b)同要部である操作体の下面図
【図21】同操作体を傾倒する場合の正面断面図
【図22】従来の多方向操作スイッチの正面断面図
【図23】同ケースの一部切欠き分解斜視図
【図24】同操作軸を傾倒する場合の正面断面図
【図25】同操作軸をプッシュ操作する場合の正面断面図
【符号の説明】
31,60 箱形ケース
31A 角部
32 カバー
32A 貫通孔
32B 貫通孔壁部
33 外側固定接点
34〜37 内側固定接点
38 ドーム状可動接点
38A 孔
38B 外周部
38C 中央部
40,61 操作体
40A,61A フランジ部
40B 軸部
40C 孔
40D,61C 頂点部
40E 凹部
40F 係合凹部
40G 大径部
40H 小径部
41,61D 内側押圧部
42 操作つまみ
42A 脚部
42B 係止爪
42C 大径部
42D 小径部
43〜47,49 端子
48 中心固定接点
50 導電体
51,52 弾性体
53 導電性弾性体
60A 中央支承部
61B 支持用凹部
Claims (18)
- 中央に孔を設けた弾性金属薄板製のドーム状可動接点と、ドーム状可動接点外縁下端部が載った外側固定接点およびドーム状可動接点の中心位置に配されたドーム状可動接点中央の孔よりも小さい中心固定接点ならびに外側固定接点よりも内側で中心固定接点から等距離等角度の位置に配された中心固定接点よりも低い複数個の内側固定接点を底面に有する樹脂製の箱形ケースと、箱形ケース上面の開口部を覆い中央に貫通孔を有するカバーと、カバー中央の貫通孔から上方に突出した軸部とその下端に一体に形成されたフランジ部を備え、このフランジ部の外周が上記ケースの内壁に回転はしないが傾倒および上下動可能に係合支持され上面が上記カバーの裏面に接すると共に、上記ドーム状可動接点の上面に押し上げられたフランジ部の下面に、上記箱形ケース底面の複数個の内側固定接点に対応する位置が押圧用段部となり、中央にドーム状可動接点の孔よりも大きい窪みを有する多角形または円形のリング状の内側押圧部が一体に形成され、さらに上記窪み内に内側押圧部とほぼ同じ高さの導電体からなる中心押圧部を配した操作体からなる多方向操作スイッチ。
- 中央に孔を設けた弾性金属薄板製のドーム状可動接点と、ドーム状可動接点外縁下端部が載った外側固定接点およびドーム状可動接点中央の孔よりも小さい径で外側固定接点より高く突出した中央支承部ならびに外側固定接点よりも内側で中央支承部から等距離等角度の位置に配された複数個の内側固定接点を底面に有する樹脂製の箱形ケースと、箱形ケース上面の開口部を覆い中央に貫通孔を有するカバーと、カバー中央の貫通孔から上方に突出した軸部とその下端に一体に形成されたフランジ部を備え、このフランジ部の外周が上記ケースの内壁に回転はしないが傾倒および上下動可能に係合支持され上面が上記カバーの裏面に接すると共に、上記ドーム状可動接点の上面に押し上げられたフランジ部の下面に、上記箱形ケース底面の複数個の内側固定接点に対応する位置が押圧用段部となった多角形または円形の内側押圧部が一体に形成され、その中央に上記箱形ケース底面の中央支承部の先端が係合する窪みを配した操作体からなる多方向操作スイッチ。
- 操作体のフランジ部下面の中心押圧部を、弾性を有する導電体で形成した請求項1記載の多方向操作スイッチ。
- 操作体のフランジ部下面の内側押圧部および中心押圧部を一体の導電体で形成した請求項1記載の多方向操作スイッチ。
- 操作体のフランジ部下面の内側押圧部を、弾性体で形成した請求項1または2記載の多方向操作スイッチ。
- 箱形ケース底面の外側固定接点とドーム状可動接点の間に、ドーム状可動接点の反転動作力よりも少し小さい反発力を有する導電性の弾性体を配してドーム状可動接点を少し浮かせるようにした請求項1または2記載の多方向操作スイッチ。
- カバー裏面と操作体のフランジ部上面との間に弾性体を配した請求項1または2記載の多方向操作スイッチ。
- ドーム状可動接点を、外周部は円錐台形状でその内側の中央部は上方に僅かに膨らんだ略球面形状で両者の境目を滑らかに曲線で連結した形状に、弾性金属薄板を絞り加工して形成した請求項1または2記載の多方向操作スイッチ。
- ドーム状可動接点の外周の円錐台形状部の斜面と底面のなす角度が25°〜35°、ドーム状可動接点全体の高さに対する円錐台形状部の高さが70%〜95%で、ドーム状可動接点の外径に対する操作体の内側押圧部の径の比率が40%〜60%である請求項8記載の多方向操作スイッチ。
- 操作体の軸部がカバーより突出している部分の長さよりも深く、軸部の上端面から下方に操作つまみ結合用の孔を設けた請求項1または2記載の多方向操作スイッチ。
- 操作体の軸部の上端面から下方に設けた孔の壁面に凹部または凸部を設け、この孔に挿入結合される操作つまみの脚部外周に、この凹部または凸部に係合する凸部または凹部を設けた請求項10記載の多方向操作スイッチ。
- 操作体の軸部の上端面から下方に設けた孔およびこれに挿入結合される操作つまみの脚部の外形を、共に上端部が大径で下端部が小径とした請求項10または11記載の多方向操作スイッチ。
- 請求項1または2記載の多方向操作スイッチと、この多方向操作スイッチの操作体の軸部を隣接する任意の二つの内側固定接点の中間方向に傾けると二つの内側固定接点が両方オンすると共に、一定時間内に二つ以上の内側固定接点がオンした時にどの単体のスイッチ信号とも異なる他の信号として処理するための時間測定手段を用いたスイッチング認識手段からなる多方向操作装置。
- 請求項1記載の多方向操作スイッチを備え、この多方向操作スイッチの操作体の軸部を傾倒して一つまたは隣接する二つの内側固定接点がオンした信号を検知して複数の表示項目の中から任意の項目を選択し、次に、軸部を垂直に押し下げることにより中心固定接点がオンした信号を検知して上記選択した項目を確定するようにした多方向操作装置。
- 請求項1記載の多方向操作スイッチを備え、この多方向操作スイッチの操作体の軸部を傾倒して一つまたは隣接する二つの内側固定接点がオンした信号を検知して複数のベクトル方向信号の予め割付けられたベクトル方向信号を選択し、表示されている対象物をベクトル方向に移動し、次に、軸部を垂直に押し下げることにより中心固定接点がオンした信号を検知して上記移動した対象物に対して予め割付けられた命令を実行するようにした多方向操作装置。
- 一定時間内に軸部を垂直に複数回連続して押し下げることにより中心固定接点が連続してオンした信号を検知し、この信号により予め決められた複数の命令信号を順次実行するようにした請求項14または15記載の多方向操作装置。
- 軸部を中心に対して互いに反対の方向へ傾倒することにより、予め傾倒するそれぞれの方向に応じて割付けられた機能のアップ、ダウン調整をそれぞれ処理実行するようにした請求項14または15記載の多方向操作装置。
- 軸部を垂直に押し下げることにより中心固定接点がオンした信号を検知し、この信号により軸部を傾倒するそれぞれの方向に応じて割付けられた命令を予め決められた順に切り替えるようにした請求項14,15または17記載の多方向操作装置。
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