JPH0722465B2 - 育苗資材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、農業用および園芸用の育苗資材にかかるも
のである。

〔従来技術とその課題〕

この種の従来技術としては、特開昭47−18623号公報に
示すような育苗用シートがあるが、該育苗用シートは平
板な形状のもので、種子を撒いてマット状の苗を育成す
るものである。

従って、該育苗用シートにて育成される苗は、芝のよう
にそれ自体を地面に敷き詰めて並べるような苗には適し
ているが、一株毎に圃場に植付けるような苗には不適
で、詳述すると、野菜苗や稲等をそのようなマット状の
苗に育成すると、圃場に植付ける際に一株毎に分離して
やらねばならず、多大の手間がかかると共に、分離時に
苗を痛めてしまうものであった。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は、上記従来の課題を解消する為に、紙材の溶
液が発泡して固化された材料からなり、この材料が単一
又は連続した鉢状に形成されて育苗培地を入れるように
形成されるか、或は育苗培地がこの材料で単一又は連続
した鉢状に形成されていることを特徴とする育苗資材と
したものである。

〔作用効果〕 この発明は、紙材の溶液が発泡して固化された材料から
育苗資材を形成したので、紙材が少なくて安価で且つ軽
量のものを得ることができ、その取扱が容易で播種作業
や苗の育成作業が能率良く行なえる。

また、育苗資材を単一又は連続した鉢状に形成したの
で、苗の根部が一株毎に分離した形態で育苗でき圃場に
移植する場合に、苗の分離が容易で苗も痛まず良好な苗
の移植作業が行なえる。

〔実施例〕

故紙又はこれに若干の植物性パルプを混入したものを水
に溶解し、橋架材と発泡材を入れ、良く攪拌したのち、
細目状の型ですくい上げて、第１図の連続した鉢状１に
形成して育苗資材を作る。

この鉢１内に、土その他から成る育苗培地を入れ、播種
・覆土して、苗を成育させる。

なお、鉢１の底には、当然のことながら、水孔を設け
る。

また、その鉢１には、種子を先に入れ、育苗培地を入れ
たのち、これを反転させて用いても良い。

更に、上記の溶液を、連続した断頭角錐形の形の枠内に
入れて固化させたり、固化されたものを連続した断頭角
錘形２に切断して、これ自体を育苗培地自体として用い
ても良い。

上記のように育苗資材を紙材の溶液が発泡して固化され
た材料から形成したので、紙材が少なく安価で且つ軽量
のものを得ることができ、その取扱が容易で播種作業や
苗の育成作業が能率良く行なえる。

また、育苗資材を単一又は連続した鉢状１に形成したの
で、苗の根部が一株毎に分離した形態で育苗でき圃場に
移植する場合に、苗の分離が容易で苗も痛まず良好な苗
の移植作業が行なえる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は斜視
図、第２図はその拡大断面図、第３図は他の実施例を示
す断面図である。 図中、符号１は鉢、２は断頭角錐形培地を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】紙材の溶液が発泡して固化された材料から
   なり、この材料が単一又は連続した鉢状に形成されて育
   苗培地を入れるように形成されるか、或は育苗培地がこ
   の材料で単一又は連続した鉢状に形成されていることを
   特徴とする育苗資材。