JPH0722010U - 小形エンジンのマフラ用断熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 小形エンジンのマフラの外周側にはその外
周側が大形化しないように断熱カバーを有効に取付け可
能とする。 【構 成】 シリンダ（１）に連通連設するマフラ
（Ａ）にはカバー（２）を被着して構成する小形エンジ
ンにおいて、前記マフラ（Ａ）の少なくとも内側面、下
面及び外側面に接近する側面視略Ｕ字状の断熱カバー
（Ｂ）を、マフラ（Ａ）の外側面から内側面に貫通する
マフラ（Ａ）の取付けボルト（３）によりマフラガスケ
ットとして共締め可能に取付け構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、マフラの外周側に断熱カバーを有効に取付けた小形エンジンのマフ ラ用断熱装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、シリンダに連通連設するマフラにはカバーを被着して構成する小形エ ンジンにおいて、マフラの内側方から下方にかけて断熱カバーを取付けることは 、実公平２−１３７２７号公報に見られるように知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、マフラの外側方には断熱カバーを取付けないでエンジンカバー もしくはマフラカバーを被着するから、実際には、エンジンカバーなどが合成樹 脂製のため、また、排ガス対応により触媒を採用する場合に、熱で焼けたり変形 するのを防止するため、マフラとカバーの隙間を大きくしなければならず、エン ジンカバーもしくはマフラカバーの外形寸法が大きくなって、エンジン全体が大 形化したり、断熱カバーはどうしても振動したり、他に取付け手段を要して複雑 な取付け構造になってしまう、といった不具合を呈していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、そのような不具合を解決し、断熱カバーを有効に取付けうるように 工夫したものであり、そのため、シリンダに連通連設するマフラにはカバーを被 着して構成する小形エンジンにおいて、前記マフラの少なくとも内側面、下面及 び外側面に接近する側面視略Ｕ字状の断熱カバーを、マフラの外側面から内側面 に貫通するマフラの取付けボルトによりマフラガスケットとして共締め可能に取 付け構成したものである。

【０００５】

【作用】 したがって、断熱カバーをマフラの下方から嵌装するとともに断熱カバーをガ スケットにして取付けボルトにより共締めすると、断熱カバーがマフラの少なく とも内側面、下面及び外側面に接近するようにして外周側に対し断熱効果をもた せて有効かつ簡単に取付けることができることになり、また、エンジンカバーも しくはマフラカバーはその断熱カバーの外側方に接近させて、マフラの外周側が 大形化しないようその外形寸法を小さくして有効に被着できる。

【０００６】

【実施例】

図１は刈払機の機体後部に一体的に設けた小形エンジンの一部を断面にして示 した背面図であり、下方に燃料タンク４を配備するとともに点火プラグ５やピス トン６を装備したシリンダ１の吸気ポート７には気化器８を連通連設し、シリン ダ１の排気ポート９の外側方には、入口１０を有する内側面、テールパイプ１１ 、上下方向中間に段部１２を有する外側面、両ボルト孔１３、１３を有するマフ ラＡを両ボルト３、３により固定するとともに、マフラＡの上方より外側面外方 を通して下方側に向けエンジンカバー２またはマフラカバーを被着して従来形同 様に構成する。

【０００７】 Ｂは断熱カバーを示し、前記マフラＡの内側面、下方及び外側面に接近すると ともに前記段部１２に係合できる段部１４を外側面に有するよう図１及び図４に 示すように側面視略Ｕ字状に形設し、マフラガスケットとなる断熱カバーＢの内 側面には前記入口１０及び両ボルト孔１３、１３に合致する入口部１５及び両孔 部１６、１６を形成するとともに、外側面の段部１４の上方には前記ボルト孔１ ３、１３に合致する両孔部１７、１７を形成して構成するが、前記断熱カバーＢ の内側面の上部と外側面の上部とをオーバーラップするまで延設して構成するこ ともできる。

【０００８】 したがって、断熱カバーＢをマフラＡの下方から嵌装するとともに断熱カバー Ｂをガスケットにして、両取付けボルト３を孔部１７、ボルト孔１３、孔部１６ に挿通するとともにシリンダ１に挿着して共締めすると、図１に示すように断熱 カバーＢがマフラＡの少なくとも内側面、下面及び外側面に接近するようにして 外周側に対し断熱効果をもたせて有効かつ簡単に取付けることができることにな り、また、エンジンカバー２もしくはマフラカバーはその断熱カバーの外側方に 図１に示すように接近させて、マフラＡの外周側が大形化しないようその外形寸 法を小さくして有効に被着したり、燃料タンク４の上部を接近させて有効に組付 けることができる。

【０００９】

【考案の効果】

このように本考案は、断熱カバー（Ｂ）をマフラ（Ａ）の下方から嵌装すると ともに断熱カバー（Ｂ）をガスケットにして取付けボルト（３）により共締めす ると、断熱カバー（Ｂ）がマフラ（Ａ）の少なくとも内側面、下面及び外側面に 接近するようにして外周側に対し断熱効果をもたせて有効かつ簡単に取付けるこ とができることになり、また、断熱カバー（Ｂ）をマフラのガスケットとして取 付けるので、エンジンカバー（２）もしくはマフラカバーとマフラ（Ａ）との隙 間を小さくすることができることになってエンジンカバー（２）もしくはマフラ カバーの外形寸法を小さくすることができることになり、触媒採用時にはマフラ （Ａ）の温度が上昇しても、マフラ（Ａ）との隙間を小さくできることになって 、外形寸法が大きくなることを防止できることになり、コンパクト構造にして好 適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】刈払機のエンジン部を一部断面にして示した背
面図である。

【図２】図１の一部の右側面を示した側面図である。

【図３】図１の一部の左側面を示した側面図である。

【図４】図１の一部を分解して示した側面図である。

【図５】図２の一部を分解して示した側面図である。

【図６】図３の一部を分解して示した側面図である。

【符号の説明】

１ シリンダ Ａ マフラ ２ カバー Ｂ 断熱カバー ３ 取付けボルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シリンダ（１）に連通連設するマフラ
   （Ａ）にはカバー（２）を被着して構成する小形エンジ
   ンにおいて、前記マフラ（Ａ）の少なくとも内側面、下
   面及び外側面に接近する側面視略Ｕ字状の断熱カバー
   （Ｂ）を、マフラ（Ａ）の外側面から内側面に貫通する
   マフラ（Ａ）の取付けボルト（３）によりマフラガスケ
   ットとして共締め可能に取付け構成したことを特徴とす
   るマフラ用断熱装置。