JPH07225457A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法Info
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- JPH07225457A JPH07225457A JP1667494A JP1667494A JPH07225457A JP H07225457 A JPH07225457 A JP H07225457A JP 1667494 A JP1667494 A JP 1667494A JP 1667494 A JP1667494 A JP 1667494A JP H07225457 A JPH07225457 A JP H07225457A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processing
- preferable
- sensitive material
- silver halide
- film
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- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】小型化したハロゲン化銀写真感光材料を迅速処
理・乾燥する。 【構成】50〜100μmのポリエチレンナフタレート
の透明支持体上に少なくとも一層の乳剤層を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料を現像時間33〜130秒、乾燥
時間33〜130秒に設定された自現機で処理する。
理・乾燥する。 【構成】50〜100μmのポリエチレンナフタレート
の透明支持体上に少なくとも一層の乳剤層を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料を現像時間33〜130秒、乾燥
時間33〜130秒に設定された自現機で処理する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料に関し、更に詳しくは小型化、薄膜化したカラー感光
材料に関するものである。より詳細には迅速処理に適し
た薄膜化した撮影用感材の処理方法に関するものであ
る。
料に関し、更に詳しくは小型化、薄膜化したカラー感光
材料に関するものである。より詳細には迅速処理に適し
た薄膜化した撮影用感材の処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀カラー撮影材料およ
びカメラの著しい進歩により35mmロールフィルムを用
いて高画質の写真が得られるようになってきた。ところ
が35mmロールフィルムを使用するカメラは体積が大き
くかつ重量も重いため携帯性が悪いという欠点を有して
いる。そこで携帯性を向上させるために、110(いわ
ゆるポケット)サイズカメラやディスクカメラなどの小
型カメラが提案・開発されてきた。しかし、これらのカ
メラは小型化に伴ない露光画面の有効面積も同時に小サ
イズ化したため、画質の劣化を生じたためユーザーには
あまり受け入れられなかった。
びカメラの著しい進歩により35mmロールフィルムを用
いて高画質の写真が得られるようになってきた。ところ
が35mmロールフィルムを使用するカメラは体積が大き
くかつ重量も重いため携帯性が悪いという欠点を有して
いる。そこで携帯性を向上させるために、110(いわ
ゆるポケット)サイズカメラやディスクカメラなどの小
型カメラが提案・開発されてきた。しかし、これらのカ
メラは小型化に伴ない露光画面の有効面積も同時に小サ
イズ化したため、画質の劣化を生じたためユーザーには
あまり受け入れられなかった。
【0003】そこで露光画像面積を小さくすることな
く、カメラを小型化するために、35mmサイズのフィル
ムパトローネを小型にすることが重要となる。このパト
ローネの体積を決めている大きな要因のひとつは感光材
料の膜厚であり、この感光材料の薄膜化、特にこの大部
分を占めている支持体の薄膜化が可能になればパトロー
ネの小型化を達成することができる。ところが従来の3
5mm用の撮影感光材料の支持体を単に薄膜化しただけで
は、カメラ内における撮影時および撮影感光材料現像処
理後の印画紙へのプリント時に感光材料の平面性が保ち
にくいためにボケが生じ、画質特に鮮鋭度が劣化すると
いう問題があった。また最近急速に普及しはじめたいわ
ゆる迅速処理・迅速乾燥を行なうと、搬送性不良が発生
したり乾燥中に感光材料が部分的に微小な折れ曲りを生
じ、プリント後の鮮鋭性を悪化させることも明らかにな
った。
く、カメラを小型化するために、35mmサイズのフィル
ムパトローネを小型にすることが重要となる。このパト
ローネの体積を決めている大きな要因のひとつは感光材
料の膜厚であり、この感光材料の薄膜化、特にこの大部
分を占めている支持体の薄膜化が可能になればパトロー
ネの小型化を達成することができる。ところが従来の3
5mm用の撮影感光材料の支持体を単に薄膜化しただけで
は、カメラ内における撮影時および撮影感光材料現像処
理後の印画紙へのプリント時に感光材料の平面性が保ち
にくいためにボケが生じ、画質特に鮮鋭度が劣化すると
いう問題があった。また最近急速に普及しはじめたいわ
ゆる迅速処理・迅速乾燥を行なうと、搬送性不良が発生
したり乾燥中に感光材料が部分的に微小な折れ曲りを生
じ、プリント後の鮮鋭性を悪化させることも明らかにな
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は第1に
小型化し、携帯性の良いカメラ用の薄膜化したハロゲン
化銀カラー写真感光材料の処理方法を提供することにあ
り、第2に迅速処理、迅速乾燥適性を付与した感材/処
理システムを提供することにより早くプリントが得るこ
とができる可能性を提供することであり、第3に撮影時
およびプリント時に感光材料が良好な平面性を保持し、
ピントのズレによる鮮鋭度の劣化の少ない感光材料の処
理方法を提供することにあり、第4に現像処理乾燥前後
に微小な折れ曲りを生じない感光材料を提供することに
あり、第5に支持体強度が強くかつ薄膜であり鮮鋭性の
優れた感光材料の処理方法を提供することにある。
小型化し、携帯性の良いカメラ用の薄膜化したハロゲン
化銀カラー写真感光材料の処理方法を提供することにあ
り、第2に迅速処理、迅速乾燥適性を付与した感材/処
理システムを提供することにより早くプリントが得るこ
とができる可能性を提供することであり、第3に撮影時
およびプリント時に感光材料が良好な平面性を保持し、
ピントのズレによる鮮鋭度の劣化の少ない感光材料の処
理方法を提供することにあり、第4に現像処理乾燥前後
に微小な折れ曲りを生じない感光材料を提供することに
あり、第5に支持体強度が強くかつ薄膜であり鮮鋭性の
優れた感光材料の処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のこれら目的は、
下記感光材料と下記処理機の組合せにより達成された。
50〜100μmのポリエチレンテレフタレート(PE
N)透明支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤
層を有するハロゲン化銀写真感光材料を現像液の処理時
間33〜130秒、乾燥時間が33〜130秒で設定さ
れた自動現像処理機で現像処理する方法。
下記感光材料と下記処理機の組合せにより達成された。
50〜100μmのポリエチレンテレフタレート(PE
N)透明支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤
層を有するハロゲン化銀写真感光材料を現像液の処理時
間33〜130秒、乾燥時間が33〜130秒で設定さ
れた自動現像処理機で現像処理する方法。
【0006】以下に本発明について詳しく説明する。本
発明において、透明支持体は50μm以上100μm以
下である必要があるが、好ましくは80〜100μmで
あり、より好ましくは85〜95μmである。 可撓性
支持体として有用なものは、下式に示すポリエチレンナ
フタレートを二軸延伸したフィルムである。
発明において、透明支持体は50μm以上100μm以
下である必要があるが、好ましくは80〜100μmで
あり、より好ましくは85〜95μmである。 可撓性
支持体として有用なものは、下式に示すポリエチレンナ
フタレートを二軸延伸したフィルムである。
【0007】
【化1】
【0008】支持体強度は、破断強度4kg/mm2 以上、
初期弾性率150kg/mm2 以上、曲げ弾性率150kg/
mm2 以上のものが好ましい。これら支持体ポリマーの分
子量は、1万以上のものが使用可能であるが通常は2万
〜80万のものが使用される。これらのポリマーを支持
体に使用する場合、支持体がいずれも疎水性の表面を有
するため、これら支持体上にゼラチンが主である保護コ
ロイドからなる写真層(たとえば感光性ハロゲン化銀乳
剤層、中間層、フィルター層など)を強固に接着させる
事は非常に困難である。この様な難点を克服するために
試みられた従来技術としては特開平3−41437p7
−p13に詳細に記載されている。本発明の支持体は、
ポリエチレンナフタレートを30モル%以上ブレンドす
るか、酸成分として、ナフタレンジカルボン酸あるいは
そのエステルを30モル%以上共重合したポリエステル
である。好ましくは、ポリエチレンナフタレートを70
%以上ブレンドするか、酸成分として70モル%以上共
重合されたポリエステルである。更に、好ましくは、9
0%ブレンドするか、酸成分として90モル%以上共重
合されたポリエステルである。最も好ましいのは、ポリ
エチレン−2,6−ナフタレートである。ポリエステル
の巻癖カールを低減させる方法として米国特許第4,1
41,735号記載のようにポリマーのガラス転移温度
以下の温度で熱処理することが知られており、必要に応
じて製膜後乳剤塗布までのいずれかの工程で熱処理する
とよい。特に、一般用カラーネガフィルムなどのロール
状フィルムにおいては有効であり、特にフィルムが巻き
付けられスプール径が10mm以下の場合は特に有効であ
る。
初期弾性率150kg/mm2 以上、曲げ弾性率150kg/
mm2 以上のものが好ましい。これら支持体ポリマーの分
子量は、1万以上のものが使用可能であるが通常は2万
〜80万のものが使用される。これらのポリマーを支持
体に使用する場合、支持体がいずれも疎水性の表面を有
するため、これら支持体上にゼラチンが主である保護コ
ロイドからなる写真層(たとえば感光性ハロゲン化銀乳
剤層、中間層、フィルター層など)を強固に接着させる
事は非常に困難である。この様な難点を克服するために
試みられた従来技術としては特開平3−41437p7
−p13に詳細に記載されている。本発明の支持体は、
ポリエチレンナフタレートを30モル%以上ブレンドす
るか、酸成分として、ナフタレンジカルボン酸あるいは
そのエステルを30モル%以上共重合したポリエステル
である。好ましくは、ポリエチレンナフタレートを70
%以上ブレンドするか、酸成分として70モル%以上共
重合されたポリエステルである。更に、好ましくは、9
0%ブレンドするか、酸成分として90モル%以上共重
合されたポリエステルである。最も好ましいのは、ポリ
エチレン−2,6−ナフタレートである。ポリエステル
の巻癖カールを低減させる方法として米国特許第4,1
41,735号記載のようにポリマーのガラス転移温度
以下の温度で熱処理することが知られており、必要に応
じて製膜後乳剤塗布までのいずれかの工程で熱処理する
とよい。特に、一般用カラーネガフィルムなどのロール
状フィルムにおいては有効であり、特にフィルムが巻き
付けられスプール径が10mm以下の場合は特に有効であ
る。
【0009】本発明に用いる支持体のバック層には帯電
防止剤、易滑剤、マット剤、界面活性剤、染料等を含有
させ感材の性能を発揮させているが、このバック層の処
置法については特開平3−41437号p.14〜p.15
に記載されている。
防止剤、易滑剤、マット剤、界面活性剤、染料等を含有
させ感材の性能を発揮させているが、このバック層の処
置法については特開平3−41437号p.14〜p.15
に記載されている。
【0010】本発明によれば薄い支持体としてPENを
用いることにより感材の平面性が保持できるようになっ
たが、この支持体に塗布される乳剤層、バック層によっ
ても影響をうけるので実用にあたってはこれらのバラン
スも考慮する必要がある。即ち、乳剤中における親水性
バインダー量をこのバインダー中に含有されるハロゲン
化銀乳剤、カプラーオイル等の量比などを十分考慮する
必要がある。また親水性バインダーの量は、5g/m2〜
20g/m2の間に設定するのが好ましい。本発明に用い
られるカプラーは従来から知られているカプラーを用い
てもよいが、より好ましくは乳剤層全体の平面性やちぎ
れ強度の観点からポリマーカプラーを用いる方がよい。
本発明に好ましく用いられるカプラー及びポリマーカプ
ラーの例及び分散方法は特開平3−41437号p.20
〜133に詳細に記載されている。本発明には前述カプ
ラー以外の特殊カプラーも併用することができる。この
例として特開平3−41437号p.142〜147に記
載されている。本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は
特開平3−41437号p.138〜p.141に記載され
ている。
用いることにより感材の平面性が保持できるようになっ
たが、この支持体に塗布される乳剤層、バック層によっ
ても影響をうけるので実用にあたってはこれらのバラン
スも考慮する必要がある。即ち、乳剤中における親水性
バインダー量をこのバインダー中に含有されるハロゲン
化銀乳剤、カプラーオイル等の量比などを十分考慮する
必要がある。また親水性バインダーの量は、5g/m2〜
20g/m2の間に設定するのが好ましい。本発明に用い
られるカプラーは従来から知られているカプラーを用い
てもよいが、より好ましくは乳剤層全体の平面性やちぎ
れ強度の観点からポリマーカプラーを用いる方がよい。
本発明に好ましく用いられるカプラー及びポリマーカプ
ラーの例及び分散方法は特開平3−41437号p.20
〜133に詳細に記載されている。本発明には前述カプ
ラー以外の特殊カプラーも併用することができる。この
例として特開平3−41437号p.142〜147に記
載されている。本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は
特開平3−41437号p.138〜p.141に記載され
ている。
【0011】支持体の厚さは50〜120μm、好まし
くは50〜100μm、より好ましくは80〜100μ
m、更に好ましくは85〜95μmとする。支持体の厚
みが薄くなると低湿度時のゼラチンの収縮による樋状カ
ールが問題となります。この問題を解決するために特開
平5−333471号記載のようにバック面にゼラチン
層を設けることが有効である。さらにパトローネに巻い
てフィルムカートリッジを構成するがこの場合、乳剤と
バック面との滑り性が重要である。従って、本発明の感
材の滑り性能は試料を60%RHで2時間調湿した後、
HEIDON−10静摩擦係数測定機により、5mmφの
ステンレス鋼球を用いて測定した値である静摩擦係数に
おいて、数値が小さい程よい。現像処理前後のフィルム
の静摩擦係数は、0.25以下が好ましく、より好まし
くは0.20以下、更に好ましくは0.16以下であ
り、特に好ましいのは0.12以下である。この時、乳
剤面とバック面が共に小さいほど好ましいが、バック面
が小さい程更に好ましい。
くは50〜100μm、より好ましくは80〜100μ
m、更に好ましくは85〜95μmとする。支持体の厚
みが薄くなると低湿度時のゼラチンの収縮による樋状カ
ールが問題となります。この問題を解決するために特開
平5−333471号記載のようにバック面にゼラチン
層を設けることが有効である。さらにパトローネに巻い
てフィルムカートリッジを構成するがこの場合、乳剤と
バック面との滑り性が重要である。従って、本発明の感
材の滑り性能は試料を60%RHで2時間調湿した後、
HEIDON−10静摩擦係数測定機により、5mmφの
ステンレス鋼球を用いて測定した値である静摩擦係数に
おいて、数値が小さい程よい。現像処理前後のフィルム
の静摩擦係数は、0.25以下が好ましく、より好まし
くは0.20以下、更に好ましくは0.16以下であ
り、特に好ましいのは0.12以下である。この時、乳
剤面とバック面が共に小さいほど好ましいが、バック面
が小さい程更に好ましい。
【0012】ハロゲン化乳剤層を重層してカラー感材を
作成する方法は特開平3−41437p.133〜138
に記載されている。これらを総合して作成されるハロゲ
ン化銀乳剤層は、乳剤層を有する側の全親水性コロイド
層の膜厚の総和が28μm以下であることが好ましく2
3μm以下がより好ましく、20μm以下が更に好まし
い。また膜膨潤速度T1/2 は30秒以下が好ましく、2
0秒以下がより好ましい。膜厚は、25℃相対湿度55
%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味し、膜膨潤速度
T1/2 は、当該技術分野において公知の手法に従って測
定することができる。例えば、エー・グリーン(A.Gree
n) らによりフォトグラフィック・サイエンス・アンド
・エンジニアリング(Photogr.Sci.Eng.), 19巻,2号,
124〜129頁に記載の型のスエロメーター(膨潤
計)を使用することにより、測定でき、T1/2 は発色現
像液で30℃、3分15秒処理した時に到達する最大膨
潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、このT1/2の膜厚に到
達するまでの時間と定義する。膜膨潤速度T1/2 は、バ
インダーとしてのゼラチンに硬膜剤を加えること、ある
いは塗布後の経時条件を変えることによって調整するこ
とができる。また、膨潤率は150〜400%が好まし
い。膨潤率とは、さきに述べた条件下での最大膨潤膜厚
から、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算
できる。本発明を用いて処理される感光材料はカラーネ
ガフィルム、カラーペーパー、カラー反転フィルム、カ
ラー反転ペーパー、映画用カラーネガフィルム、映画用
カラーポジフィルム、カラーオートポジフィルム等いか
なるものでもよいが、特にカラーネガフィルムとカラー
反転フィルムが好ましい。これらの感光材料に関して
は、特開平5−34887号公報、カラム127第40
行からカラム135第6行、並びに特開平5−2251
号公報、カラム12第21行からカラム25第5行の記
載を引用することができる。
作成する方法は特開平3−41437p.133〜138
に記載されている。これらを総合して作成されるハロゲ
ン化銀乳剤層は、乳剤層を有する側の全親水性コロイド
層の膜厚の総和が28μm以下であることが好ましく2
3μm以下がより好ましく、20μm以下が更に好まし
い。また膜膨潤速度T1/2 は30秒以下が好ましく、2
0秒以下がより好ましい。膜厚は、25℃相対湿度55
%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味し、膜膨潤速度
T1/2 は、当該技術分野において公知の手法に従って測
定することができる。例えば、エー・グリーン(A.Gree
n) らによりフォトグラフィック・サイエンス・アンド
・エンジニアリング(Photogr.Sci.Eng.), 19巻,2号,
124〜129頁に記載の型のスエロメーター(膨潤
計)を使用することにより、測定でき、T1/2 は発色現
像液で30℃、3分15秒処理した時に到達する最大膨
潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、このT1/2の膜厚に到
達するまでの時間と定義する。膜膨潤速度T1/2 は、バ
インダーとしてのゼラチンに硬膜剤を加えること、ある
いは塗布後の経時条件を変えることによって調整するこ
とができる。また、膨潤率は150〜400%が好まし
い。膨潤率とは、さきに述べた条件下での最大膨潤膜厚
から、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算
できる。本発明を用いて処理される感光材料はカラーネ
ガフィルム、カラーペーパー、カラー反転フィルム、カ
ラー反転ペーパー、映画用カラーネガフィルム、映画用
カラーポジフィルム、カラーオートポジフィルム等いか
なるものでもよいが、特にカラーネガフィルムとカラー
反転フィルムが好ましい。これらの感光材料に関して
は、特開平5−34887号公報、カラム127第40
行からカラム135第6行、並びに特開平5−2251
号公報、カラム12第21行からカラム25第5行の記
載を引用することができる。
【0013】本発明を適用するに好ましい感光材料の具
体的な例を以下に列挙する。 <カラーネガフィルム> 富士写真フイルム株式会社製 フジカラーSUPER G100 〃 〃 G200 〃 〃 G400 〃 〃 HG1600 〃 フジカラーREALA 〃 フジカラー写ルンです Super800 〃 フジカラー160プロフェッショナルS 〃 〃 L イーストマンコダック社製 コダック スーパーゴールド100 〃 〃 200 〃 コダック ゴールド400 〃 〃 1600 〃 コダック エクター25 〃 〃 100 〃 〃 1000 〃 ベリカラーIII プロフェッショナルフイルムタイプS 〃 ベリカラーIII プロフェッショナルフイルムタイプL コニカ株式会社製 コニカカラー Super DD100 〃 〃 DD200 〃 〃 XG400 〃 〃 GX3200 <カラー反転フィルム> 富士写真フイルム株式会社製 フジクローム ベルビア 〃 〃 50D 〃 〃 100D 〃 〃 400D 〃 〃 P1600D イーストマンコダック社製 エクタクローム EPR 〃 EPP などが、好ましく用いられる。
体的な例を以下に列挙する。 <カラーネガフィルム> 富士写真フイルム株式会社製 フジカラーSUPER G100 〃 〃 G200 〃 〃 G400 〃 〃 HG1600 〃 フジカラーREALA 〃 フジカラー写ルンです Super800 〃 フジカラー160プロフェッショナルS 〃 〃 L イーストマンコダック社製 コダック スーパーゴールド100 〃 〃 200 〃 コダック ゴールド400 〃 〃 1600 〃 コダック エクター25 〃 〃 100 〃 〃 1000 〃 ベリカラーIII プロフェッショナルフイルムタイプS 〃 ベリカラーIII プロフェッショナルフイルムタイプL コニカ株式会社製 コニカカラー Super DD100 〃 〃 DD200 〃 〃 XG400 〃 〃 GX3200 <カラー反転フィルム> 富士写真フイルム株式会社製 フジクローム ベルビア 〃 〃 50D 〃 〃 100D 〃 〃 400D 〃 〃 P1600D イーストマンコダック社製 エクタクローム EPR 〃 EPP などが、好ましく用いられる。
【0014】本方式の感材は、月刊ラボ1990年9月
81頁に記載されたようにバック面に磁気層を塗布して
情報入力出力できる方式に用いるのが好ましい。また本
方式の撮影用感光材料は、その一方または両方の側端部
にパーフォレーションが形成されており、このパーフォ
レーションの形成密度は1画面当たり4個以内とするの
が好ましい。
81頁に記載されたようにバック面に磁気層を塗布して
情報入力出力できる方式に用いるのが好ましい。また本
方式の撮影用感光材料は、その一方または両方の側端部
にパーフォレーションが形成されており、このパーフォ
レーションの形成密度は1画面当たり4個以内とするの
が好ましい。
【0015】本方式の感材は例えば、"The Switchable
Format 35's" Photographic TradeNews June, 22.1992
に記載のカメラや、視線入力式AFカメラ キャノンE
OS5や、途中切替えパノラマ対応の2倍ズームのキャ
ノンオートボーイAやワイドフォーカスエリアと距離情
報による露出制御を採用したニコンF90S/F90D
などに併用して用いるのが好ましい。このような感材や
上述した高機能カメラを用いると例えば、撮影情報から
処理機の処理条件を変更したり(特開平4−15645
6)、撮影情報から処理機の補充を制御して性能をはか
ったり(特開平4−156450)等に用いられ失敗の
ない写真が得られるようになる。この方式においては、
特開平4−140744;特開平4−366953に記
載された自現機で処理するのが好ましい。
Format 35's" Photographic TradeNews June, 22.1992
に記載のカメラや、視線入力式AFカメラ キャノンE
OS5や、途中切替えパノラマ対応の2倍ズームのキャ
ノンオートボーイAやワイドフォーカスエリアと距離情
報による露出制御を採用したニコンF90S/F90D
などに併用して用いるのが好ましい。このような感材や
上述した高機能カメラを用いると例えば、撮影情報から
処理機の処理条件を変更したり(特開平4−15645
6)、撮影情報から処理機の補充を制御して性能をはか
ったり(特開平4−156450)等に用いられ失敗の
ない写真が得られるようになる。この方式においては、
特開平4−140744;特開平4−366953に記
載された自現機で処理するのが好ましい。
【0016】次に本発明に用いられる処理について順次
説明する。本発明において現像時間、乾燥時間はそれぞ
れ11秒〜130秒、好ましくは22秒〜130秒、よ
り好ましくは33秒〜130秒、更に好ましくは33秒
〜66秒である。あまり処理時間、乾燥時間が短いと写
真性能が不十分であったり乾燥不十分となる。種々の許
容幅を考えると上述したように33秒〜130秒が安定
して一定性能のものがえられてよい。本発明に於ける好
ましい処理工程を次に挙げるが、これらに限定されるも
のではない。 発色現像−漂白−定着−水洗−安定−乾燥 発色現像−漂白−漂白定着−定着−水洗−安定−乾
燥 発色現像−漂白定着−水洗−安定−乾燥 発色現像−漂白−漂白定着−水洗−安定−乾燥 発色現像−漂白定着−定着−水洗−安定−乾燥 発色現像−漂白−水洗−定着−水洗−安定−乾燥 上記の処理工程においては、安定の前の工程の水洗は省
略することが出来る。本発明に適用できる感光材料は、
如何なるカラー感光材料も適応できるが、カラーネガフ
ィルムまたはカラー反転フィルムに好ましい。カラー反
転感光材料の処理を行う場合は、上記の工程に先立って
黒白現像、反転露光あるいは反転浴による処理、必要に
応じて水洗工程を行う。
説明する。本発明において現像時間、乾燥時間はそれぞ
れ11秒〜130秒、好ましくは22秒〜130秒、よ
り好ましくは33秒〜130秒、更に好ましくは33秒
〜66秒である。あまり処理時間、乾燥時間が短いと写
真性能が不十分であったり乾燥不十分となる。種々の許
容幅を考えると上述したように33秒〜130秒が安定
して一定性能のものがえられてよい。本発明に於ける好
ましい処理工程を次に挙げるが、これらに限定されるも
のではない。 発色現像−漂白−定着−水洗−安定−乾燥 発色現像−漂白−漂白定着−定着−水洗−安定−乾
燥 発色現像−漂白定着−水洗−安定−乾燥 発色現像−漂白−漂白定着−水洗−安定−乾燥 発色現像−漂白定着−定着−水洗−安定−乾燥 発色現像−漂白−水洗−定着−水洗−安定−乾燥 上記の処理工程においては、安定の前の工程の水洗は省
略することが出来る。本発明に適用できる感光材料は、
如何なるカラー感光材料も適応できるが、カラーネガフ
ィルムまたはカラー反転フィルムに好ましい。カラー反
転感光材料の処理を行う場合は、上記の工程に先立って
黒白現像、反転露光あるいは反転浴による処理、必要に
応じて水洗工程を行う。
【0017】カラーネガフィルムまたはカラー反転フィ
ルムの処理に用いられる処理液については、特開平5−
34887号公報、カラム81第8行からカラム93第
17行までの記載を引用できる。特に発色現像液として
は特開平3−158849号公報や同3−174152
号公報に記載の置換基を有するヒドロキルアミンを保恒
剤として含有する液が好ましく、特に置換基としてスル
ホアルキル基を有するヒドロキシルアミンを含有するも
のが好ましい。またキレート剤としてジエチレントリア
ミン五酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホ
スホン酸、4,5−ジヒドロシベンゼン−1,3−ジス
ルホン酸を含有するものが好ましい。発色現像液の補充
液は、補充量低減の観点から臭化物イオン濃度を0.0
04モル/リットル以下に低減したものが好ましく、特には
臭化物イオン濃度が0.002モル/リットル以下のものが
好ましい。これらの発色現像液の好ましい例としては、
富士写真フイルム株式会社製のプロセスCN−16、C
N−16Q、CN−16FAの発色現像液及び発色現像
補充液や、プロセスCR−56Pの発色現像液及び発色
現像補充液があげられる。
ルムの処理に用いられる処理液については、特開平5−
34887号公報、カラム81第8行からカラム93第
17行までの記載を引用できる。特に発色現像液として
は特開平3−158849号公報や同3−174152
号公報に記載の置換基を有するヒドロキルアミンを保恒
剤として含有する液が好ましく、特に置換基としてスル
ホアルキル基を有するヒドロキシルアミンを含有するも
のが好ましい。またキレート剤としてジエチレントリア
ミン五酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホ
スホン酸、4,5−ジヒドロシベンゼン−1,3−ジス
ルホン酸を含有するものが好ましい。発色現像液の補充
液は、補充量低減の観点から臭化物イオン濃度を0.0
04モル/リットル以下に低減したものが好ましく、特には
臭化物イオン濃度が0.002モル/リットル以下のものが
好ましい。これらの発色現像液の好ましい例としては、
富士写真フイルム株式会社製のプロセスCN−16、C
N−16Q、CN−16FAの発色現像液及び発色現像
補充液や、プロセスCR−56Pの発色現像液及び発色
現像補充液があげられる。
【0018】漂白液としては、特に漂白剤として1,3
−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄錯塩、緩衝剤として特
開平3−188443号公報、同3−192351号公
報に記載の酢酸、コハク酸、グルタル酸、マロン酸、マ
レイン酸、アジピン酸などを含有するものが好ましく、
また漂白液及び漂白補充液のpHは3.5〜5であるも
のが好ましい。これらの漂白液については、1,3−ジ
アミノプロパン四酢酸第二鉄錯塩のほかに、特に特開平
3−33847号公報に記載された高電位の漂白剤を含
むものが好ましい。さらに、特開平5−72694号公
報に記載のアンモニウムイオン濃度を低減した漂白液も
好ましい。漂白液の処理槽には特開平3−62033号
公報に記載されたようなエアレーションが実施されてい
ることが好ましい。これらの漂白液の好ましい例として
は富士写真フイルム株式会社製のプロセスCN−16F
A、イーストマンコダック社製のプロセスC−41R
A、コニカ株式会社製のプロセスCNK−4−52の漂
白液及び漂白補充液があげられる。
−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄錯塩、緩衝剤として特
開平3−188443号公報、同3−192351号公
報に記載の酢酸、コハク酸、グルタル酸、マロン酸、マ
レイン酸、アジピン酸などを含有するものが好ましく、
また漂白液及び漂白補充液のpHは3.5〜5であるも
のが好ましい。これらの漂白液については、1,3−ジ
アミノプロパン四酢酸第二鉄錯塩のほかに、特に特開平
3−33847号公報に記載された高電位の漂白剤を含
むものが好ましい。さらに、特開平5−72694号公
報に記載のアンモニウムイオン濃度を低減した漂白液も
好ましい。漂白液の処理槽には特開平3−62033号
公報に記載されたようなエアレーションが実施されてい
ることが好ましい。これらの漂白液の好ましい例として
は富士写真フイルム株式会社製のプロセスCN−16F
A、イーストマンコダック社製のプロセスC−41R
A、コニカ株式会社製のプロセスCNK−4−52の漂
白液及び漂白補充液があげられる。
【0019】定着液としては、特に保恒剤としてスルフ
ィン酸誘導体や亜硫酸イオン放出化合物、緩衝剤或いは
定着促進剤としてイミダゾール類や特開平4−3650
37号に記載のメソイオンまたはチオエーテル類、同5
−80450号公報に記載のメソイオンチオレート化合
物、同5−72696号公報に記載の水溶性メルカプト
化合物含有するものが好ましい。このような定着液の好
ましい例としては、富士写真フイルム株式会社製のプロ
セスCN−16Q、CN−16FA、コニカ株式会社製
のプロセスCNK−4−52の定着液及び定着補充液が
好ましい。水洗は従来、感光材料1m2あたり3リットル〜3
0リットルの水量で行われ、また水洗水は24℃から40℃
の範囲で使用されてきた。本発明はこのような従来型水
洗の場合でも有効であるが、感光材料1m2あたり2リットル
以下に節水した場合に使用することが好ましくその効果
も顕著である。節水処理における水量は、感光材料1m2
あたり100mlから1.5リットルが好ましく、特に250
mlから1リットル、更には300mlから900mlが好まし
い。
ィン酸誘導体や亜硫酸イオン放出化合物、緩衝剤或いは
定着促進剤としてイミダゾール類や特開平4−3650
37号に記載のメソイオンまたはチオエーテル類、同5
−80450号公報に記載のメソイオンチオレート化合
物、同5−72696号公報に記載の水溶性メルカプト
化合物含有するものが好ましい。このような定着液の好
ましい例としては、富士写真フイルム株式会社製のプロ
セスCN−16Q、CN−16FA、コニカ株式会社製
のプロセスCNK−4−52の定着液及び定着補充液が
好ましい。水洗は従来、感光材料1m2あたり3リットル〜3
0リットルの水量で行われ、また水洗水は24℃から40℃
の範囲で使用されてきた。本発明はこのような従来型水
洗の場合でも有効であるが、感光材料1m2あたり2リットル
以下に節水した場合に使用することが好ましくその効果
も顕著である。節水処理における水量は、感光材料1m2
あたり100mlから1.5リットルが好ましく、特に250
mlから1リットル、更には300mlから900mlが好まし
い。
【0020】節水処理における温度は、水洗効率を高め
るために、30℃から45℃に設定することが好まし
く、特に33℃から42℃が好ましい。水洗効率を高め
る目的から水洗水の噴流を感光材料の乳剤面に衝突させ
るジェット攪拌やワイパーブレードを使った液中スクイ
ズも好ましく使用される。また、節水処理における水洗
水は、バクテリアの繁殖防止のために、脱イオン水を用
いることが好ましく、また特開平3−200145号に
記載の逆浸透膜処理を施しながら節水処理することも好
ましい。その他防バクテリア剤、防カビ剤、キレート
剤、界面活性剤等を目的に応じて使用できる。上記の節
水処理を、水洗水に代えて安定液で行うことも可能であ
る。この場合の安定液は、前述の最終浴に使用される安
定液と同一のものでもよいが、定着能を有する浴中のチ
オ硫酸塩に起因する硫化現象を防止するために、特開平
4−51237号に記載のスルフィン酸塩を含有させる
ことが好ましい。節水処理における水洗または安定液で
の処理時間は、20秒から5分であるが、処理の迅速化
と水洗効果の確保の両立から、1分〜3分が好ましい。
水洗または安定化処理を多槽で行う場合は、前槽よりも
後槽の時間を延長することが水洗または安定化効果を高
める上で好ましく、例えば2分で3槽構成の場合、前槽
から順に30秒、30秒、1分、或いは30秒、40
秒、50秒のような時間構成が好ましい。
るために、30℃から45℃に設定することが好まし
く、特に33℃から42℃が好ましい。水洗効率を高め
る目的から水洗水の噴流を感光材料の乳剤面に衝突させ
るジェット攪拌やワイパーブレードを使った液中スクイ
ズも好ましく使用される。また、節水処理における水洗
水は、バクテリアの繁殖防止のために、脱イオン水を用
いることが好ましく、また特開平3−200145号に
記載の逆浸透膜処理を施しながら節水処理することも好
ましい。その他防バクテリア剤、防カビ剤、キレート
剤、界面活性剤等を目的に応じて使用できる。上記の節
水処理を、水洗水に代えて安定液で行うことも可能であ
る。この場合の安定液は、前述の最終浴に使用される安
定液と同一のものでもよいが、定着能を有する浴中のチ
オ硫酸塩に起因する硫化現象を防止するために、特開平
4−51237号に記載のスルフィン酸塩を含有させる
ことが好ましい。節水処理における水洗または安定液で
の処理時間は、20秒から5分であるが、処理の迅速化
と水洗効果の確保の両立から、1分〜3分が好ましい。
水洗または安定化処理を多槽で行う場合は、前槽よりも
後槽の時間を延長することが水洗または安定化効果を高
める上で好ましく、例えば2分で3槽構成の場合、前槽
から順に30秒、30秒、1分、或いは30秒、40
秒、50秒のような時間構成が好ましい。
【0021】本発明の補充液の補充量は以下の範囲で使
用することが好ましい。カラーネガフィルムの処理の場
合(感光材料1平方メートルあたり)、発色現像液補充
量:700ml以下、好ましくは600〜200ml、漂白
液補充量:300ml以下、好ましくは200〜50ml、
定着液補充量:600ml以下、好ましくは500〜20
0ml、カラー反転フィルムの処理の場合(感光材料1平
方メートルあたり)、黒白現像液補充量:2100ml以
下、好ましくは1300〜600ml、反転液補充量:1
200ml以下、好ましくは800〜200ml発色現像液
補充量:2100ml以下、好ましくは1300〜600
ml、漂白液補充量:1200ml以下、好ましくは800
〜200ml、定着液補充量:1200ml以下、好ましく
は800〜200ml、
用することが好ましい。カラーネガフィルムの処理の場
合(感光材料1平方メートルあたり)、発色現像液補充
量:700ml以下、好ましくは600〜200ml、漂白
液補充量:300ml以下、好ましくは200〜50ml、
定着液補充量:600ml以下、好ましくは500〜20
0ml、カラー反転フィルムの処理の場合(感光材料1平
方メートルあたり)、黒白現像液補充量:2100ml以
下、好ましくは1300〜600ml、反転液補充量:1
200ml以下、好ましくは800〜200ml発色現像液
補充量:2100ml以下、好ましくは1300〜600
ml、漂白液補充量:1200ml以下、好ましくは800
〜200ml、定着液補充量:1200ml以下、好ましく
は800〜200ml、
【0022】本発明を実施するにあたり、処理槽内の処
理液表面の開口面積(空気との接触面積)を出来るだけ
縮小して、水分の蒸発量を低減させておくことが特に好
ましい。このためには、液表面の60%以上が浮き蓋や
浮き玉などによって被覆されていることが好ましく、特
には70%以上、更には80%以上が被覆されているこ
とが好ましい。本発明を構成する上記感材を現像処理す
るための自動現像機は、現像処理及び乾燥とも迅速なも
のであることが必要であるが、以下にのべる従来の処理
機による処理方法、処理機部品を用いることができる。
理液表面の開口面積(空気との接触面積)を出来るだけ
縮小して、水分の蒸発量を低減させておくことが特に好
ましい。このためには、液表面の60%以上が浮き蓋や
浮き玉などによって被覆されていることが好ましく、特
には70%以上、更には80%以上が被覆されているこ
とが好ましい。本発明を構成する上記感材を現像処理す
るための自動現像機は、現像処理及び乾燥とも迅速なも
のであることが必要であるが、以下にのべる従来の処理
機による処理方法、処理機部品を用いることができる。
【0023】本発明の処理方法は、いかなる現像処理方
式も用いることができる。具体的にはバッチ処理(詳細
には「写真工業」1974年11月号98頁などに記
載)、ドラム処理(詳細には「写真工業」1974年1
2月号45頁などに記載)、ハンガー処理(詳細には
「写真工業」1975年1月80頁などに記載)などを
挙げることができる。また、感光材料の処理量に応じて
補充液を補充しながら行なう連続処理を挙げることがで
きる。また、現像処理は、通常、自動現像機(自動機)
を用いて行われる。具体的には、ローラー自現機(詳細
には「写真工業」1975年2月号71頁などに記
載)、シネ式自現機(詳細には「写真工業」1975年
3月号70頁、同4月号40頁などに記載)、リーダー
ベルト方式の自現機(詳細には「写真工業」1975年
5月号36頁などに記載)、ローラー搬送型自現機(詳
細には「写真工業」1975年6月号41頁などに記
載)などを用いることができる。自動現像機を構成する
機能項目中、処理液を自動的に感材に供給するために重
要な機能としては、処理薬品を物理的に拡散させる為の
攪拌と化学反応を早めるための温度管理である。これら
についての詳細は、写真工業10月号(1974)82
頁、同7月号(1975)41頁に記載されている。
式も用いることができる。具体的にはバッチ処理(詳細
には「写真工業」1974年11月号98頁などに記
載)、ドラム処理(詳細には「写真工業」1974年1
2月号45頁などに記載)、ハンガー処理(詳細には
「写真工業」1975年1月80頁などに記載)などを
挙げることができる。また、感光材料の処理量に応じて
補充液を補充しながら行なう連続処理を挙げることがで
きる。また、現像処理は、通常、自動現像機(自動機)
を用いて行われる。具体的には、ローラー自現機(詳細
には「写真工業」1975年2月号71頁などに記
載)、シネ式自現機(詳細には「写真工業」1975年
3月号70頁、同4月号40頁などに記載)、リーダー
ベルト方式の自現機(詳細には「写真工業」1975年
5月号36頁などに記載)、ローラー搬送型自現機(詳
細には「写真工業」1975年6月号41頁などに記
載)などを用いることができる。自動現像機を構成する
機能項目中、処理液を自動的に感材に供給するために重
要な機能としては、処理薬品を物理的に拡散させる為の
攪拌と化学反応を早めるための温度管理である。これら
についての詳細は、写真工業10月号(1974)82
頁、同7月号(1975)41頁に記載されている。
【0024】また、処理槽に入る前の自現機必須の機能
としては感材収納容器(マガジン、カセット、パトロー
ネ、包材等)、感材接合手段、切断手段(スプライサ、
カッター等)、露光装置、DXコードなどの感材が保有
する情報の読取装置、その他の検出器(例、メギレ検
出)などを挙げることができる。また、処理槽を出たあ
との自現機必須の機能としては、乾燥がある。この乾燥
については桐栄良三編「乾燥装置」(日刊工業新聞社
刊)や「写真工業」7月号(1975)41頁に詳細が
載っている。更に、処理機の別の観点として処理液と空
気との界面面積(S)や処理液容量(V)に対する開口
率(度)(K=S/V)が挙げられる。これらの観点で
特開昭53−57835号、同61−153645号等
の出願がある。また処理機の液量(V)が小さい自動機
は相対的に液交換率が上昇し、閑散処理時には開口率
(K)が小さく、かつタンク液量(V)が小さいものが
好ましい。これらの観点で、特開昭63−131138
号;同63−216050号等に記載された方法を用い
ることができる。また処理機部品と液との交互作用の例
で、部品適正としての錆の観点、写真劣化成分の溶出観
点、部品の物理的劣化観点などがある。これらの観点に
ついては、特開平2−186342号、特開平2−18
6344号に一部記載されている。処理材の処理槽の形
態としては、特開平1−267648;同2−6755
4等に出願された多室処理槽や特開平3−20947
1;同3−273237;同3−293661等に記載
された通電処理槽やEP0456210A2で公開され
た間隙(0.2mmレベル)の処理カプセル処理などがあ
る。
としては感材収納容器(マガジン、カセット、パトロー
ネ、包材等)、感材接合手段、切断手段(スプライサ、
カッター等)、露光装置、DXコードなどの感材が保有
する情報の読取装置、その他の検出器(例、メギレ検
出)などを挙げることができる。また、処理槽を出たあ
との自現機必須の機能としては、乾燥がある。この乾燥
については桐栄良三編「乾燥装置」(日刊工業新聞社
刊)や「写真工業」7月号(1975)41頁に詳細が
載っている。更に、処理機の別の観点として処理液と空
気との界面面積(S)や処理液容量(V)に対する開口
率(度)(K=S/V)が挙げられる。これらの観点で
特開昭53−57835号、同61−153645号等
の出願がある。また処理機の液量(V)が小さい自動機
は相対的に液交換率が上昇し、閑散処理時には開口率
(K)が小さく、かつタンク液量(V)が小さいものが
好ましい。これらの観点で、特開昭63−131138
号;同63−216050号等に記載された方法を用い
ることができる。また処理機部品と液との交互作用の例
で、部品適正としての錆の観点、写真劣化成分の溶出観
点、部品の物理的劣化観点などがある。これらの観点に
ついては、特開平2−186342号、特開平2−18
6344号に一部記載されている。処理材の処理槽の形
態としては、特開平1−267648;同2−6755
4等に出願された多室処理槽や特開平3−20947
1;同3−273237;同3−293661等に記載
された通電処理槽やEP0456210A2で公開され
た間隙(0.2mmレベル)の処理カプセル処理などがあ
る。
【0025】以下に本発明に好ましい自動現像機の一例
について記述する。本発明においては、各処理液間を感
光材料が移動する際の空中時間、即ちクロスオーバー時
間は短い程良く、好ましくは10秒以下、より好ましく
は7秒以下、更に好ましくは5秒以下である。上記の様
な短時間のクロスオーバーを達成するため、本発明はシ
ネ型の自動現像機を用いるのが好ましく、特にリーダー
搬送方式が好ましい。このような方式は、富士写真フイ
ルム(株)製自動現像機FP−550Bに用いられてい
る。また、搬送の線速度は大きい方が好ましいが、上記
リーダー方式では毎分30cm〜2mが一般的であり、好
ましくは50cm〜1.5mである。リーダーや感光材料
の搬送手段としては、特開昭60−191257号、同
60−191258号、同60−191259号に記載
のベルト搬送方式が好ましく、特に、搬送機構として
は、特開平3−126944号、同3−127062
号、同3−127061号に記載の各方式を採用するこ
とが好ましい。また、クロスオーバー時間を短縮し、か
つ処理液の混入を防止するため、クロスオーバーラック
の構造は特開平3−126943号に記載された混入防
止板を有するものが好ましい。
について記述する。本発明においては、各処理液間を感
光材料が移動する際の空中時間、即ちクロスオーバー時
間は短い程良く、好ましくは10秒以下、より好ましく
は7秒以下、更に好ましくは5秒以下である。上記の様
な短時間のクロスオーバーを達成するため、本発明はシ
ネ型の自動現像機を用いるのが好ましく、特にリーダー
搬送方式が好ましい。このような方式は、富士写真フイ
ルム(株)製自動現像機FP−550Bに用いられてい
る。また、搬送の線速度は大きい方が好ましいが、上記
リーダー方式では毎分30cm〜2mが一般的であり、好
ましくは50cm〜1.5mである。リーダーや感光材料
の搬送手段としては、特開昭60−191257号、同
60−191258号、同60−191259号に記載
のベルト搬送方式が好ましく、特に、搬送機構として
は、特開平3−126944号、同3−127062
号、同3−127061号に記載の各方式を採用するこ
とが好ましい。また、クロスオーバー時間を短縮し、か
つ処理液の混入を防止するため、クロスオーバーラック
の構造は特開平3−126943号に記載された混入防
止板を有するものが好ましい。
【0026】本発明においては、各処理液の攪拌はでき
るだけ強化されていることが本発明の効果をより有効に
発揮する上で好ましい。攪拌強化の具体的方法として、
特開昭62−183460号、特開昭62−18346
1号に記載されている方法、即ち、富士写真フイルム
(株)製カラーネガフィルムプロセッサーFP−230
Bに採用されている様な感光材料の乳剤面に処理液の噴
流を衝突させる方法や、特開昭62−183461号の
回転手段を用いて攪拌効果を挙げる方法、更には液中に
設けたワイパーブレードと乳剤面を接触させながら感光
材料(フィルム)を移動させ、乳剤表面を乱流化するこ
とにより攪拌効果を向上させる方法、処理液全体の循環
流量を増加させる方法が挙げられる。これらの内、処理
液の噴流を衝突させる方法が最も好ましく、全処理槽共
この方法を採用することが好ましい。特に、定着能を有
する処理液で処理する際、感光材料が定着能を有する処
理液と接触した後、15秒以内に噴流を衝突させること
で本発明の効果は大幅に向上する。より好ましくは10
秒以内、更に好ましくは5秒以内である。この様な効果
が得られる原因は今のところ不明であるが、感光材料が
定着能を有する液と接触した直後の攪拌が弱いと残色の
原因となる要因が発生し、強く噴流を衝突させることに
より、この要因を取り除けるものと考えられる。
るだけ強化されていることが本発明の効果をより有効に
発揮する上で好ましい。攪拌強化の具体的方法として、
特開昭62−183460号、特開昭62−18346
1号に記載されている方法、即ち、富士写真フイルム
(株)製カラーネガフィルムプロセッサーFP−230
Bに採用されている様な感光材料の乳剤面に処理液の噴
流を衝突させる方法や、特開昭62−183461号の
回転手段を用いて攪拌効果を挙げる方法、更には液中に
設けたワイパーブレードと乳剤面を接触させながら感光
材料(フィルム)を移動させ、乳剤表面を乱流化するこ
とにより攪拌効果を向上させる方法、処理液全体の循環
流量を増加させる方法が挙げられる。これらの内、処理
液の噴流を衝突させる方法が最も好ましく、全処理槽共
この方法を採用することが好ましい。特に、定着能を有
する処理液で処理する際、感光材料が定着能を有する処
理液と接触した後、15秒以内に噴流を衝突させること
で本発明の効果は大幅に向上する。より好ましくは10
秒以内、更に好ましくは5秒以内である。この様な効果
が得られる原因は今のところ不明であるが、感光材料が
定着能を有する液と接触した直後の攪拌が弱いと残色の
原因となる要因が発生し、強く噴流を衝突させることに
より、この要因を取り除けるものと考えられる。
【0027】各処理液における、噴流衝突の方法は、よ
り具体的には特開昭62−183460号第3頁右下欄
〜第4頁右下欄の発明の実施例の項に記載された乳剤面
に向かい合って設けられたノズルからポンプで圧送され
た液を吐出させる方式が好ましい。ポンプとしてはイワ
キ社製のマグネットポンプMD−10、MD−15、M
D−20等を使用することが出来る。ノズルの穴径は直
径0.5〜2mm、好ましくは0.8から1.5mmであ
る。また、ノズルはチャンバー板面及びフィルム面に対
しできるだけ垂直方向に、かつ円形に開いていることが
好ましいが、角度としては搬送方向側から60度〜12
0度、形状として長方形やスリット状でもよい。ノズル
の数はタンク容量1リットル当り1個〜50個、好まし
くは10個〜30個である。また、噴流がフィルムの一
部に偏って当たると、現像ムラや残色ムラが発生するた
め、同じ場所だけにあたらないように、ノズルの位置を
順次ずらしておくことが好ましい。此のノズルの好まし
い配列は、例えば図−3のように、搬送方向に対し垂直
に4〜8個程度の穴列を、適当な間隔で位置を少しずつ
変えたものである。ノズルからフィルムまでの距離は近
すぎると上記のムラが発生し易く、遠すぎると攪拌効果
が弱まるので、1〜12mmとするのが好ましく、より好
ましくは3〜9mmである。
り具体的には特開昭62−183460号第3頁右下欄
〜第4頁右下欄の発明の実施例の項に記載された乳剤面
に向かい合って設けられたノズルからポンプで圧送され
た液を吐出させる方式が好ましい。ポンプとしてはイワ
キ社製のマグネットポンプMD−10、MD−15、M
D−20等を使用することが出来る。ノズルの穴径は直
径0.5〜2mm、好ましくは0.8から1.5mmであ
る。また、ノズルはチャンバー板面及びフィルム面に対
しできるだけ垂直方向に、かつ円形に開いていることが
好ましいが、角度としては搬送方向側から60度〜12
0度、形状として長方形やスリット状でもよい。ノズル
の数はタンク容量1リットル当り1個〜50個、好まし
くは10個〜30個である。また、噴流がフィルムの一
部に偏って当たると、現像ムラや残色ムラが発生するた
め、同じ場所だけにあたらないように、ノズルの位置を
順次ずらしておくことが好ましい。此のノズルの好まし
い配列は、例えば図−3のように、搬送方向に対し垂直
に4〜8個程度の穴列を、適当な間隔で位置を少しずつ
変えたものである。ノズルからフィルムまでの距離は近
すぎると上記のムラが発生し易く、遠すぎると攪拌効果
が弱まるので、1〜12mmとするのが好ましく、より好
ましくは3〜9mmである。
【0028】各ノズルから吐出する液の流速も、同様に
最適範囲が存在し、好ましくは0.5〜5m/秒、特に
好ましくは1〜3m/秒である。処理液全体の循環は、
上記ノズルを通してのみでも、別途循環系を設けても良
い。全循環流量は、各処理槽共タンク容量1リットル当
り1分間に0.2〜5リットル、好ましくは0.5〜4
リットルであるが、漂白、漂白定着、定着の各脱銀工程
においては循環流量は比較的多い方が良く、好ましい範
囲は1.5〜4リットルである。本発明の処理に用いる
自動現像機には、漂白液をエアレーションするための装
置を有していることが好ましい。エアレーションによ
り、連続処理時の二価鉄錯体生成による漂白速度の低下
や復色不良と呼ばれるシアンロイコ色素の生成を防止す
ることができる。エアレーションは特開平2−1767
46号及び同2−176747号に記載されている用に
孔径300μm以下の多孔質ノズルを用いて処理槽1リ
ットル当り0.01リットル以上の流量を供給すること
が好ましい。補充液を補充しながら、感光材料を連続的
あるいは断続的に処理することをランニング処理と呼ぶ
が、ランニング処理中の漂白液は、処理された感光材料
から溶出した界面活性剤により、非常に泡立ち易くな
る。従って、エアレーションを行うと非常に多くの泡が
発生し、処理槽から溢れることがある。これを防止する
ために、消泡手段を設けることが好ましく、具体的に
は、特開平4−3057号、同4−56853号、同4
−56854号に記載されているような方法が有効であ
る。
最適範囲が存在し、好ましくは0.5〜5m/秒、特に
好ましくは1〜3m/秒である。処理液全体の循環は、
上記ノズルを通してのみでも、別途循環系を設けても良
い。全循環流量は、各処理槽共タンク容量1リットル当
り1分間に0.2〜5リットル、好ましくは0.5〜4
リットルであるが、漂白、漂白定着、定着の各脱銀工程
においては循環流量は比較的多い方が良く、好ましい範
囲は1.5〜4リットルである。本発明の処理に用いる
自動現像機には、漂白液をエアレーションするための装
置を有していることが好ましい。エアレーションによ
り、連続処理時の二価鉄錯体生成による漂白速度の低下
や復色不良と呼ばれるシアンロイコ色素の生成を防止す
ることができる。エアレーションは特開平2−1767
46号及び同2−176747号に記載されている用に
孔径300μm以下の多孔質ノズルを用いて処理槽1リ
ットル当り0.01リットル以上の流量を供給すること
が好ましい。補充液を補充しながら、感光材料を連続的
あるいは断続的に処理することをランニング処理と呼ぶ
が、ランニング処理中の漂白液は、処理された感光材料
から溶出した界面活性剤により、非常に泡立ち易くな
る。従って、エアレーションを行うと非常に多くの泡が
発生し、処理槽から溢れることがある。これを防止する
ために、消泡手段を設けることが好ましく、具体的に
は、特開平4−3057号、同4−56853号、同4
−56854号に記載されているような方法が有効であ
る。
【0029】本発明の処理において、ランニング処理時
に起こる処理液の蒸発濃縮を補正することが好ましい。
最も好ましい蒸発補正方式は、蒸発分に相当する水を予
想して加えるもので、特開平4−1756号に記載され
ているように自動現像機の運転時間、停止時間及び温調
時間の情報に基づいて予め求められた係数により計算さ
れた加水量を添加するものである。この他に、特開平3
−248155号、同3−249644号、同3−24
9645号、同3−249646号、同4−14042
号に記載されている様な、液レベルセンサーを用いた蒸
発補正方法も好ましい。また、蒸発量を減少させる工夫
も必要であり、開口面積を少なくしたり、排気ファンの
風量を調節することで行なうことができる。例えば、発
色現像液の好ましい開口率は前記した通りであるが、他
の処理液においても同様に開口面積を低下させることが
好ましい。排気ファンは、温調時の結露防止のために取
付けられているが、好ましい排気量としては、毎分0.
1m3〜1m3である、特に好ましい排気量としては、0.
2m3〜0.4m3である。また、感光材料の乾燥条件も処
理液の蒸発に影響する。乾燥方式として、セラミック温
風ヒーターを用いるのが好ましく、供給風量として毎分
4m3リットル〜20m3が好ましく、特に6m3〜10m3が
好ましい。セラミック温風ヒーターの加熱防止用サーモ
スタットは、伝熱によって動作させる方式が好ましく、
取付け位置は、放熱フィンや伝熱部を通じて風下または
風上に取りつけるのが好ましい。乾燥温度は、処理され
る感光材料の含水量によって調整することが好ましく、
35mm幅のフィルムで45〜55℃、ブローニーフィル
ムでは55〜65℃が最適である。
に起こる処理液の蒸発濃縮を補正することが好ましい。
最も好ましい蒸発補正方式は、蒸発分に相当する水を予
想して加えるもので、特開平4−1756号に記載され
ているように自動現像機の運転時間、停止時間及び温調
時間の情報に基づいて予め求められた係数により計算さ
れた加水量を添加するものである。この他に、特開平3
−248155号、同3−249644号、同3−24
9645号、同3−249646号、同4−14042
号に記載されている様な、液レベルセンサーを用いた蒸
発補正方法も好ましい。また、蒸発量を減少させる工夫
も必要であり、開口面積を少なくしたり、排気ファンの
風量を調節することで行なうことができる。例えば、発
色現像液の好ましい開口率は前記した通りであるが、他
の処理液においても同様に開口面積を低下させることが
好ましい。排気ファンは、温調時の結露防止のために取
付けられているが、好ましい排気量としては、毎分0.
1m3〜1m3である、特に好ましい排気量としては、0.
2m3〜0.4m3である。また、感光材料の乾燥条件も処
理液の蒸発に影響する。乾燥方式として、セラミック温
風ヒーターを用いるのが好ましく、供給風量として毎分
4m3リットル〜20m3が好ましく、特に6m3〜10m3が
好ましい。セラミック温風ヒーターの加熱防止用サーモ
スタットは、伝熱によって動作させる方式が好ましく、
取付け位置は、放熱フィンや伝熱部を通じて風下または
風上に取りつけるのが好ましい。乾燥温度は、処理され
る感光材料の含水量によって調整することが好ましく、
35mm幅のフィルムで45〜55℃、ブローニーフィル
ムでは55〜65℃が最適である。
【0030】処理液の補充に際しては補充ポンプが用い
られるが、ベローズ式補充ポンプが好ましい。また、補
充精度を向上させる方法として、ポンプ停止時の逆流を
防止するため、補充ノズルへの送液チューブの径を細く
することは有効である。好ましい内径としては1〜8m
m、特に好ましい内径としては2から5mmである。その
他高温現像時の蒸発酸化を防止できる密閉型自現機とし
て特開平2−84642;同2−69744;同2−6
8548;同3−33850記載の自現機も使用でき
る。さらに特開平1−267648;同2−6755
4;同2−125255;同2−130548;同2−
186340;同2−205846;同2−20584
7;同2−230145;同2−240651;同2−
242249号;同2−267549;同2−2693
35;同2−280149;同2−310557各号等
に出願された多室処理槽を有する自現機も有効に使用で
きる。場合によっては、溝搬送型自現機(米国特許第
2,186,927、特開昭56−159645;実開
昭52−167933;同53−40245;同53−
59829;同55−138641;同58−2883
9)に用いることも有効である。さらには、特開平3−
209471;同3−273237;同3−29366
1、特開平4−243253;同4−250449;同
4−249242;同4−276746;同4−276
743;同4−320265;同4−323650;同
4−328545に記載された通電処理機構を有する処
理液再生型の自現機を用いてもよい。
られるが、ベローズ式補充ポンプが好ましい。また、補
充精度を向上させる方法として、ポンプ停止時の逆流を
防止するため、補充ノズルへの送液チューブの径を細く
することは有効である。好ましい内径としては1〜8m
m、特に好ましい内径としては2から5mmである。その
他高温現像時の蒸発酸化を防止できる密閉型自現機とし
て特開平2−84642;同2−69744;同2−6
8548;同3−33850記載の自現機も使用でき
る。さらに特開平1−267648;同2−6755
4;同2−125255;同2−130548;同2−
186340;同2−205846;同2−20584
7;同2−230145;同2−240651;同2−
242249号;同2−267549;同2−2693
35;同2−280149;同2−310557各号等
に出願された多室処理槽を有する自現機も有効に使用で
きる。場合によっては、溝搬送型自現機(米国特許第
2,186,927、特開昭56−159645;実開
昭52−167933;同53−40245;同53−
59829;同55−138641;同58−2883
9)に用いることも有効である。さらには、特開平3−
209471;同3−273237;同3−29366
1、特開平4−243253;同4−250449;同
4−249242;同4−276746;同4−276
743;同4−320265;同4−323650;同
4−328545に記載された通電処理機構を有する処
理液再生型の自現機を用いてもよい。
【0031】本発明を実施する自動現像機は、市販され
ているものを使用できる。乾燥時間を本発明の時間の範
囲に改造できれば特に限定はない。本発明を実施するに
好ましい現像機の例としては、富士写真フイルム株式会
社製のカラーネガフイルムプロセサーFP230B、F
P350、FP360B、FP560B、FP900、
FNCP900、FNCP600、カラー反転フィルム
プロセサーFRCP−500、ノーリツ鋼機株式会社製
のカラーネガフイルムプロセサーH6−110S、H8
−440W−4、カラー反転フィルムプロセサーHM−
60R、HR4−8240、富士写真フイルム株式会社
製カラーペーパープロセサーPP600、PP110
0、PP400B、PP1040B、PP1800B、
PP1250V、PP1820V、PP3000V、P
P1260、PP1261などをあげることができる。
ているものを使用できる。乾燥時間を本発明の時間の範
囲に改造できれば特に限定はない。本発明を実施するに
好ましい現像機の例としては、富士写真フイルム株式会
社製のカラーネガフイルムプロセサーFP230B、F
P350、FP360B、FP560B、FP900、
FNCP900、FNCP600、カラー反転フィルム
プロセサーFRCP−500、ノーリツ鋼機株式会社製
のカラーネガフイルムプロセサーH6−110S、H8
−440W−4、カラー反転フィルムプロセサーHM−
60R、HR4−8240、富士写真フイルム株式会社
製カラーペーパープロセサーPP600、PP110
0、PP400B、PP1040B、PP1800B、
PP1250V、PP1820V、PP3000V、P
P1260、PP1261などをあげることができる。
【0032】自動現像機には種々の部品材料が用いられ
るが、好ましい材料を以下に記載する。処理槽および温
調槽等のタンク材質、処理ラックや接液部のガイド類の
材質としては、変性PPO(変性ポリフェニレンオキサ
イド)、変性PPE(変性ポリフェニレンエーテル)樹
脂が好ましい。変性PPOは日本ジーイープラスチック
社製「ノリル」、変性PPEは旭化成工業製「ザイロ
ン」、三菱瓦斯化学製「ユピエース」等が挙げられる。
これらの材質は現像液、定着液、漂白定着液などに対し
て耐薬品性の優れた材料である。これらの材料は射出形
成に適しており、また低発泡成形やシンプレス成形、ガ
スカウンタープレッシャー成形などの各種の中空成形も
行うことができる利点がある。これらの成形方法を利用
して処理槽と温調槽の一体成形化や複雑な構造のガイド
やラック類の一体成形化が可能になった。さらに肉厚な
成形体やブロック等肉厚部材を作ることが可能になっ
た。エンジニアリングブロー成形によって自動現像機の
カバー類などの大型ハウジング部材などにも利用でき
る。これらの材質は、一般のABSよりも耐熱温度が高
いため自動現像機の乾燥部材質にも使用できる。さらに
耐熱や剛性を必要な時はガラス繊維強化やフィラー添加
されたグレードを使用することができる。また、ABS
(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)は、
処理液(例えば、カラー現像液、漂白液、定着液、漂白
定着液)に対する耐薬品性を有しているため、タンクに
一部やラック類に使用することができる。電気化学工業
製「デンカ」、宇部興産製「サイコラック」や三菱モン
サント化成、日本合成ゴムなど各社のABS樹脂を使用
できる。ABSは、80℃以下の環境で使用することが
好ましい。また、ABSは射出成形による成形性が良好
で、成形時のヒケが少なく平面性良く成形できるため自
動現像機のハウジングにも適した材料である。プロセサ
の供給部やカセット類にも適した材質である。
るが、好ましい材料を以下に記載する。処理槽および温
調槽等のタンク材質、処理ラックや接液部のガイド類の
材質としては、変性PPO(変性ポリフェニレンオキサ
イド)、変性PPE(変性ポリフェニレンエーテル)樹
脂が好ましい。変性PPOは日本ジーイープラスチック
社製「ノリル」、変性PPEは旭化成工業製「ザイロ
ン」、三菱瓦斯化学製「ユピエース」等が挙げられる。
これらの材質は現像液、定着液、漂白定着液などに対し
て耐薬品性の優れた材料である。これらの材料は射出形
成に適しており、また低発泡成形やシンプレス成形、ガ
スカウンタープレッシャー成形などの各種の中空成形も
行うことができる利点がある。これらの成形方法を利用
して処理槽と温調槽の一体成形化や複雑な構造のガイド
やラック類の一体成形化が可能になった。さらに肉厚な
成形体やブロック等肉厚部材を作ることが可能になっ
た。エンジニアリングブロー成形によって自動現像機の
カバー類などの大型ハウジング部材などにも利用でき
る。これらの材質は、一般のABSよりも耐熱温度が高
いため自動現像機の乾燥部材質にも使用できる。さらに
耐熱や剛性を必要な時はガラス繊維強化やフィラー添加
されたグレードを使用することができる。また、ABS
(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)は、
処理液(例えば、カラー現像液、漂白液、定着液、漂白
定着液)に対する耐薬品性を有しているため、タンクに
一部やラック類に使用することができる。電気化学工業
製「デンカ」、宇部興産製「サイコラック」や三菱モン
サント化成、日本合成ゴムなど各社のABS樹脂を使用
できる。ABSは、80℃以下の環境で使用することが
好ましい。また、ABSは射出成形による成形性が良好
で、成形時のヒケが少なく平面性良く成形できるため自
動現像機のハウジングにも適した材料である。プロセサ
の供給部やカセット類にも適した材質である。
【0033】また、オレフィン系樹脂のPE(ポリエチ
レン)、PP(ポリプロピレン)は、処理液一般に(例
えば、カラー現像液、漂白液、定着液、安定液)に対し
て高い耐薬品性を有している。PEは昭和電工、宇部興
産などで多数の製品がある。PPは宇部興産、チッソ、
三井東圧化学、旭化成など多数の製品がある。自動現像
機では補充タンクや廃液タンクなどの材質として使用さ
れている。材料が安価で中空成形で容易に大型タンクを
製作できるため、高い寸法精度を必要としない部位に好
ましく用いることができる。また、PVC(ポリ塩化ビ
ニル樹脂)は、耐薬品性に優れ、安価で簡単に溶接でき
るため加工性に優れている。PVCとしては電気化学工
業や理研ビニル工業などのほかに各種モールダーメーカ
ーなど多くの会社より多品種が生産されている。タキロ
ン工業「タキロンプレート」や三菱樹脂「ヒシプレー
ト」から押出成形された板材が市販されており、また各
種変性処理されたPVCも市販されており容易に用いる
ことができる。アクリル変性PVCとしては、筒中プラ
スチック「カイダック」やサンアロー化学などから市販
されている。アクリル変性PVCは、表面が平滑に仕上
がり撥水性が良く、タンクに使用した場合、処理液の析
出(例 発色現像液から主薬などの析出)をひきおこし
にくく適した材料である。PVCの押出や射出成形品の
表面を平滑にするための工夫としては、変性PVCの他
に大豆油などを添加して成形時の流動性を向上させるこ
とは効果が高い。大豆油(好ましくは変成大豆油)の添
加は、樹脂表面を平滑化し、スリキズなどによって感材
の品質を損ねないだけでなく、成形時の流動性を向上さ
せる効果がある。発色現像主薬などの析出対策や感材の
搬送性向上のために処理槽や処理部のガイドの材質とし
て、結晶性ポリマーが用いることができる。PBT(ポ
リブチレンテレフタレート)、HDPE(超高密度ポリ
エチレン樹脂)、PTFE(ポリ四ふっ化エチレン樹
脂)、PFA(四ふっ化エチレン・パーフルオロアルコ
キシエチレン樹脂)、PVDF(ポリふっ化ビニリデン
樹脂)などが感材が接触するガイドや処理液(例えば、
発色現像液)が析出しやすい液界面部分などに適してい
る。上記のふっ化物はPPEなどの他の材質にコーティ
ングしても効果を発揮する。
レン)、PP(ポリプロピレン)は、処理液一般に(例
えば、カラー現像液、漂白液、定着液、安定液)に対し
て高い耐薬品性を有している。PEは昭和電工、宇部興
産などで多数の製品がある。PPは宇部興産、チッソ、
三井東圧化学、旭化成など多数の製品がある。自動現像
機では補充タンクや廃液タンクなどの材質として使用さ
れている。材料が安価で中空成形で容易に大型タンクを
製作できるため、高い寸法精度を必要としない部位に好
ましく用いることができる。また、PVC(ポリ塩化ビ
ニル樹脂)は、耐薬品性に優れ、安価で簡単に溶接でき
るため加工性に優れている。PVCとしては電気化学工
業や理研ビニル工業などのほかに各種モールダーメーカ
ーなど多くの会社より多品種が生産されている。タキロ
ン工業「タキロンプレート」や三菱樹脂「ヒシプレー
ト」から押出成形された板材が市販されており、また各
種変性処理されたPVCも市販されており容易に用いる
ことができる。アクリル変性PVCとしては、筒中プラ
スチック「カイダック」やサンアロー化学などから市販
されている。アクリル変性PVCは、表面が平滑に仕上
がり撥水性が良く、タンクに使用した場合、処理液の析
出(例 発色現像液から主薬などの析出)をひきおこし
にくく適した材料である。PVCの押出や射出成形品の
表面を平滑にするための工夫としては、変性PVCの他
に大豆油などを添加して成形時の流動性を向上させるこ
とは効果が高い。大豆油(好ましくは変成大豆油)の添
加は、樹脂表面を平滑化し、スリキズなどによって感材
の品質を損ねないだけでなく、成形時の流動性を向上さ
せる効果がある。発色現像主薬などの析出対策や感材の
搬送性向上のために処理槽や処理部のガイドの材質とし
て、結晶性ポリマーが用いることができる。PBT(ポ
リブチレンテレフタレート)、HDPE(超高密度ポリ
エチレン樹脂)、PTFE(ポリ四ふっ化エチレン樹
脂)、PFA(四ふっ化エチレン・パーフルオロアルコ
キシエチレン樹脂)、PVDF(ポリふっ化ビニリデン
樹脂)などが感材が接触するガイドや処理液(例えば、
発色現像液)が析出しやすい液界面部分などに適してい
る。上記のふっ化物はPPEなどの他の材質にコーティ
ングしても効果を発揮する。
【0034】処理部のローラー材質としては、PVC
(ポリ塩化ビニル樹脂)、PP(ポリプロピレン)、P
E(ポリエチレン)、UHMPE(超高分子量ポリエチ
レン)、PMP(ポリメチルペンテン)、PPS(ポリ
フェニレンサルファイド)、変性PPO(変性ポリフェ
ニレンオキサイド)、変性PPE(変性ポリフェニレン
エーテル)などの熱可塑性樹脂が適している。PP、P
E、PMPなどのオレフィン系樹脂はローラー表面を平
滑に射出成形でき、比重が小さいため回転負荷が小さく
できるため、搬送される感材の乳剤面側にキズがつきに
くく適している。これらは、ターン部の鼓ローラーなど
に良く使われている。UHMPEやPTFE(PFAや
PVDFを含む)などの材質は、感材がしゅうどうする
部分や処理液の撥水を必要とする部分に適している。ロ
ーラーに処理液の析出物が付着して固化したものによっ
て感材がきずつけられるのを防ぐ効果がある。これらの
材質をローラー表面(コーティングを含む)に備えたロ
ーラーは、処理液の界面に位置するローラーやスクイズ
部分のローラーに適している。PVCは、押出成形によ
ってローラーに加工しやすく適している。また、2重押
出成形によってローラーの表面に硬度の低い軟質の樹脂
部分を有したローラーを容易に製造することができ、感
材に対してソフトタッチで接触でき好ましい。搬送力を
伴うローラーにはPVCの他に変性PPO、変性PP
E、変性PPSなどが剛性を高く、高い回転トルクに耐
えることができるため適している。これらは、剛性をさ
らに高めるためにガラス繊維強化やマイカ、タルク、チ
タン酸カリウムなどのミネラル添加の強化剤を使用する
ことが好ましい。強化物を添加することによってローラ
ーの曲げ弾性率が向上して経時変化によるクリープ変形
を防止でき長期の使用によってローラーがたわむことが
なく安定した搬送性を確保することができる。また、無
機物を樹脂に添加して成形することでローラー表面に現
れた無機質粒子によって表面を梨地状に荒らして搬送物
のスリップを防止することができる。添加する無機物の
粒子径や添加量を調整しローラー表面粗度をコントロー
ルできる。
(ポリ塩化ビニル樹脂)、PP(ポリプロピレン)、P
E(ポリエチレン)、UHMPE(超高分子量ポリエチ
レン)、PMP(ポリメチルペンテン)、PPS(ポリ
フェニレンサルファイド)、変性PPO(変性ポリフェ
ニレンオキサイド)、変性PPE(変性ポリフェニレン
エーテル)などの熱可塑性樹脂が適している。PP、P
E、PMPなどのオレフィン系樹脂はローラー表面を平
滑に射出成形でき、比重が小さいため回転負荷が小さく
できるため、搬送される感材の乳剤面側にキズがつきに
くく適している。これらは、ターン部の鼓ローラーなど
に良く使われている。UHMPEやPTFE(PFAや
PVDFを含む)などの材質は、感材がしゅうどうする
部分や処理液の撥水を必要とする部分に適している。ロ
ーラーに処理液の析出物が付着して固化したものによっ
て感材がきずつけられるのを防ぐ効果がある。これらの
材質をローラー表面(コーティングを含む)に備えたロ
ーラーは、処理液の界面に位置するローラーやスクイズ
部分のローラーに適している。PVCは、押出成形によ
ってローラーに加工しやすく適している。また、2重押
出成形によってローラーの表面に硬度の低い軟質の樹脂
部分を有したローラーを容易に製造することができ、感
材に対してソフトタッチで接触でき好ましい。搬送力を
伴うローラーにはPVCの他に変性PPO、変性PP
E、変性PPSなどが剛性を高く、高い回転トルクに耐
えることができるため適している。これらは、剛性をさ
らに高めるためにガラス繊維強化やマイカ、タルク、チ
タン酸カリウムなどのミネラル添加の強化剤を使用する
ことが好ましい。強化物を添加することによってローラ
ーの曲げ弾性率が向上して経時変化によるクリープ変形
を防止でき長期の使用によってローラーがたわむことが
なく安定した搬送性を確保することができる。また、無
機物を樹脂に添加して成形することでローラー表面に現
れた無機質粒子によって表面を梨地状に荒らして搬送物
のスリップを防止することができる。添加する無機物の
粒子径や添加量を調整しローラー表面粗度をコントロー
ルできる。
【0035】搬送ローラーの直径が小さいものや感材の
幅が広くローラー長の長いものには熱硬化性樹脂が適し
ている。PF(フェノール樹脂)、熱硬化性ウレタン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂が好ましい。エポキシ樹脂
もアルカリ性処理液以外の一部の処理液には適してい
る。PFとしてはレゾール系が好ましく、三井東圧化学
「OR−85」は特に適している。補強のためにグラフ
ァイトを添加するとよい。このローラーは細く(例えば
外径8mm)できるため、処理ラックを小型化できる。熱
硬化性ウレタン樹脂としては、日本ユニポリマー「ユニ
ロン」、大日本インキ化学工業「パンデックス」、武田
薬品工業「タケネート」などが適している。現像液によ
る耐汚染防止のためにはフッ素系樹脂で被膜されたロー
ラーも好ましい。具体的には、特開平4−161955
号に開示された樹脂などを用いることができる。ニップ
ローラー等の軟質ローラーには、エラストマーを用いる
ことができる。例えば、オレフィン系エラストマー、ス
チレン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、塩ビ
系エラストマーなどが好ましい。
幅が広くローラー長の長いものには熱硬化性樹脂が適し
ている。PF(フェノール樹脂)、熱硬化性ウレタン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂が好ましい。エポキシ樹脂
もアルカリ性処理液以外の一部の処理液には適してい
る。PFとしてはレゾール系が好ましく、三井東圧化学
「OR−85」は特に適している。補強のためにグラフ
ァイトを添加するとよい。このローラーは細く(例えば
外径8mm)できるため、処理ラックを小型化できる。熱
硬化性ウレタン樹脂としては、日本ユニポリマー「ユニ
ロン」、大日本インキ化学工業「パンデックス」、武田
薬品工業「タケネート」などが適している。現像液によ
る耐汚染防止のためにはフッ素系樹脂で被膜されたロー
ラーも好ましい。具体的には、特開平4−161955
号に開示された樹脂などを用いることができる。ニップ
ローラー等の軟質ローラーには、エラストマーを用いる
ことができる。例えば、オレフィン系エラストマー、ス
チレン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、塩ビ
系エラストマーなどが好ましい。
【0036】処理部のギヤ、スプロケットとしては、P
A(ポリアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)、UHMPE(超高分子量ポリエチレン)、PPS
(ポリフェニレンサルファイド)、LCP(全芳香族ポ
リエステル樹脂、液晶ポリマー)、PEEK(ポリエー
テルエーテルケトン)など熱可塑性結晶性樹脂が適して
いる。PAとしては、66ナイロン、6ナイロン、12
ナイロン等のポリアミド樹脂のほかに分子鎖中に芳香族
環をもつ芳香族系ポリアミドや変性ポリアミドが含まれ
る。66ナイロン、6ナイロンとしては東レやデュポン
「ザイテル」、12ナイロンとしては東レ「リルサ
ン」、ダイセル・ヒュルス「ダイアミド」などが適して
いる。芳香族系ポリアミドとしては、三菱瓦斯化学「レ
ニー」ポリアミドMXD6、変性ポリアミドでは三井石
油化学「アーレン」変性ポリアミド6Tなどが適してい
る。PAは、吸水率が高いため処理液中で膨潤しやすい
ためガラス繊維強化や炭素繊維強化グレードが好まし
い。芳香族系ポリアミドは、比較的吸水率が低いため膨
潤しにくく、高い寸法精度を得ることができる。そのほ
かコンプレッション成形によって得られたMCナイロン
のような高分子量品は繊維強化なしでも十分な性能を得
ることができる。そのほかに、「ポリスライダー」のよ
うな含油ナイロン樹脂も使われる。PBTはPAとは反
対に極めて吸水率が低いため処理液に対して高い耐薬品
性を有している。東レや大日本インキ化学工業のPBT
や日本ジーイープラスチックス「バロックス」が用いら
れる。PBTはガラス繊維強化品でも未強化品でも部位
に応じて使用される。ギヤの噛み合いを良化するために
はガラス強化品と未強化品と組み合わせて使用すること
が好ましい。UHMPEとしては、未強化品が適してお
り、三井石油化学「リューブマー」、「ハイゼックスミ
リオン」、作新工業「ニューライト」、旭化成「サンフ
ァイン」、大日本印刷「超高分子ポリエチレンUHM
W」が適している。PPSとしては、ガラス繊維や炭素
繊維強化のものが好ましい。LCPとしては、ICIジ
ャパン「ジクトレックス」、住友化学「エコノール」、
日本石油「ザイダー」、ポリプラスチックス「ベクト
ラ」などを用いることができる。PEEKは、現像機の
いずれの処理液に対しても極めて耐薬品性や耐久性が良
好で未強化品で十分な性能を発揮する好適な材質であ
る。
A(ポリアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)、UHMPE(超高分子量ポリエチレン)、PPS
(ポリフェニレンサルファイド)、LCP(全芳香族ポ
リエステル樹脂、液晶ポリマー)、PEEK(ポリエー
テルエーテルケトン)など熱可塑性結晶性樹脂が適して
いる。PAとしては、66ナイロン、6ナイロン、12
ナイロン等のポリアミド樹脂のほかに分子鎖中に芳香族
環をもつ芳香族系ポリアミドや変性ポリアミドが含まれ
る。66ナイロン、6ナイロンとしては東レやデュポン
「ザイテル」、12ナイロンとしては東レ「リルサ
ン」、ダイセル・ヒュルス「ダイアミド」などが適して
いる。芳香族系ポリアミドとしては、三菱瓦斯化学「レ
ニー」ポリアミドMXD6、変性ポリアミドでは三井石
油化学「アーレン」変性ポリアミド6Tなどが適してい
る。PAは、吸水率が高いため処理液中で膨潤しやすい
ためガラス繊維強化や炭素繊維強化グレードが好まし
い。芳香族系ポリアミドは、比較的吸水率が低いため膨
潤しにくく、高い寸法精度を得ることができる。そのほ
かコンプレッション成形によって得られたMCナイロン
のような高分子量品は繊維強化なしでも十分な性能を得
ることができる。そのほかに、「ポリスライダー」のよ
うな含油ナイロン樹脂も使われる。PBTはPAとは反
対に極めて吸水率が低いため処理液に対して高い耐薬品
性を有している。東レや大日本インキ化学工業のPBT
や日本ジーイープラスチックス「バロックス」が用いら
れる。PBTはガラス繊維強化品でも未強化品でも部位
に応じて使用される。ギヤの噛み合いを良化するために
はガラス強化品と未強化品と組み合わせて使用すること
が好ましい。UHMPEとしては、未強化品が適してお
り、三井石油化学「リューブマー」、「ハイゼックスミ
リオン」、作新工業「ニューライト」、旭化成「サンフ
ァイン」、大日本印刷「超高分子ポリエチレンUHM
W」が適している。PPSとしては、ガラス繊維や炭素
繊維強化のものが好ましい。LCPとしては、ICIジ
ャパン「ジクトレックス」、住友化学「エコノール」、
日本石油「ザイダー」、ポリプラスチックス「ベクト
ラ」などを用いることができる。PEEKは、現像機の
いずれの処理液に対しても極めて耐薬品性や耐久性が良
好で未強化品で十分な性能を発揮する好適な材質であ
る。
【0037】軸受などの材質としては、超高分子ポリエ
チレンなどが好ましい。自動現像機の処理液中で使用さ
れるバネやスプリングとしては通常ステンレス(SUS
316)、チタンなどが使用される。チタンではバネや
スプリングを適切につくることができない場合、プラス
チックスプリングを用いることができる。荷重が加わっ
た時の変形量が少ない(フック則の臨界歪が1.6%以
下)用途であれば、PBT(例 日本ジーイープラスチ
ックス「バロックス310」など)、PP(例 旭化成
「M−1500」など)、変性PPO(例 日本ジーイ
ープラスチックス「ノリル731J」など)、変性PP
E(例 旭化成「ザイロン220V」など)で使用が用
いられる。スプリング力が弱い場合、ガラス繊維強化し
た材質を使用することも効果がある。スプリングが長期
にわたって安定したニップ力を得るためには、PSF
(ポリスルホン)、PAR(ポリアリレート)、PES
(ポリエーテルスルホン)、PEI(ポリエーテルイミ
ド)、PAI(ポリアミドイミド)が適している。特に
スーパーエンプラの非結晶性樹脂が優れておりPSF、
PES、PEIは、特に好ましい。PSFは、アモコ
「ユーデルP1700」、PESはICI「VICTR
EX 4800G」、PEIは日本ジーイープラスチッ
クス「ウルテム」などが使用できる。強い荷重で長期に
使用するスプリングの場合はPEEKやPPS、LCP
などの結晶性樹脂が使われる。非結晶樹脂はクリープが
少なく、成形時の寸法精度がきわめて良いため、低荷重
のバネにはきわめて適している。高い疲労限界応力を必
要とする部位では結晶性樹脂が適しておりPEEKは、
ICI「VICTREX 450G」、PPS「ライト
ン」、LCPI型 住友化学「エコノール E200
0」、LCPII型ポリプラスチック「ベクトラ A95
0」などが代表的なグレードである。
チレンなどが好ましい。自動現像機の処理液中で使用さ
れるバネやスプリングとしては通常ステンレス(SUS
316)、チタンなどが使用される。チタンではバネや
スプリングを適切につくることができない場合、プラス
チックスプリングを用いることができる。荷重が加わっ
た時の変形量が少ない(フック則の臨界歪が1.6%以
下)用途であれば、PBT(例 日本ジーイープラスチ
ックス「バロックス310」など)、PP(例 旭化成
「M−1500」など)、変性PPO(例 日本ジーイ
ープラスチックス「ノリル731J」など)、変性PP
E(例 旭化成「ザイロン220V」など)で使用が用
いられる。スプリング力が弱い場合、ガラス繊維強化し
た材質を使用することも効果がある。スプリングが長期
にわたって安定したニップ力を得るためには、PSF
(ポリスルホン)、PAR(ポリアリレート)、PES
(ポリエーテルスルホン)、PEI(ポリエーテルイミ
ド)、PAI(ポリアミドイミド)が適している。特に
スーパーエンプラの非結晶性樹脂が優れておりPSF、
PES、PEIは、特に好ましい。PSFは、アモコ
「ユーデルP1700」、PESはICI「VICTR
EX 4800G」、PEIは日本ジーイープラスチッ
クス「ウルテム」などが使用できる。強い荷重で長期に
使用するスプリングの場合はPEEKやPPS、LCP
などの結晶性樹脂が使われる。非結晶樹脂はクリープが
少なく、成形時の寸法精度がきわめて良いため、低荷重
のバネにはきわめて適している。高い疲労限界応力を必
要とする部位では結晶性樹脂が適しておりPEEKは、
ICI「VICTREX 450G」、PPS「ライト
ン」、LCPI型 住友化学「エコノール E200
0」、LCPII型ポリプラスチック「ベクトラ A95
0」などが代表的なグレードである。
【0038】スクイズローラー等の軟質材料としては、
発泡、塩化ビニル樹脂や発泡シリコン樹脂、発泡ウレタ
ン樹脂が適している。発泡ウレタン樹脂としては東洋ポ
リマー(株)製「ルビセル」が挙げられる。配管、配管
の継手、アジテーションジェットパイプの継手、シール
材などのゴム材質およびエラストマーとしては、EPD
Mゴム、シリコンゴム、バイトンゴム、オレフィン系エ
ラストマー、スチレン系エラストマー、ウレタン系エラ
ストマー、塩ビ系エラストマーなどが好ましい。具体例
としては、住友ベークライト(株)製「スミフレック
ス」、三井石油化学(株)製「ミラストマー」(オレフ
ィン系エラストマー)、三菱油化(株)製「サーモラ
ン」(ゴム入りオレフィン系エラストマー)、同「ラバ
ロン」、日本モンサント化成(株)又はエーイーエス・
ジャパン(株)製「サントプレーン」、三菱化成ビニル
(株)製「サンプレーン」(高弾性塩ビ系エラストマ
ー)、特開平3−198052号に記載のシリコンゴム
やバイトンゴムなどを挙げることができる。搬送ベルト
などのベルトの芯材としては、超高強度ポリエチレン樹
脂繊維(例えば、特開平4−6554号に記載)、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂繊維(例えば、特開平4−169
41号に記載)、アラミド繊維(例えば、東レ・デュポ
ン(株)製「ケプラ」)などを用いることができる。以
上述べてきた処理装置の処理槽を初めとした各々の個所
に用いられるプラスチックなどの材料については、「プ
ラスチック成形材料商取引便覧−特性データーベース−
1991年版」(株)合成樹脂工業新聞社発行に基づい
て容易に選択、入手することができる。
発泡、塩化ビニル樹脂や発泡シリコン樹脂、発泡ウレタ
ン樹脂が適している。発泡ウレタン樹脂としては東洋ポ
リマー(株)製「ルビセル」が挙げられる。配管、配管
の継手、アジテーションジェットパイプの継手、シール
材などのゴム材質およびエラストマーとしては、EPD
Mゴム、シリコンゴム、バイトンゴム、オレフィン系エ
ラストマー、スチレン系エラストマー、ウレタン系エラ
ストマー、塩ビ系エラストマーなどが好ましい。具体例
としては、住友ベークライト(株)製「スミフレック
ス」、三井石油化学(株)製「ミラストマー」(オレフ
ィン系エラストマー)、三菱油化(株)製「サーモラ
ン」(ゴム入りオレフィン系エラストマー)、同「ラバ
ロン」、日本モンサント化成(株)又はエーイーエス・
ジャパン(株)製「サントプレーン」、三菱化成ビニル
(株)製「サンプレーン」(高弾性塩ビ系エラストマ
ー)、特開平3−198052号に記載のシリコンゴム
やバイトンゴムなどを挙げることができる。搬送ベルト
などのベルトの芯材としては、超高強度ポリエチレン樹
脂繊維(例えば、特開平4−6554号に記載)、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂繊維(例えば、特開平4−169
41号に記載)、アラミド繊維(例えば、東レ・デュポ
ン(株)製「ケプラ」)などを用いることができる。以
上述べてきた処理装置の処理槽を初めとした各々の個所
に用いられるプラスチックなどの材料については、「プ
ラスチック成形材料商取引便覧−特性データーベース−
1991年版」(株)合成樹脂工業新聞社発行に基づい
て容易に選択、入手することができる。
【0039】本発明に使用される補充カートリッジの材
質は、紙、プラスチック、金属等いかなる材質でも用い
ることができるが、特に酸素透過係数が50ミリリット
ル/m2・atm ・day 以下のプラスチック材料が好まし
い。尚、酸素透過係数は「O2 permeation of plastic c
ontainer, Modern Packing;N.J. Calyan, 1968)12 月号
第143〜145頁に記載の方法により測定することが
できる。好ましいプラスチック材料としては、具体的に
は塩化ビニリデン(PVDC)、ナイロン(NY)、ポ
リエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエ
ステル(PES)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVA
L)、ポリアクリロニトル(PAN)、ポリビニルアル
コール(PVA)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)等を挙げることができる。酸素透過性を低減する目
的では、PVDC、NY、PE、EVA、EVAL及び
PETの使用が好ましい。
質は、紙、プラスチック、金属等いかなる材質でも用い
ることができるが、特に酸素透過係数が50ミリリット
ル/m2・atm ・day 以下のプラスチック材料が好まし
い。尚、酸素透過係数は「O2 permeation of plastic c
ontainer, Modern Packing;N.J. Calyan, 1968)12 月号
第143〜145頁に記載の方法により測定することが
できる。好ましいプラスチック材料としては、具体的に
は塩化ビニリデン(PVDC)、ナイロン(NY)、ポ
リエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエ
ステル(PES)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVA
L)、ポリアクリロニトル(PAN)、ポリビニルアル
コール(PVA)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)等を挙げることができる。酸素透過性を低減する目
的では、PVDC、NY、PE、EVA、EVAL及び
PETの使用が好ましい。
【0040】これらの材料は単一で使用し、成形して使
用しても良いし、フィルム状にし、複数種貼り合せて使
用する方法(いわゆる複合フィルム)を用いても良い。
また、容器の形状としては、瓶タイプ、キュービックタ
イプ、ピロータイプ等の各種形状を使用することができ
るが、本発明はフレキシブルで取扱性が容易で使用後減
容化が可能なキュービックタイプ及びこれに類する構造
が特に好ましい。また、複合フィルムとして使用する場
合は下記に示す構造が特に好ましいが、これらに限定さ
れるものではない。
用しても良いし、フィルム状にし、複数種貼り合せて使
用する方法(いわゆる複合フィルム)を用いても良い。
また、容器の形状としては、瓶タイプ、キュービックタ
イプ、ピロータイプ等の各種形状を使用することができ
るが、本発明はフレキシブルで取扱性が容易で使用後減
容化が可能なキュービックタイプ及びこれに類する構造
が特に好ましい。また、複合フィルムとして使用する場
合は下記に示す構造が特に好ましいが、これらに限定さ
れるものではない。
【0041】・PE/EVAL/PE ・PE/アルミニウム箔/PE ・NY/PE/NY ・NY/PE/EVAL ・PE/NY/PE/EVAL/PE ・PE/NY/PE/PE/PE/NY/PE ・PE/SiO2 膜/PE ・PE/PVDC/PE ・PE/NY/アルミニウム箔/PE ・PE/PP/アルミニウム箔/PE ・NY/PE/PVDC/NY ・NY/EVAL/PE/EVAL/NY ・NY/PE/EVAL/NY/ ・NY/PE/PVDC/NY/EVAL/PE ・PP/EVAL/PE ・PP/EVAL/PP ・NY/EVAL/PE ・NY/アルミニウム箔/PE ・紙/アルミニウム箔/PE ・紙/PE/アルミニウム箔/PE ・PE/PVDC/NY/PE ・NY/PE/アルミニウム箔/PE ・PET/EVAL/PE ・PET/アルミニウム箔/PE ・PET/アルミニウム箔/PET/PE 上記複合フィルムの厚みは5〜1500ミクロン程度で
あり、好ましくは10〜1000ミクロン程度である。
また、完成容器の内容量は100ミリリットル〜20リ
ットル、好ましくは500ミリリットル〜10リットル
程度である。上記容器(カートリッジ)は、ダンボール
やプラスチックの外箱を有してもよく、外箱と一体成形
にて作成されていても良い。
あり、好ましくは10〜1000ミクロン程度である。
また、完成容器の内容量は100ミリリットル〜20リ
ットル、好ましくは500ミリリットル〜10リットル
程度である。上記容器(カートリッジ)は、ダンボール
やプラスチックの外箱を有してもよく、外箱と一体成形
にて作成されていても良い。
【0042】本発明のカートリッジには各種処理液を充
填することができる。例えば、カラー現像液、黒白現像
液、漂白液、調整液、反転液、定着液、漂白定着液、安
定液等を挙げることができるが、特に酸素透過係数の低
いカートリッジにはカラー現像液、黒白現像液、定着液
及び漂白定着液を使用するのが好ましい。
填することができる。例えば、カラー現像液、黒白現像
液、漂白液、調整液、反転液、定着液、漂白定着液、安
定液等を挙げることができるが、特に酸素透過係数の低
いカートリッジにはカラー現像液、黒白現像液、定着液
及び漂白定着液を使用するのが好ましい。
【0043】本特許に用いられる現像処理槽はローラー
搬送方式が好ましく、例えば、特開昭58−9573
8;同58−106540;特開昭62−32462;
同62−106460;同62−246063;同63
−8742;同63−18350;特開平1−1132
39;同平1−292342;同平1−128248;
実開昭57−130835;同58−170645;同
58−178147;同60−98842;同61−1
79556;同62−156945;同62−1569
46;同62−186142;同62−188762;
同63−113150;同63−177845;特開昭
62−273538などが用いられる。
搬送方式が好ましく、例えば、特開昭58−9573
8;同58−106540;特開昭62−32462;
同62−106460;同62−246063;同63
−8742;同63−18350;特開平1−1132
39;同平1−292342;同平1−128248;
実開昭57−130835;同58−170645;同
58−178147;同60−98842;同61−1
79556;同62−156945;同62−1569
46;同62−186142;同62−188762;
同63−113150;同63−177845;特開昭
62−273538などが用いられる。
【0044】本特許に用いられる乾燥部は遠赤外線法、
赤外線法、熱板法、熱風逆風法、電磁法などあるが、一
般に熱風送風法が簡便である。形態的にはドラム法、ロ
ーラー法、熱圧法、熱ローラー法などあるが、目的に応
じ種々使用できる。例えば、実開昭64−26737;
同63−128558;同63−128557;同62
−81942;同61−16551;同59−1145
61;同55−149740;同54−144370;
同53−65741;同52−119565;同52−
81832;同52−24942;同52−3430;
同51−96435;同49−87344;同平2−5
5229;特開昭64−55563;同63−2749
55;同63−236043;同63−132240;
同63−49760;同62−96658;同61−2
38058;同60−207141;同58−2156
51;同53−50742;同49−81953;同平
2−157754;同平2−149845;同平2−1
40741;同平2−100050;同平2−6855
8;同平2−68557などが使用できる。この中で特
に特開平4−155334;同平3−196145;同
平4−174842;同平4−123059;同平4−
67145;同平4−56961;同平3−26585
5;同平3−265854;同平2−230148が好
ましい。
赤外線法、熱板法、熱風逆風法、電磁法などあるが、一
般に熱風送風法が簡便である。形態的にはドラム法、ロ
ーラー法、熱圧法、熱ローラー法などあるが、目的に応
じ種々使用できる。例えば、実開昭64−26737;
同63−128558;同63−128557;同62
−81942;同61−16551;同59−1145
61;同55−149740;同54−144370;
同53−65741;同52−119565;同52−
81832;同52−24942;同52−3430;
同51−96435;同49−87344;同平2−5
5229;特開昭64−55563;同63−2749
55;同63−236043;同63−132240;
同63−49760;同62−96658;同61−2
38058;同60−207141;同58−2156
51;同53−50742;同49−81953;同平
2−157754;同平2−149845;同平2−1
40741;同平2−100050;同平2−6855
8;同平2−68557などが使用できる。この中で特
に特開平4−155334;同平3−196145;同
平4−174842;同平4−123059;同平4−
67145;同平4−56961;同平3−26585
5;同平3−265854;同平2−230148が好
ましい。
【0045】
実施例1 感材: 特開平3-41436 号の実施例1のカラーネガフィルム試料101(TAC 122 μ) (TAC) 同上 TAC 90μmに代えて使用 (TAC) 同上 TAC 60μm 〃 (TAC) 同上 PET 123 μm 〃 (PET) 同上 PET 92μm 〃 (PET) 同上 PET 61μm 〃 (PET) 同上 PEN 121 μm 〃 (PEN) 同上 PEN 91μm 〃 (PEN) 同上 PEN 62μm 〃 (PEN)
【0046】処理剤・処理工程 特開平3−41436号の実施例1の表1及び処方 処理機:富士フイルム製カラーネガ処理機 FNCP-230B 改造品 乾燥時間、温度を変更できるように改造。併せて搬送ス
ピードを変更できるように搬送系等を改造。また乾燥部
は特開平4-155334号の図7のように改造した。
ピードを変更できるように搬送系等を改造。また乾燥部
は特開平4-155334号の図7のように改造した。
【0047】 <搬送性評価法>各フィルムを各200本づつランダム
に処理機を通過させる。処理機中でジャムが発生した回
数からジャム率(ジャム回数/200×100)として
評価。
に処理機を通過させる。処理機中でジャムが発生した回
数からジャム率(ジャム回数/200×100)として
評価。
【0048】
【表1】
【0049】搬送スピードは一つの迅速処理適性として
の評価項目であるがTACは全く迅速適性がないことが
わかる。PETもうすくなれば通過性はよいが、迅速化
になると必ずしも良いとは言えない。しかしPENはう
すくなると迅速化の方向でもトラブルなく処理できる。
したがって写ルンです(LFカメラ)用フィルムで特に
コンパクトのパトローネを使用する際にはフィルム支持
体厚がフィルム総厚に占める割合が高く(約85%)、
この場合には支持体を薄くする必要がある。このケース
の時はPENは薄“フィルム”でしかも迅速処理時(発
色現像/分付近)には最適なフィルムであることがわか
る。
の評価項目であるがTACは全く迅速適性がないことが
わかる。PETもうすくなれば通過性はよいが、迅速化
になると必ずしも良いとは言えない。しかしPENはう
すくなると迅速化の方向でもトラブルなく処理できる。
したがって写ルンです(LFカメラ)用フィルムで特に
コンパクトのパトローネを使用する際にはフィルム支持
体厚がフィルム総厚に占める割合が高く(約85%)、
この場合には支持体を薄くする必要がある。このケース
の時はPENは薄“フィルム”でしかも迅速処理時(発
色現像/分付近)には最適なフィルムであることがわか
る。
【0050】実施例2 実施例1において、搬送スピードはそのままにして乾燥
部の温度、時間を変更して処理した。乾燥時の官能欠点
(フィルムの平面性(ワカメムラ、カール、乾燥ムラ)
の有無により○、△、×で評価した。
部の温度、時間を変更して処理した。乾燥時の官能欠点
(フィルムの平面性(ワカメムラ、カール、乾燥ムラ)
の有無により○、△、×で評価した。
【0051】
【表2】
【0052】PENは、高温迅速乾燥に対し支持体厚依
存性がなく、しかも乾燥時の平面性がよい。この平面性
はカラーネガからカラーペーパーにプリントする際画像
のボケがなく、良好なプリントを得る為に必要な評価項
目である。従って、細巻パトローネ方式(支持体の厚さ
が薄い)のLF(写ルンです)にはPENが最適であ
る。しかも迅速乾燥性にも秀れることがわかった。
存性がなく、しかも乾燥時の平面性がよい。この平面性
はカラーネガからカラーペーパーにプリントする際画像
のボケがなく、良好なプリントを得る為に必要な評価項
目である。従って、細巻パトローネ方式(支持体の厚さ
が薄い)のLF(写ルンです)にはPENが最適であ
る。しかも迅速乾燥性にも秀れることがわかった。
【0053】実施例3 実施例1の感材を予め湯(40〜45℃)中に30分浸
漬後特開平2−230148号の図1の乾燥機で熱風温
度と乾燥長30cmの間を通過する時間を変えて乾燥状態
を評価した(平均の乾燥風の流速は18m/秒に設
定)。乾燥の評価としてはフィルムの平面性(ワカメム
ラカールなど)乾燥ムラ、未乾燥かどうかを官能評価で
○、△、×で評価した。
漬後特開平2−230148号の図1の乾燥機で熱風温
度と乾燥長30cmの間を通過する時間を変えて乾燥状態
を評価した(平均の乾燥風の流速は18m/秒に設
定)。乾燥の評価としてはフィルムの平面性(ワカメム
ラカールなど)乾燥ムラ、未乾燥かどうかを官能評価で
○、△、×で評価した。
【0054】
【表3】
【0055】特開平2−230148号の図1のような
簡単な乾燥機による乾燥では、PENが圧倒的に有利な
ことがわかる。予想として支持体の熱的特性が秀れてい
ること(ガラス転移点が高いこと例えばPETは69℃
位に対し、PENは113℃で高いことが効いていると
予想される)がわかる。
簡単な乾燥機による乾燥では、PENが圧倒的に有利な
ことがわかる。予想として支持体の熱的特性が秀れてい
ること(ガラス転移点が高いこと例えばPETは69℃
位に対し、PENは113℃で高いことが効いていると
予想される)がわかる。
【0056】
【発明の効果】小型化しうるハロゲン化銀写真感光材料
を搬送上の問題が生じることなく、きわめて迅速に現像
・乾燥処理することができる。
を搬送上の問題が生じることなく、きわめて迅速に現像
・乾燥処理することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 50〜100μmのポリエチレンナフタ
レート(PEN)の透明支持体上に少くとも1層のハロ
ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料を少
くとも現像時間が33秒〜130秒の間;乾燥時間が3
3秒〜130秒の間で設定された自動現像処理機で処理
することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理
方法。 - 【請求項2】 該ポリエチレンナフタレートがポリエチ
レン−2,6−ナフタレートであることを特徴とする請
求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1667494A JPH07225457A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1667494A JPH07225457A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07225457A true JPH07225457A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11922864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1667494A Pending JPH07225457A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07225457A (ja) |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP1667494A patent/JPH07225457A/ja active Pending
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