JP3545907B2 - 画像形成システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザプリンタやLEDプリンタ等の画像形成装置を備えた画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成システムとしてはパーソナルコンピュータ等のホスト装置に接続したレーザプリンタがある。このレーザプリンタは、レーザダイオードから主走査方向の1ラインごとにレーザ光をオン・オフさせながら走行走査して感光ドラム上に静電潜像を形成するものが一般的である。
【0003】
このようなレーザプリンタには、エッジ補正機能を備えたものが知られている。このレーザプリンタにおけるエッジ補正機能は、複数の印字クロックで画像データの1ドットを構成する場合、この画像データ上でエッジ部を構成する1ドットの印字クロックのパルス数に、さらにそのエッジ部の傾きに応じて1ドット分のパルス数より少ない所定パルス数を追加することにより(パルス幅変調)、1ドットよりも主走査方向に短いものを追加するものである。
【0004】
具体的には、図7(a)に示すようにエッジ部の傾きが垂直ラインに近い場合には、エッジ部の傾きに応じて1ドット分のパルス数より少ないパルス数を主走査方向に追加(追加された部分は図7(b)に斜線で示している)して走行走査していた。これにより、エッジ部の傾きが垂直ラインに近い場合には画像データのエッジ部のスムージングの効果が十分に得られる。
【0005】
しかしながら、レーザプリンタにおけるエッジ補正機能は、エッジ部の傾きに応じて1ドットよりも主走査方向に短いものを追加するため、図8(a)に示すようにエッジ部の傾きが水平ラインに近い場合には、1ドットよりも主走査方向に短いものを連続的に追加しても、その部分が太くなってしまうだけで、スムージングの効果が十分に得られないという問題があった。
【0006】
このため、エッジ部の傾きが水平ラインに近い場合には、図8(b)に示すようにエッジ部の傾きに応じて1ドットよりも主走査方向に短いものを断続的に追加(追加された部分は図8(b)に斜線で示している)するようにしていた。これにより、その追加した部分に付着するトナーの量は少ないため、エッジ部を構成するドットよりも追加した部分の方が薄く見え、その結果、エッジ部をぼやかすことができる。こうして疑似的なスムージングを行うようにしていた。
【0007】
また、レーザダイオードの光を走行走査させる代わりに、複数のLED(発光ダイオード)を主走査方向に配設した固定アレイ型の光学系で、感光ドラム上に1ライン分の静電潜像を一度に形成するLEDプリンタがある。このようなLEDプリンタにも、エッジ補正機能を備えたものが知られている。このLEDプリンタにおけるエッジ補正機能は、所定の発光時間で画像データの1ドットを出力する場合、この画像データ上でエッジ部を構成する1ドットの発光時間に、さらにそのエッジ部の傾きに応じて1ドット分の発光時間より少ない所定の発光時間を追加することにより、1ドットよりも副走査方向に短いものを追加するものである。
【0008】
具体的には、図9(a)に示すようにエッジ部の傾きが水平ラインに近い場合には、エッジ部の傾きに応じて1ドット分の発光時間より少ない発光時間を追加(追加された部分は図9(b)に斜線で示している)してLEDを発光させていた。これにより、エッジ部の傾きが水平ラインに近い場合の画像データのエッジ部のスムージングの効果が十分に得られる。
【0009】
しかしながら、LEDプリンタにおけるエッジ補正機能は、エッジ部の傾きに応じて1ドットよりも副走査方向に短いものを追加するため、図10(a)に示すようにエッジ部の傾きが垂直ラインに近い場合には、1ドットよりも副走査方向に短いものを連続的に追加しても、その部分が太くなってしまうだけで、スムージングの効果が十分に得られないという問題があった。
【0010】
このため、エッジ部の傾きが垂直ラインに近い場合には、図10(b)に示すようにエッジ部の傾きに応じて1ドットよりも副走査方向に短いものを断続的に追加(追加された部分は図10(b)に斜線で示している)するようにしていた。これにより、その追加した部分に付着するトナーの量は少ないため、エッジ部を構成するドットよりも追加した部分の方が薄く見え、その結果、エッジ部をぼやかすことができる。こうして疑似的なスムージングを行うようにしていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、レーザプリンタ及びLEDプリンタのいずれにおいても、エッジ部の傾きによっては、1ドットよりも短いものを断続的に追加するエッジ補正により疑似的なスムージングを行うようになっていたが、このような疑似的なスムージングはエッジ部をぼやかすだけであり、スムージングの効果が十分に得られないという問題があった。
【0012】
そこで、本発明は、エッジ補正によるスムージングの効果を十分に得ることができる画像形成システムを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、画像データに基づいて主走査方向に光を走行走査して静電潜像を形成し、この静電潜像を顕在化して副走査方向に搬送した用紙に転写することにより画像を形成する画像形成手段と、用紙を搬送方向に対して縦長になる一方向とこれに垂直な方向とを選択して給紙可能な給紙手段と、画像データにおけるエッジ部にそのエッジ部の傾きに応じて1ドット分のデータよりも短い時間だけ主走査方向に光を照射させるデータを付加するエッジ補正手段と、エッジ補正前の画像データのうちのエッジ部の傾きが主走査方向に近い傾きか又は副走査方向に近い傾きかを1ぺージ分判定し、その1ぺージ分の画像データに副走査方向に近い傾きのエッジ部が多いと判断した場合は、エッジ補正手段による補正後の画像データに基づいて画像形成手段により給紙手段で一方向に給紙した用紙に印字を行い、主走査方向に近い傾きのエッジ部が多いと判断した場合は、エッジ補正前の画像データを垂直方向の用紙に合せてドットの順序を変えてエッジ補正手段によって補正を行い、その補正後の画像データに基づいて画像形成手段により給紙手段で垂直方向に給紙した用紙に画像を形成する画像形成制御手段とを備えたものである。
【0014】
請求項2の本発明は、発光素子を主走査方向に配設してなる光学系を備え、光学系から画像データに基づいて光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像を顕在化して副走査方向に搬送した用紙に転写することにより画像を形成する画像形成手段と、用紙を搬送方向に対して縦長になる一方向とこれに垂直な方向とを選択して給紙可能な給紙手段と、画像データにおけるエッジ部にそのエッジ部の傾きに応じて1ドット分のデータよりも短い時間だけ副走査方向に光を照射させるデータを付加するエッジ補正手段と、エッジ補正前の画像データのうちのエッジ部の傾きが主走査方向に近い傾きか又は副走査方向に近い傾きかを1ぺージ分判定し、その1ぺージ分の画像データに主走査方向に近い傾きのエッジ部が多いと判断した場合は、エッジ補正手段による補正後の画像データに基づいて画像形成手段により給紙手段で一方向に給紙した用紙に印字を行い、副走査方向に近い傾きのエッジ部が多いと判断した場合は、エッジ補正前の画像データを垂直方向の用紙に合せてドットの順序を変えてエッジ補正手段によって補正を行い、その補正後の画像データに基づいて画像形成手段により給紙手段で垂直方向に給紙した用紙に画像を形成する画像形成制御手段とを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をパーソナルコンピュータ等のホスト装置にレーザプリンタを接続した画像形成システムに適用した場合の第1の実施の形態を図1ないし図4を参照して説明する。
【0016】
図1は、レーザプリンタの構成を示す断面図で、11はエンジン本体である。このエンジン本体11は、その下側に多数の給紙手段としての給紙装置12,13,14を多段積重ね連結可能となっている。エンジン本体11の上部には印刷された用紙の排紙部11aが設けられている。
【0017】
各給紙装置12,13,14には、用紙12a,13a,14aをそれぞれ収納する用紙収納部12b,13b,14b、この用紙収納部12b,13b,14bから用紙を1枚ずつ分離して送り出す用紙送り出しローラ12c,13c,14c、搬送機構を構成する給紙ローラ12d,13d,14dの他、給紙ローラ12d,13d,14dを駆動する各モータ(図示しない)、用紙収納部12b,13b,14bの用紙の有無を検出する用紙センサ等を備える。さらに各給紙装置12,13,14には下段の給紙装置から送り出される用紙を搬送する搬送路12e,13e,14eが装置の高さ方向に形成されている。
【0018】
上記給紙装置12は、図2(a)に示すようにA4の用紙を収納し、縦方向にピックアップされ、給紙されるようになっている。そして、用紙収納部12bは、主走査方向の用紙セットガイド12f及び副走査方向の用紙セットガイド12gにより用紙の収納位置を位置決めできるようになっている。
【0019】
上記給紙装置13は、図2(b)に示すようにA4の用紙を収納し、横方向にピックアップされ、給紙されるようになっている。そして、用紙収納部13bは、主走査方向の用紙セットガイド13f及び副走査方向の用紙セットガイド13gにより用紙の収納位置を位置決めできるようになっている。
【0020】
上記給紙装置14は、A4以外の大きさの用紙、例えばB5の用紙を収納し、エンジン部11からの指令により縦方向又は横方向の搬送を自動的に選択できるように構成されている。なお、用紙の搬送方向の自動切換機構については周知技術であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0021】
上記エンジン本体11には、搬送される用紙に対して画像を転写印刷する感光体ドラム11bを備え、その感光ドラム11bの周りに電子写真プロセス機構として、感光ドラム11bの表面の感光層を均一に帯電させる帯電部、この帯電部によって帯電された感光層にホスト装置からの画像データに基づいて変換したパルスデータ(1ドットを数パルスで構成する)によりレーザ光を主走査方向にオン・オフしながら照射して静電潜像を形成する露光装置、上記感光ドラム11bの感光層上に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像する現像装置、搬送路を搬送される転写紙に現像装置で現像された画像を転写する転写部、感光ドラム11bから残留トナーを落とすクリーニング部を順に配置して構成された画像形成手段としての画像形成部11cが設けられている。
【0022】
また、上記エンジン本体11には、給紙手段としての手差用給紙口11d、最上段の給紙装置12から送り出される用紙を感光体ドラム11bの設置部に案内する搬送路11e等が設けられている。
【0023】
図3は、本実施の形態にかかる画像形成システムの構成を示すブロック図で、31は制御部本体を構成するCPU(中央処理装置)、32はCPU31が各部を制御するためのプログラムデータ等が予め格納されたROM(リード・オンリ・メモリ)、33は上記CPU31が処理するデータを一時的に格納するための各種メモリエリアや後述する垂直カウンタ33a、水平カウンタ33b等が設けられたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、34はI/Oポートである。上記CPU31と、ROM32、RAM33、I/Oポート34とは、アドレスバス,データバス,制御バス等のバスライン35を介して相互に接続されている。
【0024】
I/Oポート34には、上記エンジン部11の画像形成部11cに設けられた図示しない帯電部及び転写部に高電圧を供給する高圧電源回路36、露光装置に設けられ、レーザ光を発振するレーザダイオード37を駆動するレーザダイオード駆動回路38、感光ドラム11bを駆動するメインモータや給紙装置12,13,14の用紙送り出しローラ12c,13c,14c、給紙ローラ12d,13d,14d等を駆動する各種モータ39を駆動制御するモータ制御回路41、熱定着器の熱定着器ヒータ42を通電制御するヒータ制御回路43、用紙の有無を検出する用紙検出センサ等の各種センサ44を接続するセンサ回路45、I/F(インタフェース)46、その他ユーザーが給紙装置を自動にするか又は給紙装置を指定するか等の各種設定を行うためのオペレーションパネル(図示しない)が接続している。
上記I/F46には、印刷データや各種の処理データの通信を行うためのパーソナルコンピュータ等で構成されるホスト装置48が通信ケーブルを介して接続されている。
【0025】
上記CPU31は、ROMに記憶されたプログラムを読取り、そのプログラムによって各部の動作を制御するようになっている。なお、レーザプリンタに磁気ディスク等の読取装置を設けて磁気ディスク等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読取り、このプログラムによって各部の動作を制御するようにしてもよい。
【0026】
具体的には、上記CPU31は、所定のプログラムに基づいて図4に示すような印刷制御を行うようになっている。すなわち、CPU31は、ヒータ制御回路43を介して熱定着器ヒータ42をオンして所定温度まで上昇させる等して、印刷を実行する準備を行う(図示しない)。このような準備が整うと、ST(ステップ)1にて印刷データを受信したか否かを判断する。
【0027】
そして、印刷データを受信したと判断した場合は、ST2にて給紙装置の選択が自動に設定されているか否かを判断する。このとき、自動に設定されていると判断した場合は、ST3にてホスト装置48から受信した印刷データの1ぺージ分をRAM33へイメージデータである画像データに展開して(印刷データをイメージデータで受信した場合はそれを画像データとする)一時的に記憶し、その画像データに含まれるエッジ部のうち、垂直ライン(副走査方向)に近いエッジ部と、水平ライン(主走査方向)に近いエッジ部とを判定する。
【0028】
具体的には、1ぺージ分の画像データの中で、最初のドットから1ドットずつ、そのドットがエッジ部を構成するか否かを判断するとともに、そのエッジ部が垂直ラインに近い傾きか、又は水平ラインに近い傾きかを判定する。例えば、画像データのうちの1つの対象ドットの左右数ドット、上下数ドットの画像データを見て、対象ドットに対してどこに黒ドットがあるかに基づいてエッジ部を構成するか否かを判定する。そして、エッジ部を構成すると判定すれば、その黒ドットの並びが例えば45℃の傾きよりも大きい場合にはそのエッジ部は垂直ラインに近い傾きであると判定し、その黒ドットの並びが45℃の傾きよりも小さい場合にはそのエッジ部は水平ラインに近い傾きであると判定する。
【0029】
続いて、ST4にて、画像データのうち、垂直ラインに近い傾きのエッジ部の方が水平ラインに近い傾きのエッジ部よりも多いか否かを判断する。
具体的には、ST3における判定に基づいて画像データの黒ドットの並びが45℃の傾きよりも大きい場合には、RAM33の垂直カウンタ33aのカウント値である垂直ラインカウント値をインクリメントする。また、黒ドットの並びが45℃の傾きよりも小さい場合には、RAM33の水平カウンタ33bのカウント値である水平ラインカウント値をインクリメントする。
【0030】
そして、垂直ラインカウント値と水平ラインカウント値とを比較して、垂直ラインカウント値の方が大きければで1ぺージ分の画像データに含まれるエッジ部の傾きは垂直ラインに近いものが多いと判断し、水平ラインカウント値の方が大きければ1ぺージ分の画像データに含まれるエッジ部の傾きは水平ラインに近いものが多いと判断する。
【0031】
ST4にて画像データのうち垂直ラインに近い傾きのエッジ部の方が水平ラインに近い傾きのエッジ部よりも多いと判断した場合は、ST5にて画像データを縦方向に編成してエッジ補正を行う。この場合、画像データを既に縦方向に編成してある場合はそのままエッジ補正を行う。
【0032】
具体的には、複数の印字クロックで画像データの1ドットを構成する場合、この画像データ上でエッジ部を構成する1ドットの印字クロックのパルス数に、さらにそのエッジ部の傾きに応じて1ドット分のパルス数より少ない所定パルス数を追加することにより(パルス幅変調)、1ドットよりも主走査方向に短いものを追加してエッジ補正を行う。
【0033】
例えば、エッジ部の傾きが垂直ライン(副走査方向)に近い場合には、エッジ部の傾きに応じて1ドット分のパルス数より少ないパルス数を主走査方向に追加し、エッジ部の傾きが水平ライン(主走査方向)に近い場合には、エッジ部の傾きに応じて1ドットよりも主走査方向に短いものを断続的に追加して画像データを補正する。
【0034】
そして、ST6にて縦方向の給紙装置、例えばA4縦の用紙を収納してある給紙装置12を選択し、この給紙装置12から用紙を給紙する。
続いて、ST7にて補正後の画像データに基づいてレーザダイオードをオン・オフ制御してレーザ光を主走査方向へ走行走査して感光ドラムへ静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させて顕在化し、そのトナー像を給紙装置12からエンジン部11に縦方向に搬送された用紙に転写する。
【0035】
これに対して、ST4にて画像データのうち垂直ラインに近い傾きのエッジ部の方が水平ラインに近い傾きのエッジ部よりも多くないと判断した場合は、ST8にて画像データを横方向に編成してエッジ補正を行う(例えば縦方向の用紙に合せてイメージデータに展開しているデータを横方向の用紙に合せて各ドットの順序を変えながらエッジ補正を行ってパルスデータを作成する)。この場合、画像データを既に横方向に編成してある場合はそのままエッジ補正を行う。この場合のエッジ補正についてもST5の場合と同様に行う。
【0036】
そして、ST9にて横方向の給紙装置、例えばA4横の用紙を収納してある給紙装置13を選択し、この給紙装置13から用紙を給紙する。
続いて、ST7にて補正後の画像データに基づいてレーザダイオードをオン・オフ制御してレーザ光を主走査方向へ走行走査して感光ドラムへ静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させて顕在化し、そのトナー像を給紙装置13からエンジン部11に横方向に搬送された用紙に転写する。
【0037】
また、ST2にて給紙装置の選択が自動に設定されていないと判断した場合は、ST10にて給紙装置が縦方向の用紙のものに選択されているか否かを判断する。このとき、給紙装置が縦方向の用紙のものに選択されていると判断した場合はST5の処理に移り、給紙装置が横方向の用紙のものに選択されていると判断した場合はST8の処理に移る。
【0038】
このような構成の本発明の実施の形態においては、例えば、ホスト装置からのデータに基づいてA4縦の用紙に印刷する場合、その画像データ1ぺージ分のエッジ部の傾きを判定し、垂直ラインに近い傾きのエッジ部の方が水平ラインに近い傾きのエッジ部よりも多い場合はその画像データを縦方向に編成してエッジ補正を行うとともに、A4縦の用紙を選択して給紙させて印刷を行い、水平ラインに近い傾きのエッジ部の方が垂直ラインに近い傾きのエッジ部よりも多い場合はその画像データを横方向に編成してエッジ補正を行うとともに、A4横の用紙を選択して給紙させて印刷を行う。
【0039】
これにより、レーザプリンタではエッジ補正によって高いスムージングの効果が得られない水平ラインに近いエッジ部が多い画像データであっても、画像データを横方向に編成してエッジ補正を行うことにより、エッジ補正によって高いスムージングの効果が得られる垂直ラインに近いエッジ部を多くしてエッジ補正を行うことができるため、1ぺージ全体におけるエッジ補正によるスムージング効果を高めることができ、その結果として印刷品質を向上することができる。しかも、給紙装置を自動的に選択して横方向の用紙に印刷できるため、ユーザー側には負担がかからない。
【0040】
また、給紙装置の選択により、ユーザー自らの意思によっても縦方向及び横方向の切換えを行うことができるため、ユーザーがエッジ部の傾きを自ら判断して必要な方向を選択して印刷することもできる。これにより、レーザプリンタのCPU31への負担が軽減される。
【0041】
次に、本発明をパーソナルコンピュータ等のホスト装置にLEDプリンタを接続した画像形成システムに適用した場合の実施の形態を図5及び図6を参照して説明する。なお、本実施の形態におけるプリンタ全体の構成及び給紙装置の構成は、図1及び図2に示すものと同様であるため、その詳細な説明を省略する。
【0042】
図5は、本実施の形態にかかる画像形成システムの構成を示すブロック図で、図3に示すものと異なるのは、露光装置にレーザダイオードの光を走行走査する光学系の代わりに、複数のLED(発光ダイオード)を主走査方向に配設した固定アレイ型の光学系を設け、LEDアレイ51を駆動するLED駆動回路52をI/Oポート34に接続した点である。
【0043】
本実施の形態におけるCPU31は、所定のプログラムに基づいて図6に示すような印刷制御を行うようになっている。この場合、ST11〜ST13の処理は図4に示すST1〜ST3の処理と同様に行われる。そして、ST14にて図4に示すST4の処理と同様に、垂直ラインに近い傾きのエッジ部の方が水平ラインに近い傾きのエッジ部よりも多いか否かを判断する。
【0044】
ところが、本実施の形態では、図4に示す処理とは逆に、ST14にて画像データのうち水平ラインに近い傾きのエッジ部の方が垂直ラインに近い傾きのエッジ部よりも多いと判断した場合に、ST15にて図4に示すST5の場合と同様に画像データを縦方向に編成してエッジ補正を行い、ST16にて縦方向の用紙を収納してある給紙装置を選択し、ST17にて縦方向の用紙を搬送させて印刷を行う。
【0045】
また、ST14にて画像データのうち水平ラインに近い傾きのエッジ部の方が垂直ラインに近い傾きのエッジ部よりも多くないと判断した場合に、ST18にて図4に示すST8の場合と同様に画像データを横方向に編成してエッジ補正を行い、ST19にて横方向の用紙を収納してある給紙装置を選択し、ST17にて横方向の用紙を搬送させて印刷を行う。
【0046】
このようにすることにより、LEDプリンタではエッジ補正によって高いスムージングの効果が得られない垂直ラインに近いエッジ部が多い画像データであっても、画像データを縦方向に編成してエッジ補正を行うことにより、エッジ補正によって高いスムージングの効果が得られる水平ラインに近いエッジ部を多くしてエッジ補正を行うことができるため、1ぺージ全体におけるエッジ補正によるスムージング効果を高めることができ、その結果として印刷品質を向上することができる。しかも、給紙装置を自動的に選択して縦方向の用紙に印刷できるため、ユーザー側には負担がかからない。
ST20の処理は図4に示すST10と同様の処理を行う。これにより、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0047】
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、エッジ部が垂直ラインに近い傾きのものと、水平ラインに近い傾きのもののいずれが多いかを判定することをプリンタ側で行うものについて述べたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、ホスト側で行うものであってもよい。この場合には、ホスト側で画像データを判定し、その判定結果を表示して用紙の縦方向に印字するか、横方向に印字するかの設定はユーザが行い、プリンタ側はホスト側からの印字データ及び印刷方向の設定データを受け取り、プリンタ側において画像データを横方向又は縦方向に編成してエッジ補正を行い、必要な給紙装置を選択してその用紙に印刷を行うものであってもよい。
【0048】
また、ホスト側において判定結果に応じて用紙の縦方向に印字するか、横方向に印字するかを自動的に設定し、しかもホスト側で画像データを横方向又は縦方向に編成してエッジ補正を行ってプリンタ側へ補正後の画像データ及び給紙装置の設定を送信し、プリンタ側ではそれを印刷するだけのものであってもよい。
【0049】
このようにすることにより、プリンタに特殊な構成を付加する必要がなくなり、ホスト側にソフト的な手段を施すだけで、1ぺージ全体におけるエッジ補正によるスムージング効果を高めることができ、その結果として印刷品質を向上することができるという効果を実現できる。
【0050】
この場合の画像形成システムは、上述したような処理を例えばホスト装置に設けられた磁気ディスク等の記録媒体に記録されたプログラムを読込み、このプログラムに基づいて各部の制御を行うことによって実現する。
【0051】
なお、上述した第1及び第2の実施の形態において説明した処理は、プリンタ側のCPU31又はホスト側のCPUに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒体に書込んで各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。そして、上述したプリンタ側のCPU31又はホスト側のCPUは、記憶媒体に記憶されたプログラムを読込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上記処理を実行する。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、1ぺージ全体におけるエッジ補正によるスムージング効果を高めることができ、その結果として印刷品質を向上することができる画像形成システムを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるレーザプリンタの構成を示す断面図。
【図2】図1に示す給紙装置の構成を説明する図。
【図3】同実施の形態にかかる画像形成システムの構成を示すブロック図。
【図4】図3に示すCPUが行う印刷処理を示す流れ図。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかる画像形成システムの構成を示すブロック図。
【図6】図5に示すCPUが行う印刷処理を示す流れ図。
【図7】画像データのうちのエッジ部の傾きが縦方向の場合において、レーザプリンタによるエッジ補正を行った場合の結果を示す図。
【図8】画像データのうちのエッジ部の傾きが横方向の場合において、レーザプリンタによるエッジ補正を行った場合の結果を示す図。
【図9】画像データのうちのエッジ部の傾きが横方向の場合において、LEDプリンタによるエッジ補正を行った場合の結果を示す図。
【図10】画像データのうちのエッジ部の傾きが縦方向の場合において、LEDプリンタによるエッジ補正を行った場合の結果を示す図。
【符号の説明】
11…エンジン本体
11c…画像形成部
11d…手差用給紙口
12…給紙装置(縦方向の用紙を収納)
13…給紙装置(横方向の用紙を収納)
14…給紙装置(縦方向又は横方向を切換え可能な給紙装置)
31…CPU
32…ROM
33…RAM
33a…傾斜カウンタ
37…レーザダイオード
51…LED
Claims (2)
- 画像データに基づいて主走査方向に光を走行走査して静電潜像を形成し、この静電潜像を顕在化して副走査方向に搬送した用紙に転写することにより画像を形成する画像形成手段と、用紙を搬送方向に対して縦長になる一方向とこれに垂直な方向とを選択して給紙可能な給紙手段と、画像データにおけるエッジ部にそのエッジ部の傾きに応じて1ドット分のデータよりも短い時間だけ主走査方向に光を照射させるデータを付加するエッジ補正手段と、エッジ補正前の画像データのうちのエッジ部の傾きが主走査方向に近い傾きか又は副走査方向に近い傾きかを1ぺージ分判定し、その1ぺージ分の画像データに副走査方向に近い傾きのエッジ部が多いと判断した場合は、前記エッジ補正手段による補正後の画像データに基づいて前記画像形成手段により前記給紙手段で一方向に給紙した用紙に印字を行い、主走査方向に近い傾きのエッジ部が多いと判断した場合は、エッジ補正前の画像データを垂直方向の用紙に合せてドットの順序を変えて前記エッジ補正手段によって補正を行い、その補正後の画像データに基づいて前記画像形成手段により前記給紙手段で垂直方向に給紙した用紙に画像を形成する画像形成制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成システム。
- 発光素子を主走査方向に配設してなる光学系を備え、前記光学系から画像データに基づいて光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像を顕在化して副走査方向に搬送した用紙に転写することにより画像を形成する画像形成手段と、用紙を搬送方向に対して縦長になる一方向とこれに垂直な方向とを選択して給紙可能な給紙手段と、画像データにおけるエッジ部にそのエッジ部の傾きに応じて1ドット分のデータよりも短い時間だけ副走査方向に光を照射させるデータを付加するエッジ補正手段と、エッジ補正前の画像データのうちのエッジ部の傾きが主走査方向に近い傾きか又は副走査方向に近い傾きかを1ぺージ分判定し、その1ぺージ分の画像データに主走査方向に近い傾きのエッジ部が多いと判断した場合は、前記エッジ補正手段による補正後の画像データに基づいて前記画像形成手段により前記給紙手段で一方向に給紙した用紙に印字を行い、副走査方向に近い傾きのエッジ部が多いと判断した場合は、エッジ補正前の画像データを垂直方向の用紙に合せてドットの順序を変えて前記エッジ補正手段によって補正を行い、その補正後の画像データに基づいて前記画像形成手段により前記給紙手段で垂直方向に給紙した用紙に画像を形成する画像形成制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成システム。
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1997
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