JPH07224654A - ラジエータ用のファンの正逆転切換構造 - Google Patents
ラジエータ用のファンの正逆転切換構造Info
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- JPH07224654A JPH07224654A JP1416494A JP1416494A JPH07224654A JP H07224654 A JPH07224654 A JP H07224654A JP 1416494 A JP1416494 A JP 1416494A JP 1416494 A JP1416494 A JP 1416494A JP H07224654 A JPH07224654 A JP H07224654A
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- fan
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラジエータ用のファンを正転及び逆転状態に
切換可能に構成したラジエータ用のファンの正逆転切換
構造において、ラジエータの水温に応じてファンが自動
的に且つ的確に正転及び逆転状態に切換操作されるよう
にする。 【構成】 アクチュエータによりファンを正転状態Aか
ら逆転状態Bに切換操作し、再び正転状態Aに切換操作
するサイクルを設定して、このサイクルが自動的に繰り
返されるようにする。そして、水温が高いと正転及び逆
転状態A,Bの時間T2,T3の比を逆転状態Bの長い
側に自動変更し、水温が低いと前述の比を正転状態Aの
長い側に自動変更する。
切換可能に構成したラジエータ用のファンの正逆転切換
構造において、ラジエータの水温に応じてファンが自動
的に且つ的確に正転及び逆転状態に切換操作されるよう
にする。 【構成】 アクチュエータによりファンを正転状態Aか
ら逆転状態Bに切換操作し、再び正転状態Aに切換操作
するサイクルを設定して、このサイクルが自動的に繰り
返されるようにする。そして、水温が高いと正転及び逆
転状態A,Bの時間T2,T3の比を逆転状態Bの長い
側に自動変更し、水温が低いと前述の比を正転状態Aの
長い側に自動変更する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は作業車に装備されるラジ
エータにおいて、ラジエータに冷却用の外気を案内する
ファンの正逆転切換構造に関する。
エータにおいて、ラジエータに冷却用の外気を案内する
ファンの正逆転切換構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のようなラジエータ用のファンの正
逆転切換構造の一例が、特開平5−52243号公報に
開示されている。この構造では、正逆転自在なラジエー
タ用のファン(前記公報の図1中の6)に、外気がラジ
エータを通して吸入されるようにファンを正転駆動する
正転用動力と、逆向きに空気が流れるようにファンを逆
転駆動する逆転用動力とを、択一的に伝動可能なベルト
伝動系(前記公報の図1中の12,16,24)を備え
ており、このベルト伝動系を正転用動力が伝達される正
転状態、及び逆転用動力が伝達される逆転状態とに切換
操作自在なアクチュエータ(前記公報の図1中のCY)
を備えている。以上の構造により、通常の状態ではファ
ンを正転駆動して外気がラジエータを通して吸入される
ようにしておき、ファンを時々逆転駆動してラジエータ
の表面やラジエータ用の防塵網に付着したゴミ等を吹き
飛ばすのである。
逆転切換構造の一例が、特開平5−52243号公報に
開示されている。この構造では、正逆転自在なラジエー
タ用のファン(前記公報の図1中の6)に、外気がラジ
エータを通して吸入されるようにファンを正転駆動する
正転用動力と、逆向きに空気が流れるようにファンを逆
転駆動する逆転用動力とを、択一的に伝動可能なベルト
伝動系(前記公報の図1中の12,16,24)を備え
ており、このベルト伝動系を正転用動力が伝達される正
転状態、及び逆転用動力が伝達される逆転状態とに切換
操作自在なアクチュエータ(前記公報の図1中のCY)
を備えている。以上の構造により、通常の状態ではファ
ンを正転駆動して外気がラジエータを通して吸入される
ようにしておき、ファンを時々逆転駆動してラジエータ
の表面やラジエータ用の防塵網に付着したゴミ等を吹き
飛ばすのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の構成では、作業
者がスイッチ等を人為的に操作することによって、ファ
ンが正転状態から逆転状態に切換操作される。これによ
り、ゴミ等がラジエータの表面やラジエータ用の防塵網
に付着した場合に、ファンが的確な時間の間だけ逆転状
態に切換操作されるようにすると言う面で改善の余地が
ある。本発明はラジエータ用のファンの正逆転切換構造
において、ファンが的確な時間の間だけ逆転状態に切換
操作されるように構成することを目的としている。
者がスイッチ等を人為的に操作することによって、ファ
ンが正転状態から逆転状態に切換操作される。これによ
り、ゴミ等がラジエータの表面やラジエータ用の防塵網
に付着した場合に、ファンが的確な時間の間だけ逆転状
態に切換操作されるようにすると言う面で改善の余地が
ある。本発明はラジエータ用のファンの正逆転切換構造
において、ファンが的確な時間の間だけ逆転状態に切換
操作されるように構成することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、以上の
ようなラジエータ用のファンの正逆転切換構造におい
て、次のように構成することにある。つまり、ラジエー
タ用のファンを外気がラジエータを通して吸入されるよ
うに正転駆動する正転状態と、逆向きに空気が流れるよ
うに逆転駆動する逆転状態とに切換操作自在に構成し
て、ファンを正転状態と逆転状態とに切換操作するアク
チュエータと、所定の周期でファンが正転状態から逆転
状態に切換操作され再び正転状態に戻されるようにアク
チュエータを作動させる第1制御手段とを備えると共
に、ラジエータの水温を検出する水温センサーを備え、
検出される水温が高いと所定の周期におけるファンの正
転状態の時間と逆転状態の時間との比を、逆転状態の時
間が長くなる側に変更し、且つ、検出される水温が低い
と所定の周期におけるファンの正転状態の時間と逆転状
態の時間との比を、正転状態の時間が長くなる側に変更
する第2制御手段を備えてある。
ようなラジエータ用のファンの正逆転切換構造におい
て、次のように構成することにある。つまり、ラジエー
タ用のファンを外気がラジエータを通して吸入されるよ
うに正転駆動する正転状態と、逆向きに空気が流れるよ
うに逆転駆動する逆転状態とに切換操作自在に構成し
て、ファンを正転状態と逆転状態とに切換操作するアク
チュエータと、所定の周期でファンが正転状態から逆転
状態に切換操作され再び正転状態に戻されるようにアク
チュエータを作動させる第1制御手段とを備えると共
に、ラジエータの水温を検出する水温センサーを備え、
検出される水温が高いと所定の周期におけるファンの正
転状態の時間と逆転状態の時間との比を、逆転状態の時
間が長くなる側に変更し、且つ、検出される水温が低い
と所定の周期におけるファンの正転状態の時間と逆転状
態の時間との比を、正転状態の時間が長くなる側に変更
する第2制御手段を備えてある。
【0005】
【作用】本発明のように構成すると、アクチュエータに
よりファンが所定の周期で正転状態と逆転状態とに交互
に自動的に切換操作されていく。これにより、作業者が
スイッチ等を人為的に操作して、ファンを正転状態から
逆転状態に切換操作するようなことを行う必要がない。
よりファンが所定の周期で正転状態と逆転状態とに交互
に自動的に切換操作されていく。これにより、作業者が
スイッチ等を人為的に操作して、ファンを正転状態から
逆転状態に切換操作するようなことを行う必要がない。
【0006】ラジエータの表面やラジエータ用の防塵網
にゴミ等が付着してその付着量が多くなってくると、ラ
ジエータに外気が通り難くなるので、ラジエータの冷却
効率が低下してラジエータの水温が高くなる。従って、
本発明のように構成するとラジエータの水温が高くなれ
ば、これに応じてファンの正転状態の時間と逆転状態の
時間との比が逆転状態の時間の長くなる側に自動的に変
更される。これにより、ファンが逆転状態となる頻度が
多くなり逆転状態の時間も長くなるので、ラジエータの
表面やラジエータ用の防塵網に付着したゴミ等が、頻繁
に且つ充分に吹き飛ばされる。
にゴミ等が付着してその付着量が多くなってくると、ラ
ジエータに外気が通り難くなるので、ラジエータの冷却
効率が低下してラジエータの水温が高くなる。従って、
本発明のように構成するとラジエータの水温が高くなれ
ば、これに応じてファンの正転状態の時間と逆転状態の
時間との比が逆転状態の時間の長くなる側に自動的に変
更される。これにより、ファンが逆転状態となる頻度が
多くなり逆転状態の時間も長くなるので、ラジエータの
表面やラジエータ用の防塵網に付着したゴミ等が、頻繁
に且つ充分に吹き飛ばされる。
【0007】逆に、本発明のように構成するとラジエー
タの水温が低くなれば、ラジエータの表面やラジエータ
用の防塵網にゴミ等があまり付着してないと判断でき
る。これにより、ファンの正転状態の時間と逆転状態の
時間との比が正転状態の時間の長くなる側に自動的に変
更され、ファンが正転状態となる頻度が多くなり正転状
態の時間も長くなる。ファンを逆転状態にすると、ラジ
エータの表面やラジエータ用の防塵網に付着したゴミ等
を吹き飛ばすことはできるが、逆転状態では外気がラジ
エータに導かれないので、正転状態に比べてラジエータ
の冷却効率は低下する。従って、ラジエータの水温が低
い状態(ラジエータの表面やラジエータ用の防塵網にゴ
ミ等があまり付着していない状態)では、正転状態を長
くしてファンを不必要に逆転状態には切換操作しないの
である。
タの水温が低くなれば、ラジエータの表面やラジエータ
用の防塵網にゴミ等があまり付着してないと判断でき
る。これにより、ファンの正転状態の時間と逆転状態の
時間との比が正転状態の時間の長くなる側に自動的に変
更され、ファンが正転状態となる頻度が多くなり正転状
態の時間も長くなる。ファンを逆転状態にすると、ラジ
エータの表面やラジエータ用の防塵網に付着したゴミ等
を吹き飛ばすことはできるが、逆転状態では外気がラジ
エータに導かれないので、正転状態に比べてラジエータ
の冷却効率は低下する。従って、ラジエータの水温が低
い状態(ラジエータの表面やラジエータ用の防塵網にゴ
ミ等があまり付着していない状態)では、正転状態を長
くしてファンを不必要に逆転状態には切換操作しないの
である。
【0008】
【発明の効果】以上のようにラジエータ用のファンの正
逆転切換構造において、アクチュエータにより正転状態
と逆転状態とに交互に自動的に切換操作するように構成
することによって、作業者がスイッチ等によりファンを
人為的に切換操作する必要がなくなり、操作性を向上さ
せることができた。そして、ラジエータの水温に応じて
ファンの正転状態の時間と逆転状態の時間との比が自動
的に変更されるので、ラジエータの表面やラジエータ用
の防塵網に付着したゴミ等が的確に吹き飛ばされ、不必
要な逆転状態への切換操作が行われなくなって、ラジエ
ータの冷却効率を向上させることができた。
逆転切換構造において、アクチュエータにより正転状態
と逆転状態とに交互に自動的に切換操作するように構成
することによって、作業者がスイッチ等によりファンを
人為的に切換操作する必要がなくなり、操作性を向上さ
せることができた。そして、ラジエータの水温に応じて
ファンの正転状態の時間と逆転状態の時間との比が自動
的に変更されるので、ラジエータの表面やラジエータ用
の防塵網に付着したゴミ等が的確に吹き飛ばされ、不必
要な逆転状態への切換操作が行われなくなって、ラジエ
ータの冷却効率を向上させることができた。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行
装置1で支持された機体の後部に脱穀装置2、機体の前
部に刈取部3を備え、刈取部3の後部右側に運転部4を
配置して、穀物の刈取収穫用のコンバインを構成してい
る。図1及び図2に示すようにエンジン5を覆うボンネ
ット6の上部に、運転部4用の操縦席7を備えており、
ボンネット6内にエンジン5用のラジエータ8とファン
9とを配置している。
する。図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行
装置1で支持された機体の後部に脱穀装置2、機体の前
部に刈取部3を備え、刈取部3の後部右側に運転部4を
配置して、穀物の刈取収穫用のコンバインを構成してい
る。図1及び図2に示すようにエンジン5を覆うボンネ
ット6の上部に、運転部4用の操縦席7を備えており、
ボンネット6内にエンジン5用のラジエータ8とファン
9とを配置している。
【0010】次に、ラジエータ8用のファン9の駆動構
造について説明する。図9及び図3に示すように、エン
ジン5の側面に支持された回転軸10にプーリー11が
固定されて、このプーリー11、エンジン5の出力プー
リー12及びオルタネータ13の入力プーリー13aに
亘り、第1伝動ベルト14が巻回されている。図3に示
すように、オルタネータ13のケースの横軸芯P3周り
に支持アーム15aが揺動自在に支持され、支持アーム
15aの先端にテンションプーリー15が備えられてお
り、支持アーム15aを第1伝動ベルト14側に付勢す
るバネ15bが接続されている。これにより、テンショ
ンプーリー15が常に第1伝動ベルト14の外面に押圧
されている。
造について説明する。図9及び図3に示すように、エン
ジン5の側面に支持された回転軸10にプーリー11が
固定されて、このプーリー11、エンジン5の出力プー
リー12及びオルタネータ13の入力プーリー13aに
亘り、第1伝動ベルト14が巻回されている。図3に示
すように、オルタネータ13のケースの横軸芯P3周り
に支持アーム15aが揺動自在に支持され、支持アーム
15aの先端にテンションプーリー15が備えられてお
り、支持アーム15aを第1伝動ベルト14側に付勢す
るバネ15bが接続されている。これにより、テンショ
ンプーリー15が常に第1伝動ベルト14の外面に押圧
されている。
【0011】回転軸10に平板状で三角形状の切換部材
16が揺動自在に支持され、切換部材16にプーリーを
2枚重ねたような正転用プーリー17と、プーリーを2
枚重ねたような逆転用プーリー18とが支持されてい
る。回転軸10のプーリー11にファン9がベアリング
により相対回転自在に支持され、ファン9の基部に入力
プーリー9aが形成されており、入力プーリー9aと切
換部材16の正転用及び逆転用プーリー17,18に亘
って、第2伝動ベルト19が巻回されている。図7及び
図10に示すように、切換部材16に固定された支持軸
17aに正転用プーリー17が支持されている。これに
対し、逆転用プーリー18の支持軸18aは、ボルト2
1及びブラケット22により切換部材16の長孔16a
に沿って位置調節自在に支持されており、正転用及び逆
転用プーリー17,18の間隔を微調節できるように構
成している。
16が揺動自在に支持され、切換部材16にプーリーを
2枚重ねたような正転用プーリー17と、プーリーを2
枚重ねたような逆転用プーリー18とが支持されてい
る。回転軸10のプーリー11にファン9がベアリング
により相対回転自在に支持され、ファン9の基部に入力
プーリー9aが形成されており、入力プーリー9aと切
換部材16の正転用及び逆転用プーリー17,18に亘
って、第2伝動ベルト19が巻回されている。図7及び
図10に示すように、切換部材16に固定された支持軸
17aに正転用プーリー17が支持されている。これに
対し、逆転用プーリー18の支持軸18aは、ボルト2
1及びブラケット22により切換部材16の長孔16a
に沿って位置調節自在に支持されており、正転用及び逆
転用プーリー17,18の間隔を微調節できるように構
成している。
【0012】以上の構造により、出力プーリー12や第
1伝動ベルト14は図3に示す矢印の方向に常時回転し
ている。そして、切換部材16を図3に示す正転位置A
(正転状態に相当)に揺動操作すると、正転用プーリー
17が第1伝動ベルト14の内面に紙面右側から押圧さ
れ、第1伝動ベルト14の動力が正転用プーリー17及
び第2伝動ベルト19を介して、入力プーリー9aに正
転用動力として伝達され、ファン9及び入力プーリー9
aが図3の紙面時計方向に正転駆動される。このように
ファン9が正転駆動される状態において、図2の実線の
矢印に示すようにファン9の吸引作用により外気が冷却
風として、ボンネット6の防塵網20からラジエータ8
を通りエンジン5側に流れるのであり、この状態が通常
の状態である。
1伝動ベルト14は図3に示す矢印の方向に常時回転し
ている。そして、切換部材16を図3に示す正転位置A
(正転状態に相当)に揺動操作すると、正転用プーリー
17が第1伝動ベルト14の内面に紙面右側から押圧さ
れ、第1伝動ベルト14の動力が正転用プーリー17及
び第2伝動ベルト19を介して、入力プーリー9aに正
転用動力として伝達され、ファン9及び入力プーリー9
aが図3の紙面時計方向に正転駆動される。このように
ファン9が正転駆動される状態において、図2の実線の
矢印に示すようにファン9の吸引作用により外気が冷却
風として、ボンネット6の防塵網20からラジエータ8
を通りエンジン5側に流れるのであり、この状態が通常
の状態である。
【0013】逆に、切換部材16を図4に示す逆転位置
B(逆転状態に相当)に揺動操作すると、逆転用プーリ
ー18が第1伝動ベルト14の外面に紙面左側から押圧
されて、第1伝動ベルト14の動力が逆転用プーリー1
8及び第2伝動ベルト19を介して、入力プーリー9a
に逆転用動力として伝達され、ファン9及び入力プーリ
ー9aが図4の紙面反時計方向に逆転駆動される。この
ようにファン9が逆転駆動される状態において、図2の
二点鎖線の矢印に示すようにファン9の吹き出し作用に
より空気が前述とは逆に流れて、ラジエータ8の表面及
び防塵網20(特に下側)に付着したゴミ等が吹き飛ば
される。
B(逆転状態に相当)に揺動操作すると、逆転用プーリ
ー18が第1伝動ベルト14の外面に紙面左側から押圧
されて、第1伝動ベルト14の動力が逆転用プーリー1
8及び第2伝動ベルト19を介して、入力プーリー9a
に逆転用動力として伝達され、ファン9及び入力プーリ
ー9aが図4の紙面反時計方向に逆転駆動される。この
ようにファン9が逆転駆動される状態において、図2の
二点鎖線の矢印に示すようにファン9の吹き出し作用に
より空気が前述とは逆に流れて、ラジエータ8の表面及
び防塵網20(特に下側)に付着したゴミ等が吹き飛ば
される。
【0014】次に、ファン9用の切換部材16の揺動操
作の構造について説明する。図7及び図9に示すよう
に、切換部材16の回転軸10とは別位置に円盤状の第
1巻き取り部材23が軸芯P1周りに回転自在に支持さ
れて、第1巻き取り部材23を回転駆動するモータ24
(アクチュエータに相当)が備えられており、切換部材
16にも半円盤状の第2巻き取り部材25が固定されて
いる。第1巻き取り部材23のピン23aに接続された
ワイヤ26が、第2巻き取り部材25に巻回されて、切
換部材16の支持軸17aに接続されており、第1巻き
取り部材23のピン23aと切換部材16とに亘ってバ
ネ27が接続されている。
作の構造について説明する。図7及び図9に示すよう
に、切換部材16の回転軸10とは別位置に円盤状の第
1巻き取り部材23が軸芯P1周りに回転自在に支持さ
れて、第1巻き取り部材23を回転駆動するモータ24
(アクチュエータに相当)が備えられており、切換部材
16にも半円盤状の第2巻き取り部材25が固定されて
いる。第1巻き取り部材23のピン23aに接続された
ワイヤ26が、第2巻き取り部材25に巻回されて、切
換部材16の支持軸17aに接続されており、第1巻き
取り部材23のピン23aと切換部材16とに亘ってバ
ネ27が接続されている。
【0015】図7に示す状態は、第1巻き取り部材23
が切換部材16の正転位置Aに対応する角度に位置して
いる状態であり、バネ27の引っ張り作用により切換部
材16が正転位置Aに揺動操作されて、ファン9が正転
駆動されている状態である(図3参照)。この状態でワ
イヤ26が少したるんで、バネ27の付勢力と第1伝動
ベルト14の張力とが釣り合っている。この場合、バネ
27及びピン23aが第1巻き取り部材23の軸芯P1
を紙面右側に越えて、バネ27の付勢力により第1巻き
取り部材23が紙面時計方向に回転させられようとして
いるが、第1巻き取り部材23を図7に示す角度で止め
るストッパー29が設けられているので、バネ27の付
勢力及びストッパー29の作用により、第1巻き取り部
材23が図7に示す角度に保持される。
が切換部材16の正転位置Aに対応する角度に位置して
いる状態であり、バネ27の引っ張り作用により切換部
材16が正転位置Aに揺動操作されて、ファン9が正転
駆動されている状態である(図3参照)。この状態でワ
イヤ26が少したるんで、バネ27の付勢力と第1伝動
ベルト14の張力とが釣り合っている。この場合、バネ
27及びピン23aが第1巻き取り部材23の軸芯P1
を紙面右側に越えて、バネ27の付勢力により第1巻き
取り部材23が紙面時計方向に回転させられようとして
いるが、第1巻き取り部材23を図7に示す角度で止め
るストッパー29が設けられているので、バネ27の付
勢力及びストッパー29の作用により、第1巻き取り部
材23が図7に示す角度に保持される。
【0016】次に、モータ24により第1巻き取り部材
23を紙面反時計方向に約180°だけ回転駆動する
と、ワイヤ26が第1巻き取り部材23に巻き取られな
がら引き操作されて、切換部材16及び第2巻き取り部
材25も紙面反時計方向に揺動し、図8に示すように切
換部材16が逆転位置Bに揺動操作されて、ファン9が
逆転駆動される(図4参照)。この図7から図8に示す
ように、切換部材16を正転位置Aから逆転位置Bに揺
動操作すると、切換部材16の揺動に伴ってバネ27が
切換部材16側に引き操作されることになるが、これと
同時にバネ27が接続される第1巻き取り部材23のピ
ン23aも切換部材16側に移動(第1巻き取り部材2
3の直径の長さ程度)するので、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作に対してバネ27が大
きな抵抗になることはない。
23を紙面反時計方向に約180°だけ回転駆動する
と、ワイヤ26が第1巻き取り部材23に巻き取られな
がら引き操作されて、切換部材16及び第2巻き取り部
材25も紙面反時計方向に揺動し、図8に示すように切
換部材16が逆転位置Bに揺動操作されて、ファン9が
逆転駆動される(図4参照)。この図7から図8に示す
ように、切換部材16を正転位置Aから逆転位置Bに揺
動操作すると、切換部材16の揺動に伴ってバネ27が
切換部材16側に引き操作されることになるが、これと
同時にバネ27が接続される第1巻き取り部材23のピ
ン23aも切換部材16側に移動(第1巻き取り部材2
3の直径の長さ程度)するので、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作に対してバネ27が大
きな抵抗になることはない。
【0017】逆に、図8に示すように第1巻き取り部材
23が切換部材16の逆転位置Bに対応する角度に位置
している状態において、モータ24により第1巻き取り
部材23を紙面時計方向に約180°だけ回転駆動する
と、ワイヤ26が第1巻き取り部材23から繰り出され
ピン23aの移動によりバネ27が引き操作されて、バ
ネ27の付勢力により切換部材16及び第2巻き取り部
材25も紙面反時計方向に揺動して、図7に示すように
切換部材16が正転位置Aに揺動操作されるのである。
23が切換部材16の逆転位置Bに対応する角度に位置
している状態において、モータ24により第1巻き取り
部材23を紙面時計方向に約180°だけ回転駆動する
と、ワイヤ26が第1巻き取り部材23から繰り出され
ピン23aの移動によりバネ27が引き操作されて、バ
ネ27の付勢力により切換部材16及び第2巻き取り部
材25も紙面反時計方向に揺動して、図7に示すように
切換部材16が正転位置Aに揺動操作されるのである。
【0018】次に、切換部材16を図4及び図8の逆転
位置Bに揺動操作する場合のサイクルについて説明す
る。このサイクルでは図5(イ)に示すように、最初に
設定時間T2(正転状態の時間に相当)の間だけ切換部
材16が正転位置Aに保持され、次に設定時間T4をか
けて切換部材16が正転位置Aから逆転位置Bに揺動操
作されるのであり、この間はファン9に動力は流れな
い。そして、切換部材16が設定時間T3(逆転状態の
時間に相当)の間だけ逆転位置Bに保持され、次に設定
時間T4をかけて切換部材16が逆転位置Bから正転位
置Aに揺動操作されて、周期T1の1回のサイクルを終
了する(以上、第1制御手段に相当)。
位置Bに揺動操作する場合のサイクルについて説明す
る。このサイクルでは図5(イ)に示すように、最初に
設定時間T2(正転状態の時間に相当)の間だけ切換部
材16が正転位置Aに保持され、次に設定時間T4をか
けて切換部材16が正転位置Aから逆転位置Bに揺動操
作されるのであり、この間はファン9に動力は流れな
い。そして、切換部材16が設定時間T3(逆転状態の
時間に相当)の間だけ逆転位置Bに保持され、次に設定
時間T4をかけて切換部材16が逆転位置Bから正転位
置Aに揺動操作されて、周期T1の1回のサイクルを終
了する(以上、第1制御手段に相当)。
【0019】以上のようなサイクルにおいて、ファン9
が正転駆動されている状態からファン9への動力を一度
遮断することにより(図5の中立位置参照)、図2に示
すラジエータ8の表面(図2の紙面左側の面)に付着し
た比較的大きなゴミ等を、機体の振動によりラジエータ
8と防塵網20の間の下方に落とす。次にファン9を逆
転駆動することによって、ラジエータ8の表面に付着し
たゴミ等を吹き飛ばして、ラジエータ8と防塵網20の
間の下方に落とすのであり、防塵網20に付着したゴミ
等を外側に吹き飛ばすのである。図5(イ)に示すよう
に、切換部材16が正転位置Aから逆転位置Bに(又は
逆に)揺動操作される設定時間T4、並びに、切換部材
16が逆転位置Bに保持される設定時間T3を略同じ長
さとしており、切換部材16が正転位置Aに保持される
設定時間T2を、前述の設定時間T3,T4よりも充分
に長いものに設定している。
が正転駆動されている状態からファン9への動力を一度
遮断することにより(図5の中立位置参照)、図2に示
すラジエータ8の表面(図2の紙面左側の面)に付着し
た比較的大きなゴミ等を、機体の振動によりラジエータ
8と防塵網20の間の下方に落とす。次にファン9を逆
転駆動することによって、ラジエータ8の表面に付着し
たゴミ等を吹き飛ばして、ラジエータ8と防塵網20の
間の下方に落とすのであり、防塵網20に付着したゴミ
等を外側に吹き飛ばすのである。図5(イ)に示すよう
に、切換部材16が正転位置Aから逆転位置Bに(又は
逆に)揺動操作される設定時間T4、並びに、切換部材
16が逆転位置Bに保持される設定時間T3を略同じ長
さとしており、切換部材16が正転位置Aに保持される
設定時間T2を、前述の設定時間T3,T4よりも充分
に長いものに設定している。
【0020】この場合、切換部材16が逆転位置Bに保
持される設定時間T3、並びにファン9への動力を一度
遮断している設定時間T4(図5の中立位置参照)を一
定に保持した状態において、図5(イ)(ロ)(ハ)に
示すように、切換部材16が正転位置Aに保持される設
定時間T2,T6,T7(正転状態の時間に相当)を長
中短の3段階に変更可能に構成している。これにより1
回のサイクルにおいて、切換部材16が正転位置Aに保
持される設定時間T2,T6,T7と切換部材16が逆
転位置Bに保持される設定時間T3との比を変更するこ
とができる(以上、第2制御手段に相当)。このように
して、正転位置Aの設定時間T2,T6,T7と逆転位
置Bの設定時間T3との比を変更すると、図5(イ)
(ロ)(ハ)に示すように1回のサイクルの周期T1,
T5,T20も長短に変更されることになる。
持される設定時間T3、並びにファン9への動力を一度
遮断している設定時間T4(図5の中立位置参照)を一
定に保持した状態において、図5(イ)(ロ)(ハ)に
示すように、切換部材16が正転位置Aに保持される設
定時間T2,T6,T7(正転状態の時間に相当)を長
中短の3段階に変更可能に構成している。これにより1
回のサイクルにおいて、切換部材16が正転位置Aに保
持される設定時間T2,T6,T7と切換部材16が逆
転位置Bに保持される設定時間T3との比を変更するこ
とができる(以上、第2制御手段に相当)。このように
して、正転位置Aの設定時間T2,T6,T7と逆転位
置Bの設定時間T3との比を変更すると、図5(イ)
(ロ)(ハ)に示すように1回のサイクルの周期T1,
T5,T20も長短に変更されることになる。
【0021】次に、図5(イ)(ロ)(ハ)に示すサイ
クルで切換部材16を逆転位置Bに揺動操作する場合の
制御の流れについて説明する。図6に示すように、エン
ジン5の作動中において(ステップS1)、脱穀クラッ
チ(図示せず)が入り位置(図1の脱穀装置2作動)に
操作されると制御が開始されるのであり(ステップS
2)、これ以外の場合には切換部材16は図8の逆転位
置Bに揺動操作されることはなく、図7の正転位置Aに
保持される(ステップS13)。
クルで切換部材16を逆転位置Bに揺動操作する場合の
制御の流れについて説明する。図6に示すように、エン
ジン5の作動中において(ステップS1)、脱穀クラッ
チ(図示せず)が入り位置(図1の脱穀装置2作動)に
操作されると制御が開始されるのであり(ステップS
2)、これ以外の場合には切換部材16は図8の逆転位
置Bに揺動操作されることはなく、図7の正転位置Aに
保持される(ステップS13)。
【0022】脱穀クラッチが入り位置に操作されて制御
が開始されると、先ず切換部材16が正転位置Aに揺動
操作される(ステップS3)。ラジエータ8の水温を検
出する水温センサー(図示せず)が備えられており、ラ
ジエータ8の水温と設定温度とが比較される(ステップ
S4)。この場合に、ラジエータ8の水温が設定温度よ
りも高くその差が大きい状態では、図5(ハ)に示す正
転位置Aの短い設定時間T7が設定されて、正転位置A
の設定時間T7と逆転位置Bの設定時間T3との比が、
逆転位置Bの設定時間T3が長くなる側に変更される
(ステップS5)。このように、正転位置Aの短い設定
時間T7を設定すると、これに伴って1回のサイクルの
周期T20も短くなる。
が開始されると、先ず切換部材16が正転位置Aに揺動
操作される(ステップS3)。ラジエータ8の水温を検
出する水温センサー(図示せず)が備えられており、ラ
ジエータ8の水温と設定温度とが比較される(ステップ
S4)。この場合に、ラジエータ8の水温が設定温度よ
りも高くその差が大きい状態では、図5(ハ)に示す正
転位置Aの短い設定時間T7が設定されて、正転位置A
の設定時間T7と逆転位置Bの設定時間T3との比が、
逆転位置Bの設定時間T3が長くなる側に変更される
(ステップS5)。このように、正転位置Aの短い設定
時間T7を設定すると、これに伴って1回のサイクルの
周期T20も短くなる。
【0023】ラジエータ8の水温が設定温度よりも高く
その差が中間の状態では、図5(イ)に示す正転位置A
の中間の設定時間T2が設定されて、正転位置Aの設定
時間T2と逆転位置Bの設定時間T3との比が設定され
る(ステップS6)。この場合、前述の状態よりも1回
のサイクルの周期T1が少し長くなる。そして、ラジエ
ータ8の水温が設定温度よりも高いがその差が小さい状
態、又はラジエータ8の水温が設定温度よりも低い状態
では、図5(ロ)に示す正転位置Aの長い設定時間T6
が設定されて、正転位置Aの設定時間T6と逆転位置B
の設定時間T3との比が、正転位置Aの設定時間T6が
長くなる側に変更される(ステップS7)。このように
正転位置Aの長い設定時間T6を設定すると、これに伴
って1回のサイクルの周期T5が前述の2状態よりも長
くなる。
その差が中間の状態では、図5(イ)に示す正転位置A
の中間の設定時間T2が設定されて、正転位置Aの設定
時間T2と逆転位置Bの設定時間T3との比が設定され
る(ステップS6)。この場合、前述の状態よりも1回
のサイクルの周期T1が少し長くなる。そして、ラジエ
ータ8の水温が設定温度よりも高いがその差が小さい状
態、又はラジエータ8の水温が設定温度よりも低い状態
では、図5(ロ)に示す正転位置Aの長い設定時間T6
が設定されて、正転位置Aの設定時間T6と逆転位置B
の設定時間T3との比が、正転位置Aの設定時間T6が
長くなる側に変更される(ステップS7)。このように
正転位置Aの長い設定時間T6を設定すると、これに伴
って1回のサイクルの周期T5が前述の2状態よりも長
くなる。
【0024】以上のようにして、正転位置Aの長中短の
設定時間T7,T2,T6を設定すると、タイマー(図
示せず)がカウントを開始するのであり(ステップS
8)、設定時間T7,T2,T6が経過するまで、切換
部材16が正転位置Aに保持されている(ステップS
9)。設定時間T7,T2,T6が経過すると(ステッ
プS9)、設定時間T4をかけて切換部材16が正転位
置Aから逆転位置Bに揺動操作され(ステップS1
0)、タイマーのカウントが再び開始されて(ステップ
S11)、設定時間T3が経過するまで切換部材16が
逆転位置Bに保持される(ステップS12)。
設定時間T7,T2,T6を設定すると、タイマー(図
示せず)がカウントを開始するのであり(ステップS
8)、設定時間T7,T2,T6が経過するまで、切換
部材16が正転位置Aに保持されている(ステップS
9)。設定時間T7,T2,T6が経過すると(ステッ
プS9)、設定時間T4をかけて切換部材16が正転位
置Aから逆転位置Bに揺動操作され(ステップS1
0)、タイマーのカウントが再び開始されて(ステップ
S11)、設定時間T3が経過するまで切換部材16が
逆転位置Bに保持される(ステップS12)。
【0025】そして、設定時間T3が経過すると(ステ
ップS12)、ステップS1,S2からステップS3に
移行して、設定時間T4をかけて切換部材16が逆転位
置Bから正転位置Aに揺動操作されて、1回のサイクル
を終了する。このように、ラジエータ8の水温に基づく
正転位置Aの設定時間T7,T2,T6の設定が行われ
て、図5(イ)(ロ)(ハ)に示すサイクルが繰り返さ
れていく。
ップS12)、ステップS1,S2からステップS3に
移行して、設定時間T4をかけて切換部材16が逆転位
置Bから正転位置Aに揺動操作されて、1回のサイクル
を終了する。このように、ラジエータ8の水温に基づく
正転位置Aの設定時間T7,T2,T6の設定が行われ
て、図5(イ)(ロ)(ハ)に示すサイクルが繰り返さ
れていく。
【0026】以上のように、ラジエータ8の水温が設定
温度よりも高くその差が大きい状態では、図5(ハ)に
示すように正転時間Aの短い設定時間T7が設定され、
1回のサイクルにおいて正転位置Aの設定時間T7と逆
転位置Bの設定時間T3との比が、逆転位置Bの設定時
間T3が長くなる側に変更されて、この状態のサイクル
が短い周期T20で繰り返されていく。逆に、ラジエー
タ8の水温が設定温度よりも高いがその差が小さい状
態、又はラジエータ8の水温が設定温度よりも低い状態
では、図5(ロ)に示すように正転時間Aの長い設定時
間T6が設定され、1回のサイクルにおいて正転位置A
の設定時間T6と逆転位置Bの設定時間T3との比が、
正転位置Aの設定時間T6が長くなる側に変更されて、
この状態のサイクルが長い周期T5で繰り返されていく
のである。
温度よりも高くその差が大きい状態では、図5(ハ)に
示すように正転時間Aの短い設定時間T7が設定され、
1回のサイクルにおいて正転位置Aの設定時間T7と逆
転位置Bの設定時間T3との比が、逆転位置Bの設定時
間T3が長くなる側に変更されて、この状態のサイクル
が短い周期T20で繰り返されていく。逆に、ラジエー
タ8の水温が設定温度よりも高いがその差が小さい状
態、又はラジエータ8の水温が設定温度よりも低い状態
では、図5(ロ)に示すように正転時間Aの長い設定時
間T6が設定され、1回のサイクルにおいて正転位置A
の設定時間T6と逆転位置Bの設定時間T3との比が、
正転位置Aの設定時間T6が長くなる側に変更されて、
この状態のサイクルが長い周期T5で繰り返されていく
のである。
【0027】〔第1別実施例〕図5(イ)(ロ)(ハ)
に示すような切換部材16を逆転位置Bに揺動操作する
サイクルに代えて、図11(イ)(ロ)(ハ)に示すよ
うなサイクルを設定してもよい。図11(イ)のサイク
ルでは、最初に設定時間T9(正転状態の時間に相当)
の間だけ切換部材16が正転位置Aに保持され、次に設
定時間T4をかけて切換部材16が正転位置Aから逆転
位置Bに揺動操作されて、切換部材16が設定時間T1
0(逆転状態の時間に相当)の間だけ逆転位置Bに保持
され、次に設定時間T4をかけて切換部材16が逆転位
置Bから正転位置Aに揺動操作されて、周期T8の1回
のサイクルを終了する(以上、第1制御手段に相当)。
に示すような切換部材16を逆転位置Bに揺動操作する
サイクルに代えて、図11(イ)(ロ)(ハ)に示すよ
うなサイクルを設定してもよい。図11(イ)のサイク
ルでは、最初に設定時間T9(正転状態の時間に相当)
の間だけ切換部材16が正転位置Aに保持され、次に設
定時間T4をかけて切換部材16が正転位置Aから逆転
位置Bに揺動操作されて、切換部材16が設定時間T1
0(逆転状態の時間に相当)の間だけ逆転位置Bに保持
され、次に設定時間T4をかけて切換部材16が逆転位
置Bから正転位置Aに揺動操作されて、周期T8の1回
のサイクルを終了する(以上、第1制御手段に相当)。
【0028】この場合、切換部材16が正転位置Aに保
持される設定時間T9、並びにファン9への動力を一度
遮断している設定時間T4(図11(イ)の中立位置参
照)を一定に保持した状態において、図11(イ)
(ロ)(ハ)に示すように、切換部材16が逆転位置B
に保持される設定時間T10,T11,T12(逆転状
態の時間に相当)を長中短の3段階に変更可能に構成し
ている。これにより1回のサイクルにおいて、切換部材
16が正転位置Aに保持される設定時間T9と、切換部
材16が逆転位置Bに保持される設定時間T10,T1
1,T12との比を変更することができるのであり(以
上、第2制御手段に相当)、これに伴って1回のサイク
ルの周期T8,T21,T22も長短に変更されること
になる。
持される設定時間T9、並びにファン9への動力を一度
遮断している設定時間T4(図11(イ)の中立位置参
照)を一定に保持した状態において、図11(イ)
(ロ)(ハ)に示すように、切換部材16が逆転位置B
に保持される設定時間T10,T11,T12(逆転状
態の時間に相当)を長中短の3段階に変更可能に構成し
ている。これにより1回のサイクルにおいて、切換部材
16が正転位置Aに保持される設定時間T9と、切換部
材16が逆転位置Bに保持される設定時間T10,T1
1,T12との比を変更することができるのであり(以
上、第2制御手段に相当)、これに伴って1回のサイク
ルの周期T8,T21,T22も長短に変更されること
になる。
【0029】〔第2別実施例〕図5(イ)(ロ)(ハ)
及び図11(イ)(ロ)(ハ)に示すような切換部材1
6を逆転位置Bに揺動操作するサイクルに代えて、図1
2(イ)(ロ)(ハ)に示すようなサイクルを設定して
もよい。図12(イ)のサイクルでは、最初に設定時間
T14(正転状態の時間に相当)の間だけ切換部材16
が正転位置Aに保持され、次に設定時間T4をかけて切
換部材16が正転位置Aから逆転位置Bに揺動操作さ
れ、切換部材16が設定時間T15(逆転状態の時間に
相当)の間だけ逆転位置Bに保持され、次に設定時間T
4をかけて切換部材16が逆転位置Bから正転位置Aに
揺動操作されて、周期T13の1回のサイクルを終了す
る(以上、第1制御手段に相当)。
及び図11(イ)(ロ)(ハ)に示すような切換部材1
6を逆転位置Bに揺動操作するサイクルに代えて、図1
2(イ)(ロ)(ハ)に示すようなサイクルを設定して
もよい。図12(イ)のサイクルでは、最初に設定時間
T14(正転状態の時間に相当)の間だけ切換部材16
が正転位置Aに保持され、次に設定時間T4をかけて切
換部材16が正転位置Aから逆転位置Bに揺動操作さ
れ、切換部材16が設定時間T15(逆転状態の時間に
相当)の間だけ逆転位置Bに保持され、次に設定時間T
4をかけて切換部材16が逆転位置Bから正転位置Aに
揺動操作されて、周期T13の1回のサイクルを終了す
る(以上、第1制御手段に相当)。
【0030】この場合、ファン9への動力を一度遮断し
ている設定時間T4(図12(イ)の中立位置参照)を
一定に保持した状態において、図12(イ)(ロ)
(ハ)に示すように、切換部材16が正転位置Aに保持
される設定時間T14,T16,T18(正転状態の時
間に相当)、並びに逆転位置Bに保持される設定時間T
15,T17,T19(逆転状態の時間に相当)の各々
を、長中短の3段階に変更可能に構成している(設定時
間T14,T15の組み合わせ、設定時間T16,T1
7の組み合わせ、設定時間T18,T19の組み合わ
せ)。これにより1回のサイクルにおいて、切換部材1
6が正転位置Aに保持される設定時間T14,T16,
T18と、切換部材16が逆転位置Bに保持される設定
時間T15,T17,T19との比を変更することがで
きる(以上、第2制御手段に相当)。この場合には、1
回のサイクルの周期T13は一定である。
ている設定時間T4(図12(イ)の中立位置参照)を
一定に保持した状態において、図12(イ)(ロ)
(ハ)に示すように、切換部材16が正転位置Aに保持
される設定時間T14,T16,T18(正転状態の時
間に相当)、並びに逆転位置Bに保持される設定時間T
15,T17,T19(逆転状態の時間に相当)の各々
を、長中短の3段階に変更可能に構成している(設定時
間T14,T15の組み合わせ、設定時間T16,T1
7の組み合わせ、設定時間T18,T19の組み合わ
せ)。これにより1回のサイクルにおいて、切換部材1
6が正転位置Aに保持される設定時間T14,T16,
T18と、切換部材16が逆転位置Bに保持される設定
時間T15,T17,T19との比を変更することがで
きる(以上、第2制御手段に相当)。この場合には、1
回のサイクルの周期T13は一定である。
【0031】〔第3別実施例〕以上の図5(イ),図1
1(イ),図12(イ)のサイクルにおいて、切換部材
16が正転位置Aに保持される設定時間T2,T9,T
14と、切換部材16が逆転位置Bに保持される設定時
間T3,T10,T15とを各々無段階に変更して、こ
の両者の比を無段階に変更できるように構成してもよ
い。
1(イ),図12(イ)のサイクルにおいて、切換部材
16が正転位置Aに保持される設定時間T2,T9,T
14と、切換部材16が逆転位置Bに保持される設定時
間T3,T10,T15とを各々無段階に変更して、こ
の両者の比を無段階に変更できるように構成してもよ
い。
【0032】前述の図6の構成において、ラジエータ8
の水温が設定温度以下であれば切換部材16を正転位置
Aに保持し続けておき、ラジエータ8の水温が設定温度
よりも高くなると、ラジエータ8の水温と設定温度との
差に基づいて、図5(イ)(ロ)(ハ),図11(イ)
(ロ)(ハ),図12(イ)(ロ)(ハ)に示すサイク
ルを繰り返して作動させるように構成し、この後にラジ
エータ8の水温が設定温度以下になれば、切換部材16
を正転位置Aに戻して保持するように構成してもよい。
図3及び図4の構造において正転用及び逆転用プーリー
17,18の位置関係を逆に設定して、正転用プーリー
17を第1伝動ベルト14の外面に押圧するように、逆
転用プーリー18を第1伝動ベルト14の内面に押圧す
るように構成してもよい。
の水温が設定温度以下であれば切換部材16を正転位置
Aに保持し続けておき、ラジエータ8の水温が設定温度
よりも高くなると、ラジエータ8の水温と設定温度との
差に基づいて、図5(イ)(ロ)(ハ),図11(イ)
(ロ)(ハ),図12(イ)(ロ)(ハ)に示すサイク
ルを繰り返して作動させるように構成し、この後にラジ
エータ8の水温が設定温度以下になれば、切換部材16
を正転位置Aに戻して保持するように構成してもよい。
図3及び図4の構造において正転用及び逆転用プーリー
17,18の位置関係を逆に設定して、正転用プーリー
17を第1伝動ベルト14の外面に押圧するように、逆
転用プーリー18を第1伝動ベルト14の内面に押圧す
るように構成してもよい。
【0033】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインのボンネット付近の縦断正面図
【図3】正転状態における切換部材、第1及び第2伝動
ベルトの状態を示す正面図
ベルトの状態を示す正面図
【図4】逆転状態における切換部材、第1及び第2伝動
ベルトの状態を示す正面図
ベルトの状態を示す正面図
【図5】切換部材の揺動操作におけるサイクルを示す図
【図6】図5に示すサイクルを作動させる際の制御の流
れを示す図
れを示す図
【図7】正転状態における切換部材、第1及び第2巻き
取り部材の状態を示す正面図
取り部材の状態を示す正面図
【図8】逆転状態における切換部材、第1及び第2巻き
取り部材の状態を示す正面図
取り部材の状態を示す正面図
【図9】切換部材、第1及び第2巻き取り部材付近の縦
断側面図
断側面図
【図10】切換部材における逆転用プーリーの支持構造
を示す断面図
を示す断面図
【図11】第1別実施例における切換部材の揺動操作の
サイクルを示す図
サイクルを示す図
【図12】第2別実施例における切換部材の揺動操作の
サイクルを示す図
サイクルを示す図
8
ラジエータ 9
ファン 24
アクチュエータ T1,T5,T8,T13,T20,T21,T22
周期 T2,T6,T7,T9,T14,T16,T18
正転状態の時間 T3,T10,T11,T12,T15,T17,T1
9 逆転状態の時間 A
正転状態 B
逆転状態
ラジエータ 9
ファン 24
アクチュエータ T1,T5,T8,T13,T20,T21,T22
周期 T2,T6,T7,T9,T14,T16,T18
正転状態の時間 T3,T10,T11,T12,T15,T17,T1
9 逆転状態の時間 A
正転状態 B
逆転状態
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 和嘉 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 林 繁樹 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内
Claims (1)
- 【請求項1】 ラジエータ(8)用のファン(9)を、
外気がラジエータ(8)を通して吸入されるように正転
駆動する正転状態(A)と、逆向きに空気が流れるよう
に逆転駆動する逆転状態(B)とに切換操作自在に構成
して、 前記ファン(9)を正転状態(A)と逆転状態(B)と
に切換操作するアクチュエータ(24)と、所定の周期
(T1),(T5),(T8),(T13),(T2
0),(T21),(T22)で前記ファン(9)が正
転状態(A)から逆転状態(B)に切換操作され再び正
転状態(A)に戻されるように前記アクチュエータ(2
4)を作動させる第1制御手段とを備えると共に、 前記ラジエータ(8)の水温を検出する水温センサーを
備え、検出される前記水温が高いと前記所定の周期(T
1),(T5),(T8),(T13),(T20),
(T21),(T22)におけるファン(9)の正転状
態(A)の時間(T2),(T6),(T7),(T
9),(T14),(T16),(T18)と逆転状態
(B)の時間(T3),(T10),(T11),(T
12),(T15),(T17),(T19)との比
を、前記逆転状態(B)の時間が長くなる側に変更し、
且つ、検出される水温が低いと前記所定の周期(T
1),(T5),(T8),(T13),(T20),
(T21),(T22)におけるファン(9)の正転状
態(A)の時間(T2),(T6),(T7),(T
9),(T14),(T16),(T18)と逆転状態
(B)の時間(T3),(T10),(T11),(T
12),(T15),(T17),(T19)との比
を、前記正転状態(A)の時間が長くなる側に変更する
第2制御手段を備えてあるラジエータ用のファンの正逆
転切換構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1416494A JP2838829B2 (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 作業車のラジエータ用のファンの正逆転切換構造 |
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1994
- 1994-02-08 JP JP1416494A patent/JP2838829B2/ja not_active Expired - Lifetime
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