JPH07228624A - ポリビニルアルコ−ル粒状成形ゲル及びその製造法 - Google Patents

ポリビニルアルコ−ル粒状成形ゲル及びその製造法

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JPH07228624A
JPH07228624A JP2060994A JP2060994A JPH07228624A JP H07228624 A JPH07228624 A JP H07228624A JP 2060994 A JP2060994 A JP 2060994A JP 2060994 A JP2060994 A JP 2060994A JP H07228624 A JPH07228624 A JP H07228624A
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JP
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pva
polyvinyl alcohol
alginate
hydrogel
hydrous gel
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JP2060994A
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English (en)
Inventor
Hideji Matsuzawa
秀二 松沢
Kazuo Yamaura
和男 山浦
Nobuyoshi Miyasaka
信義 宮坂
Masaki Okazaki
正樹 岡崎
Takeshi Matsuda
武 松田
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルギン酸塩(A)、および両末端にアルデ
ヒド基を有するポリビニルアルコ−ルによりアセタ−ル
架橋したポリビニルアルコ−ル(B)からなる含水ゲ
ル。 【効果】 耐水性に優れ、強度が高く、酵素および微生
物等、熱劣化、熱失活しやすい生体触媒等との親和性が
高く、バイオリアクタ−担体等に利用可能なPVA系含
水ゲル、好ましくはPVA系粒状含水ゲルが提供され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリビニルアルコ−ル系
の含水ゲルおよびその製造方法に関する。さらに詳しく
は、耐水性に優れ、強度が高く、酵素および微生物等の
生体触媒との親和性が高く、バイオリアクタ−担体等に
利用可能な粒状に成形したポリビニルアルコ−ル系の含
水ゲル、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高分子含水ゲルは生体触媒の固定化担
体、保水剤、保冷剤、眼・皮膚・関節などの生体ゲルの
代替、薬物の徐放剤、アクチュエ−タ−の基材などに関
して、近年その研究が盛んである。これらの含水ゲルの
原料となる高分子素材としては、寒天、アルギン酸塩、
カラギ−ナン、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコ
−ル(以下、PVAと略記する)、光硬化性樹脂、キチ
ン、キトサンなどがある。このうち、PVA系含水ゲル
は含水率が高く、基質の透過性に優れ、生体との親和性
が高いことから、高分子含水ゲルの中でも特に優れてい
る。PVA系含水ゲルの形状としては、流動性、充填効
果、取り扱い性を考慮した場合には粒状が好ましい。従
来、PVAの粒状ゲルを直接製造する方法としては、P
VA水溶液を凍結・解凍する方法(凍結融解法)、PV
A水溶液を飽和ホウ酸水溶液中に接触させてゲル化する
方法(下水道協会誌、23巻、41頁、1986年;用
水と廃水、30巻、36頁、1986年)、塩析により
脱水凝固する方法等が知られている。また、PVA水溶
液を鋳型に流し込み、凍結融解法によりゲルの硬度を上
昇させたり、切り出すことにより所望の形状を得る方法
も知られている。一方、1,2−グリコ−ル結合を酸化
的に開裂して得られた両末端にアルデヒド基を有するP
VAはゲル化しやすいことが報告されている(松沢、第
99回ポバ−ル会記録、平成3年12月7日)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PVAの凍結融解によ
る方法により得られた含水ゲルは含水率が高く、ゴム状
で、引張強度が高く、圧縮強度も高いが、生産のために
長い時間と多大なエネルギ−を要するという問題点があ
る。さらに、従来のPVA系含水ゲルはPVA分子内の
結晶構造により形態が保持されていることから、結晶に
たずさわっていないPVA分子が水に溶出し、溶出した
PVA分子は発泡したり、化学的酸素要求量(COD)
を増大するなどの問題点がある。
【0004】PVA水溶液を飽和ホウ酸水溶液中に接触
させてゲル化する方法では、ホウ酸等のホウ素化合物を
用いてPVAの分子内、または分子間に架橋結合を形成
していることから、架橋結合はpHによる影響を受け、
pHが6以下、特に4以下では架橋結合が開裂し、PV
A系含水ゲルが溶解するという欠点を有している。さら
に、ホウ素化合物による架橋反応はすべてのPVA分子
を架橋できないことから、架橋されていないPVA分子
は水に溶出し、重量減少をもたらしたり、溶出したPV
A分子が発泡するなどの問題点がある。さらに、ホウ素
化合物による微生物への悪影響も懸念される。
【0005】塩析により脱水凝固する方法では、得られ
た含水ゲルは分子間架橋をしていないため、含水ゲルは
水に溶解し、耐水性が全くない。
【0006】本発明の目的は、従来のPVA系含水ゲル
よりも強度、耐水性に優れ、生体触媒との親和性が高
く、バイオリアクタ−担体として使用可能な、新規な粒
状に成形したPVA系含水ゲル、およびその製造方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、アルギン酸塩
(A)、および両末端にアルデヒド基を有するPVAに
よりアセタ−ル架橋したPVA(B)からなるPVA系
含水ゲルを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】以下、本発明のPVA系含水ゲルについて
詳細に説明する。
【0009】本発明のPVA系含水ゲルは、アルギン酸
塩(A)、および両末端にアルデヒド基を有するPVA
によりアセタ−ル架橋したPVA(B)からなり、これ
らの配合割合は、好ましくは1:100〜100:10
0の範囲であり、より好ましくは2:100〜30:1
00の範囲であり、さらに好ましくは5:100〜2
0:100の範囲である。PVA系含水ゲルの形状は球
状であることが好ましいが、繊維状、角状等であっても
よい。また、PVA系含水ゲルの含水率は88〜96重
量%が好ましく、90〜94重量%がより好ましい。
【0010】本発明のPVA系含水ゲルは、細菌、酵母
等の微生物、酵素、細胞等の生体触媒を活性汚泥浮遊物
(以下、MLSSと略記する)、または固形分として含
有してもよい。その含有率は、好ましくは0.2重量%
以上であり、より好ましくは0.5〜3重量%である。
【0011】本発明に使用するアルギン酸塩(A)の水
溶液の粘度は、20℃においてB型粘度計を用いて測定
した1%水溶液の値で示すと、50〜2000センチポ
イズが好ましく、100〜1000センチポイズがより
好ましい。好適なアルギン酸塩として、アルギン酸ナト
リウム、アルギン酸カリウムなどが挙げられる。
【0012】本発明に使用する両末端にアルデヒド基を
有するPVAによりアセタ−ル架橋したPVA(B)と
は、1,2−グリコ−ル結合を酸化的に開裂して得られ
た両末端にアルデヒド基を有するPVA(B−1)によ
り1,2−グリコ−ル結合を酸化的に開裂していないP
VA(B−2)をアセタ−ル結合を介して架橋したPV
Aを意味し、成分(B−1)と成分(B−2)の配合割
合は25:100〜300:100が好ましく、30:
100〜100:100がより好ましい。
【0013】本発明に使用する1,2−グリコ−ル結合
を酸化的に開裂して得られた両末端にアルデヒド基を有
するPVA(B−1)とは、1,2−グリコ−ル結合を
酸化的に開裂していない原料PVA中に含まれる1,2
−グリコ−ル結合を過ヨウ素酸、過マンガン酸カリウ
ム、過酸化水素、オゾン等の酸化剤により酸化的に開裂
して得られたPVAを意味し、PVA(B−1)は原料
PVAに含まれる1,2−グリコ−ル結合のモル数に対
して、好ましくは0.7〜1.5モル%、より好ましく
は0.8〜1モル%の酸化剤を用いて、20〜60℃の
温度下で、0.5〜4時間反応することにより製造する
ことができる。原料PVAの重合度は、好ましくは50
0以上であり、より好ましくは1000〜40000で
ある。また、原料PVAのけん化度は、好ましくは96
モル%以上であり、より好ましくは98モル%以上であ
る。
【0014】本発明に使用する1,2−グリコ−ル結合
を酸化的に開裂していないPVA(B−2)の重合度
は、好ましくは500以上であり、より好ましくは10
00〜20000である。PVA(B−2)のけん化度
は、好ましくは96モル%以上であり、より好ましくは
99.8〜99.99モル%である。PVA(B−2)
として、無変性PVAの他に本発明の効果を阻害しない
範囲において、公知の種々のPVAを用いることができ
る。
【0015】次に、本発明のPVA系含水ゲルの製造方
法について詳細に説明する。
【0016】まず、1,2−グリコ−ル結合を酸化的に
開裂して得られた両末端にアルデヒド基を有するPVA
(B−1)の水溶液と1,2−グリコ−ル結合を酸化的
に開裂していないPVA(B−2)の水溶液を、好まし
くはpH4以下、より好ましくはpH2以下の条件下で
混合する。これにより、1,2−グリコ−ル結合を酸化
的に開裂して得られた両末端にアルデヒド基を有するP
VA(B−1)の両末端のアルデヒド基と1,2−グリ
コ−ル結合を酸化的に開裂していないPVA(B−2)
の水酸基が反応し、両末端にアルデヒド基を有するPV
Aによりアセタ−ル架橋したPVA(B)が生成する。
pHが4より高い条件下では、このような架橋反応が進
行しにくくなる。PVA(B−1)とPVA(B−2)
の混合比は、好ましくは25:100〜300:100
の範囲であり、より好ましくは30:100〜100:
100の範囲である。これにアルギン酸塩(A)の水溶
液を添加混合する。添加量は、反応液中に含まれる全P
VA量の5〜20重量%であることが好ましく、7〜1
5重量%であることがより好ましい。さらに、本発明の
含水ゲルをバイオリアクタ−などに使用する場合には、
生体触媒(C)を添加混合する。生体触媒(C)の配合
割合は、アルギン酸塩(A)およびPVA(B)の合計
量に対し、0.2重量%以上が好ましく、0.5〜3重
量%がより好ましい。
【0017】1,2−グリコ−ル結合を酸化的に開裂し
て得られた両末端にアルデヒド基を有するPVA(B−
1)の水溶液、1,2−グリコ−ル結合を酸化的に開裂
していないPVA(B−2)の水溶液の濃度はそれぞれ
5重量%以上であることが好ましい。5重量%未満の場
合は、粘度低下が大きく、成形が困難になる。
【0018】また、アルギン酸塩(A)の水溶液の濃度
は1重量%以上が好ましく、5重量%以上がより好まし
い。1重量%未満の場合は、粘度が低く、成形が困難に
なる。
【0019】1,2−グリコ−ル結合を酸化的に開裂し
て得られた両末端にアルデヒド基を有するPVA(B−
1)の水溶液と1,2−グリコ−ル結合を酸化的に開裂
していないPVA(B−2)の水溶液の混合液、アルギ
ン酸塩(A)の水溶液、生体触媒(C)の混合順序には
特に制限はないが、PVA(B−1)の水溶液にPVA
(B−2)の水溶液を添加して調製したPVA(B−
1)とPVA(B−2)の混合液に、別に用意した、生
体触媒(C)とアルギン酸塩(A)の水溶液をよく混合
して得られる混合液を添加するのが、生物活性保持の観
点からは好ましい。
【0020】得られた混合液を室温下、凝固液中に滴下
し凝固させる。これにより、本発明のPVA系含水ゲル
が得られる。
【0021】凝固液はカルシウムイオン、アルミニウム
イオン等の多価金属イオンを含有する水溶液であり、多
価金属イオンの濃度は0.1モル/l以上であることが
好ましい。好適なカルシウムイオン源としては塩化カル
シウム等が、アルミニウムイオン源としては塩化アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム等が挙げられる。
【0022】さらに耐水性が必要な場合には、得られた
PVA系含水ゲルを、硫酸、硝酸などの鉱酸やシュウ
酸、酢酸などの有機酸等によりpHを4以下にした芒硝
水溶液で処理することにより、より耐水性の高いゲルを
製造することができる。好ましい芒硝水溶液の濃度は5
0〜350g/lであり、さらに好ましくは100〜2
50g/lである。好ましい製造条件において、pHは
2以下が好ましく、反応温度は20〜40℃の範囲が好
ましく、反応時間は6〜24時間の範囲が好ましい。
【0023】このようにして得られたPVA系含水ゲル
は、実施例に示した測定法で計測した値で0.2MPa
以上の圧縮弾性率を有しており、強度、煮沸耐久性に優
れ、かつ、常温近傍の温度で成形できることから、生体
触媒等熱失活しやすいものを安定に包括できるため、バ
イオリアクタ−担体として利用できる。また、包括した
ものを徐々に放出することが必要な、薬物担体等にも利
用できる。
【0024】
【実施例】以下に、実施例により本発明を具体的に説明
する。なお、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。圧縮弾性率は株式会社マックサイエンス
社製サ−マルアナライザ−システム001TMA−40
00型を使用して測定した。測定は、試料を一辺5mm
の立方体として切り出し、測定セルに装着して行った。
初荷重として0.28g/mm2(7gf)を与え、
0.2g/mm2(5gf)まで減荷重する、5〜7g
fの振幅で、4秒周期の正弦波として求めた値の最小値
を圧縮弾性率とした。
【0025】実施例1 クラレ製PVA−HC(重合度1700、けん化度9
9.9モル%、1,2−グリコ−ル結合含有率1.6モ
ル%)の7.5重量%水溶液(以下、溶液Zと略記す
る)50gに、過ヨウ素酸二水和物0.33gを水3m
lに溶解して得られる溶液を添加し、40℃の温浴中で
1時間反応させた。反応終了後の溶液のpHは2であっ
た。得られた反応液と別に用意した溶液Z50gを、p
H2、40℃の条件下で、1時間混合し、さらにアルギ
ン酸ナトリウム((株)紀文フ−ドケミファ製EX−5
0)の2.5重量%水溶液15gを添加、混合した。得
られた混合液(以下、混合液Yと略記する)のpHは
2.5であった。この混合液をガラスノズルから0.4
モル/l塩化カルシウム水溶液中に滴下し、2時間凝固
させることにより、透明性の高いPVA系含水ゲルを得
た。該PVA系ゲルは、平均粒子径5.0mm、圧縮弾
性率0.4MPa、水分率92重量%であり、98℃の
熱水中で1時間煮沸しても、その形状を保っていた。
【0026】実施例2 実施例1と同様に処理して得られた混合液Yに、(株)
クラレ岡山工場(岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号)
の排水処理槽より採取した活性汚泥菌(MLSS濃度
4.6%)をMLSS濃度2.3%に希釈したもの13
7gを加え、十分に攪拌した。得られた混合液のpHは
4.0であった。これをガラスノズルから0.4モル/
l塩化カルシウム水溶液中に滴下し、12時間凝固させ
ることにより、粒子状のPVA系含水ゲルを得た。得ら
れたPVA系含水ゲルは、平均粒子径5.0mm、圧縮
弾性率0.4MPa、圧縮破壊に要する力1.5kg、
水分率92重量%、菌体濃度2.0×107ケ/(ml
・ゲル)であり、98℃の熱水中で1時間煮沸しても、
その形状を保っていた。
【0027】実施例3 実施例1で得られたPVA系含水ゲルを硫酸含有芒硝水
溶液(芒硝濃度100g/l、硫酸濃度12g/ml)
に加えた。得られた液のpHは2.0であった。20℃
で12時間浸漬した後、十分水洗して、硬い(圧縮弾性
率0.45MPa)PVA系含水ゲルを得た。
【0028】実施例4 実施例2で得られたPVA系含水ゲルを実施例3と同様
に処理し、硬い(圧縮弾性率0.45MPa)PVA系
含水ゲルを得た。
【0029】試験例1 呼吸速度の測定 下記のサンプルa、サンプルbおよびサンプルc各34
g(W1)をそれぞれ340ml(V2)の三角フラスコ
に採取した。それぞれのフラスコに、あらかじめ20℃
で飽和酸素濃度に達した水を空気が入らないように添加
し、溶存酸素計(電気化学計器株式会社製DOL−1−
型)のセンサ−と攪拌子を入れて密栓した。フラスコ内
の水温を20℃に保ちながら、スタ−ラ−で攪拌して溶
存酸素濃度の経時変化を記録した。結果を図1に示し
た。 サンプルa:クラレ岡山工場の排水処理槽より採取した
活性汚泥菌をMLSS濃度1000mg/mlに調整し
たもの サンプルb:実施例2で得られた製造直後のPVA系含
水ゲル サンプルc:サンプルbを表1の成分を含有する合成下
水中で、曝気しながら2日間培養したPVA系含水ゲル
【表1】 経過時間と溶存酸素濃度の減少量から酵素利用速度r
(mg−O2/l・hr)を求め、さらに呼吸速度R
(mg−O2/gゲル・hr)を関係式R=r・V2/W
1から算出した。結果を表2に示した。
【表2】
【0030】試験例2 実施例2で得られたPVA系含水ゲル300gを、粒子
状PVA系ゲルが流出しないように越流水出口に3mm
の金網を設けた31の曝気槽に投入し、これを表1の成
分を有する人工下水(流入量9l/日、滞留時間8時
間)で処理した。全有機炭素量(TOC)除去率を経時
的に測定したところ、2日目で80%、3日目以降は9
0〜95%という良好な結果を示した。
【0031】
【発明の効果】上記実施例でも明らかなとおり、本発明
によれば、耐水性に優れ、強度が高く、酵素および微生
物等、熱劣化、熱失活しやすい生体触媒等との親和性が
高く、バイオリアクタ−担体等に利用可能なPVA系含
水ゲル、好ましくはPVA系粒状含水ゲルが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1における溶存酸素濃度の経時変化を示
した図である。
【符号の説明】
(a) サンプルaを用いた場合の溶存酸素濃度の経時
変化 (b) サンプルbを用いた場合の溶存酸素濃度の経時
変化 (c) サンプルcを用いた場合の溶存酸素濃度の経時
変化
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 29/14 LHA // C08F 16/06 MKV (72)発明者 松田 武 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式 会社クラレ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルギン酸塩(A)、および両末端にア
    ルデヒド基を有するポリビニルアルコ−ルによりアセタ
    −ル架橋したポリビニルアルコ−ル(B)からなる含水
    ゲル。
  2. 【請求項2】 アルギン酸塩(A)と両末端にアルデヒ
    ド基を有するポリビニルアルコ−ルによりアセタ−ル架
    橋したポリビニルアルコ−ル(B)の配合割合が1:1
    00〜100:100である請求項1記載の含水ゲル。
  3. 【請求項3】 生体触媒(C)を含有する請求項1また
    は請求項2記載の含水ゲル。
  4. 【請求項4】 アルギン酸塩(A)、および1,2−グ
    リコ−ル結合を酸化的に開裂して得られた両末端にアル
    デヒド基を有するポリビニルアルコ−ル(B−1)から
    なる混合液を、多価金属イオンを含有する凝固液に滴下
    することを特徴とする請求項1記載の含水ゲルの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 アルギン酸塩(A)、1,2−グリコ−
    ル結合を酸化的に開裂して得られた両末端にアルデヒド
    基を有するポリビニルアルコ−ル(B−1)、および
    1,2−グリコ−ル結合を酸化的に開裂していないポリ
    ビニルアルコ−ル(B−2)からなる混合液を、多価金
    属イオンを含有する凝固液に滴下することを特徴とする
    請求項1記載の含水ゲルの製造方法。
  6. 【請求項6】 アルギン酸塩(A)、1,2−グリコ−
    ル結合を酸化的に開裂して得られた両末端にアルデヒド
    基を有するポリビニルアルコ−ル(B−1)、1,2−
    グリコ−ル結合を酸化的に開裂していないポリビニルア
    ルコ−ル(B−2)、生体触媒(C)からなる混合液
    を、多価金属イオンを含有する凝固液に滴下することを
    特徴とする請求項3記載の含水ゲルの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の製造方法
    により得られた含水ゲルを芒硝水溶液に浸漬することを
    特徴とする含水ゲルの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1180536A1 (en) * 2000-08-07 2002-02-20 Kuraray Co., Ltd. Water-soluble resin composition and water-soluble film
WO2018096937A1 (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 デンカ株式会社 変性ビニルアルコール系重合体及びその製造方法

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