JPH0721946U - ドア錠受金具 - Google Patents

ドア錠受金具

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JPH0721946U
JPH0721946U JP5207893U JP5207893U JPH0721946U JP H0721946 U JPH0721946 U JP H0721946U JP 5207893 U JP5207893 U JP 5207893U JP 5207893 U JP5207893 U JP 5207893U JP H0721946 U JPH0721946 U JP H0721946U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鎌片に係脱するドア錠受金具は、鎌片とスト
ライクの係止面との距離に誤差があるため、引き戸にガ
タが生じたり施錠動作が終わらないうちに鎌片が係止面
に当接する問題が生じる。本考案はかかる課題を解決す
ることを目的とする。 【構成】 前面が開口するストライクボックスク5と、
ストライクボックス5に回動可能に装着され頭部13が
ストライクボックス5の前面に露出する調整ねじ10
と、調整ねじ10に螺合するジョイントプレート15
と、ストライクボックス5に一端を枢着され他端がジョ
イントプレート15に係合し、前壁21に鎌片挿入用孔
23と前壁21の裏面に係止面が設けられるストライク
19とによりドア錠受金具Aを構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鎌片に係脱するドア錠受金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
鎌片を備えたドア錠は、一対の引き戸,或いは一枚の引き戸を施解錠する錠装 置であり、室外側に設けられたシリンダ錠の施錠,解錠操作、或いは、室内側に 設けられた摘み操作により、引き戸の内部に設けられた鎌片が回動して引き戸よ り出没する。 この引き戸の相手側(相手側の引き戸或いは框)には、鎌片挿入用孔を有する ドア錠受金具が取り付けられている。
【0003】 一対の引き戸では、引き戸の召し合わせ部にドア錠が設けられ、施錠操作によ り一方の引き戸に設けられた鎌片が、他方の引き戸に設けられた受金具の鎌片挿 入用孔に進入し、受金具の裏面に形成された係止面に係合し、引き戸が施錠され る。 ドア錠を解錠操作すると、鎌片が没入方向に回動して受金具から離脱し、一方 の引き戸の内部に没入する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
鎌片と受金具の係止面との間隔は、一対の引き戸の対向面に形成される隙間寸 法や、引き戸の厚さ寸法などの誤差の集積により、一定しない。 この間隔が広くなると、鎌片が受金具の取り付け位置から遠ざかるので、施錠 操作の中途で鎌片が係止面に当たり、施錠が不完全になるので施錠操作し難くな る。
【0005】 逆に間隔が狭くなると、完全挿入された鎌片と受金具の係止面との間に隙間を 生じ、施錠をしても引き戸がガタつく問題を生じる。 又、引き戸を取り付けたときにはこのような問題がなくても、引き戸が経年変 形すると、次第に施錠困難になったり、ガタつきが大きくなったりする問題が生 じる。
【0006】 このような問題に対処するため、受金具のストライクボックス内に移動可能な ストライクを設け、鎌片とストライクの係止面との感覚を調整できるようにした ものが従来知られている(実公昭58−46194号、実公平3−30529号 公報参照)。 しかし、これは調整用の雌ねじをストライクに設けたり、ストライクボックス に支持させたりしなければならず、構成が複雑になる問題があった。 本考案はかかる課題を解決することを目的としており、簡単な構成でしかも鎌 片と受金具の係止面との間隔を容易に微調整することができるドア錠受金具を提 供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、施錠操作により引き戸より突出する鎌 片を係止する係止面を備えたドア錠受金具において、 前面に開口を有するストライクボックスと、該ストライクボックスに回動可能 に装着され、頭部が上記ストライクボックスの前面に露出する調整ねじと、上記 ストライクボックス内に摺動可能に挿入され、上記調整ねじに螺合するジョイン トプレートと、上記ストライクボックスに設けられた支軸に一端を枢着され、他 端が上記ジョイントプレートに係合し、上記開口より露出する前壁に鎌片挿入用 孔と上記係止面が設けられるストライクとによりドア錠受金具を構成した。
【0008】
【作用】
上記のように構成されたドア錠受金具は、ストライクボックスの前面に露出す る調整ねじの頭部にドライバを当て、調整ねじを回動すると、調整ねじに螺合す るジョイントプレートがストライクボックス内を摺動する。 ジョイントプレートの摺動により、ストライクが、支軸を中心として回動し、 係止面と鎌片との間隔が調整される。
【0009】
【実施例】
本考案の実施例について図面を参照して説明すると、ドアが一対の引き戸であ る場合には、一方の引き戸の召し合わせ部の側面に錠ケース1が埋設され、錠ケ ース1の前壁であるフロント2の上下両端部に孔(図示しない)が設けられ、こ の孔に挿通されるねじ3が、引き戸Dの側面にねじ込まれ、錠ケース1が引き戸 Dに取り付けられる。
【0010】 錠ケース1の内部に回動可能に設けられた鎌片4は、屈曲した先端部4aを有 し、引き戸Dの室外側に設けられたシリンダ錠或いは室内側の摘み(いずれも図 示しない)を施錠方向に操作すると、鎌片4が、図1において反時計方向に回動 しながら、先端部4aがフロント2から突出する。 他方の引き戸の召し合わせ部には、フロント2に相対する側面に、次に述べる 受金具Aが設けられる。
【0011】 他方の引き戸の側面に埋設されるストライクボックス5は、前面に開口6が設 けられ、ストライクボックス5の前面より上下に伸びるフランジ7に孔8が設け られ(図5参照)、ストライクボックス5の底壁5aに孔9が設けられる(図1 参照)。 孔9には、調整ねじ10の一端に設けられた軸部11が回動可能に挿入され、 軸部11に周設された溝に止め輪12が嵌着されるので(図1参照)、調整ねじ 10はストライクボックス5に回動可能,軸方向移動不能に装着される。
【0012】 調整ねじ10の他端に設けられた頭部13に溝14が設けられ(図5参照)、 調整ねじ10には、U字形状に屈曲加工されたジョイントプレート15に設けら れたねじ孔16が螺合する。 ジョイントプレート15は、後述するストライク19に係合するため回動を阻 止される。 従って、溝14に当てたスクリュウドライバを回動すると、調整ねじ10が回 動し、ジョイントプレート15が前後方向(図1の左右方向)に移動する。
【0013】 ストライクボックス5の両側壁に設けられる貫通孔17に支軸18が嵌着され る。 ストライクボックス5内に挿入されるストライク19は、両側壁20,20の 前端を連結する前壁21と、両側壁20,20の上端の後部より突出する突起部 20a,20aを連結する被係合部22とを有し、被係合部22はジョイントプ レート15の隙間に係合する(図1,図5参照)。
【0014】 前壁21の中央部分には鎌片挿入用孔23が設けられ、前壁21の裏面には、 鎌片挿入用孔23の上方に凸状の係止面24が形成される。 両側壁20,20の下端部を貫通する孔25には、支軸18が挿入される(図 4参照)。
【0015】 ストライクボックス5の前面に当接するストライクフロント26には、上下部 にテーパ孔27が設けられ、テーパ孔27及び孔8に挿通される皿頭付きねじ2 8が、他方の引き戸にねじ込まれることにより(図1参照)、ストライクフロン ト26がストライクボックス5の前面に締着される。
【0016】 ストライクフロント26には、調整ねじ10の頭部13が露出する孔29と、 鎌片挿入用孔30が設けられ、鎌片挿入用孔30の下端縁より傾斜壁31が屈曲 延設される。 以上の述べたように、ドアが一対の引き戸の場合には、ドア錠受金具Aは他方 の引き戸に取り付けられるが、一個の引き戸の場合には、框側の柱に取り付けら れる。
【0017】 次に、以上のように構成されたドア錠受金具の作用を図1,図2に基づいて説 明する。 図2に示すように、ドア錠の施錠時に、鎌片4の先端部4aが係止面24から 離れている場合には、引き戸にガタを生じる。 このようなときには、解錠して引き戸を開き、スクリュウドライバで調整ねじ 10を回動する。
【0018】 この回動により、ストライク19が支軸18を支点として時計方向に回動し、 係止面24が後退するので、鎌片4と係止面24との距離が調整される。 従って、施錠したときに、鎌片4の先端部4aが係止面24に当接し、引き戸 のガタを除去することができる(図1参照)。 施錠操作中に鎌片4が係止面24に当接する場合には、調整ねじ10を反対方 向に回動すればよい。
【0019】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されているので、調整ねじを回動する簡単な操作で 鎌片と係止面との距離の過不足を調整することができる。 この調整ねじは、引き戸を開いたときにのみ露出し、回動することが可能にな るので、施錠中に第三者にいたずらされる虞はない。 このドア錠受金具は構造が簡単であるので、製造費が安価であり、耐久性に富 むなどの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】微調整された受金具と鎌片との関係を説明する
ドア錠の一部破断側面図である。
【図2】微調整前の受金具と鎌片との関係を説明するド
ア錠の一部破断側面図である。
【図3】受金具の斜視図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】受金具の分解斜視図である。
【符号の説明】
A ドア錠受金具 D 引き戸 1 錠ケース 4 鎌片 4a 先端部 5 ストライクボックス 10 調整ねじ 11 軸部 13 頭部 15 ジョイントプレート 18 支軸 19 ストライク 21 前壁 22 被係合部 23,30 鎌片挿入用孔 24 係止面 26 ストライクフロント

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施錠操作により引き戸より突出する鎌片
    を係止する係止面を備えたドア錠受金具において、 前面に開口を有するストライクボックスと、該ストライ
    クボックスに回動可能に装着され、頭部が上記ストライ
    クボックスの前面に露出する調整ねじと、上記ストライ
    クボックス内に摺動可能に挿入され、上記調整ねじに螺
    合するジョイントプレートと、上記ストライクボックス
    に設けられた支軸に一端を枢着され、他端が上記ジョイ
    ントプレートに係合し、上記開口より露出する前壁に鎌
    片挿入用孔と上記係止面が設けられるストライクとによ
    り構成されるドア錠受金具。
JP1993052078U 1993-09-27 1993-09-27 ドア錠受金具 Expired - Fee Related JP2605787Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200496934Y1 (ko) * 2022-10-21 2023-06-13 주식회사 선테크 모헤어 설치용 브라켓을 구비한 회전 경첩

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200496934Y1 (ko) * 2022-10-21 2023-06-13 주식회사 선테크 모헤어 설치용 브라켓을 구비한 회전 경첩

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