JPH0722892U - 二輪車立体駐車装置 - Google Patents

二輪車立体駐車装置

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JPH0722892U
JPH0722892U JP5822993U JP5822993U JPH0722892U JP H0722892 U JPH0722892 U JP H0722892U JP 5822993 U JP5822993 U JP 5822993U JP 5822993 U JP5822993 U JP 5822993U JP H0722892 U JPH0722892 U JP H0722892U
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parking
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wheeled vehicle
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JP5822993U
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Inventor
定夫 並木
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横浜特殊船舶株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 水平方向への移動手段を具えた下段の横行テ
ーブルと垂直方向への移動手段を具えた上段の昇降テー
ブルと各々のテーブル上の二輪車の支持手段とを具える
ことにより、特に上段への二輪車の駐車や取り出しが容
易に行う。 【構成】 水平方向への移動手段を具えた下段の横行テ
ーブル21と垂直方向への移動手段を具えた上段の昇降
テーブル2とから成る立体駐車装置であって、各々のテ
ーブル21,2には二輪車の支持手段が設けられて成る
ことを特徴とする。このため、多数の二輪車を立体的に
整然と駐車収納させられること、上段での駐車出庫に際
し下段に既に駐車されている二輪車や下段の駐車テーブ
ルが邪魔に成らない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動二輪車、原動機付き自転車、自転車等の二輪車が収納可能な立体 駐車装置に係り、特に上段への二輪車の駐車や取り出しが容易に行い得るものに 関する。
【0002】
【従来の技術】
上記二輪車の立体駐車装置の内、自転車の立体駐車収納設備としては、図10 で表されるような上下2段式の構造物を利用して駐車スペースを確保するタイプ のものが提案されている。図10のものは、先端部が開放された軌条部材103 の後端部を載置台上に固定すると共に両側に前輪支持枠104を立設し、軌条部 材103内に複数個のコロを回動自在に取り付けて成る下部駐車スペース101 を有し、上段の上部駐車テーブル102が支柱100に一端部が取り付けられた 上部駐車収納部材105と当該部材に対して回動及び摺動自在に枢支された可動 軌条部材106とから構成されている2段式の駐車装置である。上段の上部駐車 テーブル102では、上部駐車収納部材105より可動軌条部材106を引き出 して傾斜保持させ、スロープ状の可動軌条部材106上に自転車を押し上げ、自 転車の前後輪を可動軌条部材106上に載置しつつ可動軌条部材106の前端部 の取手108を持ってこれを水平状態に起こし上部駐車収納部材105内に挿入 することによって、上部駐車テーブル102上に自転車を駐車させることが出来 る。尚、図中符号107は後退防止機構であり、自転車の後輪の自重で作動する 合成樹脂製のリム当接部材が後輪のリムを両側から押え付けて、自転車の後退を 防止するように作用する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前述した立体駐車装置は主として軽量な自転車用に開発されたもので あって、特に上部駐車テーブル102には自転車以外の二輪車、即ち原動機付き 自転車や自動二輪車と云った重量の大きな二輪車を載せ上げることは事実上不可 能である。そもそも重量の大きな二輪車の前後輪を可動軌条部材106上に載置 しつつ可動軌条部材106の前端部の取手108を持ってこれを水平状態に起こ し上部駐車収納部材105内に挿入して上部駐車テーブル102上に駐車させる ことは、人の力では殆ど不可能である。しかし乍らこのような駐車装置は誰にで も容易に使用出来るものでなくては成らない。
【0004】 本考案は上述した問題点を解決し、自転車は勿論のこと、自動二輪車、原動機 付き自転車等の特に重量のある二輪車を容易に駐車出庫可能な、二輪車立体駐車 装置の提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題の解決に先立ち、次のような開発テーマが掲げられた。即ち、多数の 二輪車を立体的に整然と駐車収納させられること、上段での駐車出庫に際し下段 に既に駐車されている二輪車や下段の駐車テーブルが邪魔に成らないこと、及び 非常に重量のある二輪車でもその移動が容易に行い得ることである。
【0006】 上記課題は、水平方向への移動手段を具えた下段の横行テーブルと垂直方向へ の移動手段を具えた上段の昇降テーブルとから成る立体駐車装置であって、各々 のテーブルには二輪車の支持手段が設けられていることを特徴とする二輪車立体 駐車装置とすることで達成される。
【0007】 また本考案の請求項2では、上段の昇降テーブルの設置台数に対し下段の横行 テーブルの設置台数を1台少なくして成るものとしている。
【0008】
【作用】
水平方向への移動手段を具えた下段の横行テーブルは、前記移動手段を動作さ せることにより、上段の昇降テーブルの下降に先立って該昇降テーブルの邪魔に 成らないところへ移動させることが出来る。この空きが出来た部分に上段の昇降 テーブルを入れることが可能と成る。即ち降ろしたい昇降テーブルの直下に空き が出来るように横行テーブルを左右何れかの方向に移動させればよい。
【0009】 尚、上段の昇降テーブルの設置台数と下段の横行テーブルの設置台数とが同一 である場合、昇降テーブルを下降させるためには、横行テーブルを最も端の昇降 テーブルよりも外側に移動し得るような構成が要求される。これに対して請求項 2では、昇降テーブルの設置台数に対し横行テーブルの設置台数を1台少なくし ているので、下段には昇降テーブルの設置幅内で必ず横行テーブル1台分の空き が出来るため、上段下段共に同一幅の枠内に収めることが可能である。
【0010】
【実施例】
以下本考案に係る5種類の実施例に付き図面に基づいて説明するが、本考案は これ等の実施例にのみ限定されるものではない。
【0011】 図1乃至図5は本考案の第1実施例を表すが、左右後方に立設した2本の支柱 1,1の間にトップフレーム10及びベースフレーム13を懸架し、当該ベース フレーム13の両端部分には前方に向けてサイドフレーム14,14を取り付け て、下段の横行テーブル20,21と上段の昇降テーブル2を組み付けるための 枠体を構成する。トップフレーム10及びベースフレーム13の寸法は、上段の 昇降テーブル2が丁度3台分並設可能な長さとしている。尚、2本の支柱1,1 の上方には、昇降テーブル2の回りを囲う略コ字形状の保護パイプ12を水平に 取り付けている。
【0012】 左右のサイドフレーム14,14間には、前後2本の横行ガイドレール53, 53を設ける。左右のサイドフレーム14の後部にはモータベース32上に載置 された横行モータ30,31を取り付け、右側の横行モータ30より幾分前方の サイドフレーム14の内側面部分には横行スクリュー42を、左側の横行モータ 31より幾分前方のサイドフレーム14の内側面部には横行スクリュー43を、 各々回転自在に挿通し、横行モータ30の回転軸と横行スクリュー42との各々 に取り付けたギヤ34,34間にチェーン33を掛合し、横行モータ31と横行 スクリュー43との間もまた同様に構成する。前記横行スクリュー42,43は 横行ガイドレール53のほぼ半分の長さであり、当該横行ガイドレール53上に 横行テーブル20,21を横行ローラ51を以て転動自在に載置し、右側の横行 テーブル20の右側面部分に設けた横行ギヤ44に右側の横行スクリュー42を 回転自在に挿通し、左側の横行テーブル21の左側面部分に設けた横行ギヤ44 に左側の横行スクリュー43を回転自在に挿通して、水平方向への移動手段を具 えた下段の横行テーブルを構成している。尚、各々の横行テーブル20,21の 側面部にブラケット52を設け、該ブラケット52に前記横行ガイドレール53 上を転動する横行ローラ51を回転自在に取り付けている。また当該下段の横行 テーブルの前方に踏台11を設けている。
【0013】 また、トップフレーム10及びベースフレーム13の間には、適宜間隔を開け た2本1対の昇降マスト4,4を3組平行に立設し、この頂上のトップフレーム 10の上面部分にはモータベース32上に載置された昇降モータ3を取り付け、 該昇降モータ3の回転軸に連設した昇降スクリュー40を、横断面コ字状の開放 側を向い合わせた2本1対の昇降マスト4,4の間に垂下させ、昇降テーブル2 側に固定したギヤベース47の中央部の昇降ギヤ41に噛合させる。一方、昇降 テーブル2の後端部の両側面部には側板22を後退翼形状に取り付け、側板22 の最後部の上方内側に回転軸24で軸支される昇降ガイドローラ5,5を、下方 に連結杆23を取り付け、また側板22の昇降テーブル2との接合部付近の内側 に回転軸24で軸支される昇降ガイドローラ50,50を設ける。そして、当該 昇降ガイドローラ5を昇降マスト4の後部面45に、また昇降ガイドローラ50 を昇降マスト4の前部面46に回転自在に接触させる。このようにして垂直方向 への移動手段を具えた上段の昇降テーブルを構成している。
【0014】 さて、本実施例の二輪車を支えるための支持手段は、横行テーブル20,21 と昇降テーブル2とで同一であって、横行テーブル20,21及び昇降テーブル 2の後方中央部分に適宜角度で左傾すると共に右側縁部分が緩やかにカーブする ような形状に前輪落込孔60が開孔され、当該前輪落込孔60の前方で二輪車の ほぼ前後輪の間隔だけ隔たった床上には傾倒防止用の断面略コ字状の後輪支持枠 6を固定して成る。
【0015】 次に、本実施例の使用法であるが、下段の横行テーブル20,21の何れかに 二輪車を駐車させるには踏台11を利用して何れか空いている側の横行テーブル 20,21上に踏台11から二輪車を載せ上げ、更に前に進めて前輪を前輪落込 孔60の位置まで運ぶと、前輪が前輪落込孔60に落ち込みつつカーブした右側 縁部分にガイドされて左へ強制的に回転し、二輪車のハンドルが左に切られた形 で前輪が前輪落込孔60に嵌まり、と同時に後輪が後輪支持枠6の中に納まって 駐車完了と成る。前輪落込孔60の形状が上述した如くであるのは、ハンドルを 自動的に左に切らせることで二輪車の盗難防止用キーロックが行い得るようにす るためである。また後輪が後輪支持枠6の中に納まると、二輪車を後輪支持枠6 の両側の枠に持たれ掛けることが出来るので、二輪車のスタンドを立てることな く駐車させる得る。
【0016】 一方、3台ある上段の昇降テーブル2上の何れかに駐車させるには、一度昇降 テーブル2を下段に降ろす必要が生ずる。仮に右側の昇降テーブル2に二輪車を 駐車させたいとするならば、下段の横行テーブル20,21が既に駐車されてい るいないに拘らず、右側の横行テーブル20を中央に寄せる必要がある。そこで 右側の横行モータ30を正転させると、該横行モータ30の回転がチェーン33 とギヤ34とから構成される伝達機構を介して横行スクリュー42に伝達される ため、該横行スクリュー42に噛合する横行テーブル20の横行ギヤ44が左方 に押され、この結果横行ガイドレール53上に横行ローラ51を介して載置され た横行テーブル20が左方に移動し、この空いた場所に昇降テーブル2を降ろす ことが可能と成る。この際左側の横行テーブル21が一番左に在ればこれに対す る操作は不必要であるが、中央に在るならば、前述した横行テーブル20の左方 への移動と共に或はこれに先駆けて、横行テーブル21も一段左に寄せなくては 成らない。尚必要に応じて右側の横行モータ30を逆転させると、横行テーブル 20が右方に移動することは明白である(図2及び図5を参照のこと)。
【0017】 このようにして下段の右側に空きが出来たならば、右端の昇降モータ3を逆転 させると、図4から明かと成るように昇降スクリュー40が逆転して右端の昇降 テーブル2を下段まで下降させる。該昇降テーブル2は、側板22に設けた昇降 ガイドローラ5,50により昇降マスト4を転動して安定的に下降する。このよ うに操作して昇降テーブル2を下まで降ろしたならば、当該昇降テーブル2上に 二輪車を載置するやり方は、前述した下段の横行テーブル20,21の何れかに 駐車させる場合と同一である。この後右端の昇降モータ3を正転させ、当該昇降 テーブル2を元の位置まで上昇させて駐車完了と成る。
【0018】 本実施例に於いては、上述した一連の動作がモータ3,30,31の力で軽く 容易に為されるため、二輪車を駐車させたいとする人は横行テーブル20,21 や昇降テーブル2上に二輪車を転がし、前輪を前輪落込孔60に落し込み、後輪 を後輪支持枠6の中に納めて立て掛けるだけのことを行えば良い。特に二輪車の スタンドを立てる必要もない。尚、上段の昇降テーブル2上に駐車された二輪車 の不可抗力的な転倒落下を防止する手段としては、前述の昇降テーブル2の回り を囲う略コ字形状の保護パイプ12がその役目を担っている。
【0019】 尚、本実施例では、後輪支持枠6の幅調整を行い得る機構を付加すれば、後輪 支持枠6の両側面板で後輪を挟持して二輪車の傾倒防止をより完全なものとする ことが可能と成る。前記保護パイプ12などは個々の昇降テーブル2に対し1つ ずつ割り当てて形成するようにしても良い。また、各々の駐車用のテーブル2, 20,21をどの順でどの方向にどれだけ移動させるか等々の制御手段、手順、 操作盤の構成、操作盤の取付位置等は適宜決定可能である。
【0020】 次に、図6は本考案の第2実施例の後輪支持枠部分を表す斜視図であり、前記 後輪支持枠6を改良したものである。即ち、後輪支持枠6の手前側に底面より浮 かせるようにして山越え61を設けている点に特徴を有する。これは一種の後退 防止機構である。
【0021】 次に、図7は本考案の第3実施例の下段部分の側面図を表す。前述第1実施例 では、踏台11を使用し、二輪車9を横行テーブル20上に載せ上げ、更に前に 進めて前輪90を前輪落込孔60の位置まで運ぶと、前輪90が前輪落込孔60 に落ち込みつつ左へ回転し、二輪車9のハンドル93が左に切られた姿勢で前輪 90が前輪落込孔60に嵌まり、後輪91が後輪支持枠6の中に納まって駐車が 完了することを説明しているが、前輪90を前輪落込孔60の位置まで運ぶ必要 があるため、この操作には身体を横行テーブル20上に乗り入れる動作が不可欠 である。この時上段の昇降テーブル2の取付位置が低いと、これに頭などをぶつ けないように身体を屈めねばならない。本実施例の目的はこのような問題を解決 することに在り、二輪車を押し込むのに身体を横行テーブル20上に乗り入れな くても良いものとすることに在する。
【0022】 そこで、本実施例の二輪車を支えるための支持手段を、底部に滑車65を有す る可動部材64上に回動軸で回動自在に設けられ、且つ前記滑車65により案内 レール62上を前後方向に移動可能に設置された前輪捕捉部63と、該前輪捕捉 部63の後方床上に固定され、可動する幅調整板を備えた後輪支持枠63とから 成るものとし、これを昇降テーブル2上や横行テーブル20,21上に設置して 自動二輪車専用の駐車装置と為した。尚、前記後輪支持枠63には両側面板間の 距離を調節し得る幅調節機能が設けられている。このものは、自動二輪車の如く 重量が重くタイヤ幅の広いものに対する傾倒防止機構でもある。
【0023】 さて、駐車用のテーブルを選択し上述所要の操作を行った後、前輪90を前輪 捕捉部63内に押し入れ、ハンドル93を左に切って前輪捕捉部63を回動させ ハンドル93に施錠し、身体を奥へ踏み入れることなくその位置で自動二輪車9 の荷台等を両手で支えその儘更に押し出すと、後輪91が後輪支持枠6内に挿入 されるので、後輪支持枠6の幅調整を行って自動二輪車9のスタンドを立てるこ となく駐車させることが出来る。仮にこれが昇降テーブル2上での駐車であるな らば、当該昇降テーブル2を操作して上昇させれば駐車完了と成る。尚自動二輪 車9の出庫作業を行う時には、前輪捕捉部63が前輪90に引かれて案内レール 62上を後輪支持枠6方向に移動するため、次回の駐車に際して好都合な場所に 位置することに成る。
【0024】 次に、図8は本考案の第4実施例の下段部分の部分斜視図を表す。本実施例の 特徴は、駐車させる二輪車をそのハンドル93部分のみで支持し得る構成を有す る点に存する。即ち、横行テーブル20上に載置台7を固着し、該載置台7上に 断面略コ字状の軸受け70を螺着し、該軸受け70に端部を略L字状に折り曲げ た支持杆71をその横部分の回動軸72で揺動自在に枢着し、当該支持杆71の 頂部側面部にパイプ状の取付杆77を取り付け、該取付杆77の他端部に捕捉環 74及びグリップ75を設けて成る。前記捕捉環74は略方形の枠状であって、 これが二輪車9の円柱形状のハンドルグリップ94と都合よく係合し得る如くに 曲げられている。尚、前記支持杆71はその下端部分で回動自在であり、回動軸 72には、支持杆71の傾倒防止(揺動角度の規制手段)のための止めピン73 が設けられている。また、横行テーブル20の前端部近傍には、二輪車9の後輪 91を落し込んで後退防止を行うための後輪落込孔76が開孔されている。横行 テーブル20を横行ガイドレール53上で転支する機構は、方形状のブラケット 54をその対角線が垂直水平と成るように横行テーブル20の側面部に固定し、 当該ブラケット54の下側2方向に回転軸56に軸支された車輪55を取り付け ることによって実現している。
【0025】 図8は、原動機付き自転車9の駐車状態を表すが、捕捉環74のグリップ75 を左手で持ち、右手で原動機付き自転車9を支えつつ原動機付き自転車9の円柱 状のハンドルグリップ94を捕捉環74に係止させ、原動機付き自転車9を支持 杆71に持たせ掛けるようにする。当該支持杆71は、止めピン73が載置台7 に当接する角度までしか傾倒することが出来ない。この時後輪91は後輪落込孔 76内に落し込まれており、これで下段の横行テーブル20上への駐車は完了で ある。これが上段の昇降テーブル2上への駐車作業であるならば、この後で昇降 テーブル2を操作して上昇させれば駐車完了と成る。
【0026】 さて、図9で表す第5実施例は、第3実施例同様、二輪車を押し込むのに身体 を横行テーブル21上に乗り入れずに済むように工夫されたものである。即ち、 断面が略C字形のリップ型鋼で作られた案内レール80と、その両端に取り付け られたストッパ87とで構成される二輪車輌の全長に大略等しい長さの案内軌条 を横行テーブル21上に固定する。ベースプレート8は断面コ字状を呈し、その 両側片82の内側4箇所にローラ83が取り付けられ、当該ベースプレート8は 左側部で前記案内レール80に前後方向に移動自在に係合し、案内レール80よ り離れたりしないように成っている。前記ベースプレート8の前端側で右寄りの 部位に、前方に傾斜したスロープ81が設けられている。またベースプレート8 の車上げ用のスロープ81の左側中央部に、断面コ字状の軸受70を螺着し、該 軸受70に端部を略L字状に折り曲げた支持杆の横部分の回動軸72で揺動自在 に枢着し、回動軸72の延長部分である支持杆の縦部分にパイプ状の支持杆71 をその長さ方向に摺動するように被せ、該支持杆71の頂部側面部分にパイプ状 の取付杆77の一端部を取り付け、該取付杆77の他端部に別の取付杆を挿着し (通常は取付杆77の内部に納まっているため図示せず)、該取付杆の先端部に 捕捉環74及びグリップ75を設けて成る。前記捕捉環74は全体として枠形状 を為し、これが原動機付き自転車9等のハンドルグリップ94と都合よく係合し 得るように略く字形状に曲げられている。前記支持杆71は回動軸72から摺動 且つ回動自在に、捕捉環74は取付杆77に対し摺動且つ回動自在に構成されて いる。要するに、案内レール80に移動自在に係合させたベースプレート8上に 支持杆71を揺動自在に設け、当該支持杆71の一端部に原動機付き自転車9の ハンドルグリップ94を係止捕捉して原動機付き自転車9を支持し得るグリップ 捕捉環74を設けて、横行テーブル21上で原動機付き自転車9を支えるための 支持手段を構成している。尚、ベースプレート8上の後方中央部分には適宜角度 で左傾すると共に右側縁部分が緩やかにカーブするような形状に前輪落込孔84 が開孔され、その下方に横方向に渡した前輪載置板85を設けると共に、前輪落 込孔84の左方後方部分に前輪90の行き過ぎを防止するストッパ86が立設さ れている。図中符号73は、支持杆71の傾倒防止(揺動角度の規制)のための 止めピンである。
【0027】 さて、駐車用のテーブルを選択し上述した所要の操作を行った後、前輪90を スロープ81からベースプレート8上に押し上げ更に先に進めると、前輪90は 前輪落込孔84に落ち込みつつカーブした右側縁部分にガイドされて左へ強制的 に回転し、前輪90が前輪載置板85面に接地し、前輪90の前端部がストッパ 86に当接し、原動機付き自転車9のハンドル93が左に切られた形で前輪90 が前輪落込孔84に嵌まる。そこで、捕捉環74のグリップ75を左手で持ち、 右手で原動機付き自転車9を支えつつ、原動機付き自転車9の円柱状のハンドル グリップ94を捕捉環74に係止させ、原動機付き自転車9を支持杆71に持た せ掛けるようにする。当該支持杆71は、止めピン73がベースプレート8面に 当接する角度までしか傾倒することが出来ない。ここでハンドル93に施錠し、 身体を奥へ踏み入れることなくその位置で原動機付き自転車9の荷台等を両手で 支えその儘更に押し出すと、原動機付き自転車9の前輪90部分を載せたベース プレート8が案内レール80に沿って奥へ移動し、後輪91が横行テーブル21 上に乗り上げる頃にはベースプレート8が案内レール80の端部ストッパ87ま で移動し、原動機付き自転車9のスタンド95を立てることなく駐車させること が出来る。仮にこれが昇降テーブル2上への駐車であるならば、昇降テーブル2 を操作して上昇させれば駐車完了と成る。尚、原動機付き自転車9の出庫作業を 行う時には、ベースプレート8が前輪90に引かれて案内レール80上を前方へ 移動するため、次回の駐車に際して好都合な場所に位置することに成る。
【0028】 尚本考案は上述実施例にのみ限定されないから、昇降テーブルや横行テーブル の設置台数は任意であり、該テーブル上で二輪車を支えるための支持手段の構成 も自由である。昇降テーブルや横行テーブルの形状も限定されないから、回りを 囲ったボックス形状とすることなども考えられる。下段の横行テーブルに於ける 水平方向への移動手段や、上段の昇降テーブルに於ける垂直方向への移動手段に 付いても任意に構成可能である。各々の実施例に於けるフレーム枠の構造も任意 であり、建築物の壁面等を利用する構成も考え得る。また各々のテーブルを移動 させる制御装置にはどのようなものを使用してもよく、各々のテーブルの移動の 為の動力源としては、モータやエンジンのみならず、重錘の落下する力等を活用 する構成もまた可能である。
【0029】
【考案の効果】
以上、本考案は自転車は勿論のこと、自動二輪車、原動機付き自転車等の特に 重量のある二輪車を容易に駐車出庫可能な、二輪車立体駐車装置を提供すべく、 水平方向への移動手段を具えた下段の横行テーブルと、垂直方向への移動手段を 具えた上段の昇降テーブルとから成る立体駐車装置であって、各々のテーブルに は二輪車の支持手段が設けられていることを特徴とする二輪車立体駐車装置を構 成した。
【0030】 この結果、多数の二輪車を立体的に整然と駐車収納させられること、上段での 駐車出庫に際し下段に既に駐車されている二輪車や下段の駐車テーブルが邪魔に 成らないこと、及び人力ではなく動力を用いて重量なる二輪車の移動が誰にでも 容易に出来るように成り、所期の目的が達成することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の正面図である。
【図2】同実施例の下段部分の平面図である。
【図3】同実施例の側面図である。
【図4】同実施例の上段部昇降機構の部分斜視図であ
る。
【図5】同実施例の下段部横行機構の部分斜視図であ
る。
【図6】本考案の第2実施例の後輪支持枠部分の斜視図
である。
【図7】本考案の第3実施例の下段部分の側面図であ
る。
【図8】本考案の第4実施例の下段部分の部分斜視図で
ある。
【図9】本考案の第5実施例の下段部分の斜視図であ
る。
【図10】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 支柱 10 トップフレーム 11 踏台 12 保護パイプ 13 ベースフレーム 14 サイドフレーム 2 昇降テーブル 20 横行テーブル 21 横行テーブル 22 側板 23 連結杆 24 回転軸 25 側板 26 側板 3 昇降モータ 30 横行モータ 31 横行モータ 32 モータベース 33 チェーン 34 ギヤ 4 昇降マスト 40 昇降スクリュー 41 昇降ギヤ 42 横行スクリュー 43 横行スクリュー 44 横行ギヤ 45 後部面 46 前部面 47 ギヤベース 5 昇降ガイドローラ 50 昇降ガイドローラ 51 横行ローラ 52 ブラケット 53 横行ガイドレール 54 ブラケット 55 車輪 56 回転軸 6 後輪支持枠 60 前輪落込孔 61 山越え 62 案内レール 63 前輪捕捉部 64 可動部材 65 ローラ 66 ストッパ 7 載置台 70 軸受け 71 支持杆 72 回動軸 73 止めピン 74 捕捉環 75 グリップ 76 後輪落込孔 77 取付杆 8 ベースプレート 80 案内レール 81 スロープ 82 側片 83 ローラ 84 前輪落込孔 85 前輪載置板 86 ストッパ 87 ストッパ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向への移動手段を具えた下段の横
    行テーブルと垂直方向への移動手段を具えた上段の昇降
    テーブルとから成る立体駐車装置であって、各々のテー
    ブルには二輪車の支持手段が設けられていることを特徴
    とする、二輪車立体駐車装置。
  2. 【請求項2】 上段の昇降テーブルの設置台数に対して
    下段の横行テーブルの設置台数を1台少なくして成るこ
    とを特徴とする、請求項1の二輪車立体駐車装置。
JP5822993U 1993-09-30 1993-09-30 二輪車立体駐車装置 Pending JPH0722892U (ja)

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JP5822993U JPH0722892U (ja) 1993-09-30 1993-09-30 二輪車立体駐車装置

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KR100987664B1 (ko) * 2009-12-01 2010-10-13 디노스틸 주식회사 자전거 대여장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06221012A (ja) * 1992-11-26 1994-08-09 Ii S P:Kk フロアラックスライド合成2段駐輪装置

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