JPH0722384U - 冷蔵庫の野菜容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 野菜容器用トレイの後面立上がり部を大きく
する。 【構成】 野菜容器用トレイ１６は、野菜容器の底面の
形状に相応した外径の平板部２０と、野菜容器の前壁お
よび後壁の立ち上がり角度に合わせた角度で、同平板部
２０の前後の両端に接続する前面立上り部２２および後
面立上り部２３でなり、同平板部２０および立上り部に
備える複数の貫通孔２１と、同平板部２０および立上が
部の下面に備える突起２４とでなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、野菜を新鮮な状態で長期保存するため、底部に野菜容器用トレイを 備えた冷蔵庫の野菜貯蔵容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３を参照に、従来の野菜容器を説明する。１は冷蔵庫本体で、外箱２と内箱 ３および断熱材４により構成されている。５は野菜室専用ドアで、６は冷蔵室ド アである。７は野菜室で冷蔵庫８とは仕切り板９によって仕切られている。１０ は上面を開口した野菜容器で、野菜室専用ドア５に固定されたフレーム１１に取 付けてある。１２は上記野菜室容器１０の上面開口部に密接するように設けられ た蓋体である。１４は前記野菜室７を冷却する冷気を送風するダクトで、同野菜 室７の背面壁に設けた冷気吹き出し口１５に接続する。１６は前記野菜容器１０ の底部に置かれるトレイである。１７は上記野菜室容器１０の後部側壁に複数条 、縦に設けられた溝である。１８は上記野菜室の後部下方の機械室に設けられた 圧縮機である。 次にこの野菜容器１０の働きについて説明する。野菜容器１０内部は密閉され 、保存している野菜から蒸散する水分のため高湿度状態に保たれるので、同野菜 容器１０の底部には、例えば、後部側壁の溝１７をつたわり結露の水滴が流れ落 ちて結露水が集まる状態となる。 従って、トレイ１６を置き、野菜が溜まり水に漬からないようにしていた。 ところが、前記冷気吹き出し口１５に向き合う野菜容器１０の後部側壁には、 結露が特に顕著であり、その部分に接する野菜に水滴が付着し、野菜が傷んだり 、腐敗が起こる問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、保存する野菜が野菜容器の後部側 壁あるいは底部に結露する水滴に触れないようにした冷蔵庫の野菜容器を提供す ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、底部に集まった結露水に野菜が接触しないように 同野菜容器の底から野菜を離して保持するトレイを備えた冷蔵庫の野菜容器にお いて、 前記トレイが野菜容器の底面の形状に相応した外形の平板部と、同平板部の前 後端に接続する前面立上り部および後面立上り部と、同平板部および立上り部に 備える複数の貫通孔と、同平板部および立上が部の下面に備える突起とでなる。

【０００５】

【作用】

以上のように構成したので、トレイの下面に備える突起が野菜容器底面に集ま る結露水面より上方に平板部を支持するとともに、同突起が後面立上り部を野菜 容器の後部側壁から離した状態で支持する。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案による冷蔵庫の野菜容器について、図を用いて詳細に説明する。 図１および図２に示すように、本考案による冷蔵庫の野菜容器では、野菜容器 １０の底面の形状に相応した外径の平板部２０と、野菜容器の前壁および後壁の 立ち上がり角度に合わせた角度で、同平板部２０の前後の両端に接続する前面立 上り部２２および後面立上り部２３でなり、同平板部２０および立上り部に備え る複数の貫通孔２１と、同平板部２０および立上が部の下面に備える突起２４と でなる。

【０００７】 水蒸気がほぼ飽和状態にある野菜容器１０の後部側壁に、冷気吹き出し口１５ から冷風が吹き当たり、同後部側壁の内側に多量の結露が発生する。 また、結露水は、例えば、後部側壁の溝１７をつたわり、流れ落ち、野菜容器 １０の底部に集まる。 トレイ１６の下面に備える突起２４が、野菜容器１０の底面に集まる結露水面 より上方にトレイ１６の平板部２０を支持するとともに、同突起２４が後面立上 り部２３を野菜容器１０の後部側壁から離した状態で支持するので、トレイ１６ の上に置かれた野菜は結露水に接触することから免れる。 尚、突起２４は、例えば、円柱あるいは角柱形状のものをトレイ１６の下面に 多数配置しても良く、また壁（リブ）形状のものを複数並べてトレイ１６の下面 に配置しても良い。 また、野菜容器１０の後部側壁に結露水を排水する溝１７を備えていない場合 、トレイ１６は平板部２０のみならず後面立上り部２３にも突起２４を備える構 造であっても良い。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は野菜容器に保存する野菜が、同野菜容器の後部 側壁あるいは底部に結露する水滴に触れないようにした冷蔵庫の野菜容器を提供 する。 従って、野菜容器の底部に集まる結露水および野菜容器の後部側壁の結露に、 保存する野菜が接するため水滴が付着し、野菜が傷んだり、腐敗が起こる従来の 問題を防止できるメリットがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による冷蔵庫の野菜容器の実施例断面図
である。

【図２】本考案による冷蔵庫の野菜容器の底部に置かれ
るトレイの実施例斜視図である。

【図３】従来の冷蔵庫の野菜容器の実施例断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 冷蔵庫本体 ２ 外箱 ３ 内箱 ４ 断熱材 ５ 野菜室専用ドア ６ 冷蔵室ドア ７ 野菜室 ８ 冷蔵庫 ９ 仕切り板 １０ 野菜容器 １１ フレーム １２ 蓋体 １４ ダクト １５ 冷気吹き出し口 １６ トレイ １７ 溝 １８ 圧縮機 ２０ 平板部 ２１ 貫通孔 ２２ 前面立上り部 ２３ 後面立上り部 ２４ 突起

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底部に集まった結露水に野菜が接触しな
   いように同野菜容器の底から野菜を離して保持するトレ
   イを備えた冷蔵庫の野菜容器において、 前記トレイが野菜容器の底面の形状に相応した外形の平
   板部と、同平板部の前後端に接続する前面立上り部およ
   び後面立上り部と、同平板部および立上り部に備える複
   数の貫通孔と、同平板部および立上が部の下面に備える
   突起とでなることを特徴とする冷蔵庫の野菜容器。
2. 【請求項２】 上記トレイの後面立上り部の高さを前面
   立上り部の高さより大きな形状とした請求項１記載の冷
   蔵庫の野菜容器。
3. 【請求項３】 複数の柱形状をした、上記突起を備える
   請求項１記載の冷蔵庫の野菜容器。
4. 【請求項４】 複数の列に並ぶ壁形状をした、上記突起
   を備える請求項１記載の冷蔵庫の野菜容器。
5. 【請求項５】 上記トレイの平板部の下面にだけ突起を
   備える請求項１記載の冷蔵庫の野菜容器。