JPH09216812A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH09216812A
JPH09216812A JP4691696A JP4691696A JPH09216812A JP H09216812 A JPH09216812 A JP H09216812A JP 4691696 A JP4691696 A JP 4691696A JP 4691696 A JP4691696 A JP 4691696A JP H09216812 A JPH09216812 A JP H09216812A
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JP
Japan
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skin
escinol
ultraviolet absorber
aescinol
ester
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Withdrawn
Application number
JP4691696A
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English (en)
Inventor
Norihisa Maeda
憲寿 前田
Masako Naganuma
雅子 長沼
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP4691696A priority Critical patent/JPH09216812A/ja
Publication of JPH09216812A publication Critical patent/JPH09216812A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線吸収剤の皮膚刺激性を抑制し、かつ皮
膚美白効果に優れ、肌のくすみも一層改善される安全性
の高い皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 紫外線吸収剤と、エスシノールまたはそ
の塩とを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線吸収剤の皮
膚刺激性が抑制され、かつ皮膚美白効果が著しく改良さ
れ、肌のくすみを改善する効果も有する安全性の高い皮
膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚のしみなどの発生機序については一
部不明な点もあるが、一般には、ホルモンの異常や日光
からの紫外線の刺激が原因となってメラニン色素が形成
され、これが皮膚内に異常沈着するためであると考えら
れている。このようなしみやあざの治療法はメラニンの
生成を抑制する物質、例えばビタミンCを大量に投与す
る方法、グルタチオン等を注射する方法あるいはコウジ
酸、システインなどを軟膏、クリーム、ローションなど
の形態にして、局所に塗布するなどの方法がとられてい
る。また、欧米ではハイドロキノン製剤が医薬品として
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た化合物はハイドロキノンを除いてはその効果の発現が
極めて緩慢であるため、美白効果が十分ではなく、一
方、ハイドロキノンは効果は一応認められているが、感
作性があるため、一般には使用が制限されている。近
年、本発明者等は西洋トチノキ種子のエキス中のエスシ
ンをアルカリ分解してアシル基を除いたトリテルペノイ
ド系サポニンであるエスシノールに優れた美白作用が認
められることをすでに見い出している。(特願平6−1
79544号、特願平7−58149号参照)。一方、
美白剤配合の皮膚外用剤は皮膚に施用された後、日光に
照射される場合があるため、紫外線吸収剤を配合するこ
とがしばしば行われているが、紫外線吸収剤の配合に基
づく皮膚に対する刺激性が紫外線吸収剤の種類や個人差
によって問題となる場合があった。
【0004】このような従来の事情に鑑み、本発明者等
は、安全性、安定性および皮膚美白効果に優れ、かつ併
用される紫外線吸収剤の皮膚刺激性を抑制した皮膚外用
剤を開発することを目的として鋭意研究を重ねた結果、
エスシノールが極めて安全性に優れ、安定性もよく、ま
た皮膚美白効果や肌のくすみ改善効果の点においてもハ
イドロキノンを凌ぎ、さらに併用される紫外線吸収剤の
皮膚刺激性を抑制する作用を有することを認め、本発明
を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、紫
外線吸収剤と、下記一般式(1)で表されるエスシノー
ルまたはその塩とを含有することを特徴とする皮膚外用
剤である。
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1は水素原子または水酸基、R2
はピラノース残基を示す。) 以下、本発明の構成について詳述する。本発明で用いら
れるエスシノールおよびその塩は、皮膚での色素細胞活
性化因子の産生やその作用を抑制する作用があり、その
結果、色素細胞のメラニン産生および色素細胞の異常な
増殖を抑制する。また、エスシンよりも細胞毒性が著し
く低いことが知られている。(Folia Histchemica et C
ytchemica 16:69,1978)。かかるエスシノー
ルおよびその塩は、西洋トチノキ種子等の植物からの抽
出物またはエスシンを、アルカリ分解して得ることがで
きる。例えば、エスシンをナトリウムメチラート/メタ
ノール溶液に溶かして、加熱還流し、室温に戻す。強酸
性樹脂で中和後、濾過して樹脂を取り除き、濃縮する。
これを、ワコーゲルC200カラム等のゲルクロマトグ
ラフィーで分画し、精製する。または加熱還流後に再結
晶する。このようにして得られたエスシノールは、上記
一般式(1)の化合物の一種または二種以上を含むもの
である。
【0008】上記一般式(1)のエスシノールとして
は、R1が水酸基、R2がβ−D−グルコピラノース;R
1が水酸基、R2がβ−D−キシロピラノース;R1が水
素原子、R2がβ−D−ガラクトピラノースのものが確
認されている(M.YOSIKAWA et.al. Chem.Pharm.Bull.42
(6)1357-1359(1994))。エスシノールの塩としては、ナ
トリウム塩、カリウム塩等のアルカリ土類金属塩、塩基
性アミノ酸またはアルカノールアミン等、およびそのエ
ステル等が挙げられ、具体的にはエスシノールナトリウ
ム塩、エスシノールカリウム塩、エスシノールアンモニ
ウム塩等が例示される。
【0009】エスシノールまたはその塩の配合量は、そ
の使用形態、使用目的、使用方法、剤型などに応じて適
宜選択できるが、通常は外用剤全量に対して0.001
〜20.0重量%、より好ましくは0.1〜7.0重量
%である。この配合量が0.001重量%未満では皮膚
外用剤の美白効果および皮膚外用剤の皮膚刺激性を抑制
する効果が乏しくなる傾向にあり、逆に、20.0重量
%を超えて配合しても効果の増加は実質上望めないし、
皮膚外用剤への配合も難しくなる傾向にある。
【0010】本発明に係る皮膚外用剤に配合される紫外
線吸収剤は、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、p−アミ
ノ安息香酸系紫外線吸収剤、メトキシ桂皮酸系紫外線吸
収剤、ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤、サリチル酸
系紫外線吸収剤であり、かかる紫外線吸収剤の代表的な
化合物を例示すれば以下の通りである。
【0011】(1)ベンゾフェノン系紫外線吸収剤 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジ
ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−
5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾノン、2−エチ
ルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カ
ルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシ
ベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベン
ゾフェノン
【0012】(2)p−アミノ安息香酸系紫外線吸収剤 p−アミノ安息香酸(以下PABAと略す)、PABA
モノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPAB
Aエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチル
エステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、
N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジ
メチルPABAアミルエステル、N,N−ジメチルPA
BAオクチルエステル
【0013】(3)メトキシ桂皮酸系紫外線吸収剤 桂皮酸オクチルエステル、4−イソプロピル桂皮酸エチ
ルエステル、2,5−ジイソプロピル桂皮酸メチルエス
テル、2,4−ジイソプロピル桂皮酸エチルエステル、
2,4−ジイソプロピル桂皮酸メチルエステル、p−メ
トキシ桂皮酸プロピルエステル、p−メトキシ桂皮酸イ
ソプロピルエステル、p−メトキシ桂皮酸イソアミルエ
ステル、p−メトキシ桂皮酸オクチルエステル(p−メ
トキシ桂皮酸2−エチルヘキシルエステル)、p−メト
キシ桂皮酸2−エトキシエチルエステル、p−メトキシ
桂皮酸シクロヘキシルエステル、p−メトキシ桂皮酸ナ
トリウム、p−メトキシ桂皮酸カリウム、ジ−p−メト
キシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル
【0014】(4)ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤 4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、
4−メトキシ−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4
−イソプロピルジベンゾイルメタン
【0015】(5)サリチル酸系紫外線吸収剤 サリチル酸アミルエステル、サリチル酸メンチルエステ
ル、サリチル酸ホモメンチルエステル、サリチル酸オク
チルエステル、サリチル酸フェニルエステル、サリチル
酸ベンジルエステル、サリチル酸エチレングリコール、
サリチル酸ジプロピレングリコール、4−メトキシサリ
チル酸
【0016】本発明の皮膚外用剤に配合される紫外線吸
収剤の配合量にはとくに限定はないが、一般には皮膚外
用剤全量に対して0.05〜10.0重量%、好ましく
は0.5〜8.0重量%配合する。この配合量が少なす
ぎると、日焼けを予防することができず、エスシノール
の美白効果が相殺される傾向にあるので好ましくなく、
逆に多過ぎると皮膚外用剤の安定性を損なう傾向にある
ので好ましくない。なお、紫外線吸収剤の配合量と前記
のエスシノールの配合量との相対比には特に限定はない
が、紫外線吸収剤の皮膚刺激性を好適に抑制するために
は、紫外線吸収剤1重量部に対して0.1〜60重量
部、好ましくは0.1〜5.0重量部のエスシノールを
配合するのがよい。
【0017】本発明の皮膚外用剤には上記した必須成分
の他に通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる
他の成分、例えば油分、酸化防止剤、界面活性剤、保湿
剤、香料、水、アルコール、増粘剤、防腐剤、色剤、粉
末、薬剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
本発明に係る皮膚外用剤の剤型は任意であり、例えば化
粧水などの可溶化系、乳液、クリームなどの乳化系、又
は軟膏、分散液などの任意の剤型をとることができる。
【0018】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例に限定さ
れるものでないことはいうまでもない。なお、以下の実
施例において、配合量は重量%である。本発明において
用いるエスシノールは、西洋トチノキ種子のエキス中の
エスシンをアルカリ分解した一般式(1)で表される化
合物の一種または二種以上を含むものであり、以下の方
法で得ることが可能である。すなわち、西洋トチノキ種
子より抽出したエスシンを、ナトリウムメチラート/メ
タノール溶液に溶かして、加熱還流し、室温に戻す。強
酸性樹脂で中和後、濾過して、樹脂を取り除き、濃縮す
る。これをワコーゲンC200カラム等のゲルクロマト
グラフィーで分画し、精製する。または、加熱還流後に
再結晶する。本方法により得られたエスシノールには、
一般式(1)で示される化合物の一種または二種以上が
含まれる。
【0019】実施例1〜3、比較例1〜3 (アルコール相) 95%エチルアルコール 25.0 重量% ポリオキシエチレン(25モル)硬化ヒマシ油エーテル 2.0 防腐剤・酸化防止剤 適量 香料 適量 薬剤(表1記載) 1.0 紫外線吸収剤(表1記載) 3.0 (水相) グリセリン 5.0 ヘキサメタリン酸ナトリウム 適量 イオン交換水 残余 (製法)水相、アルコール相を調製後、可溶化する。
【0020】
【表1】 ───────────────────────────────── 薬 剤 紫外線吸収剤 ───────────────────────────────── 実施例1 エスシノール 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン 実施例2 エスシノール 4-メトキシ-4'-t-ブチルベンゾイルメタン 実施例3 エスシノール p-メトキシ桂皮酸オクチルエステル 比較例1 − 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン 比較例2 − 4-メトキシ-4'-t-ブチルベンゾイルメタン 比較例3 − p-メトキシ桂皮酸オクチルエステル ─────────────────────────────────
【0021】(1)美白効果 実施例1〜3および比較例1〜3で得られた各試料につ
いて、美白効果を調べた。 (試験方法)肝斑の患者(女性)60名を対象として、
患者に12週間1日2回顔面患部に適量塗布し、12週
間後の患部の改善度合を肉眼で判定した。患者を1群1
0名に分けて6群とし、下記に示す処方で実施例1〜
3、比較例1〜3について試験を行った。
【0022】(評価方法)使用後の患部の改善度合を下
記の判定基準に基づいて判定した。 (判定) ◎:被験者のうち著効および有効の示す割合が80%以
上の場合。 ○:被験者のうち著効および有効の示す割合が50〜8
0%の場合。 △:被験者のうち著効および有効の示す割合が30〜5
0%の場合。 ×:被験者のうち著効および有効の示す割合が30%未
満の場合。
【0023】表2より明らかなように、比較例に比べ
て、実施例の方が優れた皮膚美白効果を有することが認
められた。
【0024】
【表2】 ─────────────────────────────────── 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 比較例3 ─────────────────────────────────── 美白効果 ◎ ◎ ◎ × × × ───────────────────────────────────
【0025】(2)皮膚刺激性抑制効果 (試験方法)紫外線吸収剤配合皮膚外用剤の皮膚刺激性
(ひりつき)に及ぼすエスシノールの緩和作用を、年齢
19才〜26才の女子30名を対象として、1群10名
に分けて3群とし、顔の片面に実施例1〜3の皮膚外用
剤を、他の片面には比較例1〜3の皮膚外用剤をそれぞ
れ適量塗布した後、真夏時に屋外で2時間テニスを行
い、発汗時の顔面のひりつきの度合を調べた。
【0026】(評価方法)以下の判定基準に基づいて判
定した。 (判定基準) 0:何も感じない。 ±:ややひりつきを感じる。 +:ひりつきを感じる。 −:強くひりつきを感じる。
【0027】
【表3】 ─────────────────────────────────── ひりつき 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 比較例3 の度合 人数 人数 人数 人数 人数 人数 ─────────────────────────────────── 0 10 10 10 1 0 0 ± 0 0 0 4 5 5 + 0 0 0 4 3 4 ++ 0 0 0 1 2 1 ─────────────────────────────────── 合計 10 10 10 10 10 10 ───────────────────────────────────
【0028】表3より明らかなように、比較例に比べ
て、実施例の方が優れた皮膚刺激性抑制効果を有するこ
とが認められた。
【0029】 実施例4 バニシングクリーム ステアリン酸 5.0 重量% ステアリンアルコール 4.0 ステアリン酸ブチルアルコールエステル 8.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 p−メトキシ桂皮酸オクチルエステル 5.0 (紫外線吸収剤) プロピレングリコール 10.0 エスシノール 1.0 苛性カリ 0.2 防腐剤・酸化防止剤 適量 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にエスシノールと苛性カリを加え
溶解し加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合
し加熱融解して70℃に保つ(油相)。上記水相に油相
を徐々に加え、全部加え終わってからしばらくその温度
に保ち反応を起こさせる。その後ホモミキサーで均一に
乳化し、よくかきまぜながら、30℃まで冷却する。
【0030】 実施例5 バニシングクリーム ステアリン酸 6.0 重量% ソルビタンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン モノステアリン酸エステル 1.5 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 8.0 (紫外線吸収剤) プロピレングルコール 10.0 エスシノール 5.0 防腐剤・酸化防止剤 適量 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にエスシノール及びプロピレング
リコールを加え加熱して70℃に保つ(水相)。他の成
分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に
油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化
した後、よくかきまぜながら、30℃まで冷却する。
【0031】 実施例6 中性クリーム ステアリルアルコール 7.0 重量% ステアリン酸 2.0 水添ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシルアルコール 6.0 ポリオキシエチレン(25モル) セチルアルコールエーテル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 N,N−ジメチルPABAオクチルエステル 3.0 (紫外線吸収剤) プロピレングリコール 5.0 エスシノール 10.0 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にエスシノールを加え加熱して7
0℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して7
0℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行
い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかきまぜな
がら、30℃まで冷却する。
【0032】 実施例7 コールドクリーム 固型パラフィン 5.0 重量% 蜜ロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0 4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 3.0 (紫外線吸収剤) 石鹸粉末 0.1 硼砂 0.2 エスシノール 3.0 イオン交換水 残余 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 (製法)イオン交換水にエスシノール、石鹸粉末および
硼砂を加え加熱溶解して70℃に保つ(水相)。他の成
分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に
油相をかきまぜながら徐々に加え反応を行う。反応終了
後ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜな
がら30℃まで冷却する。
【0033】 実施例8 乳液 ポリオキシエチレン(20モル) ポリオキシプロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 重量% シリコーンKF96(20cs)(信越化学) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 5.0 (紫外線吸収剤) プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 エチルアルコール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 2−アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適量 エスシノール 0.3 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水とエタノールにエスシノールを加
温溶解し、更にプロピレングリコール以下の水溶性成分
を溶解して、70℃に保つ(水相)。他の油性成分を混
合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相
を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一乳化し、
乳化後、よくかきまぜながら、30℃まで冷却する。
【0034】 実施例9 乳液 ポリオキシエチレン(20モル) ポリオキシプロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 重量% シリコーンKF96(20cs)(信越化学) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 N,N−ジメチルPABA−オクチルエステル 5.0 (紫外線吸収剤) プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 エチルアルコール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 2−アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適量 エスシノール 7.0 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水とエタノールにエスシノールを加
温溶解し、更にプロピレングリコール以下の水溶性成分
を溶解して、70℃に保つ(水相)。他の油性成分を混
合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相
を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化
し、乳化後、よくかきまぜながら、30℃まで冷却す
る。
【0035】 実施例10 乳液 ポリオキシエチレン(20モル) ポリオキシプロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 重量% シリコーンKF96(20cs)(信越化学) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 5.0 (紫外線吸収剤) プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 エチルアルコール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 2−アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適量 エスシノール 0.1 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水とエタノールにエスシノールを加
温溶解し、更にプロピレングリコール以下の水溶性成分
を溶解して、70℃に保つ(水相)。他の油性成分を混
合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相
を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化
し、乳化後、よくかきまぜながら、30℃まで冷却す
る。
【0036】 実施例11 乳液 ステアリン酸 1.5 重量% セチルアルコール 0.5 蜜ロウ 2.0 ポリオキシエチレン(20モル)モノオレイン酸エステル 1.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 1.0 クインスシード抽出液(5%水溶液) 20.0 エチルアルコール 10.0 ジ−p−メトキシ桂皮酸モノ−2− エチルヘキサン酸グリセリル(紫外線吸収剤) 5.0 プロピレングリコール 5.0 エスシノール 8.0 イオン交換水 残余 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 (製法)イオン交換水にエスシノール及びプロピレング
リコールを加え加熱溶解して70℃に保つ(水相)。エ
チルアルコールに香料、紫外線吸収剤を加えて溶解する
(アルコール相)。クインスシード抽出液を除く他の成
分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に
油相を加え予備乳化を行いホモミキサーで均一に乳化す
る。これをかきまぜながらアルコール相とクインスシー
ド抽出液を加える。その後かきまぜながら30℃まで冷
却する。
【0037】 実施例12 乳液 マイクロクリスタリンワックス 1.0 重量% 蜜ロウ 2.0 ラノリン 2.0 流動パラフィン 20.0 スクワラン 10.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 5.0 (紫外線吸収剤) ジ−p−メトキシ桂皮酸モノ−2− エチルヘキサン酸グリセリル(紫外線吸収剤) 5.0 プロピレングリコール 7.0 エスシノール 2.0 イオン交換水 残余 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 (製法)イオン交換水にエスシノール及びプロピレング
リコールを加え加熱して70℃に保つ(水相)。他の成
分を混合し加熱溶解して70℃に保つ(油相)。油相を
かきまぜながら、この油相に水相を徐々に加え、ホモミ
キサーで均一に乳化する。乳化後よくかきまぜながら3
0℃まで冷却する。
【0038】 実施例13 ゼリー 95%エチルアルコール 10.0 重量% ジプロピレングリコール 15.0 ポリオキシエチレン(15モル) オレイルアルコールエーテル 2.0 4−メトキシ−4’−t−ブチル−ジベンゾイルメタン 0.5 (紫外線吸収剤) 2−ヒドロキシ−4−メトキシ桂皮酸オクチルエステル 0.5 (紫外線吸収剤) カルボキシビニルポリマー (商品名:カーボポール941) 1.0 苛性カリ 0.15 L−アルギニン 0.1 エスシノール 0.01 香料 適量 防腐剤 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にエスシノール及びカーボポール
941を均一に溶解し、一方、95%エタノールにジプ
ロピレングリコール、ポリオキシエチレン(15モル)
オレイルアルコールエーテル、その他の成分を溶解し、
水相に添加する。次いで苛性カリ、L−アルギニンで中
和させ増粘する。
【0039】 実施例14 ピールオフ型パック (アルコール相) 95%エタノール 10.0 重量% ポリオキシエチレン(15モル) オレイルアルコールエーテル 2.0 ジ−p−メトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸 グリセリル(紫外線吸収剤) 0.5 防腐剤 適量 香料 適量 (水相) エスシノール 3.0 ポリビニルアルコール 12.0 グリセリン 3.0 ポリエチレングリコール1500 1.0 イオン交換水 残余 (製法)80℃にて水相を調製し、50℃に冷却する。
次いで室温で調製したアルコール相を添加後均一に混合
し、放冷する。
【0040】 実施例15 粉末入りパック (アルコール相) 95%エタノール 2.0 重量% 防腐剤 適量 香料 適量 色剤 適量 4−メトキシ−4’−t−ブチル−ジベンゾイルメタン 1.0 (紫外線吸収剤) 2−ヒドロキシ−4−メトキシ桂皮酸オクチルエステル 1.0 (紫外線吸収剤) (水相) エスシノール 7.0 プロピレングリコール 7.0 亜鉛華 25.0 カオリン 20.0 イオン交換水 残余 (製法)室温にて水相を均一に調製する。次いで室温に
て調製したアルコール相を添加し均一に混合する。
【0041】 実施例16 吸水軟膏 ワセリン 40.0 重量% ステアリルアルコール 18.0 モクロウ 20.0 ポリオキシエチレン(10モル) モノオレイン酸エステル 0.25 グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 1.0 (紫外線吸収剤) エスシノール 10.0 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にエスシノールを加え、70℃に
保つ(水相)。他の成分を70℃にて混合溶解する(油
相)。上記水相に油相を添加し、ホモミキサーで均一に
乳化後、冷却する。
【0042】実施例4〜16で得られた皮膚外用剤はい
ずれも実施例1〜3で行った美白効果試験および皮膚刺
激性抑制効果試験において効果が認められた。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る紫外
線吸収剤とエスシノールを含有してなる皮膚外用剤は、
紫外線吸収剤の皮膚刺激性を抑制し、かつ皮膚美白効果
に優れ、肌のくすみも一層改善される安全性の高い皮膚
外用剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07H 15/24 C07H 15/24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線吸収剤と、下記一般式(1)で表
    されるエスシノールまたはその塩とを含有することを特
    徴とする皮膚外用剤。 【化1】 (式中、R1は水素原子または水酸基、R2はピラノース
    残基を示す。)
  2. 【請求項2】 皮膚外用剤中の紫外線吸収剤の含有量が
    0.05〜10.0重量%であり、エスシノールの含有
    量が0.001〜20.0重量%である請求項1記載の
    皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 紫外線吸収剤1重量部に対して0.1〜
    60重量部のエスシノールを配合する請求項1または2
    記載の皮膚外用剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2144608A4 (en) * 2007-05-14 2013-11-20 Sytheon Ltd SUN PROTECTION COMPOSITIONS AND METHODS

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