JPH07228016A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH07228016A
JPH07228016A JP2400294A JP2400294A JPH07228016A JP H07228016 A JPH07228016 A JP H07228016A JP 2400294 A JP2400294 A JP 2400294A JP 2400294 A JP2400294 A JP 2400294A JP H07228016 A JPH07228016 A JP H07228016A
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章二 桜木
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千年 伊藤
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吉代 長瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィードカットのモード設定に拘らず、一つ
の指令により、印刷装置の印刷機構,搬送装置及びカッ
タ機構を制御することで、複雑な指令信号や多数のキー
スイッチを必要とせず、オペレータに操作上の負担を負
わせない印刷装置を提供すること。 【構成】 Fキー6bの押下を検知したとき(S33:YE
S)、若しくは、F指令信号を受信したときには(S39:
YES)、CPU54は、RAM56内に未印刷データが
存在するか否かを判断し(S50)、存在する場合、サー
マルヘッド16によりその未印刷データの印刷を行わせ
る(S51)。印刷後、モード設定がオートカットモード
か否か判断され(S52)、オートカットモードなら、テ
ープ送りモータ50及びDCモータ71を駆動させてフ
ィードカットを行わせる(S53)。一方、CPU54に
よりテープセーブモードと判別された場合(S52:N
O)、フィードカットは行わない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷媒体を切断するカ
ット手段を有する印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロール紙等の長尺物に印刷を行
い、印刷が行われた部分だけを切り離して1枚の印刷物
を作成する、カット機構を備えた印刷装置、例えば、フ
ァクシミリやテープ印刷装置等が知られている。
【0003】そして、よく行われる処理動作としては、
所望のデータを印刷する印刷処理と、前回印刷された書
類(ラベル)を入手するためや、印刷に失敗した用紙
(テープ)を取り除いたり、用紙(テープ)の先頭を揃
える等のために行われるフィードカット処理とがある。
【0004】フィードカット処理とは、用紙(テープ)
を現在ある状態から所定距離だけ搬送し、その後カット
機構による用紙(テープ)カットを行うものであり、
又、前出の印刷処理の後に続けてこのフィードカット処
理を行わせるのが常である。
【0005】そのため、このようなカット機構を備えた
印刷装置には、印刷動作を行ったら、印刷動作終了後に
自動的にカット機構を駆動させるオートカットモードを
設定できるものが存在する。例えば、あるテープ印刷装
置のオートカットモードは、オートカットモードONの
場合、印刷動作終了後に25mmテープ送りを行い、その
後、カット機構を駆動してテープカットを行う。尚、オ
ートカットモードOFFの場合は、印字動作が終了した
状態で停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
カット手段を有する印刷装置においては、各々の機構を
動作させるために多数のキースイッチ等、例えば、デー
タを印字するための印字指令キーと、用紙(テープ)を
排出するための排出指令キーと、用紙(テープ)カット
を行わせるカットキー等との複数のキーが必要であっ
た。そして、このキースイッチのため、印刷装置の小型
化が妨げられ、コスト的にも負担が掛かっていた。
【0007】また、ホストコンピュータ等により、外部
からこれら印刷装置をコントロールする場合にも、同様
に、各機構の動作を規定した多数の指令信号を必要とし
ていた。
【0008】更に、印刷装置に所望の動作をさせるに
は、これらのキーの押下や指令信号を組み合わせて、細
かに動作を指定しなければならず、その指定の為に従来
の印刷装置はオペレータにキー操作等の負担を掛けてい
た。
【0009】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、本発明によれば、印刷指令と排
出指令とカット指令とを1つの指令(又はキー)で実現
することが出来ると共に、その指令1つにより多様な用
途に対応した動作を行わせることが可能な印刷装置を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の印刷装置は、入力された印刷データを記憶可
能な記憶手段と、印刷媒体を搬送する搬送手段と、前記
記憶手段に記憶された印刷データを印刷媒体上に印刷す
る印刷手段と、印刷媒体を切断するカット手段とを備え
たものであり、更に、前記印刷手段による印刷の終了毎
に自動的に印刷媒体をフィードカットさせるオートカッ
トモードと、印刷終了後にフィードカットを行わないテ
ープセーブモードとのいずれかを選択設定させるモード
選択手段と、所定の信号を発信する指令発信手段と、そ
の指令発信手段による信号を受けて、前記記憶手段内に
印刷データが存在するか否かを判別する判別手段と、前
記モード選択手段による設定と前記判別手段による判別
結果とに基づいて、前記印刷手段,搬送手段及びカット
手段を制御する制御手段とを備えている。
【0011】尚、前記制御手段は、前記判別手段により
印刷データが存在すると判別され、且つ、オートカット
モードに設定されている場合、前記印刷手段により前記
印刷データの印刷を行わせ、その印刷後、前記搬送手段
及びカット手段によりフィードカットを行わせる第一制
御手段と、前記判別手段により印刷データが存在すると
判別され、且つ、テープセーブモードに設定されている
場合、前記印刷手段による前記印刷データの印刷のみ行
わせる第二制御手段とを備えてもよい。
【0012】尚、前記指令発信手段は、押下することに
より信号を発するキースイッチであってもよい。
【0013】尚、前記印刷媒体はテープであってもよ
い。
【0014】
【作用】上記の構成を有する本発明の印刷装置におい
て、記憶手段は入力された印刷データを記憶し、指令発
信手段は所定の指令信号を発信する。モード設定手段
は、オペレータにオートカットモードとセーブモードと
のいずれかを選択設定させる。
【0015】印刷装置は、前記指令発信手段からの指令
信号を受信すると、判別手段により、記憶手段内に未印
刷データが存在するか否かが判断される。そして、前記
判別手段による判断結果と前記モード選択手段による設
定とに基づいて、印刷手段,搬送手段及びカット手段を
制御する。
【0016】このように、1種類の所定の信号を印刷装
置に発信するだけで、印刷装置はそれを受けて自動的に
動作状況を判断して、その動作状況に応じた多様な動作
を行う。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0018】本実施例は、アルファベット文字や記号等
の多数のキャラクタや図形のための有効データを入力し
て印刷用テープに印刷可能なテープ印刷装置に本発明を
適用した場合のものである。
【0019】図1に示すように、テープ印刷装置1は、
文字や記号等を複数行分表示可能なCRTディスプレイ
3とキーボード4と制御本体部5とを備えたデータ作成
装置2と、このデータ作成装置2の制御本体部5に接続
線Lで接続されたプリンター6とから構成されている。
尚、CRTディスプレイ3とキーボード4とは、接続線
を介して制御本体部5に夫々接続されている。そして、
データ作成装置2により展開処理された文書データや各
種指令信号が接続線Lを通してプリンタ6へ送信され
る。ここで、データ作成手段2は、本発明の指令発信手
段に相当する。
【0020】キーボード4には、アルファベットや数字
や記号を入力する為の文字キー、スペースキー、リター
ンキー、カーソルを上下左右方向へ移動させるカーソル
移動キー、印刷終了後のフィードカット処理の有無を設
定するモード選択キーと、印刷文字のサイズを設定する
サイズ設定キー、印刷文字の書体を設定する書体設定キ
ー、各種の編集機能キー、印刷を実行する印刷キー等が
設けられている。
【0021】又、プリンター6には、その上面に、プリ
ンター6の電源キー6aと、印刷用テープ8のフィード
カットを行わせたり、印刷を実行させる等の様々な動作
を実行させるファンクションキー(以下、Fキーと称す
る。)6bとの2つのキースイッチ60が設けられてい
る。このFキー6bも、本発明の指令発信手段の一つに
相当する。本実施例のフィードカットは、印刷用テープ
8を25mm送った後にテープカットを行うものである。
又、プリンター6の側面にはカセットカバー7が開閉可
能に取り付けられており、カセットカバー7を開放する
ことで、後述する印刷機構PMへテープ収納カセットC
Sを装着することが出来る。
【0022】次に、図2に基づいて、プリンター6に内
蔵された印刷機構PMについて簡単に説明すると、印刷
機構PMに着脱自在に矩形状のテープ収納カセットCS
が装着されており、このテープ収納カセットCSには、
透明なフィルムからなる幅約24mmの印刷用テープ8が
巻装されたテープスプール9と、インクリボン10が巻
装されたリボン供給スプール11と、このインクリボン
10を巻取る巻取りスプール12と、印刷用テープ8と
同一幅を有する両面テープ13が剥離紙を外側にして巻
装された供給スプール14と、これら印刷用テープ8と
両面テープ13とを接合させる接合ローラ15とが回転
自在に設けられている。
【0023】印刷用テープ8とインクリボン10とが重
なる位置には、サーマルヘッド16が立設され、これら
印刷用テープ8とインクリボン10とをサーマルヘッド
16に押圧するプラテンローラ17と、印刷用テープ8
と両面テープ13とを接合ローラ15に押圧する送りロ
ーラ18とは、プリンター6のフレームに回動自在に枢
着された支持体19に回転可能に枢支されている。この
サーマルヘッド16には、128個の発熱素子からなる
発熱素子群が上下方向に列設されている。
【0024】従って、テープ送りモータ50(図3参
照)の所定回転方向への駆動により接合ローラ15と巻
取りスプール12とが所定回転方向に夫々同期して駆動
されながら発熱素子群に通電されたとき、印刷用テープ
8上には複数のドット列により文字が印刷され、しかも
印刷用テープ8は両面テープ13を接合した状態でテー
プ送り方向Aにテープ送りされ、図1に示すように、プ
リンター6の外部に送り出される。尚、印刷機構PMの
詳細については、特開平2−106555号公報に開示
された公知の印刷機構と同様であるのでその説明を省略
する。
【0025】尚、接合ローラ15及びテープ送りモータ
50が本発明の搬送手段に相当し、サーマルヘッド16
が本発明の印刷手段の主体をなす。
【0026】ここで、前記テープ収納カセットCSとし
て、テープ幅が6mm、9mm、12mm、18mm、24mmの
印刷用テープ8を収納した5種類のカセットCSが準備
されており、これらテープ収納カセットCSの底部壁に
は、第1突出片〜第3突出片20〜22のうちの何れか
の突出片が組合せて設けられている。そして、プリンタ
ー6のフレームには、これら第1突出片〜第3突出片2
0〜22の有無を夫々検出する為のフォトインタラプタ
からなるテープ幅センサ53(図3参照)が取付けられ
ている。
【0027】また、印刷用テープ8の送り方向に沿って
サーマルヘッド16の下流側であるラベル排出孔23の
近傍には、本発明のカット手段に相当するカッタ機構6
5が配設されている。このカッタ機構65は公知のハサ
ミと同様に構成されており、固定刃66と可動刃67と
からなる。この可動刃67は枢支軸68を中心として回
動する回動レバー69に固着されており、また、回動レ
バー69はギヤ機構70を介してDCモータ71の駆動
軸71Aに固着されたピニオン72と連結されている。
【0028】これより、可動刃67はDCモータ71の
駆動軸71Aの正逆回転に伴いピニオン72、ギヤ機構
70、回動レバー69を介して、枢支軸68を支点とし
て開閉するものであり、かかる開閉動作に伴い固定刃6
6と協働して作成されたラベル25を切断するものであ
る。前記サーマルヘッド11による印刷位置とカッタ機
構65による切断位置との間は距離nだけ離れている。
この距離nをヘッド・カッタ間距離nとする。本実施例
ではn=25mmである。
【0029】次に、テープ印刷装置1の制御系は、図3
のブロック図に示すように構成されている。
【0030】先ず、データ作成装置2の制御系について
説明すると、キーボード(K/B)4と、CRTディス
プレイ(CRTD)3に表示データを出力する為の表示
用RAMを有するCRTディスプレイコントローラ(C
RTC)30と、制御本体部5に設けられたフロッピー
ディスクドライブ(FDD)31の為のフロッピーディ
スクドライブコントローラ(FDC)32とは、制御本
体部5に設けられた制御装置C1の入出力インターフェ
ース(入出力I/F)36に夫々接続されている。
【0031】制御装置C1は、CPU33と、このCP
U33にデータバス等のバス38を介して接続された入
出力インターフェース36と、通信用インターフェース
(I/F)37と、ハードディスクを装着したハードデ
ィスクドライブ装置(HDD)34の為のハードディス
クドライブコントローラ(HDC)35と、RAM40
とから構成されている。
【0032】前記ハードディスクには、多数のキャラク
タの各々に関して、表示の為のドットパターンデータが
コードデータに対応させて格納された表示パターンデー
タメモリ、キャラクタを印刷する為に多数のキャラクタ
の各々に関して、キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線
データ(アウトラインデータ)が書体(ゴシック系書
体、明朝系書体等)毎に分類されコードデータに対応さ
せて格納されたフォントメモリ、キーボード4から入力
された文字や数字や記号等のキャラクタのコードデータ
に対応させてCRTディスプレイコントローラ30を制
御する表示駆動制御プログラム、RAM40のテキスト
メモリ41の各コードデータに対応するアウトラインデ
ータからドットパターンデータに変換処理してプリンタ
ー6に出力するイメージ展開制御プログラム等が格納さ
れている。
【0033】前記RAM40のテキストメモリ41に
は、キーボード4から入力された文書のデータが格納さ
れる。印刷フォーマットメモリ42には、設定された文
字サイズのデータや書体番号のデータなど複数の印刷フ
ォーマット情報が格納される。印刷バッファ43には、
イメージ展開された文字や記号の印刷用ドットパターン
データが格納される。ワークメモリ44には、データ処
理する上で必要なデータが一時的に格納される。
【0034】次に、プリンター6の制御系について説明
すると、サーマルヘッド16を駆動する為の駆動回路5
2と、テープ送りモータ50を駆動する為の駆動回路5
1と、DCモータ71を駆動するための駆動回路73
と、テープ幅センサ53と、キースイッチ60とは制御
装置C2の入出力インターフェース(入出力I/F)5
7に夫々接続されている。
【0035】制御装置C2は、CPU54と、このCP
U54にデータバスなどのバス59を介して接続された
入出力インターフェース(入出力I/F)57と、通信
用インターフェース(I/F)58と、ROM55と、
RAM56とから構成されている。尚、RAM56が本
発明の記憶手段に相当する。
【0036】前記ROM55には、データ作成装置2か
ら送信されたドットパターンデータに基づいてサーマル
ヘッド16やテープ送りモータ50等を駆動する印刷駆
動制御プログラム、データ作成手段2若しくはキースイ
ッチ60により受けた指令に基づいて各部機構を制御す
るプログラム等が格納されている。
【0037】前記RAM56には、通信用インターフェ
ース58を介して、データ作成装置2から送信されたド
ットパターンデータを受信する受信バッファ56a、そ
の受信したデータを格納するイメージバッファ56b、
CPU54で演算した演算結果を一時的に格納する為の
各種のメモリ、各部の動作状態を示すフラグ及びポイン
タ等が設けられている。
【0038】次に、データ作成装置2の制御装置C1で
行なわれるテープ印刷制御のルーチンについて、図4及
び図5の概略フローチャートに基づいて説明する。尚、
図中符号Si(i=10、11、12・・・・)は各ス
テップである。
【0039】電源が投入されると、この制御が開始さ
れ、アルファベットキーや記号キーや数字キー等の印刷
可能キーが操作されたときには(S10・S11:Yes)、入
力されたコードデータを文書データとしてRAM40の
テキストメモリ41に格納する文書データ入力処理が実
行されにとともに、そのコードデータに対応するキャラ
クタをCRTディスプレイ3に表示する表示処理が実行
され(S12)、S10に戻る。例えば、文書データとし
て、ラベル印刷用の文書データ「Thomas JEF
FERSON」が入力されたときには、この文書データ
がテキストメモリ41に格納され且つCRTディスプレ
イ3に表示される。
【0040】次に、サイズ設定キーや書体設定キーや各
種の編集キーが操作されたときには(S10:Yes、S11:N
o、S13:No、S15:NO )、文字サイズデータや書体番号
データ等の印刷フォーマット情報がRAM40の印刷フ
ォーマットメモリ42に格納される等、操作されたキー
に対応する処理が実行され(S17)、S10に戻る。
【0041】S10において、排出キーが操作されたとき
には(S11:NO、S12:YES )、プリンター6に後述のフ
ァンクション処理(図7参照)を行わせる所定のファン
クション指令信号をプリンター6に送信して、S10に戻
る。
【0042】次に、上記データ「Thomas JEFFERSON」の
印刷を選択して、印刷キーが操作されたときには(S1
0:Yes、S11:No、S13:Yes)、印刷処理制御(図5
参照)が実行される(S14)。
【0043】この制御が開始されると、テキストメモリ
41に格納されている1枚目のラベルの文書データ
(「Thomas・・・」)の各文字や記号について、印刷フォ
ーマットメモリ42に格納されている印刷フォーマット
情報に基づいて、フォントメモリからアウトラインデー
タが読出される。その一方、設定された文字サイズとな
るように拡大又は縮小して、ドットパターンに展開処理
される。そして、展開処理されたドットパターンデータ
が印刷バッファ43に格納される(S20)。
【0044】上記イメージ変換処理が完了すると、通信
用インターフェース37と接続線Lとを介してプリンタ
ー6に動作状況通知指令を送信し、プリンター6から内
部機構各々の動作状況を送信させる(S21)。受信した
動作状況に異常がなく、動作可能であれば(S22:N
O)、先のドットパターンデータが通信用インターフェ
ース37と接続線Lとを介してプリンター6に送信され
る(S23)。一方、プリンター6に異常が発生していた
り、印刷処理稼働中であるときは(S22:YES)、CRT
ディスプレイ3にその理由を表示し、その異常等が解消
されるか、前の印刷処理が終了するまでそのまま待機す
る。
【0045】ラベル1枚分のドットパターンデータが送
信されると、次にファンクション指令信号をプリンター
6に送信する(S24)。その結果、プリンター6の後述
するファンクション処理により、その文書データが印刷
用テープ8に印刷される。そして、印刷用テープ8が所
定量だけ送給された後、カッタ機構65で切断され、ラ
ベル「Thomas JEFFERSON」が完成す
る。
【0046】この作成されたラベル以外にも、テキスト
メモリ41に次のラベルの文書データが存在するときは
(S26:YES)、S20〜S26の処理工程を繰り返す。他に
文書データが無くなったら(S26:NO)、この制御を終
了して、テープ印刷制御のS10にリターンする。
【0047】次に、プリンター6の制御装置C2で行わ
れるテープ印刷制御のルーチンについて、図6及び図7
の概略フローチャートに基づいて説明する。
【0048】電源が投入されると、この制御が開始さ
れ、まず、RAM56の受信バッファ56a,イメージ
バッファ56bをクリアする等のテープ印刷制御に関わ
るデータを初期化する(S30)。そして、プリンター6
に備えられたキースイッチ60の何れかの押下があるか
否かを検知する(S31)。
【0049】キー入力があり(S32:NO)、そのキーが
Fキー6bであると検知された場合には(S33:YES)、
図6に示すファンクション処理を行う(S35)。その処
理が終了するとS36へ移行する。
【0050】S32において検知されたキー入力がFキー
6bでないときには、押下されたキーに対応する処理を
行う(S34)。例えば、オートカットモードの切換え等
である。本実施例のプリンター6は、印刷の終了毎に自
動的にテープをフィードカットさせるオートカットモー
ドと、印刷終了後にフィードカットを行わないテープセ
ーブモードとのいずれかを選択設定できる。キーボード
4のモード選択キーを押下することで、この2つのモー
ドを切り換えられる。このとき、キーボード4のモード
選択キーと上記処理工程のS34とがモード選択手段に相
当する。このような各種キーに対応する処理が終了する
とS36へ移行する。
【0051】キー入力が無ければ(S32:YES)、データ
作成装置2から送られるデータの受信受けの状態になる
(S36)。
【0052】データを受信し(S36、S37:NO)、その
データがラベルのドットパターンからなる文書データで
ある場合には(S38:YES)、受信した文書データをRA
M56のイメージバッファ56bに順次格納する(S4
2)。格納したらS31に戻って再びキースイッチ60か
らの押下があるか検知する。
【0053】S38において受信したデータがイメージデ
ータでなかった場合、そのデータがファンクション指令
(F指令)であるか否かを判断する(S39)。F指令で
あれば(S39:YES)、図7に示すファンクション処理が
行われ(S41)、イメージバッファ56bに蓄えられた
文書データを印刷用テープ8に印刷したり、印刷用テー
プ8をフィードカットしたりする。処理が完了すると、
S31に戻る。
【0054】S39において、F指令で無い場合には、デ
ータ操作や印刷動作設定、プリンター6の各部機構の駆
動等の、受信した各々の指令に応じた動作を行う(S4
0)。例えば、動作状況通知指令を受けたなら、現在の
印刷処理状況や各機構の異常等のプリンター6の動作状
況を返信する。また、メモリクリア指令を受けると、R
AM56中の文書データを消去する。指令による各動作
が完了した後は、S31に戻る。
【0055】S35もしくはS41におけるファンクション
処理は、図7のフローチャートに示されるように、先
ず、文書データがRAM56のイメージバッファ56b
に存在するか否かを判断する(S50)。文書データが存
在するならば(S50:YES)、印刷処理を行う(S51)。
印刷処理は、イメージバッファ56bに格納されている
イメージデータを順に1ラインずつ、サーマルヘッド1
6にて印刷用テープ8に印刷して行く。印刷処理終了後
には、前記S34にて設定された印刷後のフィードカット
処理に関するモード設定が、オートカットモードである
か否かが判別される(S52)。一方、RAM56のイメ
ージバッファ56bに文書データが無い場合(S50:N
O)もS52へ移行し、モード設定がどうであるかを判別
する。
【0056】モード設定がオートカットモードであるな
らば(S52:YES)、テープ送りモータ50により25mm
のテープ送りをし、その後に、DCモータ71を駆動さ
せてテープカットを行う、いわゆるフィードカット処理
を行う(S53)。フィードカットを行った後はファンク
ション処理を終了し、図6のフローチャートに戻る。一
方、モード設定がテープセーブモードであるならば(S
52:NO )、フィードカット処理を行わずに図6のフロー
チャートに戻る。
【0057】尚、上記処理工程のS50及びS52が本発明
の判別手段に相当し、上記処理工程のS50乃至S53が本
発明の制御手段に相当し、特に、上記処理工程のS50:Y
ES,S51,S52:YES及びS53の流れが本発明の第一制御
手段としての作用を果たし、処理工程のS50:YES,S5
1,S52:NO の流れが本発明の第二制御手段としての作
用を果たす。
【0058】以上、説明したように、本実施例のプリン
ター6は、同一のキー操作及び同一の指令信号を受けて
も、その時々における文書データの有無に基づいて、オ
ペレータの意図を察知し、要望される動作を行う。
【0059】このように、1つのキーで印刷・テープ送
り・テープカットを指令できるので、オペレータはキー
操作に迷うことなく押下することが出来る。その上、プ
リンター6の構造が複雑になることなく、それと共に、
製造コストも抑えられる。
【0060】同様に、データ作成装置2等の外部機器か
らプリンター6へ、印刷・テープ送り・テープカットを
指令するときも1つの指令信号で賄うことが可能になる
ため、外部機器中のプリンター制御プログラムが複雑に
なることがなく、通信上の機構(インターフェース3
7,58、接続線L等)も簡略化できる。また、指令信
号が単純化されることで、インターフェイス37,58
や通信上の伝送不良から生じる動作異常が防止できる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の印刷装置は、印刷指令と排出指令とカット指令と
を1つの指令(又はキー)で実現することが出来ると共
に、その指令1つにより多様な用途やモード設定に対応
した動作を行わせることが可能な印刷装置を提供するこ
とが出来、それにより、外部コンピュータの指令信号ま
たは装置のキー入力機構を簡略化でき、また、オペレー
タの操作負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ印刷装置の斜視図である。
【図2】印刷機構の概略平面図である。
【図3】テープ印刷装置の制御系のブロック図である。
【図4】データ作成装置におけるテープ印刷制御のルー
チンの概略フローチャートである。
【図5】データ作成装置における印刷処理制御のルーチ
ンの概略フローチャートである。
【図6】プリンターにおけるテープ印刷制御のルーチン
の概略フローチャートである。
【図7】プリンターにおける印刷処理制御のルーチンの
概略フローチャートである。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 データ作成装置 4 キーボード 6 プリンター 8 印刷用テープ 15 接合ローラ 16 サーマルヘッド 50 テープ送りモータ 54 CPU 55 ROM 56 RAM 60 キースイッチ 65 カッタ機構 C2 制御装置
フロントページの続き (72)発明者 長瀬 吉代 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー工 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された印刷データを記憶可能な記憶
    手段と、印刷媒体を搬送する搬送手段と、前記記憶手段
    に記憶された印刷データを印刷媒体上に印刷する印刷手
    段と、印刷媒体を切断するカット手段とを有する印刷装
    置において、 前記印刷手段による印刷の終了毎に自動的に印刷媒体を
    フィードカットさせるオートカットモードと、印刷終了
    後にフィードカットを行わないテープセーブモードとの
    いずれかを選択設定させるモード選択手段と、 所定の信号を発信する指令発信手段と、 その指令発信手段による信号を受けて、前記記憶手段内
    に印刷データが存在するか否かを判別する判別手段と、 前記モード選択手段による設定と前記判別手段による判
    別結果とに基づいて、前記印刷手段,搬送手段及びカッ
    ト手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記判別手段により印刷データが存在すると判別され、
    且つ、オートカットモードに設定されている場合、前記
    印刷手段により前記印刷データの印刷を行わせ、その印
    刷後、前記搬送手段及びカット手段によりフィードカッ
    トを行わせる第一制御手段と、 前記判別手段により印刷データが存在すると判別され、
    且つ、テープセーブモードに設定されている場合、前記
    印刷手段による前記印刷データの印刷のみ行わせる第二
    制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の
    印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記指令発信手段は、押下することによ
    り信号を発するキースイッチであることを特徴とする請
    求項1に記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記印刷媒体はテープであることを特徴
    とする請求項1に記載の印刷装置。
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