JPH07226244A - 基板の結線接続に於けるハンダ付省略装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】プリント基板からの結線接続方法にプラグコネ
クタと圧接コネクタを１体として、圧接端子の改良に依
って、ハンダ付及び洗浄とリード線カットを省き、省力
化と環境汚染防止を図る。 【構成】プリント基板Ａ１に圧接端子３を装着した圧接
コネクタ２だけで爪と位置決めにより、ワンタッチで組
込み、取りはずしが出来る構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、あらゆる産業の各種電
気制御装置に使用される、プリント基板と、各コネクタ
等の結線接続方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のプリント基板からの結線接続方法
は、必要の数だけの棒状端子が溶着されたプラグコネク
タを、その棒状端子をもってプリント基板に、同数に明
けられた挿入穴に挿入して組込み、プリント基板の裏側
に飛び出した端子の付け根をハンダ付をもって固定して
いた。そしてハンダ付を施したため洗浄液で洗浄するも
のであった。又、状況に応じて、プリント基板の裏側に
飛び出た端子を一定の長さに揃えて切断する工程も含ま
れることもあるものであった。そして、そのプラグコネ
クタに、リード線が必要の数だけ装着された、圧接コネ
クタを差込む構成から成るものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術で記した様
に、プリント基板に、プラグネコクタをハンダ付で固定
し、そのプラグコネクタに圧接コネクタを差込むもの
で、２つのコネクタが必要でコスト高であった。しかし
何と言っても、ハンダ付と、公害のひどい洗浄液で洗浄
する工程が含まれるため、環境汚染と言う重大問題が発
生していた。本発明は、これ等の問題点を解決しようと
してコネクタを１体として、圧接型端子を活用して、ハ
ンダ付及び洗浄工程を省き、コストの減少と環境汚染防
止を目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に於ける結線接続方法は、圧接端子を、片側
にリード線を固定出来て、反対側に接触する接点となる
可動片として、それを圧接コネクタに装着して、その圧
接端子の可動片をプリント基板に設けられた接点に接触
させて、通電させるものとする。圧接端子の可動片はバ
ネの様な弾性を持ったものとして、その可動片の反対側
に抜け止め用のストッパーとなる突起部を設ける。圧接
コネクタは、長手方向の両側に、弾性体の形状であっ
て、ロックする機能をもたせた爪と、位置決め用のボス
を有したものとして、プリント基板に、ワンタッチでロ
ックされ確実に固定されるものとする。プリント基板
は、必要な数の通電回路の接点とロックと位置決め用の
角穴を、必要な数の圧接コネクタの２倍の数だけ明けた
ものとする。

【０００５】

【作用】圧接端子の可動片は、バネの様な弾性があるた
め圧接コネクタをプリント基板にロックされると、自然
に可動片とプリント基板の接点が圧着され通電性を高め
る。可動片の反対側の突起部は、上から押すと、やはり
バネの様な弾性があるので平となり、圧接端子を抜きと
ることが出来る。圧接コネクタの両側の爪は、やはり弾
力性のあるものなので角穴に入れるときは、弾力で角穴
の巾に縮まって挿入され、角穴の中に入ると弾力で角穴
の両端に密着してロックして固定される。爪の取付けら
れるプレート状のアームの外側の巾の寸法は、２つの角
穴の外側端の巾の寸法より僅かに大きい巾となってい
る。圧接コネクタの取外しは、爪をつぼめて上に抜きと
るものとする。

【０００６】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図３のプリント基板Ａ（１）は、結線に必要な数の圧接
コネクタ（２）の２倍の数の組込み用の角穴と、必要の
数の通電回路の接点が設けられている。材料及び機能等
は全く従来と変わらないものである。なお、図１０，図
１１に於けるプリント基板Ｂ（５）も全く同じ要領のも
のである。

【０００７】圧接コネクタ（２）を図１，図２と拡大し
た図５，図６，図７で説明すると、必要な数だけの圧接
端子（３）を装着する角穴がその形状がゆったり装着出
来る様に明けられている。しかし、端子の先端のプラグ
型の筒状の外径の入る穴は、ある程度精度の良い丸型の
穴とする。又、上面には、圧接端子（３）の、突起部の
ストッパー役と、その突起部を下に押して、圧接端子
（３）を抜き取る役目の角穴が同じ数だけ明けられてい
る。又長手方向の両側に、図６，図７で示す様に、先端
に爪をもったプレート状のアームと、位置決め用のボス
とを有している。材料は、非通電性の合成樹脂で弾力性
のあるものとして、爪をもったプレート状のアームに弾
力をもたせて、爪がロックする作用をもたせる。位置決
め用のボスは弾性はなく、プリント基板Ａ（１）の取付
用の角穴と、ある程度の精度を必要とするものである。
尚、図８，図９，図１０，図１１に示した、立圧接コネ
クタ（６）は、Ｌ型圧接端子（７）用であって全く同じ
要領である。

【０００８】圧接端子（３）は、図５，図７，図１２で
示す様に片側にリード線Ａ（４）の被覆部を固定するも
のと被覆をはがして固定する形状のもので、反対側に筒
状のプラグの片方に接点となる曲った可動片を設け、そ
の可動片の反対側に、圧接端子（３）が抜けない様にス
トッパーの役目をする突起を設ける。材料は通電性が良
く、弾力性の高いもので、厚さは０．３ｍｍ〜０．５ｍ
ｍ程度とする。尚、図８，図９，図１３に示したＬ型圧
接端子（７）は、可動片が、Ｌ型圧接端子（６）の筒状
のプラグの先端にＬ型に曲げられたもので、其の他は全
く同じ要領である。リード線Ａ（４）とリード線Ｂ
（８）は、ある程度の長さのため全図共途中よりカット
した図示であって、材料等は従来と同じである。

【０００９】

【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記す様な効果を奏する。

【００１０】プリント基板に組込む、プラグコネクタと
圧接コネクタが１体となり部品点数が半数となりコスト
低減に役立った。

【００１１】ハンダ付及び洗浄と、リード線カットが省
かれ、それに必要な設備と、労力が不要となり、はかり
知れない省力化、合理化が実現された。又、洗浄する洗
浄液の公害のための環境汚染と言う重大な問題点も同時
に解決され、社会的に貢献することも出来るものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 リード線をカットした全体を示した平面図

【図２】 リード線をカットした全体を示した正面図

【図３】 説明するために適当な回路を図示したプリン
ト基板Ａの平面図

【図４】 プリント基板Ａの正面図

【図５】 リード線をカットした、プリント基板Ａと、
圧接コネクタと圧接端子の拡大した構成図でＢ−Ｂ断面
図

【図６】 リード線をカットした図１の全体図の右側の
方の拡大した正面図

【図７】 図６のＡ−Ａ断面図

【図８】 リード線をカットした、プリント基板Ｂと、
立圧接コネクタとＬ型圧接端子の拡大した構成図でＦ−
Ｆ断面図

【図９】 リード線をカットした図１０の全体図の右方
の拡大した右側面のＥ−Ｅ断面図

【図１０】 プリント基板Ｂと立圧接コネクタと、Ｌ型
圧接端子を組込んだ全体を示した平面図

【図１１】 リード線をカットした、プリント基板Ｂと
立圧接コネクタと、Ｌ型圧接端子を組込んだ全体を示し
た正面図

【図１２】 図５のＣ−Ｃ断面で両側を破断した図

【図１３】 図８のＤ−Ｄ断面で両側を破断した図

【符号の説明】

１ プリント基板Ａ ２ 圧接コネクタ ３ 圧接端子 ４ リード線Ａ ５ プリント基板Ｂ ６ 立圧接コネクタ ７ Ｌ型圧接端子 ８ リード線Ｂ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】必要な数のロックと位置決め用の角穴と、
   通電回路の接点が設けられている、プリント基板Ａ
   （１）に、片側にリード線Ａ（４）が固定が出来て、そ
   の反対側に接点となる可動片と、抜け止め用の突起部の
   ある圧接端子（３）を、結線接続する数だけ装着出来
   て、長手方向の両側に、弾性をもたせる形状であって、
   ロックする機構のある爪と、位置決め用のボスを有した
   圧接コネクタ（２）を組込んだ構成からなる基板の結線
   接続に於けるハンダ付省略装置。
2. 【請求項２】必要な数のロックと位置決め用の角穴と、
   通電回路の接点が設けられている、プリント基板Ｂ
   （５）に、片側にリード線Ｂ（８）が固定出来て、その
   反対側の先端に、接点となるＬ型の可動片と、その中間
   に抜け止め用の突起部のあるＬ型圧接端子（７）を、結
   線接続する数だけ装着出来て、長手方向の両側に、弾性
   をもたせる形状であって、ロックする機構のある爪と、
   位置決め用のボスを有した立圧接コネクタ（６）を組込
   んだ構成からなる基板の結線接続に於けるハンダ付省略
   装置。