JP5078853B2 - 操作型入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操作ノブの操作によって車両のエアコン等を制御する操作型入力装置に関する。
車両のエアコンを制御する操作型入力装置として、特許文献1には、操作ノブの内側にプッシュスイッチが設けられたものが開示されている。このような操作型入力装置によれば、操作ノブを回転させてエアコンの温度調節等(「回転調節」)が行える一方で、プッシュスイッチをプッシュ操作することで、エアコンのオートモードのON/OFF等(「プッシュ切替」)が行える。
特開2005−026046公報
近年、運転手席側と助手席側とを別々に設定変更できる車両用のエアコンが普及している。このようなエアコンが搭載された車両には、特許文献1に記載されたような「回転調節」と「プッシュ切替」とが行える操作型入力装置とは別に、エアコン制御の対象としたい席側を選択(「左右選択」)するためのシーソースイッチ等の入力装置を独立して設ける必要がある。しかしこの場合、エアコン制御のために二つの入力装置を操作する必要があり、操作者にとって煩雑である。そこで、特許文献1に記載されたような「回転調節」と「プッシュ切替」とが行える操作型入力装置を、車両のインストルメントパネルに左右一つずつ設けることが考えられる。これによれば、「左右選択」のためにシーソースイッチ等を設ける必要はない。しかしこの場合、インストルメントパネルは左右方向に広がってしまい、省スペース化の要請に反することになる。また、独立したシーソースイッチ等を設ける場合も、特許文献1に記載されたような操作型入力装置を二つ設ける場合も、入力装置を1つだけ設ける場合と比較してコスト高となってしまう。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、運転手席側と助手席側とを別々に設定変更できる車両用のエアコンを制御する場合において、「回転調節」と「プッシュ切替」と「左右選択」とを、一つの操作型入力装置だけで実現することを目的とする。
本発明の操作型入力装置は、基体から突出するホルダと、前記ホルダに対して回転自在なロータと、開口端面を有して前記ホルダを覆う筒状の操作ノブと、プッシュスイッチを有して前記操作ノブの内側に配置され、当該プッシュスイッチの端面を前記開口端面から露出させるベースと、前記ベースを前記ホルダに対して傾倒自在に支持する傾倒機構と、前記操作ノブの傾倒力を前記ベースに伝達して一体に傾倒させると共に当該操作ノブの当該ベースに対する回転力を逃がす第1の伝達機構と、前記操作ノブの回転力を前記ロータに伝達して一体に回転させると共に当該操作ノブの当該ロータに対する傾倒力を逃がす第2の伝達機構と、前記ベースの傾倒を検知する傾倒検知部と、前記ロータの回転を検知する回転検知部と、前記プッシュスイッチのプッシュ操作を検知するプッシュ操作検知部と、を備える。
本発明によれば、プッシュスイッチのプッシュ操作が検知されるので、操作ノブから露出するプッシュスイッチのプッシュ操作だけで「プッシュ切替」を行うことができ、また、操作ノブの回転と一体にロータが回転して検知されるので、操作ノブを回転させるだけで「回転調節」を行うことができる。そして、操作ノブの傾倒と一体にベースが傾倒して検知されるので、操作ノブを傾倒させるだけで「左右選択」を行うことができる。したがって、「回転調節」と「プッシュ切替」とだけでなく「左右選択」をも含めて、一つの操作型入力装置だけで実現することができる。このとき、プッシュスイッチがベースと一体に傾倒するため、プッシュスイッチの端面が操作者と対面することになり、プッシュ操作の操作性は極めて良好となる。
本発明の実施の形態について図1ないし図10に基づいて説明する。本実施の形態は、運転手席側と助手席側とを別々に設定変更できる車両用エアコン(図示せず)を制御する操作型入力装置1への適用例である。
図1は、操作型入力装置1を示す正面図である。操作型入力装置1は、車両のインストルメントパネルPに配置されている。インストルメントパネルPは、運転手席と助手席との間の位置でキャビンに対向して設けられている。操作型入力装置1は、インストルメントパネルPに形成されたパネル孔Paから突出する操作ノブ201を有する。
図2は、操作型入力装置1を示す斜視図である。操作ノブ201は、先細りした円筒状の部材である。操作ノブ201の太径側の開口端面201b(図5等参照)には、基体としての基板701が対向配置されている。基板701は、インストルメントパネルP(図1参照)の内側に配置されて隠される。本実施の形態では、操作ノブ201を基板701に対して回転させてエアコンの温度調節を行える(「回転調節」)と共に、操作ノブ201を基板701に対して左右方向に傾倒させてエアコン制御対象としたい座席(運転手席又は助手席)を選択することができる(「左右選択」)。
また、操作ノブ201の開口端面201aには、円板状のプッシュノブ101が配置されている。プッシュノブ101には、文字や矢印等の記号を描く文字部透過部102が形成されている。本実施の形態では、プッシュノブ101を操作ノブ201に対してプッシュ操作することでエアコンのオートモードのON設定を行うことができる(「プッシュ切替」)。なお、エアコンのオートモードのON設定時にプッシュノブ101をプッシュ操作することでエアコンのオートモードのOFF切替が行なえるようにしてもよいが、一般的には、車両のインストルメントパネルPに配置されている図示しない風量調節操作用や吹出口切替操作用の操作ノブを手動操作したこと等に応じてオートモードが解除されるようになっている。
次に、図3に基づいて、「左右選択」、「回転調節」、「プッシュ切替」を可能にする構造について概略的に説明する。
図3は、図1のB−B線断面図である。プッシュノブ101と基板701との間には、操作ノブ201の内周側に収納されるようにして、プッシュスイッチ体301、ベース401、ホルダ501、及び、ロータ601が配置されている。操作ノブ201、プッシュスイッチ体301、ベース401、ホルダ501、ロータ601は、いずれも筒状の部材であり、内部に貫通孔を有する。
まず、「左右選択」のための構造について説明する。ホルダ501は、基板701から突出するようにして基板701に固定されている。ホルダ501には、基板701と反対側に位置させて、ベース401が傾倒自在に取り付けられている。これは、ベース401に形成された軸孔407が、ホルダ501の外周面に形成された軸部502に軸支されることによって実現されている。そして、ベース401の外周には、操作ノブ201が円周方向に回転自在に取り付けられている。そのため、操作ノブ201に回転力を付与すると、この回転力はベース401には伝達されずに逃がされる。その一方で、操作ノブ201に左右方向への傾倒力を付与すると、この傾倒力はベース401に伝達されて、ベース401はホルダ501に対して傾倒する。ベース401が傾倒すると、ベース401の一部であって基板701に向けて突出する操作部432も一体に傾倒し、この操作部432が基板701に設けられた揺動スイッチ707の揺動体707aを左右方向に押し倒す。こうして、操作ノブ201を傾倒させることにより揺動スイッチ707が操作されて、「左右選択」を行うことが可能となる。
次に、「回転調節」のための構造について説明する。ホルダ501の外周には、ロータ601が円周方向に回転自在に取り付けられている。ここで、操作ノブ201を傾倒させると、操作ノブ201の傾倒力は、ロータ601に伝達されないで逃がされる。その一方で、操作ノブ201を回転させると、操作ノブ201の回転力は、ロータ601に伝達されてロータ601は一体に回転する(詳細は図9等参照)。ここで、ロータ601の回転は、基板701に設けられたフォトインタラプタ708によって検知される。こうして、操作ノブ201を回転させることによりロータ601の回転が検知されて、「回転調節」を行うことが可能となる。
次に、「プッシュ切替」のための構造について説明する。ベース401の内側には、プッシュスイッチ体301を主体に構成されたプッシュスイッチ100がスライド自在に収納されている。このとき、操作ノブ201の開口端面201aからは、プッシュスイッチ100の端面であるプッシュノブ101が露出している。このプッシュノブ101をプッシュ操作すると、プッシュスイッチ体301の一部である押圧部306によって、ホルダ501に形成されたプッシュバー収容孔504内を摺動自在なプッシュバー506が押し込まれて、基板701に設けられたタクトスイッチ706がクリックされる。プッシュ操作後、プッシュスイッチ体301は、リターンスプリング404(図4等参照)の付勢力によって押し戻される。こうして、プッシュスイッチ100のプッシュ操作によってタクトスイッチ706が操作されて、「プッシュ切替」を行うことが可能となる。
図4は、操作型入力装置1を示す分解斜視図である。図5は、図4とは別の方向から見た操作型入力装置1を示す分解斜視図である。続いて、図4及び図5に基づいて、操作型入力装置1の詳細な構造について説明する。
図4に示すように、プッシュノブ101には、文字部透過部102として「PUSH AUTO」や「DUAL」等の文字が形成されている。より詳細に見ると、プッシュノブ101の左右の円周方向に向かう矢印が形成され、さらに、運転手席側(右側)に寄せて「R」という文字と右向き矢印とが形成され、助手席側(左側)に寄せて「L」という文字と左向き矢印とが形成されている。なお、運転手席側と助手席側との位置は、逆であっても良いことは言うまでもない。プッシュノブ101の全体は非透光性であるのに対して、文字部透過部102は光透過性を有する。そのため、基板701に設けられた後述するLED702の照明光が操作ノブ201等の内部を通って文字部透過部102を透過することで、文字部透過部102が発光しているように見える。また、図5に示すように、プッシュノブ101は、一面側に凹状の窪み104を有する。窪み104を形成するプッシュノブ101の内周面には、2つプッシュスイッチ係合爪103が突出形成されている。
図5に示すように、操作ノブ201の内周面には、円周方向に沿って段状に突出する帯部203が設けられている。帯部203における開口端面201a側の縁には、係合段部202が突出形成されている。操作ノブ201の内周面であって、帯部203よりも開口端面201b側の位置には、操作ノブ201の軸方向に沿って複数の溝(クリック溝204と呼ぶ)が形成されている。さらに、操作ノブ201の内周面であって、クリック溝204と開口端面201bとの間の位置には、操作ノブ201の円周方向と直交する方向に沿って立設された一対の壁によって形成された溝(溝部205と呼ぶ)が設けられている。
図5に示すように、プッシュスイッチ体301の外周面における開口端面301a(図4参照)寄りの位置には、2つのプッシュノブ係合爪304が突出形成されている。プッシュスイッチ体301については、開口端面301a側の部分(太径部311と呼ぶ)よりも、他方の開口端面301b側の部分(小径部312と呼ぶ)が一段縮径している。太径部311の外周面には、ベース係合爪302が形成されている。小径部312は、完全な円筒形状ではなく、プッシュスイッチ体301の軸方向と平行な一対の面が、湾曲した外周を削るようにして形成されている。太径部311と小径部312との外周面には、プッシュスイッチ体301の軸方向と平行な溝であるスライドガイド溝305がおよそ90°間隔おきにそれぞれ2つずつ形成されている。小径部312は、一部が斜めに切り落とされたように、切り欠きが形成されている。この切り欠き断面に、突起303が設けられている。小径部312の内周面であって、上側のスライドガイド溝305の反対側の位置には、突起が設けられている。この突起の開口端面301b側には、半球状の部材である押圧部306が設けられている。
図5に示すように、ベース401も、プッシュスイッチ体301と同様に、太径部411と小径部412とを有する。プッシュスイッチ体301の外径は、ベース401の内径よりも僅かに小さい。太径部411と小径部412との内周面には、ベース401の軸方向に沿った長尺の突起であるスライドガイド408がおよそ90°間隔おきにそれぞれ2つずつ設けられている。また、図4に示すように、ベース401の内周側には、ベース401の軸方向に沿った長孔を有するスプリング受部403が設けられている。太径部411の外周面には、リング状の外枠部406が円周方向に沿って突出形成されている。さらに、太径部411の外周面における外枠部406よりも開口端面401aに寄せた位置には、外側に向けて突出する操作ノブ取付爪405が4つ設けられている。
また、図5に示すように、ベース401の外面側であって太径部411と小径部412との段差面には、一対の板状部材である軸孔部409が一体的に設けられている。軸孔部409は、小径部412の外周面からは離間している。軸孔部409には、貫通孔である軸孔407が形成されている。軸孔部409の配置位置は、ベース401の仮想的な円中心を通る仮想線上である。一方の軸孔部409と対向する位置の小径部412の部分は、ベース401の軸方向に延出している。この延出部分を上延出部421と呼ぶ。上延出部421の端面は、湾曲している。湾曲している上延出部421の端面には、凹凸部422が形成されている。凹凸部422は、三方に向く3つの凹部を有する。他方の軸孔部409と対向する位置の小径部412の部分も、ベース401の軸方向に延出している。この延出部分を下延出部431と呼ぶ。下延出部431の端部には、U字形状の切り欠きが形成されている。このような切り欠きを有する下延出部431の端部を、操作部432と呼ぶ。太径部411と小径部412との接続部分には、ベース401の外面側から圧縮バネであるアクションスプリング442と球体であるスチールボール443とを収納する長孔状の収納部441が設けられている。収納部441は、一対の軸孔407を通る仮想線と平行に配置されている。
図4に示すように、ホルダ501も、プッシュスイッチ体301及びベース401と同様に、太径部512と小径部511とを有する。小径部511の内径は、ベース401の小径部412の外径よりも大きい。小径部511における外周面の一部には、ホルダ501の軸方向と平行な一対の面503が、湾曲した外周を削るようにして形成されている。一対の面503上には、軸状部材である軸部502が突出形成されている。一対の軸部502は、ホルダ501の軸方向と直交する方向に延出している。軸部502の配置位置は、ホルダ501の仮想的な円中心を通る仮想線上である。ホルダ501の内周側であって上側の面503に寄せた位置には、ホルダ501の軸方向に延びた筒状の筒部505が配置されている。筒部505は、軸部502の延長線上に位置付けられている。筒部505には、ホルダ501の軸方向と平行な貫通孔であるプッシュバー支持部としてのプッシュバー収容孔504が形成されている。小径部511の外周面には、ロータ係合爪541が突出形成されている。
図5に示すように、ホルダ501の開口端面501bの中心を通る上下方向の仮想線上には、一対の棒状部材である基板位置決め部551が開口端面501bから突出して設けられている。また、この線と直交する方向の仮想線上に位置させて、ネジ孔である基板固定部552が開口端面501bから突出しないで設けられている。上側の基板位置決め部551と背中合わせとなる位置には、圧縮バネであるアクションスプリング508と球体であるスチールボール509とを収納する長孔状の収納部521が設けられている。
図5に示すように、ロータ601の内周面には、一方の開口端面601a(図4参照)側に寄せて、係合段部604がロータ601の円周方向に沿って突出形成されている。ロータ601の開口端面601b側には、ロータ601の内径を拡大するようにして段部603が形成されている。開口端面601b側の縁部分には、ロータ601の湾曲に沿って湾曲する板片である複数個の作動部602が一定間隔を空けて設けられている。ロータ601の外周面には、棒状の突出部605が突出形成されている。突出部605の先端は、突出部605の後端よりも径が大きい半円球状に成形されている。
図5に示すように、基板701には、ホルダ501の基板位置決め部551の配置位置に対応させて、位置決め孔705が形成されている。また、基板701には、ホルダ501の基板固定部552の配置位置に対応させて、ネジ用孔703が形成されている。また、図4に示すように、基板701の正面側には、一対の位置決め孔705と一対のネジ用孔703との間に位置させて、上から順に、モーメンタリ(自動復帰型)のタクトスイッチ706、一対のLED702、揺動スイッチ707が設けられている。タクトスイッチ706は、クリック体706aを有し、クリック体706aがクリックされている間だけ通電し、クリックが解かれると内蔵されている板バネ(図示せず)の付勢力でクリック体706aが自動復帰する。タクトスイッチ706の通電によって、エアコンのオートモードの設定がなされる。LED702は、車両のライトスイッチ(図示せず)のON操作に応じて点灯する夜間照明である。揺動スイッチ707は、周知のディテクタスイッチ(2方向3接点スイッチ)である。揺動スイッチ707は、揺動スイッチ707から突出するようにして設けられた揺動体707aを有し、揺動体707aの向きに応じた電気信号を出力する。
さらに、図4に示すように、さらに基板701の正面側には、一対の位置決め孔705及び一対のネジ用孔703よりも外側に位置させて、2個のフォトインタラプタ708が設けられている。フォトインタラプタ708は、発光素子(一例として赤外LED)と受光素子(フォトトランジスタ)とが対向配置され、両者の間を物体が通過する際に光が遮断されることにより物体の有無を検出する周知の光スイッチである。より詳細には、フォトインタラプタ708の受光素子は、光が遮断されないとLレベルの出力をし、光が遮断されるとHレベルの出力をする。そして、後述するように、このようなフォトインタラプタ708の発光素子と受光素子との間を、回転するロータ601の作動部602が通過する(図3参照)。板片である作動部602がフォトインタラプタ708の発光素子と受光素子の間を通過する際に光が遮断されてHレベルの出力がなされ、隣り合う作動部602同士の間の空間がフォトインタラプタ708の発光素子と受光素子の間を通過する際に光遮断は解除されてLレベルの出力がなされる。2個のフォトインタラプタ708は、このような出力波形の位相が90°ずれるように配置されている。これにより、ロータ601の回転方向も検知可能となっている。
次に、図3ないし図5に基づいて、操作型入力装置1の組み付けについて説明する。まず、プッシュスイッチ体301の開口端面301aをプッシュノブ101の窪み104に差し込み、プッシュスイッチ係合爪103とプッシュノブ係合爪304とを引掛ける。これにより、プッシュノブ101は、プッシュスイッチ体301の開口端面301aとなる。
プッシュスイッチ体301は、小径部312が開口端面401aに差し込まれるようにして、ベース401に収納される。このとき、スライドガイド408がスライドガイド溝305に遊びをもって嵌まり込むので、プッシュスイッチ体301は、スライドガイド408に沿ってスライド自在となる。もっとも、プッシュスイッチ体301は、ベース401に対して抜け止めされる。抜け止めは、ベース係合爪302が、係合掛け部402に当接することによって実現される。このとき、スプリング受部403には、圧縮バネであるリターンスプリング404が収納される。リターンスプリング404のプッシュスイッチ体301側の端面には、突起303が差し込まれる。つまり、突起303の配置位置は、プッシュスイッチ体301がベース401に収納された状態でスプリング受部403と対向する位置である。プッシュスイッチ体301はリターンスプリング404によって押圧されている。
次いで、ロータ601が、開口端面501a側から、ホルダ501の外面に位置付けられる。すると、ロータ601の段部603は、ホルダ501の太径部512の縁部分に当接し、ホルダ501のロータ係合爪541が、ロータ601の係合段部604に引っ掛かる。こうして、ロータ601は、ホルダ501に対して抜け止めされて、ホルダ501の円周方向に回転自在となる。
図3に示すように、ホルダ501のプッシュバー収容孔504に棒状の部材であるプッシュバー506が差し込まれた状態で、ベース401の小径部412は、ホルダ501の開口端面501aに差し込まれる。このとき、上延出部421及び下延出部431は、小径部511の内周側に収納される。また、一対の軸孔部409は、ホルダ501の面503上に位置付けられる。そして、面503から突出する軸部502を軸孔部409の軸孔407に挿入させることによって、ベース401は、軸部502の軸回り方向に回動自在に軸支される。こうして、ベース401は、軸部502を中心として傾倒自在となり、ベース401に取り付けられた操作ノブ201も同様に傾倒自在となる。
このとき、図3に示すように、上延出部421の端面である凹凸部422は、収納部521と対面する。収納部521には、アクションスプリング508とスチールボール509とがこの順に収納される。凹凸部422は、スチールボール509を押圧する。アクションスプリング508も押圧されて、反発力を蓄積する。スチールボール509は、反発力によって復元しようとするアクションスプリング508によって凹凸部422に対して押圧される。
次いで、図3に示すように、ホルダ501の基板位置決め部551が基板701の位置決め孔705に差し込まれる。これにより、ホルダ501は基板701に対して位置決めされる。さらに、ネジ部材704が、基板701の背面側からネジ用孔703に差し込まれて基板固定部552に螺合することで、位置決めされたホルダ501は基板701に固定される。このとき、タクトスイッチ706、LED702、揺動スイッチ707は、ホルダ501の内周側に配置される。フォトインタラプタ708は、ホルダ501の外周側に配置される。フォトインタラプタ708には、ホルダ501に対して回転自在に取り付けられたロータ601の作動部602が差し込まれる。また、このとき、半球状の押圧部306がプッシュバー506の一端に接し、プッシュバー506の他端はタクトスイッチ706に接する。プッシュバー506と押圧部306との接触部分が、軸部502(軸孔407)の延長線上に位置する。そして、下延出部431の操作部432は、揺動スイッチ707の揺動体707aを非接触状態で挟みこむ。
次いで、操作ノブ201をベース401及びロータ601の外面に位置付ける。このとき、操作ノブ201の溝部205に、突出部605の半円球状の先端を入り込ませる(図6参照)。ベース401の外枠部406が操作ノブ201の帯部203の縁に当接し、ベース401の操作ノブ取付爪405が、操作ノブ201の係合段部202に引っ掛かる。こうして、操作ノブ201がベース401に対して抜け止めされた状態で回転自在となる。このように、係合段部202、帯部203、操作ノブ取付爪405、外枠部406は、第1の伝達機構を構成する。
また、図3に示すように、ベース401の収納部441には、アクションスプリング442とスチールボール443とがこの順に収納される。スチールボール443は、収納部441に収納されたアクションスプリング442によって押圧されて、操作ノブ201の内周面に当接する。当接位置は、クリック溝204が設けられている位置である。したがって、押圧されたスチールボール443は、クリック溝204に嵌まり込む。これにより、操作ノブ201の回転位置は、位置保持される。
このような操作型入力装置1において、操作ノブ201に外力を付与してベース401に対して回転させると、スチールボール443が嵌まり込んでいるクリック溝204とこのクリック溝204に隣接する別のクリック溝204との間の凸部(操作ノブ201の内周面)がスチールボール443とアクションスプリング442とを押し上げる。そして、操作ノブ201の回転過程で別のクリック溝204がスチールボール443に位置すると、アクションスプリング442の復元力によってスチールボール443がこのクリック溝204に嵌まり込む。こうして、再び操作ノブ201は回転位置が位置保持される。また、スチールボール443がクリック溝204に嵌まり込む毎に、クリック感が与えられる。
図6は、ロータ601の突出部605と操作ノブ201の溝部205とを示す断面図である。図6(a)に示すように、操作ノブ201の溝部205にロータ601の突出部605の先端が入り込んでおり、ロータ601がホルダ501に対して回転自在であるため、操作ノブ201に外力を付与してベース401に対して回転させると、ロータ601も一体的に回転する。このとき、図6(b)に示すように、操作ノブ201の回転によって溝部205が傾いても、突出部605の先端は突出部605の後端よりも径が大きい半円球状であるため、突出部605が溝部205に引っ掛かってしまうことを免れることができる。
操作ノブ201の回転と一体的にロータ601は回転するため、フォトインタラプタ708の発光素子と受光素子との間に位置する作動部602も回転する。作動部602の回転に際してのフォトインタラプタ708の出力波形に応じて、操作ノブ201の回転量と回転方向とが検出される。検出された操作ノブ201の回転量と回転方向とによって、エアコンの温度設定がなされる。作動部602とフォトインタラプタ708とは、回転検知部を構成する。
図7は、ベース401とホルダ501の軸部502及び収納部521とを示す平面図である。アクションスプリング508に押圧されたスチールボール509が、凹凸部422のセンター位置の凹部に嵌まり込んでいる。これにより、軸部502(軸孔407)を回動中心としたベース401の傾倒が規制され、ベース401は位置保持される。ここで、ベース401を傾倒させると、軸部502を回動中心に上延出部421も傾倒する(図7中破線で示す)。その過程で、凹凸部422の凸部がスチールボール509とアクションスプリング508とを押え付けることになるが、スチールボール509はアクションスプリング508の復元力によって、凹凸部422の左右位置の凹部に嵌まり込む。こうして、ベース401は、傾倒状態で位置保持される。凹凸部422、アクションスプリング508、スチールボール509、及び、収納部521は、傾倒保持機構を構成する。
また、図7に示すように、上延出部421の凹凸部422の左右位置を覆う部材である規制部531が収納部521を形成する部材と一体に設けられている。軸部502を回動中心にして傾倒する上延出部421は、その端部が規制部531に当接することによって、それ以上の傾倒が規制される。
図8は、操作型入力装置1の断面図である。ベース401の傾倒に伴って、ベース401にスライド自在に取り付けられたプッシュスイッチ体301、プッシュスイッチ体301の開口端面301aに取り付けられたプッシュノブ101、ベース401に回転自在に取り付けられた操作ノブ201も、一体的に傾倒する。換言すれば、操作ノブ201と一体的に、プッシュノブ101、プッシュスイッチ体301、ベース401も傾倒する。このような傾倒の方向は、ロータ601(操作ノブ201)の回転方向と直交する方向である。
図8(a)に示すように、操作ノブ201が傾倒していない中立状態では、ベース401の一部である下延出部431の操作部432は、揺動スイッチ707の揺動体707aを非接触状態で挟みこんでいる。そして、図8(b)及び図8(c)に示すように、操作ノブ201が傾倒状態にされると、ベース401の下延出部431も一体に傾倒し、操作部432が有するU字切り欠きの左右の凸部が、揺動体707aを押し倒す。上記のように、ベース401の傾倒状態は保持されるため、揺動体707aも押し倒された状態が保持される。傾倒状態の操作ノブ201を中立状態に戻すと、操作部432による揺動体707aの押し倒しは解かれ、揺動スイッチ707の内部機構により揺動体707aは位置復帰する。
本実施の形態では、揺動スイッチ707の揺動体707aの向きに応じて、エアコンの温度設定をする対象が選択される。操作ノブ201が中立状態で揺動体707aが倒されていない状態では(図8(a)参照)運転手席側と助手席側との両方が選択されている。これに対して、操作ノブ201が助手席側に傾倒して揺動体707aが右側に倒された状態では(図8(b)参照)助手席側が選択され、操作ノブ201が運転手席側に傾倒して揺動体707aが左側に倒された状態では図8(c)参照)運転手席側が選択される(DUALモードが設定される)。このように本実施の形態では、一つの揺動スイッチ707だけで操作ノブ201の傾倒が検知されるので、部品点数の削減が可能である。
そして、運転手席又は助手席に着座している操作者が、文字部透過部102の表示内容に従って、自分の着座している席の方向に操作ノブ201を傾倒させるだけで、その席(運転手席又は助手席)がエアコンの温度設定対象として選択される。このように操作ノブ201を傾倒させた後、この操作者は、エアコンの温度設定のために操作ノブ201を回転させることになる。このように、操作ノブ201の傾倒方向と操作対象の配置位置とを対応させるように構成することにより、どの操作対象を制御しているのかを容易に判定することができる。また、操作対象の選択と個々の操作対象に対する設定とを操作ノブ201から手を離すことなく、一連の操作によって行うことができる。
図9は、操作ノブ201の回転に際しての突出部605と溝部205とを模式的に示す平面図である。操作ノブ201に設けられた溝部205は、操作ノブ201の円周方向と直交する方向に沿っていることから、操作ノブ201やロータ601の回転方向と直交する方向に沿っている。そのため、傾倒状態で位置保持された操作ノブ201の回転に際しては、ロータ601の突出部605は、図9に示すように、溝部205内を相対的に移動する。溝部205は、移動する突出部605が脱落しない程度の長さを有している。このように、操作ノブ201の回転はロータ601に伝達され、操作ノブ201の傾倒はロータ601に許容される。操作ノブ201の回転のみロータ601に伝達されることになり、操作ノブ201が傾倒しても、回転の伝達が解除されることはない。このように、溝部205と突出部605とは、第2の伝達機構を構成する。
操作ノブ201が傾倒されて位置保持された状態(DUALモードが設定された状態)で操作ノブ201を回転させると、選択された対象(運転手席側又は助手席側)のみで、エアコンの温度設定がなされる。その後、操作ノブ201を中立状態に戻してもDUALモードの設定は解除されない。しかし、操作ノブ201を中立状態に戻した後に、操作ノブ201を回転させると、DUALモードの設定は解除される。
図10は、図1のA−A線断面図である。プッシュスイッチ体301の押圧部306は、図10(a)に示すように、操作ノブ201が傾倒していない中立状態にあっても、図10(b)及び図10(c)に示すように、傾倒状態にあっても、タクトスイッチ706に接しているプッシュバー506の反対の端面と常に接している。これは、プッシュバー506と押圧部306との接触部分が、軸部502(軸孔407)の延長線上に位置していることによって実現されている。そのため、操作ノブ201が中立状態にあっても傾倒状態にあっても、操作ノブ201の開口端面201aに位置付けられているプッシュノブ101をプッシュ操作してプッシュスイッチ体301をスライドさせることにより、押圧部306がプッシュバー506を押し込んで、タクトスイッチ706のクリック体706aをクリックすることができる。
プッシュスイッチ体301のスライドによってリターンスプリング404は圧縮されて反発力を蓄積する。そして、プッシュノブ101のプッシュ操作を止めると、リターンスプリング404は復元してプッシュスイッチ体301を押し返し、プッシュノブ101は再び操作ノブ201の開口端面201aに位置付けられる。プッシュスイッチ体301が押し返されるので押圧部306も位置復帰し、プッシュバー506の押し込みによるタクトスイッチ706のクリックは解かれる。こうして、自動復帰型のタクトスイッチ706は、元の状態に復帰する。
前述したように、タクトスイッチ706のクリックによって、エアコンのオートモードの設定がなされる。本実施の形態では、プッシュノブ101は、操作ノブ201の傾倒と連動して傾倒するので、操作ノブ201を自身の席側に傾倒させた操作者と対面する。そのため、例えば操作ノブ201のみが傾倒してプッシュノブ101が傾倒しない場合と比較して、操作者はプッシュノブ101のプッシュ操作がし易く、プッシュノブ101に形成されている文字部透過部102も見易い。
ところで、図10(b)に示すように、操作ノブ201が助手席側に傾倒した状態では、図10(b)中右側のLED702からプッシュノブ101までの距離は、左側のLED702からプッシュノブ101までの距離よりも遠くなっている。そのため、この状態では、LED702の照射による文字部透過部102の発光量は、図10(b)中右側の方が左側よりも減衰して見えてしまう。これは、図10(c)に示すように、操作ノブ201が運転手席側に傾倒した状態でも同様の問題が生ずる。
そこで、本実施の形態では、操作ノブ201の傾倒により操作部432が揺動スイッチ707の揺動体707aを押し倒して、DUALモードが設定されると、2個のLED702の輝度が変化する。まず前提として、図10(a)に示すような中立状態では、2個のLED702の輝度は両方とも同じである。そして、図10(b)に示すように、操作ノブ201が助手席側に傾倒されて揺動スイッチ707の揺動体707aが右側に倒されると(図8(b)参照)、図10(b)中右側のLED702の輝度が増大して左側のLED702の輝度が減少する。これに対して、図10(c)に示すように、操作ノブ201が運転手席側に傾倒されて揺動スイッチ707の揺動体707aが左側に倒されると(図8(c)参照)、図10(c)中左側のLED702の輝度が増大して右側のLED702の輝度が減少する。こうして、操作ノブ201が傾倒してもプッシュノブ101は均等に照射され、文字部透過部102の片方の発光量が減衰して見えてしまう問題が解消される。
なお、本発明の操作型入力装置1は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更、追加を行って実施することが可能である。例えば、本実施の形態においては、フォトインタラプタ708を用いて回転検知部を構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、揺動スイッチ、あるいは、ロータ601側に可動接点、基板701側に複数の固定接点を設けて構成するような周知の回転検知機構を採用してもよい。また、本実施の形態においては、傾倒検知部を1つの揺動スイッチ707を用いて構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、2つのプッシュスイッチ、あるいは、ベース401の操作部432側に可動接点、基板701側に複数の固定接点を設けて、ベース401の傾倒を検知するようにしてもよい。また、本実施の形態においては、ホルダ501に対するベース401の傾倒状態を保持する傾倒保持機構508を設けているが、これに代えて、例えば、傾倒状態の操作ノブ201から操作者が手を離すと、操作ノブ201を中立位置に自動復帰させる自動復帰機構を設けるようにしてもよい。この自動復帰機構は、本実施の形態における上延出部421の凹凸部422に代えて、上延出部421の端面に中立位置を頂点とする逆V字状の凹部を設けることで、簡単に構成することが可能である。
なお、上記の実施形態では、操作ノブ201の回転によるエアコンの温度操作を例に示したが、これに限られることはない。例えば、操作ノブ201の回転によって、エアコンの風量調節操作や吹出口切替操作がなされるようにしても良い。
また、本発明の操作型入力装置の用途は、運転手席側と助手席側とを個別に調整するものだけに限らず、例えば、操作ノブが中央位置では温度設定操作、操作ノブを左に傾倒させると風量調節操作、右に傾倒させると吹出口切替操作、というように、全く独立した別の操作対象を、操作ノブの傾倒方向にそれぞれ対応させるようにして構成してもよい。この場合、操作ノブの傾倒方向に対応する操作対象を示すマーク等を、操作ノブの左右のインストルメントパネル上、または、プッシュノブの前面に標記するようにしてもよい。また、操作ノブの傾倒によって現在選択されている操作対象の操作画面を車内に設けられたディスプレイ上に表示するようにしてもよい。さらに、本発明の操作型入力装置は、車両用のエアコンを操作するものに限定されるものではなく、複数の操作対象を有して複数の回転式操作入力装置が必要なあらゆる機器に採用可能である。
操作型入力装置を示す正面図である。 操作型入力装置を示す斜視図である。 図1のB−B線断面図である。 操作型入力装置を示す分解斜視図である。 図4とは別の方向から見た操作型入力装置を示す分解斜視図である。 ロータの突出部と操作ノブの溝部とを示す断面図である。 ベースとホルダの軸部及び収納部とを示す平面図である。 操作型入力装置の断面図である。 操作ノブの回転に際しての突出部と溝部とを模式的に示す平面図である。 図1のA−A線断面図である。
符号の説明
1…操作型入力装置
100…プッシュスイッチ
101…プッシュノブ(プッシュスイッチの端面)
201…操作ノブ
201a…開口端面
202…係合段部(第1の伝達機構)
203…帯部(第1の伝達機構)
205…溝部(第2の伝達機構)
301…プッシュスイッチ体(プッシュスイッチ)
306…押圧部
401…ベース
405…操作ノブ取付爪(第1の伝達機構)
406…外枠部(第1の伝達機構)
409…軸孔部(傾倒機構)
422…凹凸部(傾倒保持機構)
432…操作部(傾倒検知部)
501…ホルダ
502…軸部(傾倒機構)
504…プッシュバー収容孔(プッシュバー支持部)
506…プッシュバー
508…アクションスプリング(傾倒保持機構)
509…スチールボール(傾倒保持機構)
521…収納部(傾倒保持機構)
601…ロータ
602…作動部(回転検知部)
605…突出部(第2の伝達機構)
701…基板(基体)
706…タクトスイッチ(プッシュ操作検知部)
707…揺動スイッチ
707a…揺動体
708…フォトインタラプタ(回転検知部)

Claims (6)

  1. 基体から突出するホルダと、
    前記ホルダに対して回転自在なロータと、
    開口端面を有して前記ホルダを覆う筒状の操作ノブと、
    プッシュスイッチを有して前記操作ノブの内側に配置され、当該プッシュスイッチの端面を前記開口端面から露出させるベースと、
    前記ベースを前記ホルダに対して傾倒自在に支持する傾倒機構と、
    前記操作ノブの傾倒力を前記ベースに伝達して一体に傾倒させると共に当該操作ノブの当該ベースに対する回転力を逃がす第1の伝達機構と、
    前記操作ノブの回転力を前記ロータに伝達して一体に回転させると共に当該操作ノブの当該ロータに対する傾倒力を逃がす第2の伝達機構と、
    前記ベースの傾倒を検知する傾倒検知部と、
    前記ロータの回転を検知する回転検知部と、
    前記プッシュスイッチのプッシュ操作を検知するプッシュ操作検知部と、
    を備える操作型入力装置。
  2. 前記第2の伝達機構は、
    前記操作ノブ及び前記ロータの一方に設けられ当該操作ノブの回転方向に対し直交する方向に沿って形成される溝部と、
    前記操作ノブ及び前記ロータの他方に設けられ前記溝部に入り込む突出部と、
    を備える、
    請求項1記載の操作型入力装置。
  3. 前記ベースの前記ホルダに対する傾倒状態を保持する傾倒保持機構を備える、
    請求項1又は2記載の操作型入力装置。
  4. 前記傾倒検知部は、
    前記ベースに向けて突出する揺動体を有し当該揺動体の向きに応じた電気信号を出力する揺動スイッチと、
    前記ベースに設けられ前記揺動体に対向し当該揺動体と係合する操作部と、
    を備える請求項1ないし3のいずれか一記載の操作型入力装置。
  5. 前記傾倒機構は、
    前記ホルダに設けられた軸部と、
    前記ベースに設けられ前記軸部に軸支される軸孔部と、
    を備える請求項1ないし4のいずれか一記載の操作型入力装置。
  6. 前記プッシュ操作検知部はタクトスイッチであり、
    前記プッシュスイッチに設けられて前記軸部の延長線上に位置する押圧部と、
    前記ホルダに設けられ、棒状のプッシュバーの一端面を前記タクトスイッチに対向配置し当該プッシュバーの他端面を前記押圧部に対向配置して、当該プッシュバーを前記プッシュスイッチの移動方向に摺動自在に支持するプッシュバー支持部と、
    をさらに備える請求項5記載の操作型入力装置。
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