JPH072233A

JPH072233A - 自動包装機の脱気装置

Info

Publication number: JPH072233A
Application number: JP4166639A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Hiramoto; 真一平本
Original assignee: Toyo Jidoki Co Ltd
Current assignee: Toyo Jidoki Co Ltd
Priority date: 1992-05-15
Filing date: 1992-05-15
Publication date: 1995-01-06
Anticipated expiration: 2015-03-06
Also published as: JP3016052B2

Abstract

(57)【要約】【目的】自動包装機で充填物（液）を収納した袋内を
脱気する際に、内部の充填物（液）が袋口より外にこぼ
れ出ることなく効果的に脱気するようになすことを目的
とする。【構成】充填物及び充填液を収納した袋を外方側面か
ら１対の脱気板で挟圧してエアー抜きし、熱シールする
脱気装置に於て、真空ポンプと連通し前記エアー抜き時
に袋内に挿入されるヘラ状の吸引ノズルと、同吸引ノズ
ルを上下に移動する移動装置とを備えたことを特徴とす
る自動包装機の脱気装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動包装機に於て、充填
物（液）を収納した袋内のエアー抜きを行う脱気装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】食品等を対象とした自動包装機の基本的
な包装システムは図９に示すように、貯袋器内の袋１を
給袋装置Ａの吸盤３０で吸着して持上げ、テーブルＴ側
の把持装置Ｂのチャック２に受渡す給袋工程（Ｉ）、把
持された袋１の表面に捺印装置Ｃで食品の製造年月日を
捺印する捺印工程（ＩＩ）、袋１の口を開袋装置Ｄの吸
盤４０で開ける開袋工程（ＩＩＩ）、充填装置Ｅにより
袋１内に充填物及び充填液を充填する充填工程（Ｉ
Ｖ）、（Ｖ）、シール装置Ｆにより袋口を密封する第１
次（仮）シール工程（ＶＩ）、第２次（本）シール工程
（ＶＩＩ）、包装作業が完了した袋１を次工程又は外部
へ排出する排出工程（ＶＩＩＩ）などて構成されてい
る。

【０００３】この包装システムに於ては、充填工程（Ｉ
Ｖ）、（Ｖ）で、袋１内に充填された充填物（液）内の
エアー抜きをした後に、袋口のシール（熱シール）を行
う手順となる。図８（ａ）〜（ｄ）は従来の脱気装置に
よる脱気手順を示したもので、内部に充填物（液）を収
納し、チャック２’ａ、２’ｂで把持された袋１が送ら
れて来ると（図ａ）、１対の駆動機構１２’ａ、１２’
ｂを閉作動させて、脱気棒５’ａ、５’ｂ及び脱気板
４’ａ、４’ｂを夫々れ袋１の上部（シール部）及び本
体部の外方両面から挟圧させて袋内充填物（液）のエア
ー抜きを行い（図ｂ）、その後１対の熱板３’ａ、３’
ｂを袋口に押圧させて熱シール（図ｃ）を行い、該シー
ルが終わったら駆動機構１２’ａ、１２’ｂを開作動さ
せて脱気棒及び脱気板を袋１より開放し、又熱板３’
ａ、３’ｂを離した後（図ｄ）に袋１を次工程へ給送す
るようになす。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来の脱気装
置（方法）では、脱気時に脱気棒、脱気板で挟圧されて
袋内の液がエアーと一緒に外部にこぼれ落ち、周囲の機
器類を汚すのでその清掃に手間がかかり、熱板にかかる
とシール部が汚れ、汚染や熱板冷却によるシール不良の
原因となっていた。又袋内充填量は固形物重量と液量の
合計で表され、夫々れ計量されて充填されているが、上
記脱気時に液が外部にこぼれ出るので充填量にバラツキ
が生ずる。上記対策としては真空包装機に送って包装す
る方法があるが、設備費や工程の増加を招くなどの不備
があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
せんとするものであって、充填物及び充填液を収納した
袋を外方側面から１対の脱気板で挟圧してエアー抜き
し、熱シールする脱気装置に於て、真空ポンプと連通し
前記エアー抜き時に袋内に挿入されるヘラ状の吸引ノズ
ルと、同吸引ノズルを上下に移動する移動装置とを備え
しめたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】エアー抜き時に移動装置を作動してヘラ状の吸
引ノズルを袋内に挿入し、脱気板で袋の外方両面を挟圧
すると同時に真空ポンプを作動させて、吸引ノズルを介
し袋内のエアー抜きを行い、直ちに仮シールを行う。吸
引ノズルを使用し混合状態下で吸引されたエアーと液
（又は固形物）とは、フィルタ装置で分離され夫々れ外
部に排出、又は回収される。又、吸引ガイド棒の効果に
より、吸引されて袋口が密接しても吸引作用を継続する
ことが出来るものとなる。

【０００７】

【実施例】本発明の実施例を図１〜図７によって説明す
る。図１は本脱気装置の全体構成を示したものである。
図示するように、駆動機構１２で開閉駆動する１対の脱
気板４、４がチャク２で把持されると共に、内部に充填
物や充填液を収納した袋１本体の外方側面を挟圧出来る
位置に設置されてなり、その上方には袋口を熱シールす
る１対の熱板３、３が設置されている。

【０００８】又供給された袋１の停止位置の上方には、
支持台８で支持されると共に駆動棒９で上下移動出来る
ように真空パイプ７が設置されてなり、該真空パイプ７
先端にはヘラ状の吸引ノズル６が取付けられており、駆
動棒９の作動で真空パイプ７を介して吸引ノズル６が袋
１内に挿入されたり、引抜かれるようになっている。

【０００９】上記真空パイプ７は、他の真空パイプ１３
を経由して真空ポンプ２３と連通され、その通路の途中
にはフィルタ装置１１が設置されてなる。しかして、フ
ィルタ装置１１内にはフレキシブル真空ホース７ａを介
して前記真空パイプ７と連通する真空パイプ１０が挿入
設置されるのであり、又フィルタ装置１１は通路１７を
介して真空切替弁１５と連通し、更に真空切替弁１５は
真空パイプ１３を介して真空ポンプ２３と連通されてな
る。

【００１０】上記構成で真空ポンプ２３が作動すると、
その真空作用は真空切替弁１５、フィルタ装置１１及び
真空パイプ７を経由して吸引ノズル６に伝わり、袋内に
挿入した同吸引ノズル６により袋内のエアーが吸引され
除去される。こうして吸引されたエアーと液との混合物
は、フィルタ装置１１内に於て分離された後、可動栓２
１を経由して外部に排出される。

【００１１】この際、真空切替弁１５はソレノイドバル
ブ１６を外部信号２０によって切替え、空圧１９を左側
１５ａ又は右側１５ｂへ作用させて切替えられるように
なっており、その切替え動作に応じてフィルタ装置１１
内に真空を作用させたり、又はフィルタ装置１１内へ空
圧１８を供給するように成すのである。

【００１２】次に、図２の（Ａ）、（Ｂ）によって上記
フィルタ装置１１の作用を説明する。外部信号２０によ
ってソレノイドバルブ１６を切替え、空圧１９を例えば
右側１５ｂに作用させると真空切替弁１５は真空側に切
替えられて、フィルタ装置１１は通路１７、真空パイプ
１３を介して真空ポンプ２３と連通して吸引ノズル６に
吸引作用を生ぜしめ（図Ａ）、逆に空圧１９を例えば左
側１５ａに作用させると真空切替弁１５は空圧側に切替
えられて、フィルタ装置１１には通路１７を経て空圧１
８が供給される（図Ｂ）。

【００１３】フィルタ装置１１の下部には可動栓２１が
配置されてなり、該可動栓２１は図２及び図３に示すよ
うに、開口２１ｄを形成した上板２１ｂ、カップ状の密
封部２１ａ、ガイド部２１ｃより成り、真空切替弁１５
が真空側に切替えられ、図Ａのように吸引ノズル６が作
動中でフィルタ装置１１内が負圧の時には、可動栓２１
は上方に移動して密封部２１ａがフィルタ装置１１の底
部開口孔１１ａを密封し、従って袋内のエアー、充填液
（物）は吸引ノズル６を介し混合状態でフィルタ装置１
１内に吸引される。

【００１４】こうして吸引された混合物のうち、充填物
は真空パイプ１０に取付けられた障害板１０ａで上方へ
の流れを阻止され、比重の大きい充填液はフィルタ装置
１１の底部に貯留され、エアー分のみが通路１７を経て
外部に排出される。

【００１５】一方、袋内のエアー抜きが終わり、真空切
替弁１５が空圧側に切替えられて通路１７よりフィルタ
装置１１内に空圧１９が供給されると、図Ｂのように可
動栓２１は下方に移動してフィルタ装置１１の底部の開
口部１１ａが開き、装置１１底部に貯留されている充填
液（物）は開口２１ｄ、開口部１１ａより外部に排出さ
れる。この際、真空パイプ１０内を逆流しようとする充
填液（物）は逆止弁２２にその流れを阻止されるように
なっている。

【００１６】尚、外部に排出された充填液（物）は別途
回収され再利用されるのであり、又真空圧調整弁１４は
対象とする充填液（物）の種類に応じて、フィルタ装置
１１内を適切な真空圧に適宜調整する役目がある。次
に、図５及び図６は吸引ノズル６の詳細を示したもの
で、本体外形はヘラ状をなし内部にはエアー流通孔６ｂ
が形成され、更にその先端には小径の吸引ガイド棒６ａ
が突設されており、真空パイプ７と一体に取付けられ
て、駆動棒９によって上下移動して袋１内に挿入され、
又は袋１内から引抜かれる。この際、吸引ガイド棒６ａ
は吸引作用によって袋１内が負圧になり、そのために袋
口が密接した場合には、このガイド棒６ａと袋面間に僅
かのエアー流通路を形成するようになして、吸引作用を
効果的に継続出来るようにする役目がある。

【００１７】図４によって本発明の脱気装置の脱気及び
仮シール手順を説明する。チャック２で把持され、且つ
内部に充填物（液）を収納された袋１が送られて来ると
（図ａ１、ａ２）、先づ駆動棒９を作動して吸引ノズル
６ａを下降させて袋１内へ挿入し（図ｂ１、ｂ２）、次
いで駆動機構１２を作動して１対の脱気板４で袋１本体
を外方両面から挟圧するのであり、これにより袋１内の
液面が上昇して吸引ノズルの口に至り、予め作動された
真空ポンプ２３により不要の液と空気を吸込み、袋１内
の脱気が行われる（図ｃ１、ｃ２）。

【００１８】この場合、脱気板４による挟圧の度合い及
び前記フィルタ装置１１内の真空圧を適切に設定するこ
とにより、効果的な脱気が行われる。又前記したよう
に、エアーと共に吸引された充填液（物）はフィルタ装
置１１で確実に分離されて外部に排出され、別途回収さ
れて再利用されるものとなる。

【００１９】こうして袋１内のエアー抜きが完了する
と、駆動棒９を作動して吸引ノズル６を袋１内より引抜
いた後、熱板３を袋口に押付けて熱シールし（図ｄ１、
ｄ２）、次いで駆動機構１２を作動して脱気板４を袋１
より開放して全動作が完了する。図７は本発明装置を第
１次（仮）シール工程に設けた図を示したものであり、
脱気後直ちに第１次（仮）シールを行い、第２次（本）
シール工程で本シールを行うためエアーが再入したりす
ることはない。

【００２０】

【発明の効果】以上説明した通り、本発明の脱気装置の
よるとエアー抜き時に吸引ノズルを袋内に挿入し、脱気
板で袋外方両面を挟圧すると同時に真空ポンプを作動し
て、吸引ノズルを介して袋内のエアー抜きを行うことか
ら、内部の充填液（物）が袋口からこぼれ出ることがな
くなり効果的な脱気を行うことが出来、シール不良の無
い良好な熱シールを行うことが出来るものとなる。

【００２１】又、吸引ノズルにより混合状態で吸引され
たエアーと充填液（物）とはフィルタ装置で確実に分離
され、エアーは外部に排出されると共に液（物）は外部
に排出されて別途回収されるほか、再利用されるので材
料の無駄が無くなる。更に、吸引ガイド棒の効果によ
り、吸引作用で袋内が負圧になって袋口が密接しても吸
引作用を継続することが出来るので、作業効果が良くな
るなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の脱気装置の全体構成を示す図である。

【図２】（Ａ）、（Ｂ）は上記に於けるフィルタ装置の
詳細を示す図である。

【図３】図１に於けるフィルタ装置の可動栓を示す図で
ある。

【図４】（ａ１）〜（ｄ１）及び（ａ２）〜（ｄ２）は
本発明に於ける脱気、熱シール手順を示す図である。

【図５】本装置に於ける吸引ノズルの構成を示す図であ
る。

【図６】本装置に於ける吸引ノズルの構成を示す図であ
る。

【図７】本発明を適用した自動包装システムの概要を示
す図である。

【図８】（ａ）〜（ｄ）は従来の脱気装置による脱気方
法を示す図である。

【図９】従来に於ける自動包装システムの概要を示す図
である。

【符号の説明】

１袋２チャック３熱板４脱気板６吸引ノズル６ａ吸引ガイド棒７、１０、１３真空パイプ９駆動棒Ｈフィルタ装置１２駆動機構１５真空切替弁１６ソレノイドバルブ２１可動栓２２逆止弁

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【手続補正書】

【提出日】平成６年２月１０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図４

【補正方法】変更

【補正内容】

【図４】（ａ１）〜（ｅ１）及び（ａ２）〜（ｅ２）は
本発明に於ける脱気、熱シール手順を示す図である。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】充填物及び充填液を収納した袋を外方側
面から１対の脱気板で挟圧してエアー抜きし、熱シール
する脱気装置に於て、真空ポンプと連通し、前記エアー
抜き時に袋内に挿入されるヘラ状の吸引ノズルと、同吸
引ノズルを上下に移動する移動装置とを備えたことを特
徴とする自動包装機の脱気装置。
【請求項２】請求項１記載の脱気装置に於て、前記吸
引ノズルと真空ポンプの通路の途中に、吸引されたエア
ーと充填液とを分離するフィルタ装置を設置したことを
特徴とする自動包装機の脱気装置。
【請求項３】請求項１又は２項記載の脱気装置を第１
次（仮）シール工程に設置し、次に第２次（本）シール
工程を設けたことを特徴とする自動包装機の脱気装置。