JPH0721957Y2 - 車両用減速機のデフケース構造 - Google Patents

車両用減速機のデフケース構造

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JPH0721957Y2
JPH0721957Y2 JP1989026650U JP2665089U JPH0721957Y2 JP H0721957 Y2 JPH0721957 Y2 JP H0721957Y2 JP 1989026650 U JP1989026650 U JP 1989026650U JP 2665089 U JP2665089 U JP 2665089U JP H0721957 Y2 JPH0721957 Y2 JP H0721957Y2
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JP
Japan
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differential case
differential
speed reducer
spider shaft
pinion
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JP1989026650U
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JPH02117465U (ja
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哲也 金田
哲史 斎藤
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UD Trucks Corp
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UD Trucks Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、インタアクスルディファレンシャルを備えた
タンデム型の車両用減速機のデフケース構造に関する。
[従来の技術] 第1図は本考案の実施例を示す図面であるが、本考案を
良く理解するため、その公知部分について説明する。
インタアクスルディファレンシャルを備えたタンデム型
減速機において、インプットシャフト4の動力は全体を
5で示すインタアクスルディファレンシャルのインプッ
トシャフトにスプライン結合されたスパイダシャフト6
を介してピニオン7に伝達される。そしてそのピニオン
7に噛み合うサイドギヤ8からサイドギヤ8にスプライ
ン結合されたアウトプットシャフト9を介し図示しない
後後軸ディファレンシャルに伝達され、またピニオン7
に噛み合うサイドギヤ部10aを備えたデバイダギヤ10
(本出願人により減速機の部品点数を削減し、低コスト
化、軽量コンパクト化を図るために提案された実開昭63
-150140号公報参照)、デバイダギヤ10に噛み合うピニ
オンドライブギヤ11を介して全体を1で示す減速機ケー
シングに設けられた後前軸ディファレンシャル12のドラ
イブピニオン13に伝達されるようになっている。
ところでインプットシャフト4とドライブピニオン13と
は一般的に垂直面内にインプットシャフト4を上方にし
て並列に配置されている。従って、ピニオンドライブギ
ヤ11、デバイダギヤ10の飛沫油によってインタアクスル
ディファレンシャル5、インプットシャフト4とデバイ
ダギヤ10、サイドギヤ8との摺接部を好適に潤滑するこ
とは困難である。そのため、前部ケーシング2に後部ケ
ーシング3の底部の油溜り室3aの油を上方に導く鎖線で
示す油路15と油ポンプ16とを設けている。この油ポンプ
16の駆動軸17は前部ケーシング2の透孔2aから内方に突
出され、その端部は、ドライブピニオン13の軸部14に着
脱自在に連結されている。したがって、ドライブピニオ
ン13により駆動され、油溜り室3aの油を上方に送出する
ようになっている。
上記の減速機において、リングギヤ18aによりかき上げ
られた油は矢印で示すように、オイルキャッチャ19を介
して油室20に入り、インタアクスルディファレンシャル
5を潤滑したのち流下し、油溜り室3aに戻るようになっ
ている。
上記潤滑構造において、インタアクスルディファレンシ
ャル5は高速で回転しているため、油中に含まれる摩耗
粉などは、遠心力によりデフケース21、22の球面に形成
された内周面に滞積し、滞積した摩耗粉がデフケース2
1、22とピニオン7との摺動面に入り込み、両者が異常
摩耗する不具合がある。
上記デフケースに関し、本出願人は実開昭58-99126号公
報において、デフケースとピニオンとの間にスラストワ
ッシャを介装し、該ワッシャの外周部に切欠部を形成す
ると共に、デフケースの内周面に切欠部に係合する段部
を形成し、スラストワッシャをデフケースに回り止めし
てスラストワッシャによるデフケースの摩耗を防止する
技術を提案している。この提案技術自体は有効なもので
あるが、しかし、前記した摩耗粉によりスラストワッシ
ャとピニオンとが異常摩耗するのを防止することはでき
ない。
実開昭58-9562号公報には、トランスミッションのハウ
ジングの下部に塵埃滞留空間を設ける技術が開示されて
いる。しかしながら、トランスミッションハウジングの
ように固定部材に対しては重力の作用や油の流れによっ
て塵埃を滞留させることができるが、デフケースのよう
にそれ自体が回転する部材では遠心力が作用するので、
固定部材の技術を適用しても摩耗粉を滞留させることは
できない。
[考案が解決しようとする課題] したがって本考案の目的は、回転するデフケースにピニ
オンとの摺動面に摩耗粉が入り込むのを防止でるき車両
用減速機のデフケース構造を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば、インプットシャフト(4)とインタア
クスルディファレンシャル(5)のスパイダシャフト
(6)とピニオン(7)とを備え、内周面が球面(C)
に形成されている車両用減速機のデフケース構造におい
て、複数のスパイダシャフト支持孔(23)が穿設され、
デフケース(21、22)の前記球面(C)のうちでスパイ
ダシャフトの中心(D)から半径方向に最も離れた箇所
でかつ隣接する前記スパイダシャフト支持孔(23)の中
間に円周方向に延びる凹部(24)が形成されている。
さらに本考案によれば、インプットシャフト(4)とイ
ンタアクスルディファレンシャル(5)のスパイダシャ
フト(6)とピニオン(7)とを備え、内周面が球面
(C)に形成されている車両用減速機のデフケース構造
において、複数のスパイダシャフト支持孔(23)が穿設
され、デフケース(21、22)の前記球面(C)のうちで
スパイダシャフトの中心(D)から半径方向に最も離れ
た箇所でかつ隣接する前記スパイダシャフト支持孔(2
3)の中間に半径方向に延びる透孔(25)が形成されて
いる。
[作用効果の説明] したがって、回転するデフケース内において、油中の摩
耗粉はその比重差により遠心力により遠い方に位置す
る。
それ故にスパイダシャフトの中心から半径方向に最も離
れた位置に摩耗粉は集められる。そこでその位置の摩耗
粉逃し部を設けると、摩耗粉はその摩耗粉逃し部にはい
るので、デフケースとピニオンとの摺動面に入り込んで
両者が異常摩耗するようなことが防止される。
そして本考案によれば、摩耗粉逃し部は凹部で構成さ
れ、摩耗粉はその凹部に滞積する。したがって、点検時
に除去すればよい。
また、本考案によれば、摩耗粉逃し部は透孔で構成され
ている。したがって、摩耗粉は透孔からデフケース外部
に逃されて別途の処理をすればよい。
いずれにしろ本考案では摩耗粉がピニオンとデフケース
との間の摺動面に入り込まないので、寿命の長いデフケ
ースを提供できる。
[実施例] 以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図ないし第3図において、デフケース21、22の内周
面は、球面Cに形成され、図示の例では円周等配に4個
のスパイダシャフト支持孔23が穿設されている。このデ
フケース21、22の内周面において隣接するスパイダシャ
フト支持孔23、23の中間には摩耗粉逃し部を構成する凹
部24が形成されている。この凹部24は、第2図および第
3図に示されているようにデフケース21とデフケース22
との接合面の所の両側に設けられ、そして円周方向に延
びている。この凹部24は、前記球面Cのうちで、インタ
アクルスディファレンシャル5の回転中心すなわちスパ
イダシャフト6の中心Dから最も離れた箇所Xに存して
いる。すなわち回転するデフケースによって油中の摩耗
粉の半径方向外方の箇所Xに集められるので、この位置
に凹部が設けられている。この凹部24の断面形状は、巾
が例えば球面円弧の約1/3、深さがデフケース21、22の
箇所Xの厚さの例えば約1/3、円周方向の長さは支持孔2
3、23の中心間円弧の例えば約1/2に形成されている。
したがって、油中の摩耗粉は回転するがデフケース21、
22の遠心力により凹部24内に滞積する。そのため、摩耗
粉がデフケース21、22とピニオン7との摺動面に入り込
み、両者が異常摩耗するのが防止される。
第4図ないし第6図は本考案の別の実施例を示し、摩耗
粉逃し部を透孔25で形成した例である。この透孔25は、
デフケース21aの凹設段部21bとデフケース22aの突設段
部22bで印籠接合された両デフケース21、22のうち、デ
フケース22aに円弧状の切欠部22cを形成し、箇所Xのデ
フケース22a側に透孔25を形成し、その透孔25は、デフ
ケース21a、22a内のすべての油が透孔25から逃げないよ
うに比較的小断面積に形成されている。この実施例で
は、デフケース21a、22aの遠心力により摩耗粉は透孔25
からデフケース21a、22a外に逃がされ、前記実施例と同
様の作用効果がある。
[考案の効果] 以上の通り、本考案によれば下記のすぐれた効果を奏す
る。
(i)油中の摩耗粉が遠心力で凹部又は透孔にはいるの
で、デフケースとピニオンとの摺動面に摩耗粉が入り込
むのを防止できる。
(ii)したがって、デフケースやピニオンの寿命が長く
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の概略を説明する側断面図、第
2図は本考案の第1実施例を示す斜視図、第3図は第2
図のA−A線矢視断面図、第4図は本考案の第2実施例
を示す斜視図、第5図は第4図のA−A線矢視断面図、
第6図は第5図のB矢視図である。 5……インタアクスルディファレンシャル、21、21a、2
2、21a……デフケース、24……凹部、25……透孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】インプットシャフト(4)とインタアクス
    ルディファレンシャル(5)のスパイダシャフト(6)
    とピニオン(7)とを備え、内周面が球面(C)に形成
    されている車両用減速機のデフケース構造において、複
    数のスパイダシャフト支持孔(23)が穿設され、デフケ
    ース(21、22)の前記球面(C)のうちでスパイダシャ
    フトの中心(D)から半径方向に最も離れた箇所でかつ
    隣接する前記スパイダシャフト支持孔(23)の中間に円
    周方向に延びる凹部(24)が形成されていることを特徴
    とする車両用減速機のデフケース構造。
  2. 【請求項2】インプットシャフト(4)とインタアクス
    ルディファレンシャル(5)のスパイダシャフト(6)
    とピニオン(7)とを備え、内周面が球面(C)に形成
    されている車両用減速機のデフケース構造において、複
    数のスパイダシャフト支持孔(23)が穿設され、デフケ
    ース(21、22)の前記球面(C)のうちでスパイダシャ
    フトの中心(D)から半径方向に最も離れた箇所でかつ
    隣接する前記スパイダシャフト支持孔(23)の中間に半
    径方向に延びる透孔(25)が形成されていることを特徴
    とする車両用減速機のデフケース構造。
JP1989026650U 1989-03-10 1989-03-10 車両用減速機のデフケース構造 Expired - Lifetime JPH0721957Y2 (ja)

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JPH02117465U JPH02117465U (ja) 1990-09-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS589562U (ja) * 1981-07-13 1983-01-21 トヨタ自動車株式会社 トランスミツシヨンのハウジング
JPH077649Y2 (ja) * 1987-03-23 1995-02-22 日産ディーゼル工業株式会社 車両用減速機の潤滑装置

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JPH02117465U (ja) 1990-09-20

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