JPH0722056B2 - ロータリートランスの製造方法 - Google Patents

ロータリートランスの製造方法

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JPH0722056B2
JPH0722056B2 JP4273786A JP27378692A JPH0722056B2 JP H0722056 B2 JPH0722056 B2 JP H0722056B2 JP 4273786 A JP4273786 A JP 4273786A JP 27378692 A JP27378692 A JP 27378692A JP H0722056 B2 JPH0722056 B2 JP H0722056B2
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Japan
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coil
hole
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rotary transformer
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Inventor
克典 田中
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日立フェライト株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
等に使用されるロータリートランスに関し、特に、メッ
キ、蒸着、スパッタ等の手段により、コイル状の導体を
コアに直接形成するロータリートランスの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロータリートランスの断面図を第
3図に示す。この従来例は、2チャンネルロータリート
ランスであり、円板状フェライトコア201の一面に、
同心状の二つの円周溝202が形成されており、この円
周溝202にコイル203を装着させたものである。こ
のコイルとしては、通常導線をスパイラル状に巻き付け
たものを使用していた。しかし、この導線を巻き付けた
コイルを使用する場合、スパイラル状に導線を巻き付け
てコイルを形成し、そのコイルをコアに挿入接着する工
程に工数がかかり、コアに直接導体を形成するロータリ
ートランスも提案されている。このメッキ、蒸着、スパ
ッタ等の手段により、コイル状の導体をコアに直接形成
するロータリートランスの一例の平面図を図4に、コイ
ル部の拡大図を図5に、この図5のB―B断面図を図6
に示す。この一例は、円板状フェライトコア301に環
状溝302を形成しておき、この環状溝302内に導体
303をコイル状に形成したものであり、このコイルの
リード304を、コア301に設けた貫通孔を通して引
き出した構造である。この従来例の場合、コイル303
のリードは、裏面へ引き出されるが、このリードの貫通
孔の位置は、径方向に対し、ずらして形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コイルの巻始めと巻終
りのリードを別々の貫通孔から引き出した場合の模式図
を図7(a)に、一つの貫通孔から引き出した場合の模
式図を図7(b)に示す。従来の線材を用いたコイルの
場合、第7図(b)に示すように、コイルの巻始めSと
巻終りFとを一つの貫通孔から引き出していた。このた
め、巻始めSのリードによる磁束601と巻終りFのリ
ードによる磁束602とが互いに逆方向であるために打
ち消し合い、このリード部の磁束は、全く問題とならな
かった。ところが、メッキ、蒸着、スパッタ等の手段を
用いてコイルを形成した場合、コイルの巻始めと巻終り
のリードを同一の貫通孔から引き出すことは困難であ
り、図7(a)に示すように、巻始めSと巻終りFのリ
ードを別々の貫通孔から引き出していた。このように、
巻始めSと巻終りFのリードを別々の貫通孔から引き出
したとき、巻始めSのリードによる磁束603と、巻終
りFのリードによる磁束604の磁束が発生し、それぞ
れがインダクタンスを有し、ロータリートランスの特性
に悪影響を及ぼしていた。そこで、本発明は、このリー
ド部のインダクタンス値を小さくし、ロータリートラン
スの特性に対する悪影響を小さくしたロータリートラン
スの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、メッキ、蒸
着、スパッタ等の手段により、フェライトコアの一面に
コイル状の導体を形成してコイルとし、該コイルのリー
ドをコアに形成した貫通孔を通してコアの裏面に導出す
るロータリートランスの製造方法において、フェライト
コアにリード部となる2つの貫通孔を形成し、次にその
貫通孔間に1ターンのコイルを形成し、その後前記2つ
の貫通孔間を研削して1つの貫通孔とするロータリート
ランスの製造方法である。また、本発明は、メッキ、蒸
着、スパッタ等の手段により、フェライトコアの一面に
コイル状の導体を形成してコイルとし、該コイルのリー
ドをコアに形成した貫通孔を通してコアの裏面に導出す
るロータリートランスの製造方法において、フェライト
コアにリード部となる細長い貫通孔を形成し、次にその
貫通孔部に1ターンのコイルを形成し、その後前記貫通
孔の中間部分を研削して、前記貫通孔の両端に絶縁され
た2つのリード部を形成するロータリートランスの製造
方法である。
【0005】
【作用】本発明では、コイルの巻始めのリード及び巻終
りのリードを一つの貫通孔から引き出すことにより、図
7(b)で説明したように、コイルのリード部での不要
インダクタンスを無くすことができる。
【0006】
【実施例】図1は、本発明に係る一実施例の平面図であ
る。この実施例は、円板状フェライトコア101に、二
本の環状溝102、103が形成され、この環状溝10
2、103に一ターンのコイル104、105がメッキ
により形成されているものである。そして、このコイル
104、105のリードは、一つの貫通孔106、10
7の両端から裏面へ引き出されている。この実施例のリ
ード引き出し部の形成方法は、まず、図2(a)に示す
ように、環状溝201のリード部となるところに貫通孔
202、202を形成しておき、その後図2(b)に示
すように、メッキにより導体を形成して一ターンの短絡
したコイル206を形成する。このとき、貫通孔20
2、202内にも導体を形成する。そして図2(c)に
示すように、この2つの貫通孔202、202の間に貫
通孔203の穴開け加圧して、一ターンのコイル207
及びそのコイル207のリード204、205を形成し
たものである。また、図8に、コイルのリード部の形成
方法の別の方法を示す。この形成方法は、まず図8
(a)に示すように、環状溝801に一つの大きな貫通
孔802を形成しておき、次に図8(b)に示すよう
に、メッキにより導体を形成して一ターンの短絡したコ
イル806を形成する。このとき、貫通孔802内の全
面又は両端にも導体を形成する。そして図8(c)に示
すように、この大きな貫通孔802の中間部分に、その
貫通孔802を2分するような貫通孔803を穴開け加
工し、一ターンのコイル807とこのコイル807のリ
ード804、805を形成したものである。この最後の
穴開け加工により、2つのリード804,805間の絶
縁を確実に行っている。この本発明の実施例により、コ
イルのリード部に不要インダクタンスのほとんど無いロ
ータリートランスを得ることができた。
【0007】
【発明の効果】本発明により、メッキ、蒸着、スパッタ
等の手段により、フェライトコアの一面にコイル状の導
体を形成するロータリートランスにおいて、コイルのリ
ード部における不要なインダクタンスの無いロータリー
トランスを得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の平面図である。
【図2】本発明に係るコイルのリード部の形成方法を示
す図である。
【図3】従来例の断面図である。
【図4】メッキコイルを用いた従来例の平面図である。
【図5】図4のコイルのリード部の拡大図である。
【図6】図5のB―B断面図である。
【図7】コイルのリード部の模式図である。
【図8】本発明に係るコイルのリード部の別の形成方法
を示す図である。
【符号の説明】
101 円板状フェライトコア 102、103 環状溝 104、105 コイル 106、107 貫通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ、蒸着、スパッタ等の手段によ
    り、フェライトコアの一面にコイル状の導体を形成して
    コイルとし、該コイルのリードをコアに形成した貫通孔
    を通してコアの裏面に導出するロータリートランスの製
    造方法において、フェライトコアにリード部となる2つ
    の貫通孔を形成し、次にその貫通孔間に1ターンのコイ
    ルを形成し、その後前記2つの貫通孔間を研削して1つ
    の貫通孔とすることを特徴とするロータリートランスの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 メッキ、蒸着、スパッタ等の手段によ
    り、フェライトコアの一面にコイル状の導体を形成して
    コイルとし、該コイルのリードをコアに形成した貫通孔
    を通してコアの裏面に導出するロータリートランスの製
    造方法において、フェライトコアにリード部となる細長
    い貫通孔を形成し、次にその貫通孔部に1ターンのコイ
    ルを形成し、その後前記貫通孔の中間部分を研削して、
    前記貫通孔の両端に絶縁された2つのリード部を形成し
    たことを特徴とするロータリートランスの製造方法。
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