JPH07228968A - スパッタ装置 - Google Patents

スパッタ装置

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JPH07228968A
JPH07228968A JP4187294A JP4187294A JPH07228968A JP H07228968 A JPH07228968 A JP H07228968A JP 4187294 A JP4187294 A JP 4187294A JP 4187294 A JP4187294 A JP 4187294A JP H07228968 A JPH07228968 A JP H07228968A
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collimator
vacuum chamber
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rod
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Takashi Kyono
敬 京野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空チャンバの小型化を図り、真空度の低下
等の問題を回避する。 【構成】 複数の棒状体のそれぞれに、軸に垂直方向の
貫通孔19を形成する。棒状体の周面にツバ18を突出
して設ける。基板2上に成膜を行わない場合には、各棒
状体の貫通孔19の開口部が互いに向かい合うよう各棒
状体を回転させる。このとき、各棒状体の隙間はツバ1
8により閉止される。基板2上に成膜を行う場合には、
コリメータ13の各棒状体を90゜回転させ、全ての貫
通孔19の開口端を上側(ターゲット1の方向)に向か
せる。コリメータ13はシャッタの機能をも併せ持つた
め、シャッタを別途設ける必要がなくなり、真空チャン
バ5を小型にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパッタ装置に関し、
詳しくはコリメータを有するスパッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に薄膜を形成するスパッタ
装置として、例えば特開平3−239319号公報に開
示されたものがある。このスパッタ装置を図4および図
5を参照しながら説明する。図4はスパッタ装置を側面
から見た断面図であり、図5は同スパッタ装置を上面か
ら見た断面図である。
【0003】これらの図において、中空の真空チャンバ
5内の上部にはターゲット1が設けられ、真空チャンバ
5内の下部には基板2が載置されている。ターゲット1
および基板2の間には、コリメータ3、シャッタ4が配
設されている。コリメータ3は複数の孔を備え、基板2
に対して垂直方向に飛散するスパッタ粒子のみを通過さ
せることによりステップカバレージを改善するものであ
る。円盤状をなすシャッタ4は歯車回転軸7を中心とし
て回動自在に構成されている。歯車回転軸7にはかさ歯
車6が設けられ、かさ歯車6には、つまみ10の端部の
かさ歯車が噛み合っている。つまみ10は円環状のリン
グ9を介して真空チャンバ5に軸支されており、真空チ
ャンバ5の外部に露出したつまみ10を手動により回動
させることによりシャッタ4の開閉を行うことが可能と
なる。
【0004】このように構成されたスパッタ装置におい
て、スパッタリングを行う場合以外はシャッタ4をコリ
メータ3の孔の下方の位置(図5の4a)に移動させる
(シャッタ4を閉じる)。これにより、コリメータ3の
孔は閉止され、不所望の膜が基板2上に付着するのを回
避することができる。そして、スパッタリングを行う場
合には、シャッタ4を図5中の4bの位置に移動し(シ
ャッタ4を開き)、コリメータ3の孔を開く。したがっ
て、ターゲット1から飛散したスパッタ粒子はコリメー
タ3の孔を通過し、基板2上に付着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スパッタ装置にあっては、図5に示されるように、開い
たシャッタ4を退避するめの空間を真空チャンバ5内に
設けなければならない。このため、大容積の真空チャン
バを使用しなければならず、装置が大型化するという問
題が生じていた。また、真空チャンバの容積を大きくす
ることにより、真空度が低下し、さらには、真空チャン
バ内を真空にするのに長時間を要するという問題が生じ
ていた。
【0006】
【発明の目的】そこで本発明は、スパッタ装置におい
て、シャッタの機能を併せ持つコリメータを用いること
により、真空チャンバの小型化を図り、上述した問題を
回避することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ターゲットおよび基板が内部に配設された中空の真空チ
ャンバと、ターゲットおよび基板の間に位置するコリメ
ータとを有するスパッタ装置において、上記コリメータ
は、並んで設けられた回動自在な複数の棒状体を備え、
それぞれの棒状体には、棒状体の軸に対して垂直な貫通
孔が複数形成されたことを特徴とするスパッタ装置であ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、上記棒状体の外周
には、棒状体の長手方向にわたって突起が形成されてい
ることを特徴とした請求項1記載のスパッタ装置であ
る。
【0009】請求項3記載の発明は、上記棒状体を回動
させる回動機構を備えたことを特徴とする請求項1また
は請求項2のいずれかに記載のスパッタ装置である。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の回
動機構は、保護部材により覆われていることを特徴とし
たスパッタ装置である。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明において、基板上に成膜を
行わない場合には、コリメータを構成する各棒状体を回
転させ、貫通孔の全ての開口端同士を向かい合わせる。
これにより、ターゲットから飛散したスパッタ粒子が各
棒状体の貫通孔を通過することを防止し、基板上に不所
望の成膜が行われるのを回避することができる。また、
基板上に成膜を行う場合には、各棒状体を所定角度だけ
回転させ、全ての貫通孔の開口端をターゲット側に向か
せる。これにより、ターゲットから飛散したスパッタ粒
子は貫通孔を通過し、基板上に薄膜を形成する。
【0012】本発明に係るコリメータはシャッタの機能
をも併せ持つため、別途シャッタを真空チャンバ内に設
ける必要がなくなる。すなわち、シャッタを退避させる
ための空間を真空チャンバ内に用意する必要がなく、真
空チャンバの容積を小さくすることが可能となる。した
がって、本発明によれば、真空チャンバの容積の増加を
抑えることができ、真空チャンバ内の真空度を向上させ
ることができるとともに、真空化に要する時間を短縮す
ることが可能となる。また、スパッタ装置の小型化を図
ることができる。
【0013】請求項2記載の発明にあっては、棒状体の
外周には、棒状体の長手方向にわたって突起が形成され
ている。この突起により棒状体の隙間を閉止することが
でき、基板に成膜を行わない場合にスパッタ粒子が棒状
体の隙間を通過するのを防止することができる。
【0014】請求項3記載の発明において、回動機構
は、棒状体を自動的に回動させることが可能である。こ
れにより、手動で棒状体を回動させる煩わしさを回避す
ることができる。
【0015】請求項4記載の発明において、回動機構は
保護部材により覆われているため、回動機構から発生し
たゴミ等が真空チャンバ内に混入することを防止でき
る。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例に係るスパッタ
装置の断面図である。真空チャンバ5は中空の箱形をな
し、その上部にはターゲット1が設けられ、その下部に
は基板2が載置されている。ターゲット1と基板2との
略中間の位置には、コリメータ13が配設されている。
【0018】図3に示すように、コリメータ13は回動
自在な複数の棒状体より構成され、それぞれの棒状体に
は貫通孔19およびツバ(突起)18が設けられてい
る。貫通孔19は棒状体の軸を貫くよう穿設され、また
貫通孔19は棒状体の長手方向にわたって複数穿設され
ている(図2)。ツバ18は棒状体の長手方向にわたっ
て突出して設けられている。
【0019】図2はコリメータ13の駆動部(回動機
構)の断面図である。真空チャンバ5の外部に設けられ
たモータ20は各棒状体の軸に連結した歯車15を回転
させるものである。モータ20の駆動軸は、円環状のリ
ング9を介して真空チャンバ5に軸支されている。リン
グ9は真空チャンバ5の気密性を保持するもので、外気
が真空チャンバ5内に混入するのを防止している。モー
タ20の駆動軸と複数の歯車15とにはベルト16が架
けわたされている。したがって、モータ20の駆動軸を
回転することにより、複数の棒状体を同時に回転するこ
とが可能となるものである。ベルト16、歯車15等
は、防着シールド14により覆われている。これによ
り、歯車15等から生じるゴミが真空チャンバ5の反応
気体中に混入するのを防止することが可能である。
【0020】このように構成されたスパッタ装置の作用
を説明する。基板2上に成膜を行わない場合には、各棒
状体の貫通孔19の開口部が互いに向かい合うよう、各
棒状体を回転させる(図3の(B))。また、機械的摩
擦によるゴミの発生を避けるために設けられた各棒状体
間の隙間は、ツバ18により閉止される。以上により、
スパッタ粒子17がコリメータ13を通過するのを阻止
し、基板2上に不所望の膜が付着するのを回避すること
ができる。
【0021】一方、基板2上に成膜を行う場合には、図
3の(A)に示すようにコリメータ13の各棒状体を9
0゜回転させる。これにより、全ての貫通孔19の開口
端は上側(ターゲット1の方向)を向き、ツバ18もま
た上側を向く。したがって、スパッタ粒子17は貫通孔
19を通過することが可能となり、基板2上に成膜を行
うことが可能となる。すなわち、本実施例に係るコリメ
ータ13はコリメータおよびシャッタの両機能を実現す
るものである。これにより、シャッタを真空チャンバ5
内に設ける必要がなくなり、真空チャンバ5の容積を従
来に比べて約4/5にすることができた。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、シャッタの機能を併せ持つコリメータを用いること
により、真空チャンバの容積を小さくすることができ
る。したがって、真空チャンバ内の真空度を向上させる
ことができるとともに、真空チャンバ内を真空にするの
に要する時間を短縮することが可能となる。また、スパ
ッタ装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスパッタ装置の断面図
である。
【図2】本発明の一実施例に係るコリメータの駆動部の
断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るコリメータの断面図で
ある。
【図4】従来のスパッタ装置を側面から見た断面図であ
る。
【図5】従来のスパッタ装置を上面から見た断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ターゲット 2 基板 5 真空チャンバ 13 コリメータ 14 防着シールド(保護部材) 15 歯車(回動機構) 16 ベルト(回動機構) 17 スパッタ粒子 18 ツバ(突起) 19 貫通孔 20 モータ(回動機構)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターゲットおよび基板が内部に配設され
    た中空の真空チャンバと、 ターゲットおよび基板の間に位置するコリメータとを有
    するスパッタ装置において、 上記コリメータは、並んで設けられた回動自在な複数の
    棒状体を備え、 それぞれの棒状体には、棒状体の軸に対して垂直な貫通
    孔が複数形成されたことを特徴とするスパッタ装置。
  2. 【請求項2】 上記棒状体の外周には、棒状体の長手方
    向にわたって突起が形成されていることを特徴とした請
    求項1記載のスパッタ装置。
  3. 【請求項3】 上記棒状体を回動させる回動機構を備え
    たことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか
    に記載のスパッタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の回動機構は、保護部材に
    より覆われていることを特徴としたスパッタ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6096176A (en) * 1994-07-02 2000-08-01 Tokyo Electron Limited Sputtering method and a sputtering apparatus thereof
US20120073963A1 (en) * 2010-09-29 2012-03-29 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Sputtering apparatus having shielding device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6096176A (en) * 1994-07-02 2000-08-01 Tokyo Electron Limited Sputtering method and a sputtering apparatus thereof
US20120073963A1 (en) * 2010-09-29 2012-03-29 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Sputtering apparatus having shielding device

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