JPH0722435Y2 - 格子状踏板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、断面Ｔ字形のバーを使用した格子状踏板に関
するものである。

（産業上の利用分野） 従来から、断面Ｔ字形のバーを使用した玄関マット、溝
蓋等に使用される格子状踏板は種々あるが、そのいずれ
も踏面となるバーの上面が水平であったため、雨水等で
濡れた場合、水がその水平面に皮膜のようになって残
り、この上を歩く人の足が滑って転倒するような事故が
起こる危険性があり、また、バーの水平部と垂直部の交
差する部分は直角になっていたため、この交差する部分
に水が溜まって細菌が繁殖して不衛生であるという問題
点があった。

（考案の目的） 本考案は、上記従来技術の問題点を解決するために、格
子状踏板を構成するバーの踏面となる部分を水が残らな
いような湾曲形状とし、バーの水平部と垂直部の交差す
る部分をアール状に面取りしてこの部分に水が溜まらな
いようにした格子状踏板を提供することを目的とするも
のである。

（考案の開示） 本考案に係る格子状踏板は、複数の断面Ｔ字形のバー１
…１を、水平部1₁…1₁が上方となるようにそれぞれ平行
に配列し、それぞれのバー１…１を適宜連結して水平部
1₁…1₁上面を踏面1₂…1₂として成る格子状踏板に於い
て、前記バー１の踏面1₂を、中央部が山部となり左、右
に下がる湾曲形状とすると共に、バー１の水平部1₁と垂
直部の交差部1₃をアール状に面取りしたことを特徴とす
るものである。

尚、図中、３、３は、バー１…１の端面を保護する枠板
である。

（考案の作用、効果） 本考案に係る格子状踏板を厨房や浴室の溝蓋として使用
する場合、水がかかって踏面1₂…1₂が濡れても踏面の
左、右が下がる湾曲形状をしているため、水はこの湾曲
面に沿って下方に落下し、踏面の表面に水の皮膜のよう
なものが形成されず、何時も乾いた状態となるもので、
従来の格子状踏板のように踏面に水が残って足が滑ると
いうような不都合が解消され、転倒事故を未然に防止す
ることができるだけでなく、バーの水平部と垂直部の交
差部をアール状に面取りしているため、従来の面取りし
ていないバーのように直角の交差部に水が溜まって細菌
が繁殖するというような不衛生さを解消することができ
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施態様を例示するもので、 第１図は、本考案に係る格子状踏板の一部切裁斜視図で
ある。 第２図は、第１図Ａ−Ａ線に於ける拡大断面図である。 第３図は、格子状踏板を構成するバーの端面図である。 １……バー、1₁……水平部、1₂……踏面、1₃……交差
部、２……ボルト、３……枠板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の断面Ｔ字形のバー１…１を、水平部
   1₁…1₁が上方となるようにそれぞれ平行に配列し、それ
   ぞれのバー１…１を適宜連結して水平部1₁…1₁上面を踏
   面1₂…1₂として成る格子状踏板に於いて、前記バー１の
   踏面1₂を、中央部が山部となり左、右に下がる湾曲形状
   とすると共に、バー１の水平部1₁と垂直部の交差部1₃を
   アール状に面取りしたことを特徴とする格子状踏板。