JP3051611U - 引違い戸用錠 - Google Patents

引違い戸用錠

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JP3051611U
JP3051611U JP1998001275U JP127598U JP3051611U JP 3051611 U JP3051611 U JP 3051611U JP 1998001275 U JP1998001275 U JP 1998001275U JP 127598 U JP127598 U JP 127598U JP 3051611 U JP3051611 U JP 3051611U
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一男 中村
稔 栄木
圭祐 後藤
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株式会社日中製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】引違い戸用錠で、組付け作業を簡素化し、戸厚
の差に容易に対応し、引違い戸への取付けを容易にし、
作動が確実で、操作性の向上を図る。 【解決手段】屋外側錠3のシリンダー錠部6奥端の短筒
部20に、戸厚に対応した長さの角軸7を係合可能と
し、短筒部の小孔21から角軸基部寄りの通孔22に、
抜止め用の係止ピン23を抜き差し可能に通挿させる。
屋外側錠長座14裏側に取付けた錠部収容ケース24内
に、シリンダー錠部復帰用の1本の押しバネ26を、タ
ンブラー収容部後端面28と上記ケース後内面29間に
介装させる。屋内側錠裏板に突設したネジ筒に、雌ネジ
部に続き裏板へ貫通した位置決め用ピン通挿用孔を形成
する。屋内側錠長座裏側に設けた操作用板裏側に、弾性
金属板製で凸部付きの係止用板を、操作用板裏面に当接
し下端縁を支承可能に設ける。上記操作用板のつまみに
補助つまみを着脱可能に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、外側・内側引違い戸を閉じた際に、中央部で施・解錠する引違い戸 用錠の改良に係るものであり、引違い戸用錠としての組立作業を簡素化し、引違 い戸の戸厚の差に対応可能とし、引違い戸への取付け作業を容易化し、作動を確 実化し、また操作性を向上することを特徴としたものである。
【0002】
【従来の技術】
引違い戸用錠に関しては、従来より幾つかのものが提案され、また商品化され ている。 イ)近時の引違い戸用錠では施・解錠時に、合鍵を挿入した屋外側錠のシリン ダー錠部を、錠部復帰用の押しバネに抗して奥方(屋内側錠の方)へ押し込み、 シリンダー錠部の内筒部奥端の角軸を屋内側錠のピニオンの角孔に係合させ、該 ピニオンを回動可能としてある。従来はその角軸を、シリンダー錠部の内筒部の 奥端にピン止め固定したものが多かった(例えば特開平9−13763号公報の 図1参照)。
【0003】 ロ)また上記の如く角軸をシリンダー錠部の内筒部にピン止め固定したものの 中には、戸厚が大きい場合にも該角軸がピニオンの角孔へ確実に係合可能に、シ リンダー錠部の押し込み量を増大可能としたものがある。これは、室外側錠の長 座裏側にビス止めした錠部収容ケースを一旦外し、長座裏側と上記ケースと間に 別体の敷板を介在させることで、上記ケースが奥方へ拡張された状態にして、シ リンダー錠部の奥方への押し込み量を増大可能としている。
【0004】 ハ)上記角軸がピニオンの角孔に係合するには、外・内側引違い戸に屋外・屋 内側錠を正しく位置決めして取り付ける必要があるが、それには従来、屋内側錠 の長座にレンズを、裏板に照準ガラスを設け、屋外側錠の裏板に位置決め用マー クを設けたものがあった(例えば実公昭58−51323号公報参照)。屋内側 錠の長座と裏板および屋外側長座に各々位置決め用孔を設け、位置決め用ピンを 屋内側錠の長座の位置決め用孔から挿入し、同側錠の裏板の孔を経て屋外側錠の 孔に通挿させるようにして、取付け位置を決めるようにしたものもあった(例え ば実公平3−52941号公報、特開平7−269197号公報参照)。
【0005】 ニ)屋内側錠の長座裏側の縦長凹所内には、つまみ操作で上下動する屋内側操 作用板(スライダーともいう)を係合させ、脱落せぬように保持してあるが、こ の操作用板は内側引違い戸の組付け時に容易に縦長凹所へ係合でき、かつ該操作 用板の上下動が確実に行われて施・解錠が確実に行われる必要がある。
【0006】 それには従来、長座裏側の縦長凹所の両側に、操作用板の裏面をガイド可能に ガイド板をカシメまたはビス止めしたもの(例えば実公平2−43175号公報 の第1図・第2図参照)がある。また長座の外側から裏側の縦長凹所内へ操作用 板を挿入し得る大きさの開口部と、操作用板の脱落を防止するため縦長凹所両側 に内向きガイド突片と、縦長凹所上・下に打ち込み規制ピンを設けたもの(上記 実公平2−43175号公報の第3図等参照)もあった。
【0007】 ホ)上記屋内側錠の長座裏側に設けた屋内側操作用板は、屋内側へ露出したつ まみを摘んで上下動させるが、内側引違い戸の内側に網戸を設置してもつまみが 網戸に当たらぬように、該つまみは屋内側へ突出しないようにしたものが殆どで ある(例えば上記実公平2−43175号公報の第2図・第5図や、特開平9− 13763号公報の図1・図12参照)。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記イ)のものでは、角軸をシリンダー錠部の内筒にピン止め固定 してあり、容易に角軸を交換できない。そのため、近時のように各種の引違い戸 が製造されてくると、戸厚28〜32mm程度の標準的なもの以外では、角軸が ピニオンの角孔へ届かないから、その引違い戸用錠を使用できず、少なくとも屋 外側錠は長い角軸をもつ別のものを用いねばならないことになる。
【0009】 また上記ロ)の如く、シリンダー錠部の押し込み量を増大させるため、室外側 錠の長座裏側と錠部収容ケース間に別体の敷板を介在させるようにしたものは、 該敷板の取付け作業時に上記ケースに内装されていた錠部復帰用の押しバネも一 旦取り外し、これを後で再び内装させる必要がある。ここでの押しバネは通常、 外径が4mm程度の細いものを2本用いているが、この細いバネは撓んで動き易 いので、これを再び上記ケース内にうまく内装して長座裏側に取り付け直すのは 容易でなく、かなりの熟練者でないと手間がかかった。さらに、敷板を介在させ ることで錠部収容ケースを後方へ拡張できるのは、僅か数ミリ程度でしかないか ら、手間のかかるわりに実用性に欠けるという面もあった。
【0010】 上記ハ)の如く外・内側引違い戸に屋外・屋内側錠を取り付けるのに、屋内側 錠の長座にレンズを設けたり、位置決め用孔を設けて位置決めするものでは、位 置決めして取付け後の屋内側錠の長座に、取り付け後は不要なレンズや位置決め 用孔が残ったままで、体裁が良くないものになっていた。
【0011】 上記ニ)の如く屋内側錠の長座裏側の縦長凹所内に係合した屋内側操作用板が 脱落せぬよう保持するのに、縦長凹所の両側にガイド板をカシメまたはビス止め したり、あるいは内向きガイド突片と打ち込み規制ピンを設けるものは、操作用 板を係合させた後に特殊な工具を用いての加工が必要となっていた。
【0012】 しかも上記のガイド板や内向きガイド突片は、操作用板の上下動の作動状態を 確実にするものではなく、操作用板が不用意に移動して施錠または解錠されたり することも有った。
【0013】 上記ホ)の如く上記屋内側操作用板に設けたつまみは、屋内側へ突出しないよ うに設けてあるので、内側引違い戸の内側に網戸を設置する場合は、つまみが網 戸に当たらなくて都合が良い。しかし内側引違い戸の内側に網戸を設置しない場 合には、つまみを屋内側へ突出せぬようにしてあることが、むしろ操作用板の上 下動操作を行い難くしている、という欠点があった。
【0014】 本考案は、上記従来の引違い戸用錠がもつ問題点を解決することを課題として 考案されたものである。即ち本考案の目的は、引違い戸用錠として組立作業の簡 素化を図ること、引違い戸の戸厚の差に容易に対応できること、引違い戸への取 付け作業を容易にすること、作動が確実に行えること、操作性の向上を図れるよ うにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る引違い戸用錠の第1のものは、 外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可能で、合鍵5により内筒部が可回動 なシリンダー錠部6と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7と、 鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠3を設け、他方内側引違い戸 2に、上記角軸7を係合可能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛 合して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下動で回動可能な鎌部材 12と、屋内側からの上下操作で上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用 板13とをもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋外側錠3のシリンダー錠部6の内筒部19奥端に短筒部20を設けて、 該短筒部20の周部の対向位置に係止用小孔21を形成し、 かつ上記角軸7を長さを異にして複数本用意し、各角軸7の基部寄りに小さい 係止用通孔22を形成して、外側引違い戸1の戸厚に対応した長さの角軸7を、 奥内側へ向けて突出する如く短筒部20に係合させ、短筒部20の小孔21から 角軸7の通孔22に抜止め用の係止ピン23を抜き差し可能に通挿させて、該角 軸7を着脱可能に取り付けたものである。
【0016】 本考案に係る引違い戸用錠の第2のものは、 外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可能で、合鍵5により内筒部が可回動 なシリンダー錠部6と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7と、 鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠3を設け、他方内側引違い戸 2に、上記角軸7を係合可能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛 合して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下動で回動可能な鎌部材 12と、屋内側からの上下操作で上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用 板13とをもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋外側錠3の長座14の裏側に、奥方へ押入れ時のシリンダー錠部6を収 容可能な錠部収容ケース24をビス25にて着脱可能に取付け、シリンダー錠部 6を奥外側へ復帰用の1本の押しバネ26を、シリンダー錠部6のタンブラー収 容部27の後端面28と上記錠部収容ケース24の後内面29との間に介装させ たものである。
【0017】 本考案に係る引違い戸用錠の第3のものは、 外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可能で、合鍵5により内筒部が可回動 なシリンダー錠部6と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7と、 鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠3を設け、他方内側引違い戸 2に、上記角軸7を係合可能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛 合して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下動で回動可能な鎌部材 12と、屋内側からの上下操作で上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用 板13とをもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋内側錠4の裏板31の上・下部寄りから長座15へ向けて突設したネジ 筒34,35の少なくとも一方のネジ筒34に、その雌ネジ部に続き裏板31へ 貫通する如くピン通挿用孔36を形成し、 かつ屋外側錠3の裏板30に、シリンダー錠部6の角軸7とピニオン9の角孔 10の位置とが合致状態時に、上記ピン通挿用孔36からの位置決め用ピン37 が係合可能なピン受孔38を形成したものである。
【0018】 本考案に係る引違い戸用錠の第4のものは、 外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可能で、合鍵5により内筒部が可回動 なシリンダー錠部6と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7と、 鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠3を設け、他方内側引違い戸 2に、上記角軸7を係合可能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛 合して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下動で回動可能な鎌部材 12と、屋内側からの上下操作で上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用 板13とをもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋内側錠4の長座15裏側に形成した摺動用の縦長凹所16内に、上記屋 内側操作用板13を係合させ、その裏側に、弾性をもつ金属板製で下部寄りに凸 部18をもつ係止用板17を、上下動中の操作用板13の裏面に当接可能で、上 方へ移動後の該操作用板13下端部を凸部18で支承可能に係合させて、縦長凹 所16両側の内向き係止片62で保持させたものである。
【0019】 本考案に係る引違い戸用錠の第5のものは、 外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可能で、合鍵5により内筒部が可回動 なシリンダー錠部6と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7と、 鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠3を設け、他方内側引違い戸 2に、上記角軸7を係合可能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛 合して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下動で回動可能な鎌部材 12と、屋内側からの上下操作で上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用 板13とをもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋内側錠4の長座15裏側で上下動可能な屋内側操作用板13に屋内側へ 向けて設けたつまみ39に、屋内側へ突出する如く合成樹脂製の補助つまみ40 を着脱可能に設けたものである。
【0020】
【考案の実施の形態】
上記本考案に係る引違い戸用錠の第1・第2・第3・第4および第5で示した ものは、各々を単独で用いてもよいが、例えば請求項6・請求項7・請求項8で 示す如く、上記第1と第2のもの、第3と第4のもの、あるいは第4と第5のも のを組み合わせるように、それらの2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
【0021】 上記本考案に係る引違い戸用錠の施錠・解錠の作動状態は、従来のこの種のも のと同様に、引違い戸を閉じた状態で屋外側から施錠する場合、屋外側錠3のシ リンダー錠部6に合鍵5を差し入れ、該シリンダー錠部6を屋内側へ押入れなが ら回動させればよい。
【0022】 シリンダー錠部6が押しバネ26に抗して屋内側へ後退し、長座14裏側の錠 部収容ケース24に係合するから、シリンダー錠部6奥端の短筒部20に基部を 係合させた角軸7が、屋内側錠4に設けたピニオン9の角孔10に係合した状態 で回動する。これでピニオン9が回動して、作動用板11を下方へ移動させるの で、該作動用板11と連動する回動用ピン56が下方へ移動する。
【0023】 上記回動用ピン56の下方への移動により、鎌部材12が支持軸55を中心に 回動して、その先端部寄りが屋外側錠3の裏板30に形成した錠部材掛止用孔8 へ係合して掛止され、施錠状態となる。その後シリンダー錠部6の押入れを止め ると、押しバネ26によりシリンダー錠部6が元の屋外側へ押されて復帰するの で、合鍵5を元の位置へ回して引き出しておけばよい。
【0024】 屋外側から解錠する場合も、合鍵5を差し入れシリンダー錠部6を屋内側へ押 入れながら逆方向へ回動させればよい。シリンダー錠部6が屋内側へ後退し、長 座14裏側の錠部収容ケース24に係合して、シリンダー錠部6奥端の角軸7が 屋内側錠4のピニオン9の角孔10に係合した状態で上記と逆方向へ回動する。
【0025】 これで、ピニオン9が上記とは逆方向へ回動して、作動用板11が上方へ移動 するので、回動用ピン56が上方へ移動し、鎌部材12が上記とは逆方向へ回動 する。そのため鎌部材12は、上記錠部材掛止用孔8から外れて屋内側錠4内へ 戻り、解錠状態となる。後は上記と同様に、シリンダー錠部6が元の屋外側へ押 されて復帰した状態で、合鍵5を元の位置へ回して引き出せばよい。この際、作 動用板11の上方への移動で屋内側操作用板13も上昇しており、屋内側の長座 15には「ひらく」の表示(図示略)が表れるようになる。
【0026】 他面、屋内側から引違い戸用錠を施錠する場合には、従来のこの種のものと同 様に、屋内側錠4の長座15から屋内側へ露出したつまみ39を掴んで下方へ移 動させればよい。これで該つまみ39と一体の屋内側操作用板13が下方へ移動 し、作動用板11を下方へ移動させるので、上記屋外側からの合鍵5による作動 と同様に、回動用ピン56が下方へ移動する。
【0027】 上記回動用ピン56の下方への移動で、鎌部材12が回動させられるので、そ の先端部寄りが屋外側錠3の裏板30に形成した錠部材掛止用孔8へ係合して掛 止され、施錠状態となる。この際、作動用板11の下方への移動で屋内側操作用 板13も下降しており、屋内側の長座15には「しまる」の表示が表われる(図 7参照)。
【0028】 屋内側から解錠する場合は、上記屋内側錠4のつまみ39を上方へ移動させれ ばよい。これで該つまみ39と一体の屋内側操作用板13が上方へ移動して、作 動用板11を上方へ移動させる。これで、上記屋外側からの合鍵5による作動と 同様に、該作動用板11と連動する回動用ピン56が上方へ移動する。
【0029】 上記該回動用ピン56の上方への移動で、鎌部材12が上記とは逆方向へ回動 して、その先端部寄りが錠部材掛止用孔8から離脱し、屋内側錠4内へ戻って解 錠状態となる。
【0030】 そして、上記本考案に係る引違い戸用錠の第1のものでは、屋外側錠3のシリ ンダー錠部6の内筒部19奥端に設けた短筒部20に、係止用小孔21を形成す るとともに、長さの異なる複数本の角軸7を用意し、各角軸7の基部寄りに小さ い係止用通孔22を形成して、係止ピン23を抜き差し可能に通挿するようにし てある(図1および図4参照)。
【0031】 これにより、外側引違い戸1の戸厚が標準的な範囲(戸厚28mmないし32 mm)を越える場合は、予め取付けてある角軸7を係止ピン23を抜いて取り外 し、それより短いまたは長い角軸7を選んでその基部を短筒部20へ係合させ、 短筒部20の小孔21から角軸7の通孔22に、係止ピン25を通挿させればよ い。従来の如くその引違い戸用錠を使用できなくなったり、少なくとも屋外側錠 を長い角軸をもつ別のものに交換する必要がなくなり、単に係止ピン25を抜き 差して戸厚に応じた適切な長さの角軸7と交換するだけでよく、その交換作業も 容易である。
【0032】 上記本考案に係る引違い戸用錠の第2のものでは、屋外側錠3の長座14の裏 側にシリンダー錠部6を収容可能な錠部収容ケース24をビス25で取付け、シ リンダー錠部6を屋外側へ復帰させる一本の押しバネ26を、シリンダー錠部6 のタンブラー収容部27の後端面28と錠部収容ケース24の後内面29との間 に内装させてある(上記図1および図4参照)。
【0033】 これにより、シリンダー錠部復帰用の1本の押しバネ26を、錠部収容ケース 24内でタンブラー収容部27の後端面28と錠部収容ケース24の後内面29 間に内装するだけでよい。従来の如く2本の細い押しバネを用いたものでは、バ ネが撓んで動き易く、ケース内にうまく内装して長座裏側に取り付け直すのにか なり手間取ったが、本考案では当初の錠組付け時には勿論のこと、上記の角軸7 を交換する際の作業も一層容易・迅速に行えるようになる。
【0034】 また本考案に係る引違い戸用錠の第3のものでは、屋内側錠4の裏板31の上 ・下寄りに長座15側へ向けて突設したネジ筒34,35の少なくとも一方(上 方)のネジ筒34に、裏板31にも貫通するピン通挿用孔36を形成し、他方屋 外側錠3の裏板30に、該屋外側錠3のシリンダー錠部6の角軸7が屋内側錠4 のピニオン9の角孔10と合致する際の位置に、上記ピン通挿用孔36と対応す るピン受孔38を形成してある(図2および図3参照)。
【0035】 これにより、外側引違い戸1に屋外側錠3を取り付けた後、それと正確に対応 するように内側引違い戸2に屋内側錠4を取り付けるには、屋内側錠4の長座1 5の一方(上方)の取付けネジ用孔32から、取付けネジ41を挿入する前に、 針金状の位置決め用ピン37を差し入れ、上記一方(上方)のネジ筒34のピン 通挿用孔36を経て、該ピン37の先端部が屋外側錠3の裏板30のピン受孔3 8に係合するように、屋内側錠4の位置を動かして調節すればよい。
【0036】 この状態で、屋内側錠4の他方(下方)の取付けネジ用孔33から、取付けネ ジ42を他方(下方)のネジ筒35に螺装させ、その後に上記一方(上方)の取 付けネジ用孔から位置決め用ピン37を抜き出し、該取付けネジ用孔32からネ ジ筒34に取付けネジ41を螺装させて締付け固定する。
【0037】 この場合に、屋内側錠4の一方のネジ筒35を、雌ネジ部に続き裏板31まで 貫通するピン通挿用孔36としてあり、位置決め用ピン37を抜き出した後は、 そこに取付けネジ41を螺装させてしまえばよい。従来のように屋内側錠の長座 に、取付けネジ用孔とは別個で後に不要となるレンズや位置決め用孔は残らない から、すっきりと体裁の良い屋内側錠4が得られる。
【0038】 本考案に係る引違い戸用錠の第4のものでは、屋内側錠4の長座15裏側に形 成した摺動用の縦長凹所16内に、上下動可能に設けた屋内用操作用板13裏面 に当接可能で、かつ上方へ移動後の該操作用板13下端部を支承可能に、弾性を もつ金属板製で下部寄りに凸部18をもつ係止用板17を設けてある(上記図2 ・図5および図6参照)。
【0039】 上記係止用板17は、上記縦長凹所16内へ下方から摺動して差し入れ、内向 き係止片62で保持させておけばよい。従来の如く屋内側錠の長座の縦長凹所へ 操作用板を係合させた後に、ガイド板をカシメまたはビス止めしたり、打ち込み 規制ピンを設けるのに、特殊な工具を用いての加工が不要となり、屋内側錠の組 付け作業を容易・迅速に行えるようになる。
【0040】 また上記係止用板17は弾性をもつ金属性で、屋内側操作用板13裏面に当接 可能であり、かつ上方へ移動後の該操作用板13の下端部を凸部18が支承する ことになる。従来と異なり、該係止用板17が屋内側操作用板13の上・下動時 にブレーキをかけて動きを確実にするとともに、特に上方へ移動後の該操作用板 13が不用意に下方へ移動して施錠されるようなことを防止する。
【0041】 本考案に係る引違い戸用錠の第5のものでは、屋内側錠4の長座15の裏側に 設けた屋内側操作用板13から屋内側に露出したつまみ39に、屋内側へより突 出する如く合成樹脂製の補助つまみ40を着脱可能に設けてある(図5および図 7参照)。
【0042】 これにより、内側引違い戸2の内側に網戸を設置した場合には、屋内側操作用 板13は、元のつまみ39自体で操作して上・下動させればよく、つまみ39が 網戸に当たったりしない。また内側引違い戸2の内側に網戸を設置せぬ場合は、 上記つまみ39の上に補助つまみ40を装着して用いればよく、従来のつまみだ けのものと異なり、補助つまみ40が屋内側へ充分に突出するので、屋内側から 屋内側操作用板13の上・下動を、きわめて容易に行えるようになる。
【0043】 なお、上記の如く本考案に係る引違い戸用錠の第1と第2のものを組み合わせ れば、上記第1と第2のものについて述べた各作用の両方が生じ、また第3と第 4のものを組み合わせれば、上記第3と第4のものについて述べた各作用の両方 が生じ、さらに上記第4と第5のものを組み合わせれば、上記第4と第5のもの について述べた各作用の両方が生じることになる。
【0044】
【実施例】
図1ないし図7は、上記本考案に係る引違い戸用錠の第1ないし第5のものを 全て含んだ実施例を示すものである。外側引違い戸1には屋外側錠3を、その屋 外側長座14と裏板30とで挟持して取付けネジで締付け固定し、内側引違い戸 2には屋内側錠4を、その屋内側長座15と裏板31とで挟持して取付けネジ4 1,42で締付け固定するのは、従来の引違い戸用錠と同様である。
【0045】 外側引違い戸1の屋外側に取り付ける屋外側錠3の長座14には、そのほぼ中 央部に、シリンダー錠部6の外筒部を係合可能な丸孔43と、それに連通して上 部に、タンブラー収容部27を係合可能な角孔44を形成してあり、シリンダー 錠部6を押入れ時に屋内側へ摺動可能としてある。
【0046】 上記シリンダー錠部6内で可回動な内筒部19の奥端には、後記角軸7の基部 を係合可能な短筒部20を一体的に形成してあり、角軸7の先端寄り部分を屋内 側錠4の方へ向けて突出させられるようにしてある。該短筒部20には、その胴 部の対称位置に後記係止ピン23を通挿可能な係止用小孔21を形成してある。
【0047】 角軸7は、シリンダー錠6を押し込み時に先端部が屋内側錠4のピニオン9の 角孔10へ係合可能となるものである。該角軸7は、外側引違い戸1の戸厚が標 準的なものより大きい場合にも角孔10へ係合可能に、少しずつ長さの異なるも のを複数本用意してあり、各角軸7の基部に係止ピン23を通挿可能な細い係止 用通孔22を形成してある。
【0048】 上記係止ピン23は、上記短筒部20の係止用小孔21から角軸7基部の係止 用通孔22へ挿入可能な細いものであるが、該係止ピン23の抜き差しが容易に 行えるように、該ピン23後端にシリンダー錠部6の短筒部20の外周部に沿う ような湾曲状のピンつまみ部63を設けてある。
【0049】 また上記屋外側錠3の長座14の裏側には、シリンダー錠部6を押入れ時に外 係合可能な錠部収容ケース24をビス25で取り付けてある。該錠部収容ケース 24は合成樹脂製で、上記長座14の丸孔43と角孔44に連通するように、シ リンダー錠部6の外筒部を係合可能な丸孔45と、タンブラー収容部27を係合 可能な角孔46を形成した箱型状のものである。
【0050】 該錠部収容ケース24の角孔46は、タンブラー収容部27の横幅より大きな 後記押しバネ26も係合可能に、内両側部がタンブラー収容部27の横幅より大 きく拡大した筒状部47をもつ形状にしてある。また該錠部収容ケース24の後 部は、角軸7が屋内側錠4の方へ突出可能に上記丸孔45の部分だけをそのまま 開口させてある。
【0051】 押しバネ26は、屋外側から押入れられたシリンダー錠部6を、元の屋外側へ 復帰させるもので、コイル状のものを1本だけ用いている。該押しバネ26は、 上記錠部収容ケース部24の角孔46の側方への筒状部47内へ係合可能な太さ を有するもので、ここでは外径が約10mmの太いもの1本を用いており、これ を、タンブラー収容部27の後端面28と錠部収容ケース24の後内面29との 間に介装させて、シリンダー錠部6を屋外方へ押圧させてある。
【0052】 また屋外側錠3の裏板30には、中央部寄りに角軸7が屋内側錠4の方へ突出 可能な窓孔48を、下部寄りに屋内側錠4に設けた鎌部材12の先端部が係合可 能な鎌部材掛止用孔8を形成してある。そして該裏板30の上部寄りには、上記 シリンダー錠6の角軸7が屋内側錠4のピニオン9の角孔10と合致した際、屋 内側錠3のピン通挿用孔36と対応する位置に、ピン受孔38を形成してある。
【0053】 他方、内側引違い戸2の屋内側に取り付ける屋内側錠4の長座15には、裏側 に形成した縦長凹所16内に屋内側操作用板13を、上下動可能に係合させてあ る。該操作用板13は、屋内側の中央部に屋内側へ露出するつまみ39を有し、 また裏側の上部寄りに裏板4側へ突出して後記作動用板11上部寄りの窓孔に係 合する作動用凸部49を設けてある。さらに該操作用板13の裏面の下部寄りに は、後記係止用板17の凸部18が係合可能な浅い縦溝を、下端部寄りで浅くな る傾斜面50に形成してある。
【0054】 上記屋内側長座15の縦長凹所16内で、屋内側操作用板13の裏側には、弾 性をもつ金属板製、ここではステンレス板製の係止用板17を係合させて、それ らが脱落しないように、縦長凹所16両側の内向き係止片62によって保持させ てある。該金属板製の係止用板17は、中央より上部寄りに二股状部51を形成 してあり、該二股状部51は上記作動用板11が上下動可能に、作動用凸部49 を係合させるものである。
【0055】 また上記係止用板17の中央より下部寄りには、馬蹄状に切り欠き溝を形成し てバネ性舌片を形成し、その下部寄りに屋内側へ突出する凸部18を形成してあ る。該凸部18は、上記屋内側操作用板13の縦溝に係合して傾斜面50に当接 可能で、かつ該屋内側操作用板13が上昇位置へ達した際、その下端縁52を支 承可能となるものである。
【0056】 屋内側錠4の裏板31には、長座15側で開口した縦長箱形状の錠ケース53 を固着してあり、該錠ケース53内で裏板31の中央部寄りに、支持板との間に ピニオン9を可回動に軸支させてある。該ピニオン9は、シリンダー錠6の角軸 7を係合可能に屋外側へ開口した角孔10を有する。
【0057】 また上記錠ケース53内には、横断面コの字形で上下動可能な作動用板11を 設けてあり、該作動用板11の片側板部に、上記ピニオン9の歯と噛合可能にラ ック用孔54を4個程度設けてある。該作動用板11の後側の上部寄りには、上 記屋内側操作用板11の作動用凸部49が係合し、操作用板11と連動して該作 動用板11が上下動可能となるための窓孔を形成してある。さらに該作動用板1 1の下部寄り両側には、後記鎌部材12の回動用ピン56が係合するピン用凹欠 部57を形成してあり、該作動用板11の上下動で回動用ピン56が、錠ケース 53の両側板に形成した縦長溝孔58内を上下動して、鎌部材12を回動可能と してある。
【0058】 そして上記錠ケース53内の下部寄りに、施錠時に先端部が突出し屋外側錠3 の鎌部材掛止用孔8へ係合・掛止される鎌部材12を内装してあり、上記の如く 錠ケース53の両側板にその支持軸55を可回動に軸支されている。上記回動用 ピン56は、該鎌部材12自体に形成した逃げ溝59にも係合されており、鎌部 材12の回動に伴う上記回動用ピン56の動きを自由にしている。
【0059】 上記逃げ溝59は、先端部をくの字に屈曲させて掛止用溝部61を形成してあ り、鎌部材12の基部寄りを二股状としてねじりコイルバネ60を介装させ、上 記回動用ピン56を掛止用溝部61へ係合可能に押圧している。これは、施錠状 態にある鎌部材12が、外・内側引違い戸1,2間から差し入れたピッキング具 で不正に回動されぬよう、鎌部材12の回動を阻止するためである。
【0060】 上記屋内側錠4の裏板31の上・下部寄りには、長座31側へネジ筒34,3 5が突設してあるが、少なくともその一方、ここでは上方のネジ筒34に、雌ネ ジ孔部分に続く奥寄り部分を、裏板31側へ開口するピン通挿用孔36に形成し てある。このピン通挿用孔36は、長座15の上方のネジ用孔32から、太い針 金状の位置決め用ピン37を屋外側錠3の裏板30のピン受孔38へ向けて挿入 可能とするものである。
【0061】 なお、上記屋内側錠4の長座15裏側で上下動可能な屋内側操作用板13の中 央部に、屋内側へ露出するようにつまみ39を設けてある。該つまみ39は、内 側引違い戸2の内側に網戸を設ける場合はそのまま使用するが、網戸を設けない 場合のため上記つまみ39に、合成樹脂製ここでは塩化ビニル製の補助キャップ 40を冠合可能としてある。
【0062】 なお、上記は一具体例を示したものであり、各請求項に記載の考案を単独で、 あるいは任意に組み合わせて具体化してもよいことは上記のとおりであり、また 上記の各部の寸法、ラック用孔54の個数、補助キャップの材質等もそれに限定 する趣旨でないことは、言うまでもない。
【0063】
【考案の効果】
以上で明らかな如く、上記本考案に係る引違い戸用錠の第1のものでは、予め 取り付けてある角軸を従来と異なり容易に取り外して、外側引違い戸の戸厚が標 準的な範囲を越える場合にも、常にピニオンの角孔へ係合可能な長さの角軸に交 換することができ、屋外側からの施・解錠作動を確実に行うことができる。
【0064】 上記本考案に係る引違い戸用錠の第2のものでは、屋外側錠を組み立てる際に 従来と異なり1本の押しバネを、タンブラー収容部の後端面と錠ケースの後内面 との間に内装すればよく、組立作業を容易・迅速に行うことができる。これは、 上記角軸を交換する際にも同様であり、交換作業を一層容易・迅速に行うことが できる。
【0065】 本考案に係る引違い戸用錠の第3のものでは、内側引違い戸に屋内側錠を取り 付ける際に、屋内側錠の長座の一方の取付けネジ用孔から位置決め用ピンを挿入 させ、先端部を屋外側錠の裏板のピン受孔に係合するように、屋内側錠の位置を 調節して取付ければよい。位置決め用ピンを抜き出した後は、上記ネジ用孔に取 付けネジを螺装させるので、従来と異なり、屋内側錠の長座に位置決め用孔を別 個に設ける必要がなくなり、その孔が残らず、すっきりと体裁の良い屋内側錠と なる。
【0066】 本考案に係る引違い戸用錠の第4のものでは、従来のものと異なり、屋内側操 作用板の上下動にブレーキをかけて動きを確実にするとともに、特に上方へ移動 後の該操作用板を下端縁で支承し、不用意に下方へ移動することを防止できる。
【0067】 本考案に係る引違い戸用錠の第5のものでは、内側引違い戸の内側に網戸を設 置するなら、従来と同様に屋内側操作用板を元のつまみで操作させればよく、網 戸を設置しないならば、上記つまみに補助つまみを冠合させることにより、屋内 側からの操作を一層容易に行うことができる。
【0068】 そして、上記本考案に係る引違い戸用錠の第1ないし第5のもの2つ以上組み 合わせれば、各々のもつ効果が合体された効果を奏することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る引違い戸用錠の実施例を示す屋外
側錠の一部切り欠き側面図である。
【図2】本考案に係る引違い戸用錠の実施例を示す屋内
側錠の一部切り欠き側面図である。
【図3】図1および図2で示す引違い戸用錠の屋外側錠
と屋内側錠を取付け状態時の一部切り欠き側面図であ
る。
【図4】図1で示した屋外側錠の要部を示す分解斜視図
である。
【図5】図2で示した屋内側錠の一部の切り欠き側面図
である。
【図6】図2で示した屋内側錠の長座の裏面図である。
【図7】図2で示した屋内側錠のつまみと補助つまみの
関係を示す一部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
1−外側引違い戸 31−裏板 6
1−係止用溝 2−内側引違い戸 32−ネジ用孔 6
2−内向き係止片 3−屋外側錠 33−ネジ用孔 6
3−ピンつまみ部 4−屋内側錠 34−ネジ筒 5−合鍵 35−ネジ筒 6−シリンダー錠部 36−ピン通挿用孔 7−角軸 37−位置決め用ピン 8−鎌部材掛止用孔 38−ピン受孔 9−ピニオン 39−つまみ 10−角孔 40−補助つまみ 11−作動用板 41−取付けネジ 12−鎌部材 42−取付けネジ 13−屋内側操作用板 43−丸孔 14−長座 44−角孔 15−長座 45−丸孔 16−縦長凹所 46−角孔 17−係止用板 47−筒状部 18−凸部 48−窓孔 19−内筒部 49−作動用凸部 20−短筒部 50−傾斜面 21−係止用小孔 51−二股状部 22−係止用通孔 52−下端縁 23−係止ピン 53−錠ケース 24−錠部収容ケース 54−ラック用孔 25−ビス 55−支持軸 26−押しバネ 56−回動用ピン 27−タンブラー収納部 57−ピン用凹欠部 28−後端面 58−縦長溝孔 29−後内面 59−逃げ溝 30−裏板 60−ねじりコイルバネ

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可
    能で、合鍵5により内筒部が可回動なシリンダー錠部6
    と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7
    と、鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠
    3を設け、他方内側引違い戸2に、上記角軸7を係合可
    能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛合
    して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下
    動で回動可能な鎌部材12と、屋内側からの上下操作で
    上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用板13と
    をもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋外側錠3のシリンダー錠部6の内筒部19奥端に
    短筒部20を設けて、該短筒部20の周部の対向位置に
    係止用小孔21を形成し、 かつ上記角軸7を長さを異にして複数本用意し、各角軸
    7の基部寄りに小さい係止用通孔22を形成して、外側
    引違い戸1の戸厚に対応した長さの角軸7を、奥内側へ
    向けて突出する如く短筒部20に係合させ、短筒部20
    の小孔21から角軸7の通孔22に抜止め用の係止ピン
    23を抜き差し可能に通挿させて、該角軸7を着脱可能
    に取り付けたことを特徴とする、引違い戸用錠。
  2. 【請求項2】外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可
    能で、合鍵5により内筒部が可回動なシリンダー錠部6
    と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7
    と、鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠
    3を設け、他方内側引違い戸2に、上記角軸7を係合可
    能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛合
    して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下
    動で回動可能な鎌部材12と、屋内側からの上下操作で
    上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用板13と
    をもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋外側錠3の長座14の裏側に、奥方へ押入れ時の
    シリンダー錠部6を収容可能な錠部収容ケース24をビ
    ス25にて着脱可能に取付け、シリンダー錠部6を奥外
    側へ復帰用の1本の押しバネ26を、シリンダー錠部6
    のタンブラー収容部27の後端面28と上記錠部収容ケ
    ース24の後内面29との間に介装させたことを特徴と
    する、引違い戸用錠。
  3. 【請求項3】外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可
    能で、合鍵5により内筒部が可回動なシリンダー錠部6
    と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7
    と、鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠
    3を設け、他方内側引違い戸2に、上記角軸7を係合可
    能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛合
    して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下
    動で回動可能な鎌部材12と、屋内側からの上下操作で
    上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用板13と
    をもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋内側錠4の裏板31の上・下部寄りから長座15
    へ向けて突設したネジ筒34,35の少なくとも一方の
    ネジ筒34に、その雌ネジ部に続き裏板31へ貫通する
    如くピン通挿用孔36を形成し、 かつ屋外側錠3の裏板30に、シリンダー錠部6の角軸
    7とピニオン9の角孔10の位置とが合致状態時に、上
    記ピン通挿用孔36からの位置決め用ピン37が係合可
    能なピン受孔38を形成したことを特徴とする、引違い
    戸用錠。
  4. 【請求項4】外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可
    能で、合鍵5により内筒部が可回動なシリンダー錠部6
    と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7
    と、鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠
    3を設け、他方内側引違い戸2に、上記角軸7を係合可
    能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛合
    して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下
    動で回動可能な鎌部材12と、屋内側からの上下操作で
    上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用板13と
    をもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋内側錠4の長座15裏側に形成した摺動用の縦長
    凹所16内に、上記屋内側操作用板13を係合させ、そ
    の裏側に、弾性をもつ金属板製で下部寄りに凸部18を
    もつ係止用板17を、上下動中の操作用板13の裏面に
    当接可能で、上方へ移動後の該操作用板13下端部を凸
    部18で支承可能に係合させて、縦長凹所16両側の内
    向き係止片62で保持させたことを特徴とする、引違い
    戸用錠。
  5. 【請求項5】外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可
    能で、合鍵5により内筒部が可回動なシリンダー錠部6
    と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7
    と、鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠
    3を設け、他方内側引違い戸2に、上記角軸7を係合可
    能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛合
    して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下
    動で回動可能な鎌部材12と、屋内側からの上下操作で
    上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用板13と
    をもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋内側錠4の長座15裏側で上下動可能な屋内側操
    作用板13に屋内側へ向けて設けたつまみ39に、屋内
    側へ突出する如く合成樹脂製の補助つまみ40を着脱可
    能に設けたことを特徴とする、引違い戸用錠。
  6. 【請求項6】外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可
    能で、合鍵5により内筒部が可回動なシリンダー錠部6
    と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7
    と、鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠
    3を設け、他方内側引違い戸2に、上記角軸7を係合可
    能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛合
    して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下
    動で回動可能な鎌部材12と、屋内側からの上下操作で
    上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用板13と
    をもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋外側錠3のシリンダー錠部6の内筒部19奥端に
    短筒部20を設けて、該短筒部20の周部の対向位置に
    係止用小孔21を形成し、 上記角軸7を長さを異にして複数本用意し、各角軸7の
    基部寄りに小さい係止用通孔22を形成して、外側引違
    い戸1の戸厚に対応した長さの角軸7を、奥内側へ向け
    て突出する如く短筒部20に係合させ、短筒部20の小
    孔21から角軸7の通孔22に抜止め用の係止ピン23
    を抜き差し可能に通挿させて、該角軸7を着脱可能に取
    り付け、 かつ、上記屋外側錠3の長座14の裏側に、奥方へ押入
    れ時のシリンダー錠部6を収容可能な錠部収容ケース2
    4をビス25にて着脱可能に取付け、シリンダー錠部6
    を奥外側へ復帰用の1本の押しバネ26を、シリンダー
    錠部6のタンブラー収容部27の後端面28と錠部収容
    ケース24の後内面29との間に介装したことを特徴と
    する、引違い戸用錠。
  7. 【請求項7】外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可
    能で、合鍵5により内筒部が可回動なシリンダー錠部6
    と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7
    と、鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠
    3を設け、他方内側引違い戸2に、上記角軸7を係合可
    能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛合
    して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下
    動で回動可能な鎌部材12と、屋内側からの上下操作で
    上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用板13と
    をもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋内側錠4の裏板31の上・下部寄りから長座15
    へ向けて突設したネジ筒34,35の少なくとも一方の
    ネジ筒34に、その雌ネジ部に続き裏板31へ貫通する
    如くピン通挿用孔36を形成し、 屋外側錠3の裏板30に、シリンダー錠部6の角軸7と
    ピニオン9の角孔10の位置とが合致状態時に、上記ピ
    ン通挿用孔36からの位置決め用ピン37が係合可能な
    ピン受孔38を形成し、 かつ、上記屋内側錠4の長座14裏側に形成した摺動用
    の縦長凹所16内に、上記屋内側操作用板13を係合さ
    せ、その裏側に、弾性をもつ金属板製で下部寄りに凸部
    18をもつ係止用板17を、上下動中の操作用板13の
    裏面に当接可能で、上方へ移動後の該操作用板13下端
    部を凸部18で支承可能に係合させて、縦長凹所16両
    側の内向き係止片62で保持させたことを特徴とする引
    違い戸用錠。
  8. 【請求項8】外側引違い戸1に、奥方へ向けて押入れ可
    能で、合鍵5により内筒部が可回動なシリンダー錠部6
    と、該内筒部の奥端から屋内側へ向けて突出する角軸7
    と、鎌部材掛止用孔8付きの裏板30とをもつ屋外側錠
    3を設け、他方内側引違い戸2に、上記角軸7を係合可
    能な角孔10付きのピニオン9と、該ピニオン9に噛合
    して上下動する作動用板11と、該作動用板11の上下
    動で回動可能な鎌部材12と、屋内側からの上下操作で
    上記作動用板11を上下動させる屋内側操作用板13と
    をもつ屋内側錠4を設けた引違い戸用錠において、 上記屋内側錠4の長座15裏側に形成した摺動用の縦長
    凹所16内に、上記屋内側操作用板13を係合させ、そ
    の裏側に、弾性をもつ金属板製で下部寄りに凸部18を
    もつ係止用板17を、上下動中の操作用板13の裏面に
    当接可能で、上方へ移動後の該操作用板13下端部を凸
    部18で支承可能に係合させて、縦長凹所16両側の内
    向き係止片62で保持させ、 かつ、上記屋内側錠4の長座15裏側で上下動可能な屋
    内側操作用板13に屋内側へ向けて設けたつまみ39
    に、屋内側へ突出する如く合成樹脂製の補助つまみ40
    を着脱可能に設けたことを特徴とする、引違い戸用錠。
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JP2012225099A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Panasonic Corp 錠装置

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