JP2507389Y2 - 懸垂型避雷碍子を備えた複列懸垂碍子連の捻回防止具 - Google Patents

懸垂型避雷碍子を備えた複列懸垂碍子連の捻回防止具

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JP2507389Y2
JP2507389Y2 JP1991079046U JP7904691U JP2507389Y2 JP 2507389 Y2 JP2507389 Y2 JP 2507389Y2 JP 1991079046 U JP1991079046 U JP 1991079046U JP 7904691 U JP7904691 U JP 7904691U JP 2507389 Y2 JP2507389 Y2 JP 2507389Y2
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metal fitting
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正道 石原
博 平子
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NGK Insulators Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は懸垂型避雷碍子を備え
た複列懸垂碍子連の捻回防止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、送電線路においては、鉄塔の支
持アームに対し接地側吊下金具ユニット及び連結ヨーク
を介して通常の懸垂碍子を多数直列に連結した懸垂碍子
連を複数並列に連結吊下し、両懸垂碍子連の課電側には
課電側の連結ヨーク及び課電側吊下金具ユニットを介し
て送電線を支持するようにしている。このように懸垂碍
子連を複列に設けるのは送電線路の電圧階級が大きくな
り、懸垂碍子連が長くなると、機械的強度が不足するた
めである。又、複列の懸垂碍子連を使用した場合には、
風圧あるいは地震時の鉄塔振動や電線動揺などに起因す
る碍子連相互の衝突を防止するため、従来例として実公
昭59−24090号公報に示すような懸垂碍子連相互
の衝突を防止する多連懸垂碍子装置が提案されている。
この装置はほぼ平衡に配列された複数の懸垂碍子連の所
定の高さ位置に懸垂碍子のキャップ金具に着脱自在にし
た挟着金具ユニットを対向して設け、この挟着金具ユニ
ット間を連結金具で連結したものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
碍子装置は、懸垂碍子のキャップ金具を挟着する挟着金
具ユニットを構成する一対の挟着リング片がそれそれ半
円弧状になっていたので、並列に配置された相隣なる碍
子連相互の衝突を防止することはできるが、懸垂碍子連
自体の捻じれを防止することはできないという問題があ
った。
【0004】ところで、近年、前記両懸垂碍子連のう
ち、少なくとも一方の懸垂碍子連を構成する懸垂碍子の
碍子本体に取付筒部を形成し、該筒部に電圧−電流特性
が非直線性の酸化亜鉛を主材とする抵抗素子を収容した
懸垂型避雷碍子を使用することが行われるようになって
いる。この場合には、碍子本体の笠部に抵抗素子の取付
筒部が突出しているので、前述した従来の挟着金具ユニ
ットによりキャップ金具の下端外周部をクランプするこ
とができなくなり、碍子連相互の衝突を防止するための
間隔保持具の装着を行なうことができないという問題が
ある。
【0005】前述した懸垂碍子の捩じれは、例えば12
t用の懸垂型避雷碍子(ボールソケット型)での測定で
は、最大で約8度であり、最悪時は十数個連で90度程
傾くことになる。従って、前記懸垂型避雷碍子の碍子本
体を平面形楕円状に形成してその長径部に抵抗素子を収
容し、短径部を他の懸垂碍子連に対向させることにより
複列碍子連の既設の連結ヨークを使用して懸垂型避雷碍
子連を装着できるように工夫しても、懸垂型避雷碍子連
の捻じれにより碍子連相互の絶縁間隔が短くなるので、
実際には既設の連結ヨークを使用できないことになる。
【0006】この考案の目的は懸垂型避雷碍子を備えた
碍子装置に捻回防止具を適用することができるととも
に、風圧や地震などの振動による懸垂型避雷碍子連の
心軸線の周りでの捻回(回動)を防止することができる
懸垂型避雷碍子を備える複列懸垂碍子連の捻回防止具を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するため、第1挟着金具ユニットと第2挟着金具ユニ
ットを連結部材により連結し、前記両挟着金具ユニット
の少なくとも一方の挟着金具ユニットを、懸垂型避雷碍
子のキャップ金具を迂回して環状に配置される第1挟着
リング片及び第2挟着リング片と、両リング片にそれぞ
れ設けられ、かつ前記キャップ金具に設けられた回り止
め部係合される一対の圧接板と、前記両挟着リング片
を互いに連結する連結手段とにより構成し、前記回り止
め部と圧接板の係合により懸垂型避雷碍子の中心軸線の
周りでの回動を阻止するようにしている。
【0008】
【作用】この考案は上記手段をとったことにより、挟着
金具ユニットを構成する第1挟着リング片と第2挟着リ
ング片とにそれぞれ設けた圧接板懸垂型避雷碍子のキ
ャップ金具の回り止め部に係合されるので、風や地震な
どの振動による懸垂型避雷碍子連の中心軸線の周りでの
捻回が防止される。
【0009】
【実施例】以下、この考案を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図4に示すように鉄塔の支持アー
ム1には上部吊下金具ユニット2を介して連結ヨーク3
が水平に支持され、該連結ヨーク3の左右両端部には通
常懸垂碍子連4と懸垂型避雷碍子連5が互いに平行に吊
下されている。前記両碍子連4,5の下端部には下部連
結ヨーク6が水平に支持され、該ヨーク6の下部には下
部吊下金具ユニット7を介して送電線8が装着されてい
る。
【0010】前記通常懸垂碍子連4を構成する個々の懸
垂碍子4Aは、碍子本体9と、その中央上部に嵌合固定
したソケットクレビス10aを有するキャップ金具10
と、下部に突出され、下側に位置する懸垂碍子4Aのソ
ケットクレビス10aに係合され、かつ連結ピンにより
連結されるピン金具11とにより形成されている。又、
懸垂型避雷碍子連5を形成する懸垂型避雷碍子5Aは、
前記碍子本体9を図2の平面に示すように楕円形状にす
るとともに、該碍子本体9の2箇所に取付筒部12を形
成し、前記取付筒部12の内部に電圧−電流特性が非直
線性の酸化亜鉛を主材とする抵抗素子13を収容し、キ
ャップ状の電極蓋14により取付筒部12の上下両端開
口部を密封している。又、前記キャップ金具10の下側
寄りには取付台座16を介してアーク誘導板17がボル
トにより締付け固定されている。そして、万一抵抗素子
13に過大な雷サージ電流が流れて導通破壊した場合
に、そのアークを外側に導いて図4に示す連結ヨーク
3,6に取り付けたアークホーン19,20に導き、碍
子連の沿面閃絡時の焼損を抑制するようにしている。
【0011】さらに、キャップ金具10の下端外周には
懸垂型避雷碍子5Aが劣化して交換する必要が生じた場
合に、碍子交換器のクランプ爪(図示略)を係合する補
強リブ18が左右2箇所に互いに平行に突出形成されて
いる。
【0012】図4に示すように両碍子連4,5の所定高
さ位置には懸垂碍子連5の捻回防止具21が装着されて
いる。この捻回防止具21は図1及び図2に示すように
前記通常懸垂碍子4Aのキャップ金具10に嵌合固定さ
れる第1挟着金具ユニット22と、懸垂型避雷碍子5A
のキャップ金具10に形成した補強リブ18に嵌合固定
される第2挟着金具ユニット23と、前記両ユニット2
2,23を連結する連結部材24とから構成されてい
る。
【0013】前記第1挟着金具ユニット22はキャップ
金具10の外周に係合される半円弧状をなす第1挟着リ
ング片25,第2挟着リング片26を互いに軸27によ
り開閉可能に連結するとともに、両挟着リング片25,
26の先端部間を締付ボルト28とナット29により連
結し、キャップ金具10の下端突条部を挟着可能であ
る。前記第1挟着リング片25にはアーム部30が一体
に形成され、該アーム部30は前記連結部材24の一端
部に対しボルト31とナット32により相対回動可能に
連結されている。
【0014】又、前記第2挟着金具ユニット23は、図
3に示すように、第1挟着リング片33と第2挟着リン
グ片34の対向端部に折曲げ形成したボス部35,36
をそれぞれ連結手段としてのボルト37とナット38に
より連結するとともに、両挟着リング片33,34の下
部に圧接板39,40を一体に形成している。そして、
該圧接板39,40の下端部に形成した係合凹部39
a,40aを前記キャップ金具10に一体形成された補
強リブ18に係合した状態で両圧接板39,40により
キャップ金具10を挟着するようにしている。前記第1
挟着リング片33にはアーム部41が一体に形成され、
該アーム部41は前述した連結部材24に対しボルト4
2とナット43により回動可能に連結されている。
【0015】次に、前記のように構成した懸垂型避雷碍
子装置について、その作用を説明する。図4において、
送電線8に雷サージ電流が侵入すると、この電流は下部
吊下金具ユニット7、連結ヨーク6を経て懸垂型避雷碍
子連5の各抵抗素子13を流れるとともに、上部連結ヨ
ーク3、上部吊下金具ユニット2を経て支持アーム1に
至り、大地に放電される。又、その後生じる続流電流は
前記抵抗素子13の抵抗値の復元により抑制遮断され、
地絡事故が未然に防止される。
【0016】前記実施例では、捻回防止具21を両碍子
連4,5間に装着したので、懸垂型避雷碍子連5が風圧
や地震時の振動により捻回しようとした場合、懸垂型避
雷碍子5Aのキャップ金具10に一体形成した補強リブ
18が、第2挟着金具ユニット23の両挟着リング片3
3,34により挟着されているので、キャップ金具10
のクレビス10aとピン金具11との係合部の寸法公差
による捻回が防止される。このため、懸垂型避雷碍子連
5は常に正常な状態に保持され、避雷碍子5Aのアーク
誘導板17と対応して常にアークホーン19,20が上
下位置に保持され、予期しない大規模の雷サージ電流が
侵入して万一抵抗素子13が導通破壊された場合にもそ
のアークをアーク誘導板17により捕捉して、アークホ
ーン19,20へ速やかに誘導することができる。
【0017】このように前記実施例では回り止め部とし
ての一対の補強リブ18,18に圧接板40,40が係
合されて、懸垂型避雷碍子連5の中心軸線の回りでの捻
回が阻止されるので、楕円状の碍子本体9が正常位置に
保持され、通常懸垂碍子連4と避雷碍子連5との絶縁間
隔が短くなることはなく、この結果、既設の連結ヨーク
3,6を利用することができる。又、万一懸垂型避雷碍
子が導通破壊された場合に放出アークの方向を安定化し
て隣接する碍子連への閃絡事故を未然に防止してその碍
子連の焼損を防止でき装柱状態を安定化することができ
る。
【0018】さらに、前記捻回防止具21を両碍子連
4,5の中間高さ位置に連結することにより、碍子連
4,5相互間の接触防止が行われるとともに、懸垂型避
雷碍子連5の課電側と接地側との電位分担の急激な変化
率を、通常懸垂碍子連4の緩やかな電圧分担率とほぼ同
じような変化率に低減することができる。
【0019】なお、この考案は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することもできる。 (1)通常の懸垂碍子4Aと懸垂型避雷碍子5Aとを組
み合わせて直列の懸垂碍子連を形成し、これを複数並列
に連結吊下したものにおいて、前記捻回防止具21を異
なる碍子連の懸垂型避雷碍子5Aの電気的接続を行なう
導体として兼用させること。
【0020】(2)前記連結部材24の材質を合成樹脂
などの絶縁材により構成すること。 (3)捻回防止具21を耐張型避雷碍子装置に適用した
り、第1挟着金具ユニット22も第2挟着金具ユニット
23と同様に構成して複連避雷碍子装置に適用したり、
その他各部の構成を任意に変更して具体化すること。
【0021】
【考案の効果】以上詳述したように、この考案は懸垂型
避雷碍子を備えた碍子装置に捻回防止具を適用すること
ができるとともに、風圧や地震などの振動による懸垂型
避雷碍子連のその中心軸線の回りでの捻回を確実に防止
することができ、万一懸垂型避雷碍子が導通破壊された
場合に放出アークの方向を安定化して他の碍子連への閃
絡事故を未然に防止することができ、隣接する碍子連の
焼損を防止して装柱状態を安定化することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案を具体化した捻回防止具の使用状態
を示す正面図。
【図2】 図1の平面図。
【図3】 捻回防止具の要部の拡大分解斜視図。
【図4】 懸垂型避雷碍子装置全体を示す正面図。
【符号の説明】
10 キャップ金具、12 取付筒部、13 抵抗素
子、18 回り止め部としてのリブ、21 捻回防
止具、22 第1挟着金具ユニット、23 第2挟着金
具ユニット、24 連結部材、33 第1挟着リング
片、34 第2挟着リング片、35,36 ボス部、3
7 連結手段としてのボルト、38 ナット、39,4
0 圧接板、39a,40a 係合凹部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1挟着金具ユニットと第2挟着金具ユ
    ニットを連結部材により連結し、前記両挟着金具ユニッ
    トの少なくとも一方の挟着金具ユニットを、懸垂型避雷
    碍子のキャップ金具を迂回して環状に配置される第1挟
    着リング片及び第2挟着リング片と、両リング片にそれ
    ぞれ設けられ、かつ前記キャップ金具に設けられた回り
    止め部係合される一対の圧接板と、前記両挟着リング
    片を互いに連結する連結手段とにより構成し、前記回り
    止め部と圧接板の係合により懸垂型避雷碍子の中心軸線
    の周りでの回動を阻止するようにしたことを特徴とする
    懸垂型避雷碍子を備えた複列懸垂碍子連の捻回防止具。
JP1991079046U 1991-09-30 1991-09-30 懸垂型避雷碍子を備えた複列懸垂碍子連の捻回防止具 Expired - Lifetime JP2507389Y2 (ja)

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