JPH0723030B2 - 平版印刷原版およびその製版方法 - Google Patents

平版印刷原版およびその製版方法

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JPH0723030B2
JPH0723030B2 JP506086A JP506086A JPH0723030B2 JP H0723030 B2 JPH0723030 B2 JP H0723030B2 JP 506086 A JP506086 A JP 506086A JP 506086 A JP506086 A JP 506086A JP H0723030 B2 JPH0723030 B2 JP H0723030B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/038Macromolecular compounds which are rendered insoluble or differentially wettable

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  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は高エネルギー光を利用して製版することのでき
る新規な平版印刷原版及びそれを用いた簡便な製版方法
に関する。
〈従来の技術〉 平版印刷版としては従来、感光剤を用いたPS版や酸化亜
鉛を用いた電子写真マスター等が使われている。しかし
これらの印刷版や製版方法にはいくつかの欠点があっ
た。
例えばPS版は感光性のため使用前の保存や取扱いに十分
な注意を要し、又、製版においては原稿から直接印刷版
にパターンを焼き付けることができず、中間にリスフィ
ルムを用いる。このリスフィルムを処理する工程は煩雑
であり、又、使用する薬品の中には公害性のあるものが
あり、取扱い上問題を有するものであった。一方、電子
写真方式はPS版と比べると製版は簡易であるが、電子写
真製版機という高価な装置を必要としかならずしも簡易
な製版方式とはいえなかった。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、製版
の操作、工程が簡便な平版印刷原版およびその製版方法
を提供するものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は親水性表面を油売る基体の表面に、ブロックイ
ソシアネートおよびイソシアネートと反応することがで
きる活性水素を有するポリマーとを含有する記録層を設
け、かつ基体もしくは記録層の少なくとも何れか一方に
光熱変換物質を含有せしめたことを特徴とする平版印刷
原版を提供するものである。
また、該平版印刷原版に、高エネルギー光を画像状に照
射し光熱変換に記録層を加熱せしめて親油性の画像部を
形成し、然るのち非加熱部の記録層を洗浄除去してなる
ことを特徴とする平版印刷原版の製版方法を提供するも
のである。
本発明の最大の特徴は記録層の中にブロックイソシアネ
ートを配合することにある。本発明でいうブロックイソ
シアネートは以下に述べるようなイソシアネート化合物
とブロック剤とを所定の配合比で反応溶液中に入れ加熱
することにより得ることができる。この場合、必要に応
じて用材や反応促進のための触媒を使用することができ
る。
すなわち該イソシアネート化合物はエポキシ樹脂やポリ
エステル樹脂の硬化剤として公知の化合物が本発明に適
用できる。例えば、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、1,8−オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等のアルキ
レンジイソシアネート、3,3′−ジイソシアネートジプ
ロピルエーテル,3−イソシアネートメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキシルイソシアネート、トラスビニレ
ンジイソシアネート等の不飽和イソシアネート、トルエ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、フェニルイ
ソシアネート、4,4′−ビフェニルジイソシアネート等
の芳香族イソシアネート、さらに末端にイソシアネート
を持つプレポリマーが挙げられるが、これらの化合物に
限定されるものではない。
一方上記のイソシアネートのブロック剤としてはフェノ
ール系、アルコール系、活性メチレン系、メルカプタン
系、酸アミド系、イミド系、アミン系、グアニジン系、
イミダゾール系、尿素系、カルバミン酸塩系、イミン
系、オキシム系、亜硫酸塩系等の化合物が使用可能であ
る。
本発明でいうブロックイソシアネートを合成するのにと
くに好適なブロック剤はフェノール系、アルコール系、
アミン系、グアニジン系、イミダゾール系、尿素系化合
物である。具体的にはフェノール系としてフェノール、
クレゾール、キシレノール、p−エチルフェノール、o
−イソプロピルフェノール、p−tert−ブチルフェノー
ル、p−tert−オクチルフェノール、チモール、p−ナ
フトール、p−ニトロフェノール、p−クロロフェノー
ル等が、又、アルコール系としてはメタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコー
ル、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカル
ビトール、ベンジルアルコール、フェニルセロソルブ、
フルフリルアルコール、シクロヘキサノール等が、アミ
ン系としてはジフェニルアミン、フェニルナフチルアミ
ン、アニリン、カルバゾール等が、又、グアニジン系と
してグアニジン、メチルグアニジン、1,3−ジメチルグ
アニジン、アセチルグアニジン、フェニルグアニジン、
1,3−ジフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−トリルギア
ニジン、1−ジメチル−3−メトキシフェニルグアニジ
ン、1−ベンゾイル−3−フェニルグアニジン、o−ト
リルビグアニド、イミダゾール系としてイミダゾール、
2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2
−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイ
ミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェ
ニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾ
ール、2−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾー
ル、2,4−ジアミノ−6{2′−メチルイミダゾール
(1′)}エチル−s−トリアジン、尿素系として尿
素、チオ尿素、エチレン尿素、フェニル尿素等が挙げら
れる。
本発明においてブロックイソシアネートとともに感熱層
を構成するポリマーとしては、ブロックイソシアネート
から加熱時に発生するイソシアネートから加熱時に発生
するイソシアネートと反応して硬化することのできる活
性水素を有するポリマーが使用される。イソシアネート
は多くの官能基と反応するが、本発明では特に水酸基も
しくはカルボン酸基の中の少なくとも一種類の官能基を
有するポリマーを使用することが好ましい。水酸基含有
ポリマーとしてはポリエーテルポリオール、ポリエステ
ルポリオール、アクリルポリオール、エポキシポリオー
ル等のポリウレタン樹脂用のポリオールプレポリマーが
挙げられる。またカルボン酸基含有ポリマーとしてはイ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体、アクリル酸共重
合体、メタクリル酸共重合体等が挙げられる。その他エ
チレンイミン共重合体等のようにイミノ基やアミノ基を
含有ポリマーも使用可能である。
本発明では前述のブロックイソシアネートの加熱時にお
けるイソシアネート解離を促進するために、またイソシ
アネートと活性水素含有ポリマーとの硬化反応と促進す
るために各種触媒を感熱層中に含有することができる。
具体例としてトリエチルアミン、トリエチレンジアミ
ン、オクトエ酸すず、ジブチルすずジ(2−エチルヘキ
ソエート)、2−エチルヘキソエート鉛、硝酸ビスマ
ス、チタン酸、2−エチルヘキル、硝酸ビスマス、塩化
第2すず、塩化第2鉄、ナフテン酸亜鉛、三酸化アンチ
モン等が挙げられる。
本発明において使用される光熱変換物質は、高エネルギ
ー光を吸収してその光エネルギーを熱に変換する働きを
有するもので、各種着色顔料及び染料が用いられる。具
体例としては、カーボンブラック、硫化カドミウム、硫
黄、硫化亜鉛、スルホセレン化カドミウム、硫黄、モリ
ブデン赤、ベンガラ、フタロシアニンブルー、クリスタ
ルバイオレット、メチレンブルー、エリスロシン等が挙
げられる。これらの光変換物質は記録層もしくは基体に
配合する以外に記録層の上に光熱変換層としてその中に
配合しても本発明を実施することができる。
本発明の記録層には加熱部分のインキ受容性を高めるた
めに、炭酸カルシウム、シリカ、水酸化アルミニウム等
の無機顔料、架橋スチレン微粒子、尿素−ホルマリン樹
脂微粒子、ベンゾグアナミン樹脂微粒子等の有機顔料、
ステアリン酸アマイド、メチロールステアロアマイド、
パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、
モンタン酸ワックス、高級アルコール等のワックス様物
質を添加することができる。また記録層に感熱発色材料
を添加しておくと記録済みか否かが容易に判別できる。
発色材料としてはロイコ染料とフェノール化合物、遷移
金属塩とキレート剤などの従来から公知の材料が利用で
きる。
本発明における親水性表面を有する基体としては、不感
脂化処理したアルミニウム板や亜鉛などの金属板、紙、
樹脂含浸紙、プラスチックフィルム上に不感脂化処理し
た金属箔をラミネートしたもの、あるいはアルミニウム
等の金属を蒸着したものが用いられる。又、カオリンク
レーやシリカの如き親水性の微分末をPVA、澱粉等親水
性バインダーおよび該バインダーの架橋剤とともに紙や
プラスチックフィルム上に塗布したものも使用可能であ
る。
記録層は、ブロックイソシアネートの分散液または溶液
と、活性水素含有ポリマー溶液、光熱変換物質および必
要に応じて各種添加剤を混合して基体の親水性表面にワ
イヤーバーなどで塗布し、比較的低温で乾燥して形成す
る。
上記の如くして製造された本発明の平版印刷原版は下記
の製版工程を経てオフセット印刷等平版印刷の刷版とし
て供される。
すなわち、まず本発明の平版印刷原版の表面に高エネル
ギー光を画像状に照射する。この場合の光源としては各
種のレーザー光、キセノンフラッシュランプ、マグネシ
ウムフラッシュランプ、ハロゲンランプ、赤外線ランプ
等が使用できる。
レーザー光を照射する方法には、多くの方法が周知であ
るが、本発明では例えば原稿をレーザー光で走査するこ
とによって原稿の濃淡を電気信号の大きさに変換し、こ
の電気信号の大きさに対応して強度変調されたレーザー
光を印刷原版上に照射することによりなされる。
フラッシュ光を照射する場合には、画像状に光透過性を
持たせたパターンを印刷原版上に密着させ、パターン側
からフラッシュ光を照射するという方法を行う。
上記のようにして光照射部として形成された画像部は、
光熱変換物質の存在により光熱変換されて加熱され、そ
の結果として画像部のブロックイソシアネートからイソ
シアネートが解離し、これが記録層に共存しているポリ
マーの水酸基もしくはカルボキシル基等の活性水素と反
応してポリマーを硬化せしめ親油性となって平版印刷の
際のインキ受理性を有するに至る。然るのち非加熱部す
なわち未硬化の非画像部の記録層を水又は溶剤により洗
浄除去し、親水性すなわちインキ非付着性の基体表面を
露出せしめることにより製版が完了する。洗浄に使用さ
れる溶剤は非加熱部の記録層のみを容易に溶解させるも
のであり、該記録層の塗料溶剤が適当である。具体的に
はアルコール、アセトン、MEK、酢酸エチル、酢酸イソ
ブチル、トルエンやそれらの混合溶剤が使用できる。ま
た酸性水やアルカリ性水も使用可能である。
洗浄工程後、画像部の機械的強度や基体との接着力がや
や不足する場合は、更に全面加熱して画像部の硬化を進
めることができる。
〈実施例〉 次に実施例を示して本発明の平版印刷原版の作製につい
て、及びこれを使った製版方法について説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
合成例1 攪拌器、温度計、冷却器を取り付け三ッ口フラスコに2
−メチルイミダゾール125gと1.6−ヘキサメチレンジイ
ソシアネート125gを仕込み、反応温度を室温より75℃ま
で昇温した後、遊離イソシアネートが確認されなくなる
まで反応を行い、ブロックイソシアネートを得た。
合成例2 ブチルアジペート(平均分子量1000)100gにトルエンジ
イソシアネート35gを滴下しながら反応、両末端イソシ
アネートのプレポリマーを得た。このプレポリマーに2
−メチルイミダゾール16gを加えて105℃で2時間加熱
し、ブロックイソシアネートを得た。
実施例1 厚さ125μmのポリエステルフィルム上にアルミニウム
蒸着を施した基体のアルミニウム蒸着面に下記処方の菊
層塗料をワイヤーバーで塗工し、70℃の温風乾燥により
塗布両3.5g/m2の記録層を有する平版印刷原版を得た。
この原版の記録層上に波長4880Å、出力1Wのアルゴンレ
ーザーを用い、主走査速度2m/秒、線密度15本/mmの条件
にて記録を行った。その後、エタノールで洗浄してレー
ザー光の未照射部を除去した。
この印刷版を小型オフセット印刷基(リョービ2700型)
にセットし通常の印刷条件で5000枚の印刷を行ったとこ
ろ非画像部の地汚れがなく、画像部の脱落や版面の摩耗
もなく、すぐれた鮮明性を有する印刷物が得られた。
実施例2 厚さ125μmのポリエステルフィルム上に0.1μmのアル
ミニウム蒸着層を設けた。このアルミニウム層上に下記
処方の記録層塗料をワイヤーバーで塗工し、70℃の温風
乾燥を行い塗布両3.0g/m2の記録層を有する平版印刷原
版を得た。
この印刷原版の記録層上にアルミニウム板を切り抜いた
パターンを密着させ、パターン側より理想科学工業社製
ゼノファックスFX-150を使用して、記録目盛りT−10に
てフラッシュ露光を行った。その後この原版をトリエン
/MIBK=1/1の混合溶剤にて洗浄した。更にこの版を100
℃の乾燥機で5分間加熱処理した。
この印刷版を実施例1と同様に印刷したところ同様の優
れた結果を得ることができた。
〈発明の効果〉 本発明は上記の構成からなるので、従来の平版印刷版の
ように高価で煩雑な製版装置を要することなく、レーザ
ー光の照射等単なる光照射手段のみで簡易に製版が可能
となり、かつその印刷特性も優れたものであった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親水性表面を有する基体の表面に、ブロッ
    クイソシアネートおよびイソシアネートと反応すること
    ができる活性水素を有するポリマーとを含有する記録層
    を設け、かつ基体もしくは記録層の少なくとも何れか一
    方に光熱変換物質を含有せしめたことを特徴とする平版
    印刷原版。
  2. 【請求項2】親水性表面を有する基体の表面に、ブロッ
    クイソシアネートおよびイソシアネートと反応すること
    ができる活性水素を有するポリマーを含有する記録層を
    設け、かつ基体もしくは記録層の少なくとも何れか一方
    に光熱変換物質を含有せしめてなる平版印刷原版に高エ
    ネルギー光を画像状に照射し、光熱変換により記録層を
    加熱せしめて親油性の画像部を形成し、然るのち非加熱
    部の記録層を洗浄除去してなることを特徴とする平版印
    刷原版の製版方法。
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