JPH0722443U - 開閉器における消弧室 - Google Patents

開閉器における消弧室

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JPH0722443U
JPH0722443U JP5218193U JP5218193U JPH0722443U JP H0722443 U JPH0722443 U JP H0722443U JP 5218193 U JP5218193 U JP 5218193U JP 5218193 U JP5218193 U JP 5218193U JP H0722443 U JPH0722443 U JP H0722443U
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JP
Japan
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arc
pressure
electrode
extinguishing chamber
bushing
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Application number
JP5218193U
Other languages
English (en)
Inventor
二三男 伊藤
和道 市原
正秀 竹下
Original Assignee
エナジーサポート株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】消弧室内の圧力が所定値よりも上昇することな
く、消弧室内の圧力を適当な値にすることができて、消
弧力の低下するのを防止する。 【構成】ブッシング5に支持され、同ブッシング5に固
着された固定電極を収容するための電極収容部17と、
可動電極16の投入・開放動作時に前記両電極間に発生
するアーク熱による内部圧力の上昇に伴う冷却作用にて
アークを消滅させるための細隙部18とを備え、電極収
容部17及び細隙部18の内部圧力が所定値を越えない
ようにすべく放圧させるための放圧孔24を設ける。こ
の構成により、可動電極16の投入・開放動作時におい
て、電極収容部17及び細隙部18内の圧力が所定値を
越えても上昇した分だけ、放圧孔24から放圧される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は開閉器における消弧室に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の消弧室はブッシングあるいはブッシングに挿通された導電棒に 固着され、同導電棒に固着された固定電極を覆っている。消弧室には細隙部が設 けられ、この細隙部を介して前記固定電極に対し可動電極が接離可能に配置され ている。そして、可動電極の投入・開放動作により消弧室内の圧力が上昇される とともに、アーク発生空間の圧力が高められる。この結果、消弧媒質の絶縁耐力 が高められるとともに、冷却作用が大となり熱電離により電離度を低めて消弧力 を得ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来の消弧室においては、消弧室内の圧力上昇に伴う冷却作用にて 消弧力を得ているが、消弧室内の圧力が上昇し過ぎると、冷却作用が低下してし まい、逆に消弧力が低下してしまうという問題があった。
【0004】 この考案は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたもの であって、その目的とするところは、消弧室内の圧力が所定値より上昇し過ぎる のを防止することにより、冷却作用の低下を招くことなく、消弧力の低下を防止 することの可能な開閉器における消弧室を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本考案は、ブッシングに支持され、同ブッシング に固着された固定電極を収容するための電極収容部と、前記電極収容部に設けら れ、可動電極の投入・開放動作時に両電極間に発生するアーク熱による内部圧力 の上昇に伴う冷却作用にてアークを消滅させるための細隙部とを備えた開閉器に おける消弧室において、前記電極収容部にはその内部圧力及び細隙部内の圧力が 所定値を越えないようにすべく放圧させるための放圧部を設けたことを要旨とす るものである。
【0006】
【作用】
上記に示す構成により、可動電極の投入・開放動作に伴い、電極収容部内及び 細隙部内の圧力が上昇され、消弧媒質の絶縁耐力が高められるとともに、冷却作 用が大となり熱電離により電離度を低めてアークは消弧される。このとき、電極 収容部内及び細隙部内の圧力が上昇し過ぎても、上昇し過ぎた分の圧力は放圧部 から放圧される。この結果、電極収容部及び細隙部内は一定の圧力に保持される ので、冷却作用の低下を招くことなく、消弧力の低下するのが防止される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案を避雷器を内蔵した気中開閉器に具体化した一実施例を図面に従 って説明する。
【0008】 図5に示すように、開閉器ケース1は上部に開口する箱体2と、箱体2の上部 開口を閉塞する蓋3とから構成され、開閉器ケース1の上部に装柱用の取付け具 4が装着されている。開閉器ケース1の左右両側壁の中央部において左右に平行 に延びる3つの軸線上には、三相電路の各相電線U,V,Wに接続される3組の 電源側及び負荷側ブッシング5が互いに対向して貫通支持されている。
【0009】 電源側及び負荷側ブッシングに設けられる固定電極と消弧室は同一の構成であ るため、電源側ブッシングについてのみ説明し、負荷側については説明を省略す る。図2に示すように、前記電源側ブッシング6内の内端開口部5aには消弧室 7がゴムパッキン8を介して嵌挿されている。電源側ブッシング5内には各相電 線U,V,W端部の導電棒10が貫通され、その内端は電源側ブッシング5の開 口部5a内へ突出されている。
【0010】 図2及び図4に示すように、前記導電棒10の内端には導電金具11がワッシ ャ26を介して螺合されている。導電金具11の基端には消弧室取付金具12が 接続ボルト13にて締付固定されている。前記消弧室取付金具12の側壁には各 ブッシング5,6の配列軸線と直交する方向に沿って一対の支持片12aが突設 されている。
【0011】 導電金具11の先端には二股状をなす電源側固定電極14が一対のビス15に て締付固定されている。電源側及び負荷側固定電極14間には各組ブッシング5 ,6の配列軸線と直交する軸線の周りに一体回動可能な3個の可動電極16が配 置され、その回動に伴って、各組ブッシング5,6の固定電極14が一斉に投入 もしくは開放される。可動電極16の投入時にはその先端が固定電極14に挟入 接続される。
【0012】 なお、図示しないが、開閉器ケース1の側壁に設けたサブケースには可動電極 16を開閉動作させる駆動装置が収容されるとともに、開閉器ケース1の正面に は手動によって可動電極16を開閉操作するためのハンドルが配設されている。
【0013】 次に、消弧室7について詳細に説明する。 図1〜図3に示すように、絶縁材料からなる消弧室7は電極収容部17と細隙 部18とから構成されている。電極収容部17の基端は開口され、その内部には 前記固定電極14が収容されている。電極収容部17の側壁にはその内部と連通 した細隙部18が形成され、同細隙部18は前記可動電極9の回動方向に沿って 延出されている。前記電極収容部17の基端側外周にはその周方向に沿って延出 する位置決めフランジ19が突設されている。
【0014】 電極収容部17の正面左右両側には互いに対向位置する切欠部20が形成され ている。両切欠部20には前記位置決めフランジ19を介して一対のボルト挿通 孔21が形成され、同ボルト挿通孔21は電極収容部17の基端にかけて延出さ れている。ボルト挿通孔21内には固着ボルト23が遊挿され、同ボルト挿通孔 21内においてその内周方向に形成された段部22には固着ボルト23の頭部が 位置決め当接されている。固着ボルト23の先端は前記前記消弧室取付金具12 の支持片12aに対し消弧室7及びブッシング5,6を連結すべくナット23a にて螺着されている。そして、固着ボルト23がボルト挿通孔21内に遊挿され ていることにより、消弧室7の基端は任意の方向に対し遊動可能となっている。
【0015】 また、各ボルト挿通孔21の上方における位置決めフランジ19には放圧部と しての放圧孔24が透設され、同放圧孔24は前記ブッシング5,6の開口部5 a内と連通されている。そして、可動電極16の投入・開放動作に伴い、電極収 容部17内の圧力が所定値を越えた際には、この放圧孔24から所定値を越えた 分の圧力は所定の内部圧力になるべく放圧されるようになっている。
【0016】 各ブッシング5,6の上方において、開閉器ケース1の上部内面には各ブッシ ング5,6に対応する6個の避雷器25がその接地端にてそれぞれ固着されてい る。避雷器25の充電部には図示しない圧着端子を介してリード線27が接続さ れ、同リード線27は前記いづれか一方の放圧孔24(図3中右側の放圧孔24 )を介して前記消弧室取付金具12の接続ボルト13にて共締めされている。な お、避雷器25の充電部には絶縁カバー28が装着されている。
【0017】 次にこのように構成されたロータリ形開閉器における消弧室の作用及び効果に ついて説明する。 開閉器の投入・開放時において可動電極16と固定電極14との間にアークが 発生すると、そのアーク熱によって、電極収容部17及び細隙部18の内部圧力 が上昇される。それとともに、電極収容部17内の圧力が高められる。そして、 消弧媒質の絶縁能力が高められるとともに、冷却作用が大となり熱電離により電 離度を低めるので、固定電極14及び可動電極16間に発生したアークは消滅さ れる。このとき、電極収容部17内の圧力が上昇して所定値を越えた場合には上 昇した分の圧力が放圧孔24から放圧され、同電極収容部17内の圧力は所定値 に保持される。従って、消弧室7内は適度な圧力に保持されることにより、冷却 作用の低下を招くことなく安定した消弧力が得られる。
【0018】 また、開閉器の投入時において、可動電極16が回動されるとともに、その先 端は細隙部18を介して電極収容部17内に挿入されて固定電極14に挟入接続 される。このとき、消弧室7の基端は各ブッシング5,6に対し任意の方向へ揺 動され、可動電極16が細隙部18内に挿入された際の衝撃が緩衝される。
【0019】 従って、消弧室7には電極収容部17及び細隙部18と外部とを連通する放圧 孔24を設けたことにより、可動電極16の投入動作に伴い電極収容部17内の 圧力が所定値を越えるのを防止することができて、冷却作用を低下させることな く安定した消弧力を得ることができる。
【0020】 また、放圧孔24は電極収容部17内の上昇した圧力を放圧させる以外に、避 雷器25の充電部からのリード線27を導体金具11に接続するための導入口と して兼用した。この構成により、リード線を導入口を別に設ける必要がないので 、消弧室7の構造を簡素化することができる。
【0021】 さらに、消弧室7の基端は各ブッシング5,6に対し任意の方向へ遊動可能に 連結されている。このため、投入動作時において可動電極16が消弧室7の細隙 部18に挿入されても、消弧室7の基端は任意の方向に遊動することにより緩衝 できて、破損したりすることを防止することができる。
【0022】 なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、本考案の趣旨から逸脱し ない範囲で以下のように適宜変更してもよい。 (1)例えば、図6及び図7に示すように、上記実施例に示す消弧室取付金具 12及び導電金具11の代わりに以下のものに変更してもよい。すなわち、アン グル状をなす導電金具33の基端には各相電線U,V,W端部の導電棒34をワ ッシャ35、ナット36及びスプリングワッシャ37を介して締付ナット38に て固定してもよい。また、導電金具33の基端から折曲された折曲部に対して消 弧室取付金具39をビス40にて螺着してもよい。そして、この消弧室取付金具 39にはブッシング5,6の配列軸線と直交する軸線方向に沿って前記実施例で 示した消弧室7の固着ボルト23の先端を螺合させる構造にしてもよい。
【0023】 (2)上記実施例ではケース入りロータリ形の開閉器に応用したが、このタイ プの開閉器以外に、ケースを省略した露出形開閉器に具体化してもよい。 (3)前記消弧室7の放圧孔24の開口面積は必要に応じて任意の大きさに変 更してもよい。また、放圧孔24の形状も三角状、楕円状、四角状等いかなる形 状に変更してもよい。
【0024】 (4)上記実施例では位置決めフランジ19に放圧孔24を設けたが、電極収 容部17もしくは細隙部18の任意箇所に放圧孔24を設けてもよい。
【0025】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、消弧室内の圧力が所定値より上昇し過ぎ るのを防止することにより、冷却作用の低下を招くことなく、消弧力の低下する のを防止することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した消弧室であって、図3のB
−B断面図である。
【図2】同じく、図3のA−A断面図である。
【図3】同じく、消弧室の正面図である。
【図4】同じく、消弧室内における電極部を示す拡大斜
視図である。
【図5】同じく、開閉器の内部を示す断面図である。
【図6】他の実施例を示す消弧室の側断面図である。
【図7】同じく、消弧室内における電極部を示す拡大斜
視図である。
【符号の説明】
5…ブッシング、6…ブッシング、7…消弧室、14…
固定電極、16…可動電極、24…放圧孔(放圧部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブッシングに支持され、同ブッシングに固
    着された固定電極を収容するための電極収容部と、 前記電極収容に設けられ、可動電極の投入・開放動作時
    に両電極間に発生するアーク熱による内部圧力の上昇に
    伴う冷却作用にてアークを消滅させるための細隙部とを
    備えた開閉器における消弧室において、 前記電極収容部にはその内部圧力及び細隙部内の圧力が
    所定値を越えないようにすべく放圧させるための放圧部
    を設けたことを特徴とする開閉器における消弧室。
JP5218193U 1993-09-27 1993-09-27 開閉器における消弧室 Pending JPH0722443U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11149840A (ja) * 1997-11-13 1999-06-02 Energy Support Corp 開閉器の電極
JP2015133263A (ja) * 2014-01-14 2015-07-23 エナジーサポート株式会社 開閉器
JP2021005487A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 株式会社ダイヘン 開閉器、及び開閉器の製造方法

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