JPH07227685A - レーザーマーキング装置 - Google Patents

レーザーマーキング装置

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Publication number
JPH07227685A
JPH07227685A JP6022766A JP2276694A JPH07227685A JP H07227685 A JPH07227685 A JP H07227685A JP 6022766 A JP6022766 A JP 6022766A JP 2276694 A JP2276694 A JP 2276694A JP H07227685 A JPH07227685 A JP H07227685A
Authority
JP
Japan
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workpiece
tray
laser
roller
pocket
Prior art date
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Application number
JP6022766A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ishihara
浩之 石原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トレイのポケットに収容されたデバイスの表
面の汚れを自動的に拭き取り可能にする。 【構成】 拭き取りユニット9に、自動走行する洗浄用
の帯状布7をポケット2a内の被加工物1の表面に接触
させるローラ10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体IC等の被加
工物にレーザー光で商標等のマーキングを加工するレー
ザーマーキング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は従来のレーザーマーキング装置
を示す概略正面図であり、図において、1は被加工物と
しての例えば半導体IC等のデバイス、2はデバイス1
がM行×N列収納されるようなトレイ、3はデバイス1
の表面に商標やロット番号等をマーキングするレーザー
本体、4はマーキング位置である。
【0003】また、5はデバイス1にレーザーマーキン
グを施すことにより生成された溶融物や炭化物からなる
すすなどの汚れで、デバイス1のマーキング部の表面に
付着している。6は上記すすなどの汚れ5をデバイス1
から除去するためのブラシ装置で、これが駆動装置(図
示せず)に連結され、デバイス1の表面をブラッシング
するように構成されている。
【0004】図21は上記トレイ2の一例を示す斜視図
であり、図において、2aはデバイス1を収納するN列
M行のポケット、2bはポケット2aに対応して同数以
上設けられている位置決め孔である。
【0005】次に動作について説明する。まず、ベルト
コンベアなどにより送られたトレイ2上のデバイス1
は、マーキング位置4でレーザー光によりマーキングさ
れ、さらに、トレイ2に収納された状態にて、回転する
ブラシ装置6のブラシに押し付けられる。このため、デ
バイス1の表面に付着した汚れ5を除去することができ
る。なお、このブラシ装置6の位置はトレイ2に収納さ
れたデバイス1の高さによって調整される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザーマーキ
ング装置は以上のように構成されているので、ブラシ装
置6の作動によりデバイス1の表面の汚れの一部が拡散
され、マークの見映えが悪くなるほか、デバイス1の表
面から散乱したすすなどの汚れがリードに付着し、リー
クをおこしやすくなるなどの問題点があった。
【0007】また、ブラシ装置6のブラシの消耗によ
り、このブラシがデバイス1に充分にあたらない場合に
は、汚れが残りマークが読み取れず、一方、ブラシがデ
バイス1にあたりすぎると、リードを曲げたり、デバイ
ス1がトレイ2から飛び出したりして、外観不良をおこ
すなどの問題点があった。
【0008】さらに、デバイス1のパッケージが薄型化
されて、リードがデバイス1本体の平面方向に設けられ
たデバイスの場合には、ブラシの調整が非常に困難であ
り、この調整のため人手を要するため自動化にも適さ
ず、また、デバイス1がトレイ2の上面より深い位置に
収納されている場合は、ブラシがデバイス1の表面に届
かず、上記の汚れが除去できないなどの問題点があっ
た。
【0009】また、ブラシ等が被加工物に接触する場合
にあっても、静電気が発生しやすくなり、デバイス1が
静電破壊をおこすなど問題点があった。
【0010】さらにまた、人手によりトレイ2にデバイ
ス1を収納したまま、またはトレイ2からデバイス1を
とり出して、溶剤を含ませた布等で被加工物のすすなど
の汚れを除去することも考えられるが、このようにする
と多大な労力を必要とするばかりか、作業時間も多くか
かり過ぎ、さらに、除去むらが発生しやすく、マーク文
字の品質が安定しないなどの問題点があった。
【0011】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、レーザーマーキング後、
トレイに載置された被加工物の表面に付着したすすなど
の汚れを、被加工物をトレイから取り出すことなく、人
手によらずに短時間に自動的に安定して除去できるレー
ザーマーキング装置を得ることを目的とする。
【0012】請求項2の発明はトレイの上面より深い位
置に収納された被加工物の表面のすすなどの汚れも短時
間に自動的に安定して除去でき、かつ高品質なマーキン
グ加工を行うことができるレーザーマーキング装置を得
ることを目的とする。
【0013】請求項3の発明はトレイの搬出方向と直角
方向のいかなる位置に被加工物が収納されていても、同
時に複数の被加工物の表面のすすや汚れを効率的に除去
できるレーザーマーキング装置を得ることを目的とす
る。
【0014】請求項4の発明は被加工物の表面の汚れを
除去する際に、トレイ上で被加工物が飛び出したり浮き
上がることなく、しかもリード曲げ等の外観不良をおこ
すことなく、該被加工物を保持させることができるレー
ザーマーキング装置を得ることを目的とする。
【0015】請求項5の発明は、異なった種類の被加工
物に対応可能なように、段取り替えの容易化とコンパク
ト化を図るとともに高品質なマーキング加工を行うこと
ができるレーザーマーキング装置を得ることを目的とす
る。
【0016】請求項6の発明は被加工物の表面に付着し
たすすなどの汚れを溶剤を含ませたローラに接触させる
ことで簡単に除去できるレーザーマーキング装置を得る
ことを目的とする。
【0017】請求項7の発明は溶剤を含ませた帯状洗浄
部材により被加工物の表面に付着したすすなどの汚れを
確実に除去できるレーザーマーキング装置を得ることを
目的とする。
【0018】請求項8の発明は押し上げユニットの交換
により、異なった種類の被加工物に対応可能なように、
段取り替えの容易化とコンパクト化を図るとともに高品
質なマーキング加工を行うことができるレーザーマーキ
ング装置を得ることを目的とする。
【0019】請求項9の発明は被加工物に対し拭き取り
ユニットを移動させながら拭き取りを行うことができる
レーザーマーキング装置を得ることを目的とする。
【0020】請求項10の発明は帯状洗浄部材に対し
て、必要量の溶剤を常時含ませてあるかどうかを監視で
きるレーザーマーキング装置を得ることを目的とする。
【0021】請求項11の発明は異なった種類の被加工
物を収納できる外形寸法が一定のトレイを用いることに
より、段取り替えの容易化を図り、高速で高い品質のマ
ーキングを行うことができるレーザーマーキング装置を
得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るレ
ーザーマーキング装置は、拭き取りユニットに、自動走
行する洗浄用の帯状洗浄部材をポケット内の被加工物の
表面に接触させるローラを設けたものである。
【0023】請求項2の発明に係るレーザーマーキング
装置は、トレイの下方にあって、該トレイのポケット内
にある被加工物をそのポケットの上方に押し上げるよう
に作動する押し上げユニットを有し、さらに、自動走行
する洗浄用の帯状洗浄部材を、上記押し上げユニットに
より押し上げられた上記被加工物の表面に接触させるロ
ーラを設けたものである。
【0024】請求項3の発明に係るレーザーマーキング
装置は、トレイの搬送方向に対して直交する方向に並置
された複数のポケットに対応配置され、かつ自動走行す
る洗浄用の帯状洗浄部材を、上記各ポケット内の被加工
物に独自に接触させる各一のローラを設けたものであ
る。
【0025】請求項4の発明に係るレーザーマーキング
装置は、拭き取りユニットを構成し、かつ自動走行する
洗浄用の帯状洗浄部材をポケット内の被加工物の表面に
接触させるローラを設け、該ローラに対して上記トレイ
の搬送方向の上流側または/および下流側に上記被加工
物のポケットからの浮き上がりを規制する補助ローラを
設けたものである。
【0026】請求項5の発明に係るレーザーマーキング
装置は、拭き取りユニットに、自動走行する洗浄用の帯
状洗浄部材をポケット内の被加工物の表面に接触させる
所定のローラ径またはローラ幅を有するローラを設け、
異なるローラ径またはローラ幅を有するローラを備えた
上記拭き取りユニットを、交換可能にしたものである。
【0027】請求項6の発明に係るレーザーマーキング
装置は、拭き取りユニットに、溶剤を含ませた含浸部材
を外周面に有するローラを設けたものである。
【0028】請求項7の発明に係るレーザーマーキング
装置は、帯状洗浄部材の近傍に、溶剤を吐出させて該帯
状洗浄部材に含ませる溶剤吐出用のノズルを設けたもの
である。
【0029】請求項8の発明に係るレーザーマーキング
装置は、トレイの下方にあって、該トレイのポケット内
にある被加工物をそのポケットの上方に押し上げるよう
に作動する押し上げユニットと、上記拭き取りユニット
を構成し、自動走行する洗浄用の帯状洗浄部材を、上記
押し上げユニットにより押し上げられた上記被加工物の
表面に接触させるローラとを設け、上記押し上げユニッ
トを上記被加工物の形状および数に応じて交換可能にし
たものである。
【0030】請求項9の発明に係るレーザーマーキング
装置は、拭き取りユニットを、被加工物を設置したトレ
イまたは被加工物を押し上げる押し上げユニットに対
し、上記被加工物の拭き取りを行うように移動可能に設
けたものである。
【0031】請求項10の発明に係るレーザーマーキン
グ装置は、帯状洗浄部材に溶剤が含まれているか否かを
検出する溶剤検出手段を、上記帯状洗浄部材の近傍にま
たは直接接触するように配置したものである。
【0032】請求項11の発明に係るレーザーマーキン
グ装置は、被加工物をポケット内に収納可能で、外形寸
法が同一の複数枚のトレイを収納したマガジンと、該マ
ガジン内からトレイを一枚ずつ送出するローダ部と、該
ローダ部から送出された上記トレイを搬送させるととも
に、上記トレイ上の被加工物を所定のマーキング位置に
位置決めする搬送ユニットと、該搬送ユニットにより位
置決めされた被加工物にレーザー光を照射してマーキン
グを行うレーザー本体とを設け、該レーザー本体により
マーキングを行った上記トレイ上の被加工物を洗浄手段
により洗浄可能にし、上記マーキング位置の上流側に設
けたエアブロー手段により、上記被加工物上のごみ,静
電気を除去するようにしたものである。
【0033】
【作用】請求項1の発明におけるレーザーマーキング装
置は、被加工物をトレイに収納したままマーキングを行
った後、その被加工物の表面に付着した溶融物やすすな
どの汚れを、この被加工物の搬送途中に洗浄用の帯状洗
浄部材を介したローラをポケット内の被加工物表面に押
し付けることにより、自動的に拭き取らせるようにす
る。
【0034】請求項2の発明におけるレーザーマーキン
グ装置は、被加工物がトレイの上面より深い位置に収納
され、ローラが被加工物の表面全面に当たらず、汚れを
除去できない場合でも、トレイに収納された被加工物を
上方に押し上げる押し上げユニットを用いて、トレイ搬
送面の下方よりトレイ内の被加工物を一度に全数トレイ
上面以上に押し上げ、ローラを被加工物の表面に押し付
け回転させることにより自動的に帯状洗浄部材により上
記汚れを除去可能にする。
【0035】請求項3の発明におけるレーザーマーキン
グ装置は、トレイの搬送方向と直角方向の位置に収納さ
れた被加工物がどのように収納されていても表面の汚れ
を、それぞれの列に独立に設けられたローラを介して帯
状洗浄部材により自動的に同時に除去可能にする。
【0036】請求項4の発明におけるレーザーマーキン
グ装置は、トレイの搬送方向の上流または下流、もしく
は上流,下流の両方の位置に被加工物の長さ以下のピッ
チでローラより高い位置に補助ローラを並べたため、被
加工物の表面の汚れを上記ローラにて除去する際に上記
補助ローラにて被加工物を押えることで、上記被加工物
が浮き上がったり,飛び出したりすることなく確実に汚
れを除去可能にする。
【0037】請求項5の発明におけるレーザーマーキン
グ装置は、異なったトレイに収納された異なった被加工
物に応じて、それぞれの被加工物やトレイのポケットの
幅に応じたローラ幅やローラ径のローラが取り付けられ
た拭き取りユニットを、ネジまたはプランジャー等を用
いて着脱,交換することで、簡単な段取り替えで汚れを
自動的に除去可能にする。
【0038】請求項6の発明におけるレーザーマーキン
グ装置は、被加工物の表面に付着したすすなどの汚れを
溶剤を含ませた含浸部材を有するローラに接触させるこ
とで簡単に除去する。
【0039】請求項7の発明におけるレーザーマーキン
グ装置は、溶剤を含ませた帯状洗浄部材により被加工物
の表面に付着したすすなどの汚れを確実に除去する。
【0040】請求項8の発明におけるレーザーマーキン
グ装置は、被加工物の形状や数に応じて押し上げユニッ
トを着脱交換可能にし、段取り替えを簡単に行えるよう
にする。
【0041】請求項9の発明におけるレーザーマーキン
グ装置は、拭き取りユニット9が小形で、これの搬送系
を簡単に構成できる場合、または上記押し上げユニット
20の搬送系が複雑となる場合に、拭き取りユニット9
側の移動を可能とすることによって、拭き取りを実施可
能にする。
【0042】請求項10の発明におけるレーザーマーキ
ング装置は、帯状洗浄部材に対して、必要量の溶剤を常
時含ませてあるかどうかを監視可能にする。
【0043】請求項11の発明におけるレーザーマーキ
ング装置は、品種の異なる被加工物にマーキング加工を
行う際、外形寸法が同じトレイを用いることで、搬送系
の段取り替えを不要にし、トレイを搬送する搬送爪を有
する搬送ユニットを用いてスループットをあげ、被加工
物の有無に応じて確実にマーキングを行えるようにし、
被加工物表面に付着した汚れをトレイに被加工物を収納
したまま高速にかつ自動的に除去可能にする。
【0044】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、7は帯状洗浄部材としての帯状
布、8は拭き取り部の取付ベース、8aはこの帯状布7
を内部のドラムなどに巻装した帯状布供給部材、8bは
帯状布7を巻き取る帯状布巻取部材で各々トレイ2のN
列分に応じた数を備えている。
【0045】9は拭き取りユニットであり、これがトレ
イ2に設けられたポケットの幅より小さく、上記帯状布
7をガイドし、回転しながらデバイス1に押し付けるロ
ーラ10と、このローラ10を支点12を中心に上下方
向に回転可能に支持するアーム11と、このアーム11
およびローラ10の上下方向の位置を決めるストッパ1
3と、上記アーム11およびローラ10をデバイス1に
押え付ける力を調整するバネ14とからなる。なお、上
記ローラ10として、例えばゴムローラやフェルトロー
ラ等が使用される。
【0046】また、15は帯状布7を駆動するための駆
動ユニットで、モーター(図示せず)に連結されてい
る。16は帯状布7をガイドするガイドローラ、17は
貯蔵タンク(図示せず)等に貯蔵されたアルコール等の
溶剤を帯状の布に塗布するためのノズルであり、ディス
ペンサーや定量ポンプによりアルコールの吐出量をコン
トロール可能にしてある。
【0047】さらに、拭き取りユニット9は、図2に示
すように、トレイ2の搬送方向と直角の方向にトレイ2
上の列数(N列)に応じて(本図では2列)、上記ロー
ラ10を備えており、これがアーム11先端の各支軸1
1aに取り付けられている。アーム11は支点12を中
心にそれぞれ独立して回転可能な構成となっている。こ
のため、各ローラ10は独立してトレイ2上に臨んで上
下方向に移動可能である。なお、上記帯状布供給部材8
a,帯状布巻取部材8b,駆動ユニット15,ガイドロ
ーラ16および拭き取りユニット9が取付ベース8に取
り付けられている。
【0048】また、図2において、8cは取付ベース8
に植設された2本の位置決めピンであり、これらの各位
置決めピン8c間には取付孔8dが設けられている。
【0049】一方、拭き取りユニット9には上記取付ベ
ース8に対向する取付片9cが設けられ、この取付片9
c上の上記位置決めピン8cおよび取付孔8dに対応す
る位置には位置決め孔9aおよび取付ねじ孔9bが設け
られている。
【0050】従って、各位置決めピン8cに位置決め孔
9aを挿し込むようにして取付片9cを取付ベース8に
当接し、取付孔8dを通して取付ベース8の裏側からね
じ8eを取付片9cの取付ねじ孔9bにねじ込むこと
で、取付ベース8に対し拭き取りユニット9を着脱自在
に、すなわち任意に交換可能に取り付けることができ
る。なお、このベース8に対する取付片9cの結合は周
知の他の手段を用いることにより代替えできる。
【0051】次に動作について説明する。帯状布7はト
レイ2の搬送下流側に配置された帯状布供給部材8aか
ら3つのガイドローラ16,ローラ10を介し、駆動ユ
ニット15によって、上記トレイ2の搬送方向とは逆方
向に移動し、帯状布巻取部材8bに巻き取られる。ま
た、このとき帯状布7はローラ10に到達する前にノズ
ル17から吐出したアルコール等の溶剤を含んでいる。
【0052】一方、トレイ2上に載置されて搬送される
デバイス1は、マーキング位置4でマーキングされ、表
面に汚れ5が付着したデバイス1のこのトレイ2上にお
ける搬送途中、上記溶剤を含む帯状布7を取り付けたロ
ーラ10が、図3および図4に示すようにポケット2a
内に入り込む。
【0053】このため、帯状布7はローラ10により押
し付けられて、デバイス1の上面に接触し、バネ14も
しくはアーム11の支点12よりローラ10側に設けら
れたおもり(図示せず)により、そのデバイス1の上面
に所定の接触圧にて押し付けられる。
【0054】この際、帯状布7はトレイ2の搬送方向と
逆方向に移動されているため、大きな相対速度にてデバ
イス1の上面に付着した汚れ5が効率的に拭き取られ
る。
【0055】なお、上記ローラ10が下方に下がりすぎ
ると、このローラ10が搬送中のトレイ2に衝突する際
の衝撃が大きくなったり、トレイ2の搬送力が弱められ
たり、また、ローラ10がデバイス1の一部を押え付け
た際に、そのデバイス1がトレイ2から飛び出すおそれ
があるが、これを抑制するため、この発明ではストッパ
13によりローラ10の下方位置、すなわちデバイス1
の上面からのローラ10の押え込み量を調整できるよう
にしてある。
【0056】また、ローラ10の径が大きすぎると、ト
レイ2のポケット2a内にローラ10が進入する際、デ
バイス1の上面に接触せず、デバイス1の上面の汚れ5
を拭き取ることができなくなるため、ここではデバイス
1の上面の全面にわって接触するような、小形のローラ
が用いられる。
【0057】そして、図2に示すように、拭き取りユニ
ット9の各一のアーム11が支点12を中心に円滑に回
転可能となっているため、ローラ10が上記N列の各デ
バイス1に対し独立して上下動し、このためトレイ2上
のM行×N列のどのデバイス1に対しても、それぞれの
各列のデバイス1の有無に従って、そのデバイス1上面
の汚れ5を確実に拭き取ることができる。
【0058】また、図1において、ローラ10部分にて
溶剤を含ませた帯状布7がデバイス1上面を拭き取る前
に、十分に帯状布7に溶剤が含まれているか否かを確認
するため、ノズル17の先端と帯状布7との間に溶剤の
吐出を検知する溶剤検出手段としてのセンサーを設けた
り、ローラ10の手前で帯状布7の幅方向の両端に溶剤
検出手段としての電極をあて、これらの電極間に流れる
電流の有無を検出したりすることにより確認することが
できる。このような確認を行うことで、常に安定したデ
バイス1の洗浄効果が得られる。
【0059】すなわち、デバイス1上のすすなどの汚れ
5をアルコールを含む帯状布7等で拭き取る場合に、こ
れにアルコールが十分に含まれていなかったり、アルコ
ールが全くついていないと、デバイス1の表面上の汚れ
5が完全に除去できず、表面に残った汚れ5によりデバ
イス1上のマークが読み取りにくくなったり、読めなか
ったりする。
【0060】また、アルコールが含まれておらず、乾い
た状態の帯状布7でデバイス表面をこすると静電気が発
生し、デバイス1が壊れるという不具合がある。そこ
で、溶剤であるアルコールが必要量含まれているかどう
かを確認する必要がある。
【0061】図5〜図7は帯状布7にアルコールが十分
に含まれているかどうかを確認する装置の一例を示す。
17はアルコール41を帯状布7に塗布するディスペン
サーとしてのノズル、42はノズル17と帯状布7との
間に設けられ、図6にも示すように、ノズル17からア
ルコール41が吐出されているか否かを確認する検知手
段(溶剤検出手段)で、例えば光透過センサが用いられ
る。
【0062】また、43は図7にも示すように、帯状布
7の幅方向の両端に設けられた一組の電気対(溶剤検出
手段)であり、帯状布7が十分にアルコールで湿されて
いるかを電気対43間の電流値によって検出する。アル
コール41が吐出されていない場合や、帯状布7に十分
にアルコール41が含まれていない場合は、デバイス1
の搬送を止めアラームを出し、作業者に知らせて必要な
処置をとらせる。
【0063】実施例2.なお、上記実施例ではポケット
2a内のデバイス1の上面がトレイ2の上面と同一レベ
ルまたはこれより僅か低いレベルに位置させた場合につ
いて説明したが、薄型のデバイス1がトレイ2の上面よ
り深い位置に収納されているような場合は、ローラ10
がデバイス1の上面の全面にわたり接触しなかったり、
またはごく一部にしか接触せず、このデバイス1の上面
の汚れ5を完全に拭き取ることができない。
【0064】そこで、このような薄型のデバイス1の場
合には、図8に示すように、トレイ2の搬送面より下方
に、トレイ2のポケット2a内に収納されたデバイス1
を押し上げる、これと同数および対応形状の押し上げ治
具18および位置決めピン19を備えた押し上げユニッ
ト20を設け、この押し上げユニット20を図示しない
駆動装置によって、上下方向および搬送方向に動作可能
とすることにより、その薄型のデバイス1の洗浄を実施
可能にしている。
【0065】すなわち、図8において、マーク位置4で
マーキングされたトレイ2上のデバイス1は、拭き取り
ユニット9に至る前に、そのトレイ2に予め形成された
押し上げ治具18の挿通孔(図示しない)および図20
に示すような位置決め孔2bに、下方より押し上げユニ
ット20の上記押し上げ治具18および位置決めピン1
9を通して上方に押し上げることにより、デバイス1の
上面をトレイ2の上面レベルまでもしくはこの上面レベ
ル以上のレベルに位置させる。
【0066】そして、この押し上げ状態で、押し上げユ
ニット20とトレイ2を搬送方向に移動し、上記実施例
1の場合と同様にして、帯状布7によりデバイス1の表
面の汚れを拭き取る。また、この拭き取りが終了した
ら、押し上げユニット20を下降させ、デバイス1をト
レイ2へ戻す。
【0067】また、このように下降させた押し上げユニ
ット20は搬送方向と逆方向へ移動させ、次にマーキン
グされたデバイス1が収納された上記トレイ2の下方で
待機する。
【0068】なお、上記実施例1ではローラ10の幅は
トレイ2のポケット2aの幅より小さくしたが、この実
施例ではデバイス1をトレイ2上面まで押し上げて拭き
取るため、ローラ10の幅はトレイ2のポケット2aの
幅より大きくてもよい。
【0069】また、図9は図8をさらに詳しく示す斜視
図であり、同図において、20は各種デバイス1を水平
方向および垂直方向に位置決めする押し上げ治具18
が、トレイ2のポケット2aと同数同配列で上面に突設
された上記の押し上げユニットで、位置決め孔20aお
よびローレットねじ20bと、トレイ2の位置決め孔2
bに嵌合する位置決めピン19が設けられている。
【0070】また、押し上げ治具18はトレイ2のポケ
ット2aに下側から挿入自在となっており、デバイス1
の下面を支持する水平面18aと側面を支持する傾斜部
18bとが複数本(ここでは4本)の突起部18cの上
端に、図10に示すように形成されている。
【0071】さらに、20eは押し上げユニット20を
取り付けるベースで、押し上げユニット20に設けられ
た位置決め孔20aに対応した位置決めピン20cと押
し上げユニット20を取り付け固定するねじ孔20dが
設けられており、図示しない駆動装置によって上下方向
および搬送方向に動作可能である。
【0072】上記押し上げユニット20はベース20e
の位置決めピン20cにより位置決めされ、ローレット
ねじ20bをねじ孔20dにねじ込むことにより固定さ
れる。そして、異なったデバイス1が収納された異なっ
たトレイ2を用いる場合は、デバイス1の形状およびト
レイ2のポケット2aの数に応じた押し上げ治具18を
備えた別の押し上げユニット(図示せず)を、ベース2
0eの位置決めピン20cにより位置決めして取り付
け、ローレットねじ20bにより固定することで容易に
交換することができる。
【0073】実施例3.図11は拭き取りユニット9の
他の実施例を示し、図において、21はローラ10の搬
送方向の下流位置に、デバイス1の長さ以下のピッチで
設けられた補助ローラであり、この補助ローラ21はこ
れの下面位置がローラ10の下面位置より高いレベルと
なるように備え付けられている。
【0074】例えば、いま、デバイス1がトレイ2に収
納された状態(実施例1)もしくは押し上げ治具18に
セットされた状態(実施例2)にて、帯状布7で表面の
汚れ5を拭き取る場合に、ローラ10がデバイス1の端
面にかかり、デバイス1に働くモーメントの力で、この
デバイス1が、鎖線で示すように浮き上がろうとする場
合がある。
【0075】しかしながら、このような場合でも、ロー
ラ10より下流に設けられた補助ローラ21がデバイス
1の浮き上りを押えることにより、デバイス1がトレイ
1および押し上げ治具18から飛び出したり、浮き出し
たりすることがなくなり、従ってリード曲げ等の外観不
良が発生するのを防ぐことができる。
【0076】なお、この実施例では補助ローラ21をロ
ーラ10の搬送方向の上流側に設けたものを示したが、
下流方向および下流方向のいずれまたは両方に設けても
よく、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0077】実施例4.また、上記実施例1において異
なったデバイス1が収納された異なったトレイ2を用い
る場合は、図12および図13に示すように、デバイス
1の幅より広くトレイ2のポケット2aの幅より狭いロ
ーラ10Aを搬送方向に対し直角方向のトレイ2の列数
だけ備えた拭き取りユニット9を、図2に示した場合と
同様にして、装置の一部である取付ベース8に他と交換
可能に着脱できる構成とすることで、容易に段取り替え
が行える。
【0078】また、実施例2においては、押し上げユニ
ット20でトレイ2内のデバイス1をトレイ2上面まで
押し上げて拭き取るため、図14および図15に示すよ
うに、ローラ10Bの幅はトレイ2のポケット2aの寸
法より小さくする必要がなく、大きめのローラ10Bを
備えた拭き取りユニット9を用いて拭き取りを行える。
この場合は、デバイス1やトレイ2が異なる品種の場合
でも拭き取りユニット9を交換する必要はない。
【0079】また、トレイの搬送方向と直角方向の列数
が同じでデバイスの形状のみが異なる場合は、図2の拭
き取りユニット9の先端部分が異なる図16に示すよう
な拭き取りユニット9を用いてもよい。図16におい
て、30はローラセグメント、10はこのローラセグメ
ント30に取り付けられたデバイス1の形状に応じたロ
ーラ、30aは位置決めシャフト孔、30bは位置決め
ピン孔、30cはプランジャーである。
【0080】さらに、11aはローラセグメント30の
位置決めシャフト孔30aに嵌合するようにアーム11
に設けられた位置決めシャフトで、プランジャー30c
用の溝11bがつけられている。11cはローラセグメ
ント30の位置決めピン孔30bに嵌合する位置決めピ
ンである。
【0081】そして、ローラセグメント30の取り付け
は、アームの位置決めピン11cにローラセグメント3
0の位置決めピン孔30bが嵌合するように、位置決め
シャフト11aに位置決めピン孔30aを挿入するだけ
でよい。
【0082】また、アーム11とローラセグメント30
はこのローラセグメント30に設けられたプランジャー
30cにより固定される。異なったデバイス1が収納さ
れた異なったトレイ2を用いる場合は、デバイス1の形
状に応じたローラ10が取り付けられた別のローラセグ
メント30のみを交換するだけでよく、交換部分がコン
パクトでコストも安くてすむ。
【0083】実施例5.また、上記実施例1,2におい
ては、トレイ2、またはトレイ2および押し上げユニッ
ト20を搬送方向に移動させ、これを拭き取りユニット
9のローラ10の下を通過させることで、デバイス1の
表面の汚れ6を拭き取る場合について示したが、トレイ
2が停止中、または押し上げユニット20によりデバイ
ス1をトレイ上面まで押し上げた状態にして、拭き取り
ユニット9を有する洗浄装置を搬送方向に移動させなが
らデバイス1の表面の汚れ6を拭き取るようにしてもよ
い。拭き取りユニット9が小形で、これの搬送系を簡単
に構成でき、かつ搬送スペースを十分に確保できる場合
や、上記押し上げユニット20の搬送系が複雑となる場
合などに採用すると有利である。
【0084】実施例6.なお、上記実施例1,2におい
ては、拭き取り部としての帯状布7はトレイ2の搬送方
向に対し、1箇所のみ設けたものを示したが、この帯状
布7を搬送方向に複数個設ければ拭き取り能力を向上さ
せることができ、従ってトレイ2の搬送速度を増すこと
もできる。
【0085】実施例7.また、上記実施例1,2,3に
おいては、ローラ10を支点12を中心に回動可能なア
ーム11に取り付けたものを示したが、図示しないガイ
ド部材に沿って垂直方向に上下動作するローラ支持部材
に、上記と同様のローラ10を取り付けることで、該ロ
ーラ10の下降時にデバイス1上面の拭き取りを、上記
実施例と同様にして実施できる。上下方向に動作可能な
LMガイドに上記ローラ10を取り付けてもよく、上記
実施例と同様の効果を奏する。
【0086】実施例8.さらに、上記実施例1,2,3
においては、汚れ5を除去するために帯状布7を用いた
ものを示したが、拭き取り性能の良好なものであれば何
でもよく、例えばフェルト,軟質プラスチックフォー
ム,紙などの帯状材料を用いても、上記実施例と同様の
効果が得られる。
【0087】実施例9.また、実施例1においては図1
に示すように帯状布供給部材8aおよび帯状布巻取部材
8bを用いたものを示したが、これらを使用せずにエン
ドレス状の帯状洗浄部材としての帯状布およびこれを巻
装する例えば一対の回転ドラムを使用してもよい。この
場合、汚れ5により帯状布7が汚れて拭き取り能力が低
下するため、この帯状布7の汚れを洗い落すための帯状
布洗浄部(図示せず)を設けるようにする。
【0088】実施例10.なお、上記実施例1から9に
おいては帯状布7などをローラ10や回転ドラムに取り
付けて拭き取りを行う場合を示したが、このような帯状
布7などを用いずに、図17および図18に示すよう
に、ローラ10Cの外周面に布やフェルトなどの拭き取
り部材としての含浸部材7Aを巻き付け、これにノズル
17などによりアルコール等の溶剤を含ませ、このロー
ラ10Cをトレイ2の搬送方向と逆方向に回転させた
り、あるいは静止状態にして、各デバイス1の上面に接
触させるようにしてもよく、これにより、デバイス1の
表面のすすなどの汚れ5を除去でき、上記実施例と同様
の効果を奏する。
【0089】実施例11.また、上記各実施例ではレー
ザーを用いたレーザーマーキング後に、デバイス1の表
面に付着した溶融物や炭化物のすすなどの汚れ5を拭き
取る場合について説明したが、デバイス1の表面の上記
レーザーマーキングなどによる汚れのみでなく、上記デ
バイス1上の通常の油脂や汚れをも拭き取れることはい
うまでもない。
【0090】実施例12.図19はこの発明の他の実施
例によるレーザーマーキング装置の全体を示す平面図で
あり、同図において、2はデバイス1を収納するトレイ
であり、デバイス1の形状など種類のいかんに拘らず外
形寸法が同一のトレイ2を用い、このトレイ2の側部に
はデバイス収納用のポケット2aに対応して、図21に
示すものと同様の同数以上の位置決め孔2bが形成され
ている。
【0091】また、22はトレイ2を複数枚収納するマ
ガジン、22aはマガジン22からトレイ2を供給する
ローダ部、22bはマーキング後のトレイ2をマガジン
22bへ収納するアンローダ部、23はトレイ2の横送
り部、24はトレイ2が滑走する固定定盤またはレール
(以下、滑走路という)であり、横送り部23およびア
ンローダ部22b間に設けられている。
【0092】さらに、25a,25bはトレイ2を保持
する搬送爪(図示せず)を有し、このトレイ2をX―Y
方向へ搬送する搬送ユニットで、滑走路24をはさんで
1組ずつ設けてある。26はマーキング後のデバイス1
表面上の汚れを洗浄する洗浄手段である。
【0093】27a,27bは搬送中のトレイ2内のデ
バイス1の有無を検知する検知手段で、この検知手段2
7a,27bはマーキング位置4の上流側および下流側
に設けられている。28はマーキング加工の前にデバイ
ス1の表面上のごみや静電気等を除去するエアーブロー
手段、29はマーキング位置4でマーキング時に発生す
るすすを吸引する集塵ダクトである。
【0094】次に動作について説明する。まず、ローダ
部22aにおいて、マガジン22に収納されたトレイ2
を1枚ずつ送り出して、矢印P方向に搬送させ、横送り
部23でトレイ2の搬送方向を矢印Q方向に変える。
【0095】このあと、トレイ2は滑走路24上に載置
され、トレイ2の位置決め孔2bを用いて搬送ユニット
25a,25bの搬送爪によりトレイ2を保持し、この
トレイ2を滑走路24に沿って、レーザー本体3がある
マーキング位置4まで矢印R方向に移動させる。
【0096】そして、かかるトレイ2の搬送途中にこの
トレイ2内デバイス1が、エアーブロー手段28により
表面上のゴミ等が除去される。また、搬送ユニット25
a,25bの搬送爪によりトレイ2をX―Y方向にピッ
チ送りして、トレイ2内のデバイス1をマーキング位置
4に位置決めし、ここでレーザー本体3から照射された
レーザー光でデバイス1の表面に商標やロット番号のマ
ーキングを行う。そして、このマーキング時に発生し空
中に浮遊するすすは、集塵ダクト29により吸引され
る。
【0097】このようにマーキング前にデバイス1の表
面上のごみ等を除去し、マーキング時にすすを吸引する
ことにより、マーキングミスを防止できる。そして、こ
のマーキング終了後、搬送途中で洗浄手段26により、
マーキング時にデバイス1の表面に付着した汚れを拭き
取る。また、洗浄後トレイ2はアンローダ部のマガジン
22内へ収納される。
【0098】なお、マーキング前に検知手段27aがデ
バイス1の有無およびデバイス1に対応する位置決め孔
2bを検知することにより、トレイ2内のどの位置にデ
バイス1が収納されているかの情報をレーザー本体3に
伝送し、この情報にもとづいて、レーザー光が照射さ
れ、デバイス1の表面に確実にマーキングが行われる。
マーキングおよび洗浄の完了後、検知手段27bにより
トレイ2内のデバイス1の数を確認する。
【0099】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、拭き取りユニットに、自動走行する洗浄用の帯状洗
浄部材をポケット内の被加工物の表面に接触させるロー
ラを設けるように構成したので、被加工物の表面のすす
や汚れをトレイから被加工物をとり出すことなく自動的
に効率よく除去することができ、従って、被加工物の洗
浄コストを低く抑えることができるとともに、品質の高
いマーキング加工を行うことができ、被加工物のリード
曲りや外観不良等の不具合の発生を防止できるものが得
られる効果がある。
【0100】請求項2の発明によれば、トレイの下方に
あって、該トレイのポケット内にある被加工物をそのポ
ケットの上方に押し上げるように作動する押し上げユニ
ットを有し、さらに、自動走行する洗浄用の帯状洗浄部
材を上記押し上げユニットにより押し上げられた上記被
加工物の表面に接触させるローラを設けるように構成し
たので、被加工物がトレイのいかなる位置に収納されて
もすすなどの汚れを除去でき、高品質なマーキングが得
られるとともに、生産性の向上を図れるものが得られる
効果がある。
【0101】請求項3の発明によれば、トレイの搬送方
向に対して直交する方向に並置された複数のポケットに
対応配置され、かつ自動走行する洗浄用の帯状洗浄部材
を上記各ポケット内の被加工物に独自に接触させる各一
のローラを設けるように構成したので、トレイの列方向
にある複数の被加工物上の汚れを同時に拭き取ることが
でき、従って、高品質なマークが効率的に得られ、生産
性の向上を図れるものが得られる効果がある。
【0102】請求項4の発明によれば、拭き取りユニッ
トを構成し、かつ自動走行する洗浄用の帯状洗浄部材を
ポケット内の被加工物の表面に接触させるローラを設
け、該ローラに対して上記トレイの搬送方向の上流側ま
たは/および下流側に上記被加工物のポケットからの浮
き上がりを規制する補助ローラを設けるように構成した
ので、拭き取りの際に被加工物がトレイから外に飛び出
したり、リード曲げなどの外観不良の不具合が発生する
のを防止できるものが得られる効果がある。
【0103】請求項5の発明によれば、拭き取りユニッ
トに、自動走行する洗浄用の帯状洗浄部材をポケット内
の被加工物の表面に接触させる所定のローラ径またはロ
ーラ幅を有するローラを設け、異なるローラ径またはロ
ーラ幅を有するローラを備えた上記拭き取りユニット
を、交換可能に構成したので、ローラ径やローラ幅を任
意に選択して、異なる種類の被加工物のための段取り替
えが容易に実施でき、生産性の向上とともに装置のコン
パクト化を図れるものが得られる効果がある。
【0104】請求項6の発明によれば、拭き取りユニッ
トに、溶剤を含ませた含浸部材を外周面に有するローラ
を設けたので、被加工物の表面に付着したすすなどの汚
れを溶剤を含ませたローラに接触させることで簡単に除
去できるものが得られる効果がある。
【0105】請求項7の発明によれば、帯状洗浄部材の
近傍に、溶剤を吐出させて該帯状洗浄部材に含ませる溶
剤吐出用のノズルを設置したので、溶剤を含ませた帯状
洗浄部材により被加工物の表面に付着したすすなどの汚
れを確実に除去できるものが得られる効果がある。
【0106】請求項8の発明によれば、トレイの下方に
あって、該トレイのポケット内にある被加工物をそのポ
ケットの上方に押し上げるように作動する押し上げユニ
ットと、上記拭き取りユニットを構成し、自動走行する
洗浄用の帯状洗浄部材を上記押し上げユニットにより押
し上げられた上記被加工物の表面に接触させるローラと
を設け、上記押し上げユニットを上記被加工物の形状お
よび数に応じて交換可能に構成したので、押し上げユニ
ットの段取り替えを容易に実施し、高品質のマーキング
および生産性の向上を図れるものが得られる効果があ
る。
【0107】請求項9の発明によれば、拭き取りユニッ
トを、被加工物を設置したトレイまたは被加工物を押し
上げる押し上げユニットに対し、上記被加工物の拭き取
りを行うように移動可能に設けたので、被加工物に対し
拭き取りユニットを移動させながら拭き取りを行えるも
のが得られる効果がある。
【0108】請求項10の発明によれば、帯状洗浄部材
に溶剤が含まれているか否かを検出する溶剤検出手段
を、上記帯状洗浄部材の近傍にまたは直接接触するよう
に配置したので帯状洗浄部材に対して、必要量の溶剤を
常時含ませてあるかどうかを監視できるものが得られる
効果がある。
【0109】請求項11の発明によれば、被加工物をポ
ケット内に収納可能で、外形寸法が同一の複数枚のトレ
イを収納したマガジンと、該マガジン内からトレイを一
枚ずつ送出するローダ部と、該ローダ部から送出された
上記トレイを搬送させるとともに、上記トレイ上の被加
工物を所定のマーキング位置に位置決めする搬送ユニッ
トと、該搬送ユニットにより位置決めされた被加工物に
レーザー光を照射してマーキングを行うレーザー本体と
を設け、該レーザー本体によりマーキングを行った上記
トレイ上の被加工物を洗浄手段により洗浄可能にし、上
記マーキング位置の上流側に設けたエアブロー手段によ
り、上記被加工物上のごみ,静電気を除去するように構
成したので、異なる種類の段取り替えが容易にでき、コ
ンパクト化,低価格化かつ高速化でき、スループットが
高く、高品質にて被加工物のマーキングおよび洗浄を実
現できるものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例によるレーザーマー
キング装置を示す正面図である。
【図2】図1における拭き取りユニットの一実施例を示
す斜視図である。
【図3】図1における拭き取りユニットおよびトレイの
一部を拡大して示す正面断面図である。
【図4】図1における拭き取りユニットおよびトレイの
一部を拡大して示す側面断面図である。
【図5】図1における帯状布に含まれたアルコールを検
出するためのアルコール検出装置を示す斜視図である。
【図6】図5における検知手段付近を示す正面図であ
る。
【図7】図5における電極対付近を示す正面図である。
【図8】請求項2の発明の一実施例によるレーザーマー
キング装置を示す正面図である。
【図9】図8における押し上げユニットを詳細に示す斜
視図である。
【図10】図9における押し上げ治具を拡大して示す斜
視図である。
【図11】請求項4の発明の一実施例によるレーザーマ
ーキング装置の補助ローラおよびトレイの一部を示す正
面断面図である。
【図12】この発明における拭き取りユニットの他の実
施例を示す斜視図である。
【図13】図11におけるローラとポケットとの関係を
示す正面図である。
【図14】この発明における拭き取りユニットのさらに
他の実施例を示す斜視図である。
【図15】図12におけるローラとポケットとの関係を
示す正面図である。
【図16】この発明における拭き取りユニットのまた他
の実施例を示す分解斜視図である。
【図17】請求項6の発明の一実施例による拭き取り装
置を示す側面断面図である。
【図18】図16における拭き取り装置を示す正面断面
図である。
【図19】請求項11の発明の一実施例によるレーザー
マーキング装置を示す平面図である。
【図20】従来のレーザーマーキング装置を示す概略正
面図である。
【図21】図8におけるトレイの一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 デバイス(被加工物) 2 トレイ 2a ポケット 3 レーザー本体 7 帯状布(帯状洗浄部材) 9 拭き取りユニット 10,10A,10B,10C ローラ 20 押し上げユニット 21 補助ローラ 22 マガジン 22a ローダ部 22b アンローダ部 23 横送り部 24 滑走路 25a,25b 搬送ユニット 26 洗浄手段 28 エアーブロー手段 42 検知手段(溶剤検出手段) 43 電気対(溶剤検出手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレイのポケット内に収納された被加工
    物に任意のパターンのマーキングをレーザー照射により
    行うレーザー本体と、上記レーザー照射後に上記被加工
    物の表面に付着している汚れを除去する拭き取りユニッ
    トとを備えたレーザーマーキング装置において、上記拭
    き取りユニットに、自動走行する洗浄用の帯状洗浄部材
    を上記ポケット内の被加工物の表面に接触させるローラ
    を設けたことを特徴とするレーザーマーキング装置。
  2. 【請求項2】 トレイのポケット内に収納された被加工
    物に任意のパターンのマーキングをレーザー照射により
    行うレーザー本体と、上記レーザー照射後に上記被加工
    物の表面に付着している汚れを除去する拭き取りユニッ
    トとを備えたレーザーマーキング装置において、上記ト
    レイの下方にあって、該トレイのポケット内にある被加
    工物をそのポケットの上方に押し上げるように作動する
    押し上げユニットと、上記拭き取りユニットを構成し、
    自動走行する洗浄用の帯状洗浄部材を上記押し上げユニ
    ットにより押し上げられた上記被加工物の表面に接触さ
    せるローラとを設けたことを特徴とするレーザーマーキ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 トレイのポケット内に収納された被加工
    物に任意のパターンのマーキングをレーザー照射により
    行うレーザー本体と、上記レーザー照射後に上記被加工
    物の表面に付着している汚れを除去する拭き取りユニッ
    トとを備えたレーザーマーキング装置において、上記ト
    レイ上に、該トレイの搬送方向に対して直交する方向に
    並置された複数のポケットに対応配置され、かつ自動走
    行する洗浄用の帯状洗浄部材を上記各ポケット内の被加
    工物の表面に独自に接触させる各一のローラを設けたこ
    とを特徴とするレーザーマーキング装置。
  4. 【請求項4】 トレイのポケット内に収納された被加工
    物に任意のパターンのマーキングをレーザー照射により
    行うレーザー本体と、上記レーザー照射後に上記被加工
    物の表面に付着している汚れを除去する拭き取りユニッ
    トとを備えたレーザーマーキング装置において、上記拭
    き取りユニットを構成し、かつ自動走行する洗浄用の帯
    状洗浄部材を上記ポケット内の被加工物の表面に接触さ
    せるローラと、該ローラに対して上記トレイの搬送方向
    の上流側または/および下流側に配置され、上記被加工
    物のポケットからの浮き上がりを規制する補助ローラと
    を設けたことを特徴とするレーザーマーキング装置。
  5. 【請求項5】 トレイのポケット内に収納された被加工
    物に任意のパターンのマーキングをレーザー照射により
    行うレーザー本体と、上記レーザー照射後に上記被加工
    物の表面に付着している汚れを除去する拭き取りユニッ
    トとを備えたレーザーマーキング装置において、自動走
    行する洗浄用の帯状洗浄部材を上記ポケット内の被加工
    物の表面に接触させる所定のローラ径またはローラ幅を
    有するローラを備えた上記拭き取りユニットを、ローラ
    径またはローラ幅が異なるローラを備えた他の拭き取り
    ユニットと交換可能にしたことを特徴とするレーザーマ
    ーキング装置。
  6. 【請求項6】 トレイのポケット内に収納された被加工
    物に任意のパターンのマーキングをレーザー照射により
    行うレーザー本体と、上記レーザー照射後に上記被加工
    物の表面に付着している汚れを除去する拭き取りユニッ
    トとを備えたレーザーマーキング装置において、上記拭
    き取りユニットに、溶剤を含ませた含浸部材を外周面に
    有するローラを設けたことを特徴とするレーザーマーキ
    ング装置。
  7. 【請求項7】 帯状洗浄部材の近傍に、溶剤を吐出させ
    て該帯状洗浄部材に含ませる溶剤吐出用のノズルを備え
    た請求項1に記載のレーザーマーキング装置。
  8. 【請求項8】 押し上げユニットを被加工物の形状およ
    び数に応じて交換可能にした請求項2に記載のレーザー
    マーキング装置。
  9. 【請求項9】 拭き取りユニットを、被加工物を設置し
    たトレイまたは被加工物を押し上げる押し上げユニット
    に対し、上記被加工物の拭き取りを行うように移動可能
    に設けた請求項1または請求項2に記載のレーザーマー
    キング装置。
  10. 【請求項10】 帯状洗浄部材に溶剤が含まれているか
    否かを検出する溶剤検出手段を、上記帯状洗浄部材の近
    傍にまたは直接接触するように配置した請求項7に記載
    のレーザーマーキング装置。
  11. 【請求項11】 被加工物をポケット内に収納可能で、
    外形寸法が同一の複数枚のトレイを収納したマガジン
    と、該マガジン内からトレイを一枚ずつ送出するローダ
    部と、該ローダ部から送出された上記トレイを搬送させ
    るとともに、上記トレイ上の被加工物を所定のマーキン
    グ位置に位置決めする搬送ユニットと、該搬送ユニット
    により位置決めされた被加工物にレーザー光を照射して
    マーキングを行うレーザー本体と、該レーザー本体によ
    りマーキングを行った上記トレイ上の被加工物を洗浄す
    る洗浄手段と、上記マーキング位置の上流側にあって、
    上記被加工物上のごみ,静電気を除去するエアブロー手
    段とを備えたレーザーマーキング装置。
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