JPH0722266A - インダクター素子の製造方法 - Google Patents

インダクター素子の製造方法

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JPH0722266A
JPH0722266A JP16131893A JP16131893A JPH0722266A JP H0722266 A JPH0722266 A JP H0722266A JP 16131893 A JP16131893 A JP 16131893A JP 16131893 A JP16131893 A JP 16131893A JP H0722266 A JPH0722266 A JP H0722266A
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JP
Japan
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green sheet
sheet layer
inductor element
ferrite green
ferrite
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16131893A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Nishizawa
薫 西澤
Seiji Saito
征士 斉藤
Michihiro Nishioka
道博 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Publication of JPH0722266A publication Critical patent/JPH0722266A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】短時間で製造できるとともに抵抗値の改善、破
壊電流を向上させることのできるインダクター素子の製
造方法を提供する。 【構成】第1のフェライトグリーンシート層を成形し、
この上に金属導体を配置し、これらの上に第2のフェラ
イトグリーンシート層を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インダクター素子の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のインダクター素子の構成
の一例を示す図である。10枚のセラミックスシート3
0aを積層し、その上に金属導体31を5回印刷して形
成し、この金属導体31の上には第2のセラミックスシ
ート30bが10枚積層されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のインダクタ
ー素子では金属導体31の形成時、複数回印刷しなけれ
ばならず、そのためポアの発生やクラックの発生といっ
た構造的欠陥が生じやすく、またその製造に多くの時間
がかかるという問題がある。さらに、金属導体31は導
電性塗料を複数回印刷して形成する焼結導電体のため、
焼結粒界が多く存在する。そのため、抵抗値が高く、破
壊電流が低く、高電流対応が難しいという問題がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、短時間で製造
できるとともに抵抗値の改善、破壊電流を向上させるこ
とのできるインダクター素子の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のインダクター素子の製造方法は、有機バイン
ダーの添加されたフェライトペーストを基板上に印刷し
て乾燥する工程を複数回繰り返して第1のフェライトグ
リーンシート層を形成し、この第1のフェライトグリー
ンシート層上に金属導体を配置し、この第1のフェライ
トグリーンシート層上およびその金属導体上に、上記フ
ェライトペーストを印刷して乾燥する工程を複数回繰り
返して第2のフェライトグリーンシート層を形成し、上
記第1のフェライトグリーンシート層、上記金属導体お
よび上記第2のフェライトグリーンシート層を圧着して
焼成することを特徴とするものである。
【0006】ここに、上記金属導体としてはAg、P
d、Pt、Ni及びCuの中から選択される1種の金属
もしくは2種以上の合金が好適に用いられる。
【0007】
【作用】本発明のインダクター素子の製造方法は、有機
バインダーの添加されたフェライトペーストを印刷して
乾燥する工程を複数回繰り返して第1のフェライト層を
成形し、この上に金属導体を配置し、これらの上に上記
第1のフェライト層と同様な第2のフェライト層を形成
したものであるため、金属パターンの印刷不良や構造欠
陥が発生することはない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明のインダクター素子の製造方法の一実施例
の前半の工程を示す図である。10枚のフェライトグリ
ーンシート1を積層して第1のフェライトグリーンシー
ト層1aを形成し、この第1のフェライトグリーンシー
ト層1aの上に直径50μmの白金線の内部導体3を配
置し、これらの上に10枚のフェライトグリーンシート
1を積層して第2のフェライトグリーンシート層1bを
形成した。この試料4は、これらを圧着して焼成したも
のである。
【0009】図2は、本発明のインダクター素子の製造
方法の一実施例の後半の工程を示す図である。図2
(a)に示すように試料4はその両端に端子電極9が形
成される。端子電極9に、Ag導電性塗料(図示せず)
を塗布、乾燥、750℃で焼成する。この後に、図2
(b)に示すように試料4の端子電極9の外周に、電解
バレルめっき法によりNiめっきを行ってNi層11を
形成し、このNi層11の外周に、電解バレルめっき法
によりSn/Pbめっきを行ってSn/Pb層13を形
成し、これによりインダクター素子を完成させた。
【0010】比較のため、図6に示すような従来のイン
ダクター素子(図示せず)を製造した。このインダクタ
ー素子の試料は、第1の基板30aの上に、スクリーン
印刷法で第1の白金ペースト31aを焼成後25μmと
なるように印刷し、この上にフェライトグリーンシート
32を5枚積み重ね、この上にスクリーン印刷法で第2
の白金ペースト31bを焼成後25μmとなるように印
刷し、この上に第2の基板30bを配置したものであ
る。このインダクター素子は、その試料を千数百℃で焼
成し、この焼成した試料に図2に示すような、Ni層お
よびSn/Pb層を形成した端子電極を設けたものであ
る。
【0011】以下、本実施例のインダクター素子と上記
従来のインダクター素子の特性を比較して示す。図3
は、本実施例のインダクター素子の周波数特性を示す
図、図4は、上記従来のインダクター素子の周波数特性
を示す図である。図3及び図4に示すように、インピー
ダンス(INPEDANCE)は、いずれのインダクタ
ー素子ともほぼ同じ値を示しているが、一方、直流抵抗
Rは、本実施例のインダクター素子の方が上記従来のイ
ンダクター素子に比べ小さい。
【0012】実施例のインダクター素子の破壊電流およ
び上記従来のインダクター素子の破壊電流を表1に示
す。
【0013】
【表1】
【0014】表1に示す破壊電流は、電源電圧1Vの直
流電源に各インダクター素子をセットし、徐々にその電
流を上げてこれらインダクター素子が破壊された時の電
流である。表1に示すように本実施例のインダクター素
子の破壊電流値は、上記従来のインダクター素子のそれ
と比較してその破壊電流値が格段に高い。
【0015】図5は、本発明に係る金属導体の他の例を
示す図である。金属導体3は図1及び図2に示すものの
ように、必ずしも直線状のものでなくてもよく、図5の
ような波形状のものであってもかまわない。図5に示す
ような波形状の金属導体を備えたインダクター素子に
は、さらに高いインピーダンスが得られる。
【0016】本実施例のインダクター素子は、その金属
導体を配置するため、金属ペーストの印刷不良等によっ
て生じる欠陥がなく、焼結粒界がないため、抵抗値が低
く、破壊電流値も高い。また、本実施例のインダクター
素子は、導体ペーストを繰り返し印刷することもないた
め、その製造時間も従来に比べ短く、これにより、その
製造コストも低減することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明のインダクター素子の製造方法
は、第1のフェライトグリーンシート層を成形し、この
上に金属導体を配置し、これらの上に第2のフェライト
グリーンシート層を形成したものであるため、従来より
も高性能で、高歩留まりの製品を短時間で製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインダクター素子の試料の一実施例の
前半の工程を示す図である。
【図2】本発明のインダクター素子の試料の一実施例の
後半の工程を示す図である。
【図3】本実施例のインダクター素子の周波数特性を示
す図である。
【図4】従来のインダクター素子の周波数特性を示す図
である。
【図5】本発明に係る金属導体の他の例を示す図であ
る。
【図6】従来のインダクター素子の構成の一例を示す図
である。
【符号の説明】
1 フェライトグリーンシート 1a 第1のフェライトグリーンシート層 1b 第2のフェライトグリーンシート層 3 金属導体 4 試料
フロントページの続き (72)発明者 西岡 道博 千代田区丸の内1丁目5番1号 三菱マテ リアル株式会社新丸ビル本社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機バインダーの添加されたフェライト
    ペーストを基板上に印刷して乾燥する工程を複数回繰り
    返して第1のフェライトグリーンシート層を形成し、該
    第1のフェライトグリーンシート層上に金属導体を配置
    し、該第1のフェライトグリーンシート層上および該金
    属導体上に、前記フェライトペーストを印刷して乾燥す
    る工程を複数回繰り返して第2のフェライトグリーンシ
    ート層を形成し、前記第1のフェライトグリーンシート
    層、前記金属導体および前記第2のフェライトグリーン
    シート層を圧着して焼成することを特徴とするインダク
    ター素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記金属導体がAg、Pd、Pt、Ni
    及びCuの中から選択される1種の金属もしくは2種以
    上の合金であることを特徴とする請求項1記載のインダ
    クター素子の製造方法。
JP16131893A 1993-06-30 1993-06-30 インダクター素子の製造方法 Withdrawn JPH0722266A (ja)

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