JPH07228859A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH07228859A
JPH07228859A JP4769794A JP4769794A JPH07228859A JP H07228859 A JPH07228859 A JP H07228859A JP 4769794 A JP4769794 A JP 4769794A JP 4769794 A JP4769794 A JP 4769794A JP H07228859 A JPH07228859 A JP H07228859A
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勝 末継
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哲 篠島
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真美 大沼
Yuki Shibata
由記 芝田
Rumiko Kako
留美子 加来
Takeshi Harigai
毅 針谷
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
Kanemoto Kitamura
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 紫外線吸収剤と、下記一般式化1で表される
トラネキサム酸のアミド体およびその塩の少なくとも1
種以上とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。 【化1】 〔式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を、R2
はアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シク
ロアルケニル基、ピリジル基、トリフルオロメチル基、
フェニルアルキル基(ここでアルキル部分は炭素数1〜
3であり、フェニル部分は1〜3個の水酸基、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基で
置換されていてもよい)、フェニル基(ここでフェニル
基は1〜3個の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、ハロゲン原子、アミノ基で置換されていてもよ
い)またはスチリル基(ここでフェニル部分は1〜3個
の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、アミノ基で置換されていてもよい)を示す〕 【効果】 紫外線吸収剤の皮膚刺激性を抑制し、且つ優
れた皮膚美白効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線吸収剤の皮膚刺
激性を抑制し、且つ皮膚美白効果が著しく改良された安
全性の高い皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚のしみなどの発生機序については一
部不明な点もあるが、一般には、ホルモンの異常や日光
からの紫外線の刺激が原因となってメラニン色素が形成
され、これが皮膚内に異常沈着するものと考えられてい
る。このようなしみやあざの治療法にはメラニンの生成
を抑制する物質、例えばビタミンCを大量に投与する方
法、グルタチオン等を注射する方法あるいはコウジ酸、
システインなどを軟膏、クリーム、ローションなどの形
態にして、局所に塗布するなどの方法がとられている。
また、欧米ではハイドロキノン製剤が医薬品として用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た化合物はハイドロキノンを除いてはその効果の発現が
極めて緩慢であるため、美白効果が十分ではなく、一
方、ハイドロキノンは効果は一応認められているが、感
作性があるため一般には、使用が制限されている。さら
に、皮膚外用剤は皮膚に施用された後、日光に照射され
るため、紫外線吸収剤を配合することがしばしば行われ
ているが、紫外線吸収剤の配合に基づく皮膚に対する刺
激性が紫外線吸収剤の種類や個人差によって問題となる
場合があった。
【0004】このような事情に鑑み、本発明者等は、安
全性、安定性および皮膚美白効果に優れ、且つ併用され
る紫外線吸収剤の皮膚刺激性を抑制した皮膚外用剤を開
発することを目的として鋭意研究を重ねた結果、トラネ
キサム酸のアミド体およびその塩が極めて安全性に優
れ、安定性もよく、また皮膚美白効果の点においてもハ
イドロキノンを凌ぎ、さらに併用される紫外線吸収剤の
皮膚刺激性を抑制する作用を有することを認め、本発明
を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1は、紫外線吸収剤と、下記一般式化2で表わされる
トラネキサム酸のアミド体およびその塩の少なくとも1
種以上とを含有することを特徴とする皮膚外用剤であ
る。
【0006】
【化2】 〔式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を、R2
はアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シク
ロアルケニル基、ピリジル基、トリフルオロメチル基、
フェニルアルキル基(ここでアルキル部分は炭素数1〜
3であり、フェニル部分は1〜3個の水酸基、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基で
置換されていてもよい)、フェニル基(ここでフェニル
基は1〜3個の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、ハロゲン原子、アミノ基で置換されていてもよ
い)またはスチリル基(ここでフェニル部分は1〜3個
の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、アミノ基で置換されていてもよい)を示す〕
【0007】本発明の請求項2は、皮膚外用剤中の紫外
線吸収剤がベンゾフェノン系紫外線吸収剤である特許請
求の範囲第1項に記載の皮膚外用剤である。本発明の請
求項3は、皮膚外用剤中の紫外線吸収剤が2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノンである特許請求の範囲
第1項に記載の皮膚外用剤である。本発明の請求項4
は、皮膚外用剤中の紫外線吸収剤がp−アミノ安息香酸
系紫外線吸収剤である特許請求の範囲第1項に記載の皮
膚外用剤である。本発明の請求項5は、皮膚外用剤中の
紫外線吸収剤がp−ジメチルアミノ安息香酸オクチルで
ある特許請求の範囲第1項に記載の皮膚外用剤である。
本発明の請求項6は、皮膚外用剤中の紫外線吸収剤がメ
トキシ桂皮酸系紫外線吸収剤である特許請求の範囲第1
項に記載の皮膚外用剤である。本発明の請求項7は、皮
膚外用剤中の紫外線吸収剤がp−メトキシ桂皮酸オクチ
ルである特許請求の範囲第1項に記載の皮膚外用剤であ
る。本発明の請求項8は、皮膚外用剤中の紫外線吸収剤
がジ−p−メトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸
グリセリルである特許請求の範囲第1項に記載の皮膚外
用剤である。本発明の請求項9は、皮膚外用剤中の紫外
線吸収剤がジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤である特
許請求の範囲第1項に記載の皮膚外用剤である。本発明
の請求項10は、皮膚外用剤中の紫外線吸収剤が、4−
tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンであ
る特許請求の範囲第1項に記載の皮膚外用剤である。本
発明の請求項11は、皮膚外用剤中の紫外線吸収剤の配
合量が0.05〜10重量%である特許請求の範囲第1
項乃至第10項に記載の皮膚外用剤である。本発明の請
求項12は、皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド体
またはその塩が上記一般式化2においてR1 が水素原子
または低級アルキル基で、R2 がアルキル基またはシク
ロアルキル基であるトラネキサム酸のアミド体またはそ
の塩である特許請求の範囲第1項乃至第11項に記載の
皮膚外用剤である。本発明の請求項13は、皮膚外用剤
中のトラネキサム酸のアミド体またはその塩が上記一般
式化2においてR1 が水素原子または低級アルキル基
で、R2 がアルケニル基またはシクロアルケニル基であ
るトラネキサム酸のアミド体またはその塩である特許請
求の範囲第1項乃至第11項に記載の皮膚外用剤であ
る。本発明の請求項14は、皮膚外用剤中のトラネキサ
ム酸のアミド体またはその塩が上記一般式化2において
1 が水素原子または低級アルキル基で、R2 がピリジ
ル基であるトラネキサム酸のアミド体またはその塩であ
る特許請求の範囲第1項乃至第11項に記載の皮膚外用
剤である。本発明の請求項15は、皮膚外用剤中のトラ
ネキサム酸のアミド体またはその塩が上記一般式化2に
おいてR1 が水素原子または低級アルキル基で、R2
トリフルオロメチル基であるトラネキサム酸のアミド体
またはその塩である特許請求の範囲第1項乃至第11項
に記載の皮膚外用剤である。本発明の請求項16は、皮
膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド体またはその塩が
上記一般式化2においてR1 が水素原子または低級アル
キル基で、R2 がフェニルアルキル基(ここでアルキル
部分は炭素数1〜3であり、フェニル部分は1〜3個の
水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン
原子、アミノ基で置換されていてもよい)であるトラネ
キサム酸のアミド体またはその塩である特許請求の範囲
第1項乃至第11項に記載の皮膚外用剤である。本発明
の請求項17は、皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミ
ド体またはその塩が上記一般式化2においてR1 が水素
原子または低級アルキル基で、R2 がフェニル基(ここ
でフェニル基は1〜3個の水酸基、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基で置換されて
いてもよい)であるトラネキサム酸のアミド体またはそ
の塩である特許請求の範囲第1項乃至第11項に記載の
皮膚外用剤である。本発明の請求項18は、皮膚外用剤
中のトラネキサム酸のアミド体またはその塩が上記一般
式化2においてR1 が水素原子または低級アルキル基
で、R2 がスチリル基(ここでフェニル部分は1〜3個
の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、アミノ基で置換されていてもよい)であるトラ
ネキサム酸のアミド体またはその塩である特許請求の範
囲第1項乃至第11項に記載の皮膚外用剤である。本発
明の請求項19は、皮膚外用剤中のトラネキサム酸のア
ミド体およびその塩の少なくとも1種以上の配合量が
0.001〜20重量%である特許請求の範囲第1項乃
至第18項に記載の皮膚外用剤である。本発明の請求項
20は、皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド体およ
びその塩の少なくとも1種以上の配合量が0.1〜7重
量%である特許請求の範囲第1項乃至第18項に記載の
皮膚外用剤である。本発明の請求項21は、トラネキサ
ム酸のアミド体およびその塩の少なくとも1種以上と、
紫外線吸収剤との配合比が、紫外線吸収剤1重量部に対
してトラネキサム酸のアミド体およびその塩の少なくと
も1種以上が0.1〜60重量部であることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項乃至第20項に記載の皮膚外用
剤である。
【0008】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明に係るトラネキサム酸のアミド体およびその塩は、
例えば、J. Med.Chem.,15, 247 (1972)、特開昭48−685
41 号公報、特開昭53−148536号公報、特開昭57−59847
号公報等の方法により容易に合成することができる。
【0009】上記の如くして製造された本発明化合物は
所望によりナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム
塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の無機塩あるいは
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン等の有機塩とすることができる。
【0010】具体的に物質名を例示すれば、トランス−
4−アセチルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、
トランス−4−トリフルオロアセチルアミノメチルシク
ロヘキサンカルボン酸、トランス−4−プロピオニルア
ミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−
ブチリルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トラ
ンス−4−イソブチリルアミノメチルシクロヘキサンカ
ルボン酸、トランス−4−バレリルアミノメチルシクロ
ヘキサンカルボン酸、トランス−4−イソバレリルアミ
ノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−ピ
バロイルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トラ
ンス−4−ペンタノイルアミノメチルシクロヘキサンカ
ルボン酸、トランス−4−ヘキサノイルアミノメチルシ
クロヘキサンカルボン酸、トランス−4−(2−ヘキセ
ノイルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸、トラ
ンス−4−ノニルアミノメチルシクロヘキサンカルボン
酸、トランス−4−(9−テトラデセノイルアミノメチ
ル)シクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−デカノ
イルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス
−4−パルミトイルアミノメチルシクロヘキサンカルボ
ン酸、トランス−4−ステアロイルアミノメチルシクロ
ヘキサンカルボン酸、トランス−4−オレオイルアミノ
メチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−リノ
ロイルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トラン
ス−4−リノレノイルアミノメチルシクロヘキサンカル
ボン酸、トランス−4−(2,4,6−オクタトリエノ
イルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸、トラン
ス−4−(トランス−4′−n−ペンチルシクロヘキシ
ルカルボニルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン
酸、トランス−4−(トランス−4′−イソブチルシク
ロヘキシルカルボニルアミノメチル)シクロヘキサンカ
ルボン酸、トランス−4−ベンゾイルアミノメチルシク
ロヘキサンカルボン酸、トランス−4−(3′,4′−
ジメトキシシンナモイルアミノメチル)シクロヘキサン
カルボン酸、トランス−4−(3′,4′,5′−トリ
メトキシベンゾイルアミノメチル)シクロヘキサンカル
ボン酸、トランス−4−(3′,4′−ジヒドロキシベ
ンゾイルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸、ト
ランス−4−(2′−ヒドロキシベンゾイルアミノメチ
ル)シクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−(2′
−アミノベンゾイルアミノメチル)シクロヘキサンカル
ボン酸、トランス−4−(2′−アミノ−5′−ブロモ
ベンゾイルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸、
トランス−4−(3′−ピリジルカルボニルアミノメチ
ル)シクロヘキサンカルボン酸等があげられる。
【0011】本発明に係る皮膚外用剤に配合されるトラ
ネキサム酸のアミド体およびその塩の配合量には特に限
定はないが、一般には、皮膚外用剤全量に対して0.0
01〜20重量%、好ましくは0.1〜7重量%配合す
る。この配合量が0.001重量%未満では皮膚外用剤
の美白効果および皮膚外用剤の皮膚刺激性を抑制する効
果が乏しくなる傾向にあり、逆に、20重量%を超えて
配合しても効果の増加は実質上望めないし、皮膚外用剤
への配合も難しくなる傾向にある。
【0012】本発明に係る皮膚外用剤に配合される紫外
線吸収剤はベンゾフェノン系紫外線吸収剤、p−アミノ
安息香酸系紫外線吸収剤、メトキシ桂皮酸系紫外線吸収
剤、ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤、サリチル酸系
紫外線吸収剤であり、係る紫外線吸収剤の代表的な化合
物を例示すれば以下の通りである。
【0013】(1)ベンゾフェノン系紫外線吸収剤 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジ
ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,
2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸
塩、4−フェニルベンゾノン、2−エチルヘキシル−
4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレー
ト、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノ
ン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン
【0014】(2)p−アミノ安息香酸系紫外線吸収剤 p−アミノ安息香酸(以下PABAと略す)、PABA
モノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPAB
Aエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチル
エステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、
N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジ
メチルPABAアミルエステル、N,N−ジメチルPA
BAオクチルエステル
【0015】(3)メトキシ桂皮酸系紫外線吸収剤 桂皮酸オクチルエステル、4−イソプロピル桂皮酸エチ
ルエステル、2,5−ジイソプロピル桂皮酸メチルエス
テル、2,4−ジイソプロピル桂皮酸エチルエステル、
2,4−ジイソプロピル桂皮酸メチルエステル、p−メ
トキシ桂皮酸プロピルエステル、p−メトキシ桂皮酸イ
ソプロピルエステル、p−メトキシ桂皮酸イソアミルエ
ステル、p−メトキシ桂皮酸オクチルエステル(p−メ
トキシ桂皮酸2−エチルヘキシルエステル)、p−メト
キシ桂皮酸2−エトキシエチルエステル、p−メトキシ
桂皮酸シクロヘキシルエステル、p−メトキシ桂皮酸ナ
トリウム、p−メトキシ桂皮酸カリウム、ジ−p−メト
キシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル
【0016】(4)ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤 4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、
4−メトキシ−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4
−イソプロピルジベンゾイルメタン
【0017】(5)サリチル酸系紫外線吸収剤 サリチル酸アミルエステル、サリチル酸メンチルエステ
ル、サリチル酸ホモメンチルエステル、サリチル酸オク
チルエステル、サリチル酸フェニルエステル、サリチル
酸ベンジルエステル、サリチル酸エチレングリコール、
サリチル酸ジプロピレングリコール
【0018】本発明に従った皮膚外用剤に配合される紫
外線吸収剤の配合量にはとくに限定はないが、一般には
皮膚外用剤全量に対して0.05〜10重量%、好まし
くは0.5〜8重量%配合する。この配合量が少な過ぎ
ると、日焼けを予防することができず、トラネキサム酸
のアミド体およびその塩の美白効果が相殺される傾向に
あるので好ましくなく、逆に多過ぎると皮膚外用剤の安
定性を損なう傾向にあるので好ましくない。なお、紫外
線吸収剤の配合量と前記のトラネキサム酸のアミド体お
よびその塩の配合量との相対比にも特に限定はないが、
紫外線吸収剤の皮膚刺激性を好適に抑制するためには紫
外線吸収剤1重量部に対して0.1〜60重量部のトラ
ネキサム酸のアミド体およびその塩を配合するのが好ま
しい。
【0019】本発明の皮膚外用剤には上記した必須成分
の他に通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる
他の成分、例えば油分、酸化防止剤、界面活性剤、保湿
剤、香料、水、アルコール、増粘剤、防腐剤、色剤、粉
末、薬剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
本発明に係る皮膚外用剤の剤型は任意であり、例えば化
粧水などの可溶化系、乳液、クリームなどの乳化系、又
は軟膏、分散液などの任意の剤型をとることができる。
【0020】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明の技術的範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことはいうまでもない。なお、以下の実施
例において配合量は重量%である。先ず、本発明の効果
試験方法および評価方法について説明する。
【0021】(1)美白効果 (試験方法)肝斑の患者(女性)60名を対象として、
患者に12週間1日2回顔面患部に適量塗布し、12週
間後の患部の改善度合を肉眼で判定した。患者を1群1
0名に分けて6群とし、下記に示す処方で実施例1〜
3、比較例4〜6について試験を行った。
【0022】 実施例1〜3、比較例1〜6の試料 (アルコール相) 重量% 95%エチルアルコール 25.0 ポリオキシエチレン(25モル)硬化ヒマシ油エ−テル 2.0 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香料 適 量 薬剤(表1記載) 1.0 紫外線吸収剤(表2記載) 3.0 (水相) グリセリン 5.0 ヘキサメタリン酸ナトリウム 適 量 イオン交換水 残 余 (製法)水相、アルコール相を調製後可溶化する。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】(評価方法)使用後の患部の改善度合を下
記の判定基準に基づいて判定した。 (判定) ◎:被験者のうち著効および有効の示す割合が80%以
上の場合 ○:被験者のうち著効および有効の示す割合が50〜8
0%の場合 △:被験者のうち著効および有効の示す割合が30〜5
0%の場合 ×:被験者のうち著効および有効の示す割合が30%未
満の場合
【0026】表3より明らかなように、比較例に比べ
て、実施例の方が優れた皮膚美白効果を有することが認
められた。
【0027】
【表3】
【0028】(2)皮膚刺激性抑制効果 (試験方法)紫外線吸収剤配合皮膚外用剤の皮膚刺激性
(ひりつき)に及ぼすトラネキサム酸アミド体およびそ
の塩の緩和作用を、年齢19才〜26才の女子30名を
対象として、1群10名に分けて3群とし、顔の片面に
実施例1〜3の皮膚外用剤を、他の片面には、比較例1
〜3の皮膚外用剤をそれぞれ適量塗布した後、真夏時に
屋外で2時間テニスを行い、発刊時の顔面のひりつきの
度合を調べた。 (評価方法)以下の判定基準に基づいて判定した。 (判定基準)0:何も感じない ±:ややひりつきを感ずる +:ひりつきを感ずる −:強くひりつきを感ずる
【0029】
【表4】
【0030】表4より明らかなように、比較例に比べ
て、実施例の方が優れた皮膚刺激性抑制効果を有するこ
とが認められた。
【0031】 実施例4 バニシングクリーム ステアリン酸 5.0 ステアリンアルコール 4.0 ステアリン酸ブチルアルコールエステル 8.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 p−メトキシ桂皮酸オクチルエステル(紫外線吸収剤) 5.0 プロピレングリコール 10.0 トランス−4−パルミトイルアミノメチル シクロヘキサンカルボン酸 1.0 苛性カリ 0.2 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 余 (製法)イオン交換水にトランス−4−パルミトイルア
ミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、プロピレングリ
コールと苛性カリを加え溶解し加熱して70℃に保つ
(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ
(油相)。上記水相に油相を徐々に加え、全部加え終わ
ってからしばらくその温度に保ち反応をおこさせる。そ
の後ホモミキサーで均一に乳化し、よくかきまぜなが
ら、30℃まで冷却する。
【0032】 実施例5 バニシングクリーム ステアリン酸 6.0 ソルビタンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノステアリン 1.5 酸エステル 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(紫外線吸収剤) 8.0 プロピレングルコール 10.0 トランス−4−(3′,4′−ジメトキシシンナモイル アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸 5.0 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 余 (製法)イオン交換水にトランス−4−(3′,4′−
ジメトキシシンナモイルアミノメチル)シクロヘキサン
カルボン酸及びプロピレングリコールを加え加熱して7
0℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して7
0℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行
い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかきまぜな
がら、30℃まで冷却する。
【0033】 実施例6 中性クリーム ステアリルアルコール 7.0 ステアリン酸 2.0 水添ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシリアルコール 6.0 ポリオキシエチレン(25モル)セチルアルコールエーテル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 N,N−ジメチルPABAオクチルエステル(紫外線吸収剤) 3.0 プロピレングリコール 5.0 トランス−4−トリフルオロアセチルアミノメチル シクロヘキサンカルボン酸 10.0 香料 適 量 防腐剤・酸化防止剤 適 量 イオン交換水 残 余 (製法)イオン交換水にトランス−4−トリフルオロア
セチルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸及びプロ
ピレングリコールを加え加熱して70℃に保つ(水
相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油
相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサー
で均一に乳化した後、よくかきまぜながら、30℃まで
冷却する。
【0034】 実施例7 コールドクリーム 固型パラフィン 5.0 蜜ロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル) 2.0 ソルビタンモノラウリン酸エステル 4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 3.0 (紫外線吸収剤) 石鹸粉末 0.1 硼砂 0.2 トランス−4−(3’−p−ヒドロキシフェニルプロピオニル アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸 3.0 イオン交換水 残 余 香料 適 量 防腐剤・酸化防止剤 適 量 (製法)イオン交換水にトランス−4−(3’−p−ヒ
ドロキシフェニルプロピオニルアミノメチル)シクロヘ
キサンカルボン酸、石鹸粉末および硼砂を加え加熱溶解
して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解
して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかきまぜなが
ら徐々の加え反応を行う。反応終了後ホモミキサーで均
一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却
する。
【0035】 実施例8 乳 液 ポリオキシエチレン(20モル) ポリオキシプロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 シリコーンKF96(20cs)(信越化学) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 5.0 (紫外線吸収剤) プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 エチルアルコール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 2−アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適 量 トランス−4−(3′,4′,5′−トリメトキシベンゾイル アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸 3.0 イオン交換水 残 余 (製法)イオン交換水とエタノールにトランス−4−
(3′,4′,5′−トリメトキシベンゾイルアミノメ
チル)シクロヘキサンカルボン酸を加温溶解し、更にプ
ロピレングリコール以下の水溶性成分を溶解して、70
℃に保つ(水相)。他の油性成分を混合し、加熱融解し
て70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え、予備乳化
を行い、ホモミキサーで均一乳化し、乳化後、よくかき
まぜながら、30℃まで冷却する。
【0036】 実施例9 乳 液 ポリオキシエチレン(20モル) ポリオキシプロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 シリコーンKF96(20cs)(信越化学) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 N,N−ジメチルPABA−オクチルエステル(紫外線吸収剤)5.0 プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 エチルアルコール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 2−アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適 量 トランス−4−リノレノイルアミノメチル シクロヘキサンカルボン酸 7.0 イオン交換水 残 余 (製法)イオン交換水とエタノールにトランス−4−リ
ノレノイルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸を加
温溶解し、更にプロピレングリコール以下の水溶性成分
を溶解して、70℃に保つ(水相)。他の油性成分を混
合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相
を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化
し、乳化後、よくかきまぜながら、30℃まで冷却す
る。
【0037】 実施例10 乳 液 ポリオキシエチレン(20モル) ポリオキシプロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 シリコーンKF96(20cs)(信越化学) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 5.0 (紫外線吸収剤) プロピレングリコール 5.0 グルセリン 2.0 エチルアルコール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 2−アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適 量 トランス−4−(3′,4′−ジヒドロキシベンゾイル アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸 20.0 イオン交換水 残 余 (製法)イオン交換水とエタノールにトランス−4−
(3′,4′−ジヒドロキシベンゾイルアミノメチル)
シクロヘキサンカルボン酸を加温溶解し、更にプロピレ
ングリコール以下の水溶性成分を溶解して、70℃に保
つ(水相)。他の油性成分を混合し、加熱融解して70
℃に保つ(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行
い、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後、よくかきま
ぜながら、30℃まで冷却する。
【0038】 実施例11 乳 液 ステアリン酸 1.5 セチルアルコール 0.5 蜜ロウ 2.0 ポリオキシエチレン(20モル)モノオレイン酸エステル 1.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 1.0 クインスシード抽出液(5%水溶液) 20.0 エチルアルコール 10.0 ジ−p−メトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸 グリセリル(紫外線吸収剤) 5.0 プロピレングリコール 5.0 トランス−4−プロピオニルアミノメチル シクロヘキサンカルボン酸エチルエステル 8.0 イオン交換水 残 余 香料 適 量 防腐剤・酸化防止剤 適 量 (製法)イオン交換水にトランス−4−プロピオニルア
ミノメチルシクロヘキサンカルボン酸エチルエステル及
びプロピレングリコールを加え加熱溶解して70℃に保
つ(水相)。エチルアルコールに香料、紫外線吸収剤を
加えて溶解する(アルコール相)。クインスシード抽出
液を除く他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ
(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行いホモミキサ
ーで均一に乳化する。これをかきまぜながらアルコール
相とクインスシード抽出液を加える。その後かきまぜな
がら30℃まで冷却する。
【0039】 実施例12 乳 液 マイクロクリスタリンワックス 1.0 蜜ロウ 2.0 ラノリン 2.0 流動パラフィン 20.0 スクワラン 10.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 ポリオキシエチレン(20モル) 1.0 ソルビタンモノオレイン酸エステル 4−メトキシ−4’−t−ブチルベンゾイルメタン 5.0 (紫外線吸収剤) ジ−p−メトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸 5.0 グリセリル(紫外線吸収剤) プロピレングリコール 7.0 トランス−4−(2′−アミノベンゾイルアミノメチル) シクロヘキサンカルボン酸ナトリウム 2.0 イオン交換水 残 余 香料 適 量 防腐剤・酸化防止剤 適 量 (製法)イオン交換水にトランス−4−(2′−アミノ
ベンゾイルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸ナ
トリウム及びプロピレングリコールを加え加熱して70
℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱溶解して70
℃に保つ(油相)。油相をかきまぜながら、この油相に
水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化する。乳
化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0040】 実施例13 ゼリー 95%エチルアルコール 10.0 ジプロピレングリコール 15.0 ポリオキシエチレン(15モル)オレイルアルコールエーテル 2.0 4−メトキシ−4’−t−ブチル−ジベンゾイルメタン 0.5 (紫外線吸収剤) 2−ヒドロキシ−4−メトキシ桂皮酸オクチルエステル 0.5 (紫外線吸収剤) カルボキシビニルポリマー(商品名:カーボポール941) 1.0 苛性カリ 0.15 L−アルギニン 0.1 トランス−4−(4′−メトキシシンナモイルアミノメチル) シクロヘキサンカルボン酸 20.0 香料 適 量 防腐剤 適 量 イオン交換水 残 余 (製法)イオン交換水にトランス−4−(4′−メトキ
シシンナモイルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン
酸及びカーボポール941を均一に溶解し、一方95%
エタノールにジプロピレングリコール、ポリオキシエチ
レン(15モル)オレイルアルコールエーテル、その他
の成分を溶解し、水相に添加する。ついで苛性カリ、L
−アルギニンで中和させ増粘する。
【0041】 実施例14 ピールオフ型パック (アルコール相) 95%エタノール 10.0 ポリオキシエチレン(15モル)オレイルアルコールエーテル 2.0 ジ−p−メトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸 0.5 グリセリル(紫外線吸収剤) 防腐剤 適 量 香 料 適 量 (水相) トランス−4−(3′−ピリジルカルボニルアミノメチル) シクロヘキサンカルボン酸 3.0 ポリビニルアルコール 12.0 グリセリン 3.0 ポリエチレングリコール1500 1.0 イオン交換水 残 余 (製法)80℃にて水相を調製し、50℃に冷却する。
ついで室温で調製したアルコール相を添加後均一に混合
し、放冷する。
【0042】 実施例15 粉末入りパック (アルコール相) 95%エタノール 2.0 防腐剤 適 量 香 料 適 量 色 剤 適 量 4−メトキシ−4’−t−ブチル−ジベンゾイルメタン 1.0 (紫外線吸収剤) 2−ヒドロキシ−4−メトキシ桂皮酸オクチルエステル 1.0 (紫外線吸収剤) (水相) トランス−4−(p−ヒドロキシフェニルアセチル アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸 7.0 プロピレングリコール 7.0 亜鉛華 25.0 カオリン 20.0 イオン交換水 残 余 (製法)室温にて水相を均一に調製する。ついで室温に
て調製したアルコール相を添加し均一に混合する。
【0043】 実施例16 吸水軟膏 ワセリン 40.0 ステアリルアルコール 18.0 モクロウ 20.0 ポリオキシエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 0.25 グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(紫外線吸収剤)1.0 トランス−4−リノレノイルアミノメチル シクロヘキサンカルボン酸 10.0 イオン交換水 残 余 (製法)イオン交換水にトランス−4−リノレノイルア
ミノメチルシクロヘキサンカルボン酸を加え、70℃に
保つ(水相)。他の成分を70℃にて混合溶解する(油
相)。上記水相に油相を添加し、ホモミキサーで均一に
乳化後、冷却する。
【0044】本発明で得られた皮膚外用剤はいずれも実
施例1〜3で行った美白効果試験および皮膚刺激性抑制
効果試験において効果が認められた。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る紫外線吸収剤と、トラネキ
サム酸のアミド体およびその塩を含有して成る皮膚外用
剤は、紫外線吸収剤の皮膚刺激性を抑制し、且つ皮膚美
白効果が著しく改良された安全性の高い皮膚外用剤であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/42 7/44 (72)発明者 芝田 由記 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 加来 留美子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 針谷 毅 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 小林 浩 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 北村 謙始 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線吸収剤と、下記一般式化1で表わさ
    れるトラネキサム酸のアミド体およびその塩の少なくと
    も1種以上とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。 【化1】 〔式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を、R2
    はアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シク
    ロアルケニル基、ピリジル基、トリフルオロメチル基、
    フェニルアルキル基(ここでアルキル部分は炭素数1〜
    3であり、フェニル部分は1〜3個の水酸基、低級アル
    キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基で
    置換されていてもよい)、フェニル基(ここでフェニル
    基は1〜3個の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキ
    シ基、ハロゲン原子、アミノ基で置換されていてもよ
    い)またはスチリル基(ここでフェニル部分は1〜3個
    の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
    ン原子、アミノ基で置換されていてもよい)を示す〕
  2. 【請求項2】皮膚外用剤中の紫外線吸収剤がベンゾフェ
    ノン系紫外線吸収剤である特許請求の範囲第1項に記載
    の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】皮膚外用剤中の紫外線吸収剤が2−ヒドロ
    キシ−4−メトキシベンゾフェノンである特許請求の範
    囲第1項に記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】皮膚外用剤中の紫外線吸収剤がp−アミノ
    安息香酸系紫外線吸収剤である特許請求の範囲第1項に
    記載の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】皮膚外用剤中の紫外線吸収剤がp−ジメチ
    ルアミノ安息香酸オクチルである特許請求の範囲第1項
    に記載の皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】皮膚外用剤中の紫外線吸収剤がメトキシ桂
    皮酸系紫外線吸収剤である特許請求の範囲第1項に記載
    の皮膚外用剤。
  7. 【請求項7】皮膚外用剤中の紫外線吸収剤がp−メトキ
    シ桂皮酸オクチルである特許請求の範囲第1項に記載の
    皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】皮膚外用剤中の紫外線吸収剤がジ−p−メ
    トキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリルで
    ある特許請求の範囲第1項に記載の皮膚外用剤。
  9. 【請求項9】皮膚外用剤中の紫外線吸収剤がジベンゾイ
    ルメタン系紫外線吸収剤である特許請求の範囲第1項に
    記載の皮膚外用剤。
  10. 【請求項10】皮膚外用剤中の紫外線吸収剤が4−tert
    −ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンである特
    許請求の範囲第1項に記載の皮膚外用剤。
  11. 【請求項11】皮膚外用剤中の紫外線吸収剤の配合量が
    0.05〜10重量%である特許請求の範囲第1項乃至
    第10項に記載の皮膚外用剤。
  12. 【請求項12】皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド
    体またはその塩が特許請求の範囲第1項の一般式化1に
    おいてR1 が水素原子または低級アルキル基で、R2
    アルキル基またはシクロアルキル基であるトラネキサム
    酸のアミド体またはその塩である特許請求の範囲第1項
    乃至第11項に記載の皮膚外用剤。
  13. 【請求項13】皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド
    体またはその塩が特許請求の範囲第1項の一般式化1に
    おいてR1 が水素原子または低級アルキル基で、R2
    アルケニル基またはシクロアルケニル基であるトラネキ
    サム酸のアミド体またはその塩である特許請求の範囲第
    1項乃至第11項に記載の皮膚外用剤。
  14. 【請求項14】皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド
    体またはその塩が特許請求の範囲第1項の一般式化1に
    おいてR1 が水素原子または低級アルキル基で、R2
    ピリジル基であるトラネキサム酸のアミド体またはその
    塩である特許請求の範囲第1項乃至第11項に記載の皮
    膚外用剤。
  15. 【請求項15】皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド
    体またはその塩が特許請求の範囲第1項の一般式化1に
    おいてR1 が水素原子または低級アルキル基で、R2
    トリフルオロメチル基であるトラネキサム酸のアミド体
    またはその塩である特許請求の範囲第1項乃至第11項
    に記載の皮膚外用剤。
  16. 【請求項16】皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド
    体またはその塩が特許請求の範囲第1項の一般式化1に
    おいてR1 が水素原子または低級アルキル基で、R2
    フェニルアルキル基(ここでアルキル部分は炭素数1〜
    3であり、フェニル部分は1〜3個の水酸基、低級アル
    キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基で
    置換されていてもよい)であるトラネキサム酸のアミド
    体またはその塩である特許請求の範囲第1項乃至第11
    項に記載の皮膚外用剤。
  17. 【請求項17】皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド
    体またはその塩が特許請求の範囲第1項の一般式化1に
    おいてR1 が水素原子または低級アルキル基で、R2
    フェニル基(ここでフェニル基は1〜3個の水酸基、低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、アミ
    ノ基で置換されていてもよい)であるトラネキサム酸の
    アミド体またはその塩である特許請求の範囲第1項乃至
    第11項に記載の皮膚外用剤。
  18. 【請求項18】皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド
    体またはその塩が特許請求の範囲第1項の一般式化1に
    おいてR1 が水素原子または低級アルキル基で、R2
    スチリル基(ここでフェニル部分は1〜3個の水酸基、
    低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ア
    ミノ基で置換されていてもよい)であるトラネキサム酸
    のアミド体またはその塩である特許請求の範囲第1項乃
    至第11項に記載の皮膚外用剤。
  19. 【請求項19】皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド
    体およびその塩の少なくとも1種以上の配合量が0.0
    01〜20重量%である特許請求の範囲第1項乃至第1
    8項に記載の皮膚外用剤。
  20. 【請求項20】皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド
    体およびその塩の少なくとも1種以上の配合量が0.1
    〜7重量%である特許請求の範囲第1項乃至第18項に
    記載の皮膚外用剤。
  21. 【請求項21】トラネキサム酸のアミド体およびその塩
    の少なくとも1種以上と、紫外線吸収剤との配合比が、
    紫外線吸収剤1重量部に対してトラネキサム酸のアミド
    体およびその塩の少なくとも1種以上が0.1〜60重
    量部であることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至
    第20項に記載の皮膚外用剤。
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