JPH0528733Y2 - - Google Patents

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JPH0528733Y2
JPH0528733Y2 JP1987028273U JP2827387U JPH0528733Y2 JP H0528733 Y2 JPH0528733 Y2 JP H0528733Y2 JP 1987028273 U JP1987028273 U JP 1987028273U JP 2827387 U JP2827387 U JP 2827387U JP H0528733 Y2 JPH0528733 Y2 JP H0528733Y2
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rotary transformer
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coil
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はロータリトランスに係り、特にロータ
コアとステータコア間における係合係数(伝達効
率)を向上し得るロータリトランスに関する。
従来の技術 一般にビデオテープレコーダ、デジタルオーデ
イオテープレコーダ等の回転ヘツドを用いる記録
再生機器では、ロータリトランスを用いて電子回
路本体と回転ヘツドとの間における信号の授受を
行なつている。このロータリトランスは同一構成
のロータコアとステータコアとによりなり、各コ
アは磁性体よりなる円盤状のコア本体に環状溝部
を形成しており、この環状溝部内にコイルを配設
してなる構成とされている。更に昨今、ワイヤ状
のコイルに代え、薄膜技術を用いて銅のコイルパ
ターンをコア本体の環状溝部内に直接形成する技
術が提案されている。
考案が解決しようとする問題点 上記した薄膜技術を用いてコイルパターンを形
成するロータリトランスでは、コイルの両端部分
に夫々スルーホールを形成し、コイルの配設面と
異なる面において回転磁気ヘツドからのリード線
或は電子回路本体からのリード線をこのスルーホ
ールを介してコイルに接続する構成とされてい
る。従来、この一対のスルーホールは大きく離間
した状態で形成されていた。またこのスルーホー
ルは、径寸法が小であり、かつスルーホール内周
部における銅の膜厚寸法は小であるため、磁束が
密となり自己インダクタンスが増大してしまう。
一般にロータリトランスに印加される電流は微少
電流であり、よつて上記インダクタンスの増大に
伴う自己誘導起電力の増加により信号電流が妨害
され、適宜に信号の伝達が行なえず信号伝達効率
(結合係数)が低下してしまうという問題点があ
つた。
そこで本考案では一対のスルーホールにおける
インダクタンスを低減することにより、上記問題
点を解決したロータリトランスを提供することを
目的とする。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案では、両終
端部に夫々スルーホールが設けられてなる薄膜コ
イルをフエライトよりなるコアにパターン形成し
てなるロータ及びステータを互いに対向配設し、
両者間で信号の授受を行なうロータリトランスに
おいて、スルーホールを上記両終端部に夫々複数
個形成した。
実施例 第1図及び第2図に本考案になるロータリトラ
ンスの一実施例を示す。尚、前述したようにロー
タリトランス1は互いに対向配設されるロータコ
アとステータコアとにより構成されるが、各コア
は同一構成であるため説明の便宜上、一方のコア
2のみを図示して説明するものとする。
コア2はフエライト(例えばNiZnのフエライ
ト材)よりなる円盤状の部材で、第1図に示すよ
うに表面2aに4本の同心円溝3〜6が形成され
ている。この同心円溝3〜6の内部には、エツチ
ング、ホトリソグラフイ等の薄膜形成技術を用い
て薄膜コイル7〜10が形成されている。ロータ
リトランス1のコイルを薄膜形成することによ
り、面倒な巻線工程をなくすことができ、コアの
厚さを小とし得、また歩留りを向上できる等の
種々の利点がある。
また各薄膜コイル7〜10の各終端部にはスル
ーホール11a−1〜14a−1,11a−2〜1
4a−2,11b−1〜14b−1,11b−2〜1
4b−2が形成されている。即ち、薄膜コイル7
〜10の各終端部には夫々2個のスルーホールが
形成されている。この構成とすることにより、後
に述べるように各薄膜コイル7〜10の各終端部
におけるインダクタンスを低減することができ
る。
尚、スルーホール11a−1〜14a−1,11
a−2〜14a−2,11b−1〜14b−1,11
b−2〜14b−2を形成するためにコア2に設け
られている孔は、コア2の形成時(金型成型され
る)に一括的に形成されるものであり、スルーホ
ールの数を多くしても製造工程が複雑になるよう
なことはない。
ここで第2図に示されるコア2の裏面2bに注
目する。同図に示すように裏面2bには導電パタ
ーン15a〜18a,15b〜18bが形成され
ている。この導電パターン15a〜18a,15
b〜18bは、薄膜コイル7〜10の終端部位置
に対応する裏面位置に形成されており、薄膜コイ
ル7〜10のパターン形成時に同時にパターン形
成されるものである。この各導電パターン15a
〜18a,15b〜18bは薄膜コイル7〜10
の各終端部に形成された2個のスルーホールと
夫々電気的に接続されている。例えば薄膜コイル
7の一終端部に形成されたスルーホール11a−
、11a−2は導電パターン15aに一体的に接
続されている。よつて薄膜コイル7〜10は各ス
ルーホール11a−1〜14a−1,11a−2
14a−2、11b−1〜14b−1,11b−2
14b−2を介してコア2の裏面2bに形成され
た導電パターン15a〜18a,15b〜18b
に引き出される。この導電パターン15a〜18
a,15b〜18bには磁気ヘツド等からのリー
ド線が接続される。
尚、19,20はロータリトランス1がビデオ
テープレコーダ等に組み込まれて用いられる際コ
ア2の回転速度を検出するホール素子(図示せ
ず)が取付けられる取付け凹部であり、21a〜
21d,22a〜22dはホール素子のリード線
が結線される結線パターンである。
次に本考案の要部となる、薄膜コイル7〜10
の終端部を裏面2bに引き出す構造について説明
する。尚、各薄膜コイル7〜10において各終端
部を裏面に引き出す構成は同一であるため、説明
の便宜上薄膜コイル10における引き出し構造の
みを第3図を用いて説明し、他の薄膜コイル7〜
9については説明を省略する。
前述したように、薄膜コイル10の終端部には
夫々、一対のスルーホール14a−1,14a−2
及び14b−1,14b−2が形成されている。ま
た、スルーホール14a−1,14a−2とスルー
ホール14b−1,14b−2は近接配設されてい
る。このように形成されたスルーホール14a−
,14a−2,14b−1,14b−2を有する薄
膜コイル10の各終端部におけるインダクタンス
の大きさについて考える。
本考案では、薄膜コイル10の各終端部に複数
個(2個)のスルーホール14a−1,14a−2
及び14b−1,14b−2を設けることにより、
第4図に示されると等価の回路を薄膜コイル10
の終端部に形成した。第4図は薄膜コイル10の
一方の終端部に形成された、例えばスルーホール
14a−1,14a−2の等価回路である(他の対
をなすスルーホールにおいても同様)。
各スルーホール14a−1,14a−2は夫々イ
ンダクタンスLの1ターンコイルと等価であり、
この一対の1ターンコイルが薄膜コイル10の終
端部と裏面2bに形成された導電パターン18a
との間に並列形成された構造となつている。この
ため、一対のスルーホール14a−1,14a−2
全体としてのインダクタンスはL/2となり、ス
ルーホールの数が1個の従来の構成と比べ薄膜コ
イル10の終端部におけるインダクタンスの値を
1/2に低減することができる。
上記構成とした2チヤンネル(各チヤンネルを
1ch,2chと示す)のロータリトランスと従来の
構成のロータリトランスの結合係数を測定して比
べたところ、1chにおいて従来のロータリトラン
スの結合係数が0.934であるのに対し、本考案に
なるロータリトランスは0.947とすることができ
た。また2chにおいても、従来0.933であつた結合
係数を0.945と向上させることができた。
尚、上記実施例では薄膜コイル7〜10の各終
端部に夫々2個のスルーホール11a−1〜14
a−1,11a−2〜14a−2,11b−1〜14
b−1,11b−2〜14b−2を設けた構成を示
したが、これに限らず3個以上のスルーホールを
各薄膜コイルの終端部に設けても良いことは勿論
である。
考案の効果 上述の如く、本考案になるロータリトランスに
よれば、薄膜コイルの各終端部に夫々複数個のス
ルーホールを形成することにより、上記終端部に
おけるスルーホールの孔の径寸法を実質上大とす
ることができ、これにより複数個のスルーホール
全体としてのインダクタンスは低減され、結合係
数(伝達効率)を高めることができる等の特長を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になるロータリトランスの一実
施例を構成するコアの表面の平面図、第2図は第
1図に示すコアの裏面の背面図、第3図は薄膜コ
イルの終端部分を拡大して示す図、第4図は薄膜
コイルの終端部における電気的な等価回路を示す
図である。 1……ロータリトランス、2……コア、3〜6
……同心円溝、7〜10……薄膜コイル、11a
1〜14a−1,11a−2〜14a−2,11b
1〜14b−1,11b−2〜14b−2……スル
ーホール、15a〜18a,15b〜18b……
導電パターン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両終端部に夫々スルーホールが設けられてなる
    薄膜コイルをフエライトよりなるコアにパターン
    形成してなるロータ及びステータを互いに対向配
    設し、両者間で信号の授受を行なうロータリトラ
    ンスにおいて、該スルーホールを上記両終端部に
    夫々複数個形成してなる構成のロータリトラン
    ス。
JP1987028273U 1987-02-27 1987-02-27 Expired - Lifetime JPH0528733Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987028273U JPH0528733Y2 (ja) 1987-02-27 1987-02-27

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JP1987028273U JPH0528733Y2 (ja) 1987-02-27 1987-02-27

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Publication Number Publication Date
JPS63136310U JPS63136310U (ja) 1988-09-07
JPH0528733Y2 true JPH0528733Y2 (ja) 1993-07-23

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ID=30831082

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JP (1) JPH0528733Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5617811A (en) * 1979-07-20 1981-02-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Bar feeder

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5617811A (en) * 1979-07-20 1981-02-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Bar feeder

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JPS63136310U (ja) 1988-09-07

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