JPH0722340Y2 - スライディングルーフの駆動構造 - Google Patents

スライディングルーフの駆動構造

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JPH0722340Y2
JPH0722340Y2 JP10633189U JP10633189U JPH0722340Y2 JP H0722340 Y2 JPH0722340 Y2 JP H0722340Y2 JP 10633189 U JP10633189 U JP 10633189U JP 10633189 U JP10633189 U JP 10633189U JP H0722340 Y2 JPH0722340 Y2 JP H0722340Y2
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JP
Japan
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sliding roof
motors
wires
motor
spiral
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JP10633189U
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秀実 佐野
勇雄 中島
雅弘 石井
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、複数のモータを用いてスライディングルーフ
を円滑に駆動するように構成されたスライディングルー
フの駆動構造に関する。
従来の技術 従来、スライディングルーフの駆動構造とては、第7図
に示したものが提案されている(実開昭63-123317号公
報参照)。すなわち、車体1のルーフ2には開口部3が
設けられており、該開口部3にはスライディングルーフ
4が開閉自在に取り付けられている。該スライディング
ルーフ4の両側部には、一対の駆動ワイヤたるスパイラ
ル状ワイヤ5,5が連係されており、該スパイラル状ワイ
ヤ5,5は屈曲部8を介してバックパネル6の内側に延設
されている。
該バックパネル6の内側略中央部には、モータ7が取り
付けられており該モータ7に設けられた図示しない歯車
機構には、前記スパイラル状ワイヤ5,5の端末部が噛合
されている。
かかる構造において、前記モータ7が作動すると、スパ
イラル状ワイヤ5,5が進退駆動され、該スパイラル状ワ
イヤ5,5を介して、前記スライディングルーフ4が車体
1の前後方向に駆動され、これによって該スライディン
グルーフ4の開閉がなされるものである。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の構造にあっては、一対
のスパイラル状ワイヤ5,5を単一のモータ7により進退
駆動するように構成されていることから、前記モータ7
は、単一でスライディングルーフ2を駆動することが可
能な、高出力を有するものを用いることが必要となる。
しかも、スライディングルーフ2の両側部に連係された
一対のスパイラル状ワイヤ5,5を単一のモータ7により
駆動するためには、前記屈曲部8を設けることにより、
各スパイラル状ワイヤ5,5を前記略中央部に設けられた
モータ7に連係させる必要があることから、前記屈曲部
8においてスパイラル状ワイヤ5の駆動抵抗が増大して
しまう。よって前記モータ7は、該駆動抵抗を考慮し
て、さらに高出力を有するものを用いる必要性があるこ
とから、モータ7が一層大型化し、前記バックパネル6
内側のラゲッジスペースが大幅に犠牲になるのみなら
ず、前記駆動抵抗によってモータ7の消費電力が増大す
る不利が生じてしまう。
無論、各スパイラル状ワイヤ5,5を個別のモータで駆動
するように構成すれば、スライディングルーフ4を分担
して駆動することができ、モータを小型化して例えば車
体1両側に設けられているリアピラー9内に各々配置す
ることが可能となり、これにより前記ラゲージスペース
の拡大を図ることができる。
しかも、リアピラー9内にモータを配置すれば、屈曲部
8を介することなく、スパイラル状ワイヤ5,5がスライ
ディングルーフ4から直線的に延出する部位において、
進退駆動するも可能となることから、これによりモータ
の消費電力の低減させることも可能となる。
しかし、このように一対のスパイラル状ワイヤ5,5を、
個別のモータで進退駆動すると、スライドガイドレール
と駆動伝達部材との間、スライディングルーフとシール
部材との間での左右の摺動抵抗の差、各スパイラル状ワ
イヤ5,5の摺動抵抗の相違、あるいは各モータの特性の
相違に起因して、各スパイラル状ワイヤ5,5の進退速度
に誤差が生じてしまうことから、スライディングルーフ
4が一側部と他側部とで異なる速度で駆動されることと
なり、円滑な開閉が不可能となるものであった。
本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたもの
であり、モータの小型化および省電力化を図るととも
に、複数のモータを用いて円滑にスライディングルーフ
を開閉させることを可能にしたスライディングルーフの
駆動構造を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 前記課題を解決するために本考案にあっては、車体ルー
フに開口部が設けられ、該開口部に開閉自在なスライデ
ィングルーフが設けられるとともに、該スライディング
ルーフに一対の駆動用ワイヤが連係され、該駆動用ワイ
ヤを進退駆動して、前記スライディングルーフを開閉す
る構造において、前記各ワイヤを各々進退駆動する一対
のモータが設けられる一方、該一対のモータよりも車体
の後方にて前記両駆動用ワイヤに噛合するギヤが設けら
れるとともに、該ギヤを駆動する補助モータが設けられ
ている。
作用 前記構成において、一対の駆動用ワイヤが個別のモータ
によって進退駆動されることにより、スライディングル
ーフは各モータにより分担して駆動されることから、小
型のモータであっても確実にスライディングルーフの開
閉を行い得る。又、このように一対の駆動用ワイヤが各
々個別のモータで駆動されることにより、該モータの取
り付け位置が自在となり、駆動用ワイヤがスライディン
グルーフから直線的に延出する部位に、モータを取り付
けることにより、駆動抵抗は低減する。
また、前記一対のモータとともに、補助モータを作動さ
せると、両ワイヤが同一のギヤによって駆動されること
により、両駆動用ワイヤの進退速度が同期する。したが
って、前記各駆動用ワイヤの摺動抵抗、および各モータ
の特性が異なっても、各駆動用ワイヤは等速度をもって
進退し、該駆動用ワイヤの等速度進退に伴って、スライ
ディングルーフは開閉する。
実施例 以下、本考案の一実施例について図面に従って説明す
る。すなわち、第2図に示したように車体1にはルーフ
2が設けられており、該ルーフ2の後端両側部には、斜
状に延在するリアピラー9が接合されている。該リアピ
ラー9には、リアウインドウ10が装着されており、一方
前記ルーフ2には開口部3が設けられている。
該開口部3の左右に存在するルーフサイドレール部13内
側には、第1図に示したフレーム11が取り付けられてお
り、該フレーム11の相対向する部位には、車体前後方向
延在するレール12,12が設けられている。該レール12,12
には、一対の駆動用ワイヤたるスパイラル状ワイヤ5,5
が係止されたリンク15,15に設けられている図外のスラ
イドガイド部材が車体前後方向に摺動自在に嵌合されて
いる。該リンク15,15の先端部はブラケット14に枢着さ
れている。該ブラケット14には、前記開口部3を閉鎖し
得る形状のスライディングルーフ4が固定されている。
前記レール12,12とリンク15,15とスライドガイド部材に
より、スライディングルーフ4が前部にあるとき上下方
向に動き、それ以外では前後方向にスライドするように
なされている(細部省略)。前記スパイラル状ワイヤ5
は、第3図に示したように、中心部のワイヤ本体17と該
ワイヤ本体17の周面に巻装された螺旋状部材18、および
該螺旋状部材18を包囲するケーシング(図示せず)とか
らなり、中程部において車体両側の各リアピラー9内に
配索されている。該リアピラー9内には、モータ19,19
が配置されており、該モータ19には、第3図に示したよ
うに、螺旋状部材18に噛合する筒状ギヤ16が設けられて
いる。
他方、第4図に示したように前記車体1の後部床面を形
成するリアフロアパネル20には、タイヤ収納用凹部21が
設けられており、該タイヤ収納用凹部21の起立壁22に
は、補助モータ23が取り付けられている。該補助モータ
23は、第5図に示したように回転軸24に固着された平ギ
ヤ25を有し、該平ギヤ25には前記各スパイラル状ワイヤ
5,5の螺旋状部材18が噛合され、これにより各スパイラ
ル状ワイヤ5,5は平ギヤ25を介して相互に干渉してい
る。
以上の構成にかかる本実施例において、第2図に示した
スライディングルーフ4が開口部3を閉鎖している閉状
態から、乗員が図示しない開時用スイッチを操作する
と、前記両モータ19,19と補助モータ23とが同時作動す
る。これにより、前記筒状ギヤ16が正回転して、スパイ
ラル状ワイヤ5は車体後方(第1図矢示イ方向)に後退
駆動され、該スパイラル状ワイヤ5に連係されているブ
ラケット14は先ず下方に下がり次に同方向に移動する。
このとき、前述のように補助モータ23も各モータ19,19
と同時に作動しており、補助モータ23の回転軸24に固着
されている平ギヤ25には、各スパイラル状ワイヤ5,5の
螺旋状部材18が噛合されていることから、各スパイラル
状ワイヤ5,5の後退時の速度は、平ギヤ25の回転速度に
より規制され同期するとともに、前記各モータ19,19の
回転速度もこれに同期する。
このため、各スパイラル状ワイヤ5,5の摺動抵抗、及び
各モータ19,19の特性に相違があっても、各スパイラル
状ワイヤ5,5は同期して後退駆動され、これにより一側
部のブラケット14と他側部のブラケット14とが等速後退
し、よってスライディングルーフ4は円滑に開作動す
る。
したがって、このようにスライディングルーフ4を、各
々個別のモータ19,19で支障なく円滑に分担して駆動す
ることが可能となることから、該モータ19,19を小型化
して、第2図に示したようにリアピラー9内に配置する
ことが可能となり、これによって、前述したバックパネ
ル6内側のラゲッジスペースを充分に確保することがで
きる。
又、各モータ19,19をリアピラー9内に配置することに
より、各スパイラル状ワイヤ5,5を屈曲部8(第7図参
照)を介することなく、スライディングルーフ4から直
線的に延出する部位において駆動し得ることから、スパ
イラル状ワイヤ5,5の駆動抵抗が減少し、両モータ19,19
の消費電力を低減させることができる。
そして、該両モータ19,19の回転に伴って、ブラケット1
4に連結されたリンク15の先端が下がって、ブラケット1
4は下がりスライディングルーフ4全体がチルトダウン
し、その後引続き両モータ19,19により、前記ブラケッ
ト14が後退駆動されることにより、第6図に示したよう
に、スライディングルーフ4がリアウインドウ10下方に
に重畳する全開状態となるのである。
なお、前述した実施例においては、同期手段として補助
モータ23を用い、回転軸24に固着された平ギヤ25を積極
的に回転駆動する構造としたことから、両スパイラル状
ワイヤ5,5を補助モータ23によっても補助的に駆動する
ことができ、これによりリアピラー9内に配置された両
モータ19,19を一層小型化することが可能となる。
又、一般にスパイラル状ワイヤに要求される最小曲げア
ールは大きいのであるが、スライディングルーフ4の近
傍で両スパイラル状ワイヤ5,5を互いに車体中心に向け
て屈曲しないので、スライディングルーフ4の後方にス
パイラル状ワイヤの屈曲部を収納できるような大きなス
ペースがとれない、又は全くないような形状の車体でも
容易に設けられる。
又、前記実施例の作用説明においては、スパイラル状ワ
イヤ5,5が後退駆動されて、スライディングルーフ4が
開作動する場合のみを示したが、スパイラル状ワイヤ5,
5が車体前部方向(反矢示イ方向)に前進駆動されて、
スライディングルーフ4が閉作動する場合であっても、
両スパイラル状ワイヤ5,5が同期して前進駆動されるこ
とにより、円滑にスライディングルーフ4を閉方向に駆
動し得ることは勿論である。
考案の効果 以上説明したように本考案は、スライディングルーフに
連係された一対の駆動用ワイヤを異なるモータにより進
退駆動する一方、この各モータよりも車体の後方にて前
記両駆動用ワイヤに噛合するギヤを設け、該ギヤを駆動
する補助モータを設けるようにした。よって、スライデ
ィングルーフとシール部材との当たり度合い、レールと
リンク等の駆動伝達部材との摺動抵抗、各駆動用ワイヤ
の摺動抵抗が、左右で相違しても、又各モータの特性が
相違しても、各駆動用ワイヤを等速度で進退させること
ができ、これにより、複数のモータを用いつつも、支障
なく円滑にスライディングルーフを開閉させることが可
能となる。
したがって、3個のモータにより分担してスライディン
グルーフを駆動する構造の実用化が可能となることか
ら、モータを小型化して例えばリアピラーの内部等の車
体小空間に配置することができ、これによって従来のよ
うにバックパネル内側のラゲッジスペースを犠牲にし
て、大型のモータを配置する必要性が解消され、ラゲッ
ジスペースを充分に確保することが可能となる。
又、このように各駆動用ワイヤを異なるモータで駆動す
ることにより、各モータの配置位置の選択自在性が生ず
ることから、駆動用ワイヤがスライディングルーフから
直線的に延在している部位にモータを配置することがで
き、これにより駆動抵抗を低下させて、消費電流の低減
を図ることをも可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は同実
施例の車体中央より左側の外観斜視図、第3図は第1図
III-III線に沿う断面図、第4図は第2図IV-IV線に沿う
断面図、第5図は第4図V−V線に沿う断面図、第6図
はスライディングルーフを開にした状態における第1図
VI-VI線に沿う断面図、第7図は従来のスライディング
ルーフ駆動構造を示すほぼ車体中央より左側の斜視図で
ある。 1……車体、2……ルーフ、3……開口部、4……スラ
イディングルーフ、5……スパイラル状ワイヤ(駆動用
ワイヤ)、19……モータ、23……補助モータ(同期手
段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体ルーフに開口部が設けられ、該開口部
    に開閉自在なスライディングルーフが設けられるととも
    に、該スライディングルーフの両側部に車体の後方へ延
    出する一対の駆動用ワイヤが連係され、該駆動用ワイヤ
    を進退駆動して、前記スライディングルーフを開閉駆動
    する構造において、前記各駆動用ワイヤを各々進退駆動
    する一対のモータが設けられる一方、該一対のモータよ
    りも車体の後方にて前記両駆動用ワイヤに噛合するギヤ
    が設けられるとともに、該ギヤを駆動する補助モータが
    設けられたことを特徴とするスライディングルーフの駆
    動構造。
JP10633189U 1989-09-11 1989-09-11 スライディングルーフの駆動構造 Expired - Lifetime JPH0722340Y2 (ja)

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