JPH07227183A - 魚釣用電動リール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、魚釣用電動リールに関し、ハンド
ル操作でスプールモータの回転速度を制御する魚釣用電
動リールに改良を加え、ハンドル操作時に負荷の変動を
釣人が感知できる魚釣用電動リールを提供することを目
的とする。 【構成】 請求項１の発明は、スプールを巻上げ駆動す
るスプールモータと、スプールモータの巻取り動力をス
プールに伝達させる遊星歯車からなる減速機構と、当該
減速機構に連結された伝動歯車と、手動ハンドルのハン
ドル軸に取り付き、当該ピニオンギヤに噛合する駆動歯
車と、手動ハンドルの回転操作で回転する回転体に設け
られた発信体及び発信体に対向して設置されたセンサと
からなる回転体の回転数検出装置とを備え、回転数検出
装置で検出された回転体の回転数検出信号に応じて、ス
プールモータの回転速度を制御可能としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、手動ハンドルのハンド
ル操作でスプール駆動モータの回転速度を制御する魚釣
用電動リールの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】本出願人は、先に、特願昭５８−２３０
２４０号（特公平３−４２８５６号）に於て、手動ハン
ドルのハンドル操作でスプール駆動モータの回転速度を
制御して、手動の巻取り操作の感覚で釣糸をスプール駆
動モータの動力で巻き上げるようにした魚釣用電動リー
ルを提案した。

【０００３】即ち、この魚釣用電動リールは、図３に示
すように手動ハンドル１のハンドル軸３に制御円板５を
装着すると共に、当該制御円板５を挟んでフレーム枠体
７と側板９側に、夫々、発光素子１１と受光素子１３を
対向配置したもので、制御円板５は、図４に示すように
多数の小孔１５が穿設された孔あき円板構造となってい
る。

【０００４】そして、スプール駆動モータ１７はスイッ
チ１９のＯＮ操作で回転可能状態に設定され、この状態
で手動ハンドル１が正回転されると、制御円板５が回転
して発光素子１１を出た光が小孔１５を通過して受光素
子１３に到達し、そして、受光素子１３から制御円板５
の回転数に応じた検出信号が制御装置２１に入力され
て、スプール駆動モータ１７が回転制御されるようにな
っている。

【０００５】その他、図３中、２３はハンドル軸３に嵌
合固定された駆動歯車、２５は当該駆動歯車２３に噛合
するピニオンギヤで、当該ピニオンギヤ２５はクラッチ
レバー２７の切換え操作でピニオン軸２９上を移動し
て、スプール軸３１とのクラッチ結合が係脱されるよう
になっている。又、図中、３３はスプール、３５は複数
枚の歯車からなるスプール駆動モータ１７の動力伝達機
構である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記魚釣用
電動リールは、スプール駆動モータ１７の動力伝達機構
３５と制御円板５が取り付くハンドル軸３とが独立し
て、魚釣り時にスプール駆動モータ１７にかかる負荷の
変動が手動ハンドル１に全く伝達されない構造であるた
め、手動ハンドル１は単にスプール駆動モータ１７の回
転速度を変速させるレバーとしての機能しか持たなかっ
た。

【０００７】そのため、実際の魚釣りに於てスプール駆
動モータにかかる負荷の変動に応じた瞬時の対応ができ
ず、手動ハンドル１を巻き過ぎて魚をバラシてしまった
り、又、魚釣り本来の面白味に欠けるといった欠点があ
った。

【０００８】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、手動ハンドルのハンドル操作でスプール駆動モータ
の回転速度を制御する従来の魚釣用電動リールに改良を
加え、ハンドル操作時にスプール駆動モータにかかる負
荷の変動を釣人が感知することのできる魚釣用電動リー
ルを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項１に係る魚釣用電動リールは、リール本体に
回転可能に支持されたスプールと、当該スプールを巻上
げ駆動するスプール駆動モータと、スプール駆動モータ
による巻取り動力をスプールに伝達させる遊星歯車から
なる減速機構と、当該減速機構に連結された伝動歯車
と、リール本体に装着された手動ハンドルのハンドル軸
に取り付き、上記伝動歯車に噛合する駆動歯車と、手動
ハンドルの回転操作で回転する回転体に設けられた発信
体及び当該発信体に対向して設置されたセンサとからな
る回転体の回転数検出装置とを備え、当該回転数検出装
置により検出された回転体の回転数検出信号に応じて、
上記スプール駆動モータの回転速度を制御可能としたも
のである。

【００１０】そして、請求項２に係る魚釣用電動リール
は、伝動歯車を、クラッチ切換え手段の操作で減速機構
に係脱可能としたものである。

【００１１】

【作用】各請求項に記載の発明によれば、手動ハンドル
のハンドル操作に応じて回転体の回転数は変化するか
ら、この変化を検出した回転数検出装置の回転数検出信
号に応じて、スプール駆動モータが回転制御されること
となる。

【００１２】又、手動ハンドルを操作してスプール駆動
モータが回転すると、遊星歯車からなる減速機構の構造
上、スプール側への動力伝達経路と、伝動歯車，駆動歯
車を経てハンドル軸への２つの動力伝達経路が形成さ
れ、ハンドル軸への動力伝達経路には手動ハンドルを逆
回転させようとするスプール駆動モータの巻取り動力が
伝わる。

【００１３】然し、本発明は、手動ハンドルのハンドル
操作でスプール駆動モータの回転速度を制御する構造
上、手動ハンドルにはスプール駆動モータの巻取り動力
に対する反力が生ずることとなる。そして、この反力
は、魚釣時にスプール駆動モータにかかる負荷であるか
ら、釣人はスプール駆動モータにかかる負荷を手動ハン
ドルを通じて感知できることとなる。

【００１４】従って、手動ハンドルを一定の速度でハン
ドル操作しているとき、スプール駆動モータは一定の回
転速度で駆動してスプールを巻き上げるが、潮の影響や
獲物の引き等によってスプール駆動モータにかかる負荷
が変動すると、スプール駆動モータの回転が変化してそ
の負荷の変動が手動ハンドルを介して釣人に伝わる。

【００１５】そこで、斯様に負荷の変動を感知した釣人
が手動ハンドルのハンドル操作を調整すれば、そのハン
ドル操作に応じてスプール駆動モータの回転速度が調節
されることとなる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図１は請求項１及び請求項２に係る魚釣用電
動リールの一実施例の一部切欠き正面図を示し、図中、
３７はフレーム枠体３９の左右に側板４１，４３を装着
したリール本体、４５はスプール４７と軸線を一致させ
てスプール４７に内蔵したスプール駆動モータで、後述
するように当該スプール駆動モータ４５は、手動ハンド
ル４９のハンドル操作に応じて回転速度が制御されるよ
うになっている。

【００１７】而して、上記スプール駆動モータ４５は、
モータホルダー５１を介してその一端がフレーム枠体３
９に支持されており、スプール４７の一端は、これに固
定したブラケット５３が上記モータホルダー５１の外周
に装着した軸受５５に回転可能に支持され、又、スプー
ル４７の他端は、これに固定したブラケット５７がフレ
ーム枠体３９に装着した軸受５９に回転可能に支持され
ている。

【００１８】そして、側板４３側に突出するスプール駆
動モータ４５のモータ軸４５ａとスプール４７との間
に、図２の如き遊星歯車からなる減速機構６１が装着さ
れている。

【００１９】この減速機構６１は、スプール駆動モータ
４５の巻取り動力を減速してスプール４７に伝達させる
動力伝達手段として機能するもので、図２中、６３はモ
ータ軸４５ａに固着されたモータ歯車、６５はモータ軸
４５ａに回転可能に装着されたギヤキャリィ、６７，６
９はモータ歯車６３，ギヤキャリィ６５に夫々噛合する
遊星歯車、又、７１はスプール４７の端部に刻設された
内歯歯車で、当該内歯歯車７１に各遊星歯車６７，６９
が噛合している。そして、一方の遊星歯車６７はギヤキ
ャリィ６５に取付ピン７３によって複数取り付けられ、
又、他方の遊星歯車６９は取付ピン７５によって他のギ
ヤキャリィ７７に複数取り付けられており、当該ギヤキ
ャリィ７７のボス部７７ａは上記ブラケット５７に嵌合
し、軸受７９を介してモータ軸４５ａに回転可能に支持
されている。

【００２０】そして、ギヤキャリィ７７のボス部７７ａ
には、モータ軸４５ａと同軸上に接続したピニオン軸８
１に回転可能且つその軸方向へ移動可能に取り付く伝動
歯車８３がクラッチ係合しており、当該伝動歯車８３と
ギヤキャリィ７７との間には、側板４３に装着したクラ
ッチレバー８５の操作で両者を係脱させるクラッチプレ
ート８７が配置されている。

【００２１】このクラッチプレート８７は、スプール駆
動モータ４５の巻取り動力をスプール４７に伝達／遮断
させるクラッチ機構の構成要素で、従来と同様、クラッ
チレバー８５を操作すると、これに連結されたクラッチ
作動プレート８９によりクラッチプレート８７がピニオ
ン軸８１上を移動して伝動歯車８３とギヤキャリィ７７
とのクラッチ結合を係脱し、スプール４７をスプールフ
リー状態（クラッチＯＦＦ）と巻取り状態（クラッチＯ
Ｎ）とに切り換えるようになっている。

【００２２】又、図中、９１はリール本体３７の側板４
３側に装着した手動ハンドル４９のハンドル軸で、当該
ハンドル軸９１にはラチェット９３が固着され、更に上
記伝動歯車８３と噛合する駆動歯車９５が回転可能に取
り付けられている。そして、駆動歯車９５とハンドル軸
９１間は、ハンドル軸９１の一側に螺着した調節体９７
ａを回転操作することにより複数の制動板９７ｂを圧着
してハンドル軸９１に対する駆動歯車９５の摩擦結合力
を調節する周知のドラグ装置９７により摩擦結合され
て、手動ハンドル４９の回転が駆動歯車９５に伝達され
るようになっている。そして、ラチェット９３の爪には
係止爪９９が係止しており、斯様にラチェット９３に係
止爪９９が係止することによって、スプール駆動モータ
４５によるスプール４７の巻取り時に、ハンドル軸９１
が連動して逆回転しないようになっている。尚、本実施
例では、上記伝動歯車８３と駆動歯車９５のギヤ比は
１：１に設定されている。

【００２３】而して、本実施例は上記構成に加え、図３
に示す従来の魚釣用電動リールと同様、手動ハンドル４
９のハンドル操作でスプール駆動モータ４５の回転速度
を制御可能としたものである。

【００２４】即ち、図２に於て、１０１はラチェット９
３の一側面に埋設されたマグネット（発信体）、１０３
は当該マグネット１０１に対向してフレーム枠体３９に
取り付けられたリードスイッチ（センサ）で、当該マグ
ネット１０１とリードスイッチ１０３は、手動ハンドル
４９のハンドル操作（正回転操作）で回転するラチェッ
ト９３の回転を電気信号に変換してラチェット９３の回
転数に比例したパルスを発生する回転数検出装置１０５
を構成するもので、当該回転数検出装置１０５により検
出されたラチェット９３の回転数検出信号が制御装置
（図示せず）に入力されて、スプール駆動モータ４５が
当該制御装置の指令で正回転するようになっている。

【００２５】そして、手動ハンドル４９のハンドル操作
に応じてラチェット９３の回転数は変化するため、この
変化を検出した回転数検出装置１０５の回転数検出信号
に応じて、即ち、手動ハンドル４９のハンドル操作によ
る回転数検出信号に応じてスプール駆動モータ４５が回
転制御されるようになっている。

【００２６】その他、図１に於て、１０７はスプール４
７の一側面に埋設されたマグネット、１０９は当該マグ
ネット１０７に対向してフレーム枠体３９に埋設された
リードスイッチで、マグネット１０７とリードスイッチ
１０９は、スプール４７の回転を電気信号に変換してス
プール４７の回転数に比例したパルスを発生するエンコ
ーダ１１１を構成するもので、このパルス信号が上記制
御装置に入力，演算されて、その演算結果が釣糸の繰出
し量として操作パネル１１３上のデジタル表示部（図示
せず）に表示されるようになっている。

【００２７】又、図１中、１１５は釣糸、１１７は操作
パネル１１３上に配置したＯＮ／ＯＦＦスイッチで、当
該ＯＮ／ＯＦＦスイッチ１１７のＯＮ操作でスプール駆
動モータ４５が回転可能状態に設定されるようになって
いる。

【００２８】本実施例に係る魚釣用電動リールはこのよ
うに構成されているから、当該魚釣用電動リールで魚釣
りを行うには、ＯＮ／ＯＦＦスイッチ１１７をＯＮ操作
した後、クラッチレバー８５を操作して伝動歯車８３と
ギヤキャリィ７７とのクラッチ結合を解除すれば、スプ
ール４７はスプールフリー状態となるから、釣糸１１５
は仕掛け等の重量でスプール４７から繰り出され、スプ
ール４７の回転はエンコーダ１１１により釣糸１１５の
繰出し長さに応じたパルスに変換されて制御装置に入
力，演算され、その演算結果に基づく繰出糸長がデジタ
ル表示部に表示される。

【００２９】従って、釣人はその表示を見乍ら所定の水
深でクラッチレバー８５をクラッチＯＮの位置に戻せ
ば、伝動歯車８３とギヤキャリィ７７とがクラッチ結合
してスプール４７が巻取り状態となる。

【００３０】尚、従来の糸長計測装置を利用して、入力
された自動動作条件（棚位置となる所定の繰出し糸長
等）を満たしたときに、自動的にクラッチ機構がスプー
ルフリー状態から巻取り状態に切り換わるようにしても
よい。

【００３１】又、釣糸１１５の繰出しを行う方法とし
て、クラッチレバー８５の操作による方法に代え、ドラ
グ装置９７の調節体９７ａを緩める方向へ回転操作しハ
ンドル軸９１に対する駆動歯車９５の摩擦結合力を最小
に弱めて釣糸１１５を所定長繰り出した後、再度調節体
９７ａを締付け方向へ操作して巻取り状態に切り換えて
もよい。

【００３２】この状態で魚の当たりを待ち、そして、魚
の当たりがあった場合に手動ハンドル４９を巻取り操作
すればよく、斯様に手動ハンドル４９を操作すると、上
述したように、回転数検出装置１０５からの回転数検出
信号を入力した制御装置の指令でスプール駆動モータ４
５が正回転して、スプール４７が巻き上げられることと
なる。

【００３３】そして、手動ハンドル４９のハンドル操作
に応じてラチェット９３の回転数は変化するから、この
変化を検出した回転数検出装置１０５の回転数検出信号
に応じて、スプール駆動モータ４５が回転制御されるこ
ととなる。

【００３４】ところで、斯様にスプール駆動モータ４５
が回転すると、遊星歯車からなる減速機構６１の構造
上、スプール４７側への動力伝達経路と、伝動歯車８
３，駆動歯車９５を経てハンドル軸９１への２つの動力
伝達経路が形成され、ハンドル軸９１への動力伝達経路
には手動ハンドル４９を逆回転させようとするスプール
駆動モータ４５の巻取り動力が伝わる。

【００３５】然し、上述したように本実施例は、手動ハ
ンドル４９のハンドル操作（正回転操作）でスプール駆
動モータ４５の回転速度を制御する構造上、手動ハンド
ル４９にはスプール駆動モータ４５の巻取り動力に対す
る反力が生ずることとなる。そして、この反力は、魚釣
時にスプール駆動モータ４５にかかる負荷であり、釣人
はスプール駆動モータ４５にかかる負荷を手動ハンドル
４９を通じて感知できることとなる。

【００３６】そして、例えば従来の手動魚釣用リールで
は、本実施例の伝動歯車８３に相当するピニオンギヤと
駆動歯車のギヤ比は例えば１：４に設定されており、獲
物を手巻きで引き上げるには比較的大きな負荷が手動ハ
ンドルにかかっていたが、上述したように本実施例は、
スプール駆動モータ４５の巻取り動力でスプール４７を
駆動し、然も、伝動歯車８３と駆動歯車９５のギヤ比は
１：１に設定されているから、手動ハンドル４９には僅
かな負荷しかかからない。そして、釣人が手動ハンドル
４９を一定の速度でハンドル操作しているとき、スプー
ル駆動モータ４５は一定の回転速度で駆動して釣糸１１
５を巻き上げるが、潮の影響や獲物の引き等によってス
プール駆動モータ４５にかかる負荷が変動すると、スプ
ール駆動モータ４５の回転が変化するのでその負荷の変
動が手動ハンドル４９を介して釣人に伝わることとな
る。

【００３７】従って、斯様に負荷の変動を感知した釣人
が手動ハンドル４９のハンドル操作を調整すれば、回転
数検出装置１０５からの回転数検出信号が制御装置に入
力されて、その回転数検出信号に応じてスプール駆動モ
ータ４５の回転速度が調節されることとなる。

【００３８】このように、本実施例によれば、手動ハン
ドル４９のハンドル操作でスプール駆動モータ４５の回
転速度を制御することができると共に、ハンドル操作時
にスプール駆動モータ４５にかかる負荷の変動を手動ハ
ンドル４９で感知することができるので、図３に示す魚
釣用電動リールに比し実際の魚釣りに於て負荷の変動に
応じた瞬時の対応が可能となり、その結果、手動ハンド
ル４９を巻き過ぎて魚をバラシてしまうことがなく、
又、魚釣りの面白味も向上することとなった。

【００３９】尚、上記伝動歯車８３と駆動歯車９５のギ
ヤ比を変更することによって、手動ハンドル４９にかか
る負荷値は調整可能である。又、上記実施例は、スプー
ル駆動モータ４５をスプール４７に内蔵した魚釣用電動
リールに本発明を適用したが、スプール駆動モータを例
えばリール本体の側板間に装着した魚釣用電動リールに
も本発明を適用することは可能であるし、クラッチレバ
ーに代えて、操作パネル上に設けたクラッチ切換えスイ
ッチの操作でクラッチ作動モータを駆動させてクラッチ
機構をＯＮ／ＯＦＦさせる魚釣用電動リールにも本発明
を適用できることは勿論である。

【００４０】更に又、上記実施例では、手動ハンドル４
９の回転操作で回転する回転体としてラチェット９３を
用いたが、駆動歯車９５を利用して当該駆動歯車９５に
マグネット１０１やリードスイッチ１０３を装着するこ
とも可能であり、要するにハンドル操作に連動して回転
する回転体であれば、適宜選択可能である。

【００４１】そして、図示しないが、上述した実施例の
構造に加えて、通常のスイッチ操作によるモータ巻上げ
や手動ハンドル４９による手動巻上げが選択できるよう
に別途選択スイッチを設けることも可能であるし、又、
伝動歯車８３を減速機構６１に常時連結した構造とし
て、釣糸１１５の繰出しをドラグ装置９７の調節体９７
ａの操作で行うようにしてもよく、これらの実施例によ
っても、上記実施例と同様、所期の目的を達成すること
が可能である。

【００４２】

【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る魚釣
用電動リールによれば、手動ハンドルのハンドル操作で
スプール駆動モータの回転速度を制御することができる
と共に、ハンドル操作時にスプール駆動モータにかかる
負荷の変動を感知することができるので、従来の魚釣用
電動リールに比し実際の魚釣りに於て負荷の変動に応じ
た瞬時の対応が可能となり、その結果、手動ハンドルを
巻き過ぎて魚をバラシてしまうことがなく、又、従来に
比し魚釣りの面白味も向上することとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１及び請求項２に係る魚釣用電動リール
の一実施例の一部切欠き正面図である。

【図２】図１に示す魚釣用電動リールの要部切欠き拡大
正面図である。

【図３】従来の魚釣用電動リールの断面図である。

【図４】図３に示す魚釣用電動リールに装着した制御円
板と制御回路のブロック構成図である。

【符号の説明】

３７ リール本体 ３９ フレーム枠体 ４５ スプール駆動モータ ４７ スプール ４９ 手動ハンドル ６１ 減速機構 ８３ 伝動歯車 ８５ クラッチレバー ９１ ハンドル軸 ９５ 駆動歯車 １０１ マグネット １０３ リードスイッチ １０５ 回転数検出装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
   ールと、 当該スプールを巻上げ駆動するスプール駆動モータと、 スプール駆動モータによる巻取り動力をスプールに伝達
   させる遊星歯車からなる減速機構と、 当該減速機構に連結された伝動歯車と、 リール本体に装着された手動ハンドルのハンドル軸に取
   り付き、上記伝動歯車に噛合する駆動歯車と、 手動ハンドルの回転操作で回転する回転体に設けられた
   発信体及び当該発信体に対向して設置されたセンサとか
   らなる回転体の回転数検出装置とを備え、 当該回転数検出装置により検出された回転体の回転数検
   出信号に応じて、上記スプール駆動モータの回転速度を
   制御可能としたことを特徴とする魚釣用電動リール。
2. 【請求項２】 伝動歯車を、クラッチ切換え手段の操作
   で減速機構に係脱可能としたことを特徴とする請求項１
   記載の魚釣用電動リール。