JPH07225524A - デジタル画像形成装置 - Google Patents

デジタル画像形成装置

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JPH07225524A
JPH07225524A JP6017418A JP1741894A JPH07225524A JP H07225524 A JPH07225524 A JP H07225524A JP 6017418 A JP6017418 A JP 6017418A JP 1741894 A JP1741894 A JP 1741894A JP H07225524 A JPH07225524 A JP H07225524A
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image
heating
fixing
toner
recording paper
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JP6017418A
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Kimiyasu Ishii
君育 石井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録紙上のトナーが乗っている所のみ、ある
いはその近傍のみを選択的に通電加熱して未定着トナー
を定着させるようにしたデジタル画像形成装置におい
て、記録紙の挙動変化が有った場合でも未定着画像を確
実に定着することのできる画像形成装置を提供する。 【構成】 定着制御手段が発生させる加熱情報は、用紙
搬送方向については、通常の用紙搬送状態におけるトナ
ー像の位置をPsとすると、Psに対して遅れる方向
(用紙搬送方向の後側)の画像位置Pdから早まる方向
(用紙搬送方向の前側)の画像位置Pfをカバーする範
囲を最小単位として発熱領域を設定する。これにより画
像Psが記録紙の搬送状態により遅れる方向あるいは早
まる方向のどちらにズレても確実に定着が行なわれる。
また、用紙搬送方向と直角な方向については、スキュー
によるズレ量をカバーする範囲を発熱領域の最少単位と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置に関し、さらに詳しくいえ
ばデジタル方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置において、ディジタル画像情報に基づいて画
像形成を行なう装置は周知である。ところで、画像情報
に応じた静電潜像を感光体上に形成し、これを加熱溶融
性のトナーにより現像し、そのトナー像を記録紙上に転
写してこれを定着処理する画像形成装置においてはヒー
トロール方式の定着装置が広く利用されてきた。しか
し、この方式の定着装置は金属性の円筒ローラ内部に熱
源を内蔵したものであり、熱応答性が悪いことから、短
い間隔で定着を行なう場合などは、常にローラ表面を定
着可能温度に保持する必要が有り、電力消費が多いとい
う問題があった。また、一般的な画像形成においては、
白地の上に文字や線図などを形成する場合が多く、白地
の部分に対する黒色画像の部分の面積は非常に小さいこ
とが多い。面積の大きな白地の部分にはトナーが転写さ
れていないので加熱等の定着処理を行う必要が無い。と
ころが、ヒートロール方式の定着装置は記録紙全面に対
して熱処理を行うものであり、無駄な電力を消費してい
る。
【0003】そのため、熱応答性の良いサーマルヘッド
あるいはレーザ光線等を用いた定着装置を備えたデジタ
ル方式の画像形成装置において、ディジタル画像情報に
基づいて、記録紙上のトナーが乗っている所のみ、ある
いはその近傍のみを選択的に加熱して未定着トナーを定
着させるようにしたデジタル画像形成装置が提案されて
いる。
【0004】このような方式の画像形成装置において
は、ディジタル画像データを加工して選択的に加熱する
情報を作成し所定のタイミング基準に同期して特定の画
像領域(記録紙上の領域)を定着するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トナー
像を転写された記録紙の挙動変化、例えば感光体からト
ナー像を転写された後、記録紙が定着装置に到達するま
での間の搬送状態が変化し、定着されるべき画像位置
(トナー像の位置)と定着装置の加熱位置とに記録紙搬
送方向の誤差が生じてしまうという問題があった。この
ような場合、定着されないトナー像が生じることがあ
る。
【0006】また、定着装置の発熱手段に通電を開始し
てから定着可能温度に達するまでには時間的な遅れがあ
るので、定着されるべき画像位置が加熱位置に達した時
点で定着装置に通電開始したのでは、定着装置が定着可
能温度に達した時には、定着されるべき画像位置が加熱
位置から(記録紙搬送方向に)ズレてしまうという問題
もあった。
【0007】さらに、記録紙のスキューにより、定着さ
れるべき画像位置と定着装置の加熱位置とに記録紙搬送
方向と直角な方向の誤差が生じた場合にも、定着される
べき画像位置が加熱位置からズレてしまうという問題が
あった。
【0008】本発明は、記録紙上のトナーが乗っている
所のみ、あるいはその近傍のみを選択的に通電加熱して
未定着トナーを定着させるようにしたデジタル画像形成
装置における上述の問題を解決し、記録紙の挙動変化が
有った場合でも未定着画像を確実に定着することのでき
る画像形成装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、デジタル画像情報に応じた静電潜像を感光体上に
形成し、該静電潜像に加熱溶融性のトナーを付して形成
されたトナー像を記録媒体上に転写し、その後、該トナ
ー像を定着装置により定着する画像形成装置であって、
前記記録媒体上のトナーが付されている所のみ、あるい
はその近傍のみを選択的に加熱して定着させるデジタル
画像形成装置において、前記定着装置による選択的加熱
を行うための加熱情報を発生させる定着制御手段を有
し、該定着制御手段により発生された前記加熱情報は、
前記記録媒体上の定着すべき画像位置の、少なくとも転
写から加熱位置に搬送される間に生じた記録媒体搬送方
向のズレ量以上の範囲を加熱領域の記録媒体搬送方向の
最少単位とすることにより解決される。
【0010】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、前記定着制御手段が発生する加熱情報は、前記定
着装置の加熱手段が加熱開始から定着可能温度に達する
までの時間に前記記録媒体が搬送される距離を前記加熱
領域の範囲に加えることを提案する。
【0011】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記定着制御手段が発生する加熱情報は、前記
記録媒体上の定着すべき画像位置の、少なくとも転写か
ら加熱位置に搬送される間に生じた記録媒体搬送方向と
直角な方向のズレ量以上の範囲を加熱領域の記録媒体搬
送方向と直角な方向の最少単位とすることを提案する。
【0012】
【作用】定着制御手段が、記録媒体上に転写された定着
すべき画像位置が少なくとも転写から加熱位置に搬送さ
れる間に生じた記録媒体搬送方向のズレ量以上の範囲
を、記録媒体搬送方向における加熱領域の最少単位とす
る加熱情報を発生させて、定着装置が記録媒体上のトナ
ーが付されている所のみ、あるいはその近傍のみを選択
的に加熱して定着させる。
【0013】その他の作用については、以下の実施例の
説明で明らかとなるであろう。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は、本発明の一実施例であるデジタル
複写機の概略を示すものである。この複写機100は、
スキャナ部1及びプリンタ部2により構成される。スキ
ャナ1は、読み取った原稿(図示せず)の反射光を電気
信号に変換し、さらにそのアナログ電気信号をデジタル
画像信号に変換してプリンタ2に出力する。プリンタ2
は、スキャナ1から入力した画像信号、又は図示しない
ホストマシーンからの画像信号に基づいてプリント動作
を行なう。
【0016】プリンタ2は、感光体ドラム3、帯電器
4、書き込み装置5、現像装置6、給紙装置7、転写装
置11、分離装置12、定着装置14等を有している。
図中時計回りに回転する感光体ドラム3は帯電器4によ
り均一に帯電される。スキャナ1からの画像信号は図示
しない画像処理部で各種補正、各種変換・変倍等の処理
がされた後に書き込み装置5に入力される。また、書き
込み装置5へはホストマシーン(コンピュータ等)から
の画像信号も入力される。書き込み装置5は、入力され
たデジタル画像データに基づいてレーザ光を感光体ドラ
ム3に照射する。感光体ドラム3上に形成された静電潜
像は現像装置6により加熱溶融性のトナーにより現像さ
れ可視像化される。一方、給紙装置7から記録紙(図示
せず)が給紙ローラ8により給紙され、搬送ローラ9を
介してレジストローラ10へ搬送される。レジストロー
ラ10は感光体ドラム3上のトナー像に同期して記録紙
を送出する。この記録紙に、転写装置11の作用により
感光体ドラム3上のトナー像が転写される。そして、分
離装置12の作用により記録紙が感光体ドラム3から分
離され、搬送ガイド13に案内されて定着装置14に導
かれる。記録紙上の未定着トナー像が定着装置14によ
り加熱定着され、記録紙は排紙ローラ15により機外に
排出される。また、感光体ドラム3は記録紙の分離後に
クリーニング装置16により残留トナーが除去され、除
電器17により残留電荷が消去される。
【0017】図2を参照して定着装置14について説明
する。
【0018】この図に示すように、耐熱性シートからな
る定着ベルト18が駆動ローラ21及び従動ローラ22
に掛け渡されている。定着ベルト18のループ内にはサ
ーマルヘッドからなる加熱体20が配置され、この加熱
体20にプラテンローラ19が定着ベルト18を挾んで
圧接されている。定着ベルト18は、駆動ローラ21に
より図示矢印の方向に回転駆動され、記録紙23と同一
の速度で回動する。未定着トナー像24が転写された記
録紙23は、ガイド板25に案内されてプラテンローラ
19と定着ベルト18との間に導かれ挟持搬送される。
そして、サーマルヘッド20がオンデマンドに通電され
て発熱し、定着ベルト18を介して記録紙23上の未定
着トナー像を定着する。このとき、サーマルヘッド20
は、後述するように記録紙23上のトナーが乗っている
部分の近傍のみ、あるいはトナーが乗っている部分のみ
を加熱するように制御される。プラテンローラ19と定
着ベルト18により挟持搬送され未定着トナー像を定着
された記録紙はガイド板26に案内されて搬送ローラ1
5により矢印Sの方向に搬送され複写機外へ排出され
る。
【0019】図3は、サーマルヘッド20の発熱により
定着が行なわれる様子を示している。ここでは、矢印S
の方向に搬送される記録紙23上に転写されたRという
文字に対して、トナーが乗っている部分の近傍のみを加
熱している様子を示している。サーマルヘッド20は、
複数の加熱点(ドット)が用紙搬送方向と直角な方向に
一列に並んでいる。そして、記録紙23の搬送にともな
ってトナーが乗っている部分の位置が変化することによ
り、サーマルヘッド20の発熱領域は後述するように変
化する。
【0020】図4は、プリンタ2の制御系統を示すブロ
ック図である。以下、この図に示す各部について説明す
る。
【0021】ところで、前述した書き込み装置5(図1
参照)は、この図に示すLD(レーザダイオード)駆動
部28により駆動される半導体レーザ(LD)27、ポ
リゴンミラー29、fθレンズからなる結像レンズ30
等により構成されている。書き込み装置5においては、
LD駆動部28は画像信号に応じて半導体レーザ27を
駆動し、半導体レーザ27は画像信号により変調された
レーザ光を射出する。そのレーザ光はポリゴンミラー2
9により偏向走査されて結像レンズ30を介して感光体
3に照射される。そして、このレーザ光がポリゴンミラ
ー29の回転で主走査され、感光体3の回転で副走査が
行なわれる。これによりレーザ光が感光体3上に全面的
に照射されて静電潜像が形成される。また、結像レンズ
30の走査開始側の近傍には同期検知用受光素子31が
設けられており、ポリゴンミラー29に反射するレーザ
光を画像領域外で受光し、レーザ光の1ライン走査ごと
にPMSYNCと称する信号を出力する。
【0022】同期信号発生部32は、クロック信号発生
部33で発生させたクロック信号を、同期検知用受光素
子31からの出力信号PMSYNCに位相同期させて書
き込み画像の各画素ごとの同期信号(画素クロック)を
得る。さらに、同期信号発生部32は1ラインの始めを
示すLSYNCと称する信号、1ラインの有効期間を示
すLGATEと称する信号、1頁の有効期間を示すFG
ATEと称する信号を発生し、これらの同期信号(画素
クロック、LSYNC、LGATE、FGATE)に同
期して画像信号がスキャナもしくはホストマシーンから
入力される。また、同期信号は書き込み制御部34や定
着制御部35に供給される。
【0023】書き込み制御部34は、同期信号(太矢印
で示す)に同期してスキャナ1又はホストマシーンから
入力された画像信号(斜線を施した矢印で示す)をLD
駆動部28と定着制御部35に分配する。この際、書き
込み制御部34は、画像信号に対してプリンタ2の特性
にあわせたγ変換や、解像力アップのための画像処理を
行なうことがあり、その画像信号を画素クロックに同期
して出力する。
【0024】LD駆動部28は書き込み制御部34から
入力された画像信号に応じて半導体レーザ27を駆動
し、半導体レーザ27から画像信号により変調されたレ
ーザ光を射出させる。ここで、LD駆動部28が書き込
み制御部34からの画像信号により、半導体レーザ27
を2値駆動する方法、半導体レーザ27をPWM変調
(パルス幅変調)により多値駆動する方法、半導体レー
ザ27をパワー変調により多値駆動する方法があるが、
これらのどの方法を用いてもよい。また、LD駆動部2
8は半導体レーザ27からのレーザ光のパワーを一定に
保つためのパワー調整機能を有している。
【0025】定着制御部35は、記録紙に転写された未
定着画像に応じて定着装置14(図1参照)の加熱状態
を制御するための部分であり、信号処理部36、バッフ
ァメモリ38、サーマルヘッド駆動部37を有してい
る。
【0026】その信号処理部36は、書き込み制御部3
4からの画像信号をサーマルヘッド駆動用の画像信号
(以下、発熱領域信号という)に変換してサーマルヘッ
ド20の通電を行なう部分であり、書き込み制御部34
からの画像信号の1ドット分に対応したサーマルヘッド
20の1ドットに通電加熱を行ない、かつ書き込み制御
部34からの画像信号の1ドットの周囲の複数ドットに
対応したサーマルヘッド20の複数ドットに通電加熱を
行なう。すなわち、本実施例においては、サーマルヘッ
ド20が複数のセグメントに分割された加熱点(ドッ
ト)を有しており、その加熱点の密度と書き込み制御部
34からの画像信号の密度とが異なっているために、信
号処理部36は書き込み制御部34からの画像信号の密
度をサーマルヘッド20の加熱点の密度にあわせた発熱
領域信号に変換するなどの処理を行なう。
【0027】バッファメモリ38は、信号処理部36で
処理された発熱領域信号を一時的に蓄え、感光体ドラム
3の露光走査と定着装置14におけるサーマルヘッド2
0への通電・定着とのタイミング差を吸収する部分であ
り、また、信号処理部36のワークエリアとしても使用
される。バッファメモリ38の必要な記憶容量は、感光
体ドラム3の露光点から定着装置14のサーマルヘッド
20までの距離、及び定着に必要な加熱点の密度(記録
紙搬送方向及びそれと直角な方向の密度)によりその最
低量が決定する。バッファメモリ38に蓄えられた発熱
領域信号は、信号処理部36により記録紙へのトナー像
の転写及び記録紙搬送とタイミングを取って読み出さ
れ、サーマルヘッド駆動部37に送られて記録紙上のト
ナーの加熱定着が行なわれる。
【0028】サーマルヘッド駆動部37は、バッファメ
モリ38からの発熱領域信号を受けてサーマルヘッド2
0に送る部分であり、発熱領域信号のシリアル変換及び
ラッチ等を行なう。
【0029】シーケンス制御部39は、プリンタ2の全
体的な動作を制御する部分であり、記録紙の給紙搬送制
御、プリンタ2のプロセス制御、プリンタ2と外部との
インターフェイス、半導体レーザ27のパワー制御、サ
ーマルヘッド20の駆動と記録紙との同期制御等を行な
う。
【0030】次に、プリンタ2における、画像信号が入
力されてから未定着画像の定着が行われるまでについて
順を追って説明する。
【0031】本実施例のプリンタ2は、記録紙上のトナ
ーが乗っている所の近傍のみ(あるいはトナーが乗って
いる所のみ)を加熱すべくサーマルヘッド20の加熱点
を選択してサーマルヘッド20の通電加熱を行なうこと
により、最小の定着エネルギーで未定着画像の定着を行
なうものである。
【0032】スキャナ1やホストマシーンから、同期信
号発生部32で発生させた同期信号に同期して画像信号
が入力され、この画像信号は書き込み制御部34により
所定の処理をされた後にLD駆動部28と定着制御部3
5とに分配される。LD駆動部28は、書き込み制御部
34からの画像信号により半導体レーザ27を駆動して
感光体ドラム3に静電潜像を形成させる。この静電潜像
は現像装置6によりトナーで現像されて未定着画像とな
り、転写装置11により記録紙23に転写される。
【0033】一方、定着制御部35では、書き込み制御
部34からの画像信号が信号処理部36によりサーマル
ヘッド駆動用の発熱領域信号に変換されてバッファメモ
リ38に蓄えられ、記録紙上の未定着画像と同期して、
サーマルヘッド駆動部37を介してサーマルヘッド20
に供給されて記録紙上の未定着トナー像が定着される。
ここで、書き込み装置5による感光体ドラム3上の書き
込み画像のドットと、サーマルヘッド20の加熱点との
対応の付け方にはいくつかの方式が考えられる。
【0034】まず、書き込み装置5による感光体ドラム
3上の書き込み画像のドットと、サーマルヘッド20の
加熱点とを1対1で対応させる第1の方式がある。この
第1の方式は最もエネルギー効率のよい方式であるが、
記録紙の位置精度が厳しく(画像信号により求めたサー
マルヘッド20の加熱点と記録紙上のトナーが乗ってい
る部分とを正確に一致させる必要がある)、また、書き
込み装置5の書き込み密度と同密度の加熱点を有するサ
ーマルヘッドが必要となる。
【0035】次に、他の方式として、書き込み装置5に
よる感光体ドラム3上の書き込み画像の1ドットに、こ
れより大きな領域のサーマルヘッド20の加熱点とを対
応させる第2の方式がある。この第2の方式は、書き込
み画像の1ドット及びその周囲の複数ドットに対応する
サーマルヘッド20の複数の加熱点を加熱するものであ
り、エネルギー効率が第1の方式より劣るが、記録紙の
位置精度が低くて済む利点がある。
【0036】本実施例においては、上記第2の方式を採
用しており、書き込み装置5の書き込み密度が400d
piで、サーマルヘッド20の加熱点の密度が200d
piであるが、本発明の対応範囲は、書き込み密度と加
熱点の密度の関係によらないことをここに明記してお
く。
【0037】発熱させるサーマルヘッド20の加熱点の
決め方としては、信号処理部36が、書き込み制御部3
4から送られてきた画像信号に基づいて後述するような
方法で発熱領域信号(加熱情報)を発生させ、この信号
をバッファメモリ38に蓄える。バッファメモリ38に
蓄えられた発熱領域信号は、信号処理部36により、記
録紙上の未定着トナー像とサーマルヘッド20の加熱点
を同期すべく所定のタイミングで読み出され、サーマル
ヘッド駆動部37に送られてサーマルヘッド20の加熱
点が選択的に加熱される。
【0038】ここで、書き込み画像信号から発熱領域信
号(加熱情報)を発生させる方法について説明する。こ
のときに考慮すべきことは、記録紙上の未定着トナー像
とそれを定着するための加熱情報の同期ズレをいかに吸
収するかということである。さらには、加熱開始から定
着可能になるまでの物理的な遅れ(サーマルヘッド20
に通電を開始してからその加熱点が定着可能温度に達す
るまでの時間的な遅れ)をいかに吸収するかということ
も含まれる。本発明では上記の2点について、書き込み
画像信号から発熱領域信号を発生させる際に解決してし
まうというものである。
【0039】まず、同期ズレについて説明する。図5
は、トナー像の転写から定着までの間の記録紙23の挙
動変化を示すものであり、図5(B)が平均的な記録紙の
搬送状態とすると、この搬送状態のときに、記録紙23
上のトナー像がサーマルヘッド20とプラテンローラ1
9との間の定着位置に達するタイミングと、サーマルヘ
ッド20が発熱するタイミングが同期するようになって
いる。ところが、(A)に示す状態では、転写後に記録紙
23が一度上方に向かってから定着位置に進入してお
り、その結果、記録紙上のトナー像が定着位置に達する
タイミングは、(B)の状態のときと比べて遅れる方向に
ズレている。これは、感光体3と記録紙23との分離が
しにくかったような場合に生じやすい。逆に、(C)の状
態は(B)と比べて、記録紙上のトナー像が定着位置に達
するタイミングが早まるような方向でズレている。
【0040】ここで、(B)の搬送状態に対する(A)の搬
送状態の場合の記録紙上のトナー像の遅れる距離をLd
とし、(C)の搬送状態の場合の早まる距離をLfとし
て、(B)の搬送状態における記録紙上のトナー像が定着
位置に達するタイミングを基準として(A)及び(C)の搬
送状態における記録紙上のトナー像の位置を表わすと図
6のようになる。
【0041】図6において、図5(B)の搬送状態におけ
るトナー像の位置、すなわち正規の画像位置をPsとす
ると、Psから遅れる方向(用紙搬送方向の後側)に距
離Ldの位置が図5(A)の搬送状態の場合の画像位置P
dであり、Psから早まる方向(用紙搬送方向の前側)
に距離Lfの位置が図5(C)の搬送状態の場合の画像位
置Pfである。従って、書き込み画像信号から発熱領域
信号を発生させる際に、Ld+Lfの長さ、すなわち画
像位置PdからPfをカバーする範囲を最小単位H1
して発熱領域を設定してやれば、画像信号の1ドットが
記録紙の搬送状態により図5の(B)から(A)又は(C)の
どちらにズレても確実に定着が行なわれることになる。
【0042】なお、前述したようにサーマルヘッド20
は、その加熱点が用紙搬送方向と直角な方向に1列に並
んだタイプなので、同時に発熱させる加熱点の数を変え
ることにより用紙搬送方向と直角な方向の発熱領域の大
きさを変えることはできるが、用紙搬送方向に発熱領域
の大きさを変えることができる分けではない。従って、
図6に示した発熱領域の最小単位H1とは、サーマルヘ
ッド20の加熱点を発熱させる時間的な長さを用紙搬送
方向の長さに置き換えて表現したものであり、画像Ps
を定着するための発熱領域信号により定着することので
きる領域の大きさを示したものである(用紙搬送方向と
直角な方向については後述する)。
【0043】次に、サーマルヘッド20に通電を開始し
てからその加熱点が定着可能温度に達するまでの時間的
な遅れの吸収について説明する。
【0044】図7に示すように、サーマルヘッド20の
温度は、サーマルヘッド20に通電加熱を開始しても、
すぐには記録紙上のトナーを定着するのに充分な温度に
は達せず、所定の時間経過後に定着可能温度に上昇す
る。この定着可能温度に達するまでの遅れ時間をtdf
とすると、確実な定着を行なうためには、定着しようと
する画像が加熱位置に達するタイミングよりもtdfだ
け早めに通電を開始しなければならない。ここで、時間
tdfの間に記録紙が搬送される距離、すなわち時間t
dfに記録紙の搬送速度を乗じたものをLdfとする
と、図8に示すように、正規の画像位置Psから遅れる
方向に距離Ldを取り、Psから早まる方向に距離Lf
+Ldfを取り、このLd+(Lf+Ldf)の長さを
カバーする範囲を最小単位H2として発熱領域を設定し
てやれば、同期ズレに加えてサーマルヘッド20の発熱
の遅れも吸収して確実な定着が行なわれることになる。
ここで、発熱領域の最小単位H2とは、図6と同様、画
像Psを定着するための発熱領域信号により定着するこ
とのできる領域の大きさを示したものである。
【0045】なお、ここまでは用紙搬送方向の発熱領域
の大きさ(通電時間)について説明してきたが、これと
直交する方向のズレは、記録紙が斜行すること、いわゆ
るスキューによるズレが大部分であり、サーマルヘッド
20の発熱の遅れは、この方向には影響をおよぼさな
い。よって、スキューによるズレ量を、用紙搬送方向と
直角な方向に見込んだ発熱領域を設定してやれば、スキ
ューの影響を排除することができる。図6及び図8に示
した発熱領域の最小単位H1及びH2は、このスキューに
よるズレ量を含んだ発熱領域として示してある。
【0046】ここで、発熱領域信号(加熱情報)につい
て整理すると、画像信号の1ドットに対する発熱領域信
号は、用紙搬送方向と直角な方向については、記録紙の
スキューによるズレ量を見込んだ範囲(用紙搬送方向と
直角な方向の長さ)のサーマルヘッド20の加熱点を最
小単位として発熱させる信号であり、用紙搬送方向につ
いては、サーマルヘッド20の加熱点を、記録紙の搬送
状態による画像(トナー像)の加熱位置への到達タイミ
ングのズレ及び定着可能温度に達するまでのズレを見込
んだ範囲を最小単位として定着するだけの時間的な長さ
を持った信号である。
【0047】図9は、ある書き込み画像信号から発熱領
域信号を発生させる場合の例を示したものである。図9
の(A)に示した書き込み画像信号の各ドットに対し
て、(B)に示すような、そのドットのタイミング規定
位置を基準とする上述したようなサイズ(用紙搬送方向
の時間的な長さ及び用紙搬送方向と直角な方向の幅)を
持つ発熱領域信号を発生させ、(C)に示すように、順
次各ドットに対応した発熱領域信号による最小発熱単位
を発熱させてサーマルヘッド20の発熱パターンが形成
される。
【0048】本実施例においては、画像信号の一つのド
ットに対して、記録紙の搬送状態と定着可能温度に達す
るまでの同期ズレ及び記録紙のスキューによるズレをカ
バーする範囲を最小単位として発熱領域信号を発生させ
ているので、記録紙の搬送状態をセンサ等により検出し
それに基づいてサーマルヘッド20の通電タイミングを
変化させたりするような煩雑な制御が必要なく、確実か
つ電力消費を減少させた定着を行なうことができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデジタル
画像形成装置によれば、少なくとも転写から定着迄の間
に発生する用紙搬送方向のずれ量以上の範囲を加熱領域
の最小単位として加熱情報を発生させるので、記録紙の
搬送状態による同期ズレ(時間的なズレ)が有った場合
でも、記録紙上のトナーが乗った部分のみ、あるいはそ
の近傍のみを選択して確実に定着することができる。
【0050】請求項2の構成により、定着装置の加熱手
段の、加熱開始から定着可能温度に達するまでの時間的
な遅れを見込んだ確実な定着を行うことができる。
【0051】請求項3の構成により、記録紙が用紙搬送
方向と直角な方向にズレた場合でも確実な定着を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例のデジタル複写機の
概略構成を示す断面図である。
【図2】図2は、その複写機の定着装置を示す正面図で
ある。
【図3】図3は、その定着装置のサーマルヘッドの発熱
により定着が行なわれる様子を示す斜視図である。
【図4】図4は、図1に示した複写機の制御系統を示す
ブロック図である。
【図5】図5は、図1に示した複写機における用紙搬送
方向の画像位置のズレを説明する図であり、(A)は遅
れる方向にズレた場合、(B)は正常な位置、(C)は
早まる方向にズレた場合を示す。
【図6】図6は、本発明の効果を説明する概念図であ
り、記録紙の搬送状態の変化による画像位置のズレを補
った加熱情報の発熱領域の最小単位を示す図である。
【図7】図7は、図2に示した定着装置の発熱の時間的
な遅れを示すグラフである。
【図8】図8は、本発明の効果を説明する概念図であ
り、記録紙の搬送状態の変化による画像位置のズレ及び
発熱の時間的な遅れを補った加熱情報の発熱領域の最小
単位を示す図である。
【図9】図9は、図1に示した複写機における、書き込
み画像信号から加熱情報を発生させる様子を説明する図
であり、(A)は書き込み画像信号を、(B)は発熱領
域の最小単位を、(C)はサーマルヘッドの発熱パター
ンを示す。
【符号の説明】
1 スキャナ部 2 プリンタ部 3 感光体ドラム 5 書き込み装置 14 定着装置 20 サーマルヘッド 23 記録紙 28 LD駆動部 34 書き込み制御部 35 定着制御部 36 信号処理部 37 サーマルヘッド駆動部 100 デジタル複写機 Pd,Pf,Ps 画像位置(トナー像) H1,H2 発熱領域の最小単位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/00 E H05B 3/00 310 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル画像情報に応じた静電潜像を感
    光体上に形成し、該静電潜像に加熱溶融性のトナーを付
    して形成されたトナー像を記録媒体上に転写し、その
    後、該トナー像を定着装置により定着する画像形成装置
    であって、前記記録媒体上のトナーが付されている所の
    み、あるいはその近傍のみを選択的に加熱して定着させ
    るデジタル画像形成装置において、 前記定着装置による選択的加熱を行うための加熱情報を
    発生させる定着制御手段を有し、該定着制御手段により
    発生された前記加熱情報は、前記記録媒体上の定着すべ
    き画像位置の、少なくとも転写から加熱位置に搬送され
    る間に生じた記録媒体搬送方向のズレ量以上の範囲を加
    熱領域の記録媒体搬送方向の最少単位とすることを特徴
    とするデジタル画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記定着制御手段が発生する加熱情報
    は、前記定着装置の加熱手段が加熱開始から定着可能温
    度に達するまでの時間に前記記録媒体が搬送される距離
    を前記加熱領域の範囲に加えることを特徴とする、請求
    項1に記載のデジタル画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記定着制御手段が発生する加熱情報
    は、前記記録媒体上の定着すべき画像位置の、少なくと
    も転写から加熱位置に搬送される間に生じた記録媒体搬
    送方向と直角な方向のズレ量以上の範囲を加熱領域の記
    録媒体搬送方向と直角な方向の最少単位とすることを特
    徴とする、請求項1に記載のデジタル画像形成装置。
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