JPH072212A - 電気コネクタ−保管チュ−ブを実装する梱包装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気コネクター３０およびその類似品を保管
および取り扱うために開示される梱包装置である。 【構成】 複数の延長型コネクター収納チューブ２０ａ
−２０ｄを利用する。各チューブにはそのそれぞれの開
部分１２，２６がある。一対のアセンブリロッド１６が
複数のチューブの一列に並べられた上記開部分を通るこ
とができるように、各チューブの縦方向に間隔を置いて
配置される。アセンブリロッドは、チューブを通常積み
重ねられた列内に保持する。各チューブ２０ａ−２０ｄ
の少なくとも１つの開部分が、あらゆる特定のチューブ
の開部分間の間隔におけるすべての変化量を収容する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気コネクターを保存
し、取り扱うための梱包装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電気コネクター、集積回路およびその他
の電気的、あるいは電子的な装置を製造する間、装置
は、さまざまな製造ステップや組立ステップを実施する
ための多様な種類の装置に保存され、これらの装置間で
移送される。例えば、装置は、組み立てられ、テストさ
れ、調査され、これらに類似した過程を経るが、その
間、装置は、多様な製造工程または製造機械の間を保護
保管チューブに入れられた状態で、保管され、保護さ
れ、取り扱われる。このようなチューブの大部分は、押
し出しプラスチック材から製作されるが、チューブは金
属またはその他の適切な材料から作成することができ
る。チューブのラックは、組立機械のマガジンの中にロ
ードすることが可能で、装置は各個別チューブから連続
して免除され、この後でラック内の続くチューブから装
置を免除するためにチューブは廃棄される。

【０００３】例えば、このような保管チューブだけが、
製造中での取扱のために、最高２５個またはそれ以上の
電気装置を保持できる。また、装置は加工が完了する
と、チューブに入った状態で顧客に出荷することもでき
る。大多数の電子機器製造業者が任意の指定のロッドで
何千もの電子装置を処理することができる。電子装置１
０００個ごとに、４０本の保管チューブが使用される。
複数のチューブは、通常、別々の製造工程間で、あるい
は顧客へ、関連書類とともに移送される積荷コンテナま
たは部品入れに入れられて保存されている。

【０００４】これまでは、１つの梱包装置は、電子装置
をそのそれぞれのチューブに保存するために一対の延長
型ストップロッドを活用してきた。さらに特定すると、
各チューブには、開部分が形成されている。並列状態に
ある複数のチューブが組まれている場合、ストップロッ
ドはチューブのすべての一列に並べられた開部分を通し
て挿入され、ロッドによって相互に接続されるチューブ
のラック全体を手作業で取り扱えるようにする。

【０００５】これまでは、電子装置が完全に加工される
か、最終的に顧客によって使われてから、保管チューブ
は廃棄されてきた。言い換えると、チューブは使い捨て
できる品目だと考えられてきた。しかし、製造量が絶え
ず増加し、環境上の配慮が増大するに従って、このよう
な保管チューブの再利用やリサイクルが急務となってき
た。これらのリサイクル計画では、梱包装置が、前述の
ように、ストップロッドまたは停止ピンを複数のチュー
ブの両端で使用している場合に、問題が生じた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】さらに特定すると、保
管チューブはロッド単位で製造される。チューブの両端
の開部分の間の間隔は、たいていの場合、ある製造ロッ
ドと別の製造ロットで変わってしまう。チューブは、ソ
ートされたあらゆるロッドシステムでリサイクル用に戻
されない。さらに、いくつかのチューブは、一定の製造
工程や保管状態の間に異なる極端な温度にさらされるた
め、チューブの長さが伸張したり、縮小したりしてしま
う。この結果チューブは無作為に集められ、延長型スト
ップロッドを受入れるためのチユーブの端にある開部分
は一列にならず、それによってロッドの少なくとも１本
がラックまたは積み重ねられた列内にチューブを保持す
るために、チューブのすべてを通過できないようにな
る。本発明は、この問題点を解決することによって、上
述したように、電子装置の保管チューブのリサイクルの
ための計画を強化し、促進することを目指している。

【０００７】

【目的】従って、本発明の目的の一つは、上記問題を解
決できる電気コネクターまたはそれに類似するものを保
管し、処理するための新規の、改良型梱包装置、特に、
複数の延長型コネクター収納チューブを利用する装置を
提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に於いては、それ
ぞれのチューブには開部分がある。そして一対のアセン
ブリストップロッドを、並列位置にあるチューブの一列
に並べられた開部分を通過させることができるように、
開部分は各チューブの縦方向に間隔を置いて配置され
る。ロッドは、チューブを顧客に出荷するためだけでは
なく、多様な製造工程や製造機械を通して使用できるよ
うに、積み重ねられた列状にチューブを保持する。

【０００９】コネクター収納チューブのリサイクルを強
化する目的で、本発明は、各チューブ内の少なくとも１
つの開部分を、指定されたあらゆるチューブの開部分間
の間隔でのあらゆる変化量を収容するために、アセンブ
リロッドの断面面積に比例して拡大するチューブの縦方
向に伸張する延長型スロットとして形成されている。

【００１０】

【実施例】次に図面を参照して詳細に説明する。最初に
図１を参照すると、梱包装置は、複数の延長型コネクタ
ー収納チューブ１０ａ−１０ｄを使用することによっ
て、電気コネクターを保管し、処理するためのものとし
て示されている。各チューブには、開部分がある。図１
に示されるように、開部分１２は、各チューブの一方の
端に備えられ、開部分１４はそのチューブの反対側の端
に備えられている。プラスチック材で押し出される場合
のように、チューブが最初に製造される場合、各チュー
ブの開部分１２と１４の間の間隔は、かなり一定に維持
することができる。従って、チューブのラック状態は、
図１に示されるように、チューブの一方の端の一列に並
べられた開部分１２およびチューブの反対側の端で一列
に並べられた開部分１４を通過する一対のアセンブリロ
ッド１６を使うことによって作り出すことができる。

【００１１】アセンブリロッド１６を使って最初の製造
ロッドからチューブのラック状態を組むのは、最初に製
造されたチューブのロッド内の開部分１２と１４の間は
一定の間隔であるため、実行しやすい。しかしながら、
チューブを再利用するためにリサイクル計画を希望する
場合、さまざまな製造ロッドのチューブを含むことにな
る無作為のバッチ単位で戻される。製造公差のため、あ
るロッドのチューブの開部分１２と１４の間の間隔が、
それ以外の指定ロッドの開部分の間隔と異なる可能性が
ある。加えて、戻されたチューブ、あるいはリサイクル
されたチューブは、それが以前に使用されていた間の異
なる極端な温度に遭遇し、チューブの長さが伸張した
り、縮小したりする可能性があり、それによって、再び
チューブの開部分の間の間隔が変化する。

【００１２】直前に記述したこの状態が、図１の従来の
技術に示され、左側のアセンブリロッド１６がチューブ
１０ａ−１０ｄのすべてで一列に並べられた開部分１２
を通って挿入されたことが分かる。ただし、右側のアセ
ンブリロッド１６はチューブ１０ａと１０ｂの一列に並
べられた開部分１４は通るが、チューブ１０ｃの開部分
１４は同じ整列状態の中に入っていない。言い替える
と、チューブ１０ｃはチューブ１０ａと１０ｂと比例し
て縮んでしまった。チューブ１０ａと１０ｂに比例して
伸びてしまったと示されるチューブ１０ｄによって表さ
れるように、逆も同じである。結果的に、右側のアセン
ブリロッド１６はチューブのすべての開部分１４を通し
て挿入することはできない。このため、チューブは再利
用できず、望ましいリサイクル計画または梱包装置設置
の試みが必要なくなる。

【００１３】図２は、本発明の梱包装置１８を示す。複
数の延長型コネクター収納チューブ２０ａ−２０ｄが一
対のアセンブリロッド１６によって並列状態に保持さ
れ、ラック状態にせしめられる。各チューブ２０ａ−２
０ｄには、アセンブリロッド１６の内の１つを受け入れ
るためにその一方の端に開部分１２がある。これらの開
部分は、アセンブリロッドの断面面積よりわずかに広
い。チューブが薄いプラスチック材で製作されている場
合、それぞれのアセンブリロッドの一方の端にはパチン
と閉まる動作によって開部分１２のすべてを通過するこ
とができるが、ロッドが偶然に開部分から後ろに下がっ
てしまわないようにする小さなヘッド２２が具備される
場合がある。そして手で使うことのできるハンドル２４
が各ロッドの反対側の端に具備されている。

【００１４】図２の右側の領域は、チューブ２０ａ−２
０ｄの長さが等しくないことを示している。言い替える
と、チューブ２０ａ−２０ｄは、再利用チューブを組み
立てる場合に、つまりリサイクル計画において遭遇する
可能性のある一般的な状況を示している。ただし、図２
の右側のアセンブリロッド１６は、積み重ねられたチュ
ーブの列を通して自由に挿入されたことが分かる。

【００１５】さらに特定すると、本発明は、各チューブ
の少なくとも一方の端に、アセンブリロッド１６の断面
面積に比例して拡大される開部分を提供することを意図
する。開部分２６を拡大すると、指定されたあらゆるチ
ューブの開部分１２と１６間の間隔におけるすべての変
化量が収容される。

【００１６】図２と組み合わせて図４を参照すると、開
部分２６が実際にはチューブの縦方向に伸張する延長型
スロットによって形成されていることが分かる。言い替
えると、スロット２６の横方向の面積は、チューブの反
対側の端の開部分１２の面積と同様であるが、スロット
は、使用中のチューブの伸張や縮小だけではなくチュー
ブ長の異なった製造公差によって引き起こされる開部分
の間隔における変化量を収容するために、チューブの縦
方向に伸ばされている。

【００１７】図３は、単に、チューブ２０ａ−２０ｄの
ラック状態を示し、電気コネクター３０がその両端の間
のチューブにロードされることを示している。アセンブ
リロッド１６は、チューブの反対側の端のロッドの間に
チューブ内のコネクターを保持するためのストップロッ
ドとして動作するという二重の役割を果たす。

【００１８】ここで言う用語コネクターは、チューブ１
０ａ−１０ｄおよび２０ａ−２０ｄなどの延長型チュー
ブに入れて保管、処理、および移送される、集積回路や
その類似品などのすべての種類の電気装置または電子装
置を含めて使われる。さらに、図面は、４本のチュー
ブ、１０ａ−１０ｄ、または２０ａ−２０ｄだけしか示
していないが、実際には、チューブは図面内に描写され
るよりはるかに長く、通常は４本よりはるかに多くのチ
ューブが、通常は平行の並列状態またはチューブのラッ
クに組まれているもので、本発明はそのようなものに適
用される。

【００１９】

【効果】以上本発明によれば、製造工程や保管状態の間
に異なる条件にさらされ、チューブの長さが伸びたり縮
んだりしても、チューブに形成された開部分がいつでも
揃って、ロッドが開部分間に通され、電気コネクター収
納チューブとして常時機能できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来技術を示す図である。

【図２】本発明の概念を示した図である。

【図３】電気コネクターが保管されたチューブを示すチ
ューブの側面図である。

【図４】１本のチューブの斜視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウイリアム ア−ル レンツ アメリカ合衆国 イリノイ州 ロックポ− ト パロミノ シ−テ− 14611 (72)発明者 カイル ジョイ マ−チェック アメリカ合衆国 イリノイ州 ライル イ ンバ−ネス 813

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気コネクター３０を保管し、取り扱う
   ための梱包装置１８であって、複数の延長型コネクター
   収納チューブ２０ａ−２０ｄを具備し、それぞれのチュ
   ーブに開部分１２，２６があり、且つ一対のアセンブリ
   ロッド１６が、積み重ねられた列にチューブを保持する
   為に、平行に並列状態に置かれる複数のチューブの一列
   に並べられた上記開部分１２，２６を通ることができる
   ように、各チューブの縦方向に間隔を置いて配置され、
   而もチューブの開部分間の空間の変化量を収容するため
   に、上記ロッド１６に比例して拡大される所の開部分２
   ６が各チューブ２０ａ−２０ｄ内の少なくとも１つに具
   備されている電気コネクター保管チューブを実装する梱
   包装置。